JP2009201273A - ワニス処理方法、及びワニス処理装置 - Google Patents

ワニス処理方法、及びワニス処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スロット内に必要な量のワニスを含浸させ、トリミング工程を省略可能なワニス処理方法、及びワニス処理装置の提供。
【解決手段】U相12U、V相12V、及びW相12Wを有する固定子コア11のスロット11a内に、リード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bを硬化させるワニスを供給する際に、ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理方法において、固定子コア11のU相12U、V相12V、及びW相12Wに対応したスロット11a内のワニス含浸状態を測定し、ワニス含浸状態の測定結果に応じて各相へのワニス供給量を調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は、固定子コアにワニスを含浸固化させた後に必要となるトリミングを、ワニスの塗布方法を工夫することで省略するための技術である。
従来から様々な分野でモータが用いられているが、近年は自動車の駆動にも用いようとする動きがある。ハイブリット自動車や電気自動車がこれにあたり、省エネルギーや環境に配慮する為には有効な技術となりつつある。
自動車等に用いられるモータは、特に高温や振動環境におかれる。そのため、モータのコイルエンドを保護しないと、温度や振動によって絶縁被覆に傷が付き、モータの寿命を縮める虞がある。そこで、モータに用いられる固定子コアのコイルエンドにワニスを含浸固化させて保護している。
特許文献1には、固定子コアのコイルエンドから無溶剤ワニスを充填し硬化させる技術が開示されている。無溶剤ワニスに熱伝達性でかつ電気絶縁性を示す無機充填材を混合することで、従来のワニスを用いた場合よりもモータの温度上昇を抑制することができる。
前述の通り、固定子コアのコイルエンドにワニスで含浸処理し硬化させることで、固定子コアをモータに用いて運転する際に発生する振動の影響を低減することができる。しかし、ワニスでコイルエンドを含浸硬化させると、放熱性が悪化する問題がある。
この放熱性の問題について、特許文献1では、ワニスに熱伝達性の高い物質を混ぜることで、ワニス含浸部分の放熱性を向上させている。
ところで、特許文献1に示されるようなこれまでのワニス処理方法では、固定子コアのスロット内に一定量以上含浸させることができれば良いという考え方で、ワニスを過多に供給する傾向にあった。
しかし、ワニスが固定子コアのコイルエンドに多く供給されると、不必要な部分までワニスが飛散してしまう。飛散して硬化したワニスは、組み付け不良などを引き起こす虞がある。よって、これまでは飛散したワニスを部分的に取り除く工程を必要としていた。
このようなワニスを取り除くトリミング工程は、モータの生産性の向上やコストダウンの妨げとなる。そのため、このようなトリミング工程を廃止したいという要望があった。
特許文献2には、ワニス処理装置及びワニス処理方法についての技術の開示がある。ノズルを用いて固定子コアのコイルエンドにワニスを供給する際に、側面からエアブローノズルを用いて吹きかけてやることで、コイルエンド部へのワニスの含浸不足を防止すると共に、コイルエンド以外への飛散を防止することが可能な技術である。
コイルエンド以外へのワニスの飛散は、設備を汚してしまう他、モータの運転時に硬化したワニスが削られてワニスの粉がモータベアリング内に侵入するなどの虞がある。
また、組み付け時に必要な面にワニスが飛んで組み付け面を汚してもしまうと、組み付け精度が悪化するため、トリミング工程が必要となる。
固定子コアのコイルエンドにエアブローノズルを用いてワニスを吹きかけてやることで、ワニスの飛散量を減らし、トリミングの手間を低減させることが可能である。
特許文献3には、絶縁ワニス含浸処理方法及び含浸処理装置に関して開示されている。
ワニス含浸工程において異なる粘度のワニスを用いることで、滴下含浸時におけるコアへのワニスの付着を防止し、ワニス硬化物を取り除くトリミングの工程を省略する技術である。
この特許文献3では、ワニス含浸工程を第1ワニス含浸工程と第2ワニス含浸工程とに分けている。第1ワニス含浸工程では低粘度のワニスを用いてスロット内へのワニスの浸透を促進し、第2ワニス含浸工程では高粘度のワニスを用いてコイルエンドからのワニスの垂れ落ちを防止することが可能である。
このように、特許文献2及び特許文献3に開示される技術によって、ワニスの飛散を抑制し、トリミングに要する時間を低減、或いはトリミング工程を省略可能であると考えられる。
特開昭60−255029号公報 特開2005−318692号公報 特開2006−187059号公報
しかしながら、特許文献2及び特許文献3には、以下のような課題があると考えられる。
出願人が調査した結果、多相式のモータ、或いは回転電機に用いる固定子コアに、導線を巻回すると、各相のスロットへのワニス含浸量が異なることが判明した。
これは、分布巻きを採用する3相式のモータを例に考えると、U相、V相、W相は、固定子コアのリード側、及び反リード側で固定子コアの外周側、内周側、及びその間の3相に分かれることになる。
U相、V相、W相の間には相間紙と呼ばれる絶縁性を有するシートが挟まれて電気的に絶縁が確保される。この状態でさらにワニスを含浸させることで、コイルエンドを硬化させることができる。
つまり、ワニスを含浸させる場合には、相間紙によって相の間をワニスが越えられないという状況が発生する。この状況で、同じ量のワニスをそれぞれの相に滴下すると、固定子コアの外周側にある相と、固定子コアの内周側にある相と、そしてその間の相とでワニスの含浸量が異なってしまう。これは、相間紙との関係及び外周と内周では周長が異なるため、開口面積が均等でないことに起因すると考えられる。
このため、各相へのワニス含浸量にもバラツキが生じる結果となる。
したがって、特許文献2のように、トリミング工程を省略可能なようにコイルエンドにワニスを滴下する場合には、ワニスの滴下量を飛散しないように減らす必要があるために、必要な量のワニスが含浸していないスロットができてしまうという問題が発生すると考えられる。
また、特許文献3に記載される技術のように、粘度の異なる2種類のワニスを用いる場合には、ワニスを供給する設備を粘度毎に2種類用意する必要があると考えられ、設備コストがかさむと共に、ランニングコストも高くなると考えられる。
したがって、トリミング工程を省略できたとしても固定子の製作コストを抑えることは困難であると考えられる。
また、前述した各相へのワニス含浸量のバラツキの問題は解決されないので、相によっては必要な量のワニスを供給されないことが考えられる。
そこで、本発明はこのような課題を解決するために、スロット内に必要な量のワニスを含浸させ、トリミング工程を省略可能なワニス処理方法、及びワニス処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明によるワニス処理方法は以下のような特徴を有する。
(1)複数相を有する固定子コアのスロット内に、コイルエンドを硬化させるワニスを供給する際に、前記ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理方法において、
前記固定子コアの各相に対応した前記スロット内のワニス含浸状態を測定し、前記ワニス含浸状態の測定結果に基づいて前記各相へのワニス供給量を決定することを特徴とする。
(2)(1)に記載のワニス処理方法において、
前記ワニスを含浸固化させた後の前記固定子コアの前記スロット内部から、前記ワニスにより含浸固化した巻線を取り出し、
前記各相の前記ワニス含浸状態として、前記含浸固化した巻線の破断強度を測定することを特徴とする。
(3)(1)に記載のワニス処理方法において、
前記各相の前記ワニス含浸状態として、前記ワニスを含浸固化させた後と、ワニス含浸前との前記各相の静電容量の相違を測定することを特徴とする。
また、前記目的を達成するために、本発明によるワニス処理装置は以下のような特徴を有する。
(4)複数相を有する固定子コアのスロット内に、コイルエンドを硬化させるワニスを供給する際に、前記ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理装置において、
前記固定子コアの各相に対応した前記スロット内のワニス含浸状態を測定して、該測定データを記憶する記憶手段と、前記測定データに基づいて前記各相へのワニス供給量を決定する供給調整手段と、を備えることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によるワニス処理方法により、以下のような作用、効果が得られる。
まず、(1)に記載される発明は、複数相を有する固定子コアのスロット内に、コイルエンドを硬化させるワニスを供給する際に、ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理方法において、固定子コアの各相に対応したスロット内のワニス含浸状態を測定し、ワニス含浸状態の測定結果に基づいて各相へのワニス供給量を決定するものである。
課題に示した通り、固定子コアの各相へのワニス含浸量、及び含浸条件というのは、相毎に異なる。これは相間紙との兼ね合いや、固定子コア上に配置される位置などに関係している。
したがって、各相に対応したスロット内のワニス含浸状態を測定し、ワニス含浸状態の測定結果に応じて各相へのワニス供給量を調整することで、ワニスをオーバーフローさせることなく、必要な量のワニスを供給することができる。
また、(2)に記載される発明は、(1)に記載のワニス処理方法において、ワニスを含浸固化させた後の固定子コアのスロット内部から、ワニスにより含浸固化した巻線を取り出し、各相のワニス含浸状態として、含浸固化した巻線の破断強度を測定するものである。
出願人が調査した結果、ワニスの含浸量は固着力と相関関係があることが判明した。したがって、ワニスにより含浸固化した巻線の破断強度を測定することで、ワニスの含浸量を推定することが可能となる。
このようにワニスの含浸量を測定した上で、(1)に記載されるように各相へのワニス供給量を調整することで、オーバーフローさせることなく必要な量のワニスを供給することができる。
また、(3)に記載される発明は、(1)に記載のワニス処理方法において、各相のワニス含浸状態として、ワニスを含浸固化させた後と、ワニス含浸前との各相の静電容量の相違を測定するものである。
出願人が調査した結果、ワニスの含浸量は静電容量と相関関係があることが判明した。静電容量を測定することでワニスの含浸量を測定する方法では、(2)に比べて作業手順が少なくて済むというメリットがあり、同等の結果を得られる。
また、このような特徴を有する本発明によるワニス処理装置により、以下のような作用、効果が得られる。
まず、(4)に記載される発明は、複数相を有する固定子コアのスロット内に、コイルエンドを硬化させるワニスを供給する際に、ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理装置において、固定子コアの各相に対応したスロット内のワニス含浸状態を測定して、該測定データを記憶する記憶手段と、測定データに基づいて各相へのワニス供給量を決定する供給調整手段と、を備えるものである。
よって、ワニス含浸状態を測定した測定手段を記憶し、その測定データに基づいてワニスの供給量を決定するので、固定子の各相におけるワニスの供給配分を決定することができ、(1)に記載されるワニス処理方法と同様に、各相に対応したスロット内のワニス含浸状態を測定し、ワニス含浸状態の測定結果に応じて各相へのワニス供給量を調整することで、オーバーフローさせることなく、必要な量のワニスを供給することができる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態の分布巻きの固定子の斜視図を示す。
固定子10は、電磁鋼板を積層して形成した固定子コア11に、導線12を巻回して形成される。固定子コア11にはスロット11aと呼ばれる溝が形成され、導線12はこのスロット11aを跨ぐように巻回される。
導線12は分布巻きといわれる巻き方で固定子コア11に巻回されている。また、U相12U、V相12V、W相12Wの三相が固定子コア11に巻回される。なお、図1には相が識別できるように導線12が描かれているが、実際には図1に巻回されるよりも密に導線12は巻回される。
固定子10の外周側がU相12U、その隣がV相12V、内周側がW相12Wとなる。そして、それぞれの相の間には相間紙13と呼ばれる絶縁用の紙が挿入される。
図2に、固定子の部分平面図を示す。
固定子10のU相12U、V相12V、W相12Wそれぞれの間に、相間紙13が挿入されている様子が分かる。そして、導線12には固定紐14が巻き付けられている。
このように、固定子10のコイルエンドは形成され、この固定子10のコイルエンドにワニスを塗布し、硬化させる。
図3に、ワニス処理装置の概略図を示す。
ワニス処理装置50は、排気処理部30、ステータ回転部31、制御部32、及び図示しない熱風発生部を有する。
排気処理部30は、ワニス処理装置50内で発生する排気を処理する装置である。内部にフィルターが備えられていて、排気の処理をする。ワニス処理装置50では固定子10にワニスを塗布する関係で、ワニスから揮発する気体を回収する必要がある。ワニスが可燃性の溶剤を使用している場合には、排気処理部30は防爆仕様であることが望ましい。
また、固定子10のコイルエンドにワニスを塗布するためには、図示しない熱風発生部から発生させる熱風によって固定子10を温めておく必要がある。作業者の作業環境を維持する上では、このような熱風も回収することが望ましい。
ステータ回転部31は、固定子コア11を保持するシャフト33とシャフト33に動力を伝えるモータ34を備えている。シャフト33で固定子コア11を図3に示されるように軸心が横向きになるように保持し、回転させる。回転速度は任意に変化できるものとする。
制御部32は、ステータ回転部31による固定子10の回転速度や、固定子10のコイルエンドに滴下するワニスの量をコントロールする機能を備えている。ワニスの量をコントロール機能は、具体的には定量供給ポンプ等の供給調整手段による。また、制御部32にはワニスの供給調整手段を制御するために、ワニス供給量を決定するデータを保持するための記憶手段を備えているものとする。
また、図3に示すノズル35の他にも、固定子10のコイルエンドにワニスを滴下するノズル35は複数備えられている。これらのノズル35からワニスを固定子10のコイルエンドに滴下し、乾燥させることで、ワニスによって固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bを硬化させることができる。
図4に、ワニス塗布部分の拡大図を示す。
シャフト33に指示されている固定子10は、シャフト33の回転に伴って回転される。この際に、ノズル35からワニスが固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bに塗布される。
ノズル35は、ワニス処理装置50に複数本備えられている。固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bには、U相12U、V相12V、W相12Wの3相からなり、それぞれにワニスが塗布できるようになっている。
したがって、U相12UにはU相用ノズル35U、V相12VにはV相用ノズル35V、W相12WにはW相用ノズル35Wが、リード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bにそれぞれ設けられている。なお、リード線部16はリード側コイルエンド10a側に備えられる。
これらの、U相用ノズル35U、V相用ノズル35V及びW相用ノズル35Wには、それぞれ別の供給ポンプが接続されており、制御部32に備えられる供給調整手段によって独立に流量が制御できるような構成となっている。
なお、V相用ノズル35Vには、専用のエアノズル36が備えられ、滴下するワニスを横方向に飛ばす機能を備えている。すなわち、V相用ノズル35Vから滴下されるワニスは、固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bに対して、横方向からエアノズル36から噴出されるエアによって吹き付けられることになる。
このようにして、固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bにワニスを塗布した後、硬化させることで、固定子10のコイルエンドの保護を行う。
次に、第1実施形態の固定子10のワニス含浸状態を調査する方法について説明する。
図5に、固定子10のコイルエンドをカットする際の模式図を示す。
図6に、スロット11a内に収められたテストピース15の模式図を示す。
固定子10のワニス含浸状態を調査するためには、固定子コア11のスロット11aの内部の状態を確認する必要がある。
そこで、図5に示すようにリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bをダイヤモンドカットソーなどで切り落とす。図5の矢印で示す部分が切り落とす部分である。
固定子コア11のスロット11a内には、ワニスで固着された導線12の一部が詰まっている。よって、リード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bを切り落とした結果、図6に示すような形状のテストピース15が得られる。
図7に、テストピース15の破断試験を行う様子を模式図に示す。
テストピース15は、破断試験治具40の通過する通過孔41aが設けられたベース41に設置され、破断試験治具40によって圧力を加えることで破断試験を行う。
破断試験治具40でテストピース15を加圧し、破断した時点での加圧力を記録する。そして、この加圧力が固着力として評価される。固着力と含浸量は相関関係にあり、ほぼ比例することが出願人によって確認されている。したがって、テストピース15の破断試験を行い、固着力を調査することで、テストピース15への含浸量を推定することが可能となる。
つまり、固定子10のスロット11aへの含浸量を推定でき、その結果、U相12U、V相12V、W相12Wの各相の含浸量を推定することができる。
このようなテストピース15の測定結果に基づいて、U相用ノズル35U、V相用ノズル35V、W相用ノズル35Wからのワニス滴下比率を決定することができる。
したがって、固定子10からテストピース15を採取するテストを複数回行い、最適なU相用ノズル35U、V相用ノズル35V、W相用ノズル35Wからのワニス滴下比率を決定した後、固定子10の生産を行う。
テストピース15の測定によって得られた測定データは、制御部32に備えられる記憶手段に入力されて、ノズル35からのワニス供給量を決定する供給調整手段により、調整される。つまり供給調整手段によって、U相用ノズル35U、V相用ノズル35V、及びW相用ノズル35Wからのそれぞれのワニス供給量を決定され、固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bへワニスを滴下する。
上述するような第1実施形態の構成によって、以下に説明するような作用効果が得られる。
まず、第1の効果として、各相に必要な量のワニスを供給可能となる点が挙げられる。
第1実施形態は、U相12U、V相12V、及びW相12Wを有する固定子コア11のスロット11a内に、リード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bを硬化させるワニスを供給する際に、ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理方法において、固定子コア11のU相12U、V相12V、及びW相12Wに対応したスロット11a内のワニス含浸状態を測定し、ワニス含浸状態の測定結果に応じて各相へのワニス供給量を調整するものである。
図8に、固定子の各相へのワニス滴下量を一定にした条件でのテストピース15の固着力をグラフに示す。
縦軸がサンプル数を、横軸が固着力を示している。図8では、各相へのワニス滴下量を一定にした場合の各相の固着力を示しており、U相12U及びV相12Vに比べてW相12Wへのワニスの固着力が強い傾向にあることが分かる。
つまり、W相12Wへのワニス含浸量が多いことを示している。
固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bに滴下されるワニスは、一定量以上含浸されれば必要な強度は得られる。
そのため、背景技術に記載の通りにワニスを多く供給する傾向にあった。しかし、図8に示される固着力がU相12U及びV相12Vのレベルで良いのであれば、W相12Wにはワニスを供給しすぎていることになる。
一方、W相12Wのワニスの固着力程度必要と言うことであれば、U相12U及びV相12Vではワニスの含浸量が不足していることを意味する。
このようなバラツキを抑えるために、第1実施形態では、ワニス含浸状態の測定結果に応じて、V相12V、U相12U、及びW相12Wへのワニスの供給量を調整している。
図9に、含浸量の測定結果をフィードバックしてワニスを滴下した場合のテストピース15の固着力をグラフに示す。
一方、図9では、各相とも固着力は比較的均一であることが分かる。図9の固定子10へは、U相用ノズル35U、V相用ノズル35V、及びW相用ノズル35Wからのワニス滴下量のバランスを変化させている。テストピース15の含浸量の測定結果から、V相用ノズル35Vからの滴下量を最も多くし、U相用ノズル35Uからの滴下量をV相用ノズル35Vよりも減らし、W相用ノズル35Wからの滴下量はV相用ノズル35Vからの滴下量と比べて半分以下程度に調整している。
このように、ノズル35からのワニスの滴下量を最適化することで、図9に示すように各相の固着力が近似するように調整することが可能である。
ワニスの滴下量を最適化できることで、ワニスのオーバーフローの制御を容易にすることが可能になる。
ワニスのオーバーフローの制御としては、特許文献2に示されるような技術を併用しても良い。しかし、よりワニスの飛散を抑制するために、以下に説明する技術を組み合わせるとより効果的である。
図10に、固定子コア11のスロット11a内部に存在するワニスに働く力を概念図として示す。
ワニスが固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bに滴下され、固定子コア11のスロット11aに含浸する際には、図10に示すようなモデルが定義できる。
スロット11a内に存在するワニスには、大きく分けて3つの力が作用する。
ひとつは粘性力F1であり、ワニスの粘度による力である。
ひとつは遠心力F2であり、固定子コア11をステータ回転部31によって回転させながらワニスを滴下するために働く力である。遠心力F2は、固定子コア11を回転させる際に発生する力なので、固定子コア11の外周に向けて作用する。
ひとつは重力F3であり、これは重力環境下で固定子コア11を製造する以上は必ず作用する力である。図10では、図面下方向に重力F3が作用しているように描かれている。
そして、重力F3に対する反力として示されるのが粘性力F1である。粘性力F1はスロット11aからワニスが流れ出しにくいように作用する力として表現できるため、重力F3の抗力として表現されている。
このような図10に示すようなモデルによって、固定子コア11のスロット11aからワニスが流れ出さないようにするためには、粘性力F1と遠心力F2を調整すれば良いという結論が得られる。
もっとも、粘性力F1に関しては、スロット11aから染み出しにくいという特性と共に、スロット11aの中に含浸させにくいという特性もあるため、単に粘性力F1を増加させればよいという結論とはならない。
図11に、ワニスの染み出し発生のメカニズムを表すグラフを示す。
縦軸はワニス量を示し、横軸はワニスの粘度を示す。
滴下量L1は、ワニスを固定子10のコイルエンドに滴下する量を示す。なお、固定子10のコイルエンドはリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bの2カ所あるが、本実験では片側のみでの測定としている。
染み出し量L2は、固定子コア11のスロット11aからワニスが固定子コア11のコイルエンド面に染み出してくる量を示す。
落下量L3は、固定子10のコイルエンドからワニスが落下する量を示している。
保持量L4は、固定子コア11のスロット11aに保持されるワニスの量を示す。落下量L3と保持量L4は逆の概念を示すものとなるので、反比例する関係にある。
浸透量L5は、固定子コア11のスロット11aへワニスが浸透する量を示す。
固定子10のコイルエンドに対する単位時間当たりのワニスの滴下量L1が、図11に示すように一定とした場合には、落下量L3は粘度が上がるほど減少する傾向になる。これは、粘度が図10のモデルいう粘性力F1と同じくワニスの落下を妨げるファクターとなることを示しているからである。
一方、粘度が増加することで保持量L4は増加することになる。これは落下量L3が減るので、当然の結果であるといえる。
そして、粘度の増加に伴い浸透量L5も減少していく。浸透量L5は固定子コア11のスロット11aへのワニスの浸透力と相関関係にあるので、粘度が高くなれば必然的に浸透力は低下する。すなわち、ワニス含浸の工程に要する時間が長くなることを意味する。
そして、染み出し量L2は粘度を増加させることで急激に減少し、落下量L3と保持量L4の交差する辺りで殆ど無くなる。実験では染み出し量L2がゼロになる粘度の閾値は0.6Pas程度であった。
このように、滴下に用いるワニスを高粘度化することで、染み出し量L2を減少させることが可能であることを図11は示すことが分かる。つまり、粘性力F1、遠心力F2、及び重力F3のバランスによって、染み出し量L2の減少を図ることができ、トリミング工程を無くすことに貢献できることになる。
実際に固定子10にワニス滴下の実験を行うと、図10及び図11の結果と良くあい、従来技術で用いられていたワニスの粘度よりも数倍から十数倍の粘度に設定し、ステータ回転部31による固定子10の回転数を従来より上げることで、染み出し量L2を抑えることが可能となることが分かった。
このように、オーバーフロー制御の一環として、ワニスの粘度の最適化及び固定子10の回転数の最適化を図ることで、固定子10のリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bへのワニス滴下時におけるワニスの染み出し量L2をゼロに近づけることが可能となる。
ただし、前述したようにワニスの粘度が上がると、固定子コア11のスロット11a内部への浸透速度が低下するため、ワニス含浸時間が長く必要となるという問題もあるため、この辺りの問題を勘案しながら決定する必要がある。
なお図11のデータは固定子コア11の形状、大きさによって異なるため、傾向を示すデータとして解釈すべきである。
また、ワニスの高粘度化を図る際に出てくる問題としては、次のようなものが挙げられる。
ワニスはノズル35によって滴下している様子が図4に示されているが、V相用ノズル35Vのように、エアノズル36を用いて横方向に飛ばす方法では、ワニスの高粘度化の影響を受けやすい。
図13に、V相用ノズル35Vからワニスを滴下する際の模式図を示す。
ワニスの粘度が高くなることで、エアブローによってワニスの滴が飛散しやすくなる。そこで、図13に示すようにワニスをV相用ノズル35Vより連続的に滴下、すなわち常に線状になるように滴下することで、ワニスの飛散を抑えることが可能である。この際、ワニスの滴下を高い位置から行い、ワニスが十分に細くなるまで落下させてからエアノズル36からのエアを吹きかけると効果的である。
U相用ノズル35U、W相用ノズル35Wについても、V相用ノズル35Vに合わせて線状に滴下した方がよりワニスの滴下量のコントロールがし易い。もっとも、U相用ノズル35U及びW相用ノズル35Wの滴下形態に関しては適宜変更することを妨げない。
また、エアノズル36の先端については、従来はパイプ先端を潰した扁平ノズルを利用していたが、先端穴形状が長円形状となるように加工を施したものとすることでワニスの飛び方を安定させることができる。第1実施形態では、エアノズル36の先端に長円形状の先端穴を持つフラットノズル36aを取り付けている。V相用ノズル35Vから滴下されるワニスは、V相用ノズル35Vの出口の直下を狙うのではなく、若干離した位置をエアノズル36によって狙う。V相用ノズル35Vの出口直下を狙うと、ワニスの飛散量が多く、ワニスのリード側コイルエンド10a及び反リード側コイルエンド10bへの着地点が安定しない等の問題があるが、若干離した位置をエアノズル36で狙うことで、安定化が図れる。
また、エアノズル36の構造についても、改良の余地がある。エアノズル36の角度を可変にすることで、ワニスの飛散を防ぐことができる。
図12に、固定子10とエアノズル36の関係を模式的に表す断面図を示す。断面図は、固定子10が部分的に描かれている。
ワニスが固定子10のリード側コイルエンド10a又は反リード側コイルエンド10bへ当たる角度は、可能な限り直角に近い方が望ましい。図12に二点鎖線で示しているように、リード側コイルエンド10a(又は反リード側コイルエンド10b)へのワニスの当たる角度が浅いと、ワニスが反射したときに別の部位に飛び散ってしまうことになる。そこで、実線に示すようなエアノズル36の位置にすることが望ましい。
また、エアノズル36のフラットノズル36aについても、エアの吹き出し口をワニスの滴下方向に対して直行するように長円状にすることで、ワニスの飛散を抑えることが可能である。
また、ワニスの飛散を抑える方法としては、図4に示されるリード線部16の角度にも留意する必要がある。
リード線部16の角度θが0度以上であれば、リード線部16に伝わっていくワニスは、固定子10の外側に落下していくことになる。しかし、角度θが0度よりちいさい、すなわち固定子10よりである場合には、ワニスは固定子10に飛散する結果となることが判明している。
よって、固定子10から引き出されるリード線部16の角度にも留意し、θが0度以上となるようにしておく必要がある。
このような技術により、さらにワニス含浸に用いるワニスの量を減少させられるという利点が挙げられる。
前述の図10に示される方法であれば、固定子コア11のスロット11aに必要な量のワニスを供給できる。
この際、U相用ノズル35U、V相用ノズル35V及びノズル35から滴下するワニスの滴下量は最適化されているので、不要なワニスを滴下する必要がなくなる。つまり、図8に示されるようなバラツキが少なく、ワニスの落下量も少なくて済むことから、固定子10一個当たりに必要なワニスの量を減少させることができる。出願人は第1実施形態の方法で、固定子10におけるワニスの使用量は1割減少させることができることを確認している。
また、前述の方法を全て組み合わせることで、出願人はワニスの飛散量をほぼ無くすことができることを確認しており、トリミング工程を省略することが可能であることが確認された。
(第2実施形態)
第2実施形態の構成は第1実施形態とほぼ同じである。ただし、ワニス含浸量の差を測定する方法が異なる。以下にその説明を行う。
図14に、第2実施形態のスロット内含浸状態を測定する方法を表す模式図を示す。
固定子10のスロット内含浸状態を測定するには、固定子10の中性点をクランプし、U相12U、V相12V、W相12Wの何れかの端子をクランプして、その間の静電容量を測定する。静電容量はワニスの充填状態によって異なるため、ワニスの量が多いほど静電容量が大きくなる傾向にある。このことを利用して、静電容量によりワニス含浸状態を推定することができる。LCRと記載されているのは誘電率を測定するLCRメータである。
なお、中性点は各相に繋がっているので、結果的に固定子コア11のスロット11a内部の全体の静電容量を測定することになる。この方法は、固定子10を被破壊検査で静電容量測定できるため、生産ラインでチェック用に利用することが可能である。
図15に、各相スロット内含浸状態を測定する方法を表す模式図を示す。
各相のスロット11a内の含浸状態を測定するには、中性点を切断した上で、U相12U、V相12V、W相12W各相の静電容量を測定する。
中性点を切断する必要があるために、破壊試験となってしまうが、各相の静電容量を測定可能であり、各相のワニス含浸量を比較した上で、各相のワニス含浸量を平均化することが可能となる。
図16に、コイルエンド含浸状態を測定する方法を表す模式図を示す。
中性点を切断した上で、U相12U、V相12V、W相12Wの端子のうち、いずれか2つをペアとしてクランプし、静電容量を測定することで、コイルエンド部のワニス含浸状態を測定することが可能となる。例えばV相12VとW相12Wの端子をクランプして測定した場合は、V相12VとW相12W間のコイルエンド部の静電容量が測定可能となる。
図17は、静電容量とワニスの含浸量との関係を示している。
横軸がワニスの含浸量を示し、縦軸が静電容量(Cp比)を示している。調整前はU相用ノズル35U、V相用ノズル35V、W相用ノズル35Wそれぞれから供給されるワニスの滴下量が均しい場合を示している。調整後はU相用ノズル35U、V相用ノズル35V、W相用ノズル35Wからのワニスの滴下量を最適化した状態を示している。また、調整前を一点鎖線で、調整後を実線で直線近似している。
このグラフは、図14に示すスロット内含浸状態の形態で静電容量を測定し、ワニスの含浸量との相関関係を示したものである。
一点鎖線で示す調整前のCp比近似直線に対して、実線で示す調整後のCp比近似直線の方が、全体的に静電容量が増加しており、固定子10のワニス含有量も増加していることが分かる。
このように、静電容量を測定することによってもワニス含有量が推定することが可能であり、U相用ノズル35U、V相用ノズル35V、及びW相用ノズル35Wから滴下するワニスの量を決定する指標とすることができる。
特に、図14に示す方法は、被破壊検査であるので、固定子10の生産ラインにおける全数チェックが可能となり、固定子10の品質向上に貢献することができる。
以上、本実施形態に則して発明を説明したが、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。
第1実施形態の、分布巻きの固定子の斜視図である。 第1実施形態の、固定子の部分平面図である。 第1実施形態の、ワニス処理装置の概略図である。 第1実施形態の、ワニス塗布部分の拡大図である。 第1実施形態の、固定子のコイルエンドをカットする際の模式図である。 第1実施形態の、スロット内に収められたテストピースの模式図である。 第1実施形態の、テストピースの破断試験を行う様子を模式図である。 第1実施形態の、固定子の各相へのワニス滴下量を一定にした条件でのテストピースの固着力を示したグラフである。 第1実施形態の、含浸量の測定結果をフィードバックしてワニスを滴下した場合のテストピースの固着力を示したグラフである。 第1実施形態の、固定子コアのスロット内部に存在するワニスに働く力を示した概念図である。 第1実施形態の、固定子からのワニスの浸み出し発生のメカニズムを示したグラフである。 第1実施形態の、固定子とエアノズルの関係を模式的に示す断面図である。 第1実施形態の、ノズルからワニスを滴下する様子を模式的に示す断面図である。 第2実施形態の、固定子のスロット内含浸状態を測定する方法を示す模式図である。 第2実施形態の、固定子の各相スロット内含浸状態を測定する方法を示す模式図である。 第2実施形態の、コイルエンド含浸状態を測定する方法を示す模式図である。 第2実施形態の、静電容量とワニスの含浸量との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 固定子
10a リード側コイルエンド
10b 反リード側コイルエンド
11 固定子コア
11a スロット
12 導線
12U U相
12V V相
12W W相
13 相間紙
14 固定紐
15 テストピース
30 排気処理部
31 ステータ回転部
32 制御部
33 シャフト
34 モータ
35 ノズル
35U U相用ノズル
35V V相用ノズル
35W W相用ノズル
36 エアノズル
36a フラットノズル
40 破断試験治具
41 ベース
41a 通過孔
50 ワニス処理装置

Claims (4)

  1. 複数相を有する固定子コアのスロット内に、コイルエンドを硬化させるワニスを供給する際に、前記ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理方法において、
    前記固定子コアの各相に対応した前記スロット内のワニス含浸状態を測定し、
    前記ワニス含浸状態の測定結果に基づいて前記各相へのワニス供給量を決定することを特徴とするワニス処理方法。
  2. 請求項1に記載のワニス処理方法において、
    前記ワニスを含浸固化させた後の前記固定子コアの前記スロット内部から、前記ワニスにより含浸固化した巻線を取り出し、
    前記各相の前記ワニス含浸状態として、前記含浸固化した巻線の破断強度を測定することを特徴とするワニス処理方法。
  3. 請求項1に記載のワニス処理方法において、
    前記各相の前記ワニス含浸状態として、前記ワニスを含浸固化させた後と、ワニス含浸前との前記各相の静電容量の相違を測定することを特徴とするワニス処理方法。
  4. 複数相を有する固定子コアのスロット内に、コイルエンドを硬化させるワニスを供給する際に、前記ワニスのオーバーフローを抑制するワニス処理装置において、
    前記固定子コアの各相に対応した前記スロット内のワニス含浸状態を測定して、該測定データを記憶する記憶手段と、
    前記測定データに基づいて前記各相へのワニス供給量を決定する供給調整手段と、を備えることを特徴とするワニス処理装置。
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