プロセス工場は、ますます複雑になってきており、構成及び/又は監視を行うことがより困難になってきている。例えば、プロセス工場の担当要員により設定、制御、監視及び/又は閲覧されうるプロセス制御変数の数が、数千におよぶ場合もある。また、プロセス制御システムにおいては、発生する可能性のある問題をプロセス工場のオペレータに通知するための、プロセス制御システム内で定義されるアラームの数が、数千におよぶのが一般的である。
一般に、本稿に記載される実施例、装置、方法及び製造品(articles of manufacture)は、プロセス工場のオペレータ(作業者)が、プロセス工場のオペレータ用表示画面及び/又はインターフェースを容易に及び/又は動的に作成できるために使用される。今日のプロセス工場におけるオペレータ用表示画面の多くは、事前に構成されているため、プロセス工場のオペレータが、個人的な経験、個人的好み、及び/又は、現状に基づいて、情報の表示ディスプレイを構成又はカスタマイズできない。このため、プロセス工場のオペレータに提示される情報は、過剰状態となる、及び/又は、プロセス工場に臨界状態が発生した場合、オペレータは、それを見逃してしまう可能性もある。また、プロセス構成エンジニアが、異なるプロセス工場の状態及び/又は状態に応じて及び/又は個々のオペレータ及び/又は複数人から成るオペレータのグループに応じて、異なるプロセス工場表示アプリケーションを、考えられる全ての状況を推定した上で設計することができる。しかしながら、このように数多くの表示アプリケーションの実施は、費用がかかるだけではなく維持管理が難しく(及び/又はさもなければ、厄介であり)、ここに記載される例示的な方法と装置及び製造品ほど柔軟・融通性がない。
特に、ここに記載される実施例は、特別にあつらえた動的な及び/又はカスタマイズされたプロセス工場オペレータインタフェース及び/又は表示ディスプレイを、プロセス工場のオペレータが作成できるようにする。上述の如く、プロセス工場オペレータインタフェースの諸要素(例えば、プロセス変数のグラフ、現プロセス変数の表示、プロセス工場を制御及び/又は構成するためのトランザクションベース・インターフェース、など)は、ユーザーインタフェース・モジュール(即ち、俗に言うガジェット及び/又はプラグイン)にモジュール化される。潜在的に望ましいユーザーインタフェース・モジュールの識別及び/又は選択を容易にすべく、ここに記載される例示的なユーザーインタフェース・モジュールは、関連付けられているメタデータ及び/又はインデックスを付けることができる、埋め込み文字列を有する。プロセス工場のオペレータにより提供される一つ又は複数の検索基準(例えば、言葉〈複数可〉、キーワード〈複数可〉、語句〈複数可〉、及び/又は言葉、キーワード及び/又は語句の論理表現〈複数可〉)に基づいて、ユーザーインタフェース・モジュール・メタデータは、オペレータにとって潜在的に興味のある一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュールを検索及び/又は識別するために使用される。その後、オペレータは、識別されたユーザーインタフェース・モジュールの一つ又は複数を選択しうる、及び、オペレータワークステーションは、その選択(複数可)に基づいてプロセス工場オペレータインタフェースを作成及び/又は更新する。いくつかの実施例において、ユーザーインタフェース・モジュールは、オペレータワークステーション上で、及び/又はそれによって、及び/又はそれの内で、遂行、実施、及び/又は実行される。その他の実施例では、ユーザーインタフェース・モジュール(複数可)の出力及び/又は入力要素がオペレータワークステーションで表示された状態で、一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュールを、その他のワークステーション及び/又はプロセス工場コントローラ上で、及び/又はそれによって、及び/又はそれの内で、遂行、実施、及び/又は実行される。
図1は、例示的なプロセス制御システム105の概略図である。図1の例示的なプロセス制御システム105は、一つ又は複数のプロセスコントローラ(図1においては、そのうち一つが110の参照番号で図示されている)と、一つ又は複数のオペレータステーション(図1においては、そのうち一つが115の参照番号で図示されている)と、一つ又は複数のワークステーション(図1においては、そのうち一つが120の参照番号で図示されている)と、を含んでいる。例示的なプロセスコントローラ110と、例示的なオペレータステーション115とワークステーション120とは、一般にアプリケーション制御ネットワーク(ACN)と指称されるローカル・エリア・ネットワーク(LAN)及び/又はバス125を介して、通信可能に連結されている。
図1の例示的なオペレータステーション115は、プロセス工場のオペレータがプロセス工場の変数を閲覧したり、プロセス工場の状態を閲覧したり、プロセス工場の状態を閲覧したり、プロセス工場のアラームを閲覧したり、及び/又は、プロセス工場の設定(例えば、設定点及び/又は動作状態、アラームのクリア、アラーム音の停止、など)を変更したりできるようにする、一つ又は複数のオペレータ用表示画面及び/又はアプリケーションを、プロセス工場のオペレータが、検閲及び/又は操作できるようにする。一般に、かかる画面及び/又はアプリケーションは、プロセス構成エンジニアにより設計及び/又は実施される。以下、図1の例示的なオペレータステーション115を実施する例示的な方法を、図2を参照して説明する。以下、例示的なオペレータステーション115を実施するために使用されてもよい例示的なオペレータ用表示アプリケーション及び/又はインターフェースについて、図3、図4及び図5に関連して説明する。
図1の例示的なオペレータステーション115は、プロセス工場のオペレータ用表示画面及び/又はインターフェースを作成、修正変更、カスタマイズ、及び/又は、増補するのに役立つ一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュールをプロセス工場のオペレータが、検索、識別、及び/又は選択できるようにする一つ又は複数のユーザーインタフェース(例えば、図3〜図5の例示的なインターフェース)を含む、及び/又は実施する。ユーザーインタフェース・モジュールは、プロセス工場オペレータインタフェース、及び/又は、表示ディスプレイを作成及び/又は構築するために使用されてもよいソフトウェア・エンティティ及び/又はモジュール化されたインターフェースである。ユーザーインタフェース・モジュールは、プロセス工場の一部分又は複数部分、及び/又は、プロセス工場設備の特定の一台及び/又は複数台、及び/又は特定の集合一組又は複数組を監視及び/又は制御するために使用されてもよい。例示的なユーザーインタフェース・モジュールの例としては、これらに限定されないが、一つ又は複数の現在の及び/又は履歴に基づくプロセス変数を収集しグラフ化するモジュール、一つ又は複数の現在の及び/又は履歴に基づくプロセス変数を収集及び/又は表示するモジュール、プロセス工場のオペレータがプロセス工場を制御及び/又は構成できるようにする一つ又は複数の制御要素(例えば、チェック・ボックス、スライダバー、など)、及び/又は、プロセス工場を制御及び/又は構成するためのトランザクションベースのインターフェース、などが挙げられる。該当するユーザーインタフェース・モジュールの選択及び/又は識別を容易にするために、ユーザーインタフェース・モジュールは、関連付けられているメタデータ及び/又は、検索エンジンにより検索可能及び/又はインデックスを付けることが可能な、埋め込み文字列(例えば、表題、記述、キーワード、関連付けられている設備名、工程名、など)を有する。
いくつかの実施例におけるユーザーインタフェース・モジュールは、プロセス工場オペレータ用表示画面を実施するために使用される、オペレータワークステーション上で、及び/又はそれによって、及び/又はそれの内で、遂行、実施、及び/又は実行される。その他の実施例では、一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュールが、ユーザーインタフェース・モジュール(複数可)の出力及び/又は入力要素が、オペレータワークステーションに表示されている状態で、その他のワークステーション及び/又はプロセス工場コントローラ上で、及び/又はそれによって、及び/又はそれの内で、遂行、実施、及び/又は実行される。
図1の例示的なワークステーション120は、一つ又は複数の情報技術アプリケーション、ユーザ対話型アプリケーション、及び/又は通信アプリケーションを実行するためのアプリケーションステーションとして構成されてもよい。例えば、プロセス制御関連のアプリケーションを主として実行するように、アプリケーションステーション120を構成し、その間、別のアプリケーションステーション(図示せず)を、プロセス制御システム105が如何なる所望の通信媒体(例えばワイヤレス、配線接続式、など)及びプロトコル(例えばHTTP、SOAP、など)を用いて、その他の装置又はシステムと通信可能にする通信アプリケーションを主として実行するように構成しても良い。図1の例示的なオペレータステーション115と例示的なワークステーション120とは、一つ又は複数のワークステーション及び/又はその他如何なる適切なコンピュータ・システム及び/又は処理システムを用いて、実施されてもよい。例えば、シングルプロセッサのパソコン、シングルプロセッサ又はマルチプロセッサのワークステーションなどを使用して、オペレータステーション115及び/又はワークステーション120を実施することも可能である。
図1の例示的なLAN125は、如何なる所望の通信媒体とプロトコルを使用して実施されてもよい。例えば、例示的なLAN125は、配線接続式の及び/又はワイヤレスのイーサネット(登録商標)通信方式によって構成されてもよい。但し、その他如何なる適切な通信媒体及び/又はプロトコルを使用できることは、通常の技術を有する当業者であれば容易に理解できるはずである。さらに、図1ではLAN 125が一つだけ設けられた状態で示されているが、LANを二つ以上、及び/又はその他の代替的な通信系ハードウェア(例えば、ハブ及び/又はスイッチ)(複数可)を用いて、図1の例示的なシステム間に冗長通信路を提供するようにしても良い。
図1の例示的なコントローラ110は、デジタルデータ・バス135と入力/出力(I/O)ゲートウェイ140を介して、複数のスマート・フィールド装置130、131及び132に連結される。スマート・フィールド装置130〜132としては、フィールドバス対応のバルブ、アクチュエータ、センサなどありえ、この場合、スマート・フィールド装置130〜132は、周知のファウンデーション・フィールドバス・プロトコルを使用し、デジタルデータ・バス135を介して通信を行う。もちろん、その他のタイプのスマート・フィールド装置や通信プロトコルが、代わりに使用されても良い。例えば、スマート・フィールド装置130〜132は、周知のプロフィバス及びHART(登録商標)通信プロトコルにより、データバス135を介して通信するプロフィバス(Profibus)及び/又はHART(登録商標)対応の装置でありうる。(I/O装置114に類似するか同一の)I/O装置を付加的に設けてコントローラ110に連結させることによって、フィールドバス装置やHART(登録商標)装置などでありうるフィールド装置の更なる付加的な集団がコントローラ110と通信できるようにしても良い。スマート・フィールド装置は、非スマート・フィールド装置よりも著しく多くのデータ及び/又は情報を提供しうるので、ここに記載される方法と装置とにより対処される情報過多問題(複数可)に貢献できる。
例示的なスマート・フィールド装置130〜132に加えて、一つ又は複数の非スマート・フィールド装置145及び146を、例示的なコントローラ110に通信可能に連結してもよい。図1の例示的な非スマート・フィールド装置145及び146は、例えば、配線接続式リンクを介してコントローラ110と通信する、従来の4〜20ミリアンペア(mA)又は0〜10ボルト直流(VDC)装置であってもよい。
図1の例示的なコントローラ110は、例えば、エマソン・プロセスマネジメント社の法人であるフィッシャー・ローズマウント・システムズ社により販売されるDeltaV(登録商標)コントローラであってもよい。但し、その他のコントローラを代わりに使用することも可能である。さらに、図1では、コントローラ110が一つだけ設けられているが、如何なる所望のタイプ及び/又は如何なる所望のタイプの組合せの別のコントローラ及び/又はプロセス制御プラットフォームをさらに追加してLAN 125に連結することもできる。如何なる場合も、例示的なコントローラ110は、オペレータステーション115を使用し、システム・エンジニア及び/又はその他のシステム・オペレータにより生成され且つコントローラ110でインスタンス化及び/又はダウンロードされたプロセス制御ルーチンのうち、プロセス制御システム105に関連する一つ又は複数のプロセス制御ルーチンを実行する。
より詳細に後述されるプロセス工場オペレータインタフェース及び/又は表示ディスプレイを作成する方法と装置とを有利に採用しうる例示的なプロセス制御システム105が、図1に示されているが、プロセス工場のオペレータにどの情報が(及び/又はどのようにして)提示されるかを制御するための、ここに記載される方法と装置とは、所望する場合、図1に示される実施例よりも複雑な(例えば、二箇所以上の地理的な位置にわたって、二つ以上のコントローラを有している、など)又は該実施例ほど複雑でない構成を有するその他のプロセス工場及び/又はプロセス制御システムにおいても、有利に採用されてもよいことは、通常の技術を有する当業者ならば容易に理解できるはずである。
図2は、図1の例示的なオペレータステーション115を実施する例示的な方法を示す。図2の例示的なオペレータステーション115は、少なくとも一つのプログラム可能プロセッサ205を含んでいる。図2の例示的なプロセッサ205は、プロセッサ205のメインメモリ210(例えば、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)及び/又は読み出し専用メモリー(ROM)の中)にあるコード化された命令を実行する。プロセッサ205は、プロセッサコア、プロセッサ及び/又はマイクロコントローラなど、如何なるタイプの処理装置であってもよい。プロセッサ205は、その他数ある中でも特にオペレーティング・システム215、オペレータ用表示モジュール220、一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュール(図中、うち一つが225の参照番号で示される)、及び、検索エンジン230を実行する。例示的なオペレーティング・システム215は、マイクロソフトのオペレーティング・システムであってもよい。図2の例示的なメインメモリ210は、プロセッサ205により及び/又はプロセッサ205内で実施してもよい、及び/又は、プロセッサ205に動作可能な状態で連結される一つ又は複数のメモリ及び/又はメモリ素子であってもよい。
オペレータが、例示的なプロセッサ205との対話処理を行えるようにするために、図2の例示的なオペレータステーション115は、任意数の及び/又は如何なるタイプ(複数可)の表示ディスプレイ(図中、うち一つが235の参照番号で示される)を含んでいる。例示的な表示ディスプレイ235の例としては、これらに限定されないが、プロセッサ205(及び/又は、さらに概して言うと例示的なオペレータステーション115)により実施されるユーザーインタフェース及び/又はアプリケーションを表示する能力を有するコンピュータ・モニタ、コンピュータ・スクリーン、テレビ受像機、モバイル機器(例えば、高度自動機能電話、ブラックベリー(登録商標)及び/又はアイフォーン(登録商標))などが挙げられる。
図2の例示的なオペレーティング・システム215は、(例えば、例示的なユーザーインタフェース・モジュール225を使用して例示的なオペレータ用表示モジュール220により作成された)アプリケーション・ユーザーインタフェースの表示を、例示的な表示ディスプレイ235により表示する、及び/又は円滑に実施する。プロセス工場オペレータインタフェースの作成、定義及び/又は修正変更を容易にするために、例示的なオペレーティング・システム215は、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を実施し、例示的なオペレータ用表示モジュール220及び/又は例示的な検索エンジン230が、一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュール(例えば、ユーザーインタフェース・モジュール225)を定義及び/又は選択でき、且つ、該選択されたユーザーインタフェース・モジュール225(複数可)をオペレーティング・システム215に表示させる、又は指示することができる。以下、例示的なユーザーインタフェース・モジュール225を、図5に関連して説明する。
プロセス工場オペレータ用表示画面及び/又はアプリケーションを作成、修正変更、及び/又は提示するために、図2の例示的なオペレータステーション115は、例示的なオペレータ用表示モジュール220を含んでいる。図2の例示的なオペレータ用表示モジュール220は、一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュール(例えば、例示的なユーザーインタフェース・モジュール225)から、グラフィック、ユーザーインタフェース要素(例えば、グラフ、スライダバー、表、など)、データ(例えば、現在の及び/又は履歴に基づくデータ)、及び/又は情報(例えば、状態情報)を収集し、プロセス工場及び/又はオペレータにより選択されたプロセス工場の一部分の状態に基づいて、特定のユーザーインタフェース(例えば、図5の例示的なインターフェース)を作成及び/又は定義するために該収集されたグラフィック、ユーザーインタフェース要素、データ及び/又は情報を使用する。該作成及び/又は定義された表示ディスプレイは、例示的なオペレーティング・システム215を介して、及び/又は、例示的なオペレーティング・システム215により、例示的な表示ディスプレイ235に表示される。また、例示的なオペレータ用表示モジュール220は、(例えば、ユーザーインタフェース・モジュール225〈複数可〉のユーザーインタフェース要素をオペレータが選択、調整及び/又は操作するのに応答して)ユーザーインタフェース・モジュール225を介してオペレータの入力を受け取り、適切なコマンド及びデータ及び/又は情報をコントローラ110(及び/又は、さらに概して言うとプロセス制御システム105)に送信することもできる。
ユーザーインタフェース・モジュール(例えば、例示的なユーザーインタフェース・モジュール225)を格納するために、図2の例示的なオペレータステーション115は、インターフェース・モジュール・ライブラリ240を含んでいる。如何なるタイプ(複数可)及び/又は任意数のデータベースの記録、フィールド及び/又はエントリを使用して、図2の例示的なインターフェース・モジュール・ライブラリ240は、例示的なオペレータ用表示モジュール220により使用、遂行、実施、及び/又は実行されたデータ及び/又は情報を格納する。ユーザーインタフェース・モジュールは、如何なるデータ構造(複数可)及び/又はファイル形式(複数可)を使用してインターフェース・モジュール・ライブラリ240に格納しうる。該当するユーザーインタフェース・モジュールの選択及び/又は識別を容易にするために、ユーザーインタフェース・モジュールは、関連付けられているメタデータと一緒に及び/又は、検索エンジンにより検索可能な及び/又はインデックスを付けることが可能な埋め込み文字列(例えば、表題、記述、キーワード、関連付けられている設備名、工程名、など)と一緒に、インターフェース・モジュール・ライブラリ240に格納される。例示的なインターフェース・モジュール・ライブラリ240は、如何なるタイプ(複数可)及び/又は任意数のメモリ(複数可)及び/又はメモリ素子(複数可)を使用して格納しうる。特定のユーザーインタフェース・モジュール(例えば、例示的なモジュール225)プロセス工場オペレータ用表示画面の一部となるべきものである場合、ユーザーインタフェース・モジュールは、検索基準と一致する適切なデータと一緒に、インターフェース・モジュール・ライブラリ240からメインメモリ210にコピーされる。
図2の例示的なオペレータステーション115を、その他のワークステーション(例えば、図1の例示的なワークステーション120)及び/又はプロセス工場コントローラ(例えば、例示的なコントローラ110)と通信可能に連結するために、例示的なオペレータステーション115は、如何なるタイプ(複数可)の及び/又は如何なる数(複数可)のネットワーク・インターフェース(図中、うち一つが245の参照番号で示される)を含んでいる。例示的なネットワーク・インターフェース245は、一つ又は複数のその他のプロセス工場装置(例えば、例示的なワークステーション120及び/又は、例示的なコントローラ110)の中に、及び/又はそれによって、及び/又はそこに格納された一つ又は複数の代替的な及び/又は付加的なインターフェース・モジュール・ライブラリを検索するために、例示的な検索エンジン230によって使用されてもよい。
オペレータステーション115のユーザが、(例えば、図3に関連して後述されるような検索を始めることにより)オペレータ用表示画面を作成及び/又は修正変更したいとの要望を示すと、図2の例示的な検索エンジン230は、プロセス工場のオペレータにより提供された検索基準(例えば、言葉〈複数可〉、キーワード〈複数可〉、語句〈複数可〉、及び/又は言葉、キーワード及び/又は語句の論理表現〈複数可〉)の一つ又は複数と一致する、関連付けられているメタデータ要素を、一つ又は複数有するユーザーインタフェース・モジュールに関して、例示的なインターフェース・モジュール・ライブラリ240(その他のプロセス工場装置にて、及び/又はそれにより、及び/又はその中において実施及び/又は格納されている、インターフェース・モジュール・ライブラリの一つ又は複数)の検索を行う。例示的な検索エンジン230により識別されたユーザーインタフェース・モジュールに基づいて、例示的なオペレータ用表示モジュール220は、ユーザーインタフェース・モジュール選択インターフェース(例えば、図4の例示的なインターフェース)を提示する。ユーザーインタフェース・モジュール選択がプロセス工場のオペレータにより実行される、及び/又は完了する、例示的なオペレータ用表示モジュール220は、選択されたユーザーインタフェース・モジュールに基づいて対応するプロセス工場オペレータインタフェース(例えば、図5の例示的なインターフェース)を作成する。
図1の例示的なオペレータステーション115を実施する例示的な方法が、図2に示されているが、図2に示されるデータ構造、要素、工程及び装置は、その他如何なる方法にて組み合わせたり、分割したり、省略したり、再配置したり、共有したり、除去されたり、及び/又は実施したりされてもよい。さらに、例示的なオペレーティング・システム215、例示的なオペレータ用表示モジュール220、例示的なユーザーインタフェース・モジュール225、例示的な検索エンジン230、例示的な表示ディスプレイ235、例示的なインターフェース・モジュール・ライブラリ240、例示的なネットワーク・インターフェース245、及び/又は、さらに概して言う図1の例示的なオペレータステーション115は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアにより、及び/又はハードウェア、ソフトウェア及び/又はファームウェアの如何なる組合せにより、実施されてもよい。さらに、例示的なオペレータステーション115は、図2に示されるものの代わりに又は加えて、付加的な要素、工程及び/又は装置を含んでいても良く、及び/又は、図示されるデータ構造、要素、工程及び装置のうち、いずれか又は全てを含んでいても良い。
図3及び図4は、オペレータ用表示画面及び/又はオペレータ・アプリケーション(例えば、図5の例示的なオペレータ用表示画面)、及び/又は、さらに概して言う図1の例示的なオペレータステーション115を作成するために使用されてもよい、例示的なユーザーインタフェースを示す図である。図3と図4及び/又は図5の例示的なユーザーインタフェースは、ユーザーインタフェース・モジュールが、ウェブ・ベースのプラグイン及び/又はガジェットとして実施されるウェブ・ブラウザ(例えば、インターネット・エクスプローラー(登録商標)、ファイアフォックス(登録商標)、サファリ(登録商標)、など)を使用して実施される。それに加えて、又はその代わりとして、図3〜図5の例示的なインターフェースは、カスタムアプリケーション及び/又はユーザーインタフェースを使用して実施されてもよい。図1及び図2の例示的なオペレータステーション115を実施するために使用されてもよい例示的なユーザーインタフェースが、図3〜図5に示されているが、図1及び/又は図2の例示的なオペレータステーション115は、如何なる数及び/又は如何なるタイプの付加的及び/又は代替的なユーザーインタフェースを使用して実施されても良い。
オペレータが、検索基準を指定できるようにするための図3の例示的なユーザーインタフェースは、検索語テキスト入力ボックス305を含んでいる。図3の例示的な検索語テキスト入力ボックス305は、潜在的に興味のあるユーザーインタフェース・モジュールを検索する、及び/又は、識別するために使用される、一つ又は複数の検索基準を、タイプする及び/又は入力するために使用できる。例示的な検索基準の例としては、これらに限定されないが、一つの言葉、又は(例えば、コンマ、セミコロン、スペース又は引用符により区切られた)複数の言葉、キーワード、語句、及び/又は言葉、キーワード及び/又は語句の論理表現が挙げられる。図3の例示的なユーザーインタフェースには、検索を始めるためのボタン310が含まれている。(例えば、テキスト入力ボックス305にタイプ入力する間にコンピュータマウスでボタン310をクリックすることにより、及び/又は、ENTER又はRETURNのキーを押すことにより)例示的なボタン310がアクティブ化されると、例示的な検索エンジン230は、テキスト入力ボックス305に入力された検索基準を使用して、オペレータが潜在的に関心を持つ検索基準と一致する埋め込み文字列及び/又はメタデータを有する一つ又は複数のユーザーインタフェース・モジュールを識別する。
図4の例示的なユーザーインタフェースは、例示的な検索エンジン230により完了されたユーザーインタフェース・モジュール検索の結果405を提示するために、例示的なオペレータ用表示モジュール220により提供及び/又は提示されるユーザーインタフェースを表示する。図3の例示的なインターフェースのテキスト入力ボックス305には「蒸留(Distillation)」という検索基準が入力されている。このように、図4の例示的なユーザーインタフェースは、それらのメタデータ及び/又は埋め込み文字列(例えば、表題、記述、など)に「蒸留」という言葉が含まれているユーザーインタフェース・モジュールに対応する結果405を提示する。一覧されたユーザーインタフェース・モジュール405の全て又は部分集合をオペレータが、選択できるようにするために、一覧されたユーザーインタフェース・モジュール405のそれぞれは、関連付けられているチェック・ボックス410を有する。表示したいユーザーインタフェース・モジュールを選択するために、オペレータは、関連付けられているチェック・ボックス(複数可)410をクリックする。オペレータが表示を指名できるようにするために、図4の例示的なユーザーインタフェースには、名称テキスト入力ボックス415が含まれている。図4に示される実施例において、オペレータは、履歴に基づく圧力グラフ及び「蒸留塔1(Distillation Col1)」関する現在の動作状態の表示を選ぶ。図4の例示的なユーザーインタフェースには、選択されたユーザーインタフェース・モジュール及び表示名415に基づいてオペレータ用表示画面を作成するためのボタン420が含まれている。(例えば、コンピュータマウスでボタン420をクリックすることにより)ボタン420がアクティブ化されると、例示的なオペレータ用表示モジュール220は、所望のオペレータインタフェース(例えば、図5の例示的なユーザーインタフェース)を作成する。あるいは、オペレータは、テキスト入力ボックス305及びボタン310を使用して、異なる検索を始めることができる。
図5は、図3及び図4の例示的なユーザーインタフェースからもたらされる例示的なプロセス工場オペレータ用表示画面を示す図である。図5に示される実施例では、二つのプラグイン505と510とが、図4の例示的なユーザーインタフェースにおいて選択された二つのユーザーインタフェース・モジュールに対応して表示されている。図5の例示的なプラグイン505は、多くの動作パラメータの現在値を表示している。また、例示的なプラグイン505は、オペレータが値を最新の情報に更新することを可能にするボタン515も含んでいる。その他の実施例において、プラグイン505は、定期的に又は非周期的に、タイマー又はその他何らかのトリガーイベントに基づいて、それ自体を更新できる。図5の例示的なプラグイン510は、履歴に基づく圧力値のグラフを表示しており、オペレータがグラフ(例えば、どの日付及び/又はどの時間がグラフに含まれるべきか)を構成することを可能にするボタン520を含んでいる。図5の例示的なプロセス工場オペレータ用表示画面は、動的インターフェースであり、ここでプロセス工場のオペレータは、個々のインターフェース・モジュールを閉じたり、インターフェース・モジュールのライブラリを照合検索したり、マニュアル操作でモジュールを追加したり、(例えば、図3及び図4に関連して上述されるものに実質的に類似する方法を用いて)付加的なインターフェース・モジュールを検索したり、及び/又は、インターフェース・モジュールを表示周辺に(例えば、異なる列又は構造に)ドラッグ及び/又はドロップして移動させたりできる。
図6は、図1及び/又は図2の例示的なオペレータステーション115により実行されてもよい例示的なプロセスのフローチャート描写表現を示す図である。図6の例示的なプロセスは、プロセッサ、コントローラ及び/又はその他如何なる適切な処理装置により実行されてもより。例えば、図6の例示的なプロセスは、プロセッサ(例えば、図7を参照して後述される例示的なプロセッサ705)に関連するフラッシュメモリ、ROM及び/又はランダム・アクセス・メモリーRAMなどの有形機械アクセス可能又は判読可能媒体に格納されたコード化された命令によって具現化されてもよい。あるいは、特定用途向け集積回路(ASIC)(複数可)、プログラム可能論理回路(PLD)(複数可)、フィールド・プログラム可能論理回路(FPLD)(複数可)、離散論理、ハードウェア、ファームウェアなどの如何なる組合せを使用しても、図6の例示的な動作のいくつか又は全てを実施してもよい。さらに、図6に示される動作の一つ又は複数を、マニュアル操作で実施してもよい、又は前述の如何なる技法の如何なる組合せ(例えば、ファームウェア、ソフトウェア、離散論理及び/又はハードウェアの如何なる組合せ)として実施してもよい。さらに、図6の例示的なプロセスは図6のフローチャートに関連して説明されているが、その他の多くの方法を採用して図6の例示的なプロセスを実施してもよいことは、通常の技術を有する当業者ならば容易に理解できるはずである。例えば、諸ブロックの実行命令は変更されてもよいものであり、及び/又は、記載されるブロックのいくつかは、変更、削除、再分割、又は混合されてもよいものである。加えて、図6の例示的な動作の如何なるもの又は全ては、例えば、別の処理スレッド、プロセッサ、装置、離散論理、回路などにより並行させて行われてもよいこと、及び/又は順次に行われてもよいことも、通常の技術を有する当業者ならば理解できるはずである。
図6の例示的なプロセスは、オペレータステーション(例えば、図2の例示的なオペレータ用表示モジュール220)から開始され、まずユーザーインタフェース(例えば、図3の例示的なユーザーインタフェース)を表示する(ブロック605)。ユーザ(例えば、プロセス工場のオペレータ)が検索を始めるために、制御ユーザーインタフェース要素及び/又はグラフィック(例えば、例示的なボタン310)を選択すると(ブロック610)、オペレータステーション(例えば、例示的な検索エンジン230)は、オペレータに提供された検索基準(例えば、キーワード)に基づいて該当するユーザーインタフェース・モジュールの検索を行う(ブロック615)。オペレータステーションは、ローカルインタフェース・モジュール・ライブラリー、及び/又は、一つ又は複数の共有されるインターフェース・モジュール・ライブラリーを検索してもよい。
検索結果に基づいて、オペレータ用表示モジュールは、(例えば、図4の例示的なユーザーインタフェースを使用して)検索結果を提示する(ブロック620)。一旦オペレータが各自のユーザーインタフェース・モジュールの選択を行うと(ブロック625)、オペレータ用表示モジュールは、選択されたユーザーインタフェース・モジュールに基づいてプロセス工場オペレータ用表示画面(例えば、図5の例示的なユーザーインタフェース)を作成する(ブロック630)。その後、制御は、ブロック605に戻り、オペレータは、別の検索を開始したり、及び/又は作成されたオペレータ用表示画面を修正変更したりすることが可能になる。
図7は、図1及び/又は図2の例示的なオペレータステーション115のいずれか又は全てを実施するように使用及び/又はプログラムしうる例示的なプロセッサ・プラットフォーム700の概略図である。例えば、プロセッサ・プラットフォーム700は、一つ又は複数の凡用プロセッサ、プロセッサコア、マイクロコントローラなどにより実施することができる。
図7の実施例のプロセッサ・プラットフォーム700は、汎用プログラム可能プロセッサ705を少なくとも一つ含んでいる。プロセッサ705は、プロセッサ705のメインメモリに(例えば、RAM715及び/又はROM720内に)あるコード化命令710及び/又は712を実行する。プロセッサ705は、プロセッサコア、プロセッサ及び/又は、マイクロコントローラなど、如何なるタイプの処理装置であってもよい。ここに記載される例示的なオペレータステーション115を実施すべく、プロセッサ705はその他存在するものの中でも図6の例示的なプロセス実行してもよい。プロセッサ705は、バス725を介して(ROM720及び/又はRAM715を含む)メインメモリと通信状態にある。RAM 715は、DRAM、SDRAM、及び/又はその他如何なるタイプのRAM装置により実施してもよい。また、ROMは、フラッシュメモリ及び/又はその他所望のタイプの記憶装置により実施されてもよい。メモリ715及び720へのアクセスは、メモリ制御器(図示せず)によって制御されてよい。
プロセッサ・プラットフォーム700は、インターフェース回路730も含んでいる。インターフェース回路730は、USBインターフェース、ブルートゥース・インターフェース、外部メモリインターフェース、シリアルポート、汎用入・出力など、如何なるタイプのインターフェース規格により実施されてもよい。一つ又は複数の入力装置735及び一つ又は複数の出力装置740が、インターフェース回路730に接続される。入力装置735及び/又は出力装置740は、例えば、図3、図4及び/又は図5の例示的なユーザーインタフェースを図2の例示的な表示ディスプレイ235に提供するために使用されてもより。
特定の例示的な方法、装置及び製造品をここに記載したが、本特許の適用範囲はそれに限定されるものではない。また、かかる実施例は、本発明の説明に役立つ非限定的な具体例として記載されているに過ぎず、本特許は、むしろ、字義的にもしくは均等論に基づいて添付の特許請求の範囲内に公正に含まれる方法、装置及び製造品の全てを網羅するものである。