JP2009205898A - 渦巻きコイル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管状の編組線を用い、内周側のターンではコイル径方向の幅が広くなるように編組線を変形させ、外周側のターンではコイル径方向の幅が狭くなるように編組線を変形させ、且つ、各ターンを当接させて、編組線を渦巻き状に巻回する。
【効果】内周側のターンより外周側のターンの編組線のコイル径方向の幅が狭く且つ各ターンが当接しているため、内周側の巻線ピッチよりも外周側の巻線ピッチを密にした渦巻きコイルとなる。各ターンが当接しているため、隣接するターンを融着または接着することで、支持板やスペーサのような部材を用いないで、コイル形状を維持することが出来る。
【選択図】図4
Description
しかし、石英ガラス面上に固着される前は、各ターンの間に空隙があるため、支持板やスペーサのような部材を用いないとコイル形状を維持できない問題点がある。
そこで、本発明の目的は、内周側の巻線ピッチよりも外周側の巻線ピッチを密にした渦巻きコイルであって且つ支持板やスペーサのような部材を用いないでコイル形状を維持しうる渦巻きコイルを提供することにある。
上記第1の観点による渦巻きコイルでは、柔らかな管状の編組線を用いるため、容易に変形させることが出来る。そこで、内周側のターンではコイル径方向の幅が広くなるように編組線を変形させ、外周側のターンではコイル径方向の幅が狭くなるように編組線を変形させ、且つ、各ターンを当接させて、編組線を渦巻き状に巻回すれば、内周側の巻線ピッチよりも外周側の巻線ピッチを密にした渦巻きコイルとすることが出来る。そして、各ターンが当接しているため、隣接するターンを融着または接着することで、支持板やスペーサのような部材を用いないで、コイル形状を維持することが出来る。
なお、絶縁被覆素線を編んだ編組線を用いるため、高周波損失を低減できる効果もある。
また、コイル厚は、中心部で薄く、周縁部で厚くなるため、渦巻きコイルの両面または片面は凹面になるから、例えばIHコンロに用いた場合に、渦巻きコイルの凹面を鍋底面の凸面に合わせるように利用することが出来る。
上記第2の観点による渦巻きコイル(10)では、最内周ターンから最外周ターンまで連続的に巻線ピッチ(P1〜Pn)を変化させることが出来る。
上記第3の観点による渦巻きコイル(20)では、最内周ターンから最外周ターンまで段階的に巻線ピッチ(P1,P2,P3)を変化させることが出来る。
上記第4の観点による渦巻きコイル(30,40)では、平面上に設置する場合に、平面と渦巻きコイルの各ターンとを密着させることが出来る。また、例えばワイヤレス給電装置の一次コイルとして用いた場合に、給電対象物の平面状の二次コイルと好適に電磁結合させることが出来る。
この編組線2は、自己融着絶縁被覆素線1を管状に編んだものである。
この被覆編組線7は、自己融着でない絶縁被覆素線3を管状に編んだ編組線4の外周を、常温で柔軟性のある例えばフッ素樹脂や塩化ビニル樹脂などの絶縁層5で被覆し、その外周を接着層6で被覆したものである。
この渦巻きコイル10は、編組線2または被覆編組線7を、各ターンを当接させて渦巻き状に巻回すると共に、各ターンでのコイル径方向の編組線2,7の幅Wiを、最内周ターンでのコイル径方向の編組線2,7の幅W1から最外周ターンでのコイル径方向の編組線2,7の幅Wnまで連続的に変化させたものである。
この渦巻きコイル20は、編組線2または被覆編組線7を、各ターンを当接させて渦巻き状に巻回すると共に、全ターンの内の内周側の半分ではコイル径方向の編組線2,7の幅を、最内周ターンでのコイル径方向の編組線2,7の幅W1とし、全ターンの内の外周側の半分ではコイル径方向の編組線2,7の幅を、最外周ターンでのコイル径方向の編組線2,7の幅Wnとし、編組線2,7の幅を実質的に2段階に変化させたものである(実質的に2段階というのは、幅がW1からWnへと変化する途中部分を含むターンがあるから)。
この渦巻きコイル30は、実施例1の渦巻きコイル10と同様の構成であるが、渦巻きコイル30の一方面で各ターンの端部を平面に揃えたものである。
この渦巻きコイル40は、実施例2の渦巻きコイル20と同様の構成であるが、渦巻きコイル40の一方面で各ターンの端部を平面に揃えたものである。
これによれば、約200kHzまでは、実施例5の渦巻きコイルAの方が、比較例の渦巻きコイルBよりも、インダクタンス当りの損失が軽減されている(Qが高くなることと等価)。
回転する巻芯50に取り付けられた第一フランジ61と第二フランジ62の間に形成される巻線隙間63に、巻きテンションを調節しながら、編組線2,7を巻き込んでゆく。巻線隙間63の隙間幅が中心部では狭く、周縁部では広くなっているため、コイル径方向の編組線2,7の幅は、内周側では広くなり、外周側では狭くなる。
かくして、巻線隙間63の隙間幅と巻きテンションとによって、内周側の巻線ピッチよりも外周側の巻線ピッチを密にした渦巻きコイルを巻回することが出来る。
実施例3の渦巻きコイル30は、第一フランジ61の下面を巻芯50の軸に直交する平面とし、第二フランジ62の上面を中心部から周縁部へ連続的に傾斜させれば製造できる。
実施例4の渦巻きコイル40は、第一フランジ61の下面を巻芯50の軸に直交する平面とし、第二フランジ62の上面を中心部から周縁部へ段階的に変化させれば製造できる。
実施例5の渦巻きコイルAは巻線隙間63の隙間幅を中心部から周縁部へ略直線的に変化させれば製造できるし、比較例の渦巻きコイルBは巻線隙間63の隙間幅を中心部から周縁部まで一定にすれば製造できる。
2,4 編組線
3 自己融着でない絶縁被覆素線
5 絶縁層
6 接着層
7 被覆編組線
10,20,30,40 渦巻きコイル
P1〜Pn 巻きピッチ
W1〜Wn 編組線のコイル径方向の幅
Claims (4)
- 自己融着絶縁被覆素線(1)を管状に編んだ編組線(2)または自己融着でない絶縁被覆素線(3)を管状に編んだ編組線(4)の外周を絶縁層(5)で被覆しその外周を接着層(6)で被覆した被覆編組線(7)が、各ターンを当接させて渦巻き状に巻回されると共に、最内周ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(W1)よりも最外周ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(Wn)が狭いことを特徴とする渦巻きコイル(10,20,30,40)。
- 請求項1に記載の渦巻きコイルにおいて、各ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(Wi)が、前記最内周ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(W1)から前記最外周ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(Wn)まで連続的に変化していることを特徴とする渦巻きコイル(10)。
- 請求項1に記載の渦巻きコイルにおいて、各ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(Wi)が、前記最内周ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(W1)から前記最外周ターンでのコイル径方向の前記編組線(2,7)の幅(Wn)まで2段以上で段階的に変化していることを特徴とする渦巻きコイル(20)。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の渦巻きコイルにおいて、渦巻きコイルの一方面で各ターンの端部を平面に揃えたことを特徴とする渦巻きコイル(30,40)。
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2008
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