JP2009201067A - 水晶振動子及び水晶振動子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 四角形の水晶片の両主面に励振電極とこれら励振電極から前記水晶片の一方の端部まで延出する2つ一対の引回しパターンとが設けられた水晶振動素子と、蓋体及び基体とからなる水晶振動子であって、水晶振動素子は、一方の引回しパターンの端部が水晶片に設けられた第一貫通孔を介して他方の引回しパターンが設けられた表面側に引回されて構成され、一方の主面に凹部が設けられ、他方の主面に凹部の縁に沿って設けられる溝部を有し、基体は、前記一方の引回しパターンと他方の引回しパターンの端部と対向する位置に第二貫通孔が設けられ、導電材料で貫通孔が塞がれて前記一方の引回しパターンと前記他方の引回しパターンの端部と接続して構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
図12に示すように従来の水晶振動子200は、例えば、励振電極223が形成された振動部222とこれを囲う枠部221とが一体で形成された水晶振動素子220と、ガラスから成り一方の主面に凹部K1を有し他方の主面に外部端子Gを備える基体210と、ガラスから成り凹部K2を有する蓋体230とから主に構成されている。
この構造の水晶振動子200は、基体210及び蓋体230の凹部K1、K2を振動部222の励振電極223側に向けて、枠部221を基体210と蓋体230とで挟むように接合して構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このような構造の水晶振動子200は、振動部222を枠部221と2箇所で接続した接続部225を備えた構造となっており、振動エネルギが枠部221側に漏れ出ないように構成されている。
また、このような構造の水晶振動子200の場合、枠部221と基部210の接合、枠部221と蓋部230の接合に陽極接合を用いることもある(例えば、特許文献2参照)。この場合、接合面に金属膜(図示せず)を枠部221の両面に設けておく必要がある。
また、水晶振動子に用いられる水晶振動素子において、この水晶振動素子の、一方の主面に溝部が設けられ、他方の主面に凹部が設けられた構造となっている水晶振動素子が提案されている。この水晶振動素子は、他方の主面と平行となる凹部内の主面から一方の主面までの厚さが溝部の深さより小さく形成されている(例えば、特許文献3参照)。
また、複数個の水晶振動素子220を配列して形成された水晶ウェハに、複数個の蓋体230を配列して形成された蓋体ウェハ(図示せず)と複数個の基体210を配列して形成された基体ウェハ(図示せず)とを陽極接合により接合を行うと、水晶とガラスとの膨張係数の違いにより、接合後のウェハが反ってしまう場合があった。
また、小型化が進んでいる状況で水晶ウェハの厚さが60μm〜10μmと薄くなっており、枠部221と振動部222とが所定の部分のみで接続した状態では、ハンドリングが悪く、水晶ウェハが割れる場合があった。
また、特許文献3で提案されている構造の圧電振動素子では、凹部と溝部とが連通してしまう恐れがあり、凹部の形成及び溝部の形成の加工管理が困難になる恐れがある。
また、直接接合を用いて水晶振動素子に蓋体と基体とが接合されているので、反りのない水晶振動子とすることができる。
図1は本発明の第一の実施形態に係る水晶振動子の一例を示す分解斜視図である。図2は本発明の第一の実施形態に係る水晶振動子の外部端子側を示す模式図である。図3 (a)は水晶ウェハを示す概念図であり、(b)は水晶ウェハに凹部を設けた状態の一例を示す概念図であり、(c)は水晶ウェハの凹部内に金属膜を設けた状態の一例を示す概念図である。図4(a)は水晶ウェハに蓋体ウェハを接合した状態を示す概念図であり、(b)は水晶ウェハの金属膜を露出させた状態の一例を示す概念図であり、(c)は、水晶ウェハに溝部を設けた状態の一例を示す概念図である。図5(a)は水晶ウェハに基体ウェハを接合する前の状態を示す概念図であり、(b)は水晶ウェハに基体ウェハを接合した状態を示す概念図である。図6(a)は基体ウェハに外部端子を設けた状態の一例を示す概念図であり、(b)は個片にした状態を示す概念図であり図2のA−A断面図である。
なお、本発明の実施形態に係る水晶振動子100は、ウェハの状態から個片化されることにより製造される。
なお、基体ウェハW2と蓋体ウェハW3との接合面は、鏡面となっている。
また、第一貫通孔21Aは、凹部25内であって、引回しパターン23Bの端部T(図1参照)となる位置に設けられている。なお、この第一貫通孔21Aは、基体10と対向する面とは反対側の面に設けられる引回しパターン23の端部T(図1参照)の位置と対応した位置に設けられる。
第一貫通孔21Aの形状は、円筒形状、円錐台形状などの形状であっても良い。
また、図2に示すように、2つ一対の引回しパターン23(23A、23B)は、後述する基体10の接合面と重なる位置まで達するように水晶片21に設けられている。
なお、この引回しパターン23(23A、23B)は、基体10、蓋体30との接合面内において、水晶振動素子20の水晶片21に設けられた溝部内に設けられて引回されている。これにより、引回しパターン23が水晶片21の主面より突出することがないので、水晶ウェハW1と基体体W2、水晶ウェハW1と蓋体ウェハW3との直接接合を容易に行うことができるようになっている。
図3(c)に示すように、保護用第一ウェハWAがはり付いていない露出する水晶ウェハW1の表面及び筒状凹部21Aにスパッタ又は蒸着により励振電極22及び引回しパターン23(23B)となる第一金属膜を設ける(第一金属膜形成工程)。つまり、露出する水晶ウェハW1の表面の全てに第一金属膜を設けた後に、フォトリソグラフィ技術やエッチング技術を用いて水晶ウェハW1上の余分な第一金属膜を除去して励振電極22と引回しパターン23(23B)となるように水晶ウェハW1の露出する表面に第一金属膜を残す。これにより、凹部25内に励振電極22と筒状凹部21A内を含む所定の位置に引回しパターン23となる第一金属膜を設ける(第一金属膜形成工程)。
例えば、この直接接合は、水晶ウェハW1の接合面と蓋体ウェハW3の接合面とを予め硫酸過酸化水素混合液などの酸化性の液体で洗浄して親水化処理が成されている状態にしておき、これら水晶ウェハW1の接合面と蓋体ウェハW3の接合面とを重ね合わせることで、水晶ウェハW1と蓋体ウェハW3との界面で水酸基間の水素結合が起こって接合された状態となる。
また、これに代えて、常温状態で直接接合を行っても良い。
例えば、真空チャンバー内に例えばAr(アルゴン)ガスを噴出させた状態の中で、イオンガンによって発生したプラズマによる活性化で、水晶ウェハW1の接合面と蓋体ウェハW3の接合面とを削った状態にし、その後、水晶ウェハW1の接合面と蓋体ウェハW3の接合面とを重ね合わせることで、接合された状態となる。
蓋体ウェハW3を水晶ウェハW1に接合する際は、それぞれの蓋体30の接合面を水晶ウェハW1側に向けた状態で、蓋体ウェハW3と水晶ウェハW1とを重ね合わせて直接接合を行う。
これにより、筒状凹部21Aが、第一金属膜を内部に有する第一貫通孔21Aとなる。
この状態で内部金属膜露出工程を行うと、水晶ウェハW1、つまり、各水晶片21(図1参照)を所定の厚さに形成することができる。
この溝部も凹部25と同様に、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術により形成される。
つまり、露出する水晶ウェハW1の表面の全てに第二金属膜を設けた後に、フォトリソグラフィ法やエッチング法を用いて水晶ウェハW1上の余分な第二金属膜を除去して励振電極22と引回しパターン23(23A)となるように水晶ウェハW1の露出する表面に第二金属膜を残す。
例えば、この直接接合は、水晶ウェハW1の接合面と基体ウェハW2の接合面とを予め硫酸過酸化水素混合液などの酸化性の液体で洗浄して親水化処理が成されている状態にしておき、これら水晶ウェハW1の接合面と基体ウェハW2の接合面とを重ね合わせることで、水晶ウェハW1と基体ウェハW2との界面で水酸基間の水素結合が起こって接合された状態となる。また、窒素ガス、アルゴンガス等の酸化防止ガスとしての役割を果たす不活性ガスの雰囲気中で直接接合を行うことで、常圧で接合しても、励振電極22や引回しパターン23を構成する金属膜が酸化するのを防ぐことができる。このように、常温かつ常圧で直接接合を行うことにより、水晶ウェハW1に高熱を加えることがなくなるため反りの発生を防ぐことができる。また、このような常温かつ常圧での環境で直接接合を行うことで、温度管理や圧力管理が不要となることから、作業性が向上し、水晶振動子の製造を容易にすることができる。
また、これに代えて、常温状態で直接接合を行っても良い。
例えば、真空チャンバー内に例えばAr(アルゴン)ガスを噴出させた状態の中で、イオンガンによって発生したプラズマによる活性化で、水晶ウェハW1の接合面と基体ウェハW2の接合面とを削った状態にし、その後、水晶ウェハW1の接合面と基体ウェハW2の接合面とを重ね合わせることで、接合された状態となる。このように、常温かつ真空雰囲気中で直接接合を行うことにより、水晶ウェハW1に高熱を加えることがなくなるため反りの発生を防ぐことができる。また、このような常温かつ真空雰囲気中での環境で直接接合を行うことで、温度管理が不要となることから、作業性が向上し、水晶振動子の製造を容易にすることができる。
なお、後述する外部端子形成工程を行うことで、水晶ウェハW1と基体ウェハW2とに熱が加えられて接合強度を上げることができる。
基体ウェハW2と水晶ウェハW1とが接合した後に、基体ウェハW2の露出する主面に外部端子Gを設ける。この外部端子Gは、前記のとおり、基体10の凹部K1が設けられている主面とは反対側の主面に設けられており、第二貫通孔Hが内部に位置するように設けられる。また、外部端子Gとなる金属膜は、第二貫通孔Hの内部にも形成されている。この金属膜は、引回しパターン23Aの端部T(図1参照)と引回しパターン23Bの第一貫通孔21Aを介して引回されている端部と接続している。この金属膜を形成することにより、凹部25は気密封止される。
この外部端子Gは、蒸着、スパッタ、電解メッキ、無電解メッキなどの手法を用いて形成することができる。
水晶ウェハW1に基体ウェハW2が接合されると、水晶ウェハW1の一方の主面に蓋体ウェハW3が接合され、他方の主面に蓋体ウェハW3が接合された状態となる。つまり、複数個の水晶振動子100が1枚のウェハに設けられた状態となる。これら繋がった状態の水晶振動子20を個々の水晶振動子に個片化する(図7(b)参照)。これにより、複数個の水晶振動子100を同時に製造することができる。
また、このような水晶振動子100は、振動エネルギを閉じ込めることができ、また、水晶振動素子20の4辺を蓋体30及び基体10で接合されているために、落下した場合の耐衝撃性を向上させることができる。
図7は本発明の第二の実施形態に係る水晶振動子の一例を示す分解斜視図である。図8(a)は水晶ウェハに基体ウェハを接合する前の状態を示す概念図であり、(b)は水晶ウェハに基体ウェハを接合した状態を示す概念図であり、(c)は基体ウェハに外部端子を設けた状態の一例を示す概念図である。図9(a)は水晶ウェハの金属膜を露出させた状態の一例を示す概念図であり、(b)は水晶ウェハに金属膜を設けた状態の一例を示す概念図であり、(c)水晶ウェハに蓋体ウェハを接合する前の状態を示す概念図である。図10(a)は水晶ウェハに蓋体ウェハを接合した状態を示す概念図であり、(b)は個片にした状態を示す概念図である。
図7に示すように、本発明の第二の実施形態に係る圧電振動子101は、基体10が平板上に形成され、蓋体30に凹部K2が形成され、水晶振動素子20の主面のうち凹部25が設けられている側に基体10が接合され、溝部24が設けられている側に蓋体30が接合されている点で第一実施形態と異なる。
水晶ウェハW1に筒状凹部21Aをあけた後に凹部25を形成し(凹部形成工程)、凹部25内に励振電極23と引回しパターン23とを金属膜により設ける(第一金属膜形成工程)。ここで、引回しパターン23は、筒状凹部21A内にも設けられた状態となっている(図3(a)〜(c)参照)。次に、図8(a)及び(b)に示すように、この凹部25を覆うように基体ウェハW1を水晶ウェハW1に接合する(基体ウェハ接合工程)。この状態で、図8(c)に示すように、基体ウェハW2の基体10となる位置に外部端子Gを設ける(外部端子金属膜形成工程)。この順序で凹部25を封止することにより、その凹部25内にこの後に行われるエッチング等の液体が侵入するのを防ぐことができる。
また、このような水晶振動子101は、振動エネルギを閉じ込めることができ、また、水晶振動素子20の4辺を蓋体30及び基体10で接合されているために、落下した場合の耐衝撃性を向上させることができる。
なお、本発明の各実施形態に係る水晶振動子の変形例について説明する。
水晶振動素子20に設けた溝部24の溝幅を所定の幅まで拡幅して用いても良い。
これにより、板状の水晶片にベベル加工された水晶振動素子と同様に、所定の周波数で振動エネルギを溝部で囲まれた内部で閉じ込めることができる。
(さらなる変形例)
図11(a)に示すように、水晶振動素子に設けられる溝部を、水晶振動素子に設けられる凹部の縁の少なくとも3辺に沿い、振動させる部分のみに溝部を設けた構造とすることもできる。この場合、溝部で囲まれた部分に励振電極を設けることで振動する部分となり、溝部を設けたことで振動のエネルギ閉じ込めを良好にすることができる。
さらに、図11(b)に示すように、この溝部の溝幅を所定の幅で広く形成しても良い。この場合、溝部の内部と溝部で囲まれた部分に励振電極を設けても良い。この溝部で囲まれた部分が、プラノコンベックス形状となる。また、このプラノコンベックス形状の部分に励振電極を設けた場合に振動する部分となり、平板の水晶片にベベル加工をしたときと同じエネルギ閉じ込めを良好にすることができる。また、音響漏れもなくすころができる。
また、 図11(c)に示すように、溝部の輪郭を、外側が四角形、内側が円形となるように形成し、円形に形成された溝部の輪郭で囲まれた部分と溝部の内部に励振電極を設けても良い。この溝部の内側の輪郭で囲まれた部分が、プラノコンベックス形状となる。また、このプラノコンベックス形状の部分に励振電極を設けた場合に振動する部分となり、平板の水晶片にベベル加工をしたときと同じエネルギ閉じ込めを良好にすることができる。また、音響漏れもなくすことができる。
この周波数調整は、第一の実施形態においても第二の実施形態においても、2つ一対の引回しパターンが、1つの主面に並んで設けられているため、測定器のプローブを当てた状態を維持することができる。したがって、容易に周波数調整を行うことができる。
なお、周波数調整には、励振電極22を削る又は金属膜を付けることで行なわれる。たとえば、レーザ、イオンミリングなどの手法で励振電極22の一部を除去することで周波数調整を行え、又は、蒸着などで金属膜を励振電極22の一部に設けることで周波数調整を行うことができる(図示せず)。
なお、本発明の各実施形態に係る水晶振動子は、例えば、長辺方向の長さが2.5mmで短辺方向の長さが2.0mmの形状、長辺方向の長さが2.0mmで短辺方向の長さが1.6mmの形状、長辺方向の長さが1.6mmで短辺方向の長さが1.2mmの形状、また、これより小さい形状に適用される場合にも効果を奏する。
10 基体
20 水晶振動素子
30 蓋体
21 水晶片
21A 第一貫通孔(筒状凹部)
22 励振電極
23、23A、23B 引回しパターン
24 溝部
25 凹部
W1 水晶ウェハ
W2 基体ウェハ
W3 蓋体ウェハ
WA 保護用第一ウェハ
WB 保護用第二ウェハ
K1、K2 凹部
H 第二貫通孔
G 外部端子
Claims (8)
- 四角形の水晶片の両主面に励振電極とこれら励振電極から前記水晶片の一方の端部まで延出する2つ一対の引回しパターンとが設けられた水晶振動素子と、蓋体及び基体とからなる水晶振動子であって、
前記水晶振動素子は、一方の引回しパターンの端部が前記水晶片に設けられた第一貫通孔を介して他方の引回しパターンが設けられた表面側に引回されて構成され、一方の主面に前記励振電極と前記引回しパターンとを囲う凹部が設けられ、他方の主面に前記凹部の縁に沿って設けられる溝部を有し、
前記基体は、前記一方の引回しパターンと前記他方の引回しパターンの端部と対向する位置に第二貫通孔が設けられ、導電材料で貫通孔が塞がれて前記一方の引回しパターンと前記他方の引回しパターンの端部と接続して構成されていることを特徴とする水晶振動子。 - 前記水晶振動素子に設けられた前記凹部側に板状の前記基体が接合され、
前記水晶振動素子に設けられた前記溝部側に凹部を有する前記蓋体が接合されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水晶振動子。 - 前記水晶振動素子に設けられた前記凹部側に板状の前記蓋体が接合され、
前記水晶振動素子に設けられた前記溝部側に凹部を有する前記基体が接合されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水晶振動子。 - 前記溝部が、前記凹部よりも前記水晶片の内側に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の水晶振動子。
- 前記水晶振動素子と前記蓋体と前記基体体とが直接接合により接合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の水晶振動子。
- 四角形の水晶片の両主面に励振電極とこれら励振電極から前記水晶片の一方の端部まで延出する2つ一対の引回しパターンとが設けられた水晶振動素子と、蓋体及び基体とからなる水晶振動子の製造方法であって、
前記水晶振動素子が連なった水晶ウェハに引回し用の筒状凹部を設け、前記水晶振動素子の一方の主面に前記励振電極と前記引回しパターンとなる部分を囲う前記筒状凹部より浅い前記励振電極と前記引回しパターンとを囲う凹部を形成する凹部形成工程と、
前記凹部内に前記励振電極と前記筒状凹部内を含む所定の位置に前記引回しパターンとなる金属膜を設ける第一金属膜形成工程と、
この凹部を覆うように前記蓋体が連なった蓋体ウェハを前記水晶ウェハに直接接合する蓋ウェハ接合工程と、
前記水晶ウェハを研削又はポリッシュして前記筒状凹部内の金属膜を露出させる内部金属膜露出工程と、
前記水晶ウェハに前記凹部の縁に沿って溝部を形成する溝部形成工程と、
前記水晶ウェハに前記励振電極と前記引回しパターンとを設ける第二金属膜形成工程と、
前記水晶ウェハの前記凹部と対応した位置に凹部を有し、前記引回しパターンの端部と対応した位置に貫通孔を有する前記基体が連なった基体ウェハを前記水晶ウェハに直接接合する基体ウェハ接合工程と、
前記基体ウェハに前記引回しパターンと接続するように外部端子となる金属膜を設ける外部端子金属膜形成工程と、
それぞれの水晶振動子に個片化する個片化工程と、
を含むことを特徴とする水晶振動子の製造方法。 - 四角形の水晶片の両主面に励振電極とこれら励振電極から前記水晶片の一方の端部まで延出する2つ一対の引回しパターンとが設けられた水晶振動素子と、蓋体及び基体とからなる水晶振動子の製造方法であって、
前記水晶振動素子が連なった水晶ウェハに引回し用の筒状凹部を設け、前記水晶振動素子の一方の主面に前記励振電極と前記引回しパターンとなる部分を囲う前記筒状凹部より浅い前記励振電極と前記引回しパターンとを囲う凹部を形成する凹部形成工程と、
前記凹部内に前記励振電極と前記筒状凹部内を含む所定の位置に前記引回しパターンとなる金属膜を設ける第一金属膜形成工程と、
前記引回しパターンの端部と対応した位置に貫通孔を有する前記基体が連なった基体ウェハを前記凹部を覆うように前記水晶ウェハに直接接合する基体ウェハ接合工程と、
前記基体ウェハに前記引回しパターンと接続するように外部端子となる金属膜を設ける外部端子金属膜形成工程と、
前記水晶ウェハを研削又はポリッシュして前記筒状凹部内の金属膜を露出させる内部金属膜露出工程と、
前記水晶ウェハに前記凹部の縁に沿って溝部を形成する溝部形成工程と、
前記水晶ウェハに前記励振電極と前記引回しパターンとを設ける第二金属膜形成工程と、
前記水晶ウェハの前記凹部と対応した位置に凹部を有する蓋体が連なった蓋体ウェハを前記水晶ウェハに直接接合する蓋体ウェハ接合工程と、
それぞれの水晶振動子に個片化する個片化工程と、
を含むことを特徴とする水晶振動子の製造方法。 - 前記溝部が、前記凹部よりも前記水晶片の内側に設けられることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の水晶振動子の製造方法。
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