JP7235473B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍装置に関する。
運送用車両等に搭載される冷凍装置として、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に係る装置は、圧縮機と、複数の熱交換器と、複数の絞り機構と、高圧液ポートと、を主に備えている。圧縮機は冷媒を圧縮する。熱交換器は、室内(荷室内)に設けられた室内熱交換器と、室外に設けられた室外熱交換器と、を有する。絞り機構は、これら熱交換器を通過する冷媒を減圧する膨張弁と、膨張弁と直列に設けられた電磁弁と、これら膨張弁、及び電磁弁をバイパスするバイパス管上に設けられた逆止弁と、を有する。逆止弁は、熱交換器側からレシーバ側への冷媒の流通を許容するとともに、その反対方向の流通を遮断する。
ところで、上記のような冷凍装置において、高圧液ポートに対応する位置に、レシーバを設ける技術が従来知られている。レシーバは、冷媒を液相成分と気相成分とに分離するために用いられる。一般的にレシーバは、冷媒を貯留可能なタンク部内に、上記の熱交換器から延びる配管を挿通することで形成される。冷凍装置の運転中には、配管の端部は冷媒の液相中に浸漬される。液相の上方には気相が滞留する。
特許第5535510号公報
ここで、冷凍装置の運転を停止(=コンプレッサを含む電気機器の運転を停止)すると、電磁弁及び逆止弁によって冷媒流路が閉止され、レシーバ内に冷媒の液相が保持された状態となる。しかしながら、レシーバと熱交換器との間の差圧が小さすぎる場合や外部から大きな振動等が加わった場合、逆止弁による冷媒流路の閉止が不十分となることがある。その結果、レシーバ内に挿入されている上述の配管を通じて、冷媒の液相が吸い上げられて熱交換器に流入する。このように、熱交換器内に多量の液相が保持された状態で運転を開始すると、圧縮機内に液相が流れ込む。圧縮機に液相が多量に流れ込むと液圧縮によって動作が不安定になり、冷凍装置の安定的な運転に支障を来たしてしまう可能性がある。
そこで本発明は、圧縮機への液戻りを抑制し、安定した運転が可能な冷凍装置を提供する。
本発明の第一の態様によれば、冷凍装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、室内に配置されて、前記冷媒と空気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、前記室内の外に配置された室外熱交換器と、前記圧縮機の吐出側と前記室内熱交換器の一端側、及び前記室外熱交換器の一端側とを接続する複数の高圧ガス配管と、前記複数の高圧ガス配管上にそれぞれ設けられた複数の高圧開閉弁と、前記室内熱交換器の一端側、及び前記室外熱交換器の一端側と、前記圧縮機の吸入側とを接続する複数の低圧ガス配管と、前記複数の低圧ガス配管上にそれぞれ設けられた複数の低圧開閉弁と、前記冷媒を貯留するレシーバと、前記レシーバ内の前記冷媒の液相部分に挿入されて、前記室内熱交換器の他端側及び前記室外熱交換器の他端側と、前記液相部分とを接続する複数の液配管と、前記複数の液配管上にそれぞれ設けられ、該液配管の流通状態を切り換えるとともに、該液配管内における前記冷媒を減圧することが可能な複数の絞り機構と、前記複数の液配管上に設けられ、前記複数の絞り機構をそれぞれバイパスする複数のバイパス配管と、前記複数のバイパス配管上にそれぞれ設けられ、前記複数の室内熱交換器側、及び前記室外熱交換器側から前記レシーバ側に向かう前記冷媒の流れを許容するとともに、前記レシーバ側から前記複数の室内熱交換器側、及び前記室外熱交換器側に向かう前記冷媒の流れを規制する複数の逆止弁と、を備え、前記レシーバ内であって前記複数の液配管のうちの少なくとも1つには、前記レシーバ内の前記冷媒の気相部分に連通する連通部が設けられ、前記絞り機構は、膨張弁と、該膨張弁よりも前記レシーバ側に設けられた液開閉弁と、を有し、前記液配管は、前記液開閉弁から延びる小径部と、前記レシーバの外部で前記小径部に接続されて前記レシーバの前記液相部分まで延びるとともに前記小径部よりも大きな内径寸法を有する大径部と、を有し、前記連通部は、前記大径部に設けられている
この構成によれば、液配管に気相部との連通部が設けられていることで、レシーバ内の冷媒の気相を液配管内に導くことができる。これにより、レシーバと熱交換器との間で冷媒の差圧が小さい場合や、外部から大きな振動等が加わった場合には、連通部を通じて、レシーバ内の冷媒の液相よりも先に気相が液配管内に流れ込む。即ち、液配管内に液相が流入する可能性を低減することができる。その結果、熱交換器内に多量の液相が保持され、圧縮機内に当該液相が流れ込むことによる圧縮機の不安定動作を回避することができる。
また上記の前記連通部は、前記液配管における前記レシーバ内で前記気相部分に露出するように形成された孔であってもよい。
この構成によれば、液配管に、連通部としての孔が形成されている。これにより、当該孔を通じて、レシーバ内の冷媒の気相を液相よりも先に液配管内に導くことができる。その結果、液相の流入による圧縮機の不安定動作を回避することができる。さらに、この構成では、液配管に孔を形成することのみによって、容易かつ安価に連通部を形成することができる。その結果、装置の製造コストやメンテナンスコストを低減することができる。
また上記の前記連通部は、前記レシーバ内の前記気相部分と、前記液配管における前記レシーバ外の位置とを接続する管路としての均圧管であってもよい。
この構成によれば、均圧管を通じて、レシーバ内の冷媒の気相を液相よりも先に液配管内に導くことができる。その結果、液相の流入による圧縮機の不安定動作を回避することができる。
また上記の前記連通部が、前記複数の液配管の全てにそれぞれ設けられていてもよい。
この構成によれば、複数の液配管の各々に連通部が設けられていることから、熱交換器側にレシーバ内の冷媒の液相が流れ込む可能性をさらに低減することができる。これにより、熱交換器から圧縮機に冷媒の液相が流入することによる圧縮機の不安定動作を積極的に回避することができる。
また上記の前記液配管における少なくとも前記レシーバに挿入されている部分の内で、前記液配管の端部から前記連通部までの部分が、該液配管における他の部分よりも大きな内径寸法を有してもよい。
ここで、連通部を設けることで冷媒の気相を液配管内に導いた場合、当該気相の割合が大き過ぎると、膨張弁入口における過冷却度が減少し、冷却能力の低下を招くことがある。さらに、液配管に、当該液配管内を流通する冷媒の量を観察するためのサイトグラスが設けられている場合には、気相の割合が大き過ぎることでフラッシュ(気泡の混入)が生じ、正常な観察が阻害されてしまう可能性もある。しかしながら、上記の構成では、液配管におけるレシーバに挿入されている部分の内で、液配管の端部から連通部までの部分が、他の部分よりも大きな内径寸法を有している。これにより、液配管のレシーバ内で冷媒の液相部分に挿入された部分では、他の部分に比べて圧力損失が小さくなる。即ち、液配管内に液相が比較的に流入しやすくなる。その結果、液相の流入量に対して気相の流入量を低減することができる。したがって、膨張弁入口における過冷却度の減少による冷却能力の低下や、サイトグラスでの適正封入量の可視判定が妨げられたりする可能性を低減することができる。
上記態様の冷凍装置では、連通部を設けたことで圧縮機への液戻りを抑制し、安定した運転が可能となる。
本発明の第一実施形態に係る冷凍装置の構成を示す回路図であって、冷却運転時の状態を示している。 本発明の第一実施形態に係る冷凍装置の構成を示す回路図であって、加熱運転時の状態を示している。 本発明の第一実施形態に係るレシーバの構成を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係るレシーバの構成を示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係るレシーバの構成を示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係るレシーバの変形例を示す断面図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態について、図1から図3を参照して説明する。本実施形態に係る冷凍装置1は、トラック等を含む車両の荷室2に装備される陸上輸送用の冷凍装置である。一例として本実施形態では、荷室2内における2個の区画を互いに異なる温度のもとで運転可能なマルチタイプの冷凍装置1について説明する。図1に示すように、トラックの荷室2には、第一荷室2Aと、第二荷室2Bとが形成されている。
冷凍装置1は、冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒を生成する圧縮機3と、荷室2の外部に配置された室外熱交換器6と、第一荷室2A、及び第二荷室2Bにそれぞれ配置された室内熱交換器7、8と、複数の高圧ガス配管9、10、11と、複数の高圧開閉弁12、13、14と、複数の低圧ガス配管15、16、17と、複数の低圧開閉弁18、19、20と、室外ファン21と、室内ファン22、23と、複数の液配管25、26、27と、複数の絞り機構28、29、30と、複数のバイパス配管37、38、39と、複数の逆止弁40、41、42と、レシーバ50と、アキュムレータ60と、を備えている。
圧縮機3としては、例えば開放型スクロール式のものが好適に用いられる。なお、ロータリー式を含め、他の形式の装置を圧縮機3として用いることも可能である。圧縮機3の動力源として、冷凍装置1が搭載されるトラック等の車両のエンジンが用いられる。即ち、圧縮機3は、エンジンの出力軸と接続されており、出力軸の回転力によって駆動される。なお、圧縮機3の動力源として、エンジンとは異なる他の動力装置を別個に設けることも可能である。この場合、車両の走行状態に応じて回転数が変化することがなく、一定の回転数で圧縮機3を駆動することができる。
室外熱交換器6と、室内熱交換器7、8とは、例えば長方形の外観を有するパラレルフロー型の熱交換器である。圧縮機3の吐出側には、複数(3つ)の高圧ガス配管9、10、11の一端がそれぞれ接続されている。高圧ガス配管9の他端には、室外熱交換器6が接続されている。高圧ガス配管10の他端には、室内熱交換器7が接続されている。高圧ガス配管11の他端には、室内熱交換器8が接続されている。高圧ガス配管9、10、11には、各配管の流通状態(開閉状態)を変化させる高圧開閉弁12、13、14が設けられている。高圧開閉弁12、13、14としては、電磁弁が好適に用いられる。
各高圧ガス配管9、10、11における高圧開閉弁12、13、14よりも下流側には、それぞれ1つずつの低圧ガス配管15、16、17の一端が接続されている。低圧ガス配管15、16、17には、各配管の流通状態(開閉状態)を変化させる低圧開閉弁18、19、20が設けられている。低圧ガス配管15、16、17の他端は、圧縮機3に接続されている。さらに、低圧ガス配管15、16、17上であって、低圧開閉弁18、19、20の下流側にはアキュムレータ60が設けられている。アキュムレータ60は、低圧ガス配管15、16、17内を流通する冷媒を気液分離し、圧縮機3での液圧縮を回避する目的で設けられている。
室外ファン21は、室外熱交換器6と隣接して配置されており、当該室外ファン21によって室外熱交換器6に外気が供給される。室内ファン22、23は、それぞれ室内熱交換器7、8に隣接して配置されている。室内ファン22、23は、室内熱交換器7、8に室内の空気(荷室2内の空気)が供給される。
室外熱交換機6、及び室内熱交換器7、8の他端には、それぞれ液配管25、26、27の一端が接続されている。液配管25、26、27の他端は、レシーバ50に接続されている。詳しくは後述するが、レシーバ50は、液配管25、26、27内を流通する冷媒を液相と気相とに分離した状態で貯留する。
液配管25、26、27上には、絞り機構28、29、30がそれぞれ設けられている。絞り機構28、29、30は、それぞれ膨張弁31、32、33と、液開閉弁34、35、36とを有している。膨張弁31、32、33は、当該膨張弁31、32、33を流通する冷媒の圧力を下げる(減圧する)。液開閉弁34、35、36は、液配管25、26、27の流通状態(開閉状態)を変化させる電磁弁である。
液配管25、26、27には、絞り機構28、29、30をバイパスするバイパス配管37、38、39が設けられている。バイパス配管37、38、39上には、それぞれ逆止弁40、41、42が設けられている。逆止弁40、41、42は、室外熱交換器6側、及び室内熱交換器7,8側からレシーバ50側に向かう冷媒の流れを許容するとともに、レシーバ50側から室外熱交換器6側、及び室内熱交換器7,8側に向かう冷媒の流れを規制する(阻止する)。
次に、レシーバ50と液配管25、26、27の接続部の構成について図3を参照して説明する。同図に示すように、レシーバ50は、液相状態の冷媒を下部に貯留し、気相状態の冷媒を上部に貯留可能な容器である。レシーバ50の上部には、液配管25、26、27が互いに間隔をあけて挿通され、液配管25、26、27の下端はレシーバ50内の冷媒の液相部分に挿入されている。液配管25、26、27におけるレシーバ50内の気相中に露出している部分(端部25T、26T、27T)には、連通部Cが設けられている。本実施形態では、連通部Cとして、液配管25、26、27にそれぞれ孔H1、H2、H3が形成されている。これら孔H1、H2、H3は、液配管25、26、27におけるレシーバ50の底面50Bよりも天面50U側に偏った気相冷媒が存在する位置に形成されている。なお、孔H1、H2、H3は、液配管25、26、27のうち、少なくとも1つに形成されていればよい。例えば、液配管25のみに孔H1が形成され、液配管26、27には孔H2、H3が形成されていない構成を採ることも可能である。
孔H1、H2、H3は、液配管25、26、27の延びる上下方向において、互いに同一の位置に形成されている。冷凍装置1の運転中には、レシーバ50の内部に、液相状態の冷媒が貯留されることで、液面Lが形成される。液面Lは、孔H1、H2、H3よりも下方に位置している。言い換えると、孔H1、H2、H3は、これら孔H1、H2、H3が液面Lよりも上方に配置されるように形成されている。
また液配管25、26、27の内径寸法6mm~12mmに対して、孔H1、H2、H3の内径寸法は、0.5mm~2.0mm程度であるとよい。即ち、液配管25、26、27の内径寸法に対して孔H1、H2、H3の内径寸法は、0.08倍~0.17倍程度となるように孔H1、H2、H3が形成されるとよい。
続いて、本実施形態に係る冷凍装置1の動作について、図1と図2を参照して説明する。これらの図において、高圧開閉弁12、13、14、低圧開閉弁18、19、20、液開閉弁34、35、36、及び逆止弁40、41、42のうち、黒く塗りつぶされているものは弁が閉じている状態を表し、白いものは弁が開かれている状態を表している。また、図中における矢印は冷媒の流れる方向を表している。
図1は、冷凍装置1を冷却運転しているときの状態を示している。冷却運転を行う場合、高圧開閉弁12、低圧開閉弁19、20及び液開閉弁35、36は開かれ、他の開閉弁は閉じられている。室外ファン21及び室内ファン22、23はいずれも運転されている(送風している)。圧縮機3は、回転駆動することで低圧のガス冷媒(気相状態の冷媒)を吸込み、これを圧縮して高温高圧のガス冷媒を生成する。このガス冷媒は、高圧ガス配管9を通って室外熱交換器6に供給される。室外熱交換器6に流入した冷媒ガスは、室外ファン21によって供給された外気との間で熱交換されることで凝縮し、液化する。即ち、冷却運転時には、室外熱交換器6は凝縮器(コンデンサ)として機能する。
液化した冷媒は、液開閉弁34が閉じていることから、バイパス配管37、及びレシーバ50を経て、液配管26、27に流入する。液配管26、27に流入した冷媒は、膨張弁32、33によって減圧された後、室内熱交換器7、8に送られる。室内熱交換器7、8に流入した液冷媒は、室内ファン22、23によって荷室2内を循環する空気(室内気)との間で熱交換されることで蒸発し、ガス化する。この時、冷媒が室内気から気化熱を奪うことで、室内気が冷却される。この冷却空気によって第一荷室2A、及び第二荷室2Bが所定の温度に冷却される。即ち、冷却運転時には、室内熱交換器7、8は、吸熱器(エバポレータ)として機能する。室内熱交換器7、8でガス化されたガス冷媒は、低圧ガス配管16、17、及びアキュムレータ60を通って圧縮機3に吸入され、再び圧縮される。以下同様のサイクルが連続的に繰り返される。
図2は、冷凍装置1を加熱運転しているときの状態を示している。加熱運転を行う場合、高圧開閉弁13、14、低圧開閉弁18、及び液開閉弁34が開かれ、他の開閉弁は閉じられている。室外ファン21、及び室内ファン22、23はいずれも運転されている(送風している)。高圧開閉弁13、14が開かれていることから、室内熱交換器7、8には、圧縮機3からの高温高圧の冷媒ガスが高圧ガス配管10、11を通って供給される。この冷媒ガスは、室内ファン22、23によって送風された荷室2内の室内気との間で熱交換されることで凝縮し、液化する。一方で、冷媒ガスの熱によって室内気は加熱される。この加熱空気によって第一荷室2A、及び第二荷室2Bが所定の温度に加熱される(暖房される)。即ち、加熱運転時には、室内熱交換器7、8は凝縮器(コンデンサ)として機能する。
この液化した冷媒は、液開閉弁35、36が閉じていることから、バイパス配管38、39、及びレシーバ50を経て、液配管25に流入する。液配管25に流入した液冷媒は、膨張弁31によって減圧された後、室外熱交換器6に送られる。室外熱交換器6に流入した液冷媒は、室外ファン21によって送風された外気との間で熱交換されることで蒸発し、ガス化する。この時、室外気から気化熱が奪うことで、室外気は冷却される。即ち、加熱運転時には、室外熱交換器6は吸熱器(エバポレータ)として機能する。室外熱交換器6内でガス化した冷媒は、低圧ガス配管15、及びアキュムレータ60を経て圧縮機3に吸入され、再び圧縮される。以下同様のサイクルが連続的に繰り返される。
ここで、冷凍装置1の運転を停止(=コンプレッサを含む電気機器の運転を停止)すると、上述の各開閉弁が閉止され、かつ逆止弁40、41、42によって冷媒の流通が遮断されることで、レシーバ50内に冷媒の液相が保持された状態となる。この時、レシーバ50と、各熱交換器6、7、8との間で冷媒圧力に差が生じている。しかしながら、レシーバ50と各熱交換器6、7、8との間の差圧が小さすぎる場合や、外部から大きな振動等が加わった場合、逆止弁40、41、42によるバイパス配管37、38、39の閉止が不十分となる場合がある。その結果、レシーバ50内に挿入されている液配管25、26、27を通じて、冷媒の液相がレシーバ50から吸い上げられて熱交換器6、7、8に流入する。このように、熱交換器6、7、8内に多量の液相が保持された状態で運転を開始すると、圧縮機3内に液相が流れ込む。圧縮機3に液相が流れ込むと液圧縮によって動作が不安定になり、冷凍装置1の安定的な運転に支障を来たしてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態に係る冷凍装置1では、上述のように液配管25、26、27の下流側の端部25T、26T、27Tに、レシーバ50内に滞留している冷媒の気相を液配管25、26、27内に導く連通部Cが形成されている。
この構成によれば、レシーバ50と熱交換器6、7、8との間で冷媒の差圧が小さい場合や、外部から大きな振動等が加わって逆止弁40、41、42によるバイパス配管37、38、39の閉止が不十分となった場合には、連通部Cを通じて、レシーバ50内の冷媒の液相よりも先に気相が液配管25、26、27内に流れ込む。即ち、液配管25、26、27内に液相が流入する可能性を低減することができる。その結果、熱交換器6、7、8内に多量の液相が保持されたり、圧縮機3内に当該液相が流れ込んだりすることによる圧縮機3の不安定動作を回避することができる。
さらに、上述の構成によれば、液配管25、26、27に、連通部Cとして孔H1、H2、H3が形成されている。これにより、当該孔H1、H2、H3を通じて、レシーバ50内の冷媒の気相を液相よりも先に液配管25、26、27内に導くことができる。その結果、圧縮機3での液圧縮を回避することができる。さらに、この構成では、液配管25、26、27に孔H1、H2、H3を形成することのみによって、容易かつ安価に連通部Cを形成することができる。その結果、装置の製造コストやメンテナンスコストを低減することができる。
加えて、上述の構成によれば、複数の液配管25、26、27の全てに連通部Cとしての孔H1、H2、H3が設けられていることから、熱交換器6、7、8全てにレシーバ50内の冷媒の液相が流れ込む可能性をさらに低減することができ、圧縮機3での液圧縮の可能性をさらに低減することができる。
以上、本発明の第一実施形態について説明した。なお、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の各構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、上記第一実施形態では、1つの室外熱交換器6と、2つの室内熱交換器7、8を備える冷凍装置1について説明した。しかしながら、熱交換器の個数は上記に限定されず、2つ以上の室外熱交換器6を備える構成や、1つ又は3つ以上の室内熱交換器7、8を備える構成を採ることも可能である。
[第二実施形態]
続いて、本発明の第二実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態では、上述の連通部Cとして、液配管25、26、27とレシーバ50内とを連通する均圧管P1、P2、P3が設けられている。具体的には、均圧管P1、P2、P3は、液配管25、26、27におけるレシーバ50内の冷媒の気相部分となる液面Lの上方の位置と、液配管25、26、27におけるレシーバ50外の位置とを接続するとともに、レシーバ50の外側に配置された管路である。
また液配管25、26、27の内径寸法6mm~12mmに対して、均圧管P1、P2、P3の内径寸法は、1.0mm~3.0mm程度であるとよい。即ち、液配管25、26、27の内径寸法に対して均圧管P1、P2、P3の内径寸法は、0.16倍~0.25倍程度となるように均圧管P1、P2、P3が設けられるとよい。
この構成によれば、均圧管P1、P2、P3を通じて、レシーバ50内の冷媒の気相を液相よりも先に液配管25、26、27内に導くことができる。その結果、液相の流入による圧縮機3での液圧縮を回避でき、圧縮機3の不安定動作を回避することができる。
以上、本発明の第二実施形態について説明した。なお、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の各構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。なお、均圧管P1、P2、P3は、液配管25、26、27のうち、少なくとも1つに設けられていればよい。例えば、液配管25のみに均圧管P1が設けられ、液配管26、27には均圧管P2、P3が設けられていない構成を採ることも可能である。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。本実施形態では、第一実施形態と同様に連通部Cとしての孔H1、H2、H3が液配管25、26、27に形成されている。さらに、液配管25、26、27のレシーバ50に挿入されている部分の内、液配管端部から連通部までの間の部分は、当該液配管25、26、27における他の部分よりも大きな内径寸法を有している。より具体的には、液配管25、26、27は、レシーバ50の外部に配置された小径部25S、26S、27Sと、各々の小径部25S、26S、27Sにレシーバ50の外部で接続されて下方に延び、冷媒の液相部分に挿入された大径部25L、26L、27Lとを有している。孔H1、H2、H3は大径部25L、26L、27Lに形成されている。
ここで、連通部Cを設けることで冷媒の気相を液配管25、26、27内に導いた場合、当該気相の割合が大き過ぎると、膨張弁31、32、33の入口における過冷却度が小さくなり、冷却能力が減少してしまうことがある。さらに、液配管25、26、27に、当該液配管25、26、27内を流通する冷媒の流動状態を観察するためのサイトグラス(不図示)が設けられている場合には、冷媒中の気相の割合が大き過ぎることでフラッシュ(気泡の混入)が生じ、正常な冷媒量判定の観察が実施できなくなる可能性もある。
しかしながら、上記の構成では、液配管25、26、27におけるレシーバ50内の液相部分に挿入された部分が、他の部分(小径部25S、26S、27S)よりも大きな内径寸法を有する大径部25L、26L、27Lとなっている。大径部25L、26L、27Lにより、液配管25、26、27のレシーバ50内の部分では、他の部分(小径部25S、26S、27S)に比べて圧力損失が小さくなる。即ち、液配管25、26、27内に液相が比較的に流入しやすくなる。その結果、冷凍装置運転中に液相の流入量に対して気相の流入量を低減することができる。したがって、膨張弁31、32、33の入口における過冷却度の減少による冷却能力の低下を抑制でき、サイトグラスでの適正冷媒量の判定が妨げられたりする可能性を低減することができる。
以上、本発明の第三実施形態について説明した。なお、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の各構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、上記第三実施形態では、連通部Cとして孔H1、H2、H3が形成されている例について説明した。しかしながら、連通部Cの態様は孔H1、H2、H3に限定されず、図6に示すように、上述の第二実施形態における均圧管P1、P2、P3を連通部Cとして適用することも可能である。この場合、均圧管P1、P2、P3の一端はレシーバ50内の気相部分に連通し、他端は液配管25、26、27における内径寸法が大きい大径部25L、26L、27Lに連通していることが望ましい。
また本実施形態では、孔H1、H2、H3、及び均圧管P1、P2、P3は、液配管25、26、27のうち、少なくとも1つに設けられていればよい。
1 冷凍装置
2 荷室
2A 第一荷室
2B 第二荷室
3 圧縮機
4 動力源
6 室外熱交換器
7,8 室内熱交換器
9,10,11 高圧ガス配管
12,13,14 高圧開閉弁
15,16,17 低圧ガス配管
18,19,20 低圧開閉弁
25,26,27 液配管
25T、26T、27T 端部
28,29,30 絞り機構
31,32,33 膨張弁
34,35,36 液開閉弁
37,38,39 バイパス配管
40,41,42 逆止弁
50 レシーバ
50B 底面
50U 天面
60 アキュムレータ
C 連通部
H1,H2,H3 孔
L 液面
P1,P2,P3 均圧管

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    室内に配置されて、前記冷媒と空気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、
    前記室内の外に配置された室外熱交換器と、
    前記圧縮機の吐出側と前記室内熱交換器の一端側、及び前記室外熱交換器の一端側とを接続する複数の高圧ガス配管と、
    前記複数の高圧ガス配管上にそれぞれ設けられた複数の高圧開閉弁と、
    前記室内熱交換器の一端側、及び前記室外熱交換器の一端側と、前記圧縮機の吸入側とを接続する複数の低圧ガス配管と、
    前記複数の低圧ガス配管上にそれぞれ設けられた複数の低圧開閉弁と、
    前記冷媒を貯留するレシーバと、
    前記レシーバ内の前記冷媒の液相部分に挿入されて、前記室内熱交換器の他端側及び前記室外熱交換器の他端側と、前記液相部分とを接続する複数の液配管と、
    前記複数の液配管上にそれぞれ設けられ、該液配管の流通状態を切り換えるとともに、該液配管内における前記冷媒を減圧することが可能な複数の絞り機構と、
    前記複数の液配管上に設けられ、前記複数の絞り機構をそれぞれバイパスする複数のバイパス配管と、
    前記複数のバイパス配管上にそれぞれ設けられ、前記複数の室内熱交換器側、及び前記室外熱交換器側から前記レシーバ側に向かう前記冷媒の流れを許容するとともに、前記レシーバ側から前記複数の室内熱交換器側、及び前記室外熱交換器側に向かう前記冷媒の流れを規制する複数の逆止弁と、
    を備え、
    前記レシーバ内であって前記複数の液配管のうちの少なくとも1つには、前記レシーバ内の前記冷媒の気相部分に連通する連通部が設けられ
    前記絞り機構は、膨張弁と、該膨張弁よりも前記レシーバ側に設けられた液開閉弁と、を有し、
    前記液配管は、前記液開閉弁から延びる小径部と、前記レシーバの外部で前記小径部に接続されて前記レシーバの前記液相部分まで延びるとともに前記小径部よりも大きな内径寸法を有する大径部と、を有し、
    前記連通部は、前記大径部に設けられている
    冷凍装置。
  2. 前記連通部は、前記液配管における前記レシーバ内で前記気相部分に露出するように形成された孔である請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記連通部は、前記レシーバ内の前記気相部分と、前記液配管における前記レシーバ外の位置とを接続する管路としての均圧管である請求項1に記載の冷凍装置。
  4. 前記連通部が、前記複数の液配管の全てにそれぞれ設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の冷凍装置。
  5. 前記液配管における少なくとも前記レシーバに挿入されている部分の内で、前記液配管の端部から前記連通部までの部分が、該液配管における他の部分よりも大きな内径寸法を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の冷凍装置。
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