JP2009199727A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光材料の塗布領域を広げることで蛍光体層の領域を拡大し、もって輝度および発光効率の向上したプラズマディスプレイパネルを実現することを目的としている。
【解決手段】前面基板21と背面基板22とを、間に放電空間が形成されるように隔壁8を挟んで対向配置するとともに、前記隔壁8により仕切られた放電空間が放電セル11として動作するように、各放電セル11には各々、赤色、緑色、青色に発光する蛍光体層9がそれぞれ形成されており、放電セル11内において、繊維状フィラー10が、蛍光体層9にその一部を埋没させ、また一部を蛍光体層9の表面から露出した状態で存在し、前記繊維状フィラー10は、その長さが、蛍光体層9の最大厚みの1/2以上の長さであるプラズマディスプレイパネル20である。
【選択図】図1
【解決手段】前面基板21と背面基板22とを、間に放電空間が形成されるように隔壁8を挟んで対向配置するとともに、前記隔壁8により仕切られた放電空間が放電セル11として動作するように、各放電セル11には各々、赤色、緑色、青色に発光する蛍光体層9がそれぞれ形成されており、放電セル11内において、繊維状フィラー10が、蛍光体層9にその一部を埋没させ、また一部を蛍光体層9の表面から露出した状態で存在し、前記繊維状フィラー10は、その長さが、蛍光体層9の最大厚みの1/2以上の長さであるプラズマディスプレイパネル20である。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示デバイス等に用いるプラズマディスプレイ(以下PDPと呼ぶ)に関するものである。
高品位テレビジョン画像を大画面で表示するためのディスプレイ装置として、PDPを使用した装置が多方面で実用化されている。PDPは、基本的には、前面板と背面板で構成されている。
代表的なPDPの前面板は、ガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状の透明電極およびバス電極よりなる表示電極と、この表示電極を覆ってコンデンサとしての働きをする誘電体層と、この誘電体層上に形成されたMgOからなる保護層とで構成されている。
一方、背面板は、ガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状のアドレス電極と、このアドレス電極を覆う誘電体層とその上に形成された隔壁と、各隔壁間に形成された赤色、緑色および青色にそれぞれ発光する蛍光体層とで構成されている。
そして前面板と背面板とはその電極形成面側を対向させて放電空間が形成されるように気密封着され、形成された放電空間にはNe−Xe等の放電ガスが封入され、隔壁によって仕切られた放電空間の、表示電極とアドレス電極とが交差する箇所が放電セルとして動作する。
そして、表示電極・アドレス電極に、所定の信号電圧を選択的に印加することによって放電させ、それによって発生した紫外線が各色の蛍光体層を励起して赤、緑、青の発光を行わせてカラー画像表示を実現している。
ここで、PDPの画像表示性能を向上するために、蛍光体材料の輝度および発光効率を上げる、という取り組みがなされている(特許文献1参照)。
特開平11−193379号公報
しかしながら、従来、蛍光体材料の輝度および発光効率を向上させたとしても、その塗布面が、背面板側の、放電セル内における隔壁壁面と誘電体層の表面とに限られており、更なるPDPの画像表示性能の向上のためには、蛍光体層の形成領域を拡大することが必要であった。
本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、蛍光材料の塗布領域を広げることで蛍光体層の領域を拡大し、もって輝度および発光効率の向上したPDPを実現することを目的としている。
上記目的を実現するために本発明のプラズマディスプレイパネルは、前面基板と背面基板とを、間に放電空間が形成されるように隔壁を挟んで対向配置するとともに、前記隔壁により仕切られた放電空間が放電セルとして動作するように、各放電セルには各々、赤色、緑色、青色に発光する蛍光体層がそれぞれ形成されており、放電セル内において、繊維状フィラーが、蛍光体層にその一部を埋没させ、また一部を蛍光体層の表面から露出した状態で存在し、前記繊維状フィラーは、その長さが、蛍光体層の最大厚みの1/2以上の長さである、としたものである。
本発明によれば、蛍光材料の塗布領域を広げることができ、その結果、蛍光体層の領域が拡大するので、もって輝度および発光効率の向上したPDPを実現することができる。
以下、本発明の一実施の形態によるPDPについて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における交流面放電型PDPの一部概略構成を示す断面図である。図1では放電セル1つだけを示しているが、実際には赤、緑、青の各色に発光する放電セルが多数、マトリックス状に配列されている。
このPDP20は、前面板ガラス基板1上に表示電極2と前面板誘電体層3、保護層4、が配された前面パネル21と、背面板ガラス基板5上にアドレス電極6、誘電体層7、隔壁8、蛍光体層9、繊維状フィラー10、が配された背面パネル22とを張り合わせ、前面パネル21と背面パネル22との間に形成される放電空間内に放電ガスが封入された構成となっている。
繊維状フィラー10は、繊維状の無機物または有機物であり、蛍光体層9を構成する蛍光体材料と同じ蛍光体材料が表面に付着した構造を有し、放電セル11内において、蛍光体層9にその一部を埋没させ、また一部を蛍光体層9の表面から露出した状態で存在している。
かかる構成によれば、繊維状フィラー10はその表面に蛍光体材料を付着させた状態であることから蛍光体層9と同様、発光機能を奏する。
すなわち、繊維状フィラー10の存在により、蛍光材料の塗布領域を広げることができ、その結果、蛍光体層の領域が拡大するので、もって輝度および発光効率の向上したPDPを実現することができる。
ここで蛍光体層9の厚みに対して、繊維状フィラー10の繊維長が著しく短い場合は、蛍光体層9内に繊維状フィラーが埋没してしまい、蛍光体層9の表面から露出する繊維状フィラー10が少なくなってしまうため、本発明の効果が小さくなってしまう。
ここで本発明者が行った検討によれば、繊維状フィラー10が蛍光体層9の最大厚みに対して1/2以上の繊維長、好ましくは同等以上の繊維長であれば、輝度向上の効果が大きいことを確認している。
これは、繊維状フィラー10の露出面積が表面積の増加となると考えられること、および、実際の、蛍光体層9に埋没する部分の深さから、このような関係となったものと考えられる。なお、繊維長の上限は、放電セル11空間における最大直線距離を超えない繊維長であることが幾何学的な制約上、好ましい。
またPDPは、その製造工程において、乾燥工程、焼成工程を数回行うことから、繊維状フィラー10を構成する繊維状の無機物または有機物は少なくとも300℃以上の温度においても繊維状の形状を保ち続ける特性が求められる。そこでこのような特性を満たす無機物としてはガラス繊維およびセラミック繊維を挙げることができ、有機物としてはアラミド繊維を挙げることができる。
また上述したような構成を実現するための製造方法の一例として以下のような製造方法を挙げることができる。
すなわち、放電セル11内に繊維状フィラー10が挿入された状態とし、その後、この放電セル11内にペースト化した蛍光体材料を充填し、乾燥させるという方法である。このペースト化した蛍光体材料が乾燥する過程で、ペーストの溶剤分が蒸発することによる収縮が発生し、その結果、充填された蛍光体材料は蛍光体層9となり、同時に、その表面から繊維状フィラー10が露出した状態で存在するように、すなわち、放電セル11内において、蛍光体層9にその一部を埋没させ、また一部を蛍光体層9の表面から露出した状態で繊維状フィラー10が存在した状態となる。
ここで、放電セル11内に繊維状フィラー10が挿入された状態とする方法としては、隔壁8形成後に繊維状フィラー10を隔壁8間の放電セル11空間に挿入するという方法や、隔壁8を形成する際、ガラス微粉末からなる無機粉末と感光性を有する有機成分からなる感光性ペーストに繊維状フィラーを混入して隔壁形成用ペーストを作製し、このペーストを用いてコーターまたはスクリーン印刷を用いて誘電体層7上全面に塗布し、乾燥を行った後、フォトリソ法により隔壁8を形成するという方法が挙げられる。後者の場合、フォトリソ法により、隔壁8間のペースト材料は除去されるが、そこに存在する繊維状フィラー10は除去されずに残存するので、結果、隔壁8間の放電セル11空間に繊維状フィラー10が露出して存在した状態となる。
また別の方法として、蛍光体材料をペースト化する際、繊維状フィラー10を混入してベースト化し、その状態で蛍光体層9を形成することによっても、同様に、放電セル11内において、蛍光体層9にその一部を埋没させ、また一部を蛍光体層9の表面から露出した状態で繊維状フィラー10が存在した状態とすることができる。
以上のように本発明は、良好な画像表示を行うプラズマディスプレイパネルを提供する上で有用な発明である。
1 前面板ガラス基板
2 表示電極
3 前面板誘電体層
4 保護層
5 背面板ガラス基板
6 アドレス電極
7 誘電体層
8 隔壁
9 蛍光体層
10 繊維状フィラー
11 放電セル
20 プラズマディスプレイパネル
21 前面基板
22 背面基板
2 表示電極
3 前面板誘電体層
4 保護層
5 背面板ガラス基板
6 アドレス電極
7 誘電体層
8 隔壁
9 蛍光体層
10 繊維状フィラー
11 放電セル
20 プラズマディスプレイパネル
21 前面基板
22 背面基板
Claims (2)
- 前面基板と背面基板とを、間に放電空間が形成されるように隔壁を挟んで対向配置するとともに、前記隔壁により仕切られた放電空間が放電セルとして動作するように、各放電セルには各々、赤色、緑色、青色に発光する蛍光体層がそれぞれ形成されており、放電セル内において、繊維状フィラーが、蛍光体層にその一部を埋没させ、また一部を蛍光体層の表面から露出した状態で存在し、前記繊維状フィラーは、その長さが、蛍光体層の最大厚みの1/2以上の長さであるプラズマディスプレイパネル。
- 前記繊維状フィラーが、ガラス繊維、セラミック繊維、アラミド繊維の中から選ばれる少なくとも一つである請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008036816A JP2009199727A (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | プラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008036816A JP2009199727A (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | プラズマディスプレイパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009199727A true JP2009199727A (ja) | 2009-09-03 |
Family
ID=41143049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008036816A Pending JP2009199727A (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | プラズマディスプレイパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009199727A (ja) |
-
2008
- 2008-02-19 JP JP2008036816A patent/JP2009199727A/ja active Pending
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