JP2009213522A - 医療補助用ハンドカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】 カテーテルや点滴のチューブの抜去だけではなく、患者が暴れてベッドや周辺器具にぶつけて怪我をする、呼吸補助器具をはずすなど問題を解決し、且つ使用中に気分転換や開放感を享受し、長時間に亘って使用しても安定感、安心感を得ることができる医療補助用のハンドカバーを提供する。
【解決手段】 手首下面及び手のひらを載せるカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、手のひらを載せるカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を載せたとき、手指の当たる部分に把持部を設け、且つ手指部分の上方に甲皮部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
【選択図】 図5
【解決手段】 手首下面及び手のひらを載せるカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、手のひらを載せるカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を載せたとき、手指の当たる部分に把持部を設け、且つ手指部分の上方に甲皮部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
【選択図】 図5
Description
本発明は、医療補助用のハンドカバーに関する。
従来、カテーテルや点滴のチューブを無意識に、不用意に、或いはいたずらではずすことを防止する手袋が知られている。
例えば、手首に止定可能な取付部と、この取付部の先端に取付けられ、手を覆うカバー部とから成る医療補助用手袋であって、前記カバー部は、ファスナーを介して2つ割りでき、ヒンジ部を介して開閉可能に設け、このカバー部は指全体を横に広げることができる広さを有し且つ指を関節から内方へ屈曲運動可能な大きさの空間部を有し、プラスチック製のメッシュで構成されていることを特徴とする医療補助用手袋が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、手首に止定可能な取付部と、この取付部の先端に取付けられ、手を覆うカバー部とから成る医療補助用手袋であって、前記カバー部は、ファスナーを介して2つ割りでき、ヒンジ部を介して開閉可能に設け、このカバー部は指全体を横に広げることができる広さを有し且つ指を関節から内方へ屈曲運動可能な大きさの空間部を有し、プラスチック製のメッシュで構成されていることを特徴とする医療補助用手袋が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また掴み防止部材とメッシュ生地とから構成され、前記掴み防止部材とメッシュ生地との間に手を挿入する空間が形成された手袋であり、該手袋の外縁部は手首側を除き滑らかな縫線に沿って縫合されており、外縁部内側には親指と他の指を区画する留め部が前記縫線から所定の距離の位置に形成されており、前記手袋の表面には手首側端部から所定の間隔だけ指側に入った位置に締結部材が取着されていることを特徴とするいたずら防止用手袋が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また手を覆う軍手等手袋の手掌部に弾辱体を入れた大き目のグリップを一体的に縫い付けた手指抑制用手袋が知られている(例えば、特許文献3参照)。
更に手袋の掌側(1)に、指から掌にかけて、把握させる部(2)を付着させた抑制介護用手袋が知られている(例えば、特許文献4参照)。
更に手袋の掌側(1)に、指から掌にかけて、把握させる部(2)を付着させた抑制介護用手袋が知られている(例えば、特許文献4参照)。
また一端に挿入口を有し他端が閉じられ先頭部として形成された包袋において、この包袋が、前記挿入口から人の手をその手首付近にまで挿入できる縦幅と人の手の平の幅に合致した横幅とを備える大きさであり、この包袋内であって前記先頭部付近に人の手指の先頭部分を挿入できる内袋部を形成すると共にこの内袋部に面して把持部が固定状態で配設されてなることを特徴とする患者用防護手袋が知られている(例えば、特許文献5参照)。
特許文献1の手袋は、脱着が容易で、プラスチック製のメッシュで構成されているので、通気性があり、外部から手の色や状態が観察できる。また軽量でカバー部が指を広げることができる広さを有し、且つ空間部を有するので意思伝達が確実にでき、しかも一旦ファスナーを閉めれば、手や指を外部に出すことができず、手術後のチューブを自分で抜去するなどできないという効果を有する。
また特許文献2の手袋は、外から患者の手が見えるので患者自身も装着していることに対する苦痛が軽減され、また近親者も過度に拘束している罪悪感を負うことなく、確実に患者が点滴チューブ等を外したり、紙おむつを引き千切ったり、身体を掻きむしったりする等のいたずらを防止することができるという効果を有する。
また特許文献2の手袋は、外から患者の手が見えるので患者自身も装着していることに対する苦痛が軽減され、また近親者も過度に拘束している罪悪感を負うことなく、確実に患者が点滴チューブ等を外したり、紙おむつを引き千切ったり、身体を掻きむしったりする等のいたずらを防止することができるという効果を有する。
特許文献3の手袋は、関節可動域制限をする事なく手指に自由な動きを提供しながら、不用意なカテーテル・点滴等の自己抜去や、オムツのいたずら動作を防止し、しかも手の離握が繰り返しできることでリハビリ効果もあるという効果を有する。
特許文献4の手袋は、被介護者の掌側にはすでに把握させる部が存在するので、ほかに物を把握することができず、また、折り曲げた指で物を引っ掛けることもできないので、点滴や経鼻胃管など被介護者にとって重要なものを誤って抜去する事故や、指の捻挫や骨折などの外傷事故を、防止することができるという効果を有する。
特許文献4の手袋は、被介護者の掌側にはすでに把握させる部が存在するので、ほかに物を把握することができず、また、折り曲げた指で物を引っ掛けることもできないので、点滴や経鼻胃管など被介護者にとって重要なものを誤って抜去する事故や、指の捻挫や骨折などの外傷事故を、防止することができるという効果を有する。
特許文献5の手袋は、装着時に人の手を十分に包囲できると共に、その横幅を人の手の平の幅に合致した大きさとしたことから、把持部を設けたことと相俟って、親指の動作に伴なうつかみ操作を有効に防止できる。これによって、栄養剤の体内への強制供給のための鼻孔等を介するチューブや点滴のための針管、また装着した紙オムツなどを無意識のうちに脱離するような異常な行動を有効に防止できるという効果を有する。
更に、上記カテーテルや点滴のチューブの抜去だけではなく、精神的に障害を有する患者が暴れてベッドや周辺器具にぶつけて怪我をする、呼吸補助器具をはずすなどの問題点があり、これらに対応する医療補助用の器具が求められている。上記特許文献1〜5の手袋は、原則的にこれらの要望に対応するが、以下のような問題点があった。
これら手袋は一般に長時間に亘って使用するのが通常で、特許文献1の手袋は指を関節から内方へ屈曲したり伸ばしたり運動可能であるが、長時間に亘って使用するうちに、手指が余りに自由すぎて安定感、安心感が無く、また特許文献2の手袋も特許文献1程ではないが指を屈曲したり伸ばしたりすることは可能で、その際やはり長時間に亘って使用するうちに安定感、安心感が無いという問題点があった。
特許文献3の手袋は、手指を抑制するとは言いながら、関節可動域制限をする事なく手指に自由な動きを提供しているので、カテーテルや点滴のチューブの抜去、呼吸補助器具をはずすなどの問題点があった。
特許文献4の手袋は、被介護者の掌側には常に把握させる部が存在して、ほかに物を把握することができないという、常時同じ状態で5本の指を開いたままに保持するもので、肉体的にも精神的にも負担の大きいものであった。
特許文献4の手袋は、被介護者の掌側には常に把握させる部が存在して、ほかに物を把握することができないという、常時同じ状態で5本の指を開いたままに保持するもので、肉体的にも精神的にも負担の大きいものであった。
特許文献5の手袋は、親指15は把持部9面上に載った状態で保持されると共に、手袋1の横幅が手の平14の幅に合致した大きさに設定されているために、その親指15のその幅方向への移動が制限されているため、親指15の動作に基づく手つかみ動作が制限され、この幅方向への移動と手つかみ動作の制限による拘束感に起因する精神的な負担を与える問題点があった。
特開平11−4843号公報
特開2003−105614号公報
特開2000−342614号公報
特開2007−119985号公報
実用新案登録3042131号公報
本発明の課題はカテーテルや点滴のチューブの抜去だけではなく、患者が暴れてベッドや周辺器具にぶつけて怪我をする、呼吸補助器具をはずすなど問題を解決し、且つ使用中に気分転換や開放感を享受し、長時間に亘って使用しても安定感、安心感を得ることができる医療補助用のハンドカバーを提供することにある。
また本発明の課題は手を完全に覆うことなく、しかしチューブの抜去などを防止し、使用中にも手の状態を見ることができ安心感をもって使用でき、且つ使用中に気分転換や開放感を享受し、長時間に亘って使用しても安定感、安心感を得ることができる医療補助用のハンドカバーを提供することにある。
また本発明の課題は夏など暑い環境で使用しても汗などをかかず快適に使用することができる医療補助用のハンドカバーを提供することにある。
また本発明の課題は手を完全に覆うことなく、しかしチューブの抜去などを防止し、使用中にも手の状態を見ることができ安心感をもって使用でき、且つ使用中に気分転換や開放感を享受し、長時間に亘って使用しても安定感、安心感を得ることができる医療補助用のハンドカバーを提供することにある。
また本発明の課題は夏など暑い環境で使用しても汗などをかかず快適に使用することができる医療補助用のハンドカバーを提供することにある。
本発明は、以下の発明に係る。
1.手首部分及び手部分を包むカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、ハンドカバーの手の甲側のカバー部はファスナーを介して分割することができ、手のひら側のカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を挿入したとき、手指の当たる部分に把持部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
2.手首部分に固定バンドを設けた上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
3.手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けた上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
4.ファスナーの手の甲に当たる側に、保護テープを設けた上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
5.ファスナーの手首側の部分がハンドカバー部より突き出るように長くし、該突き出たファスナー部分を裏側に折り曲げる上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
6.手首下面及び手のひらを載せるカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、手のひらを載せるカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を載せたとき、手指の当たる部分に把持部を設け、且つ手指部分の上方に甲皮部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
1.手首部分及び手部分を包むカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、ハンドカバーの手の甲側のカバー部はファスナーを介して分割することができ、手のひら側のカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を挿入したとき、手指の当たる部分に把持部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
2.手首部分に固定バンドを設けた上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
3.手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けた上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
4.ファスナーの手の甲に当たる側に、保護テープを設けた上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
5.ファスナーの手首側の部分がハンドカバー部より突き出るように長くし、該突き出たファスナー部分を裏側に折り曲げる上記に記載の医療補助用ハンドカバー。
6.手首下面及び手のひらを載せるカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、手のひらを載せるカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を載せたとき、手指の当たる部分に把持部を設け、且つ手指部分の上方に甲皮部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
本発明の請求項1の発明によれば、ハンドカバーの手の甲側のカバー部をファスナーを介して分割することにより、ファスナーを開けた状態で手を入れることができ、ハンドカバーの装着が極めて容易である。また手指の部分に把持部を設けたことにより、使用中に該把持部を握ったり放したりすることによって気分転換や開放感を享受し、長時間に亘って使用しても安定感、安心感を得ることができる。勿論、手はハンドカバーにより包まれているのでカテーテルや点滴のチューブの抜去、暴れてベッドや周辺器具にぶつけて怪我をする、呼吸補助器具をはずすなど問題を解決することができる。
本発明の請求項2の発明によれば、手首部分に固定バンドを設けたため、これによりハンドカバーがはずれることが無く、安定的に使用することができる。
本発明の請求項3の発明によれば、手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けたため、これによりベッドのフレームなどにくくりつけて、安定的に使用することができる。
またファスナーの手の甲に当たる側に、保護テープを設けたことにより、ファスナーの当たる違和感を解消することができる。
更にファスナーの手首側の部分の先端を手の甲側のカバー部の裏側に折り曲げることにより、患者によって該ファスナーが開けられないようにすることができる。
本発明の請求項3の発明によれば、手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けたため、これによりベッドのフレームなどにくくりつけて、安定的に使用することができる。
またファスナーの手の甲に当たる側に、保護テープを設けたことにより、ファスナーの当たる違和感を解消することができる。
更にファスナーの手首側の部分の先端を手の甲側のカバー部の裏側に折り曲げることにより、患者によって該ファスナーが開けられないようにすることができる。
本発明の請求項4の発明によれば、手を完全に覆うことなく、夏など暑い環境で使用しても汗などをかかず快適に使用することができる。また手を入れてハンドカバーを装着するのが極めて容易である。そして手を挿入したとき、手指の当たる部分に把持部を設けたことにより、使用中に該把持部を握ったり放したりすることによって気分転換や開放感を享受し、長時間に亘って使用しても安定感、安心感を得ることができる。手指部分の上方に甲皮部を設けたので、手指によりカテーテルや点滴のチューブの抜去、呼吸補助器具をはずすなどの問題を解決することができる。更に使用中に手の状態を見ることができるので安心感をもって使用することができる。
本発明の請求項5の発明によれば、手首部分に固定バンドを設けたため、これによりハンドカバーがはずれることが無く、安定的に使用することができる。
本発明の請求項6の発明によれば、手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けたため、これによりベッドのフレームなどにくくりつけて、安定的に使用することができる。
本発明の請求項5の発明によれば、手首部分に固定バンドを設けたため、これによりハンドカバーがはずれることが無く、安定的に使用することができる。
本発明の請求項6の発明によれば、手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けたため、これによりベッドのフレームなどにくくりつけて、安定的に使用することができる。
以下、本発明のハンドカバーを図を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1実施形態のハンドカバーの上面図、図2はその下面図である。図3は本発明のハンドカバーの1実施状態を示す上面一部透視図、図4はその下面一部透視図である。図5は本発明の別の実施形態のハンドカバーの斜視図である。
図1は本発明の第1実施形態のハンドカバーの上面図、図2はその下面図である。図3は本発明のハンドカバーの1実施状態を示す上面一部透視図、図4はその下面一部透視図である。図5は本発明の別の実施形態のハンドカバーの斜視図である。
図1〜2に示すように、本発明のハンドカバーは手首部分1及び手部分2を包むカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、ハンドカバーの手の甲側のカバー部3はファスナー4を介して分割することができ、手のひら側のカバー部5は実質的に屈曲しにくい素材で構成されている。そして図3〜4に示すように、手を挿入したとき、手指の当たる部分に把持部6が設けられている。該ファスナーは図のようなファスナーでも、或いはマジックファスナー(登録商標)でも良い。
ハンドカバーの手の甲側のカバー部3、手のひら側のカバー部5、手首部分のカバー部の素材は、柔軟な布地、不織布、樹脂シートなど様々な材料を用いることができるが、キルティング、メッシュなどの通気性の良い網目の生地が特に好ましい。手の甲側のカバー部3にはギャザを入れゆとりを持たせるのが好ましい。カバー部3にはファスナーを付ける。ファスナーの位置は一般に中央が良いが、片側周辺を含む部分に沿うように設けて大きく開くようにしても良い。ファスナーの手の甲に当たる側に、保護テープを設けることにより、ファスナーの当たる違和感を解消することができる。またファスナーの手首側の部分の先端7を手首部分のカバー部の裏側に折り曲げることにより、患者によって該ファスナーの先端が見えず開けられないようにすることができる。折り曲げた部分のファスナーが手に当たる違和感を解消するために、その部分に別の、好ましくは伸縮性のあるゴムなどによる巾広の保護テープ8を設け、その中にファスナーの先端を入れることが好ましい。また該ファスナーは図のようなファスナーでも、或いはマジックファスナーでも良い。
手のひら側のカバー部5は実質的に屈曲しにくい素材で構成するのは、患者がカテーテルや点滴のチューブの抜去、呼吸補助器具をはずすなどができないようにするためである。そのために通常は上記カバー部の素材に芯材を貼ったりするが、これに限定されず患者が自由にチューブの抜去などができない程度に屈曲しにくいものであれば任意のものを用いることができる。なお、手の甲側のカバー部3及び/又は手のひら側のカバー部5の素材は透明素材、半透明素材であっても良い。
本発明では手指の部分の把持部6を握ったり放したりすることによって気分転換や開放感を享受し、長時間に亘って使用しても安定感、安心感を得ることができる。従ってその大きさは指で握って丁度一周する程度の大きさが好ましいが、適宜決めることができる。通常は筒状、棒状などの形状の布製、ゴム製などの袋に砂、粒状体、綿などを詰めたものが用いられるが、通気性、軽量性、乾燥性などの見地より、プラスチックのカットビーズ9が好ましい。しかしこれに限定されるものではなく任意のものを用いることができる。この把持部6は手を挿入したとき、手指の当たる部分、通常はカバー先端より約6〜9cmあたりが好ましいが手の大きさに応じて適宜決定することができる。把持部6は、その両末端をハンドカバーの縁取り部と一緒に縫い込んで固定するのが好ましい。その時、握り易いように把持部が少し浮くように固定するのが好ましい。把持部6の両末端以外はフリーにしても良く、或いは親指と人差し指の間の部分10で手のひら側のカバー部5に糸などで固定して親指と親指以外の指を分けて握れるようにしても良い。なお、親指は人にもよるが把持部の上に載せても、或いは把持部の下にくぐらせても任意である。図3〜4に親指を把持部の下にくぐらせて握った状態の透視図を示す。
本発明において、手首部分に設ける固定バンド(ベルト)11は通常市販のものを利用することができる。手のひら側のカバー部5に該バンド(ベルト)通し12を付けて、それに該バンド(ベルト)を通せば良い。締り易くするために締付け補助具13を取付けるのが好ましい。これによりハンドカバーがはずれることが無く、安定的に使用することができる。また固定バンド(ベルト)の代わりにマジックファスナーを用いても良い。
本発明において、手首部分に設ける長めの固定テープ(紐)は手のひら側のカバー部5に該テープ通しを付けて、それにテープ(紐)を通せば良い。これによりベッドのフレームなどにくくりつけて、安定的に使用することができる。固定バンド(ベルト)及び固定テープ(紐)による締りを良くするためにカバー部3及び/又はカバー部5の手首部分に複数個、好ましくは2〜4個のタックを入れるのが良い。
本発明において、ファスナーの手の甲に当たる側に、保護テープを設けたことにより、ファスナーの当たる違和感を解消することができる。
本発明において、ファスナーの手首側の部分の先端を手の甲側のカバー部の裏側に折り曲げることにより、患者によって該ファスナーが開けられないようにすることができる。
本発明において、ファスナーの手首側の部分の先端を手の甲側のカバー部の裏側に折り曲げることにより、患者によって該ファスナーが開けられないようにすることができる。
図5に示すように、本発明の別のハンドカバーは手の甲側のカバー部の代わりに、手指部分の上方に甲皮部14を設けたもので、その他は同様のものである。該甲皮部14は手の甲側のカバー部と同様の素材で作成しても良いが、それより若干屈曲しにくい素材で構成されているのが好ましい。甲皮部は手指によりカテーテルや点滴のチューブの抜去、呼吸補助器具をはずすことなどがない程度に手指を覆うものであれば良く、通常は指の付け根が覆われ、指を伸ばしたとき指の先端が甲皮部から出ない程度にするのが好ましい。甲皮部は例えば、図5のようにアーチ状として前方が開いていても良く、手のひら側のカバー部前方と一体となっていても良く、手指によるいたずらが防止できれば適宜の形状で良い。なお甲皮部の後端に0.5〜2cm程度のゴム素材を取付けて甲皮部が浮き上がらないようにするのも好ましい。甲皮部の前方が開いている場合は通気性が良く、開放的で暑い環境で使用するのに好ましい。図5のハンドカバーは手の甲側が完全に覆われていないので手を入れてハンドカバーを装着するのが極めて容易である。更に通気性も良く、使用中に手の状態を見ることもできるので安心感をもって使用することができる。
手首部分に設ける固定バンド(ベルト)は図1等と同じであるが、ただ固定バンド(ベルト)は今度は手首の甲の皮膚に当たるので、その部分はフェルトなどの材料で構成し皮膚に優しくするのが好ましい。また固定バンド(ベルト)の代わりにマジックファスナーを用いても良い。図5においては長めの固定テープ(紐)15を設けている。また固定バンド(ベルト)及び固定テープ(紐)による締りを良くするためにカバー部5の手首部分にタックを入れる必要性は少ない。
以下に実施例を示して本発明を説明するが、これに限定されるものではない。
実施例1
キルティング生地(長さ100cm×巾50cm)を図1及び図2に示した態様にカットし、縫製し、ファスナーを取り付けて、図1〜2に示した構成のハンドカバー(長さ30cm×巾20cm)を作成した。両カバー部を縁取りしながら縫い取るときに手指の部分の把持部も縫込み、ファスナーを取り付けるとき同時にファスナーの保護テープ(綿生地)も取付けた。把持部はプラスチックのカットビーズを入れた綿製の棒状の袋とし、袋の全周は約8cmとした。ハンドカバーの手首部分に固定バンドを取付けた。
実施例1
キルティング生地(長さ100cm×巾50cm)を図1及び図2に示した態様にカットし、縫製し、ファスナーを取り付けて、図1〜2に示した構成のハンドカバー(長さ30cm×巾20cm)を作成した。両カバー部を縁取りしながら縫い取るときに手指の部分の把持部も縫込み、ファスナーを取り付けるとき同時にファスナーの保護テープ(綿生地)も取付けた。把持部はプラスチックのカットビーズを入れた綿製の棒状の袋とし、袋の全周は約8cmとした。ハンドカバーの手首部分に固定バンドを取付けた。
実施例2
実施例1において、手の甲側のカバー部の代わりに、図5に示すような手指部分の上方にアーチ状の甲皮部を設けた以外は同様にしてハンドカバーを作成した。甲皮部の前方はオープンとした。また甲皮部の後端1cmの巾の部分にゴムテープを縫い付けた。ハンドカバーの手首部分に固定テープ(紐)を取付けた。
実施例1において、手の甲側のカバー部の代わりに、図5に示すような手指部分の上方にアーチ状の甲皮部を設けた以外は同様にしてハンドカバーを作成した。甲皮部の前方はオープンとした。また甲皮部の後端1cmの巾の部分にゴムテープを縫い付けた。ハンドカバーの手首部分に固定テープ(紐)を取付けた。
1 手首部分
2 手部分
3 手の甲側のカバー部
4 ファスナー
5 手のひら側のカバー部
6 把持部
9 カットビーズ
11 固定バンド(ベルト)
13 締付け補助具
14 甲皮部
15 固定テープ(紐)
2 手部分
3 手の甲側のカバー部
4 ファスナー
5 手のひら側のカバー部
6 把持部
9 カットビーズ
11 固定バンド(ベルト)
13 締付け補助具
14 甲皮部
15 固定テープ(紐)
Claims (6)
- 手首部分及び手部分を包むカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、ハンドカバーの手の甲側のカバー部はファスナーを介して分割することができ、手のひら側のカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を挿入したとき、手指の当たる部分に把持部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
- 手首部分に固定バンドを設けた請求項1に記載の医療補助用ハンドカバー。
- 手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けた請求項1に記載の医療補助用ハンドカバー。
- 手首下面及び手のひらを載せるカバー部から成る医療補助用ハンドカバーであって、手のひらを載せるカバー部は実質的に屈曲しにくい素材で構成し、手を載せたとき、手指の当たる部分に把持部を設け、且つ手指部分の上方に甲皮部を設けたことを特徴とする医療補助用ハンドカバー。
- 手首部分に固定バンドを設けた請求項4に記載の医療補助用ハンドカバー。
- 手首部分に長めの固定テープ(紐)を設けた請求項4に記載の医療補助用ハンドカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008057275A JP2009213522A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 医療補助用ハンドカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008057275A JP2009213522A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 医療補助用ハンドカバー |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009213522A true JP2009213522A (ja) | 2009-09-24 |
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JP (1) | JP2009213522A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101499192B1 (ko) * | 2014-09-18 | 2015-03-09 | 이창수 | 자해방지기구 |
JP2016075015A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | 彰子 武田 | 医療介護用ソフト手袋 |
CN109893356A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-06-18 | 河南省肿瘤医院 | 一种picc护理床 |
KR20210065784A (ko) * | 2019-11-27 | 2021-06-04 | 주식회사 메디트리파운더스 | 환자용 보호대 |
KR20210103892A (ko) * | 2020-02-14 | 2021-08-24 | 중부대학교 산학협력단 | 주사 바늘 보호 장치 |
WO2021215619A1 (ko) * | 2020-04-23 | 2021-10-28 | Bae Ranyeong | 헤어 시술용 약품 비산 방지 기구 |
-
2008
- 2008-03-07 JP JP2008057275A patent/JP2009213522A/ja active Pending
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