JP2009206764A - 無線通信システム、及び無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセスポイント故障の際、同じ周波数を用いる予備アクセスポイントに切り替え、無線端末と、迅速に適切な通信状態を確立する無線通信システム、及び無線通信装置を提供することを課題とする。
【解決手段】基地局であり特定周波数の制御信号を送信する第一の無線通信装置112aと、第一の無線通信装置112aと通信を行う無線端末113と、当該無線通信システムを管理する管理装置111と、無線端末として機能し第一の無線通信装置112aの障害時に予備となる第二の無線通信装置112bとからなる無線通信システムであって、管理装置111は、第二の無線通信装置112bに、第一の無線通信装置112aに代わって基地局として動作するよう命令を行い、第二の無線通信装置112bは、特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信する。
【選択図】図1
【解決手段】基地局であり特定周波数の制御信号を送信する第一の無線通信装置112aと、第一の無線通信装置112aと通信を行う無線端末113と、当該無線通信システムを管理する管理装置111と、無線端末として機能し第一の無線通信装置112aの障害時に予備となる第二の無線通信装置112bとからなる無線通信システムであって、管理装置111は、第二の無線通信装置112bに、第一の無線通信装置112aに代わって基地局として動作するよう命令を行い、第二の無線通信装置112bは、特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線通信システム、及び無線通信装置の分野に関する。
近年、店舗などにおいて、購入者に対して商品の価格を提示するため、商品棚にその商品の価格を示す値札を設けられているが、商品には頻繁に価格が変更されるものも多いため、商品価格を容易に変更可能なシステムの要請がある。
電子値札システムは、表示情報を書き換え可能な電子棚札(値札)をホストコンピュータに登録した後に商品棚に設置し、ホストコンピュータからアクセスポイントを通して電子棚札にアクセスすることによりホストコンピュータから電子棚札の表示情報を書き換えることが可能なシステムである(特許文献1、2参照)。このような電子棚札システムでは、電子棚札を商品棚に設置する前にホストコンピュータの登録シーケンスによって電子棚札に予め設定されたID情報とどのアクセスポイントで通信を行ったかの経路をホストコンピュータに登録する。ホストコンピュータは、設定したいID情報に基づいてアクセスポイントから電子棚札にアクセスして電子棚札に表示される情報の設定を行っている。
このような電子値札システムでは、無線通信システム(特許文献3)を用いて構築される。通信プロトコルは無線LANのCSMA/CA方式ではなく、ビーコン信号の同期による時間分割方式であり、無線端末は一定周期で発行されるビーコン信号を受信するため、スリープ状態から起床しそのデータ情報に含まれる宛先情報が自分宛でない場合は直ぐにスリープする。電子棚札の駆動電力を供給するのは、例えば小型電池等であるので、このような低消費電流の無線通信システムで構築するのが適している。
ここで、無線通信システムは、アクセスポイントの故障などの障害には当然備える必要があり、障害時には迅速に復旧する構成が求められる。電子値札システムの例では、アクセスポイントに障害が発生すると、電子棚札に価格の変更が適切に反映されないなどの問題を生じさせる。何万点もの商品を扱う大型店舗での障害の影響は特に甚大である。
次に、一般的なアクセスポイントの障害対応について触れる。図11のような多数の無線端末1103と通信を行うシステムでは、無線端末1103はアクセスポイント1101によってスター型に無線接続されるのが一般的である。多数の無線端末1103との通信を速やかに行うため、アクセスポイント1101はビーコン信号を発行し、端末はそれに同期する手法が取られる。また、無線端末の増減を考慮に入れシステムを構築した場合、アクセスポイント1101と無線端末1103との同期が取られた後、アクセスポイント1101は個々の無線端末1103と通信を行いアクセスポイント1101内部、もしくは管理装置(ホストコンピュータ)1104内部に無線端末1103の通信経路情報を保存しておき、通信に利用することで通信の迅速化を図ることができる。
上記システムにおけるアクセスポイント1101に障害した場合の従来の障害対応方法としては、異なる周波数chを持つアクセスポイント1102を用意しておき、主たるアクセスポイント1101がダウンした場合、アクセスポイント1102が他の周波数を用いて代わりをするというものがある。アクセスポイント1101は、1chの周波数でビーコンを送信することで、複数の無線端末1103と同期し通信を可能としている。また、アクセスポイント1102は、2chの周波数でビーコンを送信し、複数の無線端末と同期し通信を可能としている。
ここで、アクセスポイント1101に障害が発生しビーコンを送信できなくなったとする。アクセスポイント1101に接続する無線端末1103は、アクセスポイント1101との同期が取れなくなったことによりビーコン再同期処理をかける。ビーコン再同期処理は、従来同期していた周波数chはもちろんのこと、他のchについても実施する。アクセスポイント1101の1chは送信されていないので、無線端末1103はアクセスポイント1102の2chに同期して、アクセスポイント1102の配下に組み込まれ、またその内容が管理装置1104に記録される。このような手順により、新たな通信経路が管理装置1104に記録され再び通信経路が確立される。特許文献4−6に係る発明も、CSMA/CA方式を用いた無線LANで概ねこのような方法を用いて無線アクセスポイントの障害に備える。
特開2005−99888号公報
特開2007−219766号公報
特開2005−295453号公報
特開2000−59372号公報
特開2004−15287号公報
特開2005−64711号公報
しかしながら、このような障害対応方法にも、以下のようないくつかの問題があった。
(1)一時なりともアクセスポイント1102の負担が増大し、無線端末の通信にも影響を及ぼす。
(2)アクセスポイント1101の故障からアクセスポイント1102への切り替え等の再同期時間及び登録処理時間がかかること。無線端末の台数によっては甚大な時間がかかる。
(3)位置関係において、故障したアクセスポイント1101と比べ、アクセスポイント1102が必ずしも通信に最適な場所とは限らない。無線端末1103からのアクセスポイント1102へのポジショニングが悪く電波が届きにくい場合がある。
(4)復旧作業として新しいアクセスポイント1101と交換するに、各種設定等を行い無線端末1103を再度アクセスポイント1101に戻す作業が煩雑であり手間である。
(5)アクセスポイントの数だけ少なくとも2つ以上のチャネルを使用するので、他のネットワークでのチャネル選択の余地が狭まる。また、使用チャネルが増えるほど、電波干渉の可能性を広げさせる。
(1)一時なりともアクセスポイント1102の負担が増大し、無線端末の通信にも影響を及ぼす。
(2)アクセスポイント1101の故障からアクセスポイント1102への切り替え等の再同期時間及び登録処理時間がかかること。無線端末の台数によっては甚大な時間がかかる。
(3)位置関係において、故障したアクセスポイント1101と比べ、アクセスポイント1102が必ずしも通信に最適な場所とは限らない。無線端末1103からのアクセスポイント1102へのポジショニングが悪く電波が届きにくい場合がある。
(4)復旧作業として新しいアクセスポイント1101と交換するに、各種設定等を行い無線端末1103を再度アクセスポイント1101に戻す作業が煩雑であり手間である。
(5)アクセスポイントの数だけ少なくとも2つ以上のチャネルを使用するので、他のネットワークでのチャネル選択の余地が狭まる。また、使用チャネルが増えるほど、電波干渉の可能性を広げさせる。
そこで本発明では上記のような問題に鑑みて、アクセスポイント故障の際、同じ周波数を用いる予備アクセスポイントに切り替え、無線端末と、迅速に適切な通信状態を確立する無線通信システム、及び無線通信装置を提供することを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムは、当該無線通信システムの基地局であり特定周波数の制御信号を送信する第一の無線通信装置と、前記第一の無線通信装置の障害時に予備となる第二の無線通信装置とに伝送路を介して接続された当該無線通信システムを管理する管理装置と、無線端末として機能し前記第一の無線通信装置と通信を行う無線端末とからなる無線通信システムであって、前記管理装置は、前記第二の無線通信装置に、前記第一の無線通信装置に代わって基地局として動作するよう命令を行う動作命令手段を有し、前記第二の無線通信装置は、前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信する信号送信手段を有し、前記動作命令手段からの命令により、前記信号送信手段は、前記第一の無線通信装置に代わって前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を同じタイミングで送信すること、を特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムの、前記管理装置は、
前記第一の無線通信装置の破損を検出する破損検出手段を有し、前記動作命令手段は、前記破損検出手段により前記第一の無線通信装置の破損が検出されたとき、前記第二の無線通信装置に対して動作するよう命令を行うことを特徴とする。
前記第一の無線通信装置の破損を検出する破損検出手段を有し、前記動作命令手段は、前記破損検出手段により前記第一の無線通信装置の破損が検出されたとき、前記第二の無線通信装置に対して動作するよう命令を行うことを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムの、前記破損検出手段は、前記第一の無線通信装置に対して伝送路確認コマンドを発行し、発行した前記伝送路確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出することを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムの、前記破損検出手段は、前記第一の無線通信装置に対して動作確認コマンドを発行し、発行した前記動作確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出することを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムの、前記破損検出手段は、前記無線端末に対して動作確認コマンドを発行し、発行した前記動作確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出することを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムは、前記破損検出手段は、前記第二の無線通信装置に対して前記第一の無線通信装置を中継し動作確認コマンドを発行し、発行した前記動作確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出することを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムの、前記第二の無線通信装置は、前記第一の無線通信装置からの前記制御信号を受信しないとき、前記管理装置に対して制御信号不受信通知を通知する通知手段とを有し、前記破損検出手段は、前記第二の無線通信装置から、制御信号不受信通知を通知されたとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出することを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信装置は、無線通信システムの基地局であり特定周波数の制御信号を送信する第一の無線通信装置と、前記第一の無線通信装置の障害時に予備となる当該第二の無線通信装置とに伝送路を介して接続された前記無線通信システムを管理する管理装置と、無線端末として機能し前記第一の無線通信装置と通信を行う無線端末とからなる前記無線通信システムにおける第二の無線通信装置であって、前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信する信号送信手段を有し、前記管理装置から基地局として動作するよう命令を受け、前記信号送信手段は、前記第一の無線通信装置に代わって前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信することを特徴とする。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、アクセスポイント故障の際、同じ周波数を用いる予備アクセスポイントに切り替え、無線端末と、迅速に適切な通信状態を確立する無線通信システム、及び無線通信装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を各実施形態において図面を用いて説明する。
<システム全体構成>
図1は、本発明の一実施例のシステム構成図を示す。無線通信システムは、管理装置111、アクセスポイント(中継装置)112a、予備アクセスポイント112b、無線端末113、及びネットワーク110から構成されている。無線通信システムは、無線端末113と、当該無線通信システムを管理する管理装置111と、管理装置111と無線端末113を中継するアクセスポイント112aとを含むシステムである。予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aに障害が発生した際に使用されるアクセスポイントである。ネットワーク110は、管理装置111、アクセスポイント112a、予備アクセスポイント112bを接続する、有線無線含むネットワークである。この無線通信システム電子棚札システムに適用すると、無線端末113は、電子棚札に相当し、商品棚に設置される電子棚札を管理するシステムである。また、管理装置111は、上述したホストコンピュータに相当する。また、アクセスポイント、無線端末は、複数台から成ってよい。
図1は、本発明の一実施例のシステム構成図を示す。無線通信システムは、管理装置111、アクセスポイント(中継装置)112a、予備アクセスポイント112b、無線端末113、及びネットワーク110から構成されている。無線通信システムは、無線端末113と、当該無線通信システムを管理する管理装置111と、管理装置111と無線端末113を中継するアクセスポイント112aとを含むシステムである。予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aに障害が発生した際に使用されるアクセスポイントである。ネットワーク110は、管理装置111、アクセスポイント112a、予備アクセスポイント112bを接続する、有線無線含むネットワークである。この無線通信システム電子棚札システムに適用すると、無線端末113は、電子棚札に相当し、商品棚に設置される電子棚札を管理するシステムである。また、管理装置111は、上述したホストコンピュータに相当する。また、アクセスポイント、無線端末は、複数台から成ってよい。
また、アクセスポイント112aの配下には、無線端末113が、周波数1chを用いて通信を行っている。アクセスポイント112c、アクセスポイント112d、及び配下の無線端末については、上述した通りと同様であるが、アクセスポイント112cは、周波数2chを用いて、配下の複数の無線端末と通信する。
なお、本実施形態では、電子棚札を例として説明するが電子棚札に限らず、別の無線通信システムにも適用が可能である。続いて、管理装置111、アクセスポイント112a、予備アクセスポイント112b、無線端末113について詳しく説明する。
<管理装置111>
図2は、管理装置111のブロック構成図を示す。管理装置111は、例えば、コンピュータシステムから構成されており、管理データベース121、処理部122、通信制御部123、入力装置124、表示装置125、記憶装置126を含む構成である。
図2は、管理装置111のブロック構成図を示す。管理装置111は、例えば、コンピュータシステムから構成されており、管理データベース121、処理部122、通信制御部123、入力装置124、表示装置125、記憶装置126を含む構成である。
管理データベース121は、無線端末113に関する情報が登録されている。
処理部122は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、記憶装置126に予めインストールされているプログラムに基づいて無線端末113を管理するための処理を実行する。
通信部123は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、専用線などのネットワーク110を介してアクセスポイント112と接続されており、アクセスポイント112と通信を行うための装置である。
入力装置124は、マウス、キーボードなどから構成されており、各種のコマンドの入力やデータの入力などに用いられる。
表示装置125は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成されており、管理データベース121を表示する。
記憶装置126は、ハードディスクドライブなどから構成されており、処理部122で実行されるプログラムなどがインストールされている。
図3は、管理データベース121のデータ構成図を示す。管理データベース121は、無線端末情報131、設定情報132から構成されている。
無線端末情報131は、無線端末113を識別し、管理するための情報であり、例えば、無線端末ID、当該無線端末が属するグループIDなどを含む構成とされている。このグループIDは、グループIDに属する無線端末に対し一斉に通信するためのキーIDとして利用される。店舗ではフロアレベル含め離れて同一商品が陳列されることもあり、価格も統一的でなくてはならないが、グループIDを用いて、一括して一貫した情報(価格等)を無線端末(電子棚札)に反映できる。
設定情報132は、無線端末に係る情報が含まれる。無線端末の用途に応じての情報を含み、電子棚札の場合には、商品名、価格、日時、「セール」、「お買い得」といったコメント情報、その他無線端末113に表示される情報などが含まれており、管理装置111により設定が可能な情報である。これらの情報は、無線端末113に送信され、無線端末の表示装置で表示される。
図4は、無線端末情報131のデータ構成図を示す。無線端末情報131は、UID、SID、GTIN、APID、MID(ModelID)、VID(VersionID)、電池電圧、通信回数、通信失敗回数、通信リトライ回数、連続失敗回数、最終通信時刻、最終通信状態などから構成されている。
UIDは、無線端末に製造時につけられたユニークなIDである。SIDは、管理装置111が無線端末に割り当てる通信に使用するIDである。GTINは、商品コード(Global Trade Item Number)である。APIDは、アクセスポイント112(AP:Access Point)を識別するためのIDである。MIDは、無線端末113の機種を示すIDである。VIDは、無線端末113のFW(ファームウェア)のバージョンを示すIDである。電池電圧は、無線端末113に内蔵された電池の電圧を示す情報である。
通信回数は、無線端末113とアクセスポイント112との通信回数を示す情報である。通信失敗回数は、無線端末113とアクセスポイント112との通信失敗回数を示す情報である。通信リトライ回数は、無線端末113とアクセスポイント112との通信リトライ回数を示す情報である。連続失敗回数は、無線端末113とアクセスポイント112との連続通信失敗回数を示す情報である。最終通信時刻は、無線端末113とアクセスポイント112とが最後に通信した時刻を示す情報である。最終通信状態は、無線端末113とアクセスポイント112とが最後に通信したときの状態を示す情報である。
管理装置111は、上記の無線端末情報131に基づいて無線端末113を管理している。
なお、管理装置111は、本実施形態においては単独装置構成としたが、ここで説明した管理装置の機能を有していれば、単独装置でなくともよい。他の装置に当該機能を持たせることができ、例えば、予備アクセスポイント112bに当該機能を持たせることもできる。
<アクセスポイント112a、112b>
図5は、アクセスポイント112a、及び予備アクセスポイント112bのブロック構成図を示す。アクセスポイント112aは、通信部141、処理部142、記憶部143、無線通信部144、電源回路145、電池146から構成されている。
図5は、アクセスポイント112a、及び予備アクセスポイント112bのブロック構成図を示す。アクセスポイント112aは、通信部141、処理部142、記憶部143、無線通信部144、電源回路145、電池146から構成されている。
通信部141は、LAN、WAN、専用線などのネットワークを介して管理装置111と接続されており、管理装置111と通信を行うための装置である。
処理部142は、マイコンなどから構成されており、記憶部143にインストールされたプログラムに基づいて管理装置111と無線端末113との通信を中継する処理などを実行する。
記憶部143は、例えば、EEPROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリ、ROM、RAMなどから構成されており、通信制御プログラムのほかに通信可能な範囲の無線端末情報131が記憶されている。
無線通信部144は、無線端末113との無線通信を行うための装置である。
電源回路145は、外部から商用電源などの交流電源もしくはACアダプタなどで変換された直流電源が接続され、交流電源の場合は直流電圧に変換して、駆動電圧として通信部141、処理部142、記憶部143、無線通信部144に供給する。
電池146は、Ni−Cd電池、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタなど充電可能な蓄電機器であり、電源回路145で生成される直流電圧により充電され、交流電源が切断されたときに終了プログラムを実行できるようにするために一定時間、通信部141、処理部142、記憶装置143、無線通信部144が駆動するための電源を供給する。
アクセスポイント(予備)112bの構成は、アクセスポイント112aの構成と同じでよい。予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aの障害時に、アクセスポイント112aに代わって、無線端末113との通信を行うものであるが、通常時(非障害時)には、一無線端末として振舞う。即ち、アクセスポイントとしての通信の中継は行わない。これについては後に詳しく説明する。
<無線端末113>
図6は、無線端末113のブロック構成図を示す。無線端末113は、無線通信部151、処理部152、記憶部153、表示装置154、電池155から構成されている。
図6は、無線端末113のブロック構成図を示す。無線端末113は、無線通信部151、処理部152、記憶部153、表示装置154、電池155から構成されている。
無線通信部151は、アクセスポイント112と無線通信を行う装置である。
処理部152は、CPUなどから構成されており、記憶部153に記憶されたプログラムに基づいてアクセスポイント112との通信制御を行うとともに、表示装置154の表示制御を行う。
記憶部153は、例えば、EEPROMなどの書き換え可能な不揮発性記憶装置から構成されており、処理部152で実行するためのプログラムがインストールされているとともに、棚札ID及び商品コードが記憶されている。棚札IDの一部及び商品コードは予め登録されており、アクセスポイント112により変更可能である。
表示装置154は、LCD、ELパネル、電子ペーパーなどから構成されており、処理部152からの指示により商品名、商品コード、価格など表示される。
電池155は、小型電池であり、無線通信部151、処理部152、記憶部153、表示装置154の駆動電力を供給する。
<動作>
本発明は、アクセスポイント112aが故障した際の復旧方法、対応方法に係るものである。再び図1を用いて、アクセスポイント112aが故障した際の復旧の動作について説明を行う。
本発明は、アクセスポイント112aが故障した際の復旧方法、対応方法に係るものである。再び図1を用いて、アクセスポイント112aが故障した際の復旧の動作について説明を行う。
図1において、アクセスポイント112aは、無線端末113と、1chの周波数を用いて通信を行っている。アクセスポイント112aは、1chの周波数でビーコン信号を送信することで、無線端末113と同期し、通信を可能としている。予備アクセスポイント112bは、同様に1chを用いてアクセスポイント112aと同期して一無線端末として動作している。アクセスポイントとしての動作はしていない。
ここでアクセスポイント112aに障害が発生し、アクセスポイント112aは、ビーコン信号を送信することができなくなったとする。予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aの障害を受けて、予備としての立場から主たるアクセスポイントとしての役割を担う。
予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aの障害が発生すると、アクセスポイント112aと同じ周波数1chを用い同じタイミングでビーコン信号の送信を開始する。無線端末113は、障害前と同様にそのまま周波数1chを用いて予備アクセスポイント112bと通信する。また、管理装置111は、アクセスポイント112aが予備アクセスポイント112bに切り替わったことのみの認識で、無線端末113への経路情報は、管理装置111と予備アクセスポイント112b間のみを変更することでよい。経路情報とは、ルーティング情報やIPアドレスであり、管理装置111から予備アクセスポイント112bへの経路に係る情報である。
次に、この動作について、シーケンス図を用いて詳しく説明する。図7は、アクセスポイント112aに障害が発生したときにおける、管理装置111、アクセスポイント112a、予備アクセスポイント112b、及び無線端末113間で行われるやりとりを説明するものである。
ステップS701において、アクセスポイント112a及び予備アクセスポイント112bが起動されると、管理装置111に対して起動通知が送信される。これを受けて管理装置111は、ステップS702で、チャンネル情報など初期設定情報を通知する。
ステップS703で、管理装置111によりビーコンスタート命令がなされると、アクセスポイント112aは、無線端末113に対しビーコン信号の送信を開始する。ステップS704で、無線端末113は、ビーコン信号を受けてビーコン同期が行われ、ステップS705で、アクセスポイント112aに対し、無線端末ID等を通知する。
ステップS706で、アクセスポイント112aは、管理装置111に対し、無線端末113の経路情報等を通知する。管理装置111は、無線端末ごとの情報を記録、登録する。例えば、アクセスポイント112aの配下に、無線端末113−1、無線端末113−2・・・無線端末113−nが接続されている、といったアクセスポイントと配下の無線端末を紐付けした情報である。
次に、ステップ707で、予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aによるビーコン信号で同期を行い、無線端末と予備のアクセスポイントとして準備の完了を通知する。また、完了通知は、管理装置111まで送られる。
ステップ708において、管理装置111から、アクセスポイント112aを介し、無線端末IDで特定した無線端末113に設定情報132(コマンド)が送信される。アクセスポイント112aと無線端末113間の通信は、同期した周波数1chを用いた無線である。無線端末113が電子棚札の場合には、管理装置111から、商品名や価格といった情報が電子棚札に送信され、電子棚札は表示装置(表示部)に、受信した商品名や価格を表示する。また、上述したグループIDを用いることで、管理装置111から、同時に複数の無線端末113に対して設定情報132を送信することも可能である。
次に、ステップS709において、アクセスポイント112aに障害(故障)が発生する。アクセスポイント112aに障害については後に詳しく説明するので、ここでは、アクセスポイント112aに障害が発生し、アクセスポイント112aを介して、管理装置111は、無線端末113にアクセスできないものとする。
ステップS710で、管理装置111がアクセスポイント112aの障害を認識すると、
管理装置111はアクセスポイント112aの電源をOFFする。これは、アクセスポイント112aの破損個所が分からないために確実に無線通信部144を停止させるためである。そして、管理装置111はアクセスポイント112aの配下に接続されていた無線端末113−1、無線端末113−2・・・無線端末113−nについて、通信経路をアクセスポイント112aから予備アクセスポイント112bに変更する。また、ステップS711で、管理装置111によりビーコンスタート命令がなされる。これを受けて、ステップS712で、予備アクセスポイント112bは、アクセスポイントとしての動作を開始する。即ち、無線端末113に対しビーコン信号の送信を開始する。予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aと同じ周波数1chを用いて、同じ周期でビーコン信号を送信し、無線端末113−1、無線端末113−2・・・無線端末113−nとはそれに同期する。同じタイミングでビーコンを送信できるのは、無線端末として動作していたときに受信していたアクセスポイント112aのビーコンタイミングの情報によるものである。
管理装置111はアクセスポイント112aの電源をOFFする。これは、アクセスポイント112aの破損個所が分からないために確実に無線通信部144を停止させるためである。そして、管理装置111はアクセスポイント112aの配下に接続されていた無線端末113−1、無線端末113−2・・・無線端末113−nについて、通信経路をアクセスポイント112aから予備アクセスポイント112bに変更する。また、ステップS711で、管理装置111によりビーコンスタート命令がなされる。これを受けて、ステップS712で、予備アクセスポイント112bは、アクセスポイントとしての動作を開始する。即ち、無線端末113に対しビーコン信号の送信を開始する。予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aと同じ周波数1chを用いて、同じ周期でビーコン信号を送信し、無線端末113−1、無線端末113−2・・・無線端末113−nとはそれに同期する。同じタイミングでビーコンを送信できるのは、無線端末として動作していたときに受信していたアクセスポイント112aのビーコンタイミングの情報によるものである。
ステップS713では、管理装置111から、予備アクセスポイント112bを介し、無線端末IDで特定した無線端末113に、例えば価格情報などの設定情報132(コマンド)が送信される。管理装置111は、無線端末113への経路情報として予備アクセスポイント112bを有しているので、予備アクセスポイント112bを介して、無線端末113へアクセスする。
以上、説明したとおり、本発明に係る予備アクセスポイントは、主たるアクセスポイントと同じ機能を持ち、同じ周波数チャンネルで、同じタイミングのビーコン信号を発行する。無線端末が他の周波数チャンネルのアクセスポイントに再同期してリカバリする動作に比べ、予備アクセスポイントの負荷が増大することはない。また、他の周波数チャンネルのアクセスポイントに無線端末が同期した場合、管理装置が有している無線端末までの経路情報は、無線端末が再同期した後、リカバリ処理するアクセスポイントが管理装置に通知するまで分からないが、本発明においては、管理装置側自身のアクセスポイント破損認識により主たるアクセスポイントの障害を認識できるため、無線端末への経路情報を、予備アクセスポイントへの経路変更のみで、無線端末との通信を迅速に復旧できる。即ち、予備アクセスポイントが、同期タイミングをそのまま引き継ぐので、無線端末との通信のダウンタイムを少なくすることができる。
また、他の周波数チャンネルのアクセスポイントに無線端末が再同期するリカバリ方法では、通常時に他の周波数チャンネルを使用している無線端末があるため、再同期した無線端末にとって、その、他周波数チャンネルのアクセスポイントが、必ずしも通信に最適な設置場所にあるとは限らない。一方、本発明によれば、主たるアクセスポイントが故障した場合のアクセスポイントとして、予備アクセスポイントを設置するので、通信状態の最適な場所に事前設置が可能である。
また、無線端末の数が多い場合、例えば、無線端末が電子棚札である場合には、大型店舗では、その取り扱い商品は数万点から数十万にも上るため、電子棚札もその数だけ必要となる。多くの電子棚札の再同期そして管理装置111での経路情報の再構築に要する時間は甚大であり、アクセスポイントの負荷も大きい。本発明によれば、主たるアクセスポイントの障害の際、予備アクセスポイントに負荷をかけることなく、迅速に通信の復旧を行うことができる。
<アクセスポイント112aの交換復旧>
図8は、障害の発生したアクセスポイント112aの交換を行った場合の復旧に係るシーケンスである。本発明によれば、例えば、障害の発生したアクセスポイント112aのハードウェア交換を行った場合に、予備アクセスポイント112bに同期している無線端末113を、迅速に新品に交換したアクセスポイント112aに同期させることができる。
図8は、障害の発生したアクセスポイント112aの交換を行った場合の復旧に係るシーケンスである。本発明によれば、例えば、障害の発生したアクセスポイント112aのハードウェア交換を行った場合に、予備アクセスポイント112bに同期している無線端末113を、迅速に新品に交換したアクセスポイント112aに同期させることができる。
ステップS801において、新アクセスポイント112aに交換され起動されると、管理装置111に対して、起動通知がなされる。ステップS802で、管理装置111は、新アクセスポイント112aに対して初期設定情報を通知する。ステップS803で、アクセスポイント112aは、アクセスポイントとして動作している予備アクセスポイント112bからのビーコンに同期して、ステップS804で、新アクセスポイント112aが動作準備完了した旨を予備アクセスポイント112bに通知する。予備アクセスポイント112bは、その旨管理装置111に通知する。なお、構成として、新アクセスポイント112aから管理装置111に通知してもよい。
ステップ805で、管理装置111は、無線端末113への経路情報を予備アクセスポイント112bから、新アクセスポイント112aに変更する。ステップS806で、管理装置111から、予備アクセスポイント112bにビーコン信号送信の停止を命令する。これを受けて、予備アクセスポイント112bはビーコン信号を停止する。予備アクセスポイント112bのビーコン停止は、経路情報を予備アクセスポイント112bから新アクセスポイント112aに変更する前に行っても良い。
ステップS0807で、管理装置111から新アクセスポイント112aに対して、ビーコン信号送信の開始の命令がなされると、ステップS808で、新アクセスポイント112aは、無線端末113へビーコン信号を送信し、再度同じ周波数チャンネル、同じ周期で、ビーコン同期を行う。
ステップS809において、予備アクセスポイント112bは新アクセスポイント112aからのビーコン同期を行い、再度予備のアクセスポイントとして準備の完了を通知する(ステップS707に相当)。即ち、元の予備アクセスポイントとして、一無線端末として動作する。これ以降、管理装置111は、新アクセスポイント112aを介して、無線端末113と通信を行う。
本発明に係る復旧によれば、例えば、障害の発生したアクセスポイント112aのハードウェア交換を行った場合に、他の周波数チャンネルに散らばることも無い。また、通信している無線端末が同期外れを起こし、他の周波数チャンネルでビーコン信号を発するアクセスポイントと同期することもないため、必ず同じ端末の通信、管理が可能となる。
<アクセスポイント障害検出>
図7のステップS709において、アクセスポイント112aに障害(故障)が発生すると、管理装置111はこれを検知し、ステップS710以降、動作を切り替える。次に、図9を用いてアクセスポイントの障害(破損)検知について詳しく説明する。図9は、管理装置111がアクセスポイント112aの障害発生を判断するためのフローチャートである。
図7のステップS709において、アクセスポイント112aに障害(故障)が発生すると、管理装置111はこれを検知し、ステップS710以降、動作を切り替える。次に、図9を用いてアクセスポイントの障害(破損)検知について詳しく説明する。図9は、管理装置111がアクセスポイント112aの障害発生を判断するためのフローチャートである。
ステップS901で、管理装置111は、アクセスポイント112aに対して、ネットワークコマンド(伝送路確認コマンド)を送信する。管理装置111は、これを定期的に送信している。本実施形態では、LAN構成であるので、ネットワークコマンドは、例えば、Ping(ICMP)コマンドでよい。これは、ネットワークレベルでの通信を確認するためのものである。なお、伝送路確認コマンドは、伝送路に応じた伝送路確認コマンドであり伝送路に従ったコマンドとなるものである。
ステップS902に進み、アクセスポイント112aからの応答がある場合には、管理装置111に対して、アクセスポイント112aはネットワークレベルで正常に動作しているとし、ステップS903へ進む。
一方、アクセスポイント112aからの応答がない場合には、ステップS904に進み、リトライ回数に1カウントアップする。規定回数に達していなければ、ステップS901に戻り再度コマンドを発行する。規定回数に達していれば、ステップ918に進み、管理装置111は、アクセスポイント112aに障害(破損)が発生したと判断する。この場合、管理装置111は、LANを介してアクセスポイント112aにアクセスできないので、アクセスポイント112aに障害(破損)が発生したとみなす。
ステップS903に進み、管理装置111は、アクセスポイント112aに対して、生死確認コマンド(生存確認コマンド若しくは動作確認コマンド)を送信する。管理装置111は、これを定期的に送信している。なお、生死確認コマンドは、アプリケーションレベルでの通信を確認するためのものである。先のネットワークコマンド確認により、LANのネットワークレベルでの通信は確認されているが、さらに生死確認コマンドを送信することにより、アクセスポイント112aの内部処理が正常かどうか確認することができる。
ステップS905に進み、アクセスポイント112aからの応答がある場合には、管理装置111に対して、アクセスポイント112aはアプリケーションレベルで正常に動作しているとし、ステップS906へ進む。
一方、アクセスポイント112aからの応答がない場合には、ステップS907に進み、リトライ回数に1カウントアップする。規定回数に達していなければ、ステップS903に戻り再度コマンドを発行する。規定回数に達していれば、ステップ918に進み、管理装置111は、アクセスポイント112aに障害(破損)が発生したと判断する。この場合、管理装置111は、アプリケーションレベルでアクセスポイント112aにアクセスできないので、アクセスポイント112aに障害(破損)が発生したとみなす。
ステップS906に進み、管理装置111は、無線端末113に対して、生死確認コマンドを送信する。これは、アクセスポイント112aと無線端末113との間の通信を確認する目的で行われる。また、データ転送コマンドを送信してもよい。実際にデータを送信する際に用いられるコマンドを送信し、無線端末113に対しての生死確認の精度を高めることができる。
ステップS908に進み、無線端末113からの応答がある場合には、ステップS909へ進み、無線端末113に対しても、アクセスポイント112aは正常に動作していると判断される。
一方、無線端末113からの応答がない場合には、ステップS910に進み、リトライ回数に1カウントアップする。規定回数に達していなければ、ステップS906に戻り再度コマンドを発行する。規定回数に達していれば、ステップ911に進む。
ステップS911に進み、管理装置111は、通信を行った無線端末との過去のアクセスログを保持しており、応答がなかった無線端末113と同じアクセスポイント112aに同期する別の無線端末(無線端末113bとする)への直近の通信履歴を確認する。なお、ここで履歴がない場合、所定以上期間が経過している履歴である場合などは、無線端末113bに対して、生死確認コマンド又はデータ転送コマンドを送信するようにしてもよい。
ステップS912に進み、履歴から、無線端末113bからの応答がある場合には、ステップS917へ進み、アクセスポイントと無線端末113との間の電波状況が良好でないと判断する。そして、ステップS909に進み、アクセスポイント112aは正常に動作していると判断される。無線端末113aからの応答はないものの、無線端末113bからの応答はあるからである。
一方、無線端末113bからの応答がない場合には、管理装置111は、アクセスポイント112a経由で、予備アクセスポイント112bに対して、生死確認コマンドを発行する。なお、無線端末113bからの応答は、1度の応答なしで判断せず、精度を高めるため履歴から所定回数(もしくは所定率)以上応答がない場合としてもよい。アクセスポイント112a経由で、予備アクセスポイント112bに対して、生死確認コマンドを発行するのは、予備アクセスポイント112bは、無線端末113と比べ、電波状況の良い場所に配置されていることによるものである。即ち、予備アクセスポイント112bは、予備機であるため、アクセスポイント112aと代替しやすいよう場所的に近く配置されている。また、実際の店舗等での使用を想定するに、アクセスポイントは天井などの空間的に遮るものがない位置に設置される。このため、予備アクセスポイント112bは、他のどの無線端末113より電波状況が良好な位置にあるので、アクセスポイント112aと無線端末113との間の通信を確認するにあたって、最も電波状況が良好な予備アクセスポイント112bとの生死確認コマンド応答でもって最終的にアクセスポイント112aの障害(破損)を判断するものとしたものである。
このようにして、無線通信特有の、電波状態に係る問題に対し、アクセスポイント112aの障害判断の精度を高めることができる。なお、逆に、このような生死確認コマンドでのアクセスポイント112aの障害判断手順を簡易化するために、最も電波状態の良好な予備アクセスポイント112bへのコマンド発行のみ行ってもよい。これは最も電波状況の良い無線端末は、予備アクセスポイント112bであるときに、予備アクセスポイント112bのみに生死確認を行えば、他の無線端末へのコマンド発行を省略することもできる。
ステップS914に進み、予備アクセスポイント112bからの応答がある場合には、ステップS917へ進み、アクセスポイントと無線端末113bとの間の電波状況が良好でないと判断する。そして、ステップS909に進み、アクセスポイント112aは正常に動作していると判断される。無線端末113bからの応答はないものの、予備アクセスポイント112bからの応答はあるからである。
一方、ステップS914で、予備アクセスポイント112bからの応答がない場合には、ステップS915に進み、リトライ回数に1カウントアップする。規定回数に達していなければ、ステップS913に戻り再度コマンドを発行する。規定回数に達していれば、ステップ916に進む。
ステップ916に進み、管理装置111は、予備アクセスポイント112bがアクセスポイントのビーコンを取得できているかどうかを確認する。これについて、図10を用いて説明する。図10は、予備アクセスポイントの、アクセスポイントからのビーコン受信と、受信しなかった場合に管理装置111に対してその旨イベント通知を行うことを説明するフローチャートである。通常、予備アクセスポイントは、一無線端末としてアクセスポイントからのビーコン信号を受信する。予備アクセスポイントは、ビーコン信号受信をモニターしており、所定回数ビーコン受信ができない場合、イベントとして管理装置111に通知する。以下、これについて簡単に説明する。
ステップS1001で、予備アクセスポイント112bがアクセスポイント112aからビーコンを受信する。ステップS1002で、受信できなければ、ステップS1002に進む。ステップS1003に、所定のリトライ回数、ビーコンを受信できない場合、さらに、ステップS1004に進み、予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aがビーコンを出力していないと判断する。ステップS1005に進み、予備アクセスポイント112bは、管理装置111にその旨イベント通知する。以上は、予備アクセスポイント112bが通常行っている動作である。
再び、図9のステップS916に戻り、管理装置111は、予備アクセスポイント112bがアクセスポイントのビーコンを取得できていない、即ち、その旨イベント通知がなされていれば、ステップS918に進み、管理装置111は、アクセスポイント112aに障害(破損)が発生したと判断する。
一方、ステップS916で、前記イベント通知がなされていなければ、予備アクセスポイント112bがアクセスポイント112aからビーコンを受信できているので、ステップS917に進み、アクセスポイントと予備アクセスポイント112bとの間の電波状況が一時的に良好でないと判断する。そして、ステップS909に進み、アクセスポイント112aは正常に動作していると判断される。
最後に、ステップS918で、アクセスポイントが破損と判断されると、管理装置111は、上述したように、予備アクセスポイントの動作を端末動作から、主アクセスポイントとしての動作に切り替える。また管理装置111内部に保持する経路情報をアクセスポイント112aから予備アクセスポイント112bに変更する。以上、フローに基づいて、アクセスポイントの障害(破損)が検出される。また、管理装置111から操作できる場合にはアクセスポイント112aの電源をOFFにしてもよい。
ところで、無線端末113へのリトライ回数を定めておき、規定回数を超えて無線端末113からの応答がない場合には、電波状況が改善されていないことから、アクセスポイント112aの障害ではなくとも、積極的に予備アクセスポイント112bへの切り替えることもできる。また、複数の無線端末113に渡って生死確認を行うことで電波状況を確認し、総合的に判断して切り替えても良い。例えば、無線端末113の応答率が80%以下であれば切り替える等である。
このように、応用例として、本発明の適用を障害時に限らず、積極的に予備アクセスポイント112bへの切り替えを行なってもよい。無線端末113とアクセスポイント112aの電波状態が悪い場合である。管理装置111は、電波状況を把握しており、無線端末とアクセスポイント112aとの電波状態が悪く、予備アクセスポイント112bに切り替えた方が改善される場合には、アクセスポイント112aが故障したときと同様の動作を行い、予備アクセスポイント112bへの使用に切り替えを行う。また、管理装置111は、アクセスポイント112a、予備アクセスポイント112b間の切り替えは電波状況を見て、随時電波状況に応じて切り替えを行う。これにより、空間ダイバーシティ効果を得ることができる。
また、予備アクセスポイント112bは、アクセスポイント112aと一無線端末として同期しているため、アクセスポイント112aの障害が発生してアクセスポイント112aと同期が取れなくなったことを検知できる。この場合、アクセスポイント112a自身自発的にアクセスポイントとして動作を開始することができる。また、上述したように、一旦管理装置111に通知し、これを受けて、管理装置111は、アクセスポイントの切り替え命令を行うこともできる。
<まとめ>
以上、予備アクセスポイントは、主たるアクセスポイントと同じ機能を有し、同じ周波数チャンネルで、同じタイミングで、ビーコン信号を送信するため、無線端末が他のチャンネルのアクセスポイントに再同期してリカバリ方法に比べ、予備アクセスポイントの負荷なく無線端末への無線通信を回復できる。
以上、予備アクセスポイントは、主たるアクセスポイントと同じ機能を有し、同じ周波数チャンネルで、同じタイミングで、ビーコン信号を送信するため、無線端末が他のチャンネルのアクセスポイントに再同期してリカバリ方法に比べ、予備アクセスポイントの負荷なく無線端末への無線通信を回復できる。
また、他のチャンネルのアクセスポイントに再同期した場合、管理装置が持っている無線端末までの経路情報は、端末が再同期した後に、リカバリ処理しているアクセスポイントが管理装置に通知するまで分からない。しかし、本発明によれば、管理装置は、管理装置側自身のアクセスポイント障害認識もしくは予備アクセスポイントからの切り替え情報により障害を認識できるため、無線端末への経路情報を既存情報から直ぐに変更できる。したがって、迅速に従APによる通信が可能となる。
主たるアクセスポイントの故障時に使用するアクセスポイントとして、予備アクセスポイントを備えているので、予め最適な場所に予備アクセスポイントを配置し、これにより、予備アクセスポイントに切り替え後も最適なロケーション通信環境を保持できる。
故障した主たるアクセスポイントを交換し、予備アクセスポイントから主たるアクセスポイントに切り替える場合にも、予備アクセスポイントが主たるアクセスポイントのリカバリ処理をする動作と同じ方法で行うことができるため、交換が迅速容易である。また、通信している無線端末が、同期外れを起こし他の周波数チャネルでビーコンを出すアクセスポイントと同期することもない。
このように、本発明によれば、アクセスポイント故障の際、同じ周波数を用いる予備アクセスポイントに切り替え、無線端末と、迅速に適切な通信状態を確立する無線通信システム、無線通信装置、障害対応方法、障害検知方法、及びプログラムを提供することができる。
なお、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。即ち、例えば、上述では電子棚札を実施例として説明したが電子棚札に限らず、別の無線通信システムにも適用が可能である。
111 管理装置
112a アクセスポイント
112b 予備アクセスポイント
113 無線端末
112a アクセスポイント
112b 予備アクセスポイント
113 無線端末
Claims (8)
- 当該無線通信システムの基地局であり特定周波数の制御信号を送信する第一の無線通信装置と、前記第一の無線通信装置の障害時に予備となる第二の無線通信装置とに伝送路を介して接続された当該無線通信システムを管理する管理装置と、無線端末として機能し前記第一の無線通信装置と通信を行う無線端末とからなる無線通信システムであって、
前記管理装置は、
前記第二の無線通信装置に、前記第一の無線通信装置に代わって基地局として動作するよう命令を行う動作命令手段を有し、
前記第二の無線通信装置は、
前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信する信号送信手段を有し、
前記動作命令手段からの命令により、前記信号送信手段は、前記第一の無線通信装置に代わって前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を同じタイミングで送信すること、
を特徴とする無線通信システム。 - 前記管理装置は、
前記第一の無線通信装置の破損を検出する破損検出手段を有し、
前記動作命令手段は、前記破損検出手段により前記第一の無線通信装置の破損が検出されたとき、前記第二の無線通信装置に対して動作するよう命令を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記破損検出手段は、
前記第一の無線通信装置に対して伝送路確認コマンドを発行し、発行した前記伝送路確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出すること、
を特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記破損検出手段は、
前記第一の無線通信装置に対して動作確認コマンドを発行し、発行した前記動作確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出すること、
を特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記破損検出手段は、
前記無線端末に対して動作確認コマンドを発行し、発行した前記動作確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出すること、
を特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記破損検出手段は、
前記第二の無線通信装置に対して前記第一の無線通信装置を中継し動作確認コマンドを発行し、発行した前記動作確認コマンドに対する応答がないとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出すること、
を特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記第二の無線通信装置は、
前記第一の無線通信装置からの前記制御信号を受信しないとき、前記管理装置に対して制御信号不受信通知を通知する通知手段とを有し、
前記破損検出手段は、
前記第二の無線通信装置から、制御信号不受信通知を通知されたとき、前記第一の無線通信装置の破損を検出すること、
を特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 無線通信システムの基地局であり特定周波数の制御信号を送信する第一の無線通信装置と、前記第一の無線通信装置の障害時に予備となる当該第二の無線通信装置とに伝送路を介して接続された前記無線通信システムを管理する管理装置と、無線端末として機能し前記第一の無線通信装置と通信を行う無線端末とからなる前記無線通信システムにおける第二の無線通信装置であって、
前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信する信号送信手段を有し、
前記管理装置から基地局として動作するよう命令を受け、前記信号送信手段は、前記第一の無線通信装置に代わって前記特定周波数と同じ周波数の制御信号を送信すること、
を特徴とする無線通信装置。
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