JP2009204039A - 密封装置 - Google Patents

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裕賢 水田
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Abstract

【課題】摺動面に螺旋溝34を形成したシールリップ3によって密封を行う密封装置において、回転体5の停止時におけるシール性を確保するために螺旋溝34の途中に形成された堰35による螺旋溝34の閉塞を防止する。
【解決手段】回転体5の外周面と摺動可能に密接されるシールリップ3の内周面に、軸心Oを中心とするR方向への回転体5の回転によって密封空間S側へのポンピング流れを発生する螺旋溝34が形成され、螺旋溝34の途中に堰35が形成され、前記堰35は、螺旋溝34の延長方向における大気側を向いた面が溝底から螺旋溝34の延長方向における密封空間側へ向けて漸次高くなる斜面35aをなす。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器の回転部分をシールリップによって密封する密封装置に関する。
機器の回転部分、例えば回転軸の軸周の密封を行う密封装置には、シールリップを前記回転軸の外周面に摺動可能に密接させるものがある。
図3は、このようなシールリップを備えた従来の密封装置をその軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図、図4は、図3の密封装置におけるシールリップの一部を、軸心と直交する平面で回転軸の一部と共に切断して示す断面図である。この密封装置100は、補強環102にゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料によって一体に成形されると共に外周部がハウジング200の内周面に密接状態に圧入されるボディ101と、このボディ101に支持されPTFE等の合成樹脂材料、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料からなるシールリップ103とを備える。
シールリップ103は、ボディ101の背面部に密接状態に取り付けられ、ハウジング200への装着状態では、内周部103aが、機内の密封空間S側へ円筒状に変形された状態で、ハウジング200の内周に挿通された回転軸300の外周面に摺動可能に密接される。
シールリップ103の内周部103aの内周面には、螺旋溝103bが形成されている。詳しくは、この螺旋溝103bは、回転軸300の回転時に軸周に接触している流体を密封空間S側へポンピングする方向へ延びている。また、回転軸300の停止時に密封空間Sの密封対象流体が螺旋溝103bを伝わって大気A側へ漏れることのないように、この螺旋溝103bは所々で堰103cによって不連続となっている(例えば下記の特許文献参照)。
特開2000−145975号公報
しかしながら、螺旋溝103bに堰103cを設けたものは、図4に示されるように、回転軸300との摺動によって生じた摩耗粉や外部から螺旋溝103bへ入り込んだ異物Dが、堰103cにより堰き止められて蓄積され、堰103cよりも大気A側で螺旋溝103bが埋まって閉塞してしまうことがある。そしてこのような閉塞が顕著になると、螺旋溝103bによるポンピング効果が損なわれ、摺動トルクの増大やシール性の低下を来たすおそれがあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、摺動面に螺旋溝を形成したシールリップによって密封を行う密封装置において、回転体の停止時におけるシール性を確保するために螺旋溝の途中に形成された堰による螺旋溝の閉塞を防止することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、本発明に係る密封装置は、回転体の外周面と摺動可能に密接されるシールリップの内周面に、軸心を中心とする一定方向への前記回転体の回転によって密封空間側へのポンピング流れを発生する螺旋溝が形成され、前記螺旋溝の途中に堰が形成され、前記堰は、前記螺旋溝の延長方向における大気側を向いた面が溝底から前記螺旋溝の延長方向における密封空間側へ向けて漸次高くなる斜面をなすものである。
上記構成において、シールリップの内周面に形成された螺旋溝は、回転体の偏心に対するシールリップの追随性を向上させると共に、回転体が軸心を中心として一定方向へ回転したときに、密封空間側へ向かうポンピング流れを発生させ、密封空間からシールリップの内周を経由して大気側へ漏れようとする密封対象流体を密封空間側へ押し戻す作用を有するものである。また、螺旋溝の途中に形成された堰は、回転体の停止時に、螺旋溝を通じての密封対象流体の漏れを遮断するものである。
そして、回転体が一定方向へ回転することによって螺旋溝に生じるポンピング流れは、堰の大気側では、螺旋溝の延長方向における大気側を向いた堰の斜面にぶつかることになり、この斜面は、密封空間側へ向けて漸次高くなるものであるため、摩耗粉や、ポンピングによって外部から螺旋溝へ吸い込まれる異物が容易に堰を乗り越えることができる。このため前記摩耗粉や異物が、堰の大気側に蓄積されて螺旋溝を閉塞するのを防止することができる。
本発明に係る密封装置によれば、堰の大気側における螺旋溝の閉塞を防止して回転時の螺旋溝のポンピング作用による優れたシール性が確保されると共に、停止時の堰による漏れ遮断機能が確保される。
以下、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態を、その軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図、図2は、図1の密封装置におけるシールリップの一部を、軸心と直交する平面で回転軸の一部と共に切断して示す断面図である。
図1に示される密封装置は、ステンレス鋼板等の金属板の打ち抜きプレス加工によって製作された補強環2に、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料によって一体的に成形されたボディ1と、摩擦係数が低く、耐摩耗性、耐流体性及び耐熱性に優れたPTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene:四フッ化エチレン樹脂)等の合成樹脂材料、あるいはフッ素ゴム、アクリルゴム、ニトリルゴムなどのゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料で成形され前記ボディ1に支持されたシールリップ3とを備える。
補強環2は軸心Oを通る平面で切断した断面形状(図1に示される断面形状)が略L字形をなし、すなわち円筒部21と、その軸方向一端から軸心Oとほぼ直交する平面状をなして内周側へ延びる内向き鍔部22とを有する。
ボディ1は、予め加硫接着剤を塗布した補強環2を所定の金型(不図示)内にセットし、型閉じによって金型内面と補強環2との間に画成された環状のキャビティ内に、未加硫のゴム又は樹脂成形材料を充填して加熱・加圧することによって、補強環2に一体成形されたもので、補強環2における円筒部21の外周面に接合され、機器のハウジング4の内周面に全周が所要の締め代をもって密接される外周シール部11と、補強環2における内向き鍔部22を埋設した状態に接合されたシールリップ支持部12とを有する。
シールリップ3は、補強環2の円筒部21の内周に嵌合されると共にボディ1におけるシールリップ支持部12に密接状態に支持された円盤状外周部31と、その内周から機内の密封空間S側へ向けて湾曲部32を介して円筒状に突出した形状に変形された状態で、ハウジング4の内周に挿通された回転軸5の外周面に摺動可能に密接される内周部33からなる。なお、回転軸5は請求項1に記載された回転体に相当する。
シールリップ3における湾曲部32から内周部33にかけての内周面には、螺旋溝34が形成されている。詳しくは、この螺旋溝34は、回転軸5が軸心Oを中心として矢印R方向へ回転した時に、軸周に接触している流体を密封空間S側へポンピングする方向、すなわちR方向へ周回しながら内周部33の先端33aへ向けて延びるように形成されている。
螺旋溝34には、その延長方向一箇所以上に堰35が形成されており、すなわち螺旋溝34は、堰35によって所々で途切れている。堰35は、螺旋溝34による相対的な突条部34aと同等の高さ、言い換えれば溝深さと同等の高さを有するものであって、図2に示されるように、螺旋溝34の延長方向における大気側を向いた面(回転軸5の回転方向Rと対向する側の面)が、溝底34bから螺旋溝34の延長方向における密封空間側へ向けて、言い換えれば回転軸5の回転方向Rへ向けて漸次高くなる緩勾配の斜面35aをなす。
溝底34bに対する斜面35aの勾配は、0.1〜45°、好ましくは0.5〜20°とするのが良い。これは、斜面35aが急勾配過ぎると摩耗粉や異物Dの蓄積が起こりやすくなり、逆に緩勾配過ぎると型の加工が難しくなり、溝の加工精度などに問題を生じるからである。
一方、堰35の延長方向における密封対象流体側を向いた面35bは、溝底34bに対して、上述の斜面35aよりも十分な急勾配で立ち上がり、好ましくはほぼ径方向に延びる面をなしている。
以上のように構成された密封装置は、図1に示されるように、ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料からなるボディ1の外周シール部11が、ハウジング4の内周面に圧入されることによって、この内周面に所要の締め代をもって密接した状態に固定され、シールリップ3の内周部33の内周面が、回転軸5の外周面に摺動可能に密接される。この状態で、回転軸5が図1におけるR方向へ回転すると、シールリップ3の内周部33の内周面に形成された螺旋溝34に沿って密封空間S側へ向かうポンピング流れを生じ、密封空間Sからシールリップ3と回転軸5の間を通過して大気A側へ漏れようとする密封対象流体が密封空間Sへ押し戻されるので、優れた密封機能を奏する。
シールリップ3は、その湾曲部32から内周部33にかけての部分が螺旋溝34によって柔軟に変形可能となっているため、回転軸5が回転に伴って軸振れを発生しても、内周部33は、このような偏心運動に追随し、回転軸5の外周面に対する良好な密接状態を維持することができる。
ここで、螺旋溝34の途中に形成された堰35の大気側(図2における堰35の左側)では、回転軸5の回転によって螺旋溝34内に生じるポンピング流れFは、堰35の斜面35aにぶつかることになり、この斜面35aは、密封空間側へ向けて漸次高くなるように緩勾配で形成されているため、前記ポンピング流れFによって螺旋溝34内を移動する摩耗粉や異物Dは、前記斜面35aを駆け上がりながら容易に堰35を乗り越えることができる。このため前記摩耗粉や異物Dが、堰35の大気側で螺旋溝34に蓄積されて螺旋溝34が埋まって閉塞してしまうのを有効に防止することができる。
しかも、螺旋溝34内に生じるポンピング流れは、堰35を乗り越える際に動圧を発生して、螺旋溝34による相対的な突条部34aへ介入するので、シールリップ3の内周部33の内周面と回転軸5の外周面との間に厚い流体潤滑膜が形成されて良好な流体潤滑状態となり、摺動負荷の軽減が期待できる。
また、回転軸5の回転が停止した状態では、螺旋溝34によるポンピング作用は失われるが、密封空間Sから螺旋溝34を通じて大気A側へ流出しようとする密封対象流体は、螺旋溝34の延長方向一箇所以上に形成された堰35によって堰き止められる。このため、回転軸5の停止時における密封対象流体の漏洩を有効に防止することができる。
本発明に係る密封装置の好ましい実施の形態を、その軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 図1の密封装置におけるシールリップの一部を、軸心と直交する平面で回転軸の一部と共に切断して示す断面図である。 従来の密封装置を、その軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 図3の密封装置におけるシールリップの一部を、軸心と直交する平面で回転軸の一部と共に切断して示す断面図である。
符号の説明
1 ボディ
2 補強環
3 シールリップ
31 円盤状外周部
32 湾曲部
33 内周部
34 螺旋溝
34b 溝底
35 堰
35a 斜面
5 回転軸(回転体)
A 大気
S 密封空間

Claims (1)

  1. 回転体の外周面と摺動可能に密接されるシールリップの内周面に、軸心を中心とする一定方向への前記回転体の回転によって密封空間側へのポンピング流れを発生する螺旋溝が形成され、前記螺旋溝の途中に堰が形成され、前記堰は、前記螺旋溝の延長方向における大気側を向いた面が溝底から前記螺旋溝の延長方向における密封空間側へ向けて漸次高くなる斜面をなすことを特徴とする密封装置。
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