JP2009201764A - 椅子及びその座 - Google Patents

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Abstract

【課題】前部を下向きに巻き込み変形させることで前後長さを調節できる座において、座の保形性を保持しつつ巻き込み変形を確実ならしめる。
【手段】座1は、柔軟なクッション2とフロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とを備えている。フロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とは基本的には側面形状が変化しない剛性を持っており、フロントインナーシェル3とメインインナーシェル4との間は、クッション2しか存在しない変形部5になっている。変形部5には柔軟材(柔軟部)を設けることも可能である。フロントインナーシェル3の存在によって座1の保形性が確保され、かつ、変形部5は極めて柔軟であるため巻き込み変形は軽い力で行われる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、前後長さを調節可能な座、及びこの座を備えている椅子に関するものである。
使用者の体格に応じて座の前後長さを調節できるようにした椅子が特許文献1,2によって提案されている。すなわち両特許文献では、インナーシェル(座板)の上面にクッションを張った構造の座において、インナーシェルの前部を側面視で下向きに巻かれるように変形可能な強度と成し、インナーシェルの前端部を調節部材で後ろ側に引っ張ることで座の前部を下方に巻き込み変形させ、以って座の前後長さを調節できるようにしている。
更に述べると、特許文献1では、座のインナーシェルを着座荷重が掛かるシートキャリアプレートとその前端に固定した奥行き調整部材とで構成し、奥行き調整部材を全体的に均等に撓み変形するように構成している。他方、特許文献2では、インナーシェル(サポート部材)のうち前部の下面の全体に左右長手の溝(公報の名称ではスリット)を多数条形成して、座の前部が全体として均等な曲率で湾曲するように設定している。
ドイツ連邦共和国DE19843550A1公開公報 特開2002−119364号公報
さて、座において前部を下方に巻き込み変形させることで前後長さを調節する場合は、変形の確実性と座り心地とが重要であり、座り心地に関しては、前後長さをどのように調節してもクッションがしっかりと保持されている必要がある。この点、特許文献1,2では撓み変形する前部においてもその全体にインナーシェルが存在するため、座は長さをどのように調節しても形状は保持されており、従って座り心地は概ね確保できると解される。
しかし、両特許文献の構造では巻き込み変形の容易性・確実性が懸念される。すなわち、両特許文献ではインナーシェルの前部の全体が撓み変形(巻き込み変形)するように設定しているが、片持ち梁状の板状部材を曲げる場合、応力は自由端が最も大きくて付け根が最も小さくなるように分布するため、先端部だけは比較的容易に変形しても奥側の大部分は変形しにくい状態になることが懸念され、軽い力で巻き込み変形させることが難しいと推測されるのである。
この点については、インナーシェルの前部の全体をごく薄くして曲げ強度をごく小さい数値に設定したら良いと言えるが、単に全体の強度を低くしただけでは、巻き込み変形させていない最長状態で人の大腿部が先端に当たると抵抗なく沈み変形して却って人に違和感を与える虞がある問題や、巻き込み変形に際して先端部を引っ張ると当該先端部がいびつに変形して体裁が悪くなる問題が懸念される。
本願発明は、座の前部を巻き込み変形させることで座の前後長さを調節するという考え方は両特許文献と共通しつつ、巻き込み変形の確実性と身体への当たりの良さ(座り心地)とを兼備せしめることを目的としている。
本願発明に係る座は、請求項1に記載したように、クッションを有していると共に前部が下向きに巻かれるように変形することで前後長さを調節可能になっている、という構成において、先ず、前記クッションの前部が張られているフロントインナーシェルと、側面視で曲がり変形可能な変形部を介して前記フロントインナーシェルの後ろ側に配置されているメインインナーシェルとが備えられている。
そして、前記フロントインナーシェルとメインインナーシェルとは基本的には側面視形状が変化しない剛性を有していて着座した人の荷重の大部分はメインインナーシェルで受けるようになっており、かつ、前記変形部は、クッションしか存在しない無支持状態になっているか、又は、側面視で極めて容易に撓み変形し得る柔軟材から成っている。
本願発明は前記座を有する椅子も含んでおり、この椅子は、請求項2に記載したように、請求項1に記載した座と、前記座のメインインナーシェルが取り付けられた支持体とを備えており、前記支持体に、前記フロントインナーシェルを前後動させる調節手段を設けている。また、請求項に記載した「基本的には側面視形状が変化しない」とは、人の着座荷重によって明瞭に視認できる程の変形はないと言う意味である。
本願発明では、座を構成するフロントインナーシェルは巻き込み変形には寄与しない剛性を有しており、このためクッションは巻き込み変形のいかんに関係なく座の最先端部は常に形状が保持されている。従って、人の大腿部が座の最先端に当たった場合には程度のサポート感があって人に違和感を与えることはなく、また、フロントインナーシェルを引っ張ることで座の前端部がいびつに変形することは全くないため美観の悪化も防止できる。
そして、フロントインナーシェルとメインインナーシェルとの間の変形部はクッションだけか又は曲げ強度が極めて弱い柔軟材とクッションとから成っているに過ぎないため、変形部は軽い力で曲がり変形させることができる。従って本願発明によると、前部を下方に巻き込み変形させて前後長さを調節することが、美観の悪化を招来することなく確実ならしめることができるである。
本願発明ではフロントインナーシェルは基本的には変形しない保形メンバーであるため、その形状は任意に設定できる。例えば正面視で上向き凹状に凹んだ形状にすることができるのであり、これによって使用者の大腿部へのフィット性を向上できる。この点も本願発明の利点の一つである。
なお、「シェル」の文言は元々「殻体」を意味するのものでこれは面的な広がりを持つ概念であるが、本願で使用する「シェル」の文言はサポート材の意味合いで使用しており、従って、フロントインナーシェルはフロントサポート又はフロントフレームと呼ぶことも可能である。また、「インナー」の文言はクッションの裏側に隠れて見えないという意味合いで使用しており、メインインナーシェルはメインサポートと呼ぶことも可能である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2では座の構造に関する第1実施形態を示し、図3以下では座の構造に関する他の実施形態を示し、更に図8〜図13では調節手段の実施形態を示している。以下、順次説明する。
(1).第1実施形態
図1のうち(A)は要部の縦断側面図で(B)のA−A視断面図、(B)は座の部分的な一部破断平面図、図2は作用を示す図である。本実施形態の座1は事務用等の各種の椅子に適用されるものである。
座1は、前後に一連に延びるクッション2と、クッション2の前部が張られているフロントインナーシェル3と、フロントインナーシェル3の後ろ側に位置して着座した人の荷重の大部分を受けるメインインナーシェル4とを主要要素としており、フロントインナーシェル3とメインインナーシェル4との間はクッション2を支える物がない無支持状態の変形部5になっている。クッション2はウレタンフォームのような軟質多孔材からなっており、その表面にはクロス等の表皮材が張られている。なお、クッション2は両インナーシェル3,4に接着剤やインサート成形によって接着しても良い。
両インナーシェル3,4はポリプロピレン等の樹脂を素材としており、基本的には側面視形状が変形しない厚さになっている(メインインナーシェル4は、正面視では着座によって多少は沈み込み変形し得る。)。図では明示していないが、メインインナーシェル4は正面視で上向き凹状に浅く凹んだ形状になっている。メインインナーシェル4は、その下方に配置したアウターシェル6に取り付けられている。アウターシェル6は支持体の一例であり、支持構造は他の実施形態として後述する。
フロントインナーシェル3も正面視で上向き凹状に浅く凹んでおり、また、側断面形状は図1(A)に明示するように外向き凸状に緩く湾曲している。フロントインナーシェル3は巻き込み変形には寄与しない保形メンバーであるため、三次元的に湾曲していても一向に差し支えないのであり、このような配慮を自由に成し得るため身体へのフィット性を向上できる。フロントインナーシェル3は平面視で前向き凸状の形態と成すことも可能である。
フロントインナーシェル3には左右複数個(実施形態では3個)のフックリブ7が下向きに突設されている。フックリブ7の下部には側面視で前向きに開口したフック溝8が形成されており、このフック溝8には、前後長さ調節手段を構成するパイプ製スライドフレーム11の前横長部11aが嵌まっている。スライドフレーム11は調節手段(詳しくは他の実施形態として後述する)の一部を構成するものであり、前後位置を段階的に又は無段階的に調節できる。フロントインナーシェル3の後部は、スライドフレーム11の前横長部11aを中心にした曲率の湾曲部3aになっている。
図1(A)はスライドフレーム11を最も前進させた状態を示しており、図2はスライドフレーム11をある程度後退させた状態を示している。スライドフレーム11を後退させることで座1の変形部5が撓み(曲がり)変形して、座1の前部は全体として下向きに巻き込まれた状態になり、その結果、座1の前後長さが短くなる。すなわち、スライドフレーム11の前後位置を調節することで座1の前後長さを調節できる。
そして、変形部5はクッション2しか存在しないため巻き込み変形はごく軽い力で確実に行われる。また、人が着座した状態で座1の前部には荷重は殆ど掛かることはなく、また、変形部5はフロントインナーシェル3とメインインナーシェル4との間にあって仮に荷重が作用してもその荷重はメインインナーシェル4とフロントインナーシェル3とで支えられるため、対荷重という面で問題が生じることは実際上はない。
フロントインナーシェル3の前後幅寸法と変形部5の前後幅寸法とは任意に設定できる。また、座1を巻き込み変形させる前の状態でクッション2のうち変形部5の箇所を上向き凹状に緩く凹ませることも可能であり、このような形状であってもクッション2は柔軟であるため巻き込み変形には全く支障はない。
(2).第2実施形態(図3)
図3では第2実施形態を示している。この実施形態では、フロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とに一体に連続した薄肉の柔軟材(柔軟部)9を一体に形成して、この柔軟材9を変形部5と成している。柔軟材9は、例えば人がフロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とを手で持って力をかけることで軽く撓みへ変形させ得る程度の曲げ強度(厚さ)に設定している。この実施形態では、フロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とが繋がっているため、インナーシェルの全体の形が保持されていてい取り扱いに便利である利点がある。柔軟材9はフィルム状であっても良い。
薄肉の柔軟材9を設ける場合、(B)に示すように薄肉の柔軟材9に多数の縦長の長穴(或いは上下開口のスリット)9aを形成することも可能である。また、薄肉の柔軟材9をフロントインナーシェル3及びメインインナーシェル4の左右縁よりも内側に位置させて、柔軟材9を正面視でフラットな形状にしておくと曲がり変形がより確実になる利点がある。
(3).第3実施形態(図4)
図4に示す第4実施形態では、変形部5をフロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とに連続した柔軟材9と成した場合において、その下面に多数の横長の山形溝9bを形成している。山形溝9bは柔軟材9の上面に形成しても良い。また、上下両面に山形溝9bをずらして形成して柔軟材9を全体としてジグザグ状に形成することも可能である。
(4).第4実施形態(図5)
図5に示す第4実施形態では、フロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とを平面視で蛇行した柔軟材9で繋ぎ、この柔軟材9を変形部5と成している。この柔軟材9は必ずしも薄肉化する必要はない。柔軟材9の配置位置は、左右2カ所や左右2カ所とセンターの3カ所、或いはセンターの1カ所のみなど任意に設定できる。
(5).第5実施形態(図6)
図6に示す第5実施形態では、フロントインナーシェル3とメインインナーシェル4とをエラストマーのような軟質の柔軟材9でいったい繋いでいる。柔軟材9はフロントインナーシェル3及びメインインナーシェル4にインサート成形で一体化するのが好ましい。
(6).第6実施形態(図7)
図7に示す第7実施形態では、フロントインナーシェル3におけるフックリブ7のフック溝8を側面視で後傾姿勢に形成して、スライドフレーム11がフック溝8を移動しながら後退するように設定している。この実施形態では、スライドフレーム11の後退に連れてフロントインナーシェル3の回動中心半径が徐々に小さくなるため、座1の前部を急激に巻き込み変形させることができる。
(7).第6実施形態の構造
次に、図8〜図13を参照して調節手段の具体例を説明する。図8は座1を仮想線で示した平面視図、図9は図8の IX-IX視断面図、図10は図8の X-X視断面図、図11は図8及び図9の XI-XI視断面図、図12と図13は作用を示す図である。なお、この実施形態では座1は簡略して表示していてフロントインナーシェル3とメインインナーシェル4との相違などは明示していないが、座1は実際には前記した各実施形態の構造になっている。
既述のとおりメインインナーシェル4の下方には樹脂製等のアウターシェル6が配置されている。図10に示すように、アウターシェル6の左右両側部は上向きにカーブした形状を成しており、このためアウターシェル6とメインインナーシェル4との間に空間が空いており、この空間にスライドフレーム11が配置されている。また、空間の存在により、メインインナーシェル4は下向きに沈むように撓み変形し得る。
メインインナーシェル4はアウターシェル6に取り付けられているが、本実施形態では、その取り付け手段としては、図8及び図10に示すように、アウターシェル6の左右側部に雌型受け部12を形成する一方、メインインナーシェル4には鉤形の雄型係合部13を形成し、両係合部12,13を嵌め合わせている。両係合部12,13は上下に嵌合させてから前後方向にずらすことで上下抜け不能に保持されている。前後の位置決めは、メインインナーシェル4とアウターシェル6との後部に形成した係合爪(符号14を付して模式的に示している)で行っている。いうまでもないが、メインインナーシェル4は他の方法でアウターシェル6に固定しても良い。
スライドフレーム11は左右横長の前横長部11a及びリア横長部11bと前後長手のサイド部11cとで平面視略四角形に形成されている。前横長部11aとサイド部11cとは丸パイプを曲げることで一連に形成されており、他方、リア横長部11bは板材等で形成されていてサイド部11cに溶接されている。勿論、全体を1本のパイプで製造することも可能である。
図8及び図10に示すように、スライドフレーム11のサイド部11cは、アウターシェル6に形成した受け部15とこれに上方から重なってねじ16で固定された蓋部17とで前後スライド自在に保持されている。受け部15は前後2箇所に配置しているが、3箇所以上に配置しても良い。また、アウターシェル6とは別体に構成した受け手段をアウターシェル6に固定することも可能である。
スライドフレーム11を調節位置に保持する左右一対のロック装置18が設けられている。図9及び図11に示すように、ロック装置18は、スライドフレーム11のサイド部11cに前後スライド自在に嵌まったスライドロック体19と、スライドロック体19を囲う状態でサイド部11cに固定された樹脂製ケース20と、ケース20の上方においてアウターシェル6に形成された係合部21と、スライドロック体19の前後両側でサイド部11cに嵌まったばね22とで構成されている。
図11に示すようにスライドロック体19は略角形でかつ左右のスライドロック体19はジョイント23で連結されており、また、左右のスライドロック体19には人が手で前後動させ得るレバー24を設けている。ジョイント23はスライドロック体19とは別体にしてねじ止め等で締結しても良い。他方、レバー24は図示の形態ではスライドロック体19とは別体に製造しているが、スライドロック体19に一体成形することも可能である。
ケース20は基本的には角形であり、前後に形成したボス部25をねじ26でサイド部11cに固定している。従って、ケース20はスライドフレーム11と一緒に前後移動する。スライドロック体19はケース20に規制されてサイド部11cの軸心回りには回転不能に保持れている。ばね22は同じ強さのものでケース20の内部に配置されており、従って、スライドロック体19をケース20の前後中心位置に保持するように押している。
ケース20の上面部には、左右の側板からスリット27を介して分離した前後長手の上板28が一体に形成されており、この上板28の前後中間部に下向きストッパー29と上向きストッパー30とが一体に形成らされている。ケース20は樹脂製でかつ上板28は前後に長いため、上板28は弾性に抗して上下方向に撓むように変形し得る。両ストッパー29,30は側面視で略円弧形状を成しているが、これは凹所32,33との嵌脱のガイドのためである。ストッパー29,30は例えば三角形や台形のような他の形状でもよい。
なお、上ストッパー30は前後に複数個設けることも可能である。また、ケース20は下向きに開口しているが、これは、上板28を形成しているため下き開口させないと型抜きできないからである。
スライドロック体19の上面には、平坦部31を挟んで下向きストッパー29が嵌まり込み得る前後2つの逃げ凹所32が形成されている。スライドロック体19とケース20とはばね22に抗して前後に相対動可能であるが、ばね22は圧縮し切るとスペーサの状態になってそれ以上にスライドロック体19とケース20とを相対動させることはできない。そして、スライドロック体19をケース20に対して前後相対動させてばね24を圧縮させ切った状態では、下向きストッパー29が前後いずれかの逃げ凹所32の箇所に位置するように設定している。
メインインナーシェル4の係合部21には、上向きストッパー30が嵌まり込み得る下向きの係合凹所33が前後適宜間隔で複数個形成されている。下向きストッパー29と逃げ凹所32との嵌合深さと、上向きストッパー30と係合凹所33との嵌合深さは略同じに設定している。なお、係合部21はメインインナーシェル4とは別体に構成することも可能であり、この場合は、係合部21はアウターシェル6に設けることも可能である(この場合はロック装置18は上下逆の構造になる。)。
(8).第7実施形態の動作の説明
スライドロック体19は前後のばね22で押されているためケース20の中間部に位置する傾向を呈しており、そして、上向きストッパー30がいずれかの係合凹所33に嵌まった状態では、下向きストッパー29はスライドロック体19の上面に当接または近接している。この状態ではケース20の上板28は撓み変形可能で上向きストッパー30は低号凹所33から離脱不能であため、スライドフレーム11も前後動不能に保持されている。
そして、人がレバー24に手を掛けて例えば図12(A)のようにスライドロック体19を手前側に前進させると、先ず、上向きストッパー30が係合凹所33に嵌まっている状態ではケース20及びスライドフレーム11は前進不能であるため、スライドフレーム11のみが前進する。
そして、スライドフレーム11が前進し切って手前のばね22を圧縮させ切ると、下向きストッパー29は後ろの逃げ凹所32の箇所に位置する。そして、更にスライドフレーム11を手前に引くと、図12(B)に示すように、ケース20の上板28が下向き凸状に撓み変形することで上向きストッパー30が係合凹所33から離脱してスライドロック体19とケース20とスライドフレーム11とが一緒に前進動し、次いで、図12(C)に示すように、上向き突起30は上板28の弾性復元力によって上昇動して次の係合凹所33に嵌まり込む。
上向きストッパー30が次の係合凹所33に嵌まった状態でレバー24に対する力を解除すると、図13に示すように、スライドフレーム11は前後のばね22の力がバランスするようにケース20の前後位置に移動し、すると下向きストッパー29はスライドロック体19の平坦面31の箇所に位置して下向き動不能になる。これにより、スライドフレーム11を調節した前後位置に保持して座1の前後長さを所望の長さに保持できる。
ロック手段を凹部と凸部との嵌め合わせ機構とした場合、凹部又は凸部を形成した部材のうち何れか一方又は両方を弾性変形する部材で構成して、弾性力のみでスライドフレーム11の前後位置を保持すること可能ではあるが、この場合は、スライドフレーム11が不測に移動しないようにするには凹凸の嵌め合いを強くせそばならず、すると、スライドフレーム11は大きな力を掛けないと移動調節することができない。これに対して本実施形態では、下向きストッパーと上向きストッパーとの組み合わせにより、軽い力でスライドフレーム11を移動させることができものでありながら、レバー24を操作しない限りスライドフレーム11の前後移動させることができない利点がある。
(9).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばクッションの構造には限定はなく、例えば積層構造にすることもできる。また、メインインナーシェル及びフロントインナーシェルは樹脂製とするのが好適であるが、板金製品や木製品とすることも可能である。
第1実施形態を示す図で、(A)は縦断側面図で(B)のA−A視断面図、(B)は一部破断平面図である。 動きを示す図である。 第2実施形態を示す図である。 第3実施形態を示す図である。 第4実施形態を示す図である。 第5実施形態を示す図である。 第6実施形態を示す図である。 第7実施形態の平面図である。 図8の IX-IX視断面図である。 図8の X-X視断面図である。 図8及び図9の XI-XI視断面図である。 作用を示す図である。 作用を示す図である。
符号の説明
1 座
2 クッション
3 フロントインナーシェル
4 メインインナーシェル
5 変形部
6 支持体の一例のアウターシェル
11 調節手段の一部を構成するスライドフレーム
18 調節手段の一部を構成するロック装置
19 スライドロック体
22 ばね
24 レバー
29,30 ストッパー
32 逃げ凹所
33 係合凹所

Claims (2)

  1. クッションを有していると共に前部が下向きに巻かれるように変形することで前後長さを調節可能になっている、という座であって、
    前記クッションの前部が張られているフロントインナーシェルと、側面視で曲がり変形可能な変形部を介して前記フロントインナーシェルの後ろ側に配置されているメインインナーシェルとが備えてられており、前記フロントインナーシェルとメインインナーシェルとは基本的には側面視形状が変化しない剛性を有していて着座した人の荷重の大部分はメインインナーシェルで受けるようになっており、かつ、前記変形部は、クッションしか存在しない無支持状態になっているか、又は、曲げ強度が極めて小さい柔軟材から成っている、
    椅子の座。
  2. 請求項1に記載した座と、前記座のメインインナーシェルが取り付けられた支持体とを備えており、前記支持体に、前記フロントインナーシェルを前後動させる調節手段を設けている、
    椅子。
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