JP2009212181A - ナノ粒子薄膜、ナノ粒子薄膜の製造方法、ナノ粒子薄膜パターン形成方法および回路パターン形成方法 - Google Patents

ナノ粒子薄膜、ナノ粒子薄膜の製造方法、ナノ粒子薄膜パターン形成方法および回路パターン形成方法 Download PDF

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Abstract


【課題】微細なパターンニングを可能とするナノ粒子薄膜パターンの製造方法、回路パターン形成方法およびこれに適したナノ粒子薄膜およびその製造方法を提供する。
【解決手段】二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子が、二重結合を有するモノマーと化学結合して形成されるナノ粒子薄膜であって、上記ナノ粒子由来の粒子が上記モノマー由来の構造部分を介して結合し3次元ネットワーク構造を形成していることを特徴とするナノ粒子薄膜および製造方法。また、ナノ粒子薄膜パターン以外の部分を超音波処理により選択的に剥離するナノ粒子薄膜パターンの製造方法および回路パターン形成方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属のコアと有機物質のシェルを有するコアシェル構造のナノ粒子で形成されるナノ粒子薄膜、ナノ粒子薄膜の製造方法、および、この製造方法を用いた回路形成方法に関する。
近年、ナノ粒子膜を基板上に形成してパターニングを行う技術について研究が進められている。基板上のナノ粒子膜をパターニングすることで、例えば、近接場光デバイスへの応用が期待される。また、膜中のナノ粒子が金属で形成される場合には、これを加熱することによって、金属配線パターンが形成可能でありこの金属配線で構成される回路の製造をも可能にする。ナノ粒子の融点は低いため、ポリマーバインダーに分散させたナノ粒子を用いて回路形成を行い、その後に加熱して金属配線回路を得るものである。
ナノ粒子をパターニングする技術として、例えば、ナノ粒子を堆積させた後、ドライエッチングによって堆積したナノ粒子膜を加工する方法がある。また、パターニングされたフォトレジストにナノ粒子膜を塗布する方法がある。また、特許文献1には、金属ナノ粒子を内包したペーストを用いて回路を形成する方法が開示されている。さらに、ポリマーバインダーを用いずに直接ナノ粒子を基板に塗布して回路を形成する方法も開発されている。
ナノ粒子膜をパターニングする方法のうち、有機物中に金属ナノ粒子が存在する膜をドライエッチングによってパターニングする方法の場合は、加工する対象が金属有機物複合体となる。このため、エッチングレートの制御や残渣の抑制が困難であるという問題がある。
また、パターニングされたフォトレジストにナノ粒子膜を塗布する方法の場合は、フォトレジストが溶解しないように、有機溶剤を用いる必要のない水分散型のナノ粒子を採用する必要がある。水分散型のナノ粒子は表面に金属が露出したナノ粒子か、もしくは、金属のコアと有機物質のシェルを有するコアシェル構造のナノ粒子の場合には、有機物質がクエン酸などのごく少数の水親和性が良い有機物質に限られてしまう。それ以外の有機物質をシェルに採用すると、粒子は水の中で凝集してしまい、良好なパターンを得ることができないという問題がある。
そして、パターニングされたナノ粒子を用いて、微細化された近接場光デバイスや金属配線回路を製造するためには、数nm程度の径を有するナノ粒子を基板上に密着性よく厚く形成する技術の向上が求められている。
ナノ粒子膜を基板上に成膜する場合、密着性を向上させるために基板表面にシランカップリング剤をあらかじめ塗布する方法がある。この場合、粒子同士および粒子と基板間の静電気的な引力を作らなければならない。この方法では基板上に付着する粒子量を増加させナノ粒子膜を厚膜化するためには、粒子同士の相互作用の高い数十nm程度のサイズが粒子に必要となり、パターンの微細化が困難であるという問題がある。
特開2007−73856号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、微細なパターンニングを可能とするナノ粒子薄膜パターン形成方法、回路パターン形成方法およびこれに適したナノ粒子薄膜およびその製造方法を提供することにある。
本発明の一態様のナノ粒子薄膜は、二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子が、二重結合を有するモノマーと化学結合して形成されるナノ粒子薄膜であって、前記ナノ粒子由来の粒子が前記モノマー由来の構造部分を介して結合し3次元ネットワーク構造を形成していることを特徴とする。
ここで、前記有機物質がウンデセンチオールまたはその誘導体であって、かつ、前記モノマーがメタクリレートまたはその誘導体であることが望ましい。
ここで、ラジカル重合開始剤であるα,α’−アゾビスイソブチロニトリル、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタンまたはアゾ化合物の誘導体を含有することが望ましい。
ここで、膜厚が50nm以上であることが望ましい。
本発明の一態様のナノ粒子薄膜の製造方法は、二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子と、二重結合を有するモノマーと、ラジカル重合開始剤を溶媒に溶解しディップ液を作製する工程と、前記ディップ液に基板を浸漬する工程と、前記基板を浸漬したディップ液を加熱し、前記有機物質と前記モノマーとを反応させる工程と、前記ディップ液を冷却する工程と、前記ディップ液から前記基板を取り出し洗浄する工程とを有することを特徴とする。
ここで、前記有機物質がウンデセンチオールまたはその誘導体であって、かつ、前記モノマーがメタクリレートまたはその誘導体であって、かつ、前記ラジカル重合開始剤がα,α’−アゾビスイソブチロニトリル、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタンまたはアゾ化合物の誘導体であることが望ましい。
本発明の一態様のナノ粒子薄膜パターン形成方法は、基板上に金属層を形成する工程と、前記金属層上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクに前記金属層をエッチングする工程と、前記レジストパターンを剥離する工程と、前記基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程と、超音波により、前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程を有することを特徴とする。
ここで、超音波により、前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程の後に、前記金属層をエッチングする工程と、前記ナノ粒子薄膜上に酸化物を形成する工程と、前記酸化物上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクに前記酸化物をエッチングして、前記ナノ粒子薄膜の一部を選択的に露出させる工程を有することが望ましい。
ここで、前記基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程は、二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子と、二重結合を有するモノマーと、ラジカル重合開始剤を溶媒に溶解しディップ液を作製する工程と、前記ディップ液に基板を浸漬する工程と、前記基板を浸漬したディップ液を加熱し、前記有機物質と前記モノマーとを反応させる工程と、前記ディップ液を冷却する工程と、前記ディップ液から前記基板を取り出し洗浄する工程とを有することが望ましい。
本発明の一態様の回路パターン形成方法は、基板上に金属層を形成する工程と、前記金属層上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクに前記金属層をエッチングする工程と、前記レジストパターンを剥離する工程と、前記基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程と、超音波により、前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程と、前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程の後に、前記金属層をエッチングする工程と、前記基板を130℃以上に加熱することで前記ナノ粒子薄膜を金属化する工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、微細なパターンニングを可能とするナノ粒子薄膜パターン形成方法、回路パターン形成方法およびこれに適したナノ粒子薄膜およびその製造方法を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態のナノ粒子薄膜、ナノ粒子薄膜の製造方法、ナノ粒子薄膜パターン形成方法および回路パターン形成方法について説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態のナノ粒子薄膜は、二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子が、二重結合を有するモノマーと化学結合して形成されるナノ粒子薄膜である。そして、上記ナノ粒子由来の粒子が、上記モノマー由来の構造部分を介して結合し3次元ネットワーク構造を形成している。
以下、上記金属が金(Au)、上記有機物質がウンデセンチオール、上記モノマーがメタクリレートであって、このウンデセンチオールとメタクリレートを、アゾ化合物の誘導体をラジカル重合開始剤として重合させた構造を例に説明する。
図1は本実施の形態のナノ粒子薄膜の断面構造の概念図である。例えば、ガラスで形成される基板10上に膜厚が1μm程度のナノ粒子薄膜が形成されている。そして、このナノ粒子薄膜がAuをコア、二重結合を有するウンデセンチオールをシェルとする数nm、例えば1〜3nm程度のサイズの金属ナノ粒子のシェルが、二重結合を有するメタクリレートと付加重合することにより形成された3次元ネットワーク構造を備えている。言い換えれば、金属ナノ粒子由来の粒子12が、モノマー由来の構造部分14を介して化学的に結合し3次元ネットワーク構造を形成している。より具体的には、Auのコア同士が、ウンデセンチオール−メタクリレート共重合体を介して、つながる3次元ネットワーク構造を形成している。
次に、本実施の形態のナノ粒子薄膜の製造方法について説明する。この製造方法は、二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子と、二重結合を有するモノマーと、ラジカル重合開始剤を溶媒に溶解しディップ液を作製する工程と、このディップ液に基板を浸漬する工程と、基板を浸漬したディップ液を加熱し、有機物質と上記モノマーとを反応させる工程と、ディップ液を冷却する工程と、ディップ液から基板を取り出し洗浄する工程とを有する。
まず、Auのコアと二重結合を有するウンデセンチオールのシェルを有するコアシェル型の例えば直径が2〜3nm程度のサイズの金属ナノ粒子を準備する。そしてこの金属ナノ粒子を溶媒である例えばトルエンに溶解させた溶液に、二重結合を有するメタクリレートと、ラジカル重合開始剤であるアゾ化合物の誘導体を加える。この溶液がディップ液となる。
次に、このディップ液を十分に攪拌した後に、例えば、表面洗浄したガラスの基板を浸漬する。そして、ガラス基板をディップした状態で溶液を30〜80℃程度の温度に加熱する。この加熱により、ウンデセンチオールとメタクリレートとの付加重合反応を生じさせる。その後、常温まで放冷する。
このように、二重結合を有するシェルの有機物質と、二重結合を有するモノマーとを付加重合反応させることで金属ナノ粒子同士が互いにつながるナノ粒子薄膜が形成される。このナノ粒子薄膜によれば、ナノ粒子由来の粒子が3次元ネットワーク構造を有することから数nmと小さなナノ粒子であっても、基板との密着性およびナノ粒子同士の結合性が強固になり、従来に比べ厚い膜の形成が可能となる。また、モノマー由来の構造部分によって粒子同士が結合するため、従来のポリマーをバインダとしてナノ粒子を分散した材料よりも粒子同士の間隔を微細化でき、高密度なナノ粒子薄膜を形成できる。したがって、特に、ナノ粒子薄膜に微細なパターニングを行う場合に好適な構造を有する膜である。
ナノ粒子薄膜の膜厚は特に限定されるものではないが、近接場光デバイスや金属回路配線への適用という観点からは、50nm以上の膜厚であることが望ましい。
なお、本実施の形態において、コアの金属が金(Au)、シェルの有機物質がウンデセンチオールであるコアシェル型のナノ粒子を例に説明した。しかし、コアの金属は必ずしも金に限られることはなく、例えば銀(Ag)であってもかまわない。また、シェルの有機物質も二重結合を有する有機物質であれば、必ずしも、ウンデセンチオールに限られることはなく、例えば、ウンデセンチオールの誘導体であっても構わない。
また、二重結合を有するモノマーとしてメタクリレートを例に説明した。しかし、二重結合を有するモノマーであれば、必ずしもメタクリレートでなくとも、例えばメタクリレートの誘導体であっても構わない。
また、基板については、ガラスを例に説明した。経済的観点からは、ガラスやシリコンが望ましいが、例えば、有機溶剤に溶けにくい特定のプラスチックや化合物半導体であっても構わない。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法は、基板上に金属層を形成する工程と、この金属層上にレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンをマスクに金属層をエッチングする工程と、レジストパターンを剥離する工程と、基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程と、超音波により、金属層表面のナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程を有する。
図2は、本実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法を示す工程断面図である。まず、図2(a)に示すように、例えば、ガラスの基板20を準備する。ここで、このガラスの基板20を過酸化水素と硫酸からなる洗浄液で表面洗浄し、清浄な面を確保することが望ましい。
そして、基板20上に、金属層22として、例えば金(Au)を蒸着する。ここで、Auが100〜200nm程度まではガラス面に直接蒸着しても後のエッチングプロセスや現像プロセス時に剥離する可能性は低いが、さらにAuの膜厚が高くなると基板から剥離してしまう可能性が高くなる。この場合にはクロムやチタンなどを基板20の上に一層蒸着し、その上にAuを蒸着することが望ましい。この場合には後のプロセスでクロムまたはチタンをエッチングする工程が必要となる。本実施の形態では、例えば、金の膜厚が40nm程度の場合を想定しているため、クロムやチタンを用いることはない。
基板20上にAuを金属層22として蒸着した後、図2(b)に示すように、この上にレジスト24を塗布する。レジスト24の厚みは特に限定されない。ここでは例えば、1μmとなるようにスピンコートを行う。極端にレジスト膜厚が大きくなりすぎないようにスピンコートやレジスト粘度を調節することが望まれる。
次に、図2(c)に示すように、レジスト24塗布後にレチクル26を用いて露光を行い所望のレジストパターンを形成する。レジストパターン形成後にポストベークを行って現像液に浸漬する。現像液に浸漬した際にはパドリングを行う。
図2(d)に示すように、レジスト24のパターンが形成された後、図2(e)に示すように、このレジストパターンをマスクに、Auエッチング液を用いて露出したAu部分をエッチングする。この際に用いるエッチング液は特に限定されるものではない。例えば、鉄のイオンからなるエッチング液を採用することが可能である。他に、ヨウ素系の溶液や混酸などを用いても良い。
金属層22であるAuにパターン形成が済んだ後に、全面露光を行って現像し、図2(f)に示すように、残りのレジストパターンを剥離する。これでAuのパターンが形成される。ここでは、金属層22としてAuを例に説明したが、これに限定されるものではない。適切なエッチング液が選択できるならばどのような金属であってもかまわない。金属の残留やエッチング液の一部析出などに考慮して最適な組合せを選択する必要がある。また、適切な回収システムを構築することで金属は全量回収して再利用することができる。
次に、図2(g)に示すように、作製された金属層22の凹型パターンにナノ粒子を充填する。これは、ナノ粒子薄膜30を基板20上に成膜することで行われる。ここでは、第1の実施の形態の製造方法で説明したのと同様な手法を用いて、ナノ粒子薄膜30を成膜する。したがって、成膜方法の詳細な説明は省略する。
次に、図2(h)に示すように、イオン交換水中での超音波処理により、金属層22表面のナノ粒子薄膜を選択的に除去する。次に、図2(i)に示すように、エッチング液に入れてAuのみを選択的に取り除き、ナノ粒子薄膜30からなるパターンを基板20上に形成する。
このようにして、例えば、線幅が5μm以下の微細なナノ粒子薄膜パターンを基板上に形成することが可能となる。
なお、ここでは金属層22のパターンの凹型部分にナノ粒子を充填する方法として、第1の実施の形態に示す、ナノ粒子をアクリレートの分子と反応させて、アクリレート由来の構造部分を介した三次元ネットワーク構造を形成する方法を用いた。基板への密着性が良く、厚膜化が容易であるという観点からはこの方法が望ましい。また、超音波処理工程において、ナノ粒子薄膜30の断線が生じにくいという観点からもこの方法が望ましい。
しかし、必ずしもこの方法でなくとも、ナノ粒子を有機溶剤または水に分散あるいは溶解させて塗布する方法であれば、他の方法によることも可能である。例えば、ナノ粒子を溶かした溶液を滴下して乾燥させる方法が適用可能であり、この方法が最も簡便である。
次に、本実施の形態の変形例について簡単に説明する。この変形例では、上記説明した方法で、ナノ粒子薄膜パターンを基板上に形成した後に、ナノ粒子薄膜上に酸化物を形成する工程と、酸化物上にレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンをマスクに酸化物をエッチングして、ナノ粒子薄膜の一部を選択的に露出させる工程を有する。
この変形例では、ナノ粒子薄膜をその上層の保護膜で保護するとともに、デバイス作成上必要な箇所にのみナノ粒子薄膜を露出させる構造を形成することが可能となる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法は、基板上に金属層とナノ粒子薄膜の両者でパターンが構成される構造を形成する方法である。基板の材料選択、金属層の材料選択、ナノ粒子薄膜の成膜方法等については、第2の実施の形態と同様であるので、記述を省略する。
図3は、本実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法を示す工程断面図である。まず、図3(a)に示すように、例えば、ガラスの基板20を準備する。ここで、このガラスの基板20を過酸化水素と硫酸からなる洗浄液で表面洗浄し、清浄な面を確保することが望ましい。そして、基板20上に、レジスト24を塗布した後に、レチクルを用いた露光を行いレジストパターンを形成する。
次に、図3(b)に示すようにAuの金属層22を蒸着する。次に図3(c)に示すように、レジスト24を剥離することにより、レジスト上の金属層22部分をリフトオフして剥離する。
次に、図3(d)に示すように、Alからなる第2の金属層34を全面に堆積する。その後、図3(e)に示すように、レジスト24を塗布した後に、レチクルを用いた露光を行い第2のレジストパターンを形成する。
次に、図3(f)に示すように、第2のレジストパターンをマスクに、例えばウェットエッチングによりAlからなる第2の金属層34をエッチングする。その後、さらにAuの金属層22を、例えばウェットエッチングによりエッチングする。
次に、図3(g)に示すようにレジストを剥離する。次に、図3(h)に示すようにナノ粒子薄膜30を形成する。次に、図3(i)に示すように、Alのエッチング液中で超音波を印加して、第2の金属層34表面のナノ粒子薄膜30を選択的に除去しながら、Alからなる第2の金属層34をエッチングする。
このようにして、基板上に金属層とナノ粒子薄膜の両者でパターンが構成される構造を形成することが可能となる。このような構造は、例えば、ナノ粒子薄膜部分を高抵抗体として利用するスイッチング素子への適用が可能である。
(第4の実施の形態)
本実施の形態の回路パターン形成方法は、基板上に金属層を形成する工程と、この金属層上にレジストパターンを形成する工程と、レジストパターンをマスクに金属層をエッチングする工程と、レジストパターンを剥離する工程と、基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程と、超音波により、上記金属層表面のナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程と、上記金属層表面のナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程の後に、上記金属層をエッチングする工程と、基板を130℃以上に加熱することで上記ナノ粒子薄膜を金属化する工程を有する。ここで、金属層をエッチングする工程までは、第2の実施の形態と同様であるので、重複する内容については記載を省略する。
図4は、本実施の形態の回路パターン形成方法を示す工程断面図である。図4(a)〜図4(i)で示すプロセスは、図2(a)〜図2(i)で示すプロセスと同様であるので記述を省略する。
図4(j)に示すように、例えばガラスの基板20上にナノ粒子薄膜30からなるパターンを形成した後に、この基板上のパターンをオーブン内で130℃〜250℃程度の温度で数〜数十時間加熱する。この加熱処理により、ナノ粒子薄膜30を金属化し、ナノ粒子薄膜パターンを金属パターン40に変化させる。
本実施の形態により、微細な金属配線の回路パターンを形成することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。実施の形態の説明においては、ナノ粒子薄膜、ナノ粒子薄膜の製造方法、ナノ粒子薄膜パターン形成方法および回路パターン形成方法等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされるナノ粒子薄膜、ナノ粒子薄膜の製造方法、ナノ粒子薄膜パターン形成方法および回路パターン形成方法等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのナノ粒子薄膜、ナノ粒子薄膜の製造方法、ナノ粒子薄膜パターン形成方法および回路パターン形成方法は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
(実施例1)
第1の実施の形態のナノ粒子薄膜の製造方法を、図2に示す第2の実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法に適用して、パターン形成を行った。
11−ブロモ−1−ウンデセン(和光純薬)とチオウレア(和光純薬)とエタノール(和光純薬)を用意した。11−ブロモ−1−ウンデセン50mmolとチオウレア50mmolをエタノール30mlに溶解して、4時間還流を行った。還流の後、75mmol/30mlの水酸化ナトリウム水溶液を加えて、さらに2時間還流を続けた。有機層を分液してエバポレータによって溶媒を除去した後、白色固体11−ウンデセンチオールを回収した。
トルエン100mlにテトラオクチルアンモニウムブロミド(略称TOAB、和光純薬)を6mmol加えた。テトラクロロ金酸1gを水60mlに溶解させた溶液を前記トルエン溶液に加えて強制的に攪拌を行った。ここに11−ウンデセンチオール0.56gを20mlのトルエンに溶かして加えた。10分ほど攪拌を続けた後、水素化ホウ素ナトリウム(関東化学)を30mmol加えた。6時間経過した後、分液を行って有機層を除去してメタノールに再沈殿させた。黒色固体を得た。この黒色固体をトルエンに再溶解させてグリッド型のTEMを測定した。2〜3nmのナノ粒子(平均粒径2.5nm)が生成しているのを確認した。
縦横20mm角のガラス基板を30%過酸化水素と濃硫酸を3対7で混合した液に浸した。イオン交換水で表面をリンスしてから、エタノールでリンスを行った。このガラス基板に膜厚40nmの金(Au)を片面に蒸着した。蒸着したAuの面にI線用レジスト(THMR−iP5720HP)をスピンコーターで4000rpm、30秒の条件で塗布した。ポストベークを90度、90秒の条件で施した後、クロム面にパターニングされたレチクルを密着させて50mJ/cm2の露光を行った。ポストベークを110度、90秒の条件で施した後、NMD−W2.38%液で60秒間現像処理を行った。
硝酸鉄20mMとチオウレア30mMからなる溶液を用意して、先に現像して露出したAu部分を7分間エッチングした。エッチングの後、基板をイオン交換水で洗浄してエアー噴射で表面の水滴を除去した。残留しているレジストを剥離するため12秒間露光を行って、現像処理をした。Auは基板上にパターニングされたまま残留して、レジストのみが剥離した。Au膜の4μm幅の配線パターン4μm幅が形成された。
トルエン10mlに前記黒色固体であるウンデセンチオールを配した2.5nmの粒径を持つ粒子であるナノ粒子(UDE−AUNP)を0.1g溶解させた。ノルマル型のドデシルメタクリレート(東京化成工業)0.5gを加えた。重合開始剤である2、2′―アゾビスイソブチロニトリル(略称AIBN、和光純薬)0.1gをトルエン10mlに溶解させた溶液を用意して、前記溶液に加えた。充分に攪拌した後、この溶液にパターニング処理が施された基板を浸漬した。基板は地面に対して垂直に立てた状態で設置した。80度で4時間反応させて、その後常温まで放冷した。そのまま12時間静置した。
溶液から基板を取り出した後、イオン交換水中に浸漬した状態で超音波をかけて、Au表面のナノ粒子膜を選択的に除去した。硝酸鉄20mMとチオウレア30mMからなる溶液を用意して、露出したAu膜をエッチングした。ナノ粒子膜による4μm幅のラインパターンが形成された。また、膜厚の最も厚い部分が0.93μmであった。
(実施例2)
重合開始剤を、2、2′―アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)(略称V−70、和光純薬)とする以外は、実施例1と同様の方法で、パターン形成を行った。
ナノ粒子膜による4μm幅のラインパターンが形成された。また、膜厚の最も厚い部分が1.13μmであった。
(実施例3)
ナノ粒子を溶かした溶液を滴下して乾燥させるナノ粒子薄膜の製造方法を、図2に示す第2の実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法に適用して、パターン形成を行った。
トルエン100mlにテトラオクチルアンモニウムブロミド(略称TOAB、和光純薬)を6mmol加えた。テトラクロロ金酸1gを水60mlに溶解させた溶液を上記トルエン溶液に加えて強制的に攪拌を行った。ここに1−ドデカンチオール0.61gを20mlのトルエンに溶かして加えた。10分ほど攪拌を続けた後、水素化ホウ素ナトリウム(関東化学)を30mmol加えた。6時間経過した後、分液を行って有機層を除去してメタノールに再沈殿させた。黒色固体(C12−AuNP)を得た。この黒色固体をトルエンに再溶解させてグリッド型のTEMを測定した。2〜3nmのナノ粒子(平均粒径2.3nm)が生成しているのを確認した。
縦横20mm角のガラス基板を30%過酸化水素と濃硫酸を3対7で混合した液に浸した。イオン交換水で表面をリンスしてから、エタノールでリンスを行った。このガラス基板に膜厚40nmの金(Au)を片面に蒸着した。蒸着したAuの面にI線用レジスト(THMR−iP5720HP)をスピンコーターで4000rpm、30秒の条件で塗布した。ポストベークを90度、90秒の条件で施した後、クロム面にパターニングされたレチクルを密着させて60mJ/cm2の露光を行った。ポストベークを110度、90秒の条件で施した後、NMD−W2.38%液で60秒間現像処理を行った。
硝酸鉄20mMとチオウレア30mMからなる溶液を用意して、先に現像して露出したAu部分を7分間エッチングした。エッチングの後、基板をイオン交換水で洗浄してエアー噴射で表面の水滴を除去した。残留しているレジストを剥離するため12秒間露光を行って、現像処理をした。Auは基板上にパターニングされたまま残留して、レジストのみが剥離した。Au膜の4μm幅の配線パターンが形成された。
上記黒色固体(C12−AuNP)を1mlトルエンに0.01g溶解させた。これを配線パターン上に滴下して、基板をホットプレートで40度、1時間かけて乾燥させて膜を形成した。これをイオン交換水中に浸漬した状態で超音波をかけて、Au表面の膜を選択的に除去した。硝酸鉄20mMとチオウレア30mMからなる溶液を用意して、露出したAu膜をエッチングした。ナノ粒子膜による4μm幅のラインパターンが形成された。パターンは所々断線が見られた。またAu膜の残留物が基板表面に残っている様子が観察された。
(実施例4)
黒色固体(C12−AuNP)を溶解した溶液にかえて、水分散ナノ粒子(田中貴金属、Au−MSAコロイド溶液1.5wt%)を滴下させる以外は、実施例3と同様の方法でパターン形成を行った。
ナノ粒子膜による4μm幅のラインパターンが形成された。パターンは所々断線が見られた。またAu膜の残留物が基板表面に残っている様子が観察された。
(実施例5)
第1の実施の形態のナノ粒子薄膜の製造方法を、図3に示す第3の実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法に適用して、パターン形成を行った。なお、ナノ粒子薄膜の製造は実施例1と同条件で行った。図5〜図7を参照しつつ説明する。図5、図6は本実施例のナノ粒子薄膜パターン形成方法を説明する平面図である。また、図7(a)、図7(b)はそれぞれ、本実施例で形成されるナノ粒子薄膜パターンの平面図および断面図である。
図5に示すように、ガラス基板上にレジスト24を塗布した。パターンを露光して図5の斜線部分50のレジスト24を剥離した。この状態でポストベークを110度で90秒行って、真空チャンバー内でAuを40nm蒸着した。次に、図6に示すように、レジストを剥離して、レジスト上のAu膜をリフトオフし基板20上にAuパターン22を形成した。
その後、基板全面にAlを10nm蒸着した。さらにレジストを基板全面塗布した。Auパターン22の破線で囲まれたパターン52(図6)に相当する部分が露光されるようにマスクを位置合わせして露光してから現像を行った。現像時にAlも一部溶解した。残渣をAlエッチング液(特殊Alエッチング液、関東化学)でA部分のAl膜をエッチングした後、硝酸鉄20mMとチオウレア30mMからなる溶液でパターン52部分のAu膜をエッチングした。
レジストを全面露光して剥離後、出来上がったAuパターン22を有する基板に対して、実施例1からなる方法でUDE−AuNPとノルマル型のドデシルメタクリレートをラジカル開始剤で反応させながら薄膜を形成した。超音波を印加しながらエッチング液で全面に蒸着されたAl膜をエッチングした。図7に示すように、基板20上にAuパターン22とナノ粒子薄膜30の両者でパターンが構成される構造が形成された。
(実施例6)
ナノ粒子薄膜パターンを8μm幅で10nmのストレートラインとし、形成されたナノ粒子薄膜パターン上に保護膜を形成すること以外は実施例1と同一の条件でナノ粒子薄膜パターンを形成した。保護膜の形成は以下のプロセスによる。まず、ナノ粒子薄膜のラインパターン上に、酸化物である酸化カルシウムを200nm蒸着した。さらにレジストを塗布して4μm直径の円形のパターンをラインの2つの末端に重なるようにアライメントして露光した。現像した後、充分にイオン交換水で洗浄した。現像とイオン交換水による洗浄は合わせて60秒であった。その後、円形のパターン部の酸化物をエッチング除去した後、レジストを剥離した。
図8は本実施例により形成されたナノ粒子薄膜パターンの断面図である。図に示すように、ガラスの基板20上にナノ粒子薄膜30のストレートラインが形成され、その上に酸化カルシウムの保護膜60が形成されている。保護膜60のストレートライン端部にあたる部分に信号を入出力するための開口部70が形成されている。
(実施例7)
実施例1で形成された4μm幅のナノ粒子薄膜パターンをオーブン中で、250℃で2時間加熱した。また、同様のパターンを、130℃で24時間、180℃で15時間、210℃で8時間加熱した。すべての条件において、金属配線の回路パターンが形成された。
(実施例8)
第1の実施の形態のナノ粒子薄膜の製造方法を、図2に示す第2の実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法に適用して、パターン形成を行った。実施例1と異なり、ガラスの基板とAuの間に密着性向上のためクロム(Cr)膜を形成した。
縦横20mm角のガラス基板を30%過酸化水素と濃硫酸を3対7で混合した液に浸した。イオン交換水で表面をリンスしてから、エタノールでリンスを行った。このガラス基板に膜厚10nmのクロムを蒸着して、続いて膜厚100nmの金(Au)を蒸着した。蒸着したAuの面にI線用レジスト(THMR−iP5720HP)をスピンコーターで4000rpm、30秒の条件で塗布した。ポストベークを90度、90秒の条件で施した後、クロム面にパターニングされたレチクルを密着させて60mJ/cmの露光を行った。ポストベークを110度、90秒の条件で施した後、NMD−W2.38%液で60秒間現像処理を行った。硝酸鉄20mMとチオウレア30mMからなる溶液を用意して、先に現像して露出したAu部分を7分間エッチングした。エッチングの後、基板をイオン交換水で洗浄してエアー噴射で表面の水滴を除去した。
次にCrエッチング液(Cr−01N、関東化学)でCrをエッチングした。残留しているレジストを剥離するため12秒間露光を行って、現像処理をした。Auは基板上にパターニングされたまま残留して、レジストのみが剥離した。Au膜の配線パターン4μm幅が形成された。この基板を用いて、トルエン10mlに実施例1記載の黒色固体であるウンデセンチオールを配したナノ粒子(UDE−AUNP)を0.1g溶解させた。ノルマル型のドデシルメタクリレート(東京化成工業)0.5gを加えた。α,α’−アゾビスイソブチロニトリル(略称AIBN、和光純薬)0.1gをトルエン10mlに溶解させた溶液を用意して、前記溶液に加えた。充分に攪拌した後、この溶液に前記パターニング処理が施された基板を浸漬した。基板は地面に対して垂直に立てた状態で設置した。80度で4時間反応させて、その後常温まで放冷した。そのまま12時間静置した。
溶液から基板を取り出した後、イオン交換水中に浸漬した状態で超音波をかけて、Au表面の膜を選択的に除去した。上記のAuエッチング液を用意して、露出したAu膜をエッチングした。次に上記Crエッチング液を用意してCrをエッチングした。ナノ粒子膜によるパターンライン4μm幅が形成された。ナノ粒子膜による4μm幅のラインパターンが形成された。また、膜厚の最も厚い部分が0.92μmであった。
(比較例)
比較例として、基板表面にシランカップリング剤をあらかじめ塗布する方法を用いて、ナノ粒子薄膜を製造した。
まず、縦横20mm角のガラス基板を30%過酸化水素と濃硫酸を3対7で混合した液に浸した。イオン交換水で表面をリンスしてから、エタノールでリンスを行った。オクチルトリクロロシラン(関東化学)、3−[トリス(トリメチルシリロキシ)シリル]プロピルメタクリレート(東京化成)、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(関東化学)の0.1Mトルエン溶液を作製した。基板を上記各溶液に浸漬して、60度で30分静置した。基板をメタノールで洗浄した後、乾燥させた。
この基板に実施例3で用いたC12−AuNP0.01g/10mlトルエン溶液を塗布して、スピンコート1500rpm、60sで薄膜を作製した。オクチルトリクロロシランを塗布した基板では、無数のC12−AuNPの凝集体、約1〜10μmが基板全面に観察された。3−[トリス(トリメチルシリロキシ)シリル]プロピルメタクリレートを塗布した基板では、数百μm〜数mmの薄膜ムラが目視され、顕微鏡で拡大すると1〜3μmの相分離が観察された。3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを塗布した基板では、C12−AuNPの凝集体1〜5μmが所々に観察された。いずれの条件においても、広範囲に均質で厚みの高い良好な薄膜は形成されなかった。
以上、実施例および比較例により、本発明の作用・効果が確認された。
第1の実施の形態のナノ粒子断面構造の概念図。 第2の実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法を示す工程断面図。 第3の実施の形態のナノ粒子薄膜パターン形成方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の回路パターン形成方法を示す工程断面図。 実施例5のナノ粒子薄膜パターン形成方法を説明する平面図。 実施例5のナノ粒子薄膜パターン形成方法を説明する平面図。 実施例5で形成されるナノ粒子薄膜パターンの平面図および断面図である。 実施例6で形成されるナノ粒子薄膜パターンの断面図である。
符号の説明
10、20 基板
12 金属ナノ粒子由来の粒子
14 モノマー由来の構造部分16 有機物
22 金属層
24 レジスト
26 レチクル
30 ナノ粒子薄膜
34 第2の金属層
40 金属パターン
60 保護膜
70 開口部

Claims (10)

  1. 二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子が、二重結合を有するモノマーと化学結合して形成されるナノ粒子薄膜であって、
    前記ナノ粒子由来の粒子が前記モノマー由来の構造部分を介して結合し3次元ネットワーク構造を形成していることを特徴とするナノ粒子薄膜。
  2. 前記有機物質がウンデセンチオールまたはその誘導体であって、かつ、
    前記モノマーがメタクリレートまたはその誘導体であることを特徴とする請求項1記載のナノ粒子薄膜。
  3. ラジカル重合開始剤であるα,α’−アゾビスイソブチロニトリル、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタンまたはアゾ化合物の誘導体を含有することを特徴とする請求項1または請求項2記載のナノ粒子薄膜。
  4. 膜厚が50nm以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか一項に記載のナノ粒子薄膜。
  5. 二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子と、二重結合を有するモノマーと、ラジカル重合開始剤を溶媒に溶解しディップ液を作製する工程と、
    前記ディップ液に基板を浸漬する工程と、
    前記基板を浸漬したディップ液を加熱し、前記有機物質と前記モノマーとを反応させる工程と、
    前記ディップ液を冷却する工程と、
    前記ディップ液から前記基板を取り出し洗浄する工程とを有することを特徴とするナノ粒子薄膜の製造方法。
  6. 前記有機物質がウンデセンチオールまたはその誘導体であって、かつ、
    前記モノマーがメタクリレートまたはその誘導体であって、かつ、
    前記ラジカル重合開始剤がα,α’−アゾビスイソブチロニトリル、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタンまたはアゾ化合物の誘導体であることを特徴とする請求項5記載のナノ粒子薄膜の製造方法。
  7. 基板上に金属層を形成する工程と、
    前記金属層上にレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクに前記金属層をエッチングする工程と、
    前記レジストパターンを剥離する工程と、
    前記基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程と、
    超音波により、前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程を有することを特徴とするナノ粒子薄膜パターン形成方法。
  8. 超音波により、前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程の後に、
    前記金属層をエッチングする工程と、
    前記ナノ粒子薄膜上に酸化物を形成する工程と、
    前記酸化物上にレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクに前記酸化物をエッチングして、前記ナノ粒子薄膜の一部を選択的に露出させる工程を有することを特徴とする請求項7記載のナノ粒子薄膜パターン形成方法。
  9. 前記基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程は、
    二重結合を有する有機物質のシェルと金属のコアとで形成されるコアシェル型のナノ粒子と、二重結合を有するモノマーと、ラジカル重合開始剤を溶媒に溶解しディップ液を作製する工程と、
    前記ディップ液に基板を浸漬する工程と、
    前記基板を浸漬したディップ液を加熱し、前記有機物質と前記モノマーとを反応させる工程と、
    前記ディップ液を冷却する工程と、
    前記ディップ液から前記基板を取り出し洗浄する工程とを有することを特徴とする請求項7または請求項8記載のナノ粒子薄膜パターン形成方法。
  10. 基板上に金属層を形成する工程と、
    前記金属層上にレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクに前記金属層をエッチングする工程と、
    前記レジストパターンを剥離する工程と、
    前記基板上にナノ粒子薄膜を形成する工程と、
    超音波により、前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程と、
    前記金属層表面の前記ナノ粒子薄膜を選択的に除去する工程の後に、前記金属層をエッチングする工程と、
    前記基板を130℃以上に加熱することで前記ナノ粒子薄膜を金属化する工程を有することを特徴とする回路パターン形成方法。







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