JP2007186015A - 車両用屋上装着型空調装置 - Google Patents

車両用屋上装着型空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007186015A
JP2007186015A JP2006004014A JP2006004014A JP2007186015A JP 2007186015 A JP2007186015 A JP 2007186015A JP 2006004014 A JP2006004014 A JP 2006004014A JP 2006004014 A JP2006004014 A JP 2006004014A JP 2007186015 A JP2007186015 A JP 2007186015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
air passage
roof
communicating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006004014A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Yamamoto
雅一 山本
Akio Ishihara
彰雄 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006004014A priority Critical patent/JP2007186015A/ja
Publication of JP2007186015A publication Critical patent/JP2007186015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構成で、高負荷(最大冷房能力)から低負荷(最小冷房能力)まで変化させても車室内に均一な空調風を吹き出すことのできる車両用屋上装着型空調装置を提供する。
【解決手段】空気通路を、吸込口9から右側吹出口8Aへと向かう右側空気通路13Aと、吸込口9から左側吹出口8Bへと向かう左側空気通路13Bとに分けて構成するとともに、エバポレータ11A・11Bを右側空気通路13Aと左側空気通路13Bとにまたがるように配置している。
これによれば、上述した作動モードのように、二つのコンプレッサ6A・6Bを交互にON・OFFさせても、冷却風と送風とが交互に出るようなことが無く、空調フィーリングを良くすることができる。また、吹出温度に左右温度差が発生するということも無く、簡素な構成で、高負荷(最大冷房能力)から低負荷(最小冷房能力)まで変化させても車室内に均一な空調風を吹き出すことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、バスなどの車両の屋上に装着する車両用屋上装着型空調装置に関するものである。
従来、バスなどの車両の屋上に装着する車両用屋上装着型空調装置において、圧縮機・凝縮器・減圧手段・蒸発器を環状に接続した冷凍サイクルを2つ、いわゆる2コンプレッサ(圧縮機)サイクルを用いたものがある。図10は、その従来の2コンプレッササイクルを用いた車両用屋上装着型空調装置1の構成概要を示す平面模式図である。
一端に吸込口9、他端に車室内への右側吹出口8Aと左側吹出口8Bを有して内部に空気通路を形成した空調ユニット13内に、空気通路の途中に配設されて吸込口9から先の右側吹出口8Aへと向かう空気流を発生させる右側のブロワ19Aと、同じくその空気通路の途中に配設されて空気通路を通過する空気を冷却する右側蒸発器11Aと、空気通路の途中に配設されて吸込口9から先の左側吹出口8Bへと向かう空気流を発生させる左側のブロワ19Bと、同じくその空気通路の途中に配設されて空気通路を通過する空気を冷却する左側蒸発器11Bとを備えている。
ちなみに、図10中の6Aは右側冷凍サイクルの圧縮機、6Bは左側冷凍サイクルの圧縮機、7Aは右側冷風ダクト、7Bは左側冷風ダクト、25は風量調整ドアである。このような構成の空調装置における代表的な空調制御としては、車室内空気温度が設定温度に近づくにつれてブロワ風量を減少させるとともに、ほぼ設定温度になると圧縮機をON・OFFさせて車室内温度の保持を行う。
この保温時の制御として圧縮機のON・OFF制御に入ると、左右冷風ダクトの一方(例えば右側)から冷却された風を吹き出し、他方(この場合左側)からは送風のみとし、この片側冷却を所定時間毎(例えば1分間隔)で左右交互に運転させて低負荷時の冷房能力を調整している。また、下記特許文献1には、複数のコンプレッサを用いるとともに、クーリングユニットを左右の各ダクト内に複数設置し、各クーリングユニットを別個に制御するバス車両用空調装置が開示されている。
特開平6−87321号公報
しかしながら、上記前者の従来技術は、特に吹出口直下の乗員においては冷却風と送風とが交互に当たって空調フィーリングが悪いという問題点がある。また、少なからずバス車室内において左右温度差が発生するという問題点もある。また、上記後者の従来技術は、車室内に複数のクーリングユニットを設置するスペースが必要となるうえ、冷凍サイクルが構成上も制御上も複雑化するという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、簡素な構成で、高負荷(最大冷房能力)から低負荷(最小冷房能力)まで変化させても車室内に均一な空調風を吹き出すことのできる車両用屋上装着型空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車両の屋根(10)に装着される車両用屋上装着型空調装置であり、
一端に吸込口(9)、他端に車室内への右側、左側吹出口(8A、8B)を有して内部に空気通路を形成した空調ユニット(13)内に、
空気通路の途中に配設されて吸込口(9)から右側、左側吹出口(8A、8B)へと向かう空気流を発生させる送風手段(19A、19B)と、
空気通路の途中に配設されて空気通路を通過する空気を冷却する冷却用熱交換器(11A、11B)とを備えた車両用屋上装着型空調装置において、
空気通路を、吸込口(9)から右側吹出口(8A)へと向かう右側空気通路(13A)と、吸込口(9)から左側吹出口(8B)へと向かう左側空気通路(13B)とに分けて構成するとともに、
冷却用熱交換器(11A、11B)を右側空気通路(13A)と左側空気通路(13B)とにまたがるように配置したことを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、例えば上記した従来技術の前者のように、二つの圧縮機を交互にON・OFFさせても、冷却風と送風とが交互に出るようなことが無く、空調フィーリングを良くすることができる。また、吹出温度に左右温度差が発生するということも無く、簡素な構成で、高負荷(最大冷房能力)から低負荷(最小冷房能力)まで変化させても車室内に均一な空調風を吹き出すことができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用屋上装着型空調装置において、冷却用熱交換器(11A、11B)の空気流れ下流側を右側空気通路(13A)と左側空気通路(13B)とに分ける仕切り部(S)を設けたことを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、右側空気通路(13A)と左側空気通路(13B)とで空気温度と、その空気温度での風量との分離性を良くすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の車両用屋上装着型空調装置において、複数の右側吹出口(8A)を有して車両右側の前後方向に伸びる右側吹出ダクト(7A)と、複数の左側吹出口(8B)を有して車両左側の前後方向に伸びる左側吹出ダクト(7B)とを有するとともに、
右側空気通路(13A)から、右側吹出ダクト(7A)の車両中央部に連通する中央連通部(22A)と、右側吹出ダクト(7A)の車両前方部に連通する前側連通部(23A)と、右側吹出ダクト(7A)の車両後方部に連通する後側連通部(24A)と、
左側空気通路(13B)から、左側吹出ダクト(7B)の車両中央部に連通する中央連通部(22B)と、左側吹出ダクト(7B)の車両前方部に連通する前側連通部(23B)と、左側吹出ダクト(7B)の車両後方部に連通する後側連通部(24B)とのうち、左右ともいずれか複数の連通部(22A〜24A、22B〜24B)を設けたことを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、例えば、車室内全体に急速に冷却風が必要な時(最大冷房能力時)には車両左右中央部と車両左右前後部とより冷却風を吹き出させ、冷却風がさほど必要ない時(最小冷房能力時)には車両左右中央部だけからの吹き出しが可能となり、車室内により均一な空調風を吹き出すことができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の車両用屋上装着型空調装置において、左右とも各連通部(22A〜24A、22B〜24B)のうちのいずれかに通風量調整手段(25)を設けたことを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、より細かい風量調整が可能となるとなることより、車室内により均一な空調風を吹き出すことができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について添付した図1〜7を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る車両用屋上装着型空調装置1の実装状態における構成概要を示すバス車両の斜視図であり、図2は、図1の車両用屋上装着型空調装置1の構成概要を示す斜視図である。また、図3は図1・図2の車両用屋上装着型空調装置1の構成概要を示す平面模式図であり、図4は2コンプレッサ冷凍サイクルの構成模式図である。
まず、図1中の2は暖房ユニットであり、図示していない走行用のエンジンの冷却水を熱源とするヒータコア3、およびそのヒータコア3にて加熱された空気の流路を成す温風ダクト4とからなり、バス車両の床に配置されている。そして、温風ダクト4は車両の左右それぞれに配置されて車両の前後方向に延びると共に、この温風ダクト4の前後端部にそれぞれヒータコア3が配置されている。更に、温風ダクト4には複数個の温風吹出口5が形成されており、そこから車室内の乗員足元に向けて温風が吹き出される。
次に1は、図3・図4に示すように、コンデンサ(凝縮器)15A・15B、外気ファン14A・14B、エバポレータ(冷却用熱交換器)11A・11Bおよびブロワ(送風手段)19A・19Bなどからなる周知の冷房ユニット(車両用屋上装着型空調装置)であり、バス車両の屋根10の上に装着されている。
冷房ユニット1を構成する冷凍サイクルは、車両用空調装置に使用される周知のものであり、コンプレッサ(圧縮機)6A・6B、コンデンサ15A・15B、レシーバ16A・16B、膨張弁(減圧手段)18A・18B、エバポレータ11A・11Bなどの各冷凍機器を冷媒配管によって環状に接続して構成され、本実施形態では図4に示すように、それぞれ独立した2系統を有している。
コンプレッサ6A・6Bは、バス車両の後部床下に配置され(図1参照)、図示しない走行用エンジンから電磁クラッチを介して駆動される。コンデンサ15A・15Bは、コンプレッサ6A・6Bにて圧縮された高温高圧の冷媒を、外気ファン14A・14Bで送られる外気で冷却して凝縮させるものである。
レシーバ16A・16Bは、コンデンサ15A・15Bの冷媒流出側に配置され、コンデンサ15A・15Bから流出した冷媒の気液分離を行い、液相冷媒だけを膨張弁18A・18Bに向けて流出すると共に、レシーバ16A・16B内に所定量の液冷媒を蓄えることにより、冷凍サイクル内を循環する冷媒量を調節している。
ちなみに図4では、レシーバ16A・16Bと膨張弁18A・18Bとの間にスーパークーラ(過冷却用熱交換器)17A・17Bを構成しているが、このスーパークーラ17A・17Bを有さない冷凍サイクルであっても良い。そのスーパークーラ17A・17Bの液相冷媒流出側には、冷媒の減圧手段を成す膨張弁18A・18Bが配設されている。
尚、この膨張弁18A・18Bは温度式となっており、エバポレータ11A・11Bの冷媒流出側の冷媒温度に応じて、その弁開度を調節している。具体的には、エバポレータ11A・11Bの冷媒流出側に冷媒温度を感知する図示しない感温筒を配設して冷媒温度(冷房負荷)が高い時には弁開度を増し、冷媒温度(冷房負荷)が低い時には弁開度を絞るものである。
そして、その膨張弁18A・18Bの冷媒流出側には、減圧されて低温低圧となった液相冷媒を蒸発させて空調用空気を冷却するエバポレータ11A・11Bが配設されており、ブロワ19A・19Bにて通風される空調用空気を冷却する。なお、冷房ユニット1は、図2に示すようにコンデンシングユニット部12とクーリングユニット部(空調ユニット)13とを一体に構成したものとなっている。
コンデンシングユニット部12は、コンデンサ15A・15Bと、このコンデンサ15A・15Bに外気を送風する外気ファン14A・14Bなどより構成されている。また、クーリングユニット部13は、図示しない空調ケース内に、エバポレータ11A・11Bと、このエバポレータ11A・11Bに車室内の空気(内気)もしくは車室外の空気(外気)を通風するためのブロワ19A・19Bなどより構成されている。
ちなみに、図3中の9は内気吸込口(吸込口)を示しているが、吸込口としては図示しない外気吸込口も有しており、エバポレータ11A・11Bの空気流れ上流側の図示しない内外気切り替え手段にて内気と外気)とが切り替え導入されるようになっている。ブロワ19A・19Bによってエバポレータ11A・11Bに通風された空気は、エバポレータ11A・11Bを通過する際に低温冷媒との熱交換により冷却されて車室内の冷風ダクト7A・7B(図1・図3参照)へ供給される。
冷風ダクト7A・7Bは車両の左右それぞれに配置されて車両の前後方向に延びている。また、冷風ダクト7A・7Bには、複数個の吹出口8A・8Bが形成されており、そこから車室内の乗員頭部に向けて冷風が吹き出される。なお、図3・図4中に示す21は、車室内空気の温度を検出する内気温度センサであり、検出された内気温度は図4に示す空調用制御装置20へ入力される。
空調用制御装置20へは他に、例えば運転手などの乗員が空調装置の運転・停止、および設定温度などを設定する図示しない空調操作パネルからの操作信号などが入力され、それに応じて上述の暖房ユニット2、およびコンプレッサ6A・6B、冷房ユニット1の外気ファン14A・14B・ブロワ19A・19Bなどの各冷凍機器が、この空調制御装置20によって制御されるようになっている。
次に、本発明に係る要部の構成・構造について、先の図3に図5〜7を加えて説明する。尚、図5は最大冷房モード時の送風状態、図6は中間冷房モード時の送風状態、図7は最小冷房モード時の送風状態を示す平面模式図である。図3に示すように、クーリングユニット部13内の空気通路を、本実施形態では吸込口9から右側吹出口8Aへと向かう右側空気通路13Aと、吸込口9から左側吹出口8Bへと向かう左側空気通路13Bとを、車両左右方向中央に設け車両前後方向に延びる仕切り部Sで分けて構成している。
そして、エバポレータ11A・11Bをその右側空気通路13Aと左側空気通路13Bとにまたがるように配置している。より具体的には、エバポレータ11A・11Bを車両の左右中央で、その左右方向に長くなるように配置して、エバポレータ11A・11Bのそれぞれの右半分と左半分とがそれぞれ右側空気通路13A内と左側空気通路13B内とになるように配置している。
先の仕切り部Sは、このように配置したエバポレータ11A・11Bの長手方向中央の空気流れ下流側を右側空気通路13Aと左側空気通路13Bとに分けることとなる。また、ブロワ19A・19Bは、同じエバポレータの空気流れ下流側で並列に配置されたブロワであっても、右側空気通路13A内に配置された方は右側用ブロワ19Aとなり、左側空気通路13B内に配置された方は左側用ブロワ19Bとなっている。
そして、図5に示すように、右側空気通路13Aから、右側冷風ダクト7Aの車両中央部に連通する中央連通部22Aと、右側冷風ダクト7Aの車両前方部に連通する前側連通部23Aと、右側冷風ダクト7Aの車両後方部に連通する後側連通部24Aとを設けている。
同様に、左側空気通路13Bから、左側冷風ダクト7Bの車両中央部に連通する中央連通部22Bと、左側冷風ダクト7Bの車両前方部に連通する前側連通部23Bと、左側冷風ダクト7Bの車両後方部に連通する後側連通部24Bとを設けている。そして、左右とも前後の連通部23A・24A・23B・24Bに通風量調整手段としての風量調整ドア25を設けている。この風量調整ドア25は図示しないアクチュエータを介して空調制御装置20によって開閉制御されるようになっている。
次に、上述した構成の空調装置における作動の概要を(表1)を用いて説明する。
Figure 2007186015
まず、空調操作パネルから入力された設定温度に対して、内気温度センサ21で検出される車室内温度が高く、その温度差が例えば2℃以上と大きい場合は最大運転モードが選択され、図5に示す送風状態となる。コンプレッサ6A・6Bは両方とも運転され、ブロワ19A・19Bは風量が多い状態で運転され、風量調整ドア25全開としたうえ、最大冷房能力での運転が成される。
そして、車室内温度が徐々に低下して、設定温度と内気温度センサ21での検出温度との温度差が例えば1.5〜2℃となった場合は中間運転モードが選択され、図6に示す送風状態となる。コンプレッサ6A・6Bは両方とも運転されるが、ブロワ19A・19Bは風量が中位の状態で運転され、風量調整ドア25も半開としたうえ、中間冷房能力での運転が成される。
さらに車室内温度が低下して、設定温度と内気温度センサ21での検出温度との温度差が例えば1〜1.5℃となった場合は最小運転モードが選択され、図7に示す送風状態となる。コンプレッサ6A・6Bは両方とも運転されるが、ブロワ19A・19Bは風量が少ない状態で運転され、風量調整ドア25は前閉として中央連通部22A・22Bからだけの吹き出しとしたうえ、小冷房能力での運転が成される。
さらに車室内温度が低下して、設定温度と内気温度センサ21での検出温度との温度差が例えば−0.5〜1℃となってほぼ設定温度の保温状態となった場合は交互運転モードが選択され、図7と同様の送風状態となる。コンプレッサ6A・6Bは所定間隔(例えば1分間隔)で交互に運転され、ブロワ19A・19Bは風量が少ない状態で運転され、風量調整ドア25は前閉として中央連通部22A・22Bからだけの吹き出しとしたうえ、2つの冷凍サイクルが交互に小冷房能力での運転が成される。
また、車室内温度が低下しすぎて、設定温度に対して内気温度センサ21で検出される車室内温度が低く、その温度差が例えば−0.5℃以下となった場合は送風運転モードが選択され、図7と同様の送風状態となる。コンプレッサ6A・6Bは両方とも停止され、ブロワ19A・19Bは風量が少ない状態で運転され、風量調整ドア25は前閉として中央連通部22A・22Bからだけの吹き出しとして送風のみの運転が成される。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、空気通路を、吸込口9から右側吹出口8Aへと向かう右側空気通路13Aと、吸込口9から左側吹出口8Bへと向かう左側空気通路13Bとに分けて構成するとともに、エバポレータ11A・11Bを右側空気通路13Aと左側空気通路13Bとにまたがるように配置している。
これによれば、上述した作動モードのように、二つのコンプレッサ6A・6Bを交互にON・OFFさせても、冷却風と送風とが交互に出るようなことが無く、空調フィーリングを良くすることができる。また、吹出温度に左右温度差が発生するということも無く、簡素な構成で、高負荷(最大冷房能力)から低負荷(最小冷房能力)まで変化させても車室内に均一な空調風を吹き出すことができる。
また、エバポレータ11A・11Bの空気流れ下流側を右側空気通路13Aと左側空気通路13Bとに分ける仕切り部Sを設けている。これによれば、右側空気通路13Aと左側空気通路13Bとで空気温度と、その空気温度での風量との分離性を良くすることができる。
また、複数の右側吹出口8Aを有して車両右側の前後方向に伸びる右側冷風ダクト7Aと、複数の左側吹出口8Bを有して車両左側の前後方向に伸びる左側冷風ダクト7Bとを有するとともに、右側空気通路13Aから、右側冷風ダクト7Aの車両中央部に連通する中央連通部22Aと、右側冷風ダクト7Aの車両前方部に連通する前側連通部23Aと、右側冷風ダクト7Aの車両後方部に連通する後側連通部24Aとを設けている。
同様に、左側空気通路13Bから、左側冷風ダクト7Bの車両中央部に連通する中央連通部22Bと、左側冷風ダクト7Bの車両前方部に連通する前側連通部23Bと、左側冷風ダクト7Bの車両後方部に連通する後側連通部24Bとを設けている。これによれば、上述の作動例のように、車室内全体に急速に冷却風が必要な時(最大冷房能力時)には車両左右中央部と車両左右前後部とより冷却風を吹き出させ、冷却風がさほど必要ない時(最小冷房能力時)には車両左右中央部だけからの吹き出しが可能となり、車室内により均一な空調風を吹き出すことができる。
なお、左右に設ける複数の連通部は、上記した連通部22A〜24A・22B〜24Bのうち、左右ともいずれかの複数であっても良い。また、左右とも各連通部22A〜24A・、22B〜24Bのうちのいずれかに風量調整ドア25を設けている。これによれば、より細かい風量調整が可能となるとなることより、車室内により均一な空調風を吹き出すことができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態はバス車両に適用したものであるが、本発明はこれに限るものではなく、列車などの車両や船舶の屋上装着型空調装置に適用しても良い。また、図8は、他の実施形態として吸込口を二箇所9A・9Bに設けた例を表す平面模式図である。上述の実施形態で吸込口9は車両中央部に1箇所であったが、このように例えば車両前後に複数箇所設けて車室内温度の均一化を図っても良い。
また図9は、風量調整ドア25の他の実施形態を示す模式図であり、(a)は両側開閉式ドア、(b)はブラインド式ドアを示す。上述の実施形態で各風量調整ドア25はバタフライドアであったが、図示しないシャッター式なども含め、このように他のドア手段であっても良い。また、複数冷凍サイクルの交互運転をしないものにおいては、冷凍サイクルが1つのものであっても良い。
本発明に係る車両用屋上装着型空調装置1の実装状態における構成概要を示すバス車両の斜視図である。 図1の車両用屋上装着型空調装置1の構成概要を示す斜視図である。 図1・図2の車両用屋上装着型空調装置1の構成概要を示す平面模式図である。 2コンプレッサ冷凍サイクルの構成模式図である。 最大冷房モード時の送風状態を示す平面模式図である。 中間冷房モード時の送風状態を示す平面模式図である。 最小冷房モード時の送風状態を示す平面模式図である。 他の実施形態として吸込口を二箇所9A・9Bに設けた例を表す平面模式図である。 風量調整ドア25の他の実施形態を示す模式図であり、(a)は両側開閉式ドア、(b)はブラインド式ドアを示す。 従来の2コンプレッササイクルを用いた車両用屋上装着型空調装置1の構成概要を示す平面模式図である。
符号の説明
7A…右側冷風ダクト(右側吹出ダクト)
7B…左側冷風ダクト(左側吹出ダクト)
8A…右側吹出口
8B…左側吹出口
9…内気吸込口(吸込口)
10…屋根
11A・11B…エバポレータ(冷却用熱交換器)
13…クーリングユニット部(空調ユニット)
13A…右側空気通路
13B…左側空気通路
19A…右側用ブロワ(送風手段)
19B…左側用ブロワ(送風手段)
22A・22B…中央連通部
23A・23B…前側連通部
24A・24B…後側連通部
25…風量調整ドア(通風量調整手段)
S…仕切り部

Claims (4)

  1. 車両の屋根(10)に装着される車両用屋上装着型空調装置であり、
    一端に吸込口(9)、他端に車室内への右側、左側吹出口(8A、8B)を有して内部に空気通路を形成した空調ユニット(13)内に、
    前記空気通路の途中に配設されて前記吸込口(9)から前記右側、左側吹出口(8A、8B)へと向かう空気流を発生させる送風手段(19A、19B)と、
    前記空気通路の途中に配設されて前記空気通路を通過する空気を冷却する冷却用熱交換器(11A、11B)とを備えた車両用屋上装着型空調装置において、
    前記空気通路を、前記吸込口(9)から前記右側吹出口(8A)へと向かう右側空気通路(13A)と、前記吸込口(9)から前記左側吹出口(8B)へと向かう左側空気通路(13B)とに分けて構成するとともに、
    前記冷却用熱交換器(11A、11B)を前記右側空気通路(13A)と前記左側空気通路(13B)とにまたがるように配置したことを特徴とする車両用屋上装着型空調装置。
  2. 前記冷却用熱交換器(11A、11B)の空気流れ下流側を前記右側空気通路(13A)と前記左側空気通路(13B)とに分ける仕切り部(S)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用屋上装着型空調装置。
  3. 複数の前記右側吹出口(8A)を有して車両右側の前後方向に伸びる右側吹出ダクト(7A)と、複数の前記左側吹出口(8B)を有して車両左側の前後方向に伸びる左側吹出ダクト(7B)とを有するとともに、
    前記右側空気通路(13A)から、前記右側吹出ダクト(7A)の車両中央部に連通する中央連通部(22A)と、前記右側吹出ダクト(7A)の車両前方部に連通する前側連通部(23A)と、前記右側吹出ダクト(7A)の車両後方部に連通する後側連通部(24A)と、
    前記左側空気通路(13B)から、前記左側吹出ダクト(7B)の車両中央部に連通する中央連通部(22B)と、前記左側吹出ダクト(7B)の車両前方部に連通する前側連通部(23B)と、前記左側吹出ダクト(7B)の車両後方部に連通する後側連通部(24B)とのうち、左右ともいずれか複数の前記連通部(22A〜24A、22B〜24B)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用屋上装着型空調装置。
  4. 左右とも前記各連通部(22A〜24A、22B〜24B)のうちのいずれかに通風量調整手段(25)を設けたことを特徴とする請求項3に記載の車両用屋上装着型空調装置。
JP2006004014A 2006-01-11 2006-01-11 車両用屋上装着型空調装置 Pending JP2007186015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006004014A JP2007186015A (ja) 2006-01-11 2006-01-11 車両用屋上装着型空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006004014A JP2007186015A (ja) 2006-01-11 2006-01-11 車両用屋上装着型空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007186015A true JP2007186015A (ja) 2007-07-26

Family

ID=38341487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006004014A Pending JP2007186015A (ja) 2006-01-11 2006-01-11 車両用屋上装着型空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007186015A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209178A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 三菱電機株式会社 車両用空気調和装置
JP2016159684A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社デンソーエアクール 屋根搭載ユニットおよび屋根搭載ユニットを含む車両空調システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209178A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 三菱電機株式会社 車両用空気調和装置
JP2016159684A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社デンソーエアクール 屋根搭載ユニットおよび屋根搭載ユニットを含む車両空調システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6189098B2 (ja) ヒートポンプ式車両用空調システム
JP6218953B2 (ja) 車両用のヒートポンプシステム
JP2013244844A (ja) 車両用ヒートポンプ空調システム
KR20190053564A (ko) 전기 자동차 실내공조시스템
WO2016080343A1 (ja) ヒートポンプ式車両用空調システム
JP2012001037A (ja) 車両用空調装置
KR101949682B1 (ko) 열 펌프 기능을 갖춘 차량용 공조 시스템의 냉매 순환계
JP6079477B2 (ja) 車両用空調装置
JP2000296710A (ja) 空気調和ユニット及び車両用空気調和装置
JP6488694B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2009202773A (ja) 車両用空気調和システム
JP2007186015A (ja) 車両用屋上装着型空調装置
JP2016060300A (ja) 車両用空調装置
JP4972022B2 (ja) 空気調和装置及びその制御方法
TW202202356A (zh) 車輛空調系統
KR20180008977A (ko) 차량용 공조 시스템
JP2007223543A (ja) 車両用屋上装着型空調装置
JP4452111B2 (ja) 車両用空調装置
KR102172936B1 (ko) 냉난방 모듈, 차량용 공조장치 및 그 제어 방법
KR100457661B1 (ko) 자동차용 냉난방 겸용 공조장치
KR20100086546A (ko) 차량용 좌,우 독립 공조장치
JP2005247114A (ja) 車両用空調装置
JP2010095127A (ja) 車両用空気調和システム
KR20020007829A (ko) 빌트-인형 공기조화장치
JP2006224827A (ja) 車両用空調装置