JP2009205935A - 接続端子、ワイヤハーネス、圧着装置及びワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

接続端子、ワイヤハーネス、圧着装置及びワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電線支持部を加熱することなく、多数の電線に対して電線支持部を圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる接続端子、ワイヤハーネス、その製造方法、及び、圧着装置を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、電線30を支持する三つの電線支持部11と、三つの電線支持部11のそれぞれを連結するブリッジ部12と、九本の電線30と、を有する。そして、三つの電線支持部11のそれぞれが、三本の電線30に対して圧着されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電線に対して圧着される接続端子、接続端子を含むワイヤハーネス、その製造方法、及び、圧着装置に関する。
端子と電線との接続に関する従来の技術の例が、特許文献1乃至特許文献4に開示されている。特許文献1には、絶縁被覆導線を、並行する2つの側辺部材と該側辺部材の一端それぞれを一体に接続する半環部材とからなる略U字形状の導体端子の溝に挿入し、2つの側辺部材の外面から加圧すると共に通電して絶縁被覆導線と導体端子とを接合する絶縁被覆導線の接合方法が開示されている。この技術では、導体端子に通電することにより、導体端子に抵抗熱が発生する。
また、特許文献2には、続端子に円筒状の接続部を形成し、この接続部に絶縁被膜で被覆した電線の一端を挿入して接続部を加熱しつつ加圧することで、電線を接続する形式の接続端子が開示されている。
また、特許文献3には、電線に端子を圧着するための端子圧着装置が開示されている。この装置は、端子連結体から端子を切り離す複数の端子切断部と、端子連結体を各端子切断部に送る端子送り部と、切断された端子を電線に圧着する端子圧着部と、端子搬送部と、を備えている。
特許文献4には、端子金具の圧着加工を行なう形式の半自動式端子圧着ユニットが開示されている。このユニットは、子金具の底部を受けるアンビルと、被覆電線に端子金具を圧着するクリンパーと、クリンパーとアンビルの間に端子金具を送給する端子金具送給部と、送給された端子金具に対し、被覆電線の端部を端子金具の電線収容溝内で位置決め可能なストッパと、を備えている。
特開平5−114450号公報 特開2002−141118号公報 特開平11−224759号公報 特開平8−236255号公報
特許文献1及び特許文献2のように、端子の接続部(電線支持部)を加熱しつつ加圧して、電線に対して端子を圧着する場合には、電線が高温で加熱されてしまうことによって電線が劣化したり、熱によって加熱が不要な部分も溶けたりする可能性がある。
一方、特許文献3及び特許文献4のように、端子を電線に対して圧着すれば、端子及び電線を加熱せずに、端子と電線とを接続できる。ところで、圧着に用いられる圧着端子としては、頻繁に用いられる標準的なサイズのものがある(例えば、六本の電線に対して圧着可能な端子など)。そのため、多数の電線(例えば七本以上の電線)に対して端子を圧着することにより、多数の電線を一纏めにしたい場合には、別途、多数の電線に対応した専用端子が必要になる。しかし、多数の電線の接続が必要になるたびに、その本数に合わせて、専用端子を製造又は入手するのでは、コスト面及び作業効率面において問題となる。そこで、圧着用の接続端子としては、基本的な形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できるものが望ましい。
また、多数の電線(例えば、七本以上の電線)をまとめて圧着した場合には、圧着時に、電線が端子内で断線する可能性がある。そのため、圧着用の接続端子としては、圧着時における断線の発生を抑止できるものが望ましい。
そこで、本発明は、電線支持部を加熱することなく、多数の電線に対して電線支持部を圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる接続端子、ワイヤハーネス、その製造方法、及び、圧着装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る接続端子は、電線を支持する複数の電線支持部と、前記複数の電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、を有し、前記複数の電線支持部のそれぞれは、一、二又は三本の電線に対して圧着可能である。
この構成によると、端子に対して、加熱をせずに圧着により電線を接続できるために、発熱による、端子及び電線への悪影響を無くすことができる。また、一つの電線支持部で支持する電線の本数は、最高でも三本であるために、まとめて圧着される電線の数が少なく、圧着時に電線が断線しにくい。また、設計段階においては、接続する電線の本数に合わせて、任意の数の電線支持部を形成すればよいので、多数の電線(例えば七本以上の電線)に対応した専用端子を、必要となる度に製造又は入手する必要がなくなり、電線支持部の形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できる。以上により、電線支持部を加熱することなく、多数の電線に対して電線支持部を圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。なお、この接続端子は、圧着前のものである。
また、ブリッジ部が設けられているので、ブリッジ部を折り曲げられる。そのため、接続端子の形状を設置スペースに合わせて変形させたり、突出部材に対して接続端子を引っ掛けたりすることができる。
なお、電線支持部としては、電線の接続方向に沿って見たときに、筒状、U字状、V字状、C字状となるものが適用できる。また、接続端子に含まれる“複数の電線支持部”の個数は、一まとめにしようとする電線の本数(任意の本数)により定まる。そして、一つの電線支持部には、一乃至三本の電線を支持できるので、電線が四乃至六本であれば電線支持部は二つ、電線が七乃至九本であれば電線支持部は三つというように、電線支持部の個数が定まる。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、電線を支持する複数の電線支持部と、前記複数の電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、複数の電線と、を有し、前記複数の電線支持部のそれぞれが、一、二又は三本の前記電線に対して圧着されている。
この構成によると、端子に対して、加熱をせずに圧着により電線を接続するために、発熱による、端子及び電線への悪影響を無くすことができる。また、一つの電線支持部で支持する電線の本数は、最高でも三本であるために、まとめて圧着される電線の数が少なく、圧着時に電線が断線しにくい。また、設計段階においては、接続する電線の本数に合わせて、任意の数の電線支持部を形成すればよいので、多数の電線(例えば七本以上の電線)に対応した専用端子を、必要となる度に製造又は入手する必要がなくなり、電線支持部の形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できる。以上により、組み立て時において、電線支持部を加熱することなく、電線支持部を多数の電線に対して圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。また、接続端子の形状を設置スペースに合わせて変形させたり、突出部材に対して接続端子を引っ掛けたりすることができる。
また、本発明にかかるワイヤハーネスにおいて、前記ブリッジ部が折り曲げられていてもよい。これによると、接続端子の形状を設置スペースに合わせたり、突出部材に対して接続端子を引っ掛けたりすることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスの製造方法は、連続的に配置された複数の電線支持部と、複数の前記電線支持部に沿うように形成され且つ複数の前記電線支持部のそれぞれに対して連続する連結帯と、を有する端子連結体を切断して、前記端子連結体から接続端子を切り離す切断工程と、前記電線支持部に対して、一、二又は三本の電線を供給する電線供給工程と、前記電線支持部を、前記電線供給工程において供給された前記電線に対して圧着する圧着工程と、を備え、前記切断工程においては、前記端子連結体から、複数の前記電線支持部と、前記連結帯の一部であり且つ複数の当該電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、を有して構成される前記接続端子を切り離す。
この構成によると、端子に対して、加熱をせずに圧着により電線を接続するために、発熱による、端子及び電線への悪影響を無くすことができる。また、一つの電線支持部で支持する電線の本数は、最高でも三本であるために、まとめて圧着される電線の数が少なく、圧着時に電線が断線しにくい。また、接続する電線の本数に合わせて、任意の数の電線支持部を形成することが可能となるので、多数の電線(例えば七本以上の電線)に対応した専用端子を、必要となる度に製造又は入手する必要がなくなり、電線支持部の形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できる。以上により、電線支持部を加熱することなく、電線支持部を多数の電線に対して圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。また、得られたワイヤハーネスは、接続端子の形状を設置スペースに合わせて変形させたり、突出部材に対して接続端子を引っ掛けたりすることができる。
なお、切断工程、電線供給工程、及び圧着工程は、例えば、以下のような順序で実施できる。
(1)電線供給工程→圧着工程→切断工程
(2)電線供給工程→切断工程→圧着工程
(3)切断工程→電線供給工程→圧着工程
(4)電線供給工程→圧着・切断工程(同時)
また、端子連結体に、連結帯とキャリア帯とが含まれる場合において、切断工程に、連結帯を切断する工程である第1切断工程と、キャリア帯を切断する工程である第2切断工程と、が含まれてもよい。すなわち、切断工程が二段階で行われてもよい。このような場合において、第1切断工程及び第2切断工程が、同時ではなく、異なったタイミングで実施される場合には、第1切断工程、第2切断工程、電線供給工程、及び圧着工程は、以下のような順序で実施できる。
(5)第1切断工程→第2切断工程→電線供給工程→圧着工程
(6)第1切断工程→電線供給工程→第2切断工程→圧着工程
(7)第1切断工程→電線供給工程→圧着工程→第2切断工程
(8)電線供給工程→第1切断工程→第2切断工程→圧着工程
(9)電線供給工程→第1切断工程→圧着工程→第2切断工程
(10)電線供給工程→圧着工程→第1切断工程→第2切断工程
なお、(5)〜(10)において、第1切断工程と第2切断工程が逆であってもよい。また、(1)〜(10)の工程及び手順は例示であり、これらの順序には限定されない。また、これらの工程の前後及び途中に、他の工程が含まれてもよい。
また、本発明にかかるワイヤハーネスの製造方法において、前記端子連結体の前記電線支持部は、一対の側壁部を有するU字状になっており、前記圧着工程においては、前記電線支持部の前記一対の側壁部を折り曲げることにより、前記電線支持部を前記電線に対して圧着してもよい。
例えば、電線支持部として筒状端子を用いる場合には、自動圧着が難しいために、通常は、工具を用いて手動により圧着加工することになる。しかし、U字状端子を用いることにより、比較的容易に、圧着工程を自動化することができる。そのため、効率的な圧着加工が可能となる。ここで、“U字状”とは、底部と、当該底部の両端から伸びる一対の側壁部と、から成る形状のことである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る圧着装置は、複数の電線と、当該複数の電線を支持する複数の電線支持部を有する接続端子と、を有するワイヤハーネスを製造するための圧着装置であって、連続的に配置された複数の前記電線支持部と、複数の前記電線支持部に沿うように形成され且つ複数の前記電線支持部のそれぞれに対して連続する連結帯と、を有する端子連結体を切断して、前記端子連結体から前記接続端子を切り離す端子切断部と、前記電線支持部に対して、一、二又は三本の電線を供給する電線供給部と、前記電線支持部を、前記電線供給部によって供給された前記電線に対して圧着する端子圧着部と、前記電線支持部に対して供給される前記電線の本数を決定し、当該電線支持部に対して、当該本数の前記電線を供給するように前記電線供給部を制御する本数制御部と、前記端子連結体の切断位置を決定し、前記端子連結体を当該切断位置において切断するように前記端子切断部を制御する切断制御部と、を備え、前記端子切断部は、前記端子連結体から、複数の前記電線支持部と、前記連結帯の一部であり且つ複数の当該電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、を有して構成される前記接続端子を切り離す。
この構成によると、端子に対して、加熱をせずに圧着により電線を接続するために、発熱による、端子及び電線への悪影響を無くすことができる。また、一つの電線支持部で支持する電線の本数は、最高でも三本であるために、まとめて圧着される電線の数が少なく、圧着時に電線が断線しにくい。また、接続する電線の本数に合わせて、任意の数の電線支持部を形成することが可能となるので、多数の電線(例えば七本以上の電線)に対応した専用端子を、必要となる度に製造又は入手する必要がなくなり、電線支持部の形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できる。以上により、電線支持部を加熱することなく、電線支持部を多数の電線に対して圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。
なお、端子切断部による切断は、第1切断工程及び第2切断工程を含む二段階切断であってもよい。
また、本発明にかかる圧着装置において、前記端子連結体の前記電線支持部は、一対の側壁部を有するU字状になっており、前記端子圧着部は、前記電線支持部の前記一対の側壁部を折り曲げることにより、前記電線支持部を前記電線に対して圧着してもよい。
例えば、電線支持部として筒状端子を用いる場合には、自動圧着が難しいために、通常は、工具を用いて手動により圧着加工することになる。しかし、U字状端子を用いることにより、比較的容易に、圧着工程を自動化することができる。そのため、効率的な圧着加工が可能となる。
以下、本発明の好適な一実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下においては、説明の便宜のために本発明の好適な実施形態例のみを示すが、これにより本発明を限定するものではない。図1は、本発明の一実施形態にかかる圧着装置の全体構成を概略的に示す側面図である。図2は、図1の圧着装置のA−A’矢視拡大図である。図3は、図1の圧着装置により得られるワイヤハーネスの斜視図である。図4は、図1の端子連結体の上面概略図である。図5は、図1の端子連結体の斜視図である。
まず、本実施形態の概要について説明する。図1に示す圧着装置40は、図3のワイヤハーネス1を製造するための装置である。ワイヤハーネス1は、モータ等の機器に対して、複数の電線30を複数まとめて接続するために用いられる。そして、ワイヤハーネス1が機器(図示せず)に対して接続されると、ワイヤハーネス1の接続端子10pを介して、機器と電線30とが電気的に接続される。
(圧着装置)
次に、図1、図2を参照しながら、圧着装置40について説明する。圧着装置40は、ワイヤハーネス1を組み立てるために用いられるもので、端子切断部41、電線供給部42、端子圧着部43、リール44、シリンダ45、搬送部46、及び、管理装置50を備えて構成されている。
端子切断部41は、図4、図5に示す端子連結体20(後述)を切断して、端子連結体20から接続端子10pを切り離すためのものであり、複数の切断刃から成る。切断動作時には、上方の切断刃が下降する。図においては、端子切断部41を概略的に示しているが、端子切断部41は、図2のB1、B2、C1の位置で端子連結体20を切断できるように構成されており、B1及びB2については、いずれか一方、又は、両方を選択して切断できるようになっている。また、詳しくは後述するが、端子連結体20は、複数の電線支持部11が連なって構成されている。この電線支持部11は、電線30を支持する機能を有する。
そして、端子切断部41は、端子連結体20から、複数の電線支持部11と、ブリッジ部12と、を有する接続端子10pを切り離す。なお、本実施形態においては、端子切断部41は、後述するように、圧着工程後に接続端子10pを切り取るが、圧着工程前の接続端子10(図8参照)を切り離してもよい。
電線供給部42は、電線支持部11に対して、一、二、又は三本の電線30を供給するものである(図2参照)。電線供給部42は、供給する数の電線30を把持し、図2の矢印D方向に沿って移動して、電線支持部11の内面部に対して電線30を供給する。なお、図2は、電線支持部11の内面部に対して、三本の電線30を供給する直前の状態を示している。
端子圧着部43は、電線支持部11を、電線供給部42によって供給された電線30に対して圧着するものであり、上方に設けられたクリンパ43cと、下方に設けられたアンビル43dとを備える。アンビル43dは支持台40bに配置されている。圧着動作時には、クリンパ43cが下降する。
リール44には、端子連結体20が巻きつけられており、回転可能となっている。シリンダ45は、プレス機として機能し、端子切断部41及び端子圧着部43の切断及び圧着動作の動力源となる。
搬送部46は、端子連結体20をリール44から端子切断部41及び端子圧着部43へと搬送するために用いられるものであり、複数のローラを含む。なお、搬送部は、ベルトコンベア等でもよい。
なお、圧着装置には、他の装置が含まれていてもよい。例えば、絶縁被覆を剥ぎ、電線の芯線(導体部)を露出する加工を行なうストリップ機構があってもよい。ストリップ機構としては、例えば、被覆電線の被覆部分に対して刃を挿入し、電線又は刃を引っ張る事により、被覆を剥ぐものが考えられる。
なお、端子切断部による切断は、第1切断工程及び第2切断工程を含む二段階切断であってもよい。また、電線供給部42は、本実施形態のように、切断前の端子連結体20の電線支持部11に対して電線を供給してもよいし、切断後の接続端子10(図8参照)に対して電線を供給してもよい。
管理装置50は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory))などを備えて構成されている。そして、管理装置50は、圧着装置40に対して電気的に接続されている。
管理装置50内のROMには、各種ソフトウェアが格納されており、この各種ソフトウェアにより、管理装置50内の各種ハードウェアが、主制御部51、本数制御部52、切断制御部53、及び記憶部54として機能するようになっている。
主制御部51は、圧着装置40全体に関する諸制御を行なうものであり、例えば、圧着工程において、端子圧着部43の制御を行なう。
本数制御部52は、電線支持部11に対して供給される電線30の本数を決定する。そして、本数制御部52は、当該電線支持部11に対して、当該本数の電線30を供給するように、電線供給部42を制御する。
切断制御部53は、端子連結体20の切断位置を決定する。そして、切断制御部53は、端子連結体20を当該切断位置において切断するように、端子切断部41を制御する。
記憶部54は、上記のRAMによって構成されており、一つのワイヤハーネス1に対して供給される電線30の本数、各電線支持部11に供給される電線30の本数、端子切断部41の切断位置などを記憶する。なお、本実施形態においては、管理装置50は、独立した装置として設けられているが、端子切断部41、端子圧着部43等と一体として設けられていてもよい。また、管理装置は、一つの装置には限られず、複数の装置から成るものであってもよい。
(端子連結体)
端子連結体20について説明する。端子連結体20は、黄銅、リン青銅などの金属材料から成る。また、図4、図5に示すように、端子連結体20は、連続的に配置された複数の電線支持部11と、複数の電線支持部11に沿って伸びるように形成された連結帯22と、複数の電線支持部11を挟んで連結帯22の反対側において、複数の電線支持部11に沿って伸びるように形成されたキャリア帯23と、を有する。端子連結体20に含まれる連結帯22は、複数の電線支持部11のそれぞれに対して、連結部11fを介して連続しており、キャリア帯23もまた、複数の電線支持部11のそれぞれに対して、連結部11gを介して連続している。
キャリア帯23には、複数の電線支持部11に対応する位置に、複数の位置決め用孔部23hが形成されている。端子連結体20の搬送時には、位置決め用孔部23hに、位置決め用突起(図示せず)が挿入された状態となっている。位置決め用突起は、端子連結体20とともにスライド移動し、端子切断部41及び端子圧着部43の位置に達したときに停止する。その結果、端子連結体20の電線支持部11が、端子切断部41及び端子圧着部43の位置へ正確に配置される。なお、位置決め用孔部23hはなくてもよい。
(電線支持部)
次に、電線支持部11について説明する。なお、ここでは、圧着前の電線支持部について説明する。電線支持部11は、圧着後に電線30を支持する部分であり、電線支持部11は、一、二又は三本の電線30に対して圧着可能となっている。すなわち、電線支持部11は、圧着後の状態において、最大で三本の電線30の先端部を収容できるようなサイズで形成されている(図3の電線支持部11p参照)。なお、本実施形態の説明において、圧着前の電線支持部を電線支持部11と記し(図5等参照)、圧着後の電線支持部を電線支持部11pと記す(図3参照)。
電線支持部11は、端子連結体20において、電線30の接続方向(図5の矢印F方向参照)に沿って見たときに、U字状となっている。具体的には、電線支持部11は、底部11bと、当該底部11bから伸びる一対の側壁部11wと、を有している。そして、一対の側壁部11wは、金属板を曲げて形成されている。また、圧着後の電線支持部11pは、電線30に対して電気的に接続される(図3参照)。
電線支持部11の内面部には、五本の溝部11dが形成されている(図4、図5参照)。電線支持部11が端子連結体20の一部である場合において、溝部11dは、端子連結体20が伸びる方向(図4、図5の矢印E方向参照)に沿って形成されている。本実施形態においては、後述するように、電線30が絶縁被覆電線である。そして、溝部11dは、圧着時に、表面の被覆を破って内部の導体を露出するために形成されている。なお、溝部11dの本数は五本には限られない。また、溝部は、E方向に沿って形成されていなくてもよい。例えば、溝部が、E方向に垂直な方向に沿って形成されていてもよい。また、例えば、絶縁被覆電線を使用せずに、予め導体が露出した電線を使用する場合には、溝部11dはなくてもよい。
また、本実施形態では、底部11bと一対の側壁部11wとが、丸みを持って連結しているが、U字形状はこのようなものには限られず、底部及び側壁部の全体が平面的に形成され、これらが角を形成するように連結してもよい。
また、本実施形態においては、電線支持部11はU字状に形成されているが、このような形状には限られない。例えば、電線支持部としては、電線の接続方向に沿って見たときに、筒状、V字状、C字状となるものであってもよい。
(ワイヤハーネス)
次に、ワイヤハーネス1について説明する。図3に示すように、ワイヤハーネス1は、九本の電線30と、接続端子10pと、を有する。そして、ワイヤハーネス1においては、接続端子10pには、三つの電線支持部11が含まれており、それぞれの電線支持部11pは、三本の電線30に対して圧着されている。以下、電線30及び接続端子10pについて説明する。
(電線)
電線30は、絶縁被膜で被覆されたものであり、具体的には、エナメル被覆銅線である。圧着加工時に、電線支持部11内部の溝部11dによって表面のエナメル被覆が破られ、内部の導体が露出し、電線支持部11と電気的に接続されるようになっている。なお、電線はエナメル被覆銅線には限られない。また、電線は、被覆電線には限られず、例えば、より線の電線(複数の細い導体をより合わせたもの)であって、導体が予め露出したものでもよい。
(接続端子)
次に、接続端子10pについて説明する。なお、ここで説明する接続端子10pは、圧着後のものである。接続端子10pは、三つの電線支持部11pと、三つの電線支持部11pのそれぞれを連結するブリッジ部12と、を有する。また、三つの電線支持部11pのそれぞれは、三本の電線30に対して圧着されている。
接続端子10pは、端子連結体20から切り離されるものであり、ブリッジ部12は、連結帯22の一部である。なお、本実施形態においては、接続端子10pにおいて、電線支持部11pの数が三つであるが、電線支持部11pの数には制限があるわけではなく、複数であればよい。例えば、二つ(後述する第1変形例参照)又は四つでもよい。
また、接続端子10pに含まれる“複数の電線支持部11p”の個数は、一まとめにしようとする、電線30の本数(任意の本数)により定まる。そして、一つの電線支持部11には、一乃至三本の電線30を支持できるので、電線30が四乃至六本であれば電線支持部11は二つ、電線30が七乃至九本であれば電線支持部11は三つというように、電線支持部11の個数が定まる。
(製造方法)
次に、ワイヤハーネス1の製造方法について説明する。ここでは、主に、圧着装置40の動作として、ワイヤハーネス1の製造方法を説明する。なお、電線供給工程、圧着工程、切断工程については、作業者が手作業で実施してもよい。
まず、ワイヤハーネス1の製造を開始する前に、予め、図示しない入力装置によって、管理装置50へ、一つのワイヤハーネス1に対して供給する電線30の本数(以下、全供給本数とする)の値を入力しておく。この入力値は、記憶部54に格納される。そして、本数制御部52は、入力された電線30の全供給本数に基づいて、それぞれの電線支持部11に対して供給される電線30の本数(以下、個別供給本数とする)を決定する。本実施形態においては、全供給本数として「9」という値が入力されるので、それに基づいて、本数制御部52が、一つのワイヤハーネス1に含まれる電線支持部11の数を「3」に決定し、且つ、それぞれの電線支持部11についての個別供給本数を「3」と決定する。そして、本数制御部52は、その結果を記憶部54に格納する。
本実施形態では、全供給本数が九本であるために、電線支持部11の数が三つ、且つ、それぞれの電線支持部11についての、個別供給本数が三本、と決定されているが、その他の本数が入力された場合には、その度に適宜判断される。例えば、全供給本数として「7」の値が入力された場合、電線支持部11の数は同様に三つとなる。しかし、それぞれの電線支持部11についての、個別供給本数の割り当ては、(三本、三本、一本)、(三本、一本、三本)、(二本、二本、三本)、(二本、三本、二本)などを自由に採用することができる(括弧内は、一つのワイヤハーネスに電線支持部A,B,Cが含まれるとして、順に、電線支持部Aへの供給本数、電線支持部Bへの供給本数、電線支持部Cへの供給本数、を表わす)。なお、この例では、(三本、三本、一本)というように、先の電線支持部の収容本数(三本)に達したら、次の電線支持部へ割り当てていくことが、効率的で望ましい。
このようにして定められた全供給本数に基づいて、切断制御部53が、端子連結体20の切断位置を決定する。本実施形態では、電線支持部11の数が三つに決定されているので、切断制御部53は、三つの電線支持部11が連結した状態となるように、切断位置を定める。そのため、切断制御部53は、図4のB1、B2、C1、C1、C1を切断位置として決定する。なお、一つのワイヤハーネスに含まれる電線支持部11の数が三つ以外の場合には、図4とは異なる切断位置となる。
そして、記憶部54には、全供給本数、個別供給本数、及び、端子切断部41の切断位置に関する情報が記憶される。なお、個別供給本数についても、全供給本数と同様に、入力装置を用いて作業者が入力してもよい。
(端子連結体形成工程)
次に、端子連結体20を形成する(端子連結体形成工程)。端子連結体20は、一枚の長い金属板を加工することにより形成される。以下、この金属加工について説明する。まず、金属板(平板)が伸びる方向に沿って、金属板の全体に溝部(これが溝部11dとなる)を形成する。そして、金属板から不要な部分を打ち抜き、一対の側壁部11wとなる部分を形成する。そして、一対の側壁部11wを根元から曲げ起こす。ここで、打ち抜き及び曲げ起こしは、同時に行ってもよいし、順に行ってもよい。また、打ち抜きにより、位置決め用孔部23hを形成する。このようにして、電線支持部11及び位置決め用孔部23hを、金属板の全体に形成することにより、端子連結体20が形成される。本工程は、加工機械を用いて自動で実施してもよいし、作業者が手作業で実施してもよい。
次に、端子連結体20をリール44に取り付け、端子連結体20を搬送部46によって搬送できる状態にする。
(電線供給工程)
次に、電線供給部42が、電線支持部11に対して、電線30を供給する(電線供給工程:図2参照)。上記のように、記憶部54には個別供給本数として「3」という値が記憶されている。そして、本数制御部52は、記憶部54に記憶された個別供給本数に基づいて、電線供給部42を制御する。その結果として、電線供給部42は、それぞれの電線支持部11に対して三本の電線30を供給する。
本実施形態においては、個別供給本数が三本であるが、電線供給部42は、電線支持部11に対して、一、二、又は三本の電線30を供給するものであり、個別供給本数が一本又は二本となる電線支持部11があってもよい。
(圧着工程)
次に、端子圧着部43が、電線支持部11を、電線供給工程において供給された三本の電線30に対して圧着する(圧着工程)。本工程においては、クリンパ43cが下降して、電線支持部11が圧着されて、電線支持部11pとなる。
また、上記のように、端子連結体20の電線支持部11は、U字状になっている。圧着工程においては、下降するクリンパ43cの圧力によって、電線支持部11の一対の側壁部11wを折り曲げることにより、電線支持部11を三つの電線30に対して圧着する。具体的には、側壁部11wは、図5のように起立した状態から、本工程を経て、湾曲した状態になる(図3の、圧着後の側壁部11v参照)。なお、本実施形態の説明において、圧着前の側壁部を11wと記し、圧着後の側壁部を側壁部11vと記す。
また、圧着工程においては、電線支持部11が加圧されるので、溝部11dによって電線30の被覆が破られる。そして、よって電線30の内部の導体が露出し、電線支持部11pの内部と、三本の電線30の導体とが、電気的に接続される。
(切断工程)
次に、端子切断部41が、端子連結体20を切断して、端子連結体20から接続端子10pを切り離す(切断工程)。上記のように、記憶部54には、端子切断部41の切断位置に関する情報が記憶されている。そして、切断制御部53は、記憶部54に記憶された切断位置情報に基づいて、端子切断部41を制御する。その結果として、端子切断部41は、端子連結体20を当該切断位置において切断する。具体的には、端子切断部41は、図4のB1、B2、C1、C1、C1を切断位置として、端子連結体20を切断し、接続端子10pを切り離す。なお、図4には、圧着前で且つ電線30が供給される前の状態を示しているが、本実施形態において、切断工程は、電線供給工程及び圧着工程を経た状態で実施される。
より詳細に説明する。図2に示すように、圧着装置40では、電線支持部11に関して、一つずつ順に諸加工(電線供給、圧着、切断)を行なう。図4で説明すると、図4には三つの電線支持部11が示されているが、これらは、図における下の電線支持部11、中央の電線支持部11、上の電線支持部11、の順に加工が行われる。これら三つの電線支持部11(電線支持部11p)に関して、切断時にC1部分が切断されるのは共通である。そして、中央の電線支持部11(電線支持部11p)の切断時には、連結帯22の切断は行われず、C1部分の切断のみが行われる。また、下の電線支持部11(電線支持部11p)、及び、上の電線支持部11(電線支持部11p)の切断時には、それぞれ、B1部分の切断、及び、B2部分の切断が行われる。そして、一つの電線支持部11(電線支持部11p)の諸加工が終わった後、搬送部46によって端子連結体20が搬送され(搬送工程)、次の電線支持部11の諸加工が行なわれる。
なお、本実施形態においては、一回の諸加工(電線供給、圧着、切断)が、一つの電線支持部11(電線支持部11p)に対して行なわれるが、複数個の電線支持部11(電線支持部11p)に対してまとめて諸加工を行なうようにしてもよい。例えば、三つの電線支持部のそれぞれに対して、同時に諸加工を行なうようにしてもよい。また、搬送工程、圧着工程、切断工程は、同時に(1回の動作で)行なわれてもよい。
以上の工程を経て、ワイヤハーネス1が形成される。そして、ワイヤハーネス1により、4本以上の電線30を、断線しないようにして、一纏めにすることができる。
(効果)
次に、本実施形態に係るワイヤハーネス1、その製造方法、及び、圧着装置40によって得られる効果について説明する。
本実施形態に係るワイヤハーネス1は、電線30を支持する三つの電線支持部11pと、三つの電線支持部11pのそれぞれを連結するブリッジ部12と、三つの電線30と、を有し、三つの電線支持部11pのそれぞれが、三本の電線30に対して圧着されている。
この構成によると、端子に対して、加熱をせずに圧着により電線30を接続するために、発熱による、端子及び電線30への悪影響を無くすことができる。また、一つの電線支持部11pで支持する電線30の本数は、最高でも三本であるために、まとめて圧着される電線30の数が少なく、圧着時に電線30が断線しにくい。また、設計段階においては、接続する電線30の本数に合わせて、任意の数の電線支持部11を形成すればよいので、多数の電線30(本実施形態では九本の電線)に対応した専用端子を、必要となる度に製造又は入手する必要がなくなり、電線支持部11の形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できる。以上により、組み立て時において、電線支持部11を加熱することなく、電線支持部11を多数の電線30に対して圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。また、接続端子10pの形状を設置スペースに合わせて変形させたり、突出部材に対して接続端子10pを引っ掛けたりすることができる。
また、本実施形態にかかるワイヤハーネスの製造方法は、連続的に配置された複数の電線支持部11と、複数の電線支持部11に沿うように形成され且つ複数の電線支持部11のそれぞれに対して連続する連結帯22と、を有する端子連結体20を切断して、端子連結体20から接続端子10pを切り離す切断工程と、電線支持部11に対して、一、二又は三本の電線30を供給する電線供給工程と、電線支持部11を、電線供給工程において供給された電線30に対して圧着する圧着工程と、を備え、切断工程においては、端子連結体20から、三つの電線支持部11pと、連結帯22の一部であり且つ三つの当該電線支持部11pのそれぞれを連結するブリッジ部12と、を有して構成される接続端子10pを切り離す。
この構成によると、端子に対して、加熱をせずに圧着により電線30を接続するために、発熱による、端子及び電線30への悪影響を無くすことができる。また、一つの電線支持部11pで支持する電線30の本数は、最高でも三本であるために、まとめて圧着される電線30の数が少なく、圧着時に電線30が断線しにくい。また、接続する電線30の本数に合わせて、任意の数の電線支持部11を形成することが可能となるので、多数の電線30(本実施形態では九本の電線)に対応した専用端子を、必要となる度に製造又は入手する必要がなくなり、電線支持部11の形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できる。以上により、電線支持部11を加熱することなく、電線支持部11を多数の電線30に対して圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。また、得られたワイヤハーネス1は、接続端子10pの形状を設置スペースに合わせて変形させたり、突出部材に対して接続端子10pを引っ掛けたりすることができる。
また、本実施形態のように、端子連結体20に、連結帯22とキャリア帯23とが含まれる場合には、切断工程に、連結帯22を切断(図2のB1又はB2を切断)する工程である第1切断工程と、キャリア帯23を切断(図2のC1を切断)する工程である第2切断工程と、が含まれてもよい。すなわち、切断工程が二段階で行われてもよい。
また、本実施形態にかかるワイヤハーネスの製造方法において、端子連結体20の電線支持部11は、一対の側壁部11wを有するU字状になっており、圧着工程においては、電線支持部11の一対の側壁部11wを折り曲げることにより、電線支持部11を電線30に対して圧着してもよい。
例えば、電線支持部として筒状端子を用いる場合には、自動圧着が難しいために、通常は、工具を用いて手動により圧着加工することになる。しかし、本実施形態のように、U字状端子を用いることにより、比較的容易に、圧着工程を自動化することができる。そのため、効率的な圧着加工が可能となる。
また、本実施形態にかかる圧着装置40は、ワイヤハーネス1を製造するための圧着装置であって、端子連結体20を切断して、端子連結体20から接続端子10pを切り離す端子切断部41と、電線支持部11に対して、一、二又は三本の電線30を供給する電線供給部42と、電線支持部11を、電線供給部42によって供給された電線30に対して圧着する端子圧着部43と、電線支持部11に対して供給される電線30の本数を決定し、当該電線支持部11に対して、当該本数の電線30を供給するように電線供給部42を制御する本数制御部52と、端子連結体20の切断位置を決定し、端子連結体20を当該切断位置において切断するように端子切断部41を制御する切断制御部53と、を備え、端子切断部41は、端子連結体20から、三つの電線支持部11pと、連結帯22の一部であり且つ三つの当該電線支持部11pのそれぞれを連結するブリッジ部12と、を有して構成される接続端子10pを切り離す。
この構成によると、端子に対して、加熱をせずに圧着により電線30を接続するために、発熱による、端子及び電線30への悪影響を無くすことができる。また、一つの電線支持部11pで支持する電線30の本数は、最高でも三本であるために、まとめて圧着される電線30の数が少なく、圧着時に電線30が断線しにくい。また、接続する電線30の本数に合わせて、任意の数の電線支持部11を形成することが可能となるので、多数の電線30(本実施形態では九本の電線)に対応した専用端子を、必要となる度に製造又は入手する必要がなくなり、電線支持部11の形状を変更せずに、任意の電線本数に対応できる。以上により、電線支持部を加熱することなく、電線支持部11を多数の電線30に対して圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。
また、本実施形態にかかる圧着装置40では、端子連結体20の電線支持部11は、一対の側壁部11wを有するU字状になっており、端子圧着部43は、電線支持部11の一対の側壁部11wを折り曲げることにより、電線支持部11を電線30に対して圧着する。
例えば、電線支持部として筒状端子を用いる場合には、自動圧着が難しいために、通常は、工具を用いて手動により圧着加工することになる。しかし、本実施形態のように、U字状端子を用いることにより、比較的容易に、圧着工程を自動化することができる。そのため、効率的な圧着加工が可能となる。
また、電線支持部11には、溝部11dが形成されている。特許文献1及び特許文献2に記載されているように、端子を加熱しつつ加圧することにより、絶縁被覆電線を用いた場合であっても、絶縁被覆を溶かして、端子と導線とを電気的に接続することができる。しかし、端子の加熱は、電線の劣化、不要な部分の加熱、という観点から好ましくない。そこで、電線支持部11の内部に溝部11dを形成することにより、圧着時に被覆が破られ、電線30の導体と電線支持部11pとが、加熱することなく、電気的に接続される。なお、被覆を破るためのものとして、溝部11d以外に、複数の孔部を、電線支持部の内面部に形成してもよい。
(変形例)
次に、上記の実施形態に係るワイヤハーネスの変形例について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図6は、第1変形例にかかるワイヤハーネスの斜視図である。図7は、第2変形例にかかるワイヤハーネスの斜視図である。
また、以下の変形例において、符号101、110p、112、201、210p、212を付した部分は、上記の実施形態において、符号1、10p、12、1、10p、12を付した部分に対応し、これらと同様の機能を有するので、これらの説明については適宜省略する。
上記の実施形態において、ワイヤハーネス1は、三つの電線支持部11を有しているが、第1変形例にかかるワイヤハーネス101は、二つの電線支持部11を有している。このように、ワイヤハーネスに含まれる電線支持部11の数は、三つには限られず、二つであってもよいし、また、四つ以上であってもよい。
また、第2変形例にかかるワイヤハーネス201においては、図7のように、ブリッジ部212が折り曲げられている。このようにワイヤハーネス全体を折りたたむことにより、配置スペースに関する問題が生じた場合にも、柔軟に対応することができる。また、ブリッジ部212の折り曲げ部分に、引っ掛け部212hが形成されている。そして、例えば、ワイヤハーネス201が取り付けられる部分にフック部を形成しておき、これに引っ掛け部212hを引っ掛けることができるようになっている。このように、ブリッジ部212を折り曲げることにより、接続端子210pの形状を設置スペースに合わせたり、突出部材に対して接続端子210pを引っ掛けたりすることができる。そのため、ワイヤハーネスの配置自由度が向上する。
なお、本変形例にかかるブリッジ部の曲げ方は一例であり、色々な曲げ方が考えられる。例えば、本変形例では、六本の電線30のすべてが同じ方向に向けて伸びるようになっているが、上側の三本の電線30と、下側の三本の電線30とで、伸びる方向が異なるように、ブリッジ部が曲げられてもよい。これにより、複数の電線30が複数の位置から伸びてくる場合にも、接続端子によって、複数の電線を、自然な接続角度において一纏めにすることができる。
(他の実施形態)
次に、他の実施形態にかかる接続端子について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図8は、本発明の他の実施形態にかかる接続端子を示す斜視図である。
上記の実施形態では、圧着後の接続端子として、接続端子10pを示している。一方、本実施形態にかかる接続端子10は、電線供給工程及び圧着工程の前に、切断工程が実施された場合にのみ形成されるものである。上記の実施形態においては、圧着工程後に切断工程を実施するために、図8に示すような接続端子10は形成されない。
接続端子10は、三つの電線支持部11と、三つの電線支持部11のそれぞれを連結するブリッジ部12と、を有する。また、三つの電線支持部11のそれぞれは、一乃至三本の電線30に対して圧着可能となっている。
接続端子10は、上記のような圧着装置を用いて、自動でワイヤハーネス1を製造するために用いられてもよい。この場合は、端子連結体形成工程、切断工程、電線供給工程、圧着工程の順でワイヤハーネス1が製造されることになる。
また、このような接続端子10を製造した後、上記のような圧着装置を使用せずに、手作業でワイヤハーネス1を製造してもよい。
本実施形態にかかる接続端子10は、電線30を支持する三つの電線支持部11と、三つの電線支持部11のそれぞれを連結するブリッジ部12と、を有し、三つの電線支持部11のそれぞれは、一、二、又は三本の電線30に対して圧着可能である。
この構成によると、電線支持部11を加熱することなく、多数の電線に対して電線支持部11を圧着できると共に、圧着時における断線を抑止できる。また、ブリッジ部12が設けられているので、ブリッジ部12を折り曲げられる。そのため、接続端子の形状を設置スペースに合わせて変形させたり、突出部材に対して接続端子を引っ掛けたりすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の範囲内において様々に変更して実施することができる。
本発明の一実施形態にかかる圧着装置の全体構成を概略的に示す側面図である。 図1の圧着装置のA−A’矢視拡大図である。 図1の圧着装置により得られるワイヤハーネスの斜視図である。 図1の端子連結体の上面概略図である。 図1の端子連結体の斜視図である。 第1変形例にかかるワイヤハーネスの斜視図である。 第2変形例にかかるワイヤハーネスの斜視図である。 本発明の他の実施形態にかかる接続端子を示す斜視図である。
符号の説明
1 ワイヤハーネス
10 接続端子(圧着前)
10p 接続端子(圧着後)
11 電線支持部(圧着前)
11p 電線支持部(圧着後)
11b 底部
11d 溝部
11f 連結部
11g 連結部
11w 側壁部
11v 側壁部(圧着後)
12 ブリッジ部
212h 引っ掛け部
20 端子連結体
22 連結帯
23 キャリア帯
23h 位置決め用孔部
30 電線
40 圧着装置
40b 支持台
41 端子切断部
42 電線供給部
43 端子圧着部
43c クリンパ
43d アンビル
44 リール
45 シリンダ
46 搬送部
50 管理装置
51 主制御部
52 本数制御部
53 切断制御部
54 記憶部

Claims (7)

  1. 電線を支持する複数の電線支持部と、
    前記複数の電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、を有し、
    前記複数の電線支持部のそれぞれは、一、二又は三本の電線に対して圧着可能であることを特徴とする接続端子。
  2. 電線を支持する複数の電線支持部と、
    前記複数の電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、
    複数の電線と、を有し、
    前記複数の電線支持部のそれぞれが、一、二又は三本の前記電線に対して圧着されていることを特徴とするワイヤハーネス。
  3. 前記ブリッジ部が折り曲げられていることを特徴とする、請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 連続的に配置された複数の電線支持部と、複数の前記電線支持部に沿うように形成され且つ複数の前記電線支持部のそれぞれに対して連続する連結帯と、を有する端子連結体を切断して、前記端子連結体から接続端子を切り離す切断工程と、
    前記電線支持部に対して、一、二又は三本の電線を供給する電線供給工程と、
    前記電線支持部を、前記電線供給工程において供給された前記電線に対して圧着する圧着工程と、を備え、
    前記切断工程においては、前記端子連結体から、複数の前記電線支持部と、前記連結帯の一部であり且つ複数の当該電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、を有して構成される前記接続端子を切り離すことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  5. 前記端子連結体の前記電線支持部は、一対の側壁部を有するU字状になっており、
    前記圧着工程においては、前記電線支持部の前記一対の側壁部を折り曲げることにより、前記電線支持部を前記電線に対して圧着することを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  6. 複数の電線と、当該複数の電線を支持する複数の電線支持部を有する接続端子と、を有するワイヤハーネスを製造するための圧着装置であって、
    連続的に配置された複数の前記電線支持部と、複数の前記電線支持部に沿うように形成され且つ複数の前記電線支持部のそれぞれに対して連続する連結帯と、を有する端子連結体を切断して、前記端子連結体から前記接続端子を切り離す端子切断部と、
    前記電線支持部に対して、一、二又は三本の電線を供給する電線供給部と、
    前記電線支持部を、前記電線供給部によって供給された前記電線に対して圧着する端子圧着部と、
    前記電線支持部に対して供給される前記電線の本数を決定し、当該電線支持部に対して、当該本数の前記電線を供給するように前記電線供給部を制御する本数制御部と、
    前記端子連結体の切断位置を決定し、前記端子連結体を当該切断位置において切断するように前記端子切断部を制御する切断制御部と、を備え、
    前記端子切断部は、前記端子連結体から、複数の前記電線支持部と、前記連結帯の一部であり且つ複数の当該電線支持部のそれぞれを連結するブリッジ部と、を有して構成される前記接続端子を切り離すことを特徴とする圧着装置。
  7. 前記端子連結体の前記電線支持部は、一対の側壁部を有するU字状になっており、
    前記端子圧着部は、前記電線支持部の前記一対の側壁部を折り曲げることにより、前記電線支持部を前記電線に対して圧着することを特徴とする請求項6に記載の圧着装置。
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