JP2009206195A - 配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程が複雑化することを抑制しつつ、スルーホールへのプレスフィット端子の圧入によって基板に過剰な応力が発生し、基板の信頼性が低下することを抑制できる配線基板を提供する。
【解決手段】プレスフィット端子51が圧入されるスルーホール41が基板40に形成された配線基板4において、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入されることにより基板40に加わる荷重を受けて潰れ変形し当該荷重を吸収する応力緩和孔43を、基板40に形成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、プレスフィット端子がスルーホールに圧入される配線基板に関する。
近年、車載用の電子機器において、プレスフィット構造を用いて端子を配線基板に接続する技術が提案されている。プレスフィット構造は、配線基板に形成したスルーホールにプレスフィット端子を圧入して電気的に接続することにより、従来から一般的に行われていたハンダ接続を廃止することができる。
ところで、このようなプレスフィット構造では、プレスフィット端子の幅をスルーホールの径よりも大きくしてあるため、プレスフィット端子の圧入時にスルーホールの周縁部に荷重が加わって基板に過剰な応力が発生し、基板の信頼性が低下するおそれがある。
このため、基板の樹脂中に弾性材を充填して、プレスフィット端子の圧入時に発生する応力を緩和するようにした配線基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−128071号公報
しかしながら、特許文献1に開示された配線基板では、樹脂中に弾性材を充填する必要が有るため、一般的に用いられている配線基板を使用することができないとともに、製造工程が複雑化して製品のコストアップが余儀なくされてしまう。
そこで、本発明は、製造工程が複雑化することを抑制しつつ、スルーホールへのプレスフィット端子の圧入によって基板に過剰な応力が発生することを抑制できる配線基板を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、プレスフィット端子が圧入されるスルーホールが基板に形成された配線基板において、前記スルーホールに前記プレスフィット端子が圧入されることにより前記基板に加わる荷重を受けて潰れ変形し当該荷重を吸収する応力緩和孔を、前記基板に形成したことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、プレスフィット端子が圧入されるスルーホールが基板に形成された配線基板において、前記基板における前記スルーホールの近傍に応力緩和孔を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、応力緩和孔を形成したことにより、スルーホールにプレスフィット端子が圧入された場合には、基板に加わる荷重を応力緩和孔が潰れ変形して吸収するので、基板に過剰な応力が発生することを抑制することができる。また、本発明によれば、基板に単に応力緩和孔を形成すればよく、配線基板の製造工程が複雑化することを抑制することができる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。本実施形態の配線基板は、自動車のエンジン制御ユニットに設けられる配線基板への適用例である。図1は、本実施形態にかかる制御ユニットを示す斜視図、図2は、本実施形態にかかる制御ユニットを示す分解斜視図、図3は、本実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入される過程を(a)および(b)に順を追って示す斜視図、図4は、本実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入された状態の配線基板を示す要部拡大平面図、図5は、図4中V-V線に沿った拡大断面図である。
図1および図2に示すように、エンジン制御ユニット1は、ベース2と、このベース2に固定されるカバー3と、これらベース2とカバー3との間の内部空間に収納される配線基板4と、この配線基板4に結合されてその一部がベース2とカバー3との間の内部空間に収納されるプレスフィットコネクタ5と、を備えている。
ベース2は、金属材料によって構成してある。この金属材料は、例えば、アルミニウムや、鉄、ステンレス鋼などである。ベース2は、カバー3に対向して開口する略矩形状の有底箱体として形成してある。ベース2の底部21の側部には、略四角形状の段部状の放熱部22を形成してある。また、底部21の周縁部から立ち上がる外周壁23の突出端面23aには、取付ねじ6用のねじ孔24を複数形成してある。また、外周壁23の外側面23bには、取付ブラケット25を突設してある。この取付ブラケット25は、取付ボルト(図示せず)によって車体(図示せず)に取り付けられる。
カバー3は、金属材料によって構成してある。この金属材料は、例えば、アルミニウムや、鉄、ステンレス鋼などである。本実施形態では、カバー3は、薄肉鋼板をプレス成形することで形成してある。カバー3の周縁部には、ベース2の外周壁23の突出端面23aおよび外側面23bにほぼ密接して嵌合するフランジ部31を形成してある。フランジ部31には、ベース2のねじ孔24に対応した位置に、取付ねじ6用の挿通孔32を形成してある。このカバー3は、配線基板4やプレスフィットコネクタ5を覆っている。
そして、カバー3をベース2に被せて、フランジ部31の挿通孔32に挿通した取付ねじ6を外周壁23のねじ孔24に締め付けるようになっている。このとき、外周壁23とフランジ部31との間に配線基板4の外周部を挟持するようになっており、取付ねじ6の締め付け固定で配線基板4がベース2とカバー3との間の内部空間に位置した状態で、ベース2とカバー3とに一体に固定される。また、カバー3とベース2とでプレスフィットコネクタ5を挟持するようになっている。
プレスフィットコネクタ5は、複数のプレスフィット端子51を備えている。これらのプレスフィット端子51は、図3および図4に示すように、その先端部51aが例えば断面略M字状を成している。プレスフィット端子51は、複数行および複数列に整列させて形成してある。これらプレスフィット端子51は、プレスフィットコネクタ5に装着されるハーネス(図示せず)によって、エンジンに配置された各種のセンサやアクチュエータ(いずれも図示せず)などに接続される。このプレスフィットコネクタ5には、図2に示すように、プレスフィットコネクタ5を配線基板4に取り付けるための爪部52を配線基板4に向けて垂下してある。
配線基板4は、図2および図3に示すように、略矩形を成す例えば3層構造の平板状の基板40を備えている。この基板40は、絶縁性の合成樹脂によって構成してある。基板40の表面(図中上面)41には、半導体ICやコンデンサ、コイル、トランジスタなどの図示省略した電子部品を搭載してあり、これらの電子部品同士は、一部を図示省略した電気配線であるプリント配線44(図4参照)を介して接続されている。
基板40には、プレスフィットコネクタ5の各プレスフィット端子51毎に、スルーホール41を形成してある。したがって、複数のスルーホール41が、プレスフィット端子51に対応して複数行および複数列に整列している。これらのスルーホール41には、図3に示すように、プレスフィット端子51が圧入される。
基板40には、図2に示すように、係合孔42を形成してあり、プレスフィット端子51をスルーホール41に圧入すると同時に、係合孔42に爪部52が係合して、プレスフィットコネクタ5を配線基板4に取り付けるようになっている。
プレスフィット端子51とスルーホール41との関係は、図3(a)に示すように、プレスフィット端子51の所定の弾発力を持った先端部51aの幅Wが、スルーホール41の内径Dよりも僅かに大きくなっている。そして、図3(b)に示すように、プレスフィット端子51の先端部51aがスルーホール41に圧入(挿入)されることにより、プレスフィット端子51がスルーホール41の内周面を構成する導電板41aに圧接して、プレスフィット端子51とスルーホール41の導電板41aとが相互に電気的に接続するようになっている。これにより、各プレスフィット端子51がプリント配線44にスルーホール41の導電板41aを介して接続される。この接続がなされることで、基板40に搭載した電子部品によってエンジンの運転が制御可能となる。
スルーホール41は、上述した通りプレスフィット端子51に対応して複数行および複数列に整列させて形成してあり、その行の一部を図4に示すと、各スルーホール41はそれぞれの中心軸線41cを結ぶ直線K上に略一直線に配置してある。ここで、プレスフィット端子51においては、スルーホール41の中心軸線41cを間にして相対向する一対の圧接部Pを備えている。この圧接部Pは、スルーホール41の内周に圧接するものである。本実施形態では、プレスフィット端子51の一対の圧接部Pを直線K上に配置してある。
そして、本実施形態では、図3ないし図5に示すように、基板40におけるスルーホール41の近傍に応力緩和孔43を形成してある。応力緩和孔43は、断面円状に形成されている。この応力緩和孔43は、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入されることによる基板40に加わる荷重を受けて潰れ変形して当該荷重を吸収するものである。
応力緩和孔43は、図4に示すように、プレスフィット端子51の圧接部Pとスルーホール41の中心軸線41cとを通る直線(本実施形態では、直線K)上に配置してある。直線Kは、スルーホール41の中心軸線41cに直交して、プレスフィット端子51の圧接部Pを通っている。また、応力緩和孔43は、スルーホール41同士の間に設けてある。詳しくは、本実施形態では、ある一つのスルーホール41に対しては、一対の応力緩和孔43が該スルーホール41を間にして対向して直線K上に位置している。
応力緩和孔43の内周は、導電板43aによって被覆してある。この導電板43aとスルーホール41の導電板41aとは、図4に示すように、分離独立させても良いし、相互に連結させても良い。
このような構成において、エンジン制御ユニット1の組立時にプレスフィット端子51をスルーホール41に圧入した際には、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入されることにより基板40に過剰な応力が発生することを応力緩和孔43が抑制する。詳しくは、プレスフィット端子51をスルーホール41に圧入した時すると、プレスフィット端子51の押圧力S(図5)によって基板40に荷重が加わるが、当該荷重を応力緩和孔43が受けて潰れ変形して吸収し、スルーホール41の周縁部に発生する応力が増大することを抑制する。したがって、配線基板4の組立時および組立完成状態において、基板40に過剰な応力が発生し、プリント配線44の剥離による接続信頼性の低下を防止することができる。また、このように、基板40に過剰な応力が発生することを応力緩和孔43が抑制するので、プリント配線44を形成するエリアの制約を受けることを抑えることができ、よって、基板40の小型化を図ることができる。
以上説明した本実施形態の作用効果を以下に示す。
本実施形態は、プレスフィット端子51が圧入されるスルーホール41が基板40に形成された配線基板4において、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入されることにより基板40に加わる荷重を受けて変形し当該荷重を吸収する応力緩和孔43を、基板40に形成したことにより、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された場合には、基板40に加わる荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して吸収するので、スルーホール41へのプレスフィット端子51の圧入によって基板40に過剰な応力が発生することを抑制することができる。また、本実施形態では、基板40に単に応力緩和孔43を形成すればよく、配線基板4の製造工程が複雑化することを抑制することができ、ひいては、安価な配線基板4を提供することができる。
また、本実施形態は、プレスフィット端子51が圧入されるスルーホール41が基板40に形成された配線基板4において、基板40におけるスルーホール41の近傍に応力緩和孔43を形成したので、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された場合には、応力緩和孔43が、基板40に加わる荷重を受けて変形し当該荷重を吸収するので、スルーホール41へのプレスフィット端子51の圧入によって基板40に過剰な応力が発生することを抑制することができる。また、本実施形態では、基板40に単に応力緩和孔43を形成すればよく、配線基板4の製造工程が複雑化することを抑制することができ、ひいては、安価な配線基板4を提供することができる。
ここで、応力緩和孔が無い従来構造では、スルーホールにプレスフィット端子が圧入されることによりスルーホールの周囲に過剰な応力が生じる範囲が広いため、スルーホール周囲の比較的広い範囲を、プリント配線を形成しない配線禁止エリアとして設定して、プリント配線に過剰な応力が発生するのを抑制する必要がある。これに対して、本実施形態では、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入されることにより基板40に加わる荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して吸収し、基板40に過剰な応力が発生するのを抑制するので、基板40における配線禁止エリアを従来構造に比べて狭くすることができ、ひいては、スルーホール41間のピッチを小さく設定できるので、基板40の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、プレスフィット端子51においてスルーホール41の内周に圧接する圧接部Pとスルーホール41の中心軸線41cとを通る直線K上に、応力緩和孔43を配置したことにより、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された際に基板40において他の部分よりも相対的に大きな荷重が加わる部分に応力緩和孔43が位置するので、その荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して効率よく吸収することができ、よって、基板40に過剰な応力が発生することを効率良く抑制することができる。
また、本実施形態は、スルーホール41を複数設け、スルーホール41同士の間に応力緩和孔43を設けたので、応力緩和孔43を介して対向する一対のスルーホール41のそれぞれにプレスフィット端子51が圧入されることにより基板40に加わる荷重を応力緩和孔43が効率よく潰れ変形して吸収することができる。また、このように隣接するスルーホール41間に応力緩和孔43を配置することによって、隣接するスルーホール41で発生する応力が相互に干渉して応力が増大化するのを抑制できるため、スルーホール41間の間隔を狭くすることが可能となり、ひいては、配線基板4の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、応力緩和孔43の内周を導電板43aで被覆しているので、従来の基板の応力発生部位にもプリント配線44を設けることができ、ひいては、基板4の小型化を図ることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略して述べる。
図6に示すように、本実施形態の配線基板4Aは、基本的に第1の実施形態の配線基板4と同様に構成され、プレスフィット端子51を圧入するスルーホール41を形成してあり、そのスルーホール41の近傍に応力緩和孔43を形成してある。
そして、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、プレスフィット端子51においてスルーホール41に圧入される先端部51aの断面形状が異なっていることである。
本実施形態のプレスフィット端子51は、先端部51aの断面形状が、2つの矩形状部分をずらして結合した形状となっており、圧接部Pは、複数設けたスルーホール41の中心軸線41cを通る直線Kに対して所定の角度θをもって配置される。具体的には、本実施形態では、θ≒45゜となっている。したがって、スルーホール41の中心軸線41cとプレスフィット端子51の圧接部Pとを通る直線K1は、直線Kに対して所定の角度θを成したものとなっている。そして、応力緩和孔43をその直線K1上でスルーホール41の近傍に配置してある。
以上説明した本実施形態では、第1の実施形態と同様に、配線基板4Aにおいて、プレスフィット端子51におけるスルーホール41の内周に圧接する圧接部Pとスルーホール41の中心軸線41cとを通る直線K1上に、応力緩和孔43を配置したことにより、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された際に基板40において他の部分よりも相対的に大きな荷重が加わる部分に応力緩和孔43が位置するので、その荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して効率良く吸収することができ、よって、基板40に過剰な応力が発生することを効率良く抑制することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図7を参照して説明する。図7は、本第3の実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略して述べる。
図7に示すように、本実施形態の配線基板4Bは、基本的に第1の実施形態の配線基板4と同様に、スルーホール41および応力緩和孔43を形成してある。
そして、本実施形態が第1の実施形態と主に異なる点は、プレスフィット端子51においてスルーホール41に圧入される先端部51aの断面形状が異なっていることであり、その先端部51aの断面形状はほぼ矩形状となっている。この場合のプレスフィット端子51の圧接部Pは、矩形状断面となったプレスフィット端子51の各頂点となり、圧接部Pが4箇所設けられる。したがって、スルーホール41の中心軸線41cとプレスフィット端子51の圧接部Pとを通ると直線K2は、X字状に配置される2つの直線となる。そして、応力緩和孔43をその直線K2上でスルーホール41の近傍に配置してある。
以上説明した本実施形態では、第1の実施形態と同様に、配線基板4Bにおいて、プレスフィット端子51におけるスルーホール41の内周に圧接する圧接部Pとスルーホール41の中心軸線41cとを通る直線K2上に、応力緩和孔43を配置したことにより、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された際に基板40において他の部分よりも相対的に大きな荷重が加わる部分に応力緩和孔43が位置するので、その荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して効率良く吸収することができ、よって、基板40に過剰な応力が発生することを効率良く抑制することができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について図8を参照して説明する。図8は、本実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略して述べる。
図8に示すように、本実施形態の配線基板4Cは、基本的に第1の実施形態の配線基板4と同様に、スルーホール41および応力緩和孔43を形成してある。
そして、本実施形態にあっても第1の実施形態と異なる点は、プレスフィット端子51におけるスルーホール41に圧入される先端部51aの断面形状が異なっていることであり、その先端部51aの断面形状は直線K方向に分離した一対の矩形状部分51bとなっている。この場合のプレスフィット端子51の圧接部Pは、各矩形状部分51bの対向側とは反対側の頂点となり、各矩形状部分51bにそれぞれ2箇所の圧接部Pが設けられることから合計4箇所の圧接部Pが設けられる。したがって、スルーホール41の中心軸線41cとプレスフィット端子51の圧接部Pとを通る直線K3は、第3の実施形態と同様にX字状に配置される2つの直線となる。そして、応力緩和孔43をその直線K3上でスルーホール41の近傍に配置してある。
以上説明した本実施形態では、第1の実施形態と同様に、配線基板4Cにおいて、プレスフィット端子51におけるスルーホール41の内周に圧接する圧接部Pとスルーホール41の中心軸線41cとを通る直線K3上に、応力緩和孔43を配置したことにより、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された際に基板40において他の部分よりも相対的に大きな荷重が加わる部分に応力緩和孔43が位置するので、その荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して効率良く吸収することができ、よって、基板40に過剰な応力が発生することを効率良く抑制することができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について図9を参照して説明する。図9は、本実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略して述べる。
図9に示すように、本実施形態では、配線基板4は、第1の実施形態の配線基板4と同じである。そして、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、プレスフィット端子51におけるスルーホール41に圧入される先端部51aの断面形状が異なっていることである。
本実施形態のプレスフィット端子51は、先端部51aの断面形状が、スルーホール41の中心軸線41cに関して対称な形状となっている。圧接部Pは、第1の実施形態と同じく直線K上に配置してある。
以上説明した本実施形態では、第1の実施形態と同様に、配線基板4において、プレスフィット端子51におけるスルーホール41の内周に圧接する圧接部Pとスルーホール41の中心軸線41cとを通る直線K上に、応力緩和孔43を配置したことにより、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された際に基板40において他の部分よりも相対的に大きな荷重が加わる部分に応力緩和孔43が位置するので、その荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して効率良く吸収することができ、よって、基板40に過剰な応力が発生することを効率良く抑制することができる。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について図10ないし図12を参照して説明する。図10は、本実施形態にかかる制御ユニットを示す斜視図、図11は、本実施形態にかかる制御ユニットを示す分解斜視図、図12は、本実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入される過程を(a)および(b)に順を追って示す斜視図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略して述べる。
本実施形態のエンジン制御ユニット1Aは、図10および図11に示すように、ベース2とカバー3との間の内部空間に配線基板4Dおよびプレスフィットコネクタ5Aを収納して概略構成してある。
本実施形態のエンジン制御ユニット1Aが第1の実施形態と主に異なる点は、第1の実施形態のエンジン制御ユニット1がプレスフィットコネクタ5Aを配線基板4Dに対してカバー3側(図2中上方)に配置してあるのに対して、本実施形態ではそれらを逆にしてプレスフィットコネクタ5Aを配線基板4Dに対してベース2側(図11中下方)に配置したことにある。
したがって、本実施形態では、プレスフィットコネクタ5Aからプレスフィット端子51を図中上方に向けて突設してあり、ベース2にプレスフィットコネクタ5Aをセットした後、図12(a)中の矢印に示すように、その上方から配線基板4Dに形成した複数のスルーホール41を各プレスフィット端子51に押し込んで圧入するようになっている。
プレスフィットコネクタ5Aおよび配線基板4Dを収納するベース2およびカバー3は、第1の実施形態とほぼ同様の構成をもって形成されるが、特に本実施形態では、プレスフィットコネクタ5Aを収納するためにベース2の外周壁23を高くしてあり、その分、カバー3を浅くして上面を平坦に形成してある。また、配線基板4Dの上面に各電子部品7を搭載してある。
そして、本実施形態にあっても、第1の実施形態と同様に、スルーホール41の近傍に応力緩和孔43を形成してある。また、この場合にあっても、応力緩和孔43を、プレスフィット端子51においてスルーホール41の内周に圧接する圧接部Pとスルーホール41の中心軸線とを通る直線上に配置することが好ましい。更には、応力緩和孔43を、スルーホール41同士の間に設けることが好ましい。なお、プレスフィット端子51の断面形状は、第1の実施形態のプレスフィット端子51に限ることなく、例えば第2〜第5の実施形態のプレスフィット端子51のいずれか1つと同様であっても良い。
以上説明した本実施形態の配線基板4Dでは、プレスフィット端子51をスルーホール41のベース2側(下方)から圧入する場合にあっても、第1の実施形態と同様に基板40に応力緩和孔43を形成したことにより、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入されることにより基板40に加わる荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して吸収するので、スルーホール41へのプレスフィット端子51の圧入によって基板40に過剰な応力が発生するのを抑制することができる。また、本実施形態では、基板40に単に応力緩和孔43を形成すればよく、配線基板4の製造工程が複雑化することを抑制することができ、ひいては、安価な配線基板4を提供することができる。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態について図13を参照して説明する。図13は、本実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入された状態の配線基板を示す要部拡大平面図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略して述べる。
図13に示すように、本実施形態の配線基板4Eは、基本的に第1の実施形態の配線基板4と同様に構成され、プレスフィット端子51を圧入する複数のスルーホール41をそれぞれの中心軸線41cを結ぶ直線K上に略一直線に配置してあり、そのスルーホール41の近傍に応力緩和孔43を形成してある。
そして、本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、応力緩和孔43を直線K上には配置せずに、スルーホール41における直線Kの両側に配置した点である。詳細には、直線Kに沿って隣接して並ぶ3つのスルーホール41L,41M,41Nのうちの両端に位置するスルーホール41L,41Nには、上記の通りにスルーホール41L,41Nにおける直線Kの両側に一対の応力緩和孔43を設ける一方、3つのスルーホール41のうちの真中に位置するスルーホール41Mに対しては、応力緩和孔43を設けていない。そして、3つのスルーホール41L,41M,41Nのうちの真中に位置するスルーホール41Mに対しては、第1の実施形態と同じに、圧接部Pが直線K上に位置するようにプレスフィット端子51を配置する一方、3つのスルーホール41L,41M,41Nのうちの両端に位置するスルーホール41L,41Nに対しては、圧接部Pが直線Kの両側に位置して応力緩和孔43に対向するようにプレスフィット端子51を配置する。つまり、3つのスルーホール41L,41M,41Nのうちの真中に位置するスルーホール41Mに配置するプレスフィット端子51に対して、3つのスルーホール41L,41M,41Nのうちの両端に位置するスルーホール41L,41Nに配置するプレスフィット端子51を、90度回転して配置してある。
以上説明した本実施形態では、スルーホール41にプレスフィット端子51が圧入された場合、3つのスルーホール41L,41M,41Nのうちの両端に位置するスルーホール41L,41Nに対しては、基板40に加わる荷重を応力緩和孔43が潰れ変形して吸収する一方、3つのスルーホール41L,41M,41Nのうちの真中に位置するスルーホール41Mに対しては、基板40に加わる荷重を、スルーホール41Mを挟む一対のスルーホール41L,41Nが潰れ変形して吸収する。したがって、スルーホール41(41L,41M,41N)へのプレスフィット端子51の圧入によって基板40に過剰な応力が発するのを抑制することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、配線基板としては、エンジン制御ユニットに用いる配線基板に限ることなく、例えば、パワーステアリング制御ユニットやブレーキ制御ユニット、自動変速機(AT)制御ユニットなどの他の制御ユニット用のものであっても良い。
また、上記各実施形態では、応力緩和孔43の内周を導電板43aによって被覆した例を示したが、応力緩和孔43は、導電板43aが無い単なる貫通孔であっても良い。
また、上記各実施形態では、応力緩和孔43として、断面円状のものを例に説明したが、応力緩和孔43は、断面3各状などの断面多角形状や断面楕円状に形成されていても良く、荷重を受けて変形し易い形状であることがより好適である。
また、上記各実施形態では、基板40として、その表面にプリント配線44を設けた例を説明したが、これに限ることなく、基板40としては、図14に示すように、基板40の内部における層の間にもプリント配線44を設けたものであっても良い。
本発明の第1の実施形態にかかる制御ユニットを示す斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる制御ユニットを示す分解斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入される過程を(a)および(b)に順を追って示す斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入された状態の配線基板を示す要部拡大平面図。 図4中V-V線に沿った拡大断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図。 本発明の第3の実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図。 本発明の第4の実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図。 本発明の第5の実施形態にかかる配線基板におけるスルーホールと応力緩和孔との関係を示す要部拡大平面図。 本発明の第6の実施形態にかかる制御ユニットを示す斜視図。 本発明の第6の実施形態にかかる制御ユニットを示す分解斜視図。 本発明の第6の実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入される過程を(a)および(b)に順を追って示す斜視図。 本発明の第7の実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入された状態の配線基板を示す要部拡大平面図。 本発明の他の実施形態にかかるプレスフィット端子がスルーホールに圧入された状態の配線基板を示す要部拡大断面図。
符号の説明
4、4B、4C、4D、4E 配線基板
40 基板
41 スルーホール
41c スルーホールの中心軸線
43 応力緩和孔
51 プレスフィット端子
P 圧接部
K、K1、K2、K3 直線

Claims (4)

  1. プレスフィット端子が圧入されるスルーホールが基板に形成された配線基板において、
    前記スルーホールに前記プレスフィット端子が圧入されることにより前記基板に加わる荷重を受けて潰れ変形し当該荷重を吸収する応力緩和孔を、前記基板に形成したことを特徴とする配線基板。
  2. プレスフィット端子が圧入されるスルーホールが基板に形成された配線基板において、
    前記基板における前記スルーホールの近傍に応力緩和孔を形成したことを特徴とする配線基板。
  3. 前記プレスフィット端子において前記スルーホールの内周に圧接する圧接部と前記スルーホールの中心軸線とを通る直線上に、前記応力緩和孔を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板。
  4. 前記スルーホールを複数設け、前記スルーホール同士の間に前記応力緩和孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の配線基板。
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