JP2009210137A - 冷凍サイクルユニット - Google Patents

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小林  直樹
Yasushi Watanabe
泰 渡辺
Masakazu Kai
政和 甲斐
Yasuji Shimizu
保治 清水
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Abstract


【課題】荷物庫内の収容スペースを拡大するとともに、架装に要する時間も短縮することのできる冷凍サイクルユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】エバポレータ23Aが設けられたホスト機M1と、エバポレータ23Bを備えたリモート機M2とからなる冷凍サイクルユニット20において、ガス冷媒搬送管26の分岐管26a、26bを、いずれも、ホスト機M1において、液冷媒搬送管24の分岐管24a、24bに接続した。これにより、ホスト機M1とリモート機M2との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24bと、吸入管25の分岐管25bの2本のみを介在させ、ホスト機M1から第一の荷室Aを貫通して第二の荷室Bに至る配管の数を、分岐管24b、25bの2本のみとし、荷物庫30内の収容スペースを拡大するとともに、冷凍サイクルユニット20の架装に要する時間も短縮する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍車等に車載される冷凍サイクルユニットに関する。
冷凍車、冷蔵車等においては、冷凍サイクルシステムにより荷物庫内を所定の温度に維持している。周知の通り、冷凍サイクルシステムは、コンプレッサで圧縮し、高温・高圧としたガス冷媒を、コンデンサにより冷却して液冷媒とし、荷物庫内に配置したエバポレータで液冷媒を蒸発させることによって庫内の雰囲気と熱交換を行うことで温度調整を行う。
近年、一つの荷物庫を複数の荷室に区切り、それぞれの荷室の温度を異ならせることで、冷凍室と冷蔵室、冷蔵室と加温室等を、ともに備える車両のための冷凍サイクルユニットが提供され、輸送の効率化に寄与している(例えば、特許文献1、2参照)。このように、複数の荷室の温度を異ならせる場合、エバポレータは各荷室にそれぞれ配置される。一方、コンプレッサ、コンデンサ等は、複数のエバポレータで共通して用いられる。つまり、ひとつのシステムにおいて、複数のエバポレータを備えた構成となっている。
図5は、複数のエバポレータ1A、1Bを備えた従来の冷凍サイクルユニット2の概略構成を示す図であり、第一の荷室Aに、圧縮機3、コンデンサ4、エバポレータ1Aを備えたホスト機M1が設けられ、第二の荷室Bに、エバポレータ1Bを有したリモート機M2が配置されている。
コンデンサ4から送り出される液冷媒を搬送する液冷媒搬送管6は、ホスト機M1で分岐し、エバポレータ1A、1Bに接続されている。また、圧縮機3には吸入管7が接続されており、この吸入管7は、ホスト機M1で分岐してエバポレータ1A、1Bに接続され、エバポレータ1A、1Bから熱交換後の冷媒を吸入する。圧縮機3には、圧縮して高温・高圧としたガス冷媒(以下、これをホットガスと適宜称する)を送り出すガス冷媒搬送管8が接続され、このガス冷媒搬送管8は、コンデンサ4に接続されている。また、ガス冷媒搬送管8は、コンデンサ4の上流側で分岐し、エバポレータ1A、1Bの上流側において、液冷媒搬送管6に合流している。
液冷媒搬送管6、ガス冷媒搬送管8は、エバポレータ1A、1Bの上流側で液冷媒搬送管6とガス冷媒搬送管8との合流部の上流側に流量調整弁9A、9B、10A、10Bを備えている。流量調整弁9A、9B、10A、10Bの開度を調整すると、エバポレータ1A、1Bの上流側において混合する液冷媒とガス冷媒との混合比が変わる。液冷媒とガス冷媒との混合比を調整することで、エバポレータ1A、1Bに流れ込む冷媒温度を調整する。ここで、流量調整弁9A、9B、10A、10Bを適宜調整することで、第一の荷室Aのエバポレータ1Aに流れ込む冷媒の温度と、第二の荷室Bのエバポレータ1Bに流れ込む冷媒の温度を異ならせ、これにより第一の荷室Aと第二の荷室Bとの温度を異ならせることができる。
米国特許第4706468号明細書 国際公開第2006/031616号パンフレット
しかしながら、上記したような従来の冷凍サイクルユニット2のシステム構成においては、ホスト機M1とリモート機M2は、液冷媒搬送管6、吸入管7、ガス冷媒搬送管8の3本の配管によって接続されている。
実際の車両に架装した状態では、図6に示すように、荷物庫11が仕切り壁12によって仕切られることで、仕切り壁12の前方が第一の荷室A、後方が第二の荷室Bとされ、例えば、ホスト機M1は、荷物庫11外部の車両前方側に設けられ、リモート機M2は第二の荷室Bの天井に設けられる。したがって、液冷媒搬送管6、吸入管7、ガス冷媒搬送管8の3本の配管は、荷物庫11の天井に沿って第一の荷室Aから第二の荷室Bに貫通するように設けられる。このため、これら配管を設置するためのスペースを荷物庫11内に大きく確保する必要があり、荷物庫11内の収容スペースが小さくなり、荷物収容量が少なくなるという問題がある。また、冷凍サイクルユニット2を荷物庫11に架装するための手間もかかり、作業時間が長くなる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、荷物庫内の収容スペースを拡大するとともに、架装に要する時間も短縮することのできる冷凍サイクルユニットを提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明の冷凍サイクルユニットは、冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒とする圧縮機、ガス冷媒を冷却して液冷媒とするコンデンサ、コンデンサから送られてくる液冷媒および/または圧縮機から送られてくるガス冷媒の熱を周囲雰囲気と熱交換する第一のエバポレータを備えたホスト機と、ホスト機とは離間して設けられ、コンデンサから送られてくる液冷媒および/または圧縮機から送られてくるガス冷媒の熱を周囲雰囲気と熱交換する第二のエバポレータを備えたリモート機と、を備える。そして、圧縮機から第二のエバポレータにガス冷媒を搬送するためのガス冷媒搬送管と、コンデンサから第二のエバポレータに液冷媒を搬送するための液冷媒搬送管とが、ホスト機で一本の冷媒搬送管に合流してリモート機で第二のエバポレータに接続され、第一のエバポレータから熱交換後の冷媒を吸入する第一の吸入管と、第二のエバポレータから熱交換後の冷媒を吸入する第二の吸入管とが、ホスト機で一本の吸入管に合流して圧縮機に接続されていることを特徴とする。
ホスト機で、ガス冷媒搬送管と液冷媒搬送管とが一本の冷媒搬送管に合流しているので、冷媒搬送管には、ガス冷媒のみ、液冷媒のみ、ガス冷媒と液冷媒の混合冷媒が流れる。これにより、ホスト機とリモート機は、冷媒搬送管と第二の吸入管の2本のみによって接続される。
このような冷凍サイクルユニットにおいては、互いに同様の構成を有したリモート機を複数備える構成とすることも可能である。その場合、ホスト機に対して第一のリモート機と第二のリモート機とが並列に設けられる。そして、ホスト機に近い側の第一のリモート機において、冷媒搬送管から冷媒搬送分岐管が分岐し、ホスト機から遠い側の第二のリモート機において、冷媒搬送分岐管がこの第二のリモート機の第二のエバポレータに接続され、第二のリモート機の第二のエバポレータから冷媒を吸入する第三の吸入管が、第一のリモート機で第二の吸入管に合流して設けられる。
これにより、第一のリモート機と第二のリモート機の間は、冷媒搬送管と第三の吸入管のみによって接続される。
ここで、第一のリモート機の第二のエバポレータ、第二のリモート機の第二のエバポレータに、それぞれに送り込む冷媒流量を調整する流量調整弁を備えるのが好ましい。第一のリモート機の第二のエバポレータ、第二のリモート機の第二のエバポレータには、それぞれホスト機で分岐した冷媒搬送管を介して同じ温度の冷媒が供給される。そこで、流量調整弁により冷媒流量をそれぞれ調整することで、第一のリモート機の第二のエバポレータと、第二のリモート機の第二のエバポレータとで冷媒循環量を異ならせ、雰囲気温度を個別に制御することができる。
また、第二のリモート機に、当該第二のリモート機の第二のエバポレータの上流側にて、冷媒搬送分岐管により送られてくる冷媒をガス冷媒と液冷媒とに気液分離し、分離したガス冷媒と液冷媒を個別に第二のエバポレータに送り込む気液分離器を備える構成とすることもできる。
その場合、気液分離器から第二のエバポレータに送り込むガス冷媒の流量を調整するガス冷媒流量調整弁と、気液分離器から第二のエバポレータに送り込む液冷媒の流量を調整する液冷媒流量調整弁と、を備え、ガス冷媒流量調整弁と液冷媒流量調整弁の開度を調整することで、第二のリモート機の第二のエバポレータには、ガス冷媒のみ、液冷媒のみ、あるいはこれらの混合冷媒を供給することができ、循環させる冷媒温度を調整できる。これにより、気液分離を行わない場合に比較して、第一のリモート機と第二のリモート機の温度差を大きくできる。
さらに、気液分離器を用いる場合、ガス冷媒流量調整弁と液冷媒流量調整弁の開度に応じて生じる余剰のガス冷媒、液冷媒を、第二のエバポレータを通さずにバイパスするため、気液分離器で分離したガス冷媒を第二のエバポレータの下流側にて第三の吸入管にバイパスさせるガス冷媒バイパス管と、気液分離器で分離した液冷媒を第二のエバポレータの下流側にて第三の吸入管にバイパスさせる液冷媒バイパス管と、を備えるのが好ましい。
本発明によれば、ホスト機とリモート機の間の配管の数を2本のみとすることができ、冷凍サイクルユニットが設置される荷物庫内の収容スペースを拡大するとともに、冷凍サイクルユニットの架装に要する時間も短縮することが可能となる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第一の実施の形態]
図1、図2は、本実施の形態における冷凍サイクルユニット20の構成を説明するための図である。
本実施の形態における冷凍サイクルユニット20は、冷凍トラック等の車両に搭載されるものである。図1に示すように、この冷凍サイクルユニット20は、冷媒を圧縮し、高温・高圧のガスにする圧縮機21と、高温・高圧の冷媒を外気で冷却して液化するコンデンサ22と、庫内の空気から熱を奪い、冷媒を蒸発させるエバポレータ(第一のエバポレータ)23A、エバポレータ(第二のエバポレータ)23Bと、を含んで構成される。
ここで、図2に示すように、車両の箱状をなした荷物庫30は、仕切り壁31によって前後に第一の荷室A、第二の荷室Bが形成されている。
そして、第一の荷室Aに、圧縮機21、コンデンサ22、エバポレータ23Aを備えたホスト機M1が設けられ、第二の荷室Bに、エバポレータ23Bを有したリモート機M2が配置されている。
図1に示したように、コンデンサ22から送り出される液冷媒を搬送する液冷媒搬送管24は、ホスト機M1で分岐し、分岐管24aがエバポレータ23Aに接続され、分岐管24bがエバポレータ23Bに接続されている。
また、エバポレータ23A、23Bから熱交換後の冷媒を吸入するための吸入管25が圧縮機21に接続されており、この吸入管25は、ホスト機M1で分岐し、分岐管(第一の吸入管)25aがエバポレータ23Aに接続され、分岐管(第二の吸入管)25bがエバポレータ23Bに接続されている。
圧縮機21には、圧縮して高温・高圧としたガス冷媒を送り出すガス冷媒搬送管26が接続され、このガス冷媒搬送管26は、コンデンサ22に接続されている。また、ガス冷媒搬送管26は、コンデンサ22の上流側で分岐し、その分岐管26aはエバポレータ23Aの上流側において、液冷媒搬送管24の分岐管24aに合流する。さらに、エバポレータ23Aの上流側において分岐管26aから分岐管26bがさらに分岐し、分岐管26bはエバポレータ23Bの上流側において、液冷媒搬送管24の分岐管(冷媒搬送管)24bに合流している。ここで、本実施の形態においては、分岐管26a、26bは、いずれも、ホスト機M1において、液冷媒搬送管24の分岐管24a、24bに合流して接続されている。
これにより、ホスト機M1とリモート機M2との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24bと、吸入管25の分岐管25bの2本のみが介在している。
液冷媒搬送管24の分岐管24a、24b、ガス冷媒搬送管26の分岐管26a、26bは、分岐管24aと分岐管26a、分岐管24bと分岐管26bの合流部の上流側に流量調整弁27A、27B、28A、28Bを備えている。
流量調整弁28A、28Bを閉じた状態で、液冷媒搬送管24の分岐管24a、24bに設けられた流量調整弁27A、27Bの開度を調整すると、エバポレータ23A、23Bに送り込まれる冷媒の循環量が調整され、これによって庫内温度が調整できる。
流量調整弁27A、27Bを閉じた状態で、ガス冷媒搬送管26の分岐管26a、26bに設けられた流量調整弁28A、28Bの開度を調整すると、エバポレータ23A、23Bに高温のガス冷媒(ホットガス)を送り込むことができ、庫内の加温、デフロストを行うことができる。
また、流量調整弁27A、27B、28A、28Bを開いた状態でそれぞれの開度を調整すると、エバポレータ23A、23Bの上流側において混合する液冷媒とガス冷媒との混合比が変わる。液冷媒とガス冷媒との混合比を調整することで、エバポレータ23A、23Bに流れ込む冷媒温度を調整することもできる。
上記のような流量調整弁27A、27B、28A、28Bの開度調整を適宜行うことで、第一の荷室Aのエバポレータ23Aに流れ込む冷媒の温度と、第二の荷室Bのエバポレータ23Bに流れ込む冷媒の温度を異ならせ、これにより第一の荷室Aと第二の荷室Bとの温度を異ならせることができる。
流量調整弁27A、27B、28A、28Bの開度の調整は、図示しない制御部によって、流量調整弁27A、27B、28A、28Bのアクチュエータ(図示無し)の動作を制御することで行われる。
制御部(図示無し)においては、車両のドライバー等によって設定された第一の荷室A、第二の荷室Bの設定温度と、エバポレータ23A、23Bの冷媒吐出温度、冷媒吐出圧力、吹出空気温度、吸込空気温度等に応じ、予め設定されたプログラムに基づいて、流量調整弁27A、27B、28A、28Bのそれぞれのアクチュエータを動作させて開度を調整し、第一の荷室A、第二の荷室Bの室温が前記の設定温度に近づくよう制御を行う。このような流量調整弁27A、27B、28A、28Bの開度調整による第一の荷室A、第二の荷室Bの室温調整制御は、従来から行われているのと同様の手法で行うことができる。
このような構成によれば、ガス冷媒搬送管26の分岐管26a、26bは、いずれも、ホスト機M1において、液冷媒搬送管24の分岐管24a、24bに接続されている。これにより、ホスト機M1とリモート機M2との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24bと、吸入管25の分岐管25bの2本のみが介在することになる。その結果、図2に示すように、ホスト機M1から第一の荷室Aを貫通して第二の荷室Bに至る配管の数を、分岐管24b、25bの2本のみとすることができ、荷物庫30内の収容スペースを拡大するとともに、冷凍サイクルユニット20の架装に要する時間も短縮することが可能となる。
[第二の実施の形態]
次に、本発明の第二の実施の形態について示す。ここで、第二の実施の形態では、リモート機を2台備えた構成を示す。第二の実施の形態と第一の形態で共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態における冷凍サイクルユニット20は、圧縮機21、コンデンサ22と、エバポレータ23A、エバポレータ23B、エバポレータ(第二のエバポレータ)23Cと、を含んで構成される。
荷物庫の第一の荷室Aに、圧縮機21、コンデンサ22、エバポレータ23Aを備えたホスト機M1が設けられ、第二の荷室Bに、エバポレータ23Bを有したリモート機(第一のリモート機)M2が配置され、第三の荷室Cに、エバポレータ23Cを有したリモート機(第二のリモート機)M3が配置されている。
コンデンサ22から送り出される液冷媒を搬送する液冷媒搬送管24は、ホスト機M1で分岐管24a、24bが分岐し、分岐管24aはエバポレータ23Aに接続されている。分岐管24bは、エバポレータ23Bに接続されている。また、分岐管24bは、リモート機M2で、分岐管(冷媒搬送分岐管)24cが分岐し、この分岐管24cはリモート機M3のエバポレータ23Cに接続されている。
また、エバポレータ23A、23B、23Cには、熱交換後の冷媒を吸入するための吸入管25の分岐管25a、分岐管25b、分岐管(第三の吸入管)25cが接続されており、分岐管25cはリモート機M2で分岐管25bに合流し、分岐管25bはホスト機M1で分岐管25aと合流して圧縮機21に接続されている。
圧縮機21には、圧縮して高温・高圧としたガス冷媒を送り出すガス冷媒搬送管26が接続され、このガス冷媒搬送管26は、コンデンサ22に接続されている
。また、ガス冷媒搬送管26は、コンデンサ22の上流側で分岐し、その分岐管26aはエバポレータ23Aの上流側において、液冷媒搬送管24の分岐管24aに合流し、分岐管26bはエバポレータ23Bの上流側において、液冷媒搬送管24の分岐管24bに合流している。ここで、本実施の形態においては、分岐管26a、26bは、いずれも、ホスト機M1において、液冷媒搬送管24の分岐管24a、24bに接続されている。
これにより、ホスト機M1とリモート機M2との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24bと、吸入管25の分岐管25bの2本のみが介在し、リモート機M2とリモート機M3との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24cと、吸入管25の分岐管25cの2本のみが介在している。
液冷媒搬送管24の分岐管24a、24b、ガス冷媒搬送管26の分岐管26a、26bは、分岐管24aと分岐管26a、分岐管24bと分岐管26bの合流部の上流側に流量調整弁27A、27B、28A、28Bを備えている。
また、リモート機M2、M3において、エバポレータ23B、23Cの上流側には、電子膨張弁からなる流量調整弁29B、29Cが設けられている。
液冷媒搬送管24の分岐管24a、24bに設けられた流量調整弁27A、27Bの開度を調整すると、分岐管24a、24bに送り込まれる液冷媒の流量が調整される。また、ガス冷媒搬送管26の分岐管26a、26bに設けられた流量調整弁28A、28Bの開度を調整すると、分岐管26a、26bから分岐管24a、24bに送り込まれるガス冷媒の流量が調整される。このとき、流量調整弁27B、28Bの開度により、分岐管24bには、液冷媒搬送管24から送り込まれる液冷媒のみ、ガス冷媒搬送管26から送り込まれるガス冷媒のみ、液冷媒とガス冷媒の混合冷媒のいずれかが流れる。ガス冷媒のみを送り込めば、エバポレータ23A、23B、23Cにホットガスを送り込み、庫内の加温、デフロストを行うことができる。
そして、分岐管24bに送り込まれた冷媒は、エバポレータ23B、23Cの上流側に設けられた流量調整弁29B、29Cの開度が調整されることにより、分岐管24bと分岐管24cそれぞれを介してエバポレータ23B、23Cに供給される流量が調整される。
上記のような流量調整弁27A、27B、28A、28B、29B、29Cの開度調整を適宜行うことで、第一の荷室Aのエバポレータ23Aに流れ込む冷媒の温度と、第二の荷室Bのエバポレータ23Bに流れ込む冷媒の温度と、第三の荷室Cのエバポレータ23Cに流れ込む冷媒の温度を異ならせ、これにより第一の荷室A、第二の荷室B、第三の荷室Cの温度を互いに異ならせることができる。
流量調整弁27A、27B、28A、28B、29B、29Cの開度の調整は、図示しない制御部によって、流量調整弁27A、27B、28A、28B、29B、29Cのアクチュエータ(図示無し)の動作を制御することで行われる。
制御部(図示無し)においては、車両のドライバー等によって設定された第一の荷室A、第二の荷室B、第三の荷室Cの設定温度と、エバポレータ23A、23B、23Cにおける冷媒吐出温度、冷媒吐出圧力、吹出空気温度、吸込空気温度等に応じ、予め設定されたプログラムに基づいて、流量調整弁27A、27B、28A、28B、29B、29Cのそれぞれのアクチュエータを動作させて開度を調整し、第一の荷室A、第二の荷室B、第三の荷室Cの室温を前記の設定温度に近づける制御を行う。
表1は、第二の荷室B、第三の荷室Cの運転条件に応じた、流量調整弁27B、28B、29B、29Cのアクチュエータの動作状態の例を示すものである。
Figure 2009210137
このような構成によれば、ホスト機M1とリモート機M2との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24bと、吸入管25の分岐管25bの2本のみが介在し、リモート機M2とリモート機M3との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24cと、吸入管25の分岐管25cの2本のみが介在することになる。その結果、ホスト機M1から第一の荷室A、第二の荷室Bを貫通して第三の荷室Cに至る配管の数を2本のみとすることができ、荷物庫30内の収容スペースを拡大するとともに、冷凍サイクルユニット20の架装に要する時間も短縮することが可能となる。
また、ホスト機M1が設けられた第一の荷室Aと、リモート機M2が設けられた第二の荷室Bと、リモート機M3が設けられた第三の荷室Cとで、温度を互いに異ならせることができる。
[第三の実施の形態]
次に、本発明の第三の実施の形態について示す。ここで、第三の実施の形態では、第二の実施の形態と同様、2台のリモート機M2、M3を備えた構成を示す。第二の実施の形態と第三の実施の形態の相違は、2台のリモート機M2、M3のうち、1台のリモートM3機に、冷媒の気液分離機を備えた点にある。以下の説明においては、その相違点を中心に説明を行い、第三の実施の形態と第二の形態で共通する構成については、同符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態における冷凍サイクルユニット20は、図3に示した構成と基本的に同様であり、圧縮機21、コンデンサ22と、エバポレータ23A、23B、23Cと、を含んで構成される。
本実施の形態における冷凍サイクルユニット20は、液冷媒搬送管24の分岐管24cにおいてリモート機M3のエバポレータ23Cの上流側に、気液分離器40が設けられている。液冷媒搬送管24の分岐管24cによって送られてきた冷媒を、ガス冷媒と液冷媒とに分離する。そして、気液分離器40には、分離したガス冷媒をエバポレータ23Cに送り込むガス冷媒搬送管41と、分離した液冷媒をエバポレータ23Cに送り込む液冷媒搬送管42とが接続されている。
ガス冷媒搬送管41、液冷媒搬送管42には、電子膨張弁からなる流量調整弁(ガス冷媒流量調整弁)43、流量調整弁(液冷媒流量調整弁)44が設けられ、図示しない制御部によってアクチュエータの動作が制御されることで、それぞれの開度が調整される。これによって、エバポレータ23Cに送り込まれるガス冷媒・液冷媒の流量・混合比を調整できる。もちろん、ガス冷媒のみ、あるいは液冷媒のみをエバポレータ23Cに送り込むこともできる。
流量調整弁43、44の上流側において、ガス冷媒搬送管41、液冷媒搬送管42から分岐するバイパス管(ガス冷媒バイパス管)45、バイパス管(液冷媒バイパス管)46が設けられ、このバイパス管45、46は、エバポレータ23Cの下流側において、吸入管25の分岐管25cに合流している。これらバイパス管45、46には、電子膨張弁からなる流量調整弁47、48が設けられている。流量調整弁47、48のアクチュエータを図示しない制御部で制御することにより、流量調整弁47、48の開閉およびその流量調整を行える。ガス冷媒搬送管41、液冷媒搬送管42の流量調整弁43、44の開度に応じ、気液分離器40で分離されたガス冷媒・液冷媒のオーバーフロー分がバイパス管45、46に流れるようになっている。したがって、流量調整弁47、48の開度は、ガス冷媒搬送管41、液冷媒搬送管42の流量調整弁43、44の開度に相関したものとして制御される。
さらに、気液分離器40の上流側において液冷媒搬送管24の分岐管24cから分岐し、エバポレータ23Cの上流側であって流量調整弁43の下流側に合流する配管49が設けられ、配管49には電磁弁50が設けられている。デフロスト運転を行うためにホスト機M1側からエバポレータ23B、23Cにホットガスを送り込む場合、電磁弁50を開き、流量調整弁43、44、47、48を閉じる。
表2は、本実施の形態の冷凍サイクルユニット20における、第二の荷室B、第三の荷室Cの運転条件に応じた、流量調整弁27B、28B、29B、43、44、47、48、50のアクチュエータの動作状態の例を示すものである。
Figure 2009210137
このような構成によれば、上記第二の実施の形態と同様、ホスト機M1とリモート機M2との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24bと、吸入管25の分岐管25bの2本のみが介在し、リモート機M2とリモート機M3との間には、液冷媒搬送管24の分岐管24cと、吸入管25の分岐管25cの2本のみが介在することになる。その結果、ホスト機M1から第一の荷室A、第二の荷室Bを貫通して第三の荷室Cに至る配管の数を2本のみとすることができ、荷物庫30内の収容スペースを拡大するとともに、冷凍サイクルユニット20の架装に要する時間も短縮することが可能となる。
また、ホスト機M1が設けられた第一の荷室Aと、リモート機M2が設けられた第二の荷室Bと、リモート機M3が設けられた第三の荷室Cとで、温度を互いに異ならせることができる。このとき、リモート機M3には気液分離器40が設けられているため、分離した液冷媒とガス冷媒を用いることで、第二の実施の形態に示した構成よりも、リモート機M2が設けられた第二の荷室Bと、リモート機M3が設けられた第三の荷室Cとの温度差を大きくすることが可能となる。
なお、上記実施の形態では、冷凍サイクルユニット20の構成を示したが、その基本的な構成を示したに過ぎず、適宜の変更を加えることが可能であるのは言うまでもない。
また、第二、第三の実施の形態では、2台のリモート機M2、M3を備える構成を示したが、3台以上のリモート機を備える構成についても、上記に示したのと同様の構成を発展させることで容易に実現できるのは明らかである。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
第一の実施の形態における冷凍サイクルユニットの構成を示す図である。 図1の冷凍サイクルユニットを荷物庫に架装した状態を示す斜視図である。 第二の実施の形態における冷凍サイクルユニットの構成を示す図である。 第三の実施の形態における冷凍サイクルユニットの構成を示す図である。 従来の複数台のエバポレータを備えた冷凍サイクルユニットの構成を示す図である。 図5の冷凍サイクルユニットを荷物庫に架装した常態を示す斜視図である。
符号の説明
20…冷凍サイクルユニット、21…圧縮機、22…コンデンサ、23A…エバポレータ(第一のエバポレータ)、23B…エバポレータ(第二のエバポレータ)、23C…エバポレータ(第二のエバポレータ)、24…液冷媒搬送管、24a…分岐管、24b…分岐管(冷媒搬送管)、24c…分岐管(冷媒搬送分岐管)、25…吸入管、25a…分岐管(第一の吸入管)、25b…分岐管(第二の吸入管)、25c…分岐管(第三の吸入管)、26…ガス冷媒搬送管、26a…分岐管、26b…分岐管、27A、27B、28A、29B…流量調整弁、30…荷物庫、40…気液分離器、41…ガス冷媒搬送管、42…液冷媒搬送管、43…流量調整弁(ガス冷媒流量調整弁)、44…流量調整弁(液冷媒流量調整弁)、45…バイパス管(ガス冷媒バイパス管)、46…バイパス管(液冷媒バイパス管)、47…流量調整弁、48…流量調整弁、49…ガス冷媒搬送管、50…電磁弁,M1…ホスト機、M2…リモート機(第一のリモート機)、M3…リモート機(第二のリモート機)

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒とする圧縮機、前記ガス冷媒を冷却して液冷媒とするコンデンサ、前記コンデンサから送られてくる前記液冷媒および/または前記圧縮機から送られてくる前記ガス冷媒の熱を周囲雰囲気と熱交換する第一のエバポレータを備えたホスト機と、
    前記ホスト機とは離間して設けられ、前記コンデンサから送られてくる前記液冷媒および/または前記圧縮機から送られてくる前記ガス冷媒の熱を周囲雰囲気と熱交換する第二のエバポレータを備えたリモート機と、を備え、
    前記圧縮機から前記第二のエバポレータに前記ガス冷媒を搬送するためのガス冷媒搬送管と、前記コンデンサから前記第二のエバポレータに前記液冷媒を搬送するための液冷媒搬送管とが、前記ホスト機で一本の冷媒搬送管に合流して前記リモート機で前記第二のエバポレータに接続され、
    前記第一のエバポレータから熱交換後の前記冷媒を吸入する第一の吸入管と、前記第二のエバポレータから熱交換後の前記冷媒を吸入する第二の吸入管とが、前記ホスト機で一本の吸入管に合流して前記圧縮機に接続されていることを特徴とする冷凍サイクルユニット。
  2. 前記ホスト機に対して第一の前記リモート機と第二の前記リモート機とが並列に設けられ、
    前記ホスト機に近い側の前記第一のリモート機において、前記冷媒搬送管から冷媒搬送分岐管が分岐し、
    前記ホスト機から遠い側の前記第二のリモート機において、前記冷媒搬送分岐管が当該第二のリモート機の前記第二のエバポレータに接続され、
    前記第二のリモート機の前記第二のエバポレータから前記冷媒を吸入する前記第三の吸入管が、前記第一のリモート機で前記第二の吸入管に合流していることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクルユニット。
  3. 前記第一のリモート機の前記第二のエバポレータ、前記第二のリモート機の前記第二のエバポレータに、それぞれに送り込む冷媒流量を調整する流量調整弁が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクルユニット
  4. 前記第二のリモート機に設けられ、当該第二のリモート機の前記第二のエバポレータの上流側にて、前記冷媒搬送分岐管により送られてくる前記冷媒をガス冷媒と液冷媒とに気液分離し、分離した前記ガス冷媒と前記液冷媒を個別に前記第二のエバポレータに送り込む気液分離器と、
    前記気液分離器から前記第二のエバポレータに送り込む前記ガス冷媒の流量を調整するガス冷媒流量調整弁と、
    前記気液分離器から前記第二のエバポレータに送り込む前記液冷媒の流量を調整する液冷媒流量調整弁と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の冷凍サイクルユニット。
  5. 前記気液分離器で分離した前記ガス冷媒を前記第二のエバポレータの下流側にて前記第三の吸入管にバイパスさせるガス冷媒バイパス管と、
    前記気液分離器で分離した前記液冷媒を前記第二のエバポレータの下流側にて前記第三の吸入管にバイパスさせる液冷媒バイパス管と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクルユニット。
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