JP2009209611A - アンテナ配線用棟構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋根の外観を損なうことがないと共にアンテナの設置箇所が限定されることがなく、またアンテナの接続を容易に行なうことができるアンテナ配線用棟構造を提供する
【解決手段】屋根の棟部に棟包み1を設け、棟包み1の内側にアンテナ接栓モジュール2を配置して取り付ける。アンテナ接栓モジュール2に接続された屋内引き込みコード3を棟部から屋根裏4に通して配線すると共に、屋根に設置されるアンテナのアンテナケーブルと接続されるアンテナケーブル接続端子5を、棟包み1の外方から接続可能な位置においてアンテナ接栓モジュール2に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅の屋根などにおけるアンテナ配線用棟構造に関するものである。
アンテナを屋根に設置するにあたって、アンテナに接続されたアンテナコードは、屋根、外壁、軒天井などに穴をあけて、この穴から屋内に引き込むようにするのが一般的である。しかしこの場合、穴あけという特別な作業が必要となって工事が煩雑になり、また防水性にも問題が生じる。
このため、例えば特許文献1には、屋根の棟部に基台を設け、アンテナの支柱を支持する支柱取付筒をこの基台の上に取り付けるようにしたものが提案されている。このものでは、支柱取付筒にアンテナの支柱を差し込んでアンテナを立て、そしてアンテナに接続されたアンテナコードを支柱取付筒と基台を通して屋根裏に引き込むことができるようにしてあり、アンテナコードを屋内に引き込むための穴あけを行なう必要がなくなるものである。
実用新案登録第3031961号公報
しかし上記の特許文献1のものでは、屋根の棟部に支柱取付筒という異部材が大きく突出するために、屋根の外観を損なうという問題があり、またアンテナの設置箇所が支柱取付筒を設けた場所に限定されてしまうという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、屋根の外観を損なうことがないと共にアンテナの設置箇所が限定されることがなく、またアンテナの接続を容易に行なうことができるアンテナ配線用棟構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係るアンテナ配線用棟構造は、屋根の棟部に棟包み1を設け、棟包み1の内側にアンテナ接栓モジュール2を配置して取り付け、アンテナ接栓モジュール2に接続された屋内引き込みコード3を棟部から屋根裏4に通して配線すると共に、屋根に設置されるアンテナのアンテナケーブルが接続されるアンテナケーブル接続端子5を、棟包み1の外方から接続可能な位置においてアンテナ接栓モジュール2に設けて成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、棟包み1内に設けたアンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを接続することによって、屋根に設置されるアンテナの接続を容易に行なうことができ、またアンテナの設置箇所が限定されることもないものであり、さらにアンテナ接栓モジュール2は棟包み1に覆われて外部に露出しないものであって、屋根の外観を損なうようなこともないものである。
また本発明は、棟に沿って笠木6を取り付けると共にこの笠木6を覆って棟包み1を設け、笠木6を棟と平行な方向で所定間隔の隙間を隔てて配置し、アンテナ接栓モジュール2を笠木6と略同じ厚みに形成すると共に笠木6間のこの隙間にアンテナ接栓モジュール2を配置して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、棟包み1を補強する笠木6の一部としてアンテナ接栓モジュール2を利用することができるものである。
また本発明は、アンテナ接栓モジュール2に設けたアンテナケーブル接続端子5を棟包み1の外面に突出させて成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、棟包み1の外面に突出しているアンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを接続する作業を容易に行なうことができるものである。
また本発明は、アンテナ接栓モジュール2に軒方向に開口する凹所7を設けて平面形状コ字形に形成し、凹所7内においてアンテナ接栓モジュール2にアンテナケーブル接続端子5を設けて成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、アンテナケーブル接続端子5を凹所7内の引っ込んだ位置に配置することができ、雨水がアンテナケーブル接続端子5に作用することを低減することができるものである。
また本発明は、棟包み1に、アンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5を設けた部分を開口させる開口部8を形成し、アンテナケーブル接続端子5に接続するアンテナケーブルを通す部分を残して開口部8をカバー材9で覆って成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、アンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを接続する作業を開口部8を通して容易に行なうことができると共に、接続作業を終えたあとはカバー材9で覆って防水性を確保することができるものである。
また本発明は、棟包み1の軒側に向く側面の側から、アンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを接続するようにして成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、屋根に設置したアンテナのケーブルを屋根面に沿わせた状態でアンテナケーブル接続端子5に接続することができるものであり、アンテナケーブルが目立つことを防ぐことができるものである。
また本発明は、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10とを屈曲角度可変に接続し、屋根の棟部の頂部を挟む一方の屋根面にアンテナ接栓モジュール2を、他方の屋根面に補助部材10を、それぞれ配置して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、屋根の軒部の頂部を跨がせてアンテナ接栓モジュール2と補助部材10を配置することによって、アンテナ接栓モジュール2の取り付けを容易に行なうことができ、またアンテナ接栓モジュール2と補助部材10の角度を調整することによって、任意の傾斜角度の棟部に対応することができるものである。
本発明によれば、棟包み1内に設けたアンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを接続することによって、屋根に設置されるアンテナの接続を容易に行なうことができ、またアンテナの設置箇所が限定されることもないものであり、さらにアンテナ接栓モジュール2は棟包み1に覆われて外部に露出しないものであって、屋根の外観を損なうようなこともないものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例を示すものであり、左右の垂木16の対向する一端を棟木15の上に固定し、各垂木16の上に野地板17を張って取り付けると共に、野地板17の上に防水シートからなる下葺材18を介して屋根材19を葺設することによって、屋根の棟部が形成してある。
アンテナ接栓モジュール2は、扁平な直方体のケーシング20内に混合機、ブースターなどの機器や、電源コード(AC及びDC)を内蔵して形成されるものであり、図2に示すように対向する一方の側面にアンテナ出力接栓などで形成される一つの引き込みコード接続端子21が、他方の側面にアンテナF型接栓などで形成される一対のアンテナケーブル接続端子5が、それぞれ外方へ突出させて設けてある。一対のアンテナケーブル接続端子5は、例えば一方をVHF用、他方をUHF用などとすることができるものである。またアンテナ接栓モジュール2のケーシング20は、ABSやPPなどのプラスチック類、アルミニウム合金などの金属類、その他任意の材料で形成されるものである。
棟包み1は金属板を折曲加工して形成されるものであり、断面逆V字形の本体片23の両側端に下方へ側片24を垂下して設けると共に、各側片24の下端に外方へ接地片25を延設した形状に形成されるものである。
そしてアンテナ接栓モジュール2を組み込んだ状態で棟包み1を屋根の棟部に取り付けるにあたっては、まず棟を挟む両側の屋根材19の各棟側上端の上に笠木6を取り付ける。この笠木6は木質板や人工木材などで形成されるものであり、笠木6の固定は釘などを屋根材19を通して野地板17に打ち付けることによって行なうことができる。このとき、アンテナ接栓モジュール2を取り付ける箇所には笠木6は取り付けないものであり、この笠木6を取り付けていない箇所において、屋根材19の上にアンテナ接栓モジュール2を載置し、アンテナ接栓モジュール2から釘などを屋根材19を通して野地板17に打ち付けることによって、アンテナ接栓モジュール2を固定する。アンテナ接栓モジュール2はアンテナケーブル接続端子5が軒側を向くように配置されるものであり、またこのようにアンテナ接栓モジュール2を取り付ける際に、アンテナ接栓モジュール2の引き込みコード接続端子21に接続した屋内引き込みコード3は棟の上端を通して野地板17の下側の屋根裏4に引き込んで配線をするものである。屋内引き込みコード3の屋根裏4への引き込みは、棟の上端において両側の野地板17の上端間に隙間27が形成されているときには、この隙間27を通して行なうことができ、このような隙間27がないときには野地板17に穴を加工して、この穴に通すようにすればよい。
この後に、笠木6及びアンテナ接栓モジュール2を覆うように棟包み1を被せ、棟包み2の側片24から笠木6に釘などの固着具28を打ち込むことによって、棟包み1を固定する。このとき、棟包み1の側片24には孔が設けてあって、この孔を通してアンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5が棟包み1の側片24から突出するようにしてある。
上記のようにして、棟包み1内にアンテナ接栓モジュール2を設けたアンテナ配線用の棟が形成されるものであり、屋根に設置したアンテナのアンテナケーブルを、アンテナ接栓モジュール2の棟包み1から露出するアンテナケーブル接続端子5に接続することによって、アンテナ接栓モジュール2に内蔵した機器を介して、屋内引き込みコード3に電気的に接続することができるものである。このように、アンテナはアンテナケーブルを棟包み1に設けたアンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5に接続するようにしているので、アンテナを設置する箇所は限定されないものであり、必要に応じた任意の箇所において屋根にアンテナを設置することが可能になるものである。またアンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5は棟包み1の側片24に設けるようにしてあるので、屋根面と平行にアンテナケーブルを接続することできるものであり、屋根面に沿わせたアンテナケーブルを立ち上がらせたりする必要なくアンテナケーブル接続端子5に接続することができ、屋根面上のアンテナケーブルが目立つようなことがなくなるものである。そして、アンテナ接栓モジュール2は屋根の棟を形成する棟包み1内に設けてあって、外部に露出するものではないので、アンテナ接栓モジュール2で屋根の外観を損ねることはないものである。
ここで、上記の図1,2の実施の形態では、棟包み1とアンテナ接栓モジュール2を別々に取り付けるようにしたが、図3に示すように、アンテナ接栓モジュール2を棟包み1に一体化しておいてもよい。すなわち、アンテナF型接栓で形成される筒状のアンテナケーブル接続端子5の外周には雄ネジ30が形成されているので、棟包み1の側片24に孔を設けておき、この側片24の側の本体部23の半分の位置において棟包み1内にアンテナ接栓モジュール2を配置すると共にアンテナケーブル接続端子5を側片24のこの孔から突出させ、アンテナケーブル接続端子5の雄ネジ30にナット31を螺合させて、ナット31とアンテナ接栓モジュール2で側片24を挟持させることによって、アンテナ接栓モジュール2を棟包み1内に一体化することができるものである。
次に、この棟包み1にアンテナ接栓モジュール2を一体化したものを用いた施工を、図4に基づいて説明する。ここで、アンテナ接栓モジュール2のケーシング20はその厚み寸法と幅寸法を笠木6とほぼ同じ寸法に形成してあり、またアンテナ接栓モジュール2と一体化される棟包み1の棟と平行な方向の寸法はアンテナ接栓モジュール2よりも長めに形成し、両端部においてアンテナ接栓モジュール2よりも棟包み1が張り出すようにしてある。
そしてまず、必要に応じて、アンテナ接栓モジュール2を取り付ける箇所において野地板17の棟側上端に屋内引き込みコード3を通すための穴をあける。この穴は直径20mm程度のものでよい。そして屋根材19を葺く施工を行なったのち、笠木6を取り付ける。笠木6は棟と平行な方向でアンテナ接栓モジュール2の寸法とほぼ同じ間隔の隙間33を隔てて配置されるものである。次に、隙間33の箇所を除いて、笠木6の上にそれぞれ棟包み1を被せて取り付ける。この棟包み1aはアンテナ接栓モジュール2と一体化した上記の棟包み1bとは別ものである。この後、笠木6の隙間33の箇所にアンテナ接栓モジュール2をはめ込むようにして、アンテナ接栓モジュール2と一体化した棟包み1bを被せ、この棟包み1bの両端部を先に取り付けた棟包み1aの端部の上に重ねて取り付ける。棟包み1bの固定は、棟包み1aにビスなどの固着具34を打ち込むことによって行なうことができる。このようにして、棟包み1内にアンテナ接栓モジュール2を設けたアンテナ配線用の棟を施工することができるものである。
図5は本発明の他の実施の形態を示すものであり、この実施の形態では、図6に示すようなアンテナ接栓モジュール2を用いるものである。このアンテナ接栓モジュール2は、ケーシング20を軒側及び上下に開口する凹所7を設けて平面形状が略コ字形に形成してあり、この凹所7内において軒側を向く面にアンテナケーブル接続端子5が設けてある。このように凹所7内にアンテナケーブル接続端子5を設けることによって、雨水がアンテナケーブル接続端子5に作用することを低減することができるものである。
このアンテナ接栓モジュール2を用いて上記と同様にしてアンテナ配線用の棟を施工することができるが、凹所7を有するこのアンテナ接栓モジュール2を用いる際には、アンテナ接栓モジュール2の上に被せる棟包み1として、図7に示すように、アンテナ接栓モジュール2の凹所7に対応する箇所において開口部8を本体片23から側片24、接地片25に至るように設けたものを用いるのが好ましい。
このようにアンテナ接栓モジュール2の凹所7に対応する箇所において開口部8を設けた棟包み1を用いることによって、棟包み1の開口部8を通してアンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを直接接続することができるものであり、凹所7という奥まった箇所にあるアンテナケーブル接続端子5へのアンテナケーブルの接続が容易になるものである。
またこのように開口部8を設けた棟包み1を用いる場合、図7のようにこの棟包み1の上にカバー材9を被せて取り付け、開口部8をカバー材9で覆うことによって、雨水が開口部8から棟包み1内に浸入することを防ぐようにしてある。カバー材9は棟包み1と同じ本体片36、側片37、接地片38を備え、棟包み1と同じ形状に形成されるものであり、側片37と接地片38には開口部39を設けて、アンテナ接栓モジュール2のアンテナケーブル接続端子5に接続したアンテナケーブルをこの開口部39に通すことができるようにしてある。カバー片9の固定は図5に示すように、カバー材9の側片37から棟包み1の側片24を通して固着具28を笠木6に打ち込み、またカバー材9の側片37と棟包み1の側片24に固着具34を打ち込むことによって、行なうことができる。このものにあって、固着具28及び固着具34を外してカバー材9を取り外すことによって、棟包み1の開口部8を通してアンテナ接栓モジュール2の凹所7を露出させることができ、凹所7内のアンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを容易に接続することができるようにしてある。そしてアンテナケーブル接続端子5に接続したアンテナケーブルを開口部39に通した状態で、カバー材9を取り付けることによって、アンテナ接栓モジュール2の凹所7をカバー材9で覆い、アンテナケーブル接続端子5に雨水が浸入して作用することを防ぐことができるものである。
図8は本発明の他の実施の形態を示すものであり、この実施の形態では、図9に示すようなアンテナ接栓モジュール2を用いるものである。このアンテナ接栓モジュール2は補助部材10と屈曲角度可変に接続してある。補助部材10としては笠木6と同じ木質板などで形成したものを用いることができるものであり、アンテナ接栓モジュール2と同じ厚みであり、またアンテナ接栓モジュール2と平面の輪郭と同じ矩形状のものを用いるものである。
図9(a)の実施の形態では、中央部が屈曲自在となった可変プレート41を用い、可変プレート41の一側端部と他側端部の下面にそれぞれアンテナ接栓モジュール2と補助部材10を取り付けるようにしてあり、可変プレート41の屈曲角度を調整することによって、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10の角度を調整することができるようにしてある。この可変プレート41としては、金属板や、ゴム・プラスチックの板などで形成することができ、さらに上記の下葺材18として使用される防水シートで形成することもできる。また図9(b)の実施の形態では、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10の側端同士を直接突き合わせて、ヒンジ等で接合することによって、屈曲角度可変に接続するようにしてある。このものではアンテナ接栓モジュール2と補助部材10の対向する側面を切欠して傾斜面に形成してあり、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10の上面端部同士を屈曲角度可変に接続するようにしてある。これは図9(c)に示すように、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10の下面端部同士を接続する場合、アンテナ接栓モジュール2の上面と補助部材10の上面の延長面が交差する部分が頂点になるが、アンテナ接栓モジュール2の傾斜の下端からこの頂点までの距離(X、X´)は、屋根勾配に応じてアンテナ接栓モジュール2と補助部材10のなす角度が変わると、変化することになり、棟包み1の寸法と合わなくなるおそれがある。このために、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10の上面端部同士を接続するようにしているのである。
このように補助部材10と屈曲角度可変に接続したアンテナ接栓モジュール2を屋根の棟部に取り付けるにあたっては、上記と同様にして、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10を配置する箇所に隙間33が形成されるように笠木6を取り付けた後、笠木6間のこの隙間33にアンテナ接栓モジュール2と補助部材10をはめ込むように配置することによって行なうことができるものである。このものでは、屋根の軒部の頂部を跨がせてアンテナ接栓モジュール2と補助部材10を配置することによって、位置決めした状態でアンテナ接栓モジュール2を配置することができるものであり、アンテナ接栓モジュール2の取り付けを容易に行なうことができるものである。また棟部の両側の屋根面の傾斜角度は屋根によって異なるが、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10の屈曲角度を調整することによって、任意の傾斜角度に対応することができるものである。
補助部材10と屈曲角度可変に接続したアンテナ接栓モジュール2として、図9のように凹所7を設けて平面コ字形に形成したものを用いる場合は、図10に示すように、既述の図7の場合と同様に、開口部8を設けた棟包み1を用い、また棟包み1の上にカバー材9を被せて取り付けて開口部8をカバー材9で覆うようにするものである。
図11に、補助部材10と屈曲角度可変に接続したアンテナ接栓モジュール2として図9(b)に示すものを用いた場合の施工の一例を示す。
まず必要に応じて、アンテナ接栓モジュール2を取り付ける箇所において野地板17の棟側上端に屋内引き込みコード3を通すための穴をあける。そして屋根材19を葺く施工を行なったのち、棟の両側にそれぞれ笠木6を取り付ける。笠木6は棟と平行な方向でアンテナ接栓モジュール2の寸法や補助部材10の寸法とほぼ同じ間隔の隙間33を隔てて配置されるものである。次に、これらの隙間33の箇所を除いて、笠木6の上にそれぞれ棟包み1を被せて取り付ける。この後、笠木6の隙間33の箇所にアンテナ接栓モジュール2と補助部材10をはめ込んで取り付ける。アンテナ接栓モジュール2の固定は、アンテナ接栓モジュール2に設けた通孔43に釘などの固着具44を通して屋根材19から野地板17に打ち付けることによって行なうことができる。この後に、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10に棟包み1を被せ、先に笠木6の上に取り付けた棟包み1aの端部の上に、アンテナ接栓モジュール2と補助部材10に被せた棟包み1bの両端部を重ねる。このアンテナ接栓モジュール2と補助部材10に被せる棟包み1bとしては、アンテナ接栓モジュール2の凹所7に対応する位置において側片24から接地片25にかけて開口部8を設けたものを用いるものであり、またこの棟包み1bの側片24から棟包み1aの側片24にビスなどの固着具34を打つことによって、棟包み1bの固定を行なうようにしてある。このようにして、棟包み1内にアンテナ接栓モジュール2を設けたアンテナ配線用の棟を施工することができるものである。
このものにあって、アンテナ接栓モジュール2を覆う棟包み1bは、固着具34を外すことによって容易に取り外すことができるものであり、棟包み1bを取り外してアンテナ接栓モジュール2の凹所7を露出させた状態で、凹所7内のアンテナケーブル接続端子5にアンテナケーブルを容易に接続することができるようにしてある。そしてアンテナケーブル接続端子5に接続したアンテナケーブルを開口部8に通した状態で、棟包み1bを取り付けることによって、アンテナ接栓モジュール2の凹所7を棟包み1bで覆い、凹所7に雨水が浸入してアンテナケーブル接続端子5に雨水が作用することを防ぐことができるものである。
上記の各アンテナ接栓モジュール2の下面には、図12や図13に示すように、アンテナケーブル接続端子5を囲むように防水パッキン、防水シーラー、シーリングなどの防水材45が取り付けてあり、防水性を確保するようにしてある。
また、上記各アンテナ接栓モジュール2は笠木6とほぼ同じ厚みに形成してあり、棟包み2を下から支えて補強する笠木6と同様に、アンテナ接栓モジュール2によっても棟包み2を下から支えて補強することができるものであり、アンテナ接栓モジュール2を笠木1の一部をなすものとして利用することができるものである。
尚、上記の各実施の形態では、棟の両側に屋根面がある両流れの屋根について説明したが、図14に示すように、片流れの屋根において棟部に設けられる棟包み1内にアンテナ接栓モジュール2を設けるようにすることができるものである。図14において47は棟木15に取り付けられた破風板、48は棟包み1の一側端部を棟木15に固着具44で固定する取付金具、49は棟包み1の他側端部を野地板17に固着具44で固定する取付金具である。
本発明の実施の形態の一例の断面図である。 同上のアンテナ接栓モジュールの斜視図である。 同上の棟包みと一体化したアンテナ接栓モジュールの斜視図である。 同上の分解斜視図である。 本発明の実施の形態の他の一例の断面図である。 同上のアンテナ接栓モジュールの斜視図である。 同上のアンテナ接栓モジュールと棟包みとカバー材の斜視図である。 本発明の実施の形態の他の一例の断面図である。 同上のアンテナ接栓モジュールを示すものであり、(a)(b)は斜視図であり、(c)は比較説明のための概略図である。 同上のアンテナ接栓モジュールと棟包みとカバー材の斜視図である。 同上の分解斜視図である。 本発明で用いるアンテナ接栓モジュールの一例を示すものであり、(a)は表側の斜視図、(b)は裏側の斜視図である。 本発明で用いるアンテナ接栓モジュールの一例を示すものであり、(a)は表側の斜視図、(b)は裏側の斜視図である。 片流れ屋根における実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 棟包み
2 アンテナ接栓モジュール
3 屋内引き込みコード
4 屋根裏
5 アンテナケーブル接続端子
6 笠木
7 凹所
8 開口部
9 カバー材
10 補助部材

Claims (7)

  1. 屋根の棟部に棟包みを設け、棟包みの内側にアンテナ接栓モジュールを配置して取り付け、アンテナ接栓モジュールに接続された屋内引き込みコードを棟部から屋根裏に通して配線すると共に、屋根に設置されるアンテナのアンテナケーブルが接続されるアンテナケーブル接続端子を、棟包みの外方から接続可能な位置においてアンテナ接栓モジュールに設けて成ることを特徴とするアンテナ配線用棟構造。
  2. 棟に沿って笠木を取り付けると共にこの笠木を覆って棟包みを設け、笠木を棟と平行な方向で所定間隔の隙間を隔てて配置し、アンテナ接栓モジュールを笠木と略同じ厚みに形成すると共に笠木間のこの隙間にアンテナ接栓モジュールを配置して成ることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ配線用棟構造。
  3. アンテナ接栓モジュールに設けたアンテナケーブル接続端子を棟包みの外面に突出させて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ配線用棟構造。
  4. アンテナ接栓モジュールに軒方向に開口する凹所を設けて平面形状コ字形に形成し、凹所内においてアンテナ接栓モジュールにアンテナケーブル接続端子を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ配線用棟構造。
  5. 棟包みに、アンテナ接栓モジュールのアンテナケーブル接続端子を設けた部分を開口させる開口部を形成し、アンテナケーブル接続端子に接続するアンテナケーブルを通す部分を残して開口部をカバー材で覆って成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアンテナ配線用棟構造。
  6. 棟包みの軒側に向く側面の側から、アンテナケーブル接続端子にアンテナケーブルを接続するようにして成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアンテナ配線用棟構造。
  7. アンテナ接栓モジュールと補助部材とを屈曲角度可変に接続し、屋根の棟部の頂部を挟む一方の屋根面にアンテナ接栓モジュールを、他方の屋根面に補助部材を、それぞれ配置して成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアンテナ配線用棟構造。
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