JP2009206621A - アクセスポイント選択処理装置,アクセスポイント選択方法およびアクセスポイント選択処理プログラム - Google Patents

アクセスポイント選択処理装置,アクセスポイント選択方法およびアクセスポイント選択処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線ネットワーク環境において,不必要なハンドオーバを回数を最小限に抑え,またアクセスポイントの負荷バランスを保つことが可能となる技術を提供する。
【解決手段】AP選択処理装置100において,利用可能RAN/AP情報生成部101は,取得されたRANやAPの情報をもとに,無線端末で利用可能なRAN/APの情報である利用可能RAN/AP情報を生成する。端末情報取得部103は,無線端末の位置情報,移動方向情報,移動速度情報などの端末情報を取得する。予測ドウェル時間算出部104は,利用可能RAN/AP情報と端末情報とをもとに,利用可能な各APに対応する無線端末の予測ドウェル時間を算出する。AP選択部106は,少なくとも算出された予測ドウェル時間を用いたロジックを含むアルゴリズムにより,利用可能なAPの中からAPを選択する。
【選択図】図2

Description

本発明は,無線ネットワーク環境において,ユーザ端末が接続するアクセスポイントを選択する技術に関するものであり,特に,ユーザ端末が利用可能な各アクセスポイントのカバー範囲内に滞在する時間を予測し,予測された滞在時間に基づいてユーザ端末が接続するアクセスポイントを選択するアクセスポイント選択処理装置,アクセスポイント選択方法およびアクセスポイント選択処理プログラムに関するものである。
従来,移動通信ネットワーク環境などの無線ネットワーク環境におけるユーザが要望する利用形態は,ほとんど携帯電話端末による音声通話に限られていた。そのため,無線ネットワーク環境としては,1つの無線システムですべてのユーザの要望に応えようとするネットワーク,すなわちホモジーニアスなネットワークのみが考えられていた。
近年,携帯電話端末にブラウザが搭載されたり,ノートパソコンなどに無線LANが搭載されるなど,無線ネットワーク環境が多様化するに至って,ユーザが要望する利用形態も多様化してきたため,従来のホモジーニアスなネットワークのみで対応することは,難しくなってきている。
このような問題に対応するために,無線ネットワーク環境として,複数の無線システムで多様なユーザの要望に応えようとするネットワーク,すなわちヘテロジーニアスなネットワークが提案されている。ヘテロジーニアスな無線ネットワーク環境では,ユーザ端末で利用可能なあらゆるネットワークがハンドオーバの候補となる。ヘテロジーニアスな無線ネットワーク環境としては,例えばコグニティブ無線クラウド(CWC:Cognitive Wireless Clouds )などが提案されている(例えば,非特許文献1,非特許文献2,非特許文献3参照)。
なお,無線ネットワーク環境においてアクセスポイントを選択する技術が記載された先行技術文献としては,例えば特許文献1などがある。特許文献1には,アクセスポイントとの通信スループットの予測値を算出し,算出された通信スループットにより複数のアクセスポイントの中から最も通信効率が良いと予測されるアクセスポイントを選択する技術が記載されている。
特開2007−110373号公報 M. Kuroda et al.,"Cognitive Wireless Clouds -(1)Concept-",B-17-18 ,IEICE 総合大会,Mar. 2007. H. Harada et al.,"Research on User-centric Distributed Resource Management for Cognitive Wireless Clouds -(1)Overview-",IEICE ソサイエティ大会,B-17-30 ,Sep. 2007. H. Harada et al.,"A Software Defined Cognitive Radio System: Cognitive Wireless Clouds",IEEE Globecom 2007,Nov. 2007.
ヘテロジーニアスな無線ネットワーク環境では,ユーザ端末は,使用可能な複数のRAN(Radio Access Network)から,適切なRANを選択する必要がある。RANとは,例えばWi−Fi,WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access ),3Gなどの,また例えば同じ3Gでもそれぞれ独立したサービスを提供する組織ごとの,無線ネットワークシステムを示す。
このとき,RANのアクセスポイント(Access Point:基地局;以下,APとも記載する)のカバー範囲(coverage area ,セル(cell)ともいう)におけるユーザの滞在時間(以下,ドウェル時間ともいう)を考慮せずにRANを選択すると,何らかの問題が発生する可能性がある。
アクセスポイントのカバー範囲は,RANごとに,また場合によっては同じRAN内でもアクセスポイントごとに異なる。例えば,端末を利用しているユーザの移動速度が速い場合に,カバー範囲が狭いアクセスポイントに接続すると,その滞在時間が短くなるため,頻繁にハンドオーバが発生するようになる。ハンドオーバが頻繁に発生すると,ブロッキング率が高くなる,QoS(Quality of Service)が不安定となるなどのさまざまな問題を招く。これらの問題は,例えば次に示す参考文献でも指摘されている。
参考文献1:Moshe Sidi et al. ,“New call blocking versus handoff blocking in cellular networks”,IEEE INFOCOM 96 ,San Francisco ,CA,USA ,Mar. 1996.
参考文献2:Enrico Jugl et al.,“Analysis of Analytical Mobility Models with Respect to the Applicability for Handover Modeling and to the Estimation of Signaling Cost”,ACM MobiCom 2000,Boston,Massachusetts ,Aug. 2000.
参考文献3:Ramon Martin Rodriguez-Dagnino et al. ,“DISTRIBUTION OF THE NUMBER OF HANDOVERS IN A CELLULAR MOBILE COMMUNICATION NETWORK: DELAYED RENEWAL PROCESS APPROACH”,Journal of the Operations Research Society of Japan 2005,Vol. 48 ,No. 3 ,207-225 ,Japan
ユーザの移動によって生ずるハンドオーバが多くなるほどブロッキングの発生率が高くなることは,参考文献1でも指摘されている。また,ハンドオーバ時に必要となる通信によって生じるユーザ位置のトラッキング等の信号処理コストが増加することが,参考文献2に記載されている。また,ブロッキング率が高くなることや信号処理コストが増加することによる遅延でQoSが低下することが,参考文献3に記載されている。
一方,カバー範囲が広いアクセスポイントに接続すれば,ユーザの滞在時間が長くなるため,ハンドオーバの発生頻度は低くなる。しかし,ハンドオーバが発生しにくくなるからといって,移動していないまたは移動が遅いユーザの端末なども含めて,多くの端末がカバー範囲が広いアクセスポイントに接続すると,そのRANに輻輳が発生し,十分なバンド幅が得られなくなってしまうという問題が発生する。
本発明は,上記の問題点の解決を図り,QoSの安定性や,ユーザのスループット,帯域の有効性などを改善するために,不必要なハンドオーバを回数を最小限にすることが可能となるアクセスポイント選択の技術を提供することを目的とする。また,アクセスポイントの負荷バランスを保つことが可能となる技術を提供することを目的とする。
本発明は,上記の課題を解決するために,ユーザ端末がカバー範囲内に滞在する時間を利用可能なアクセスポイントごとに予測し,その予測された滞在時間に基づいて,ユーザ端末が接続するアクセスポイントを選択することを特徴とする。また,予測された滞在時間と合わせて,各アクセスポイントの性能や負荷の状態を示す情報に基づいて,ユーザ端末が接続するアクセスポイントを選択することを特徴とする。
具体的には,本発明は,アクセスポイント選択処理装置であって,無線ネットワーク端末で接続可能なアクセスポイントの情報を取得する手段と,少なくとも無線ネットワーク端末の位置情報,移動方向情報または移動速度情報のいずれかを含む端末情報を取得する手段と,アクセスポイントの情報と端末情報とに基づいて,無線ネットワーク端末が接続可能なアクセスポイントごとに,アクセスポイントのカバー範囲内に無線ネットワーク端末が滞在する時間の予測値である予測滞在時間を算出する手段と,予測滞在時間が小さいアクセスポイントよりも予測滞在時間が大きいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むアクセスポイント選択アルゴリズムによって,1または複数のアクセスポイントを選択する手段とを備えることを特徴とする。
また,上記のアクセスポイント選択処理装置は,アクセスポイントの情報が,アクセスポイントのスループットに関する情報を含み,アクセスポイント選択アルゴリズムが,スループットが小さいアクセスポイントよりもスループットが大きいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むことを特徴とする。
また,上記のアクセスポイント選択処理装置は,アクセスポイントの情報が,アクセスポイントの接続端末数の情報を含み,アクセスポイント選択アルゴリズムが,接続端末数が大きいアクセスポイントよりも接続端末数が小さいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むことを特徴とする。
また,上記のアクセスポイント選択処理装置は,アクセスポイントの情報が,アクセスポイントの使用率の情報を含み,アクセスポイント選択アルゴリズムが,使用率が大きいアクセスポイントよりも使用率が小さいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むことを特徴とする。
また,上記のアクセスポイント選択処理装置は,少なくとも予測滞在時間の閾値,アクセスポイントのスループットの閾値,または残余スループットの閾値のいずれかを含むアクセスポイント選択条件を保持する手段を備え,アクセスポイント選択アルゴリズムが,予測滞在時間が予測滞在時間の閾値より小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジック,アクセスポイントの情報に含まれるアクセスポイントのスループットがスループットの閾値よりも小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジック,またはアクセスポイントの情報に含まれるアクセスポイントの残余スループットが残余スループットの閾値よりも小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジックのいずれかを含むことを特徴とする。
また,上記のアクセスポイント選択処理装置は,少なくとも予測滞在時間の閾値を含むアクセスポイント選択条件を保持する手段を備え,アクセスポイント選択アルゴリズムが,予測滞在時間が予測滞在時間の閾値より小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジックを含み,予測滞在時間の閾値が,カバー範囲の広さを含む各アクセスポイントの情報を管理するネットワーク管理装置により,よりカバー範囲が広いアクセスポイントの方に無線ネットワーク端末の接続を促す場合には値が大きくなるように制御されており,よりカバー範囲が狭いアクセスポイントの方に無線ネットワーク端末の接続を促す場合には値が小さくなるように制御されていることを特徴とする。
また,本発明は,アクセスポイントの情報を取得する手段と,端末情報を取得する手段と,予測滞在時間を算出する手段と,アクセスポイントを選択する手段とを備えたアクセスポイント選択処理システムによるアクセスポイント選択方法であって,無線ネットワーク端末で接続可能なアクセスポイントの情報を取得する過程と,少なくとも無線ネットワーク端末の位置情報,移動方向情報または移動速度情報のいずれかを含む端末情報を取得する過程と,アクセスポイントの情報と端末情報とに基づいて,無線ネットワーク端末が接続可能なアクセスポイントごとに,アクセスポイントのカバー範囲内に無線ネットワーク端末が滞在する時間の予測値である予測滞在時間を算出する過程と,予測滞在時間が小さいアクセスポイントよりも予測滞在時間が大きいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むアクセスポイント選択アルゴリズムによって,1または複数のアクセスポイントを選択する過程とを有することを特徴とする。
また,上記のアクセスポイント選択処理装置による処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
ユーザ端末がカバー範囲内に滞在する時間を利用可能なアクセスポイントごとに予測し,その予測された滞在時間に基づいてユーザ端末が接続するアクセスポイントを選択することにより,不必要なハンドオーバを回数を最小限にすることが可能となる。さらに各アクセスポイントの性能や負荷の状態を示す情報を加えてユーザ端末が接続するアクセスポイントを選択することにより,アクセスポイントの負荷バランスを保つことが可能となる。これにより,QoSの安定性や,ユーザのスループット,帯域の有効性などを改善することが可能となる。
以下,本発明の実施の形態について,図を用いて説明する。
本実施の形態では,コグニティブ無線クラウドを例として説明を行う。コグニティブ無線クラウドは,ユーザ自身がネットワーク側や端末側から得られた情報に基づいてRANを選択する,いわゆるユーザセントリックな無線ネットワーク環境である。コグニティブ無線クラウドでは,コグニティブスペクトラムアクセス(Cognitive Spectrum Access ,またはダイナミックスペクトラムアクセス(Dynamic Spectrum Access )ともいう)は,コグニティブネットワークマネージャ(CNM:Cognitive Network Manager )やコグニティブターミナルマネージャ(CTM:Cognitive Terminal Manager)から得られた情報に基づく。CNMは,ネットワークやRANに関する測定情報や,規定,告知情報などを提供する。CTMは,アプリケーションの要求やユーザの情況などを含む,端末に関する情報を提供する。
図1は,本実施の形態による無線ネットワーク環境のシステム構成の例を示す図である。図1に示す無線ネットワーク環境の例は,コグニティブ無線クラウドに基づく無線環境を簡易に示した例であり,コグニティブ無線端末10,ネットワーク管理装置20から構成される。
コグニティブ無線端末10は,ユーザが利用する移動端末などの,コグニティブ無線クラウド環境におけるユーザ側の無線ネットワーク端末であり,上記CTMの装置に相当する。コグニティブ無線端末10は,無線インタフェース11,マルチインタフェース処理部12,端末処理部13を備える。無線インタフェース11は,様々なRAN200へのアクセスを可能とするために,各RAN200に対応したものが,複数備えられている。マルチインタフェース処理部12は,無線インタフェース11による各RAN200へのアクセスの制御処理を行う。マルチインタフェース処理部12は,接続するAP(アクセスポイント)201の選択処理を行うAP選択処理装置100を備える。端末処理部13は,音声通信処理,アプリケーション処理,画面表示処理など,携帯端末本体やPC本体相当する処理を行う。
ネットワーク管理装置20は,コグニティブ無線クラウド環境におけるネットワーク側の装置であり,上記CNMの装置に相当する。ネットワーク管理装置20は,コグニティブ無線クラウド環境におけるネットワークの管理や情報の提供を行う。図1に示す例では,1つのネットワーク管理装置20で,各RAN200や各AP201の情報を管理しているが,階層的にまたは分散的に,複数の装置で管理するようにしてもよい。
図2は,本実施の形態によるAP選択処理装置の構成例を示す図である。AP選択処理装置100は,接続するAPの選択処理を行う手段であり,コグニティブ無線端末10のコンピュータが備えるCPU,メモリ等のハードウェアと,ソフトウェアプログラムとにより実現される。
AP選択処理装置100は,接続するAP201の選択条件として,ドウェル時間を利用する。ドウェル時間は,AP201のサービスエリア内に無線ネットワーク端末を利用するユーザが滞在する時間として定義される。ドウェル時間は,リソースの占有時間や,将来的に必要となるリソース量を評価するために使用される。
図3は,本実施の形態による複数のAPのカバー範囲内にコグニティブ無線端末が存在する例を説明する図である。図3に示すように,コグニティブ無線端末10は,自端末で接続可能なRANに属する複数のAP201(a〜d)のカバー範囲202(a〜d)内に位置しているものとする。例えば,AP201bとAP201cとが同じRAN200に属し,AP201a,AP201b(AP201c),AP201dは,互いに異なるRAN200に属しているものとする。コグニティブ無線端末10は,AP選択処理装置によって,このような様々なRAN200に属する利用可能なAP201から,接続するAPを選択する。
コグニティブ無線端末10は,例えば無線ネットワークの使用開始時や移動によるハンドオーバ発生時などに,AP選択処理装置100によるAP選択の処理を行う。AP選択処理装置100は,利用可能な各AP201(a〜d)についてのドウェル時間を予測すし,各AP201の予測ドウェル時間を考慮した所定のアルゴリズムによって,利用可能な各AP201(a〜d)から,最適と考えられる1または複数のAP201を選択する。コグニティブ無線クラウドの環境では,1台のコグニティブ無線端末10で同時に複数のRAN200に接続するケースも考えられるので,複数のAP201が接続先として選択される場合もある。
AP選択処理装置100は,利用可能RAN/AP情報生成部101,利用可能RAN/AP情報保持部102,端末情報取得部103,予測ドウェル時間算出部104,予測ドウェル時間情報保持部105,AP選択部106,AP選択条件保持部107,AP選択条件取得部108を備える。
利用可能RAN/AP情報生成部101は,コグニティブ無線端末10でのセンシングにより,またはネットワーク管理装置20から提供された情報により,その時点でコグニティブ無線端末10が利用可能なRAN200およびAP201のリスト情報を生成する。生成された利用可能RAN/AP情報は,利用可能RAN/AP情報保持部102によって保持される。
なお,利用可能なRAN200とは,例えば,対応する無線インタフェース11がコグニティブ無線端末10に備えられているRAN200である。利用可能なAP201とは,例えば,そのカバー範囲内にコグニティブ無線端末10の位置が含まれるAP201である。
また,コグニティブ無線端末10による無線ネットワークの使用開始時には,まだどのネットワークにも接続されていないので,そのままではネットワーク管理装置20からAP選択処理のために必要となる情報を取得することができない。そのため,例えば,AP選択処理の前に一度あらかじめコグニティブ無線端末10に設定された規定のRAN200に接続し,ネットワーク管理装置20からAP選択処理のために必要となる情報を取得し,AP選択処理後にあらためて選択されたRAN200のAP201への接続を行うといった対処を行う。移動によるハンドオーバ発生時など,すでに何らかのネットワークに接続されている場合には,それまでに接続されていたRAN200を利用してネットワーク管理装置20からAP選択処理のために必要となる情報を取得することができる。
図4は,本実施の形態による利用可能RAN/AP情報の例を示す図である。図4に示す利用可能RAN/AP情報は,AP201ごとに,AP識別情報,RAN識別情報,エリア情報,スループット,接続端末数,AP使用率等の情報を有する。
AP識別情報は,そのAP201を特定する情報である。RAN識別情報は,そのAP201が属するRAN200を特定する情報である。例えば,AP(#2)とAP(#3)とは,同じRAN(#2)に属するAP201である。エリア情報は,そのAP201のカバー範囲202に関する情報である。図4の例では,エリア情報として,カバー範囲の面積Sと周長Lとが保持されている。スループットは,そのAP201のスループットである。接続端末数は,そのAP201に接続されたユーザ端末の数である。ここでのユーザ端末には,コグニティブ無線端末10だけではなく,そのAP201が属するRAN200のみに接続可能な無線ネットワーク端末なども含まれている。AP使用率は,そのAP201の使用率である。
利用可能RAN/AP情報として保持されるAP201の情報は,そのコグニティブ無線端末10で利用可能なRAN200に属するAP201の情報である。例えば,コグニティブ無線端末10にRAN(#3)に対応する無線インタフェース11が備えられていなければ,図4に示すように,利用可能RAN/AP情報にはRAN(#3)に属するAP201の情報が含まれない。
利用可能RAN/AP情報生成部101が,ネットワーク管理装置20から取得できるAP201の情報は,図4の利用可能RAN/AP情報に示された各情報の他にも,例えば,課金情報や,信号レベルの強度情報など,様々な情報がある。利用可能RAN/AP情報生成部101は,利用可能RAN/AP情報の生成時に,センシングにより得られた情報またはネットワーク管理装置20から取得されたAP201の情報から必要な情報を抽出し,保持する。
端末情報取得部103は,コグニティブ無線端末10の位置情報,移動方向情報,移動速度情報などの端末情報を取得する。コグニティブ無線端末10は,必要な端末情報を取得するために,例えば速度センサやGPSなどを備える。
予測ドウェル時間算出部104は,利用可能なAP201の情報や端末情報をもとに,利用可能な各AP201に対応するコグニティブ無線端末10の予測ドウェル時間を求める。求められた利用可能な各AP201に対応する予測ドウェル時間のリストは,予測ドウェル時間情報として予測ドウェル時間情報保持部105によって保持される。
各AP201におけるドウェル時間を予測する方法としては,例えば,コグニティブ無線端末10の位置情報,移動速度ベクトル(移動方向,移動速度)などの情報をもとに精緻にドウェル時間を予測する方法がある。また,例えば,AP201のカバー範囲202の大きさとコグニティブ無線端末10の移動速度などの情報をもとに簡易にドウェル時間を予測する方法がある(例えば,参考文献4参照)。その他,例えば,参考文献5,参考文献6にもドウェル時間を予測する方法について記載されている。
参考文献4:B. Jabbari,“Teletraffic Aspects of Evolving and Next-Generation Wireless Communication Networks ”,IEEE Personal Communications,Dec. 1996.
参考文献5:Marina Ruggieri et al.,Modeling of the Handover Dwell Time in Cellular Mobile Communications Systems ”,IEEE TRANSACTIONS ON VEHICULAR TECHNOLOGY ,VOL. 47 ,NO. 2 ,MAY 1998.
参考文献6:Mahmood M. Zonoozi et al. ,“User Mobility Modeling and Characterization of Mobility Patterns”,IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS,VOL. 15 ,NO. 7 ,SEPTEMBER 1997.
ここに示した方法以外にも,ドウェル時間を予測する様々な方法がある。
図5は,本実施の形態による予測ドウェル時間算出の例を説明する図である。図5を用いて説明する例は,AP201のカバー範囲202の大きさの情報とコグニティブ無線端末10の移動速度の情報とをもとに,予測ドウェル時間を求める例である。
予測ドウェル時間算出部104は,利用可能な各AP201のカバー範囲202の情報を,利用可能RAN/AP情報保持部102に保持された利用可能RAN/AP情報から得る。例えば,図4に示すように,カバー範囲202の大きさを示す情報として,エリア情報が,各AP201からまたはネットワーク管理装置20から取得され,利用可能RAN/AP情報に保持される。ここでは,図4に示す利用可能RAN/AP情報におけるエリア情報,すなわちカバー範囲202の面積Sとカバー範囲202の周長Lとが,カバー範囲202の大きさを示す情報となる。
また,予測ドウェル時間算出部104は,ユーザの移動速度,すなわちコグニティブ無線端末10の移動速度vを,端末情報取得部103から得る。コグニティブ無線端末10の移動速度は,コグニティブ無線端末10に装備された速度センサなどにより測定することができる。
予測ドウェル時間Tdwell は,例えば,次の式(1)で求めることができる。
dwell =πS/(Lv) 式(1)
仮に,カバー範囲202が半径rの円であるものとすると,S=πr2 ,L=2πrとなるため,式(1)は次の式(2)に示す通りとなる。
dwell =πr/(2v) 式(2)
必ずしもカバー範囲202が円であるとは限らないが,カバー範囲202が円であると仮定できる場合には,カバー範囲202の大きさの情報として,カバー範囲202の半径rを取得すればよい。
図5を用いて説明した予測ドウェル時間の算出方法の例では,AP201のカバー範囲202の大きさの情報とコグニティブ無線端末10の移動速度の情報のみで予測ドウェル時間を算出しているので,単純にカバー範囲202が広いAP201の予測ドウェル時間の値が大きくなってしまう。コグニティブ無線端末10の位置と移動方向などを考慮したアルゴリズムによって予測ドウェル時間の算出を行えば,必ずしもカバー範囲202が広いからといって予測ドウェル時間の値が大きくなるとは限らない。
図6は,本実施の形態による予測ドウェル時間情報の例を示す図である。図6に示す予測ドウェル時間情報は,図4の各利用可能RAN/AP情報で示された各AP201について,所定の方法で予測ドウェル時間を求めた例である。
AP選択部106は,所定のアルゴリズムにより,算出された各AP201の予測ドウェル時間に基づいて,利用可能なAP201のリストから1つまたは複数のAP201を選択する。
このとき,AP選択部106は,必要に応じてAP選択条件保持部107に保持されたAP選択条件を用いて,AP選択の処理を行う。AP選択条件保持部107には,予測ドウェル時間Tdwell の閾値(Threshold )や推奨値(Recommended dwell time),平均スループットC/nの閾値,AP使用率ρの閾値などのAP選択条件が保持されている。ここで,閾値は必ず従わなくてはならない条件値であり,推奨値は必ずしも従う必要はないが用いた方がよいと考えられる条件値である。
AP選択条件保持部107に保持されたAP選択条件は,各RAN,各APの負荷状況などに応じて更新することもできる。AP選択条件取得部108は,ネットワーク管理装置20からAP選択条件を取得し,取得されたAP選択条件でAP選択条件保持部107に保持されたAP選択条件を更新する。
以下,各AP201の予測ドウェル時間に基づいてAP201を選択するアルゴリズムの例をいくつか紹介する。
(1)予測ドウェル時間Tdwell のみでの選択
例えば,予測ドウェル時間Tdwell が大きいものから順に,1以上の所定数のAP201を選択するというアルゴリズムが考えられる。さらに,予測ドウェル時間の閾値THTdwellを用いて,Tdwell >THTdwellの条件を満たすAP201に絞り込むアルゴリズムも考えられる。このとき,Tdwell >THTdwellの条件を満たさないAP201については,選択候補から除外する,選択の優先度を低くするなどして対処する。
これらのアルゴリズムは,予測ドウェル時間Tdwell が大きいAP201を優先的に選択するロジックが含まれていることを意味している。
また,ネットワーク管理装置20からの予測ドウェル時間の推奨値に最も近い予測ドウェル時間Tdwell を選択するというアルゴリズムも考えられる。予測ドウェル時間の推奨値は,ネットワーク管理装置20が,各RAN200や各AP201の輻輳状態に応じて,各RAN200や各AP201の負荷バランスが保たれるように操作する値である。
(2)予測ドウェル時間Tdwell と,AP201のスループットC,接続端末数n,または平均スループットC/nのパラメータ情報とを用いて選択
例えば,Tdwell ・Cが大きいものから順に,1以上の所定数のAP201を選択するというアルゴリズムが考えられる。同様に,Tdwell /nやTdwell ・C/nを用いたアルゴリズムも考えられる。
また,Tdwell >THTdwellの条件でC/nが最大となるAP201を選択するというアルゴリズムや,C/n>(C/nの閾値)という条件でTdwell が最大となるAP201を選択するというアルゴリズムも考えられる。このとき,AP201のスループットの閾値(スループットCの閾値や,平均スループットC/nの閾値など,AP201のスループットに関する閾値)の条件を満たさないAP201については,選択候補から除外する,選択の優先度を低くするなどして対処する。
これらのアルゴリズムは,予測ドウェル時間Tdwell が大きいAP201を優先的に選択するロジックと,スループットCが大きい,接続端末数nが小さい,または平均スループットC/nが大きいAP201を優先的に選択するロジックとが含まれていることを意味している。例えば,上記のTdwell ・Cが大きいものから順に,1以上の所定数のAP201を選択するというアルゴリズムは,予測ドウェル時間Tdwell が大きいAP201を優先的に選択するロジックと,スループットCが大きいAP201を優先的に選択するロジックとを含むアルゴリズムである。
(3)予測ドウェル時間Tdwell と,AP使用率ρまたはAP201の残余スループットC(1−ρ)のパラメータ情報とを用いて選択
例えば,Tdwell ・C(1−ρ)が大きいものから順に,1以上の所定数のAP201を選択するというアルゴリズムが考えられる。また,Tdwell >THTdwellの条件でρが最小となるAP201を選択するというアルゴリズムや,ρ<(ρの閾値)という条件でTdwell が最大となるAP201を選択するというアルゴリズムも考えられる。残余スループットC(1−ρ)についても,同様に閾値による絞込みを行うことができる。このとき,ρ<(ρの閾値)またはC(1−ρ)>(C(1−ρ)の閾値)の条件を満たさないAP201については,選択候補から除外する,選択の優先度を低くするなどして対処する。
これらのアルゴリズムは,予測ドウェル時間Tdwell が大きいAP201を優先的に選択するロジックと,AP使用率ρが小さいAP201を優先的に選択するロジックとが含まれていることを意味している。例えば,上記のTdwell ・C(1−ρ)が大きいものから順に,1以上の所定数のAP201を選択するというアルゴリズムは,予測ドウェル時間Tdwell が大きいAP201を優先的に選択するロジックと,スループットCが大きいAP201を優先的に選択するロジックと,AP使用率ρが小さいAP201を優先的に選択するロジックとを含むアルゴリズムである。
ここで,AP使用率とは,例えば,AP201の全チャンネル数に対する使用チャンネル数,AP201の全スループット容量に対する使用スループット容量,AP201の最大接続可能端末数に対する接続端末数などの,AP201の使用率をいう。
これらのアルゴリズム以外にも,例えば,Tdwell >THTdwell,C/n>(C/nの閾値),ρ>(ρの閾値)の条件を満たし,Tdwell ・C/nあるいはTdwell ・(1−ρ)が最大となるAP201を選択するなど,予測ドウェル時間Tdwell を考慮した接続AP選択のさまざまなアルゴリズムが考えられる。また,複数のアルゴリズムを使用してそれぞれのアルゴリズムにより選択されたAP201の結果を合わせて,選択された複数のAP201としてもよい。
このように,AP選択部106によって選択されたAP201は,接続するAP201の最終結果であってもよいし,接続するAP201の好適な候補であってもよい。また,選択されたAP201に自動的に接続するようにしてもよいし,選択されたAP201をユーザに提示し,接続するAP201を指定させる(RAN200で指定させてもよい)ようにしてもよい。
図7は,本実施の形態のAP選択処理装置によるAP選択処理フローチャートである。まず,コグニティブ無線端末10でのセンシングにより,またはネットワーク管理装置20から提供された情報により,各RAN200や各AP201の情報を取得する(ステップS10)。取得された各RAN200や各AP201の情報をもとに,コグニティブ無線端末10で利用可能なRAN200やAP201の情報である利用可能RAN/AP情報を生成する(ステップS11)。
コグニティブ無線端末10が備える速度センサやGPSなどにより,コグニティブ無線端末10の位置情報,移動方向情報,移動速度情報などの端末情報を取得する(ステップS12)。利用可能RAN/AP情報や端末情報を用いた所定の算出方法によって,利用可能な各AP201に対応するコグニティブ無線端末10の予測ドウェル時間を算出する(ステップS13)。
利用可能な各AP201についての算出された予測ドウェル時間と,各AP201の各種パラメータ情報と,閾値などのAP選択の条件となるAP選択条件とをもとに,所定のアルゴリズムにより,1または複数のAP201を選択する(ステップS14)。
なお,ここまで説明したAP選択の処理において,ユーザのプレファレンス(Preference)の条件でさらに絞り込んでもよい。ユーザのプレファレンス(Preference)としては,例えば,通信費用が安い方がよい,QoSの安定性が高い方がよいなど,様々な条件がある。ユーザのプレファレンスによって利用するRAN200やAP201の絞込みを行うことにより,よりユーザセントリックな技術を実現することができる。ユーザのプレファレンス条件による絞込みは,例えば,あらかじめユーザのプレファレンス条件を設定しておき,利用可能なRAN200やAP201の取得の段階や,利用可能RAN/AP情報の生成の段階,接続する複数のAP201が選択された段階など,様々な段階で実行することが可能である。
以上説明したAP選択処理装置100による処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
次に,ネットワーク管理装置20による,予測ドウェル時間の閾値(Threshold )や推奨値(Recommended dwell time)などの情報の設定処理の例を説明する。
まず,ネットワーク管理装置20では,予測ドウェル時間の閾値や推奨値の初期値(例えば,30sec)を設定する。特にどのAP201でも輻輳が発生していなければ,その情報は,各ユーザのコグニティブ無線端末10に,例えばブロードキャストにより通知される。このときユーザのコグニティブ無線端末10では,取得された情報を,AP選択条件として保持する。
ネットワーク管理装置20は,各AP201の負荷状況を監視する。
ネットワーク管理装置20は,カバー範囲202が狭いAP201に輻輳が発生した場合に,予測ドウェル時間の閾値や推奨値を,所定のステップサイズ(例えば,10sec)でインクリメントする。また,カバー範囲202が広いAP201に輻輳が発生した場合に,予測ドウェル時間の閾値や推奨値を,所定のステップサイズでデクリメントする。更新された予測ドウェル時間の閾値や推奨値は,各ユーザのコグニティブ無線端末10に,例えばブロードキャストにより通知される。このときユーザのコグニティブ無線端末10では,保持されていたAP選択条件を,取得された情報で更新する。
予測ドウェル時間の閾値や推奨値の値を増やせば,コグニティブ無線端末10ではより予測ドウェル時間の値が大きいAP201を選択するようになるので,コグニティブ無線端末10の接続をより広いカバー範囲202を持つAP201に誘導することができる。また,予測ドウェル時間の閾値や推奨値の値を減らせば,コグニティブ無線端末10では予測ドウェル時間の値が小さいAP201も選択できるようになるので,コグニティブ無線端末10の接続をより狭いカバー範囲202を持つAP201に誘導することができる。
なお,ネットワーク管理装置20は,対象となる無線システムのすべてのAP201のカバー範囲202の大きさに関する情報を保持しており,各AP201をカバー範囲の大きさ順に整頓したり,その整頓された各APにおいて個々のAP201がどの順番に位置するかなどは,容易に判断可能である。そのため,ネットワーク管理装置20が,例えば閾値を用いて各AP201のカバー範囲202の大小を判断することや,各AP201をカバー範囲202の広さに従ってグループ分けすることなどは,容易に可能である。
なお,カバー範囲202の大きさはRAN単位でおおよそ決定されているケースもあるので,そのような場合には,各AP201のカバー範囲202が広いRAN200,各AP201のカバー範囲202が狭いRAN200といったように,グループ単位でAP201の負荷状況を監視し,予測ドウェル時間の閾値や推奨値の値を更新するようにしてもよい。
以上,本発明の実施の形態について説明したが,本発明は本実施の形態に限られるものではない。例えば,本実施の形態では,ユーザセントリックな無線ネットワーク環境の例を用いて説明を行ったため,AP選択処理装置100がコグニティブ無線端末10のコンピュータで実現されているが,AP選択処理装置100が無線ネットワーク環境内の他のコンピュータ(例えば,ネットワーク管理装置20など)によって実現されても問題はない。
以上説明した本実施の形態について,複数のアクセスポイントからなるネットワーク(ここでは,マルチアクセスネットワークと呼ぶ)の観点から見ると,例えば,以下のように整理することができる。
1)マルチアクセスネットワークは,J個のアクセスポイントを有し,ある端末が同時にアクセス可能なアクセスポイントの数がN(1≦N≦J)である状況で,各アクセスポイントにおける該端末の予測滞在時間Tdwell を算定する滞在時間予測サブシステムを具備するマルチアクセスポイントシステムであって,各端末は,予測滞在時間に対し単調減少するメトリックを用いて,上記アクセスポイント対応の上記メトリックのうち小さい順にM(1≦M≦N)個のメトリックを提供するM個のアクセスポイントを選択する。メトリックとは,ネットワークコストを表す尺度である。この場合の代表的なメトリックは,1/Tdwell などである。
2)上記の1)のマルチアクセスポイントネットワークにおいて,各アクセスポイントのスループット情報Cを保持する保持手段を具備し,上記コストメトリックは,上記保持手段より得られるアクセスポイント当たりのスループット情報に対し単調減少する要素を含む。この場合の代表的なメトリックは,1/(Tdwell ・C)などである。
3)上記の1)または2)のマルチアクセスポイントネットワークにおいて,各アクセスポイントの収容端末数Kを記録する記録手段を具備し,上記コストメトリックは,上記記録手段より得られるアクセスポイント当たりの接続端末数に対し単調増加する要素を含む。この場合の代表的なメトリックは,1/(Tdwell ・C/K)や,1/(Tdwell /K)などである。
4)上記の1)から3)のマルチアクセスポイントネットワークにおいて,各アクセスポイントの使用率ρの測定する測定手段を具備し,上記コストメトリックは,上記測定手段より得られる使用率に対し単調増加する要素を含む。この場合の代表的なメトリックは,1/(Tdwell ・C(1−ρ))などである。
5)上記の1)から4)のマルチアクセスポイントネットワークにおいて,各端末は,スループットの閾値,残余スループットの閾値および予測滞在時間の閾値の一部あるいはすべてを記録する手段を有し,N個のアクセスポイントに対し,それぞれのスループットCが上記スループットの閾値より小さい場合,該アクセスポイントを選択候補から除外するか,該アクセスポイントのメトリックを十分大きい値にし,それぞれの残余スループットC(1−ρ)が上記残余スループットの閾値より小さい場合,該アクセスポイントを選択候補から除外するか,該アクセスポイントのメトリックを十分大きい値にし,それぞれの予測滞在時間が上記予測滞在時間の閾値より小さい場合,該アクセスポイントを選択候補から除外するか,該アクセスポイントのメトリックを十分大きい値にする。
6)上記の5)のマルチアクセスポイントネットワークにおいて,上記J個のアクセスポイントをサービス範囲(面積,平均半径,周長など)の大きさに対応して順序を導出する手段と,その順序に従い,サービス範囲が広いグループとサービス範囲が狭いグループとに分割する手段と,アクセスポイントの使用率あるいは接続端末数が増大してくると,サービス範囲が広いグループのアクセスポイントに対しては,上記予測滞在時間の閾値を小さくする制御を行い,サービス範囲の狭いグループのアクセスポイントに対しては,上記予測滞在時間の閾値を大きくする制御を行う手段を具備する。
本実施の形態による無線ネットワーク環境のシステム構成の例を示す図である。 本実施の形態によるAP選択処理装置の構成例を示す図である。 本実施の形態による複数のAPのカバー範囲内にコグニティブ無線端末が存在する例を説明する図である。 本実施の形態による利用可能RAN/AP情報の例を示す図である。 本実施の形態による予測ドウェル時間算出の例を説明する図である。 本実施の形態による予測ドウェル時間情報の例を示す図である。 本実施の形態のAP選択処理装置によるAP選択処理フローチャートである。
符号の説明
10 コグニティブ無線端末
11 無線インタフェース
12 マルチインタフェース処理部
13 端末処理部
100 AP選択処理装置
101 利用可能RAN/AP情報生成部
102 利用可能RAN/AP情報保持部
103 端末情報取得部
104 予測ドウェル時間算出部
105 予測ドウェル時間情報保持部
106 AP選択部
107 AP選択条件保持部
108 AP選択条件取得部
20 ネットワーク管理装置
200 RAN
201 AP
202 カバー範囲

Claims (8)

  1. 無線ネットワーク端末で接続可能なアクセスポイントの情報を取得する手段と,
    少なくとも前記無線ネットワーク端末の位置情報,移動方向情報または移動速度情報のいずれかを含む端末情報を取得する手段と,
    前記アクセスポイントの情報と前記端末情報とに基づいて,前記無線ネットワーク端末が接続可能なアクセスポイントごとに,前記アクセスポイントのカバー範囲内に前記無線ネットワーク端末が滞在する時間の予測値である予測滞在時間を算出する手段と,
    前記予測滞在時間が小さいアクセスポイントよりも前記予測滞在時間が大きいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むアクセスポイント選択アルゴリズムによって,1または複数のアクセスポイントを選択する手段とを備える
    ことを特徴とするアクセスポイント選択処理装置。
  2. 前記アクセスポイントの情報は,前記アクセスポイントのスループットに関する情報を含み,
    前記アクセスポイント選択アルゴリズムは,前記スループットが小さいアクセスポイントよりも前記スループットが大きいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイント選択処理装置。
  3. 前記アクセスポイントの情報は,前記アクセスポイントの接続端末数の情報を含み,
    前記アクセスポイント選択アルゴリズムは,前記接続端末数が大きいアクセスポイントよりも前記接続端末数が小さいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクセスポイント選択処理装置。
  4. 前記アクセスポイントの情報は,前記アクセスポイントの使用率の情報を含み,
    前記アクセスポイント選択アルゴリズムは,前記使用率が大きいアクセスポイントよりも前記使用率が小さいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のアクセスポイント選択処理装置。
  5. 少なくとも予測滞在時間の閾値,アクセスポイントのスループットの閾値,または残余スループットの閾値のいずれかを含むアクセスポイント選択条件を保持する手段を備え,
    前記アクセスポイント選択アルゴリズムは,前記予測滞在時間が前記予測滞在時間の閾値より小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジック,前記アクセスポイントの情報に含まれる前記アクセスポイントのスループットが前記スループットの閾値よりも小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジック,または前記アクセスポイントの情報に含まれる前記アクセスポイントの残余スループットが前記残余スループットの閾値よりも小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジックのいずれかを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイント選択処理装置。
  6. 少なくとも予測滞在時間の閾値を含むアクセスポイント選択条件を保持する手段を備え,
    前記アクセスポイント選択アルゴリズムは,前記予測滞在時間が前記予測滞在時間の閾値より小さいアクセスポイントを選択候補から除外するあるいは非優先的に選択するロジックを含み,
    前記予測滞在時間の閾値は,カバー範囲の広さを含む各アクセスポイントの情報を管理するネットワーク管理装置により,よりカバー範囲が広いアクセスポイントの方に無線ネットワーク端末の接続を促す場合には値が大きくなるように制御されており,よりカバー範囲が狭いアクセスポイントの方に無線ネットワーク端末の接続を促す場合には値が小さくなるように制御されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイント選択処理装置。
  7. アクセスポイントの情報を取得する手段と,端末情報を取得する手段と,予測滞在時間を算出する手段と,アクセスポイントを選択する手段とを備えたアクセスポイント選択処理システムによるアクセスポイント選択方法であって,
    無線ネットワーク端末で接続可能なアクセスポイントの情報を取得する過程と,
    少なくとも前記無線ネットワーク端末の位置情報,移動方向情報または移動速度情報のいずれかを含む前記端末情報を取得する過程と,
    前記アクセスポイントの情報と前記端末情報とに基づいて,前記無線ネットワーク端末が接続可能なアクセスポイントごとに,前記アクセスポイントのカバー範囲内に前記無線ネットワーク端末が滞在する時間の予測値である前記予測滞在時間を算出する過程と,
    前記予測滞在時間が小さいアクセスポイントよりも前記予測滞在時間が大きいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むアクセスポイント選択アルゴリズムによって,1または複数のアクセスポイントを選択する過程とを有する
    ことを特徴とするアクセスポイント選択方法。
  8. コンピュータを,
    無線ネットワーク端末で接続可能なアクセスポイントの情報を取得する手段と,
    少なくとも前記無線ネットワーク端末の位置情報,移動方向情報または移動速度情報のいずれかを含む端末情報を取得する手段と,
    前記アクセスポイントの情報と前記端末情報とに基づいて,前記無線ネットワーク端末が接続可能なアクセスポイントごとに,前記アクセスポイントのカバー範囲内に前記無線ネットワーク端末が滞在する時間の予測値である予測滞在時間を算出する手段と,
    前記予測滞在時間が小さいアクセスポイントよりも前記予測滞在時間が大きいアクセスポイントが優先的に選択されるロジックを含むアクセスポイント選択アルゴリズムによって,1または複数のアクセスポイントを選択する手段として
    機能させるためのアクセスポイント選択処理プログラム。
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