JP2001231225A - 巻線コイルへのワニス含浸方法及び装置 - Google Patents

巻線コイルへのワニス含浸方法及び装置

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JP2001231225A
JP2001231225A JP2000122896A JP2000122896A JP2001231225A JP 2001231225 A JP2001231225 A JP 2001231225A JP 2000122896 A JP2000122896 A JP 2000122896A JP 2000122896 A JP2000122896 A JP 2000122896A JP 2001231225 A JP2001231225 A JP 2001231225A
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varnish
weight
tank
winding coil
impregnating
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JP2000122896A
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English (en)
Inventor
Koji Araya
幸治 新家
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規定重量のワニスを正確に巻線コイルに含浸
させることができる,巻線コイルへのワニス含浸方法及
び装置を提供すること。 【解決手段】 ワニス3の含浸の対象である巻線コイル
1は,モータ11により回転する。タンク2に保持され
ているワニス3を送液するために,タンク2には圧縮気
体4が供給されている。また,タンク2の全体の重量を
測るためにタンク2の下には重量計21が設置されてい
る。そして,電磁弁26を開いて圧送を開始した後,重
量計21の測定値からワニス重量の減少量を所定周期で
求め,該減少量が規定重量に達した時点で,上記電磁弁
26を閉じるように制御装置5が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,電動機等に用いられる巻線コイ
ルにおいて,絶縁,固定,放熱等を目的として塗布され
るワニスの含浸方法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,電動機や発電機の電気機器の固
定子等となる巻線コイルの製造時には,ワニスを含浸さ
せている。その含浸方法としては,巻線コイルを一定時
間ワニス中に浸して含浸させる方法と,巻線コイルを回
転させながら,滴下ノズルにより,規定重量のワニスを
含浸させる方法とが知られている。そして,後者につい
ては,図4に示すごとく,固定子の胴体13に巻回され
た巻線コイル1にワニス3を規定重量滴下させるため
に,定量ポンプ91にて規定時間ノズル22から滴下さ
せるワニス含浸装置90を用いている。
【0003】図4に示すごとく,ワニス3の含浸の対象
である巻線コイル1は,モータ出力軸により動力伝達さ
れる回転軸112に保持され,モータ11により回転さ
せておく。タンク92に保持されているワニス3を送液
するための定量ポンプ91を,所定の流量設定で回転さ
せ,配管23にワニスを充填させておく。その後,電磁
弁26を開いてワニス3の滴下を開始し,規定時間滴下
した後,電磁弁26を閉じてワニス3の滴下を終了す
る。なお,流量調整弁25は予め滴下流量が最適になる
よう調整してある。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の巻
線コイルへのワニス含浸装置90には次の問題点があ
る。即ち,従来の方法においては,定量ポンプ91を所
定の流量設定で回転させておき,電磁弁26を開いてい
る時間を制御することによりワニス3の滴下重量を決定
している。そのため,例えばワニス3の粘度変化等によ
って,定量ポンプ91の流量にバラツキが生じた場合に
は,滴下される合計量にバラツキが生じてしまう。ワニ
ス3の滴下重量が少ないと巻線コイル1の品質不良とな
るので,通常は,規定重量よりも過剰にワニス3を滴下
させて,流量誤差による影響を防いでいる。そのため,
ワニス3の含浸の対象となる巻線コイル1の下には,過
剰になって下に落ちるワニス3を受けて保持する受け皿
31が必要となると共に,下に落ちたワニスの処理に無
駄な時間を費やしている。
【0005】上記の問題を解消するために,流量計等に
よりワニス3の流量を測定し,該ワニス3の滴下重量を
正確にすることが考えられる。しかし,この方法におい
ては,流量計内でワニス3が固化してしまうこと,ま
た,ワニス3は高粘度の液体であるため,流量計がうま
く作動しないことがある。そのため,この方法は現実的
ではない。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,規定重量のワニスを正確に巻線コイルに
含浸させることができる,巻線コイルへのワニス含浸方
法及び装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,巻線コイ
ルに規定重量のワニスを滴下させて含浸させる方法であ
って,予め,上記規定重量よりも多量のワニスをタンク
に預留しておき,上記ワニスの滴下を開始してから,上
記タンク内のワニス重量の減少量を所定周期で求め,該
ワニス重量の減少量が上記規定重量に達した時点で,ワ
ニスの滴下を終了することを特徴とする巻線コイルへの
ワニス含浸方法にある。
【0008】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明においては,上記のごとく,ワニスの滴下開始後,所
定周期でワニスの減少量を求める。この減少量を上記規
定重量と比較することにより,ワニスの減少量,即ちワ
ニスの滴下重量が上記規定重量に達したか否かを直接的
に判断する。そして,ワニス減少量が上記規定重量と同
等,あるいはこれを超えた場合に,上記ワニスの減少量
が上記規定重量に達したと判断し,ワニスの滴下を停止
する。
【0009】このように,本発明においては,従来例の
ように定量ポンプ等により一定の流量でワニスを送液
し,送液にかける時間により滴下を必要とする規定重量
のワニス重量を推定するという,間接的な手段により規
定重量を求めていない。それとは逆に,直接的に滴下し
たワニス重量を測定して,規定重量を滴下した時点を正
確かつ直接的に判断して,滴下を終了することができ
る。そのため,正確に規定重量のワニスを滴下すること
ができる。
【0010】また,上記のごとく,ワニスの滴下重量を
正確に制御することができるので,ワニスの過剰供給に
よる問題,例えば床面に落ちたワニスの処理作業が必要
であるという問題等を解消することができる。
【0011】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記ワニス重量の減少量は,上記タンクと該タンク内のワ
ニスとの合計重量の初期値W0と,上記ワニスの滴下開
始後における上記合計重量の測定値W1との差(W0−
W1)より求め,この差(W0−W1)が上記規定重量
に達した時点で,ワニスの滴下を終了することが好まし
い。これにより,上記ワニス重量の減少量の算出及びこ
れが規定重量に達した時点の判断を容易に行うことがで
きる。
【0012】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記ワニスの滴下は,上記タンクに接続されたノズルに対
して,上記タンクから上記ワニスを圧送することにより
行い,該ワニスの圧送は上記タンク内を圧縮気体により
増圧することにより行うことが好ましい。これにより,
ポンプ等の機械式の送液手段を用いる必要がなく,送液
手段内でのワニスの固化による問題を解消することがで
きる。
【0013】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記ワニスの滴下の終了後において,巻線コイルに付着せ
ずに下に落ちた落下ワニス重量を測定し,上記ワニス重
量の減少量より上記落下ワニス重量を差し引くことによ
り,実際に上記巻線コイルに付着した付着ワニス重量を
求めることが好ましい。
【0014】これにより,上記巻線コイルに規定重量の
ワニスを付着することができたかを確認することができ
る。そして,例えば,上記付着ワニス重量が一定の値よ
りも小さいときは,直ちに何らかの異常があることを知
ることができる。そのため,その異常が発生した際に,
迅速に対応することができる。それ故,何らかの異常に
より巻線コイルに多くの不良品が発生してしまうことを
防止することができる。
【0015】次に,請求項5に記載の発明は,巻線コイ
ルを保持すると共に回転させるコイル保持部と,ワニス
を預留しておくためのタンクと,該タンクの重量を測定
する重量計と,ワニスを滴下させるためのノズルと,該
ノズルから上記タンクまでを結ぶ配管と,該配管内の流
路を開閉するための電磁弁と,上記重量計の測定値を基
にして上記電磁弁を制御するための制御装置と,上記タ
ンクからワニスを上記配管に圧送するための圧送手段と
からなり,上記制御装置は,上記電磁弁を開いて圧送を
開始した後,上記重量計の測定値からワニス重量の減少
量を所定周期で求め,該ワニス重量の減少量が規定重量
に達した時点で,上記電磁弁を閉じるように制御するよ
う構成されていることを特徴とする巻線コイルへのワニ
ス含浸装置にある。
【0016】次に,本装置の各構成部分について詳説す
る。上記コイル保持部は,ワニスの含浸の対象である巻
線コイルを,保持すると共に回転させるよう構成され
る。保持方法及び回転方法としては,公知の種々の手法
をとることができる。上記重量計は,タンクと該タンク
内のワニスの合計重量を測定するために設けてあり,そ
の種類は,設置式,天吊り式のどのような方式であって
も構わない。
【0017】上記電磁弁は,上記制御装置からの信号に
より,配管内の流路を開閉させるために設けてある。電
磁弁は,ワニスの滴下の応答性を速くするために,でき
るだけノズルに近い場所に配置してあることが好まし
い。上記ノズルは,ワニスをその自重により滴下させる
ために,巻線コイルの上側に設けてあることが好まし
い。なお,上記電磁弁と上記ノズルは,複数個配置した
方がより均一にワニスを含浸させることができる。
【0018】上記制御装置は,例えば,重量計の出力信
号を入力する入力部と,電磁弁の切替えの出力をする出
力部とそれらの動作の制御を行う計算部とにより構成す
ることができる。この場合の計算部においては,種々の
計算方法をとることができるが,例えば,上記電磁弁を
開いて圧送を開始した後,上記重量計の測定値から重量
の減少量を所定周期で求め,該減少量が規定重量に達し
た時点で,上記電磁弁を閉じるように制御する方法をと
ることができる。
【0019】次に,本発明によるワニス含浸装置の動作
方法の一例を順を追って説明する。まず,滴下しようと
するワニスの規定重量を制御装置内に入力しておく。そ
して,コイル保持部により巻線コイルを回転させると共
に,ワニスの滴下を開始する。ワニスの滴下開始は,制
御装置からの信号により,上記電磁弁を開いて,上記圧
送手段によるワニスの圧送を開始することにより行う。
制御装置は,上記重量計の測定値を所定周期で読み込
み,該測定値よりタンク内のワニス重量の減少量を所定
周期で求める。そして,減少量が規定重量に達した時点
で,上記電磁弁を閉じて,ワニスの滴下を終了する。
【0020】次に,本発明の作用,効果につき説明す
る。本発明のワニス含浸装置は,上記の構成を有してな
る。そのため,タンク内のワニス重量の減少量を,所定
周期で求め,該ワニス重量の減少量が規定重量に達した
時点で,ワニスの滴下を終了することができる。それ
故,ポンプ等の機器による精度誤差の影響を受けること
がなく,正確に一定量のワニスを滴下することができ
る。また,そのため,ワニス含浸の対象になる巻線コイ
ルに,過剰にワニスを滴下する必要がない。それ故,ワ
ニスを過剰に滴下し,巻線コイルの下に落ちたワニスを
除去するために無駄な時間を費やす必要がない。
【0021】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記タンクは密閉状態に設けられていると共に,該タンク
内には常に圧縮気体が供給されており,該圧縮気体によ
り上記タンク内の圧力を増圧し,上記ワニスを圧送する
よう構成されていることが好ましい。これにより,ポン
プ等の機械式の送液手段を用いる必要がなく,送液手段
内でのワニスの固化による問題を解消することができ
る。また,そのため,設備の製作,維持にかかる費用を
削減することができる。
【0022】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記配管の途中には,上記ノズルに送られるワニスの流量
を調整するための流量調整弁が設けてあることが好まし
い。これにより,ワニスの滴下流量を,ワニスが毛細管
現象により巻線コイルに含浸する速さとつり合うよう,
適正な流量に調整することができる。
【0023】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記配管は複数の分岐管を有しており,該分岐管にはそれ
ぞれ上記ノズルと上記電磁弁を設けてあることが好まし
い。これにより,各分岐管から送液されるワニスの重量
を均一にできるため,巻線コイルにムラなくワニスを含
浸させることができる。
【0024】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記巻線コイルへのワニス含浸装置は,上記巻線コイルに
付着せずに落下したワニスの重量である落下ワニス重量
を測定する落下重量計を有しており,上記制御装置は,
上記ワニス重量の減少量より上記落下ワニス重量を差し
引くことにより,実際に上記巻線コイルに付着した付着
ワニス重量を求めるよう構成されていることが好まし
い。
【0025】これにより,上記巻線コイルに規定重量の
ワニスを付着することができたかを確認することができ
る。そして,例えば,上記付着ワニス重量が一定の値よ
りも小さいときは,直ちに何らかの異常があることを知
ることができる。そのため,その異常が発生した際に,
迅速に対応することができる。それ故,何らかの異常に
より巻線コイルに多くの不良品が発生してしまうことを
防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる巻線コイルへのワニス含浸
方法及び装置につき,図1〜図2を用いて説明する。図
1に示すごとく,本例におけるワニス含浸装置10は,
巻線コイル1を保持すると共に回転させるコイル保持部
12と,ワニス3を預留しておくためのタンク2と,該
タンク2の重量を測定する重量計21と,ワニス3を滴
下させるためのノズル22と,該ノズル22から上記タ
ンク2までを結ぶ配管23とを有している。また,ワニ
ス含浸装置10は,該配管23の流路を開閉するための
電磁弁26と,ワニス3の流量を調整する流量調整弁2
5と,上記重量計21の測定値を基にして上記電磁弁2
6を制御するための制御装置5と,上記タンク2からワ
ニス3を上記配管23に圧送するための圧送手段とを有
している。
【0027】上記制御装置5は,上記電磁弁26を開い
て圧送を開始した後,上記重量計21の測定値からワニ
ス重量の減少量を所定周期で求め,該減少量が規定重量
に達した時点で,上記電磁弁26を閉じるように制御す
るよう構成されている。
【0028】次に,本ワニス含浸装置10の各構成部分
について詳説する。上記コイル保持部12は,モータ1
1と該モータ11の出力軸を延設した軸部112とによ
り構成されている。そして,上記巻線コイル1は,上記
軸部112に固定される。これにより,巻線コイル1
は,モータ11を回転させることにより,その出力軸よ
り動力伝達されて回転する軸部112と共に,回転させ
ることができる。この回転により,巻線コイル1の円周
方向のどの部分にも一定の条件でワニス3を滴下でき
る。なお,巻線コイル1は,固定子の胴体13に巻回さ
れている。
【0029】上記タンク2は,密閉状態に設けられてい
ると共に,該タンク2の内部には外部から圧縮気体供給
管27を介して,常に圧縮気体4が供給されており,該
圧縮気体4により上記タンク2の内部の圧力を増圧し,
上記ワニス3を圧送するよう構成されている。
【0030】具体的には,タンク2は,上方を開口させ
たタンク本体20と開口部を閉鎖する蓋部28とよりな
る。該蓋部28には,これを貫通するように,配管23
の基端部29と,圧縮気体発生源に接続された圧縮気体
供給管27とが配設されている。また,上記基端部29
は,タンク本体20の底面近くまで伸ばされており,タ
ンク2の内部のワニス重量が少なくなっても,これを圧
送できるように構成されている。また,圧縮気体供給管
27は,蓋部28の下方に突出しないように設けてあ
る。
【0031】上記配管23は,タンク2の上方で2つの
流路に分岐している。それぞれの分岐管には,電磁弁2
6と流量調整弁25が設けてあり,電磁弁26は,制御
装置5からの信号により,配管23の流路を開閉させる
ことができる。また,電磁弁26は,ワニス3の滴下の
応答性を速くするために,できるだけノズル22に近い
位置に配置してあり,該ノズル22は,ワニス3をその
自重により滴下させるために,巻線コイル1の上側に設
けてある。
【0032】上記重量計21は,ワニス3の減少量を測
定するためにタンク2の下に設けてある。重量計21
は,通信線51より所定周期にて,重量のデータを制御
装置5に送信する。ここで,所定周期はワニス3の滴下
規定重量の誤差範囲内で使用できる周期であり,本例で
は,0.2〜0.3秒としている。
【0033】上記制御装置5は,重量計21の出力信号
を入力する入力部と,電磁弁26の切替えの出力をする
出力部とそれらの動作の制御を行う計算部とにより構成
されている(図示略)。計算部においては,上記電磁弁
26を開いて圧送を開始した後,上記重量計21の測定
値から重量の減少量を所定周期で求め,該減少量が規定
重量に達した時点で,上記電磁弁26を閉じるように制
御する方法をとっている。
【0034】次に,本例のワニス含浸装置10を用いた
ワニス含浸方法につき,図2を用いて,順を追って説明
する。なお,本例では,予め,流量調整弁25を,ワニ
ス3が適正な流量で滴下されるように調整する。図2に
示すごとく,まずステップS1において,ワニス3の滴
下規定重量を規定重量Wとして制御装置5に入力する。
次いで,ステップS2において,タンク2と該タンク2
に蓄えてあるワニス3との合計重量の初期量を測定し,
それを初期値W0として制御装置5に記憶させる。次い
で,ステップS3において,ワニス3の含浸の対象とな
る巻線コイル1を,モータ11にて回転させる。
【0035】次に,ステップS4において,電磁弁26
を開口状態にする。これにより,タンク2で増圧された
ワニス3の圧送が開始され,ワニス3のノズル22から
の滴下が開始される。次いで,ステップS5において,
タンク2と該タンク2の内部にあるワニス3との合計重
量が,所定周期で測定され,測定値W1として制御装置
5に取り込まれる。さらに,ステップS6では,制御装
置5において,上記初期値W0と上記測定値W1との差
(W0−W1)と,予め記憶されている規定重量Wとを
比較演算する。
【0036】そして,ワニス重量の減少量が規定重量W
に達したとき(W≦W0−W1となったとき)には,ス
テップS7に進んで,電磁弁26を閉口状態にし,ワニ
ス3の圧送を停止させる。一方,規定重量Wに達しなか
ったときは,再びステップS5に戻って,ステップS5
とステップS6の動作を繰り返す。
【0037】このように,本発明においては,ワニス3
の滴下開始後,所定周期でワニス3の減少量を求める。
この減少量を規定重量と比較することにより,ワニス3
の減少量,即ちワニス3の滴下重量が上記規定重量に達
したか否かを直接的に判断する。そして,ワニス3の減
少量が上記規定重量と同等,あるいはこれを超えた場合
に,上記ワニス3の減少量が上記規定重量に達したと判
断し,ワニス3の滴下を停止する。つまり,直接的に滴
下したワニス重量を測定し,規定重量を滴下した時点を
正確かつ直接的に判断して,滴下を終了することができ
る。そのため,正確に規定重量のワニス3を滴下するこ
とができる。
【0038】また,正確に一定量のワニス3を滴下する
ことができるため,ワニス含浸の対象になる巻線コイル
1に,過剰にワニス3を滴下する必要がない。そのた
め,ワニス3を過剰に滴下し,巻線コイル1の下に落ち
たワニス3を除去するために無駄な時間を費やす必要が
ない。
【0039】また,本例においては,ワニス3の送液
は,上記タンク2の内部を圧縮気体4により増圧するこ
とにより行っている。そのため,ポンプ等の機械式の送
液手段を用いる必要がなく,送液手段内でのワニスの固
化による問題を解消することができる。また,それ故,
設備の製作,維持にかかる費用を削減することができ
る。
【0040】実施形態例2 本例においては,図3に示すごとく,上記ワニス含浸装
置10は,上記巻線コイル1に付着せずに落下したワニ
スの重量である落下ワニス重量を測定する落下重量計3
2を有している。また,上記制御装置5は,上記ワニス
重量の減少量より落下ワニス重量を差し引くことによ
り,実際に上記巻線コイル1に付着した付着ワニス重量
を求めるよう構成されている。
【0041】また,上記巻線コイル1の下方には,巻線
コイル1に付着せずに落下したワニスを受けるための受
け皿31が設けてある。そして,この受け皿31は,落
下重量計32の上に載置してある。また,落下重量計3
2は,通信線52より重量のデータを制御装置5に送信
するようになっている。その他は上記実施形態例1と同
様である。
【0042】本例においては,上記付着ワニス重量を求
めることができる。そのため,巻線コイル1に規定重量
のワニス3を付着することができたかを確認することが
できる。そして,例えば,付着ワニス重量が一定の値よ
りも小さいときは,直ちに何らかの異常があることを知
ることができる。そのため,その異常が発生した際に,
迅速に対応することができる。それ故,何らかの異常に
より巻線コイル1に多くの不良品が発生してしまうこと
を防止することができる。
【0043】また,ワニス含浸装置10において,付着
ワニス重量を求めることができるため,従来,その測定
のために使用していた他の装置を取り除くことができ
る。また,そのため,従来,その測定のために要してい
た作業を省略することができる。それ故,省スペース化
を行い,工場内のスペースを有効に活用することができ
ると共に,上記測定のために要していた人件費等にかか
る費用を削減することができる。その他,上記実施形態
例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,規定重
量のワニスを正確に巻線コイルに含浸させることができ
る,巻線コイルへのワニス含浸方法及び装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,巻線コイルへのワニス
含浸装置の構成図。
【図2】実施形態例1における,巻線コイルへのワニス
含浸方法を示すフローチャート。
【図3】実施形態例2における,巻線コイルへのワニス
含浸装置の構成図。
【図4】従来例における,巻線コイルへのワニス含浸装
置の構成図。
【符号の説明】
1...巻線コイル, 10...ワニス含浸装置, 2...タンク, 21...重量計, 22...ノズル, 26...電磁弁, 3...ワニス, 4...圧縮気体, 5...制御装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線コイルに規定重量のワニスを滴下さ
    せて含浸させる方法であって,予め,上記規定重量より
    も多量のワニスをタンクに預留しておき,上記ワニスの
    滴下を開始してから,上記タンク内のワニス重量の減少
    量を所定周期で求め,該ワニス重量の減少量が上記規定
    重量に達した時点で,ワニスの滴下を終了することを特
    徴とする巻線コイルへのワニス含浸方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記ワニス重量の減
    少量は,上記タンクと該タンク内のワニスとの合計重量
    の初期値W0と,上記ワニスの滴下開始後における上記
    合計重量の測定値W1との差(W0−W1)より求め,
    この差(W0−W1)が上記規定重量に達した時点で,
    ワニスの滴下を終了することを特徴とする巻線コイルへ
    のワニス含浸方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記ワニスの
    滴下は,上記タンクに接続されたノズルに対して,上記
    タンクから上記ワニスを圧送することにより行い,該ワ
    ニスの圧送は上記タンク内を圧縮気体により増圧するこ
    とにより行うことを特徴とする巻線コイルへのワニス含
    浸方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記ワニスの滴下の終了後において,巻線コイルに付着
    せずに下に落ちた落下ワニス重量を測定し,上記ワニス
    重量の減少量より上記落下ワニス重量を差し引くことに
    より,実際に上記巻線コイルに付着した付着ワニス重量
    を求めることを特徴とする巻線コイルへのワニス含浸方
    法。
  5. 【請求項5】 巻線コイルを保持すると共に回転させる
    コイル保持部と,ワニスを預留しておくためのタンク
    と,該タンクの重量を測定する重量計と,ワニスを滴下
    させるためのノズルと,該ノズルから上記タンクまでを
    結ぶ配管と,該配管内の流路を開閉するための電磁弁
    と,上記重量計の測定値を基にして上記電磁弁を制御す
    るための制御装置と,上記タンクからワニスを上記配管
    に圧送するための圧送手段とからなり,上記制御装置
    は,上記電磁弁を開いて圧送を開始した後,上記重量計
    の測定値からワニス重量の減少量を所定周期で求め,該
    ワニス重量の減少量が規定重量に達した時点で,上記電
    磁弁を閉じるように制御するよう構成されていることを
    特徴とする巻線コイルへのワニス含浸装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記タンクは密閉状
    態に設けられていると共に,該タンク内には常に圧縮気
    体が供給されており,該圧縮気体により上記タンク内の
    圧力を増圧し,上記ワニスを圧送するよう構成されてい
    ることを特徴とする巻線コイルへのワニス含浸装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において,上記配管の途
    中には,上記ノズルに送られるワニスの流量を調整する
    ための流量調整弁が設けてあることを特徴とする巻線コ
    イルへのワニス含浸装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか一項において,
    上記配管は複数の分岐管を有しており,該分岐管にはそ
    れぞれ上記ノズルと上記電磁弁を設けてあることを特徴
    とする巻線コイルへのワニス含浸装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか一項において,
    上記巻線コイルへのワニス含浸装置は,上記巻線コイル
    に付着せずに落下したワニスの重量である落下ワニス重
    量を測定する落下重量計を有しており,上記制御装置
    は,上記ワニス重量の減少量より上記落下ワニス重量を
    差し引くことにより,実際に上記巻線コイルに付着した
    付着ワニス重量を求めるよう構成されていることを特徴
    とする巻線コイルへのワニス含浸装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201273A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Toyota Motor Corp ワニス処理方法、及びワニス処理装置
KR101874420B1 (ko) * 2016-07-05 2018-07-04 이종언 모터 전기자 권선부의 에폭시수지액 함침 장치
CN112821697A (zh) * 2021-01-20 2021-05-18 谭英 一种电机线圈浸漆装置

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