JP2010095127A - 車両用空気調和システム - Google Patents
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Abstract
【課題】配管のスペース確保が容易で、しかも、乗員にとって快適な車室内空間を作り出すことができる車両用空気調和システムを提供する。
【解決手段】送風路2に配置された蒸発器7を有し、蒸発器7を通過し温度調整された空調風を車室に供給する主空調装置Aと、蒸発器7を通過した送風との間で熱交換して受熱する受熱用熱交換器40と、車室内の各所定部位にそれぞれ配置された第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bと、受熱用熱交換器40と第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bとの間で冷却水を循環させる循環手段43と、循環手段43に介在され、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの循環量の割合を調整できる切替弁手段44とを有する補助空調装置Bとを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】送風路2に配置された蒸発器7を有し、蒸発器7を通過し温度調整された空調風を車室に供給する主空調装置Aと、蒸発器7を通過した送風との間で熱交換して受熱する受熱用熱交換器40と、車室内の各所定部位にそれぞれ配置された第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bと、受熱用熱交換器40と第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bとの間で冷却水を循環させる循環手段43と、循環手段43に介在され、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの循環量の割合を調整できる切替弁手段44とを有する補助空調装置Bとを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、主空調装置と共に補助空調装置を備えた車両用空気調和システムに関する。
従来の車両用空気調和システムとしては、送風路内に蒸発器とヒータコアを配置し、これら熱源を通過し温度調整された空調風を所定位置の吹き出し口より車室内に吹き出させるものがある(特許文献1参照)。このようなシステムは、前席側に吹出口を有するのが通常であるため、前席側と後席側では空調温度にムラができ、乗員にとって快適な車室内空間とはいえない場合がある。
また、他の従来の車両用空気調和システムとしては、フロント用送風路とリア用送風路を有し、これら各送風路に蒸発器とヒータコアをそれぞれ配置したものもある。フロント用送風路とリア用送風路にそれぞれ配置される蒸発器は、同一のヒートポンプ式冷凍サイクル内に例えば並列接続されている(特許文献2参照)。このシステムでは、前席側と後席側でほぼ均一な空調温度とすることができる。又、必要に応じて前席側のみ又は後席側のみに空調風を吹き出させることができ、乗員にとって快適な車室内空間を形成することができる。
特開2006−131016号公報
特開2008−74388号公報
しかしながら、前記後者の従来例では、圧力損失を考慮しつつ冷凍サイクルの配管を配策する必要があるため、配管のスペース確保が容易ではない。
そこで、本発明は、配管のスペース確保が容易で、しかも、乗員にとって快適な車室内空間を作り出すことができる車両用空気調和システムを提供することを目的とする。
なお、本発明において、熱源とは、例えば蒸発器のような冷熱源と、例えばヒータコアのような温熱源の両方を意味する。又、液状熱交換媒体とは、冷媒と熱媒の両方を意味する。
上記目的を達成する請求項1の発明は、送風路に配置された熱源を有し、前記熱源を通過し温度調整された空調風を車室に供給する主空調装置と、前記熱源の熱を受熱する受熱用熱交換器と、車室内の各所定部位にそれぞれ配置された複数の放熱用熱交換器と、前記受熱用熱交換器と複数の前記放熱用熱交換器との間で液状熱交換媒体を循環させる循環手段と、前記循環手段に介在され、前記各放熱用熱交換器への循環量の割合を調整できる循環量配分手段とを有する補助空調装置とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両用空気調和システムであって、前記受熱用熱交換器は、前記熱源を通過した送風との間で熱交換することにより受熱することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の車両用空気調和システムであって、前記循環量配分手段は、複数の前記放熱用熱交換器のいずれか一つに液状熱交換媒体を流し、他に流さない切替弁手段であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の車両用空気調和システムであって、前記切替弁手段は、前記各放熱用熱交換器への循環を時間単位で順番に切り替えることによって前記各放熱用熱交換器への循環量が調整されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3記載の車両用空気調和システムであって、前記切替弁手段は、前記各放熱用熱交換器への循環経路の長さに基づき循環時間が調整されたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3記載の車両用空気調和システムであって、前記切替弁手段は、前記各放熱用熱交換器への熱負荷の大きさに応じて循環時間が調整されたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の車両用空気調和システムであって、前記切替弁手段は、前記各放熱用熱交換器への空調優先順位に応じて循環時間が調整されたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の車両用空気調和システムであって、複数の前記放熱用熱交換器の少なくとも1つに、前記放熱用熱交換器を通過した空気温度を検知する温度検知手段を設け、前記温度検知手段の検知温度と目標温度との比較に基づいて前記循環手段による循環がオン・オフ制御されたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両用空気調和システムであって、前記切替弁手段は、全ての前記放熱用熱交換器に液状熱交換媒体を一度に流すことが可能であり、液状熱交換媒体を流す前記放熱用熱交換器を切り換える場合には、全ての前記放熱用熱交換器に液状熱交換媒体を一度流した後に切り替えを行うことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の車両用空気調和システムであって、前記切替弁手段は、全ての前記放熱用熱交換器に液状熱交換媒体を一度に流すことが可能であり、前記循環手段が液状熱交換媒体を循環させる循環始動時には、全ての前記放熱用熱交換器に液状熱交換媒体を一度流した後に切り替えを行うことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の車両用空気調和システムであって、前記循環手段は、液状熱交換媒体の循環量を可変できることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11記載の車両用空気調和システムであって前記循環手段は、前記温度検知手段で検知した検知温度が目標温度に対して高い場合には循環量を増やし、前記温度検知手段で検知した検知温度が目標温度に対して低い場合には循環量を減らすことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の車両用空気調和システムであって、前記熱源は、ヒートポンプ式冷凍サイクル内に配置され、送風から吸熱する蒸発器であることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用空気調和システムであって、前記循環量配分手段は、前記各放熱用熱交換器への流路面積の割合が調整可能である流路面積調整手段であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、主空調装置側の熱源とは別個独立して補助空調装置側の受熱用熱交換器及び放熱用熱交換器を有し、これら受熱用熱交換器と放熱用熱交換器には液状熱交換媒体を循環させるため、圧力損失を考慮することなく配管を配策することができる。又、主空調装置によって作られた空調風を車室内に供給できると共に、補助空調装置の複数の放熱用熱交換器によって車室内の複数の所定部位の温度調整を行うことができる。以上より、配管のスペース確保が容易で、しかも、乗員にとって快適な車室内空間を作り出すことができる車両用空気調和システムを提供できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、受熱用熱交換器は単に熱源の送風を受ける位置に設置すれば良いため、設置が容易である。又、従来では、主空調装置の空調負荷が小さい場合には、主空調装置内の送風量を小さくする手段や、送風をリヒートする手段で対処していた。しかし、送風量を小さくする手段では、車室内の吹き出し風が弱いために温度ムラを増長し易く、リヒートする手段では省エネルギー化に反する。これに対し、第2実施形態では、このような調整を行う必要がないため、主空調装置の空調負荷が小さい場合において、車室内の温度ムラを防止しつつ省エネルギーを図ることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、切替弁手段は、任意の一つの放熱用熱交換器に液状熱交換媒体を流し、他に流さないよう切り替えできる構造であれば良いため、循環量配分手段を低コストに作成できる。又、このような切替弁手段を用いることにより、単一のポンプによって複数の放熱用熱交換器に自由に所定割合の循環量を循環させることができるため、低コスト化に寄与する。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、各放熱用熱交換器の循環経路の長さに係わらず、各放熱用熱交換器に時間配分に応じた配分の循環量を確実に供給できる。
請求項5の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、循環流路の長さによる熱損失等を配慮して各放熱用熱交換器の放熱量を調整できる。具体的には、循環経路の長い放熱用熱交換器に対し循環時間を長く、循環経路の短い放熱用熱交換器に対し循環時間を短くすれば、循環流路の長さによる熱損失等に係わらず、各放熱用熱交換器からの放熱量をほぼ同じとすることができる。
請求項6の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、熱負荷の大きさに応じて複数の所定部位への放熱量を調整できる。具体的には、熱負荷の大きい放熱用熱交換器に対し循環時間を長く、熱負荷の小さい放熱用熱交換器に対し循環時間を短くすれば、各放熱用熱交換器の熱負荷に格差がある場合にも、各所定部位に対し適正な温度調整が可能である。
請求項7の発明によれば、請求項6の発明の効果に加え、空調優先順位の高いものを優先的に温度調整できるため、状況に応じた快適な車室内空間の形成を図ることができる。
請求項8の発明によれば、請求項1〜請求項7の発明の効果に加え、放熱用熱交換器を通過した空気温度が目標温度に超えた場合には、循環手段をオフとするような制御を行うことにより、放熱量を調整できる。従って、快適性を損なうことなく省動力化を図ることができる。
請求項9の発明によれば、請求項1〜請求項8の発明の効果に加え、切替弁手段の切替時における液状熱交換媒体の衝撃を弱めることができるため、乗員に違和感を与えることなく切替弁手段の切り替えを行うことができる。
請求項10の発明によれば、請求項1〜請求項9の発明の効果に加え、補助空調装置の稼動開始時における液状熱交換媒体の衝撃を弱めることができるため、乗員に違和感を与えることなく補助空調装置の稼動を行うことができる。
請求項11の発明によれば、請求項1〜請求項10の発明の効果に加え、放熱用熱交換器の熱負荷の大きさに応じて循環手段による循環量を調整するようにすれば、快適性を維持しつつ省動力化を図ることができる。
請求項12の発明によれば、請求項11の発明の効果に加え、放熱用熱交換器の熱負荷に応じて液状熱交換媒体の循環量をきめ細かく調整するため、快適性の維持と省動力化をより有効に図ることができる。
請求項13の発明によれば、請求項1〜請求項12の発明の効果に加え、蒸発器を通過した冷風の冷熱を受熱用熱交換器が受けるため、車室内の所定部位を放熱用熱交換器で冷却することができる。
請求項14の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、流路面積調整手段は、各放熱用熱交換器への流路面積の配分割合を可変できる構造であるため、切替弁手段のように時間間隔で切替制御を行う必要がなく、一度の流路面積の制御によって各放熱用熱交換器への分配循環量を調整できるため、制御が容易である。又、各放熱用熱交換器の循環経路の通路抵抗や熱負荷などを考慮して流路面積の配分割合を調整することによって、所望の循環割合を実現できる。更に、このような流路面積調整手段を用いることにより、単一のポンプによって複数の放熱用熱交換器に自由に所定割合の循環量を循環させることができるため、低コスト化に寄与する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、図1は車両用空気調和システムS1の構成図、図2(a)は切替弁手段44が二方向切替弁50と開閉弁51で構成された場合の構成図、図2(b)は切替弁手段44が2つの開閉弁53A,53Bから構成された場合の構成図、図3は切替弁手段44の切替を等時間間隔で切り替える場合のタイミングチャート、図4は切替弁手段44の切替を異なる時間間隔で切り替える場合のタイミングチャートである。
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、図1は車両用空気調和システムS1の構成図、図2(a)は切替弁手段44が二方向切替弁50と開閉弁51で構成された場合の構成図、図2(b)は切替弁手段44が2つの開閉弁53A,53Bから構成された場合の構成図、図3は切替弁手段44の切替を等時間間隔で切り替える場合のタイミングチャート、図4は切替弁手段44の切替を異なる時間間隔で切り替える場合のタイミングチャートである。
図1に示すように、車両用空気調和システムS1は、主空調装置Aと補助空調装置Bとを備えている。主空調装置Aは、車両の車室の前部に配置された空調ケース1を有する。この空調ケース1内には送風路2が設けられている。この送風路2の最上流部には、車室外の空気である外気を導入する外気導入口3と、車室内の空気である内気を導入する内気導入口4が設けられている。外気導入口3と内気導入口4は、インテークドア5によって開閉される。インテークドア5は、図1にて共に破線で示す外気導入位置と内気導入位置との間を移動する。
ブロア6は、送風路2のインテークドア5の下流に配置されている。ブロア6の吸引力によって送風路2に内気や外気が吸引される。
熱源である蒸発器7は、送風路2のブロア6の下流に配置されている。蒸発器7は、送風路2の全領域に亘って配置されており、全ての送風が通過する。蒸発器7は、ヒートポンプ式冷凍サイクル20の構成部品であり、ヒートポンプ式冷凍サイクル20に介在されている。ヒートポンプ式冷凍サイクル20は、冷媒を圧縮する圧縮機21と、圧縮された高温高圧の冷媒を冷却するコンデンサ22と、コンデンサ22で冷却された冷媒を減圧する膨張弁23と、膨張弁23で低圧とされた冷媒の熱を放熱する上記蒸発器7とから構成されている。つまり、蒸発器7は、内部を通る冷媒と送風路2の送風との間で熱交換することによって送風の冷熱を受熱する。
ヒータコア8は、蒸発器7の下流で、送風路2の略半分領域に亘って配置されている。ヒータコア8は、温水サイクル30の構成部品であり、温水サイクル30内に介在されている。温水サイクル30は、エンジン31と開閉弁32と上記ヒータコア8を有し、これらの間でエンジン冷却水(温水)を循環させる。ヒータコア8は、エンジン31によって加熱されたエンジン冷却水(温水)と送風路の送風との間で熱交換することによって送風を加熱する。
ヒータコア8の直ぐ上流には、ミックスドア9が設けられている。ミックスドア9は、蒸発器7を通過した送風の内でヒータコア8に導く送風量と、ヒータコア8を迂回し、下記する受熱用熱交換器40に導く送風量との割合を調整する。
ヒータコア8及び受熱用熱交換器40の下流には、ミックス室10が設けられている。このミックス室10には、デフロスタ吹出口11、ベント吹出口12、フット吹出口13がそれぞれ開口されている。デフロスタ吹出口11はデフロスタドア14によって、ベント吹出口12はベントドア15によって、フット吹出口13はフットドア16によってそれぞれ開閉される。又、これら吹出口11,12,13は、前席の前方に設けられている。デフロスタ吹出口11は、空調風をフロントガラスに向かって吹き出す。ベント吹出口12は、空調風を乗員の上半身に向かって吹き出す。フット吹出口13は、空調風を乗員の下半身に向かって吹き出す。
一方、補助空調装置Bは、送風路2の蒸発器7の下流に配置され、蒸発器7を通過した送風との間で熱交換する受熱用熱交換器40と、車室内の各所定部位にそれぞれ配置され、互いに並列接続された第1放熱用熱交換器41A及び第2放熱用熱交換器41Bと、この受熱用熱交換器40と第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bとの間で液状熱交換媒体である冷却水を循環させる循環手段43と、この循環手段43に介在され、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの循環量の割合を調整できる循環量配分手段である切替弁手段44と、この切替弁手段44の切替等を制御するコントローラ45とを備えている。
受熱用熱交換器40は、送風路2のヒータコア8の迂回位置に配置され、内部の冷却水と蒸発器7を通過した送風との間で熱交換して送風より冷熱を受熱する。
第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bは、例えば後席側のシートバック、シートクッション、天井、床などの被温度調整部材に直接取り付けられており、熱伝導と熱輻射(熱放射)とによって温度調整を行う。第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bは、内部の冷却水と被温度調整部材(図示せず)との間で熱交換して被温度調整部材に冷熱を放熱する。
循環手段43は、受熱用熱交換器40と第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bとを連結する各配管43aと、配管43aに封入された冷却水を循環させるポンプ43bとを備えている。ポンプ43bは、コントローラ45によってオン・オフとその駆動出力が制御される。
切替弁手段44は、図2(a)に詳しく示すように、ポンプ43bからの冷却水が流入する単一の二方向切替弁50と、ポンプ43bからの冷却水が二方向切替弁50をバイパスして流入する単一の開閉弁51と、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bからの冷却水の逆流を防止する2個の逆止弁52A,52Bとから構成されている。二方向切替弁50は、ポンプ43bからの冷却水を第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bのいずれか一方にのみ流すことができるよう構成されている。開閉弁51は、二方向切替弁50をバイパスしてポンプ43bからの冷却水を第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bに流したり、流さなかったりできるよう構成されている。二方向切替弁50と単一の開閉弁51は、コントローラ45によって制御される。つまり、開閉弁51を開位置とすることによって、二方向切替弁50の切替状態に係わらず、第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bに共に冷却水を流すことができる。
図2(b)は切替弁手段44の他の構成例を示す。図2(b)に示すように、切替弁手段44は、ポンプ43bからの冷却水がそれぞれ分流された分岐路に配置された2個の開閉弁53A,53Bから構成されている。各開閉弁53A,53Bは、ポンプ43bからの冷却水を当該放熱用熱交換器41A,41Bに全て流したり、流さなかったりできるよう構成されている。2個の開閉弁53A,53Bは、コントローラ45によって制御される。つまり、2個の開閉弁53A,53Bを共に開位置とすることによって、第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bに共に冷却水を流すことができる。
次に、上記車両用空気調和システムS1の動作を説明する。送風路2に吸引された送風は蒸発器7を通過して冷風とされ、この冷風がミックスドア9の位置によって配風量が異なるがヒータコア8を通過したり、受熱用熱交換器40を通過し、所望温度の空調風とされる。この所望温度の空調風がデフロスタ吹出口11、ベント吹出口12、フット吹出口13の少なくともいずれか一つより車室内に吹き出される。このように主空調装置Aでは、前席側に所望温度の空調風を供給する。
一方、補助空調装置Bでは、ポンプ43bの圧送によって冷却水が循環され、この循環する冷却水が受熱用熱交換器40の通過過程で蒸発器7を通過した冷風より冷熱を受けて冷却される。この冷熱が第1放熱用熱交換器41Aや第2放熱用熱交換器41Bより被温度調整部材(図示せず)に放熱される。このようにして補助空調装置Bでは、車室内の所定部位の被温度調整部材を冷却する。
ここで、第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bへの冷却水の循環制御について説明する。第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bの双方に均等量の冷却水を循環させる場合には、コントローラ45は、図3に示すように、第1放熱用熱交換器41A側(A方向)と第2放熱用熱交換器41B側(B方向)に同じ時間間隔tで交互に切り替えるよう切替弁手段44を制御する。これにより、第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bの双方の循環経路長さが異なる(つまり、冷却水の通路抵抗が異なる)場合にも、同じ循環量の冷却水を循環させることができる。尚、この循環制御は、双方の循環経路の熱損失の差を配慮しない場合、若しくは、配慮する必要がない場合である。
また、第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bの双方の循環量の割合に格差を設けたい場合には、コントローラ45は、図4に示すように、第1放熱用熱交換器41A側(A方向)と第2放熱用熱交換器41B側(B方向)で異なる時間間隔t1,t2で切り替えるよう切替弁手段44を制御する。双方の循環割合に格差を設ける場合とは、具体的には、双方の循環経路の長さが相違し、双方の熱損失の差を配慮して同じ放熱量を確保したい場合や、双方の熱負荷が異なり、熱負荷の大きさに対応する放熱量を確保したい場合等である。循環経路が長い熱交換器側、又は、熱負荷が大きい熱交換器側には長い時間間隔t1で、循環経路が短い熱交換器側、又は、熱負荷が小さい熱交換器側には短い時間間隔t2で流す。
このように制御することによって、循環経路の長さの相違に起因する熱損失や、熱変化の影響に対応できる。又、熱負荷の大きさに応じて適正な放熱量を確保できる。
以上、本発明では、主空調装置A側の蒸発器7とは別個独立して補助空調装置B側の受熱用熱交換器40と第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bを有し、これら受熱用熱交換器40と第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bには冷却液を循環させるため、圧力損失を考慮することなく配管を配策することができる。又、主空調装置Aによって作られた空調風を車室内に供給できると共に、補助空調装置Bの第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bによって車室内の複数の所定部位の温度調整を行うことができる。以上より、配管のスペース確保が容易で、しかも、乗員にとって快適な車室内空間を作り出すことができる。
また、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bを有し、切替弁手段44によって第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの各循環量を調整できるため、車室内の複数の所定部位の温度調整を状況(乗員の数、着席位置など)に応じて行うことができ、状況に応じた快適な車室内空間を作り出すことができる。
この実施形態では、受熱用熱交換器40は、送風路2の蒸発器7の下流に配置され、蒸発器7を通過した送風との間で熱交換することで蒸発器7より熱を受けるよう構成されている。従って、受熱用熱交換器40は単に送風路2に配置すれば蒸発器7からの受熱を行うことができる配置にできるため、設置が容易である。又、従来では、主空調装置Aの空調負荷が小さい場合には、送風路2の送風量を小さくする手段や、送風をリヒートする手段で対処していた。しかし、送風量を小さくする手段では、車室内の吹き出し風が弱いために温度ムラを増長し易く、リヒートする手段では省エネルギー化に反する。これに対し、本発明では主空調装置Aの蒸発器7の冷熱を受熱用熱交換器40で受熱するため、このような調整を行う必要がない。従って、主空調装置Aの空調負荷が小さい場合において、車室内の温度ムラを防止しつつ省エネルギーを図ることができる。
この実施形態では、循環量配分手段は、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bのいずれか一つに冷却水を流し、他に流さない切替弁手段44である。従って、切替弁手段44は、冷却水を一の放熱用熱交換器に流し、他に流さないよう切り替えできる構造であれば良いため、循環量配分手段を低コストに作成できる。又、このような切替弁手段44を用いることにより、単一のポンプ43bによって第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bに自由に所定割合の循環量を循環させることができるため、低コスト化に寄与する。
この実施形態では、切替弁手段44は、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの循環を時間単位で順番に切り替えることによって第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの循環量が調整されている。従って、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bの循環経路の長さ(通路抵抗の大きさ)に係わらず、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bに時間配分に応じた配分の循環量を確実に供給できる。
(第1実施形態の第1変形例)
図5は第1実施形態の第1変形例を示し、切替弁手段44の切替と冷房負荷の高低とポンプ43bのオン・オフ時のタイミングチャートである。
図5は第1実施形態の第1変形例を示し、切替弁手段44の切替と冷房負荷の高低とポンプ43bのオン・オフ時のタイミングチャートである。
図5に示すように、コントローラ45は、冷房負荷が高い場合にはポンプ43bの駆動時間を長く(この変形例ではオンし続けること)、冷房負荷が小さい場合にはポンプ43bの駆動時間を短く(この変形例ではオン・オフを交互に繰り返すこと)するような制御を行う。
このように制御することによって、放熱量を調整でき、冷房負荷の大きさに応じて必要な分だけ冷却水を循環させることができるため、快適性を維持しつつ省エネルギー化を図ることができる。
(第1実施形態の第2変形例)
図6は第1実施形態の第2変形例を示し、第1優先スイッチSW1がオンされた場合の切替弁手段44の切替状態を示すタイミングチャートである。図1にて仮想線で示すように、第1優先スイッチSW1と第2優先スイッチSW2が設けられており、これらスイッチSW1,SW2のオン情報がコントローラ45に出力されている。コントローラ45は、第1優先スイッチSW1がオンされると第1放熱用熱交換器41A側(A方向)の循環時間を第2放熱用熱交換器41B側(B方向)より長く、第2優先スイッチSW2がオンされると第2放熱用熱交換器41B側(B方向)の循環時間を第1放熱用熱交換器41A側(A方向)より長くするように切替弁手段44を制御する。
図6は第1実施形態の第2変形例を示し、第1優先スイッチSW1がオンされた場合の切替弁手段44の切替状態を示すタイミングチャートである。図1にて仮想線で示すように、第1優先スイッチSW1と第2優先スイッチSW2が設けられており、これらスイッチSW1,SW2のオン情報がコントローラ45に出力されている。コントローラ45は、第1優先スイッチSW1がオンされると第1放熱用熱交換器41A側(A方向)の循環時間を第2放熱用熱交換器41B側(B方向)より長く、第2優先スイッチSW2がオンされると第2放熱用熱交換器41B側(B方向)の循環時間を第1放熱用熱交換器41A側(A方向)より長くするように切替弁手段44を制御する。
このように制御することにより、空調優先順位の高いものを優先的に冷却することができるため、状況に応じた快適な車室内空間の形成が可能である。
(第1実施形態の第3変形例)
図7及び図8は第1実施形態の第3変形例を示し、図7は制御のフローチャート、図8は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bのオン・オフの関係を示すタイミングチャートである。
図7及び図8は第1実施形態の第3変形例を示し、図7は制御のフローチャート、図8は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bのオン・オフの関係を示すタイミングチャートである。
図1にて仮想線で示すように、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度を検知する温度検知手段46が設けられている。コントローラ45は、図7に示すように、温度検知手段46の検知温度と目標温度とを比較し(ステップS1)、検知温度が目標温度より高ければポンプ43bをオンし(ステップS2)、検知温度が目標温度以下であればポンプ43bをオフする(ステップS3)制御を行う。
このように制御することにより、図8に示すように、検知温度をほぼ目標温度の近傍に維持することができるため、快適性を損なうことなく省動力化を図ることができる。
この変形例では、第1放熱用熱交換器41Aの下流にのみ温度検知手段46が設けられているので、最小個数の温度検知手段46で上記のような効果を得ることができるため、低コスト化に寄与する。尚、第2放熱用熱交換器41Bの下流にのみ温度検知手段46を設けても良く、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bの双方の下流に温度検知手段46を設けても良い。
(第1実施形態の第4変形例)
図9は第1実施形態の第4変形例を示し、切替弁手段44の切替とポンプ43bのオン・オフのタイミングチャートである。コントローラ45は、冷却液を流す放熱用熱交換器41A,41Bを切り換える場合には、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bに共に冷却液を一度流した後に切り替えを行うよう制御する。
図9は第1実施形態の第4変形例を示し、切替弁手段44の切替とポンプ43bのオン・オフのタイミングチャートである。コントローラ45は、冷却液を流す放熱用熱交換器41A,41Bを切り換える場合には、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bに共に冷却液を一度流した後に切り替えを行うよう制御する。
このように構成することにより、切替弁手段44の切替時における冷却液の衝撃を弱めることができるため、乗員に違和感を与えることなく切替弁手段44の切り替えを行うことができる。
又、コントローラ45は、図9に示すように、ポンプ43bの駆動を開始する時(循環手段43が冷却液を循環させる循環始動時)には、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bに共に冷却液を一度流し、その後に切り替えを行うよう制御する。
このように制御することにより、補助空調装置Bの稼動開始時における冷却液の衝撃を弱めることができるため、乗員に違和感を与えることなく補助空調装置Bの稼動を行うことができる。
(第1実施形態の第5変形例)
図10及び図11は第1実施形態の第5変形例を示し、図10は制御のフローチャート、図11は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bの駆動出力の関係を示すタイミングチャートである。図1にて仮想線で示すように、第3変形例と同様に、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度を検知する温度検知手段46が設けられている。コントローラ45は、図10に示すように、温度検知手段46の検知温度と目標温度との比較し(ステップS10)、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度が目標温度より高い場合にはポンプ43bがオン状態であるか否かをチェックする(ステップS11)。ポンプ43bがオン状態であれば、ポンプ43bの駆動出力をアップし、つまり、循環量を増やし(ステップS12)、ポンプ43bがオフ状態であればポンプ43bをオン状態とする(ステップS13)。又、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度が目標温度以下の場合には、最低循環量か否かをチェックする(ステップS14)。最低循環量であれば、ポンプ43bをオフする(ステップS15)。最低循環量でなければ、ポンプ43bの駆動出力をダウンし、つまり、循環量を減らす(ステップS16)制御を行う。
図10及び図11は第1実施形態の第5変形例を示し、図10は制御のフローチャート、図11は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bの駆動出力の関係を示すタイミングチャートである。図1にて仮想線で示すように、第3変形例と同様に、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度を検知する温度検知手段46が設けられている。コントローラ45は、図10に示すように、温度検知手段46の検知温度と目標温度との比較し(ステップS10)、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度が目標温度より高い場合にはポンプ43bがオン状態であるか否かをチェックする(ステップS11)。ポンプ43bがオン状態であれば、ポンプ43bの駆動出力をアップし、つまり、循環量を増やし(ステップS12)、ポンプ43bがオフ状態であればポンプ43bをオン状態とする(ステップS13)。又、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度が目標温度以下の場合には、最低循環量か否かをチェックする(ステップS14)。最低循環量であれば、ポンプ43bをオフする(ステップS15)。最低循環量でなければ、ポンプ43bの駆動出力をダウンし、つまり、循環量を減らす(ステップS16)制御を行う。
このように制御することにより、図11に示すように、検知温度をほぼ目標温度の近傍に維持しつつポンプ43bの省動力化ができる。つまり、快適性の維持と省動力化をより有効に図ることができる。
(第2実施形態)
図12〜図15は本発明の第2実施形態を示し、図12は車両用空気調和システムS2の構成図、図13(a)は切替弁手段44が三方向切替弁55と開閉弁51で構成された場合の構成図、図13(b)は切替弁手段44が3つの開閉弁53A,53B,53Cから構成された場合の構成図、図14は切替弁手段44の切替を等時間間隔で切り替える場合のタイミングチャート、図15は切替弁手段44の切替を異なる時間間隔で切り替える場合のタイミングチャートである。
図12〜図15は本発明の第2実施形態を示し、図12は車両用空気調和システムS2の構成図、図13(a)は切替弁手段44が三方向切替弁55と開閉弁51で構成された場合の構成図、図13(b)は切替弁手段44が3つの開閉弁53A,53B,53Cから構成された場合の構成図、図14は切替弁手段44の切替を等時間間隔で切り替える場合のタイミングチャート、図15は切替弁手段44の切替を異なる時間間隔で切り替える場合のタイミングチャートである。
図12に示すように、この第2実施形態の車両用空気調和システムS2では、前記第1実施形態のものと比較するに、循環手段43に互いに並列に第1、第2及び第3放熱用熱交換器41A,41B,41Cが介在されている点のみが相違する。図12の同一構成箇所には同一符号及び類似符号を付してその説明を省略する。
循環量配分手段である切替弁手段44は、図13(a)又は図13(b)に示す構成を有し、第1、第2及び第3放熱用熱交換器41A,41B,41Cを切り替えできると共に全ての放熱用熱交換器41A,41B,41Cに共に一度に冷却水を流すことができるよう構成されている。詳しい構成は、前記第1実施形態のものと同様であるため、同一符号及び類似符号を付してその説明を省略する。尚、図13(a)、(b)にて二点鎖線で示すように、切替弁手段44は、放熱用熱交換器が4台(第4放熱用熱交換器41Dを付加)以上の場合にも略同様に構成できる。
ここで、放熱用熱交換器が3台以上の場合には、コントローラ45の制御信号系統は、図13(a)の構成であれば2系統となり、図13(b)の構成であれば放熱用熱交換器の台数分の系統となる。従って、放熱用熱交換器の台数が3台以上であれば、図13(a)の構成の方が信号系統を少なくできる。切替弁手段44の構成は、レイアウト、コスト等を考慮して選定することが好ましい。
第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bと第3放熱用熱交換器41Cにそれぞれ均等量の冷却水を循環させる場合には、コントローラ45は、図14に示すように、第1放熱用熱交換器41A側(A方向)と第2放熱用熱交換器41B側(B方向)と第3放熱用熱交換器41C側(C方向)に同じ時間間隔で交互に切り替えるよう切替弁手段44を制御する。これにより、第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bと第3放熱用熱交換器41Cの各循環経路長さが異なる(つまり、冷却水の通路抵抗が異なる)場合にも、同じ循環量の冷却水を循環させることができる。尚、この循環制御は、3台の循環経路の熱損失の差を配慮しない場合、若しくは、配慮する必要がない場合である。
また、第1放熱用熱交換器41Aと第2放熱用熱交換器41Bと第3放熱用熱交換器41Cの循環量の割合に格差を設けたい場合には、コントローラ45は、図15に示すように、第1放熱用熱交換器41A側(A方向)と第2放熱用熱交換器41B側(B方向)で異なる時間間隔ta,tb,tcで切り替えるよう切替弁手段44を制御する。双方の循環割合に格差を設ける場合とは、具体的には、各放熱用熱交換器41A,41B,41Cの各循環経路が相違し、各放熱用熱交換器41A,41B,41Cの熱損失の差を配慮して同じ放熱量を確保したい場合や、各放熱用熱交換器41A,41B,41Cの熱負荷を異なり、熱負荷の大きさに対応する放熱量を確保したい場合等である。循環経路が長い熱交換器の順に、又は、熱負荷の大きい熱交換器の順に、循環時間をtc、tb、tcで流す。
このように制御することによって、循環経路の長さの相違に起因する熱損失や、熱変化の影響に対応できる。又、熱負荷の大きさに応じて適正な放熱量を確保できる。
(第2実施形態の第1変形例)
図16は第2実施形態の第2変形例を示し、切替弁手段44の切替と冷房負荷の高低とポンプ43bのオン・オフ時のタイミングチャートである。
図16は第2実施形態の第2変形例を示し、切替弁手段44の切替と冷房負荷の高低とポンプ43bのオン・オフ時のタイミングチャートである。
図16に示すように、コントローラ45は、冷房負荷が高い場合にはポンプ43bの駆動時間を長く(この変形例ではオンし続けること)、冷房負荷が小さい場合にはポンプ43bの駆動時間を短く(この変形例ではオン・オフを交互に繰り返すこと)するような制御を行う。
このように制御することによって、放熱量を調整でき、冷房負荷の大きさに応じて必要な分だけ冷却水を循環させることができる。従って、快適性を維持しつつ省エネルギー化を図ることができる。
(第2実施形態の第2変形例)
図17は第2実施形態の第2変形例を示し、第1優先スイッチがオンされた場合の切替弁手段の切替状態を示すタイミングチャートである。図12にて仮想線で示すように、第1優先スイッチSW1と第2優先スイッチSW2と第3優先スイッチSW3が設けられており、これらスイッチSW1,SW2,SW3のオン情報がコントローラ45に出力されている。コントローラ45は、第1優先スイッチSW1がオンされると第1放熱用熱交換器41A側(A方向)の循環時間を他の放熱用熱交換器41B,41C側(B方向、C方向)より長く、第2優先スイッチSW2がオンされると第2放熱用熱交換器41B側(B方向)の循環時間を他の放熱用熱交換器41A,41C側(A方向、C方向)より長く、第3優先スイッチSW3がオンされると第3放熱用熱交換器41C側(C方向)の循環時間を他の放熱用熱交換器41A,41B側(A方向、B方向)より長くするように切替弁手段44を制御する。
図17は第2実施形態の第2変形例を示し、第1優先スイッチがオンされた場合の切替弁手段の切替状態を示すタイミングチャートである。図12にて仮想線で示すように、第1優先スイッチSW1と第2優先スイッチSW2と第3優先スイッチSW3が設けられており、これらスイッチSW1,SW2,SW3のオン情報がコントローラ45に出力されている。コントローラ45は、第1優先スイッチSW1がオンされると第1放熱用熱交換器41A側(A方向)の循環時間を他の放熱用熱交換器41B,41C側(B方向、C方向)より長く、第2優先スイッチSW2がオンされると第2放熱用熱交換器41B側(B方向)の循環時間を他の放熱用熱交換器41A,41C側(A方向、C方向)より長く、第3優先スイッチSW3がオンされると第3放熱用熱交換器41C側(C方向)の循環時間を他の放熱用熱交換器41A,41B側(A方向、B方向)より長くするように切替弁手段44を制御する。
このように制御することにより、空調優先順位の高いものを優先的に冷却することができるため、状況に応じた快適な車室内空間の形成が可能である。
(第2実施形態の第3変形例)
図18及び図19は第2実施形態の第3変形例を示し、図18は制御のフローチャート、図19は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bのオン・オフの関係を示すタイミングチャートである。
図18及び図19は第2実施形態の第3変形例を示し、図18は制御のフローチャート、図19は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bのオン・オフの関係を示すタイミングチャートである。
図12にて仮想線で示すように、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度を検知する温度検知手段46が設けられている。コントローラ45は、図18に示すフローに従って制御を行う。この制御内容は、前記第1実施形態の第3変形例のものと同じであるため、説明を省略する。
このように制御することにより、図19に示すように、検知温度をほぼ目標温度の近傍に維持することができるため、快適性を損なうことなく省動力化を図ることができる。
この変形例では、第1放熱用熱交換器41Aの下流にのみ温度検知手段46が設けられているので、最小個数の温度検知手段46で上記のような効果を得ることができるため、低コスト化に寄与する。尚、第2放熱用熱交換器41Bの下流又は第3放熱用熱交換器41Cの下流にのみ温度検知手段46を設けても良く、第1、第2及び第3放熱用熱交換器41A,41B,41Cのいずれか2以上の下流に温度検知手段46を設けても良い。
(第2実施形態の第4変形例)
図20は第2実施形態の第4変形例を示し、切替弁手段44の切替とポンプ43bのオン・オフのタイミングチャートである。コントローラ45は、冷却液を流す放熱用熱交換器41A,41Bを切り換える場合には、第1、第2及び第3放熱用熱交換器41A,41B,41Cに共に冷却液を一度流した後に切り替えを行うよう制御する。
図20は第2実施形態の第4変形例を示し、切替弁手段44の切替とポンプ43bのオン・オフのタイミングチャートである。コントローラ45は、冷却液を流す放熱用熱交換器41A,41Bを切り換える場合には、第1、第2及び第3放熱用熱交換器41A,41B,41Cに共に冷却液を一度流した後に切り替えを行うよう制御する。
このように構成することにより、切替弁手段44の切替時における冷却液の衝撃を弱めることができるため、乗員に違和感を与えることなく切替弁手段44の切り替えを行うことができる。
次に、切替弁手段44が図13(a)に示す構成である場合の具体的な切替の制御内容を説明する。図21に示すように、先ず、流路を切り替えるか否かを判定する(ステップS20)。流路の切り替えを行わない場合には、これで終了する。流路の切り替えを行う場合には、開閉弁51が全開であるか否かをチェックし(ステップS21)、全開であれば三方向切替弁55を所望の流路に切り替え(ステップS22)、その後、開閉弁51を全閉位置とする(ステップS23)。又、開閉弁51が全閉であれば、開閉弁51を全開位置とする(ステップS24)。
又、コントローラ45は、図20に示すように、ポンプ43bの駆動を開始する時(循環手段43が冷却液を循環させる循環始動時)には、第1、第2及び第3放熱用熱交換器41A,41B,41Cに共に冷却液を一度流し、その後に切り替えを行うよう制御する。この制御時における三方向切替弁55及び開閉弁51の各切替位置のタイムチャートは、図23に示すようになる。
このように制御することにより、補助空調装置Bの稼動開始時における冷却液の衝撃を弱めることができるため、乗員に違和感を与えることなく補助空調装置Bの稼動を行うことができる。
次に、切替弁手段44が図13(a)に示す構成である場合における、具体的なポンプ43bと切替弁手段44の切替との制御内容を説明する。図22に示すように、先ず、ポンプ43bをオフからオンに切り替えるか否かを判定する(ステップS30)。ポンプ34bをオンしない場合には、これで終了する。ポンプ43bをオン切り替えする判定があれば、開閉弁51が全開位置であるか否かチェックする(ステップS31)。開閉弁51が全開位置であれば、ポンプ43bをオンする(ステップS32)。次に、目標流路であるか否かをチェックし(ステップS33)、目標流路であれば開閉弁51を全閉位置とする(ステップS34)。目標流路でなければ、流路を所望の流路とするべく三方向切替弁55を切り替え(ステップS35)、その後開閉弁51を全閉位置とする(ステップS34)。
又、ポンプ34bをオンとする判定があり、且つ、開閉弁51が全閉位置であれば、開閉弁51を全開位置とする(ステップS36)。この制御時におけるポンプ43bのオン・オフと三方向切替弁55及び開閉弁51の各切替位置のタイムチャートは、図23に示すようになる。
このような制御により、ポンプ43bの駆動を開始する時(循環手段43が冷却液を循環させる循環始動時)には、第1、第2及び第3放熱用熱交換器41A,41B,41Cに共に冷却液を一度流し、その後に切り替えを行う制御を行うことができる。
(第2実施形態の第5変形例)
図24及び図25は第2実施形態の第5変形例を示し、図24は制御のフローチャート、図25は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bの駆動出力の関係を示すタイミングチャートである。図12にて仮想線で示すように、第3変形例と同様に、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度を検知する温度検知手段46が設けられている。コントローラ45は、図24に示す手順に従って制御を行う。この制御内容は、前記第1実施形態の第5変形例のものと同じであるため、説明を省略する。
図24及び図25は第2実施形態の第5変形例を示し、図24は制御のフローチャート、図25は第1放熱用熱交換器41Aを通過した温度(検知温度)と目標温度の大小と、ポンプ43bの駆動出力の関係を示すタイミングチャートである。図12にて仮想線で示すように、第3変形例と同様に、第1放熱用熱交換器41Aを通過した空気温度を検知する温度検知手段46が設けられている。コントローラ45は、図24に示す手順に従って制御を行う。この制御内容は、前記第1実施形態の第5変形例のものと同じであるため、説明を省略する。
このように制御することにより、図25に示すように、検知温度をほぼ目標温度の近傍に維持しつつポンプ43bの省動力化ができる。つまり、快適性の維持と省動力化をより有効に図ることができる。
(循環量配分手段の変形例)
循環量配分手段は、前記第1実施形態にあって、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの流路面積の割合が調整可能である流路面積調整手段として構成しても良い。
循環量配分手段は、前記第1実施形態にあって、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの流路面積の割合が調整可能である流路面積調整手段として構成しても良い。
このように構成すれば、流路面積調整手段は、第1及び第2放熱用熱交換器41A,41Bへの流路面積の配分割合を可変できる構造であるため、前記切替弁手段44のように時間間隔で切替制御を行う必要がなく、一度の流路面積の制御によって第1及び第2放熱用熱交換器41,42への分配循環量を調整できるため、制御が容易である。又、第1及び第2放熱用熱交換器41,42の循環経路の通路抵抗や熱負荷などを考慮して流路面積の配分割合を調整することによって、所望の循環割合を実現できる。又、このような流路面積調整手段を用いることにより、単一のポンプによって第1及び第2放熱用熱交換器41,42に自由に所定割合の循環量を循環させることができるため、前記切替弁手段44と同様に、低コスト化に寄与する。
流路面積調整手段は、前記第2実施形態のように、放熱用熱交換器が3台以上の場合でも構成可能である。
(その他)
前記第1及び第2実施形態等においては、熱源は、蒸発器7であったが、ヒータコアやヒータであっても良く、この場合には受熱用熱交換器40は温熱を受熱し、放熱用熱交換器41,42は温熱を放熱する。
前記第1及び第2実施形態等においては、熱源は、蒸発器7であったが、ヒータコアやヒータであっても良く、この場合には受熱用熱交換器40は温熱を受熱し、放熱用熱交換器41,42は温熱を放熱する。
S1,S2 車両用空気調和システム
A 主空調装置
B 補助空調装置
2 送風路
7 蒸発器(熱源)
20 ヒートポンプ式冷凍サイクル
40 受熱用熱交換器
41A 第1放熱用熱交換器(放熱用熱交換器)
41B 第2放熱用熱交換器(放熱用熱交換器)
41C 第3放熱用熱交換器(放熱用熱交換器)
43 循環手段
44 切替弁手段(循環量配分手段)
46 温度検知手段
A 主空調装置
B 補助空調装置
2 送風路
7 蒸発器(熱源)
20 ヒートポンプ式冷凍サイクル
40 受熱用熱交換器
41A 第1放熱用熱交換器(放熱用熱交換器)
41B 第2放熱用熱交換器(放熱用熱交換器)
41C 第3放熱用熱交換器(放熱用熱交換器)
43 循環手段
44 切替弁手段(循環量配分手段)
46 温度検知手段
Claims (14)
- 送風路(2)に配置された熱源(7)を有し、前記熱源(7)を通過し温度調整された空調風を車室に供給する主空調装置(A)と、
前記熱源(7)の熱を受熱する受熱用熱交換器(40)と、車室内の各所定部位にそれぞれ配置された複数の放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)と、前記受熱用熱交換器(40)と複数の前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)との間で液状熱交換媒体を循環させる循環手段(43)と、前記循環手段(43)に介在され、前記各放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)への循環量の割合を調整できる循環量配分手段(44)とを有する補助空調装置(B)とを備えたことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記受熱用熱交換器(40)は、前記熱源(7)を通過した送風との間で熱交換することにより受熱することを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1又は請求項2記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記循環量配分手段(44)は、複数の前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)のいずれか一つに液状熱交換媒体を流し、他に流さない切替弁手段(44)であることを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項3記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記切替弁手段(44)は、前記各放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)への循環を時間単位で順番に切り替えることによって前記各放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)への循環量が調整されたことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項3記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記切替弁手段(44)は、前記各放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)への循環経路の長さに基づき循環時間が調整されたことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項3記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記切替弁手段(44)は、前記各放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)への熱負荷の大きさに応じて循環時間が調整されたことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項6記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記切替弁手段(44)は、前記各放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)への空調優先順位に応じて循環時間が調整されたことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
複数の前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)の少なくとも1つに、前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)を通過した空気温度を検知する温度検知手段(46)を設け、前記温度検知手段(46)の検知温度と目標温度との比較に基づいて前記循環手段(43)による循環がオン・オフ制御されたことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記切替弁手段(44)は、全ての前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)に液状熱交換媒体を一度に流すことが可能であり、液状熱交換媒体を流す前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)を切り換える場合には、全ての前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)に液状熱交換媒体を一度流した後に切り替えを行うことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記切替弁手段(44)は、全ての前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)に液状熱交換媒体を一度に流すことが可能であり、前記循環手段(43)が液状熱交換媒体を循環させる循環始動時には、全ての前記放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)に液状熱交換媒体を一度流した後に切り替えを行うことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1〜請求項10のいずれかに記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記循環手段(43)は、液状熱交換媒体の循環量を可変できることを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項11記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記循環手段(43)は、前記温度検知手段(46)で検知した検知温度が目標温度に対して高い場合には循環量を増やし、前記温度検知手段(46)で検知した検知温度が目標温度に対して低い場合には循環量を減らすことを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1〜請求項12のいずれかに記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記熱源(7)は、ヒートポンプ式冷凍サイクル(20)内に配置され、送風から吸熱する蒸発器(7)であることを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用空気調和システム(S1),(S2)であって、
前記循環量配分手段(44)は、前記各放熱用熱交換器(41A),(41B),(41C)への流路面積の割合が調整可能である流路面積調整手段であることを特徴とする車両用空気調和システム(S1),(S2)。
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CN104456778A (zh) * | 2014-10-24 | 2015-03-25 | 南京优能空调系统有限公司 | 装配式辐射空调系统 |
JP2020128124A (ja) * | 2019-02-07 | 2020-08-27 | 株式会社デンソー | 車室内モニタ装置 |
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2008
- 2008-10-16 JP JP2008267174A patent/JP2010095127A/ja active Pending
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