本出願は、発明の名称を「セル検出のための方法、装置およびシステム」として2010年6月13日に中国特許庁へ出願した中国特許出願第201010206967.7号の優先性を主張するもので、その全体がこの引用によってここに組み込まれる。
本願発明はモバイル通信技術に関し、特に、スリーピングセルの検出技術に関する。
モバイル通信システム、例えばUMTS(ユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunications System, universal mobile telecommunications system))において、アクセスできないセル、すなわちスリープセル(Sleep Cell, SLC) が失敗や誤動作などを引き起こす。前記システムによって前記スリープセルが発見されなかった場合、ユーザ装置は、前記スリープセルにアクセスすることに失敗するとともに、その結果使い勝手は悪くなる。
スリーピングセル検出のための本願方法の一つは、前記セルのパフォーマンスインデックス(performance index)を受動的に収集するとともに、前記パフォーマンスインデックスが正常な範囲にあるかを決定することである。もし、前記パフォーマンスインデックスが正常な範囲内だったなら、前記セルは非スリープセルであるとみなされ、そうでない場合、前記セルはスリープセルであるとみなされる。この本願問題解決手法では、前記パフォーマンスインデックスは、前記UEによって処理された前記アクセスに関するキーパフォーマンスインジケータ(Key Performance Indicators, KPI)、例えば前記セル内の無線リソースコントロール(Radio Resource Control, RRC)接続の数、無線ベアラ(Radio Bearer, RB)確立の回数を有する。前記システムは、通常状態のKPI閾値を自己適応(self-adapting)または事前設定によって設定する。前記セルの実際のKPIが前記KPI閾値よりも小さかった場合、前記セルはスリーピング状態とみなされ、そうでない場合、前記セルは非スリープ状態とみなされる。しかしながら、本願問題解決手法の前記KPI閾値は統計的であるため、ある特別な条件の下では正確な決定は行えない。例えば、前記セルが通常動作状態であり、もし前記セルによってカバーされた前記ユーザ装置(User Equipment, UE)がどのサービスも受けていない、すなわちアイドリング状態の場合、前記セル内のアクセスに関するKPIはすべて0になる。前記セルは、上記した前記スリーピングセル決定の問題解決手法によってスリープセルとして誤って決定される。
本願スリーピングセル検出の別の方法は、ネットワーク動的検出による問題解決手法である。一旦セル内に長期間サービス指示がないことを前記ネットワークが発見した時点で、前記ネットワークは、そのときに存在しているUEによって保存された追跡エリアリスト(TA list)内にない修正された追跡エリアコード(Tracking Area Code, TAC)へとTACを修正し、あるいは、前記UEがより頻繁にTAUに報告するようにするために、前記ネットワークは追跡エリアアップデート(Tracking Area Update, TAU)のレポート期間を短くする。前記セルのTACが修正されるか、TAUが報告されたとき、前記ネットワークは、前記セルがTAU信号方式を持つかどうかに従って前記セルがスリープセルであるかどうかを決定する。しかしながら、一つの追跡エリア(Tracking Area, TA)が複数のベースステーションを有する可能性があるため、一つのセルのTA上の修正は、多くのオーバーヘッドをもたらす複数のネットワーク要素との同期が必要となる。一方で、前記アップデートの同期が時間を費やすため、前記アップデートの間、前記TAC上の修正は呼び出された前記ページングに悪影響を及ぼし、たとえば、前記ページングは呼び出されない。
ある一つの態様は、本願発明は、セル検出のための方法であって、ベースステーションによって、検出されるセル内のページングメッセージを送信するステップであって、前記ページングメッセージは、セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内のユーザ装置を指示するために使用される検出インジケータを有するステップと、前記検出されるセル内の前記ユーザ装置によって開始された前記アクセスプロセスを前記ベースステーションが検出したときに、前記ベースステーションによって、前記検出されるセルは、非スリープセルであると決定するステップと、を有する方法を提供する。
別の一つの態様は、本願発明は前期検出されるセル内の前記ページングメッセージを送信するように構成された第一ユニットであって、前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内のユーザ装置を指示するために使用される検出インジケータを有する第一ユニットと、前記検出されるセル内の前記ユーザ装置によって開始された前記アクセスプロセスを検出するように構成された第二ユニットと、前記検出されるセル内のユーザ装置によって開始された前記アクセスプロセスを前記第二ユニットが検出したときに、前記検出されるセルが非スリープセルであることを検出するように構成された第三ユニットと、を有するベースステーションを提供する。
別の一つの態様は、本願発明は上記の前記ベースステーションを有するセル検出システムを提供する。
上記の技術的問題解決手法において、前記ベースステーションによって送信される前記ページングメッセージは、前記セルの状態の検出に使用されるとともに、前記ページングメッセージは、検出されるセルへのアクセスを開始するための検出されるセル内のユーザ装置を指示するために使用される検出インジケータを有し、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記検出されるセルは非スリープセルとして検出されることができる。上記の技術的問題解決手法は、セルがスリーピングセルかどうかをより正確に検出することができ、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服することができる。一方で、UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
図1は、本願発明の実施形態によるセル検出のための方法のフローチャートである。
図2は本願発明の別の実施形態によるセル検出のための方法のフローチャートである。
図3は、本願発明の実施形態によるベースステーションの構造図である。
図4は、本願発明の実施形態によるセル検出システムの構造図である。
本願発明の実施形態の詳細な説明は、以下において添付の図面と共に行われる。
図1に示すように、本願発明の実施形態は、以下のステップを有するセル検出の方法を提供する。
ステップ101 ベースステーションは検出されるセル内のページングメッセージを送信し、前記ページングメッセージは前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するための前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを有する。
ステップ102 前記ベースステーションが前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出した場合、前記ベースステーションは、前記検出されるセルが非スリープセルであると決定する。
代替的に、前記ベースステーションが前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出しなかった場合、前記ベースステーションは、前記検出されるセルがスリープセルであると決定する。
代替的に、前記上記のページングメッセージはブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のユーザ装置へ送信される。上記のアクセスプロセスは、ランダムアクセスプロセス(Random Access)または無線リソースコントロール(Radio Resource Control, RRC)接続確立プロセスを有する。
この技術的問題解決手法によると、前記ベースステーションによって送信された前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを有し、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記セルは非スリープセルとして検出される。この問題解決手法は、セルがスリープセルかどうかをより正確に検出することができるとともに、前記本願スリーピングセル検出方法に起因する前記誤判定を克服できる。一方で、TACを修正あるいはUEによって頻繁にTAUを報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
別の実施形態により提供されるセル検出のための方法によると、上記のステップ101の前に、前記方法は代替的にさらに、以下の構成を有する。前記ベースステーションがネットワークマネジメント装置によって送信されたスリーピングセル検出指示メッセージを受信する。本願実施形態では、前記ステップ102において前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを前記ベースステーションが検出した後に、前記ベースステーションは、検出されるセルが非スリープセルであることを意味するスリーピングセル検出応答メッセージをネットワークマネジメント装置へ送信する。代替的に、前記UEによって開始されたアクセスプロセスを前記ベースステーションが検出しなかった場合、前記検出されるセルはスリープセルとして検出され、前記ネットワークマネジメント装置によって送信された前記スリーピングセル検出指示メッセージへ前記ベースステーションは応答しない。または、前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを前記ベースステーションが検出しなかった場合、前記ベースステーションは、前記ネットワークマネジメント装置へスリーピングセル検出応答メッセージを送信し、前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルはスリーピングセルであると前記ネットワークマネジメント装置に通知するために使用される。
代替的に、上記のページングメッセージは、ブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。
代替的に、上記のアクセスプロセスはランダムアクセスプロセスまたはRRC接続確立プロセスを有する。
上記の技術的問題解決手法は、より確実にセルがスリープセルであるかどうかを検出することができるとともに、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服できる。一方で、前記UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
一例としてロング・ターム・エヴォリューション(Long Term Evolution, LTE)システムを採用した本願発明よるセル検出方法は、以下に説明される。従って、本願実施形態における前記ベースステーションは、一例としてevolved NodeB(eNodeB)を採用するとともに、前記ネットワークマネジメント装置は、一例としてオペレーション・サポート・システム(Operations Support Systems, OSS)を採用する。本願実施形態において、LTEシステムは、例えば前記セル検出のための方法を導入するために採用される。本願方法によるセル検出のための方法は、LTEシステム内での適応に限定されず、例えば、GSM(登録商標) (Global System For Mobile Communication, global system for mobile communication system)、またはWCDMA (Wideband Code Division Multiple Access, wideband code division multiple access)システム、またはCDMA (Code Division Multiple Access, code division multiple access)システム、または他のLTEシステムについで進化した通信システム内でもまた使用されることができる。しかしながら、「ベースステーション」という用語は本願内で使用され、言及された「ベースステーション」がそれぞれベースステーションコントローラ(base station controller, BSC)/ベースステーショントランシーバー(base station transceiver, BSC)、またはRNC (radio network controller, radio network controller)、またはBSC/BST、またはGSMシステム内のeNodeB、またはWCDMAシステム、またはCDMAシステム、またはLTEシステムに対応することは当業者によって理解される。
図2に示すように、本願実施形態は、以下のステップを有するセル検出のための方法を提供する。
ステップ201 eNodeBはスリーピングセル検出指示メッセージ、例えばSLC指示を受信し、OSSによって送信し、その後ステップ202を実行する。
ステップ202 前記eNodeBは検出されるセル内のページングメッセージを送信し、前記ページングメッセージは、前記セルの状態の検出のために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するための前記検出されるセル内の前記UEを指示するための検出インジケータを有する。
代替的に、上記のページングメッセージは、ブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。例えば、前記ブロードキャストページングメッセージは、FDDモード下で0、4、5、9番目のサブフレームにおいて前記セル内のすべてのユーザ装置へと送信されるか、あるいは前記ブロードキャストページングメッセージはTDDモード下で0、1、5、6番目のサブフレームにおいて前記セル内のすべてのユーザ装置へと送信される。
具体的な実現プロセスにおいて、前記ブロードキャストページングメッセージ内の検出インジケータは、前記eNodeBによってカバーされるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記UEを指示するために使用される前記ブロードキャストページングメッセージの特別な情報要素IEであってもよく、例えば、前記IEは特別な値として1ビットを設定し、前記設定されたビットの値が1のとき、前記ブロードキャストページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを示すことを表す。あるいは、Sleeping_cell_detection_indicatoのような特別なIEは、前記ブロードキャストページングメッセージに設定されてもよい。前記UEが前記ブロードキャストページングメッセージに設定された前記特別なIEを読み取ったとき、前記UEは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始する。
ステップ203、前記検出されるセル内の前記UEがランダムアクセスプロセスまたはRRC接続確立プロセスを開始したことを前記eNodeBが検出したとき、前記eNodeBは前記検出されるセルは非スリープセルだと決定する。
例として、前記検出されるセル内の前記UEは、前記UEの断続的な受信期間に従って前記ブロードキャストページングメッセージを回復(revive)およびモニタすることができる。前記UEは、前記ブロードキャストページングメッセージを受信した後に前記検出されるセルへの前記ランダムアクセスプロセスまたは前記RRC接続確立プロセスを開始し、たとえば、前記UEは前記ランダムアクセス要求または前記RRC確立要求を送信する。前記eNodeBが前記ランダムアクセス要求または前記RRC接続確立要求を検出したとき、前記eNodeBは、前記検出されるセルが非スリープセルであると決定することができる。
ステップ204 上記のeNodeBは、上記のOSSへSLC指示結果のようなスリーピングセル検出応答メッセージを送信する。前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルが非スリープセルであることを意味する。
上記のステップ201および204は選択的であることが留意されるべきである。すなわち、eNodeBがそれ自体のアルゴリズムに従うが、OSSによって送信された受信したスリーピングセル検出指示メッセージ(すなわちステップ201が実行されていない間に直接ステップ202を実行する)には従わずに、メッセージを送信したとき、ステップ204はそれに応じて実行されない。具体的な実現プロセスにおいて前記検出されるセルはeNodeB自身によって決定されるか、または後で前記eNodeBへ通知するために前記ネットワークマネジメント装置によって決定される。たとえば、ステップ201を含む問題解決手法において、前記検出されるセルはOSSによって決定された後にeNodeBへ通知されるか、または前記検出されるセルは、前記eNodeBがOSSによって送信された前記スリーピングセル検出指示メッセージを受信した後にeNodeBによって決定される。ステップ201を含まない問題解決手法において、前記検出されるセルはeNodeB自身によって決定されるか、または後で前記eNodeBへと通知するために前記ネットワークマネジメント装置によって決定される。
代替的に、ステップ203において前記UEによって開始されたアクセスプロセスを前記eNodeBが検出しなかったときに前記検出されるセルがスリープセルとして決定された場合、eNodeBは、前記OSSへ前記スリーピングセル検出応答メッセージを送信せず、そうでない場合、eNodeBはさらに、前記スリーピングセル検出応答メッセージを前記ネットワークマネジメント装置へ送信も行い、前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルが非スリープセルであると前記ネットワークマネジメント装置へ通知するために使用される。ステップ201およびステップ204が実行されるとき、代替的に、OSSはさらに、前記スリーピングセル検出指示メッセージを送信する時点でタイマーを始動する。もし、前記OSSによってセットされたタイマーが時間外であったときでもOSSが前記スリーピングセル検出応答メッセージを受け取らなかった場合、OSSは、前記検出されるセルがスリープセルであると決定することができる。
上記の技術的問題解決手法において、前記ベースステーションによって送信された前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを含み、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記セルは非スリープセルとして決定される。上記の技術的問題解決手法は、より正確にセルがスリープセルかどうかを検出できるとともに、本願スリーピングセル検出方法による誤判定を克服することができる。一方で、UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに呼び出されたページングへの影響は回避される。
本願実施形態は、セル検出のための方法の上記実施形態を実現するように構成されるベースステーション30を提供する。図3に示すように前記ベースステーションは、第一ユニット310と、第二ユニット320と、第三ユニット330と、を有する。
ここで、前記第一ユニット310は、検出されるセル内のページングメッセージを送信し、前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを有する。前記第二ユニット320は、前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出する。前記第二ユニット320が上記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出したとき、例えば、前記UEによって送信された前記ランダムアクセス要求またはRRC接続確立要求を検出したとき、前記第三ユニット330は、前記検出されるセルが非スリープセルであると決定する。
代替的に、前記ベースステーション30はさらに、前記検出されるセル内のページングメッセージを前記第一ユニットが送信する前に、前記ネットワークマネジメント装置によって送信されたスリーピングセル検出指示メッセージを受信するように構成される第四ユニット340を有する。前記第三ユニットはさらに、前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを前記第二ユニット320が検出したとき、前記検出されるセルが非スリープセルであることを意味するスリーピングセル検出応答メッセージを前記ネットワークマネジメント装置へ送信するように構成される。代替的に、第二ユニット320が前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出しなかった場合、前記第三ユニット330はさらに、前記検出されるセルがスリープセルであると決定するとともに前記ネットワークマネジメント装置へ前記スリーピングセル検出応答メッセージを送信しないように構成される。そうでなければ、前記第三ユニット330は、前記検出されるセルがスリープセルであると決定するとともに前記ネットワークマネジメント装置へ前記スリーピングセル検出応答メッセージを送信するように構成され、前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルがスリープセルであると前記ネットワークマネジメント装置へ通知するために使用される。
代替的に、上記ページングメッセージはブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。上記アクセスプロセスは、ランダムアクセス(Random Access)プロセスまたはRRC接続確立プロセスを有する。
上述の前記ベースステーションの実施形態は、より確実にセルがスリープセルかどうかを前記ネットワークが検出することができるとともに、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服することができる。一方で、前記UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
以下の実施形態は、前述の実施形態の前記ベースステーション30を有するセル検出システムを提供し、前記セル検出システムは、前記セル検出方法の上記実施形態を実現するように構成される。図4に示されるように、前記セル検出システムはさらに、前記UE40を有し、前記UE40は、前記検出されるセル内にあるとともに、前記ベースステーション30によって送信されたページングメッセージを受信した後で前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するように構成される。代替的に、前記セル検出システムはさらに、前記ベースステーション30へスリーピングセル検出指示メッセージを送信するとともに、前記ベースステーション30によって送信された前記スリーピングセル検出応答メッセージを受信したときに前記検出されるセルが非スリープセルであると決定するように構成される前記ネットワークマネジメント装置50を有する。代替的に、前記ネットワークマネジメント装置50が前記ベースステーション30によって送信された前記スリーピングセル検出応答メッセージを受信しなかったときに、前記ネットワークマネジメント装置50は、前記検出されるセルがスリープセルであると決定する。
代替的に、前記ネットワークマネジメント装置50はさらに、前記スリーピングセル検出指示メッセージを送信する時点でタイマーを始動するように構成される。前記タイマーの時間が切れる前に、前記ネットワークマネジメント装置50が前記ベースステーションによって生成された前記スリーピングセル検出指示メッセージへの応答を受信しなかった場合、前記ネットワークマネジメント装置50は、前記検出されるセルがスリープセルであると決定する。
代替的に、上記のページングメッセージはブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。上記のアクセスプロセスは、ランダムアクセス(Random Access)プロセスまたはRRC接続確立プロセスを有する。
具体的な実施形態において、上記のネットワークマネジメント装置50は、オペレーション・サポート・システムOSSを有する。
この技術的問題解決手法において、前記ベースステーションによって送信された前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するための前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを含み、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記セルは非スリープセルとして決定される。上記の技術的問題解決手法は、より正確にセルがスリープセルかどうかを検出することができるとともに、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服することができる。一方で、前記UEによってTACを修正もしくはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
上記の方法を実現する実施形態のプロセスの一部またはすべてがコンピュータプログラムによって命令される関連ハードウェアよって成し遂げられることができることは、当業者によって理解されるべきである。前記プログラムは、コンピュータ可読記録媒体内に記録されることができ、前記プログラムが実行されるとき、前記プログラムは上記方法それぞれの前記実施形態のプロセスを有する。ここにおいて、前記記録媒体はディスケットか、CD、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory, ROM)か、またはランダムアクセスメモリなどであることができる。
上記の実施形態はさらに、本願発明の目的、技術的問題解決手法、有益な効果が詳細に例示される。上記の実施形態は、本願発明の実施形態のほんの一部であり、上記実施形態が本願発明の範囲に限定されるものではないと注意されるべきである。非創造的行為に基づいた当業者によって作成された均等な代用および改良であるすべての変更は、本願発明の保護範囲に含まれる。
30 ベースステーション
310 第一ユニット
320 第二ユニット
330 第三ユニット
340 第四ユニット
40 UE
50 ネットワークマネジメント装置
本願発明はモバイル通信技術に関し、特に、スリーピングセルの検出技術に関する。
モバイル通信システム、例えばUMTS(ユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunications System, universal mobile telecommunications system))において、アクセスできないセル、すなわちスリープセル(Sleep Cell, SLC) が失敗や誤動作などを引き起こす。前記システムによって前記スリープセルが発見されなかった場合、ユーザ装置は、前記スリープセルにアクセスすることに失敗するとともに、その結果使い勝手は悪くなる。
スリーピングセル検出のための本願方法の一つは、前記セルのパフォーマンスインデックス(performance index)を受動的に収集するとともに、前記パフォーマンスインデックスが正常な範囲にあるかを決定することである。もし、前記パフォーマンスインデックスが正常な範囲内だったなら、前記セルは非スリープセルであるとみなされ、そうでない場合、前記セルはスリープセルであるとみなされる。この本願問題解決手法では、前記パフォーマンスインデックスは、前記UEによって処理された前記アクセスに関するキーパフォーマンスインジケータ(Key Performance Indicators, KPI)、例えば前記セル内の無線リソースコントロール(Radio Resource Control, RRC)接続の数、無線ベアラ(Radio Bearer, RB)確立の回数を有する。前記システムは、通常状態のKPI閾値を自己適応(self-adapting)または事前設定によって設定する。前記セルの実際のKPIが前記KPI閾値よりも小さかった場合、前記セルはスリーピング状態とみなされ、そうでない場合、前記セルは非スリープ状態とみなされる。しかしながら、本願問題解決手法の前記KPI閾値は統計的であるため、ある特別な条件の下では正確な決定は行えない。例えば、前記セルが通常動作状態であり、もし前記セルによってカバーされた前記ユーザ装置(User Equipment, UE)がどのサービスも受けていない、すなわちアイドリング状態の場合、前記セル内のアクセスに関するKPIはすべて0になる。前記セルは、上記した前記スリーピングセル決定の問題解決手法によってスリープセルとして誤って決定される。
本願スリーピングセル検出の別の方法は、ネットワーク動的検出による問題解決手法である。一旦セル内に長期間サービス指示がないことを前記ネットワークが発見した時点で、前記ネットワークは、そのときに存在しているUEによって保存された追跡エリアリスト(TA list)内にない修正された追跡エリアコード(Tracking Area Code, TAC)へとTACを修正し、あるいは、前記UEがより頻繁にTAUに報告するようにするために、前記ネットワークは追跡エリアアップデート(Tracking Area Update, TAU)のレポート期間を短くする。前記セルのTACが修正されるか、TAUが報告されたとき、前記ネットワークは、前記セルがTAU信号方式を持つかどうかに従って前記セルがスリープセルであるかどうかを決定する。しかしながら、一つの追跡エリア(Tracking Area, TA)が複数のベースステーションを有する可能性があるため、一つのセルのTA上の修正は、多くのオーバーヘッドをもたらす複数のネットワーク要素との同期が必要となる。一方で、前記アップデートの同期が時間を費やすため、前記アップデートの間、前記TAC上の修正は呼び出された前記ページングに悪影響を及ぼし、たとえば、前記ページングは呼び出されない。
ある一つの態様は、本願発明は、セル検出のための方法であって、ベースステーションによって、検出されるセル内のページングメッセージを送信するステップであって、前記ページングメッセージは、セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内のユーザ装置を指示するために使用される検出インジケータを有するステップと、前記検出されるセル内の前記ユーザ装置によって開始された前記アクセスプロセスを前記ベースステーションが検出したときに、前記ベースステーションによって、前記検出されるセルは、非スリープセルであると決定するステップと、を有する方法を提供する。
別の一つの態様は、本願発明は前期検出されるセル内の前記ページングメッセージを送信するように構成された第一ユニットであって、前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内のユーザ装置を指示するために使用される検出インジケータを有する第一ユニットと、前記検出されるセル内の前記ユーザ装置によって開始された前記アクセスプロセスを検出するように構成された第二ユニットと、前記検出されるセル内のユーザ装置によって開始された前記アクセスプロセスを前記第二ユニットが検出したときに、前記検出されるセルが非スリープセルであることを検出するように構成された第三ユニットと、を有するベースステーションを提供する。
別の一つの態様は、本願発明は上記の前記ベースステーションを有するセル検出システムを提供する。
上記の技術的問題解決手法において、前記ベースステーションによって送信される前記ページングメッセージは、前記セルの状態の検出に使用されるとともに、前記ページングメッセージは、検出されるセルへのアクセスを開始するための検出されるセル内のユーザ装置を指示するために使用される検出インジケータを有し、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記検出されるセルは非スリープセルとして検出されることができる。上記の技術的問題解決手法は、セルがスリーピングセルかどうかをより正確に検出することができ、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服することができる。一方で、UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
図1は、本願発明の実施形態によるセル検出のための方法のフローチャートである。
図2は本願発明の別の実施形態によるセル検出のための方法のフローチャートである。
図3は、本願発明の実施形態によるベースステーションの構造図である。
図4は、本願発明の実施形態によるセル検出システムの構造図である。
本願発明の実施形態の詳細な説明は、以下において添付の図面と共に行われる。
図1に示すように、本願発明の実施形態は、以下のステップを有するセル検出の方法を提供する。
ステップ101 ベースステーションは検出されるセル内のページングメッセージを送信し、前記ページングメッセージは前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するための前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを有する。
ステップ102 前記ベースステーションが前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出した場合、前記ベースステーションは、前記検出されるセルが非スリープセルであると決定する。
代替的に、前記ベースステーションが前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出しなかった場合、前記ベースステーションは、前記検出されるセルがスリープセルであると決定する。
代替的に、前記上記のページングメッセージはブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のユーザ装置へ送信される。上記のアクセスプロセスは、ランダムアクセスプロセス(Random Access)または無線リソースコントロール(Radio Resource Control, RRC)接続確立プロセスを有する。
この技術的問題解決手法によると、前記ベースステーションによって送信された前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを有し、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記セルは非スリープセルとして検出される。この問題解決手法は、セルがスリープセルかどうかをより正確に検出することができるとともに、前記本願スリーピングセル検出方法に起因する前記誤判定を克服できる。一方で、TACを修正あるいはUEによって頻繁にTAUを報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
別の実施形態により提供されるセル検出のための方法によると、上記のステップ101の前に、前記方法は代替的にさらに、以下の構成を有する。前記ベースステーションがネットワークマネジメント装置によって送信されたスリーピングセル検出指示メッセージを受信する。本願実施形態では、前記ステップ102において前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを前記ベースステーションが検出した後に、前記ベースステーションは、検出されるセルが非スリープセルであることを意味するスリーピングセル検出応答メッセージをネットワークマネジメント装置へ送信する。代替的に、前記UEによって開始されたアクセスプロセスを前記ベースステーションが検出しなかった場合、前記検出されるセルはスリープセルとして検出され、前記ネットワークマネジメント装置によって送信された前記スリーピングセル検出指示メッセージへ前記ベースステーションは応答しない。または、前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを前記ベースステーションが検出しなかった場合、前記ベースステーションは、前記ネットワークマネジメント装置へスリーピングセル検出応答メッセージを送信し、前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルはスリーピングセルであると前記ネットワークマネジメント装置に通知するために使用される。
代替的に、上記のページングメッセージは、ブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。
代替的に、上記のアクセスプロセスはランダムアクセスプロセスまたはRRC接続確立プロセスを有する。
上記の技術的問題解決手法は、より確実にセルがスリープセルであるかどうかを検出することができるとともに、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服できる。一方で、前記UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
一例としてロング・ターム・エヴォリューション(Long Term Evolution, LTE)システムを採用した本願発明よるセル検出方法は、以下に説明される。従って、本願実施形態における前記ベースステーションは、一例としてevolved NodeB(eNodeB)を採用するとともに、前記ネットワークマネジメント装置は、一例としてオペレーション・サポート・システム(Operations Support Systems, OSS)を採用する。本願実施形態において、LTEシステムは、例えば前記セル検出のための方法を導入するために採用される。本願方法によるセル検出のための方法は、LTEシステム内での適応に限定されず、例えば、GSM(登録商標) (Global System For Mobile Communication, global system for mobile communication system)、またはWCDMA (Wideband Code Division Multiple Access, wideband code division multiple access)システム、またはCDMA (Code Division Multiple Access, code division multiple access)システム、または他のLTEシステムについで進化した通信システム内でもまた使用されることができる。しかしながら、「ベースステーション」という用語は本願内で使用され、言及された「ベースステーション」がそれぞれベースステーションコントローラ(base station controller, BSC)/ベースステーショントランシーバー(base station transceiver, BSC)、またはRNC (radio network controller, radio network controller)、またはBSC/BST、またはGSMシステム内のeNodeB、またはWCDMAシステム、またはCDMAシステム、またはLTEシステムに対応することは当業者によって理解される。
図2に示すように、本願実施形態は、以下のステップを有するセル検出のための方法を提供する。
ステップ201 eNodeBはスリーピングセル検出指示メッセージ、例えばSLC指示を受信し、OSSによって送信し、その後ステップ202を実行する。
ステップ202 前記eNodeBは検出されるセル内のページングメッセージを送信し、前記ページングメッセージは、前記セルの状態の検出のために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するための前記検出されるセル内の前記UEを指示するための検出インジケータを有する。
代替的に、上記のページングメッセージは、ブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。例えば、前記ブロードキャストページングメッセージは、FDDモード下で0、4、5、9番目のサブフレームにおいて前記セル内のすべてのユーザ装置へと送信されるか、あるいは前記ブロードキャストページングメッセージはTDDモード下で0、1、5、6番目のサブフレームにおいて前記セル内のすべてのユーザ装置へと送信される。
具体的な実現プロセスにおいて、前記ブロードキャストページングメッセージ内の検出インジケータは、前記eNodeBによってカバーされるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記UEを指示するために使用される前記ブロードキャストページングメッセージの特別な情報要素IEであってもよく、例えば、前記IEは特別な値として1ビットを設定し、前記設定されたビットの値が1のとき、前記ブロードキャストページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを示すことを表す。あるいは、Sleeping_cell_detection_indicatoのような特別なIEは、前記ブロードキャストページングメッセージに設定されてもよい。前記UEが前記ブロードキャストページングメッセージに設定された前記特別なIEを読み取ったとき、前記UEは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始する。
ステップ203、前記検出されるセル内の前記UEがランダムアクセスプロセスまたはRRC接続確立プロセスを開始したことを前記eNodeBが検出したとき、前記eNodeBは前記検出されるセルは非スリープセルだと決定する。
例として、前記検出されるセル内の前記UEは、前記UEの断続的な受信期間に従って前記ブロードキャストページングメッセージを回復(revive)およびモニタすることができる。前記UEは、前記ブロードキャストページングメッセージを受信した後に前記検出されるセルへの前記ランダムアクセスプロセスまたは前記RRC接続確立プロセスを開始し、たとえば、前記UEは前記ランダムアクセス要求または前記RRC確立要求を送信する。前記eNodeBが前記ランダムアクセス要求または前記RRC接続確立要求を検出したとき、前記eNodeBは、前記検出されるセルが非スリープセルであると決定することができる。
ステップ204 上記のeNodeBは、上記のOSSへSLC指示結果のようなスリーピングセル検出応答メッセージを送信する。前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルが非スリープセルであることを意味する。
上記のステップ201および204は選択的であることが留意されるべきである。すなわち、eNodeBがそれ自体のアルゴリズムに従うが、OSSによって送信された受信したスリーピングセル検出指示メッセージ(すなわちステップ201が実行されていない間に直接ステップ202を実行する)には従わずに、メッセージを送信したとき、ステップ204はそれに応じて実行されない。具体的な実現プロセスにおいて前記検出されるセルはeNodeB自身によって決定されるか、または後で前記eNodeBへ通知するために前記ネットワークマネジメント装置によって決定される。たとえば、ステップ201を含む問題解決手法において、前記検出されるセルはOSSによって決定された後にeNodeBへ通知されるか、または前記検出されるセルは、前記eNodeBがOSSによって送信された前記スリーピングセル検出指示メッセージを受信した後にeNodeBによって決定される。ステップ201を含まない問題解決手法において、前記検出されるセルはeNodeB自身によって決定されるか、または後で前記eNodeBへと通知するために前記ネットワークマネジメント装置によって決定される。
代替的に、ステップ203において前記UEによって開始されたアクセスプロセスを前記eNodeBが検出しなかったときに前記検出されるセルがスリープセルとして決定された場合、eNodeBは、前記OSSへ前記スリーピングセル検出応答メッセージを送信せず、そうでない場合、eNodeBはさらに、前記スリーピングセル検出応答メッセージを前記ネットワークマネジメント装置へ送信も行い、前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルが非スリープセルであると前記ネットワークマネジメント装置へ通知するために使用される。ステップ201およびステップ204が実行されるとき、代替的に、OSSはさらに、前記スリーピングセル検出指示メッセージを送信する時点でタイマーを始動する。もし、前記OSSによってセットされたタイマーが時間外であったときでもOSSが前記スリーピングセル検出応答メッセージを受け取らなかった場合、OSSは、前記検出されるセルがスリープセルであると決定することができる。
上記の技術的問題解決手法において、前記ベースステーションによって送信された前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを含み、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記セルは非スリープセルとして決定される。上記の技術的問題解決手法は、より正確にセルがスリープセルかどうかを検出できるとともに、本願スリーピングセル検出方法による誤判定を克服することができる。一方で、UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに呼び出されたページングへの影響は回避される。
本願実施形態は、セル検出のための方法の上記実施形態を実現するように構成されるベースステーション30を提供する。図3に示すように前記ベースステーションは、第一ユニット310と、第二ユニット320と、第三ユニット330と、を有する。
ここで、前記第一ユニット310は、検出されるセル内のページングメッセージを送信し、前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するために前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを有する。前記第二ユニット320は、前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出する。前記第二ユニット320が上記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出したとき、例えば、前記UEによって送信された前記ランダムアクセス要求またはRRC接続確立要求を検出したとき、前記第三ユニット330は、前記検出されるセルが非スリープセルであると決定する。
代替的に、前記ベースステーション30はさらに、前記検出されるセル内のページングメッセージを前記第一ユニットが送信する前に、前記ネットワークマネジメント装置によって送信されたスリーピングセル検出指示メッセージを受信するように構成される第四ユニット340を有する。前記第三ユニットはさらに、前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを前記第二ユニット320が検出したとき、前記検出されるセルが非スリープセルであることを意味するスリーピングセル検出応答メッセージを前記ネットワークマネジメント装置へ送信するように構成される。代替的に、第二ユニット320が前記検出されるセル内の前記UEによって開始された前記アクセスプロセスを検出しなかった場合、前記第三ユニット330はさらに、前記検出されるセルがスリープセルであると決定するとともに前記ネットワークマネジメント装置へ前記スリーピングセル検出応答メッセージを送信しないように構成される。そうでなければ、前記第三ユニット330は、前記検出されるセルがスリープセルであると決定するとともに前記ネットワークマネジメント装置へ前記スリーピングセル検出応答メッセージを送信するように構成され、前記スリーピングセル検出応答メッセージは、前記検出されるセルがスリープセルであると前記ネットワークマネジメント装置へ通知するために使用される。
代替的に、上記ページングメッセージはブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。上記アクセスプロセスは、ランダムアクセス(Random Access)プロセスまたはRRC接続確立プロセスを有する。
上述の前記ベースステーションの実施形態は、より確実にセルがスリープセルかどうかを前記ネットワークが検出することができるとともに、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服することができる。一方で、前記UEによってTACを修正またはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
以下の実施形態は、前述の実施形態の前記ベースステーション30を有するセル検出システムを提供し、前記セル検出システムは、前記セル検出方法の上記実施形態を実現するように構成される。図4に示されるように、前記セル検出システムはさらに、前記UE40を有し、前記UE40は、前記検出されるセル内にあるとともに、前記ベースステーション30によって送信されたページングメッセージを受信した後で前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するように構成される。代替的に、前記セル検出システムはさらに、前記ベースステーション30へスリーピングセル検出指示メッセージを送信するとともに、前記ベースステーション30によって送信された前記スリーピングセル検出応答メッセージを受信したときに前記検出されるセルが非スリープセルであると決定するように構成される前記ネットワークマネジメント装置50を有する。代替的に、前記ネットワークマネジメント装置50が前記ベースステーション30によって送信された前記スリーピングセル検出応答メッセージを受信しなかったときに、前記ネットワークマネジメント装置50は、前記検出されるセルがスリープセルであると決定する。
代替的に、前記ネットワークマネジメント装置50はさらに、前記スリーピングセル検出指示メッセージを送信する時点でタイマーを始動するように構成される。前記タイマーの時間が切れる前に、前記ネットワークマネジメント装置50が前記ベースステーションによって生成された前記スリーピングセル検出指示メッセージへの応答を受信しなかった場合、前記ネットワークマネジメント装置50は、前記検出されるセルがスリープセルであると決定する。
代替的に、上記のページングメッセージはブロードキャストページングメッセージである。前記ブロードキャストページングメッセージは、すべてのユーザ装置のページングタイミングの集合のすべてにおいて送信され、すなわち、前記ブロードキャストページングメッセージは、すべての可能なページングタイミングにおいて前記セル内のすべての前記ユーザ装置へと送信される。上記のアクセスプロセスは、ランダムアクセス(Random Access)プロセスまたはRRC接続確立プロセスを有する。
具体的な実施形態において、上記のネットワークマネジメント装置50は、オペレーション・サポート・システムOSSを有する。
この技術的問題解決手法において、前記ベースステーションによって送信された前記ページングメッセージは、前記セルの状態を検出するために使用されるとともに、前記ページングメッセージは、前記検出されるセルへのアクセスプロセスを開始するための前記検出されるセル内の前記UEを指示するために使用される検出インジケータを含み、前記ベースステーションが前記アクセスプロセスを検出した場合、前記セルは非スリープセルとして決定される。上記の技術的問題解決手法は、より正確にセルがスリープセルかどうかを検出することができるとともに、本願スリーピングセル検出方法に起因する誤判定を克服することができる。一方で、前記UEによってTACを修正もしくはTAUを頻繁に報告する必要がないため、前記オーバーヘッドは減少するとともに前記呼び出されたページングへの影響は回避される。
上記の方法を実現する実施形態のプロセスの一部またはすべてがコンピュータプログラムによって命令される関連ハードウェアよって成し遂げられることができることは、当業者によって理解されるべきである。前記プログラムは、コンピュータ可読記録媒体内に記録されることができ、前記プログラムが実行されるとき、前記プログラムは上記方法それぞれの前記実施形態のプロセスを有する。ここにおいて、前記記録媒体はディスケットか、CD、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory, ROM)か、またはランダムアクセスメモリなどであることができる。
上記の実施形態はさらに、本願発明の目的、技術的問題解決手法、有益な効果が詳細に例示される。上記の実施形態は、本願発明の実施形態のほんの一部であり、上記実施形態が本願発明の範囲に限定されるものではないと注意されるべきである。非創造的行為に基づいた当業者によって作成された均等な代用および改良であるすべての変更は、本願発明の保護範囲に含まれる。
30 ベースステーション
310 第一ユニット
320 第二ユニット
330 第三ユニット
340 第四ユニット
40 UE
50 ネットワークマネジメント装置