JP4093806B2 - カスタマイズグラフィカルユーザインターフェースおよびその作製方法 - Google Patents

カスタマイズグラフィカルユーザインターフェースおよびその作製方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カスタマイズグラフィカルユーザインターフェースおよびその作製方法に関し、より具体的には、多機能デジタルフォトプリンタを用いるデジタルフォトプリントシステムにおいて、固有のグラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface:以下、GUIとする)に不慣れな、もしくは熟練していないオペレータでもすぐに多機能デジタルフォトプリンタの操作が可能なカスタマイズGUIに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネガフィルムなどを対象として、ネガフィルムを透過した画像投影光で印画紙(ペーパ)に直接露光焼付を行う従来のアナログフォトプリンタに比べ、デジタルフォトプリンタは、多機能であり、多種の入出力が可能であり、また様々な画像処理が可能であるため、複雑な操作が求められる。
【0003】
例えば、入力ソースとして、ネガフィルム以外にリバーサルフィルムや、デジタルスチルカメラで撮影されてスマートメディアTM等の画像データ記録媒体(メディア)に記録されたデジタル画像データや、FD(フレキシブルディスク)やCD−RやフォトCDTM等の画像データ記録媒体(メディア)に記録されたデジタル画像データも扱うことができ、その注文方法も、ラボ(写真)店の店頭や、ネット経由と複数ルートが可能である。
一方、出力としては、通常の印画紙(ペーパ)以外に、ポストカードや、FDやCD−R等の画像データ記録媒体(メディア)への画像データ出力など多岐に渡っている。
これら入出力や様々な処理をデジタルフォトプリンタで実現できるように作られているため装置自身が多機能化してきているし、このため、デジタルフォトプリンタを用いるデジタルフォトプリントシステムも、多機能化し、複雑化してきている。
【0004】
このような多機能化し、複雑化したデジタルフォトプリントシステムとして、特開2001−243365号公報に開示された「画像サーバシステム、画像サービスシステム」や、特開2001−268253号公報に開示された「機器管理システム」や、特開2001−249990号公報に開示された「画像サービスシステム」などがある。
これらの公報に開示された種々のシステムは、通信網などの通信回線によってネットワーク接続された複数台のデジタルフォトプリンタにおいて、ユーザの担当オペレータ(店舗側作業者)の判断が少なく、注文から出力間での作業を効率的に行うことができ、迅速な画像サービスを提供することができ、また、正確な情報に基づいてメンテナンスを行うことができるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの公報に開示された種々のシステムにおいて、ユーザから見た場合、デジタルフォトプリンタの操作全般に渡り、複雑感が否めず、習熟に多大な時間を要する。これは、デジタルフォトプリンタの操作全般に渡ってGUI化し、固有のGUIによって操作を分かり易くしても、デジタルフォトプリンタ自体が多機能であるため、どうしても操作画面が多くなり、操作が複雑化することから、避けることができない問題であった。
このため、担当オペレータの質も、従来より高いレベルが要求され、結果としてコストアップになってしまっているという問題があった。
【0006】
一方、これらの問題を解決するために、固有のGUIとは別に、ユーザごとの特注のGUIを設計することが考えられるが、固有のGUIの設計の際に、ユーザごとの特別注文の内容を全てに渡って知ることは不可能であり、また、システム導入後のユーザごとの特別注文の内容の変更も容易に生じることであり、これらの全てに対応するためユーザごとの特注のGUIを設計するは困難であるし、たとえ可能であったとしてもコストアップとなり、得策ではないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、デジタルフォトプリントシステムに予め設定された固有のGUIと並列で使用することができ、この固有のGUIに対して、第3者に対して公開され,デジタルフォトプリンタの基本操作を実施するのに必要かつ最低限の共通の複数の手続きコマンドを少なくとも用いて定義され、ユーザの特別注文に応じて作製されることにより、ユーザに最適となるようにユーザ個別のGUIが設計でき、その開発負担、従って開発コストを低減でき、既存の固有のGUIの理解が不要で、熟練者でなくても容易かつすぐに操作ができ、さらに、外部からの制御も可能であり、操作負担を低減できるカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースおよびその作製方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために、ユーザの特別注文に応じて作製されるユーザに最適となるユーザ個別のGUIの設計および開発について鋭意研究を行った結果、GUIを第三者がカスタマイズ可能とするためにデジタルフォトプリンタおよびデジタルフォトプリントシステム特有の駆動指示および動作条件をコマンド化したインターフェース(以下、IFとする)仕様をオープン化することを知見し、本発明に至ったものである。
【0009】
すなわち、本発明は、写真フィルムおよび写真用入力画像データの少なくとも一方を含む原稿画像から写真プリントおよび写真用出力画像データの少なくとも一方を含む出力画像を提供する画像出力サービスを行うデジタルフォトプリントシステムにおいて、前記出力画像を出力するデジタルフォトプリンタを操作し、駆動するために用いられるカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースであって、前記デジタルフォトプリンタに予め設定された固有のグラフィカルユーザインターフェースと並列で使用され、前記固有のグラフィカルユーザインターフェースに対して、前記デジタルフォトプリンタの基本操作を実施するのに必要かつ最低限であり、第三者に対して公開される、標準化された共通の複数の手続きコマンドを、少なくとも用いて定義され、ユーザの特別注文に応じて作製されたグラフィカルユーザインターフェースであることを特徴とするカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースを提供するものである。
【0010】
また、本発明は、写真フィルムおよび写真用入力画像データの少なくとも一方を含む原稿画像から写真プリントおよび写真用出力画像データの少なくとも一方を含む出力画像を提供する画像出力サービスを行うデジタルフォトプリントシステムにおいて、前記出力画像を出力するデジタルフォトプリンタを操作し、駆動するために用いられるカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースの作製方法であって、前記デジタルフォトプリンタに予め設定された固有のグラフィカルユーザインターフェースと並列で使用され、前記固有のグラフィカルユーザインターフェースに対して、前記デジタルフォトプリンタの基本操作を実施するのに必要かつ最低限であり、第三者に対して公開される標準化された共通の複数の手続きコマンドを、少なくとも用い、ユーザの特別注文に応じて定義し、カスタマイズグラフィカルユーザインターフェースを作製することを特徴とするカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースの作製方法を提供するものである。
【0011】
ここで、前記複数の手続きコマンドは、前記デジタルフォトプリンタに特有の駆動指示条件および動作条件であるのが好ましい。
また、前記複数の手続きコマンドは、前記出力画像の注文情報に関するコマンドと、前記原稿画像の画像入力および検定を行うための最低限の操作指示情報とを有するのが好ましい。
また、前記複数の手続きコマンドは、前記デジタルフォトプリントシステムのシステム情報を注文情報として表すサービスモードと、前記写真プリントのサイズおよび数量を注文情報として表すプロダクト情報と、前記写真プリントを得るために用いられる感光材料のマガジンについてのプリンタ操作を注文情報として表すサイズ情報と、前記写真フィルムのフィルムタイプ、キャリアタイプおよびファインスキャン開始に関する画像入力工程操作の情報と、フィルム駆動、フィルムマスクタイプ、プレスキャン開始、色濃度補正キーおよびソートに関する検定工程操作の情報およびlog変換に関する例外情報に関するコマンドであるのが好ましい。
【0012】
また、前記デジタルフォトプリントシステムのインターフェースは、階層化されており、最上の第1層が、注文に関連するインターフェースであり、第2層が、前記デジタルフォトプリントシステムの内部情報のインターフェースであり、第3層が、前記デジタルフォトプリンタの個々のデバイスの操作インターフェースおよび制御インターフェースであり、第4層が、前記デジタルフォトプリントシステムの特殊処理インターフェースであり、前記第3層の前記デジタルフォトプリンタの個々のデバイスの操作インターフェースが、前記複数の手続きコマンドを有するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係るカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースおよびその作製方法を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースが適用されるデジタルフォトプリントシステムの一実施例の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、デジタルフォトプリントシステムのハードウエアの概略構成の一実施例、特に、その主要部をなすデジタルフォトプリンタの一実施例を示すブロック図である。
図1に示すように、デジタルフォトプリントシステム(以下、ラボシステムという)10は、ワークフロー部12と、既存の固有のグラフィカルユーザインターフェース(以下、単にGUIとする)14と、本発明に係るカスタマイズグラフィックユーザインターフェース(以下、単にカスタマイズGUIとする)16と、処理ロジック部18と、制御部20と、デバイス部22と、画像処理部24とを有する。
【0015】
なお、このラボシステム10は、外部の様々なシステムと通信回線を介して接続されていても良い。例えば、図示例では、ラボシステム10は、システム情報のMIネット26、キオスク(Kiosk)28、インターネット30、課金(POS)システム32および店頭端末34等に接続されている。
【0016】
ワークフロー部12は、ラボシステム10のワークフロー管理を行うブロックであって、ラボシステム10において行われる種々の仕事の流れまたは進め方を管理する手法を実施するためのブロックである。ワークフロー12は、後述する制御部20からデバイス部22の各デバイスの稼動情報やエラー情報および画像処理部24の各画像処理項目の稼動情報やエラー情報、さらには、デバイスオプションリスト等の情報などを取得するのが好ましい。さらに、こうして取得した稼動情報やエラー情報等を遠隔診断システムである後述のMIネット26に送信しても良く、MIネット26から診断結果、例えば、故障や不具合の原因や内容や箇所や部品や消耗品の不足などの特定結果、より好ましくは、その修復方法など、さらには、メンテナンス情報を受け取るようにするのが好ましい。
【0017】
また、ワークフロー部12は、キオスク28や店頭端末34等から顧客の写真プリントや写真プリントの画像データの注文情報を受け取り、その納期情報やラボシステム10の資源リスト、特にハードウエア資源リストやデバイスオプションリストなどの情報をキオスク28や店頭端末34等に送ったり、インターネット30および課金システム32や店頭端末34等を介して顧客から画像情報の送受等や、代金の請求や支払や受領等を行っても良い。
こうして、ワークフロー部12では、ラボシステム10の全体、特に、その操作や駆動の全体を総合的かつ徹底的に検討して、好ましくは、MIネット26、キオスク28、インターネット30、課金システム32および店頭端末34等などの情報技術端末を駆使して、再設計し、改善することができるものであるのが良い。
【0018】
既存の固有のGUI14は、現在、ラボシステム10に予め設定されている固有のGUIであり、例えば、ディスプレイやモニタに図形で表示されたメニューやコマンドなどをマウスやキーボードで選択して、ラボシステム10、特に、ラボシステム10を構成し、種々のハードウエアおよび種々のソフトウエアで構成されるデジタルフォトプリンタ11(図2参照)を駆動し、操作するためのブロックである。このGUI14は、ラボシステム10を提供する提供者によって、ハードウエアやソフトウエアとともに提供されるものである。GUI14は、ラボシステム10に元々備えられている固有のもので、複雑ではあるが、ラボシステム10、すなわちそのハードウエアおよびソフトウエア、特にそのデジタルフォトプリンタ11を十分にかつ様々に操作することができ、駆動することができるのは、いうまでもない。
GUI14によって入力されたコマンドや情報は、処理ロジック部18に送られる。GUI14と処理ロジック部18との間には、GUIインターフェース(I/F)が定義される。
【0019】
カスタマイズGUI16は、本発明の特徴とする部分であって、固有のGUI14と並列で使用することができ、固有のGUI14に対して、少なくとも、ラボシステム10を構成するデジタルフォトプリンタ11の基本操作を実施するのに必要かつ最低限であり、第三者に対して公開される、標準化された共通の複数の手続きコマンドを用いて定義され、ユーザの特別注文に応じて作製されたGUIであり、GUI14と同様に、例えば、ディスプレイやモニタに図形で表示されたメニューやコマンドなどをマウスやキーボードで選択して、ラボシステム10の種々のハードウエアおよび種々のソフトウエアで構成されるデジタルフォトプリンタ11を駆動し、操作するためのブロックである。
カスタマイズGUI16によって入力されたコマンドや情報は、処理ロジック部18に送られる。カスタマイズGUI16と処理ロジック部18との間には、GUIインターフェース(I/F)が定義される。
カスタマイズGUI16の詳細およびこれを作製する複数の手続きコマンドに付いては後述する。
【0020】
処理ロジック部18は、GUI14およびカスタマイズGUI16のいずれのGUIを用いて入力されたいかなる手続コマンドや、入力情報であっても、入力された手続コマンドおよび入力情報に基づいて、デジタルフォトプリンタ11を構成するデバイス部22の種々のデバイス(ハードウエア資源)や画像処理部24の種々の画像処理項目(ハードウエア資源およびソフトウエア資源)を駆動、操作し、実行させたりするための処理ロジックを組むブロックである。なお、処理ロジック部18には、オプション1、オプション2などのオプションの処理ロジックが、追加できるように構成されている。これらの処理ロジックオプションは、後述するデバイス部22や画像処理部24に追加されたデバイスオプションや画像処理オプションに応じて追加される。
処理ロジック部18で組み上げられた処理ロジックや処理プログラムは、制御部20に送られる。処理ロジック部18と制御部20との間には、制御インターフェース(I/F)が定義される。
【0021】
制御部20は、処理ロジック部18で組み上げられた処理ロジックや処理プログラムに従って、デジタルフォトプリンタ11を構成するデバイス部22の種々のデバイス(ハードウエア)や画像処理部24の種々の画像処理(ハードウエアおよびソフトウエア)を、個々に駆動させ、操作させ、動作させ、あるいは実行させるための制御ブロックであり、例えば、CPU(中央処理装置)等によって構成される。
制御部20は、デバイス部22の各デバイスの稼動情報やエラー情報および画像処理部24の各画像処理項目の稼動情報やエラー情報などを取得するようにしておくのが好ましい。制御部20は、さらに、ラボシステム10の資源リスト、特にハードウエア資源リストやソフトウエア資源リスト、例えばデバイス部22のデバイスリストや画像処理部24の画像処理項目リスト等、さらにはデバイス部22のデバイスオプションリストや画像処理部24の画像処理オプションリスト等の情報などのオプションリストを取得できるようにしておくのが好ましい。制御部20で取得した稼動情報やエラー情報等や種々の資源リストや種々のオプションリストなどの情報をワークフロー12に送るようにするのが良い。
【0022】
デバイス部22は、ラボシステム10のハードウエアを構成する、図2に示すデジタルフォトプリンタ11の種々のデバイスを含むハードウエアブロックであり、このハードウエアブロックを構成する種々のデバイスは、その駆動、操作、動作が、個々に、制御部20によって制御される。
このデバイス部22に含まれる種々のデバイスとしては、ラボシステム10のハードウエアを構成するものであれば特に制限はないが、例えば、図2に示すデジタルフォトプリンタ11を構成する、画像読取部(スキャナ)36、画像記録部(プリンタ)38、画像表示部(ディスプレイ)40、画像データ記録媒体駆動部(メディアドライブ)42、操作部43、操作端末44および通信部45等を挙げることができる。そして、プリンタ38としては、露光焼付装置46、現像装置(感光材料処理装置(プロセッサ))47およびソータ48等を挙げることができる。
なお、デバイス部22においては、複数(図中では2個)のデバイスオプションが、追加できる構成となっている。ここで、デバイス部22にデバイスオプションを追加する場合には、これに対応して処理ロジック部18に処理ロジックオプションが追加される。
【0023】
なお、図2に示すラボシステム10のハードウエアを構成においては、デジタルフォトプリンタ11を構成するハードウエアとして、さらにPC(パーソナルコンピュータ)、またはWS(ワークステーション)などからなる画像処理装置50を備え、この画像処理装置50は、図1に示すワークフロー部12、GUI14およびカスタマイズGUI16を動作させる処理プログラム等を備え、さらに、処理ロジック部18、制御部20および画像処理部24を含む。
【0024】
スキャナ36は、ネガフィルムやリバーサルフィルムなどの写真フィルム(以下、単にフィルムという)に撮影された画像を1コマずつ光電的に読み取るとともに、フィルムに記録された磁気情報や光学情報を読み取る装置である。スキャナ36は、例えば、読取光を射出する光源、読取光の光量調整を行う可変絞り、RGBの3色に分解するための色フィルタ板、フィルムへの入射読取光を均一化する拡散ボックス、フィルムを読取位置に保持するとともに磁気情報や光学情報を読み取るキャリア、フィルム画像を担持する読取光を結像させる結像レンズユニット、結像されたフィルム画像を光電変換して画像信号として読み取るエリアCCDセンサであるイメージセンサ、画像信号を増幅するアンプ(増幅器)、画像信号をデジタルデータに変換するA/D(アナログ/デジタル)変換器等を有する。
【0025】
このようなスキャナ36において、フィルムに撮影された画像を読み取る際には、光源から射出され、可変絞りによって光量調整された読取光が、色フィルタ板に入射して調光され、拡散ボックスで拡散された後、キャリアによって所定の読取位置に保持されたフィルムに入射して、透過することにより、フィルムに撮影された画像を担持する投影光を得る。
この投影光は、結像レンズユニットによってイメージセンサの受光面に結像され、フィルムに撮影された画像が光電的に読み取られる。
イメージセンサの出力信号は、アンプで増幅され、A/D変換器でデジタル信号とされて、画像処理装置50の画像処理部24に送られる。
【0026】
スキャナ36においては、色フィルタ板の各色フィルタを順次挿入して、3回の読み取りを行うことにより、フィルムに撮影された画像をR、GおよびBの3原色に分解して読み取る。また、スキャナ36では、フィルムに撮影された画像の読み取りを、写真プリント(以下、単に)用の出力画像データを得るために高解像度で読み取るファインスキャンと、ファインスキャン読取条件や画像処理条件を決めるために低解像度で読み取るプレスキャンとの2回行う。
なお、色フィルタ板およびエリアCCDセンサの代りに、カラー用(色フィルタ付)ラインCCDセンサを用いても良い。
【0027】
プリンタ38は、写真プリントを出力するためのもので、露光焼付装置46によって画像処理装置50の画像処理部24から出力された出力画像データに応じて感光材料(印画紙、ペーパ)を露光して潜像を記録し、プロセッサ47によって感光材料に応じた現像処理を施して(仕上り)プリントとして出力し、ソータ48によって出力されたプリントを、例えば各注文件毎に仕分けするものである。
【0028】
露光焼付装置46は、所定幅のロール状感光材料をプリントに応じた所定長に切断した後に、裏印字(バックプリント)、感光材料(印画紙)の分光感度特性に応じた、R露光、G露光およびB露光の3種の光ビームを出力画像データ(記録画像)に応じて変調するとともに、主走査方向に偏向し、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することによる潜像を形成するものである。
【0029】
この露光焼付装置46は、例えば、所定幅のロール状感光材料を巻回したマガジンが装填されている感光材料供給部、ロール状感光材料を所定長(所定プリントサイズ)のカットシート状感光材料(以下、単に感光材料という)にカットするカッタ、感光材料の裏面に印字を行う裏印字部(バックプリント)、感光材料の位置および姿勢(スキュー等)を露光位置に対して適正な位置に揃えるレジスト部、露光位置において感光材料に出力画像データに応じて変調された光ビームで走査露光する露光部および所定の搬送経路でカットシート状感光材料を搬送する搬送部を有するもので、この他、感光材料を搬送方向に直交する方向に振り分けて多列搬送を可能にする振分部等を備えていても良い。
【0030】
プロセッサ47は、露光焼付装置46において潜像が形成された露光済感光材料に発色現像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾燥してプリントとして出力するもので、例えば、発色現像槽、漂白定着槽および水洗槽等の複数の湿式処理槽と、乾燥部とを備える。
ソータ48は、プロセッサ47に取り付けられ、プロセッサ47から出力されたプリントを各注文件毎、例えば、フィルム一本分毎に、あるいは、顧客毎に仕分けして集積するものである。
【0031】
ディスプレイ40は、スキャナ36によってプレスキャンで読み取られ、画像処理装置50の画像処理部24で処理されたプレスキャン画像を検定のために検定用シミュレーション画像として表示するとともに、GUI14およびカスタマイズGUI16を表示し、すなわち各種の操作指示等を表示するための表示装置(モニタ)であり、例えば、CRT表示装置、液晶表示装置、プラズマディスプレイ装置などを用いることができる。
メディアドライブ42は、デジタルカメラのスマートメディアなどから撮影画像データを読み出し、またはFD(フレキシブルディスク)やCD−RやMO等の画像データ記録媒体(以下、メディアという)から画像データを読み出して、画像処理装置50の画像処理部24に送ったり、この画像処理部24から出力される出力画像データをメディアに記録したりするためのものである。
【0032】
操作部43は、ディスプレイ40に表示されたGUI14またはカスタマイズGUI16において、様々な操作や動作の選択、様々な条件の入力や設定、処理の選択や指示、色/濃度補正などの調整や指示等を入力するためのもので、例えば、キーボード、マウス、バーコードリーダ、補正キー等を有する。補正キーとしては、例えば、濃度(D)調整キー、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色の調整キー、階調(γ;ガンマ)調整キー、明部調整キー、暗部調整キー、シャープネス調整キー、彩度調整キー等の各種の調整キーを挙げることができる。これらの調整キーは、専用キーであっても、キーボードに設定されるものであっても、GUI14やカスタマイズGUI16に設定されるものであっても良い。
【0033】
操作端末44は、図1に示すような店頭端末34を含み、画像処理装置50のように、ラボシステム10を構成する各デバイスを直接操作するのではなく、遠隔操作するためのもので、ディスプレイまたはモニタ等の表示部やキーボード、マウス、バーコードリーダ等の操作部を備え、GUI14およびカスタマイズGUI16を表示して、GUI14およびカスタマイズGUI16を介して種々の操作指示等を入力できるものである。なお、操作端末44は、CPUを有さず、画像処理装置50のCPUを用いるものであっても良いし、画像処理装置50と同様にPCまたはWS等からなり、CPUを備えているものでもあっても良い。なお、操作端末がPCまたはWS等からなる場合であっても、制御部20を含むCPUを備えている必要はあるが、画像処理装置50と異なり、画像処理部24を備えていなくても良い。
通信部45は、インターネット30を始めとして、システム情報のMIネット26等のコンピュータ通信ネットワーク等の通信回線網や、キオスク28、課金システム32等の外部の様々なシステムに通信回線を介して接続するためのものである。
【0034】
また、画像処理部24は、ラボシステム10のハードウエア内に設けられ、ハードウエアおよび/またはソフトウエアで実施される種々の画像処理項目を含むブロックであり、これらの種々の画像処理項目を個々に駆動、操作し、動作、実行させるためのハードウエアおよび/またはソフトウエア(プログラム)の集合体である。
なお、画像処理部24においては、複数(図中では2個)の画像処理オプション(追加項目)が、追加できる構成となっており、画像処理部24に画像処理オプションを追加する場合には、これに対応して処理ロジック部18にオプション処理ロジックオプションが追加される。
画像処理部24は、図2に示されるラボシステム10のハードウエア構成においては、制御部20等とともに画像処理装置50内に設けられる。
【0035】
画像処理部24に含まれる画像処理項目としては、写真プリント作製において行われるものであれば、特に制限的ではなく、どのようなものでも良いが、例えば、グレイバランス調整、RGBまたはCMYやCMYKなどのの色バランス調整、階調補正、濃度(明るさ)調整、彩度調整(色調整)、電子変倍処理、覆い焼き処理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、シャープネス(鮮鋭化)処理、ソフトフォーカス処理等を挙げることができ、さらにDCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等の所定のデータ前処理を含めても良い。
なお、このような画像処理項目は、ローパスフィルタ、加算器、LUT(ルックアップテーブル)、MTX(マトリックス)、マスク等を用い、平均化処理や補間演算等による公知の手段で行うことができる。
【0036】
また、ラボシステム10に接続されるMIネット26は、通信網を介したリモートメンテナンスや生産管理を行う遠隔診断システムである。MIネット26では、ラボシステム10の制御部20から取得したデバイス部22の各デバイスの稼動情報やエラー情報および画像処理部24の各画像処理項目の稼動情報やエラー情報等のメンテナンス情報や生産管理情報をラボシステム10のワークフロー12から取得し、取得したこれらの稼動情報やエラー情報等のメンテナンス情報や生産管理情報を用いて、ラボシステム10、特にそのデバイス部22の各デバイスおよび画像処理部24の各画像処理項目の遠隔診断や生産管理診断を行い、その診断結果、例えば、故障や不具合の原因や内容や箇所や部品や消耗品の不足などの特定結果、好ましくは、その修復方法や生産計画など、さらには、ラボシステム10、デバイス部22の各デバイスおよび画像処理部24の各画像処理項目の現在の状態の診断結果等のメンテナンス情報や適した生産管理情報等をラボシステム10のワークフロー12に送り返すものである。なお、ラボシステム10は、MIネット26に直接接続されていても良いが、両者の間にMIネット端末を設けても良い。
【0037】
キオスク28は、顧客から受けた写真プリントやその画像デ−タなどの注文情報をラボシステム10のワークフロー部12に送り、ワークフロー部12が受け付けた注文の納期情報を受け取るためのもので、注文端末として機能するものである。このキオスク28は、ラボシステム10に直結されても良いし、通信網や通信回線を通してリモート接続されていても良い。さらに、キオスク28は、ラボシステム10のワークフロー部12から、ラボシステム10の資源リスト、特にハードウエア資源リストやソフトウエア資源リスト、例えば、デバイス部22のデバイスリストや画像処理部24の画像処理項目リスト等、さらにはデバイス部22のデバイスオプションリストや画像処理部24の画像処理オプションリスト等の情報などのオプションリストを受け取ることができるようにしても良い。なお、ラボシステム10は、キオスク28に直接接続されていても良いが、両者の間にキオスク(Kiosk)専用端末を設けても良い。
【0038】
インターネット30は、いわゆるインターネットであって、インターネット30を利用することにより、MIネット26やキオスク28とは異なる経路で、MIネット26やキオスク28と同様に、メンテナンス情報や注文情報や画像データ等の授受などを行ったり、その他の情報、例えば新しいサービスや新しい製品の紹介や案内などの連絡や通知を含む種々の情報の授受等を行うことができる。インターネット30によって、代金の請求や支払や受領などを行っても良い。なお、ラボシステム10は、インターネット30に直接接続されていても良いが、両者の間にインターネット専用端末を設けても良い。
【0039】
課金システム32は、いわゆる販売時点情報管理システム(POS(point-of-sale) システム)であって、注文や代金の請求や支払や受領等を行うためのラボシステム10とセンターのコンピュータとを連結させたシステムである。課金システム32では、例えば、ネガフィルムから写真プリントへの注文(DP)袋につけられたバーコードをバーコードリーダで読み取らせ、各写真プリントのサイズや枚数等や、特別処理などの追加オプションおよびCD−R出力等有無などがPOS端末によって入力されることにより、写真プリントやCD−R等の商品やサービスの注文や販売や提供が記録されるとともに、発注書や受領書等が出力され、注文内容やサービス内容や販売内容や提供内容の等の情報を正確に把握することができ、好ましくは、印画紙(ペーパ、カラーペーパ、モノクロペーパ)等の感光材料や、現像等の感光材料の処理液等の消耗品の発注が自動的にできる。さらに、それらの情報を通信回線でホストコンピュータに送り、流通を処理する総合情報処理システムとして実現しても良い。また、課金システム32では、クレジットカードを利用できるようにして、キャッシュレス注文販売を行っても良い。なお、ラボシステム10は、それ自体がバーコードリーダやPOS端末を備え、課金システム32に直接接続されていても良いが、両者の間にPOS専用端末を設けても良い。
【0040】
店頭端末34は、ラボ店の店頭に設置された端末であり、ラボシステム10に直接または通信回線等を介して接続されていれば、ラボシステム10が設置されたラボ店に設置されるものであっても、そうでないラボ店に設置されるものであっても良い。店頭端末34の機能は、特に制限はないが、上述したラボシステム10内の操作端末44や、上述した、ラボシステム10に接続されたMIネット26、キオスク28、インターネット30および課金システム32等の端末の機能のいずれか少なくとも1つを備えるものであるのが好ましい。
ラボシステム10は、基本的に以上のような構成を有する。
【0041】
次に、本発明の特徴とするカスタマイズGUI16は、上述したように、図1に示すラボシステム10において、従来の固有のGUI14と並列する位置となる。
また、カスタマイズGUI16を設計し、作製するのに最低限必要となるGUII/Fは、複数の手続コマンド、ここでは表1に示すように、以下の22個の手続コマンドからなるSFOIFによって定義される。これらの22個の手続きコマンドは、ラボシステム10のハードウエアの主要部をなすデジタルフォトプリンタ11、特に、スキャナ36、プリンタ38、ディスプレイ40およびメディアドライブ42、さらには、画像処理装置50、特にその画像処理部24を、駆動し、操作し、動作させるための、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11に特有の駆動指示条件および動作条件をコマンド化したものであり、第3者に公開され、第3者であっても、ラボシステム10のユーザであるユーザにとって最適にカスタマイズできるもので、ユーザ専用のカスタマイズGUI16を設計できるものである。
【0042】
【表1】
Figure 0004093806
【0043】
ここで、CM1.GetDeviceList は、注文に対して、すなわち、顧客の注文に対して応えるために、デジタルフォトプリンタ11が備えているデバイス、すなわちデバイス部22に含まれているデバイスのリストを取得するためのコマンドである。
CM2.SetExportMode は、注文に対して、デジタルフォトプリンタ11の内部の情報(データ)を外部に伝達(送出)するモードを設定するためのコマンドである。
CM3.SetImportMode は、注文に対して、外部からデジタルフォトプリンタ11に情報(データ)を伝達する(受け入れる)モードを設定するためのコマンドである。
CM4.SetPrintModeは、注文に対して、デジタルフォトプリンタ11に写真プリントの出力モードを設定するためのコマンドである。
【0044】
CM5.GetPrintSizeListは、注文に対して、写真プリントの出力サイズのリストを取得するためのコマンドである。
CM6.SetPrintSizeListは、注文に対して、デジタルフォトプリンタ11に対し、取得した写真プリントの出力サイズのリストを設定するためのコマンドである。
CM7.SetDefaultNumOfPrints は、注文に対して、デジタルフォトプリンタ11に、1コマ当りの写真プリントの出力枚数のデフォルト値を設定しておくためのコマンドである。
CM8.SetNumOfPrintsは、注文に対して、デジタルフォトプリンタ11に、1コマ当りの写真プリントの出力枚数をデフォルト値に対して新たな出力枚数を設定するためのコマンドである。
【0045】
CM9.GetMagazineStatus は、注文に対して、デジタルフォトプリンタ11に装填されているマガジンの情報、例えば、ロール状ペーパの種類(カラーか、モノクロか、面種(光沢か、マット(絹目)か)、ペーパ幅、残量などを取得するためのコマンドである。
CM10.SetMagazineMode は、注文に対して、デジタルフォトプリンタ11に適合するマガジンを装填するモードを設定するためのコマンドである。
【0046】
CM11.SetFilmType は、画像入力のために、デジタルフォトプリンタ11のスキャナ36に使用されるフィルム種を設定するためのコマンドである。
CM12.GetCarrierTypeは、画像入力のために、スキャナ36に装填されているキャリア種を取得するためのコマンドである。
CM13.StartFineScan は、画像入力のために、スキャナ36において写真フィルムのファインスキャン(プリント出力用画像データの読取)の開始を指示するためのコマンドである。
【0047】
CM14.SetFilmDriveModeは、画像検定のために、デジタルフォトプリンタ11のスキャナ36において、写真フィルムを搬送するモードを設定するためのコマンドである。
CM15.GetFilmMaskType は、画像検定のために、スキャナ36において使用するフィルムマスク種を取得するためのコマンドである。
CM16.StartPreScanは、画像検定のために、スキャナ36において写真フィルムのプレスキャン(ファインスキャンの読取条件および画像処理条件決定のための低解像度読取)の開始を指示するためのコマンドである。
【0048】
CM17.GetCMYDKeys は、画像検定のために、ディスプレイ40に表示されたプレスキャン画像の色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))/濃度(D)の補正を行うための補正キー(操作部43参照)による色/濃度の補正量を取得するためのコマンドである。
CM18.SetCMYDKeys は、画像検定のために、デジタルフォトプリンタ11に、補正キーによるプレスキャン画像の色/濃度の、取得された補正量を設定するためのコマンドである。
CM19.SortOrder は、画像検定において、顧客のソートオーダの切換を指示するためのコマンドである。
CM20.InitializeSortNoは、画像検定において、顧客のソート番号の初期化を指示するためのコマンドである。
【0049】
CM21.SetLogLevel は、デジタルフォトプリンタ11に、その故障情報(エラーログ)や稼動情報(稼動ログ)等のログ情報を取得するレベルを設定するためのコマンドである。
CM22.SetLogFileNameは、デジタルフォトプリンタ11の故障情報や稼動情報等のログ情報を記録するファイルの名前を設定するためのコマンドである
【0050】
SFOIFは、以上の22コマンドあり、以下に示す種別に分けられる。
1.サービスモード CM1〜CM4の4コマンド
(システム情報)
2.プロダクトモード CM5 〜CM8の4コマンド
(プロダクト情報)
3.サイズ CM9〜CM10の2コマンド
4.画像入力工程操作 CM11〜CM13の3コマンド
5.検定工程操作 CM14〜CM20の7コマンド
6.例外 CM21〜CM22の2コマンド
なお、これらのコマンドは、異なる分離ができる。
7.注文情報 CM1〜CM10の10コマンド
8.プリンタ操作 CM9〜CM10の2コマンド
9.数量(注文情報) CM7〜CM8の2コマンド
10.サイズ(注文情報)CM5〜CM6とCM9〜CM10との4コマンド
【0051】
このように、これらの22個の手続きコマンドは、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11のシステム情報を注文情報として表すサービスモードと、プリントのサイズおよび数量を注文情報として表すプロダクト情報と、マガジンについてのプリンタ操作を注文情報として表すサイズ情報と、フィルム種、キャリア種およびファインスキャン開始に関する画像入力工程操作の情報と、フィルム駆動、フィルムマスク種、プレスキャン開始、色/濃度補正キーの補正量およびソートに関する検定工程操作の情報およびログ情報(エラーログや稼動ログ)に関する例外情報に関するコマンドである。
【0052】
以上から明らかなように、CM1〜CM10の10コマンドは、デジタルフォトプリンタ11において、注文された写真プリントを作製するために必要な最低限の情報であり、CM11〜CM20の10コマンドは、デジタルフォトプリンタ11において、画像入力および画像検定を行うために必要な最低限の操作指示情報である。すなわち、これらの22個の手続きコマンドは、注文情報に関するコマンドと、画像入力および画像検定を行うための最低限の操作指示情報とを含む。
【0053】
このような22個の手続コマンドCM1〜CM22を用いることにより、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11を操作し、駆動し、動作させるためのGUI、具体的にはラボシステム10のデバイス部22の種々のデバイス、スキャナ36、露光焼付装置46、プロセッサ47およびソータ48を含むプリンタ38、ディスプレイ40、メディアドライブ42、操作部43、操作端末44および通信部45等を操作し、駆動し、動作させるためのGUIを、ユーザのラボシステム10(デジタルフォトプリンタ11)に専用のカスタマイズGUIとして設計し、作製することができる。このようにして設計されたユーザ専用のカスタマイズGUIの一例を図3〜図8に示す。これらの図に示すカスタマイズGUIは、上述の手続コマンドCM1〜CM22を用いて、ユーザのオペレータの易操作性を目的に、米国のユーザ専用に作製されたものの一例であるである。
【0054】
図3は、顧客が写真フィルムから写真プリントや写真プリント用画像データが記録されたメディアを注文する際に、ユーザのデジタルフォトプリンタ11のオペレータが操作するための、ディスプレイ40に表示されるカスタマイズGUIの一例の注文画面52である。
例えば、右中央部分の注文画面の主要部は、作業表示領域53であり、注文の種類と数量とを入力するための入力画面54であり、6種類の注文の種類を受け付けるための入力画面54となっている。この入力画面54では、写真プリントの場合、3.5インチ(3.5"PRINTS)、4インチ、6インチのプリントサイズを選択して数量の1枚(Single)、2枚(Double)、増(MORE)、減(LESS)のボタンのいずれかを選択してマウス(図示せず)等の入力操作手段によってクリックすることにより注文を入力できる。
【0055】
また、入力画面54では、CDやFDの場合、CD(CD PRODUCTS) を選択して標準(Standard)またはプレミアム(Premium) のボタンを、FD(FLEXIBLE DISKS)を選択してその2種のタイプのボタンいずれか(MacまたはPC) を、クリックすることにより注文を入力できる。この入力画面54において、デジタルフォトプリンタ11のその他の機能を使う場合には、その他(OTHER) の2つの機能のタイプ(新しいプログラムやデータなどのアップロード(Upload)または画像データの読取専用(Scan Only) )のボタンを選択してクリックして入力できる。
また、この作業表示領域53の入力画面54内の右下には、入力開始を示す開始(START) ボタンおよびこの入力画面をクリアするためのクリア(CLEAR) ボタンも設けられ、いずれかを選択できるようになっている。
このような入力画面54の各注文の種類の各ボタンをクリックするだけで、不慣れなオペレータであっても、顧客の注文の種類や数量を容易かつ確実に入力することができる。この入力画面54は、例えば、上述の手続コマンドCM5〜CM8を利用して作製することができる。
【0056】
また、注文画面52の左上部分には、注文袋の識別符号(ID)(ENVELOPE ID) の入力欄55および写真フィルムのID(FILM ID) の入力欄56が設けられており、これらのIDを入力するようになっており、入力欄56の下には、フィルム種(FILM TYPE) 入力用の35mm、APSおよび110の3つのクリックボタン57、58、59が設けられ、いずれかをクリックして入力するようになっており、クリックボタン59の下には、オペレータが注文操作に詰まった時、注文操作の手助け(ヘルプ)情報を得るための情報(INFORMATION) のボタン60が設けられ、このボタン60をクリックすることによりヘルプ画面を呼び出すことができる。
また、この注文画面52の下側部分の左側には、スキャナ(SCANNER) 36、プリンタ(PRINTER) 38、メディア(MEDIA) 、キオスク(KIOSK) 、アップロード(UPLOAD)の5個のショートカットアイコン61,62,63,64,65が設けられ、これらのアイコンのいずれかをクリックすることにより、その情報を表示する情報表示画面を呼び出すことができる。
この注文画面52の作業表示領域53以外の左上部分および下側部分は、固定表示領域66となっている。
なお、この注文画面52の下側部分の右側部分には、コメント表示部が設けられ、その右端側には、情報ボタン67aおよび検定ボタン67bが、設けられ、後述する検定等に供される。
この注文画面52は、例えば、上述の手続コマンドCM1〜CM10を利用して作製することができる。
【0057】
ところで、図3に示す注文画面52において、情報ボタン60をクリックすると、作業表示領域53内の入力画面54のみが切り換り、例えば、図4に示す案内画面(ORDER ENTRY SYSTEMS) 68となる。この案内画面68の案内領域68a内には、オプション1(Option 1)として、バーコードリーダ(図示せず)等のバーコード読込手段によって注文袋のバーコードの読み込みを指示する文字(Scan envelope barcords)とその方法を案内する写真表示70aを持つ第1案内指示画面70が表示される。従って、この第1案内指示画面70を見ることにより、不慣れなオペレータであっても、注文袋のID入力欄55への注文袋のIDの入力を容易に行うことができる。
案内指示画面68の下部(案内領域68a外)には、作業終了(DONE)ボタン68bが設けられ、注文袋のID入力後は、作業終了ボタン68bをクリックすることにより、元の図3の入力画面54に戻ることができる。
なお、案内領域68aの下部には、次画面要求ボタン68cおよび前画面要求ボタン68dが設けられている。
【0058】
ここで、図4に示す案内指示画面68の第1案内指示画面70において、案内領域68aの下部の次画面要求ボタン68cをクリックすることにより、案内領域68aの第1案内指示画面70のみを、例えば、図5に示すように、オプション2(Option 2)として、バーコードリーダ(図示せず)等の光学読込手段によってフィルムIDの読み込みを指示する文字(Scan film ID as shown in picture)とその方法を案内する写真表示72aを持つ第2案内指示画面72に切換えて、表示し、案内画面68による作業を続行することができる。従って、この第2案内指示画面72を見ることにより、不慣れなオペレータであっても、写真フィルムのID入力欄56へのフィルムIDの入力を容易に行うことができる。
【0059】
なお、図5に示す案内指示画面68の第2案内指示画面72において、案内領域68aの下部の次画面要求ボタン68cをクリックすることにより、案内領域68aの第2案内指示画面72のみを、例えば、図6に示すようにオプション3(Option 3)として、注文袋のIDおよびフィルムIDのマニュアル入力(手入力)を指示する文字(Manually enter envelope ID or film IDs into the area displayed)と注文袋のIDおよびフィルムIDの入力欄の表示74aを持つ第3案内指示画面74に切り換えて、表示することができる。従って、注文袋にバーコードがない場合や、注文袋のバーコードやフィルムIDが読み取れない場合に、不慣れなオペレータであっても、第3案内指示画面74を用いて、注文袋のID入力欄55および/または写真フィルムのID入力欄56への注文袋のIDおよび/またはフィルムIDのマウスやキーボード等の入力手段によって手入力を容易に行うことができる。
なお、案内領域内68aの下部の前画面要求ボタン68dをクリックすることにより、案内画面68の案内領域内68aの案内指示画面を一つ前の画面、例えば、第3案内指示画面74を第2案内指示画面72に戻すことができる。
【0060】
次に、注文画面52の下側部分の固定表示領域66内のプリンタのショートカットアイコン62をクリックすることにより、例えば、図7に示すように、作業表示領域53にプリンタ38の情報を表示する情報表示画面(PRINTER STATUS)76を呼び出すことができる。
この情報表示画面76には、装填されているペーパ(感光材料)マガジン(カートリッジ)に関する情報が表示されており、例えば、2個のマガジンが2段に装填可能であり、上段(Upper Cartridge) には、幅(Size)が254mm(10in)で、表面(Surface) がグロッシー(Glossy)で、残量(Remainder Paper) が58mmであるペーパマガジンが装填され、下段(Lower Cartridge) には、幅(Size)が102mm(4in)で、表面(Surface) がラスター(Lustre)で、残量(Remainder Paper) が216mmであるであるペーパマガジンが装填されることが表示されている。情報表示画面76の下部には、確認業終了(DONE)ボタン76aが設けられ、確認終了後、確認業終了ボタン76aをクリックすることにより、元の画面、例えば、図3の入力画面54に戻ることができる。このような情報表示画面76の作製には、例えば、上述した手続コマンドCM9〜CM10を利用することができる。
図7に示すように、プリンタのショートカットアイコン62をクリックすることにより、装填されているペーパマガジンに関する詳細な情報を容易に得ることができるので、図4に示すショートカットアイコン61〜65のいずれかをクリックすることにより、アイコンで示される対象の情報を表示する情報表示画面を呼び出すことができ、表示された対象に関する詳細な情報を容易に得ることができる。
【0061】
また、図8には、検定画面78の一例が示される。図8に示す検定画面78には、6コマのプレスキャン画像80が2段に表示され、各プレスキャン画像80の下部領域には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3原色およびD(濃度)の4つの補正キーとそのプリセット量(P.SET) が表示される。この検定画面78においては、右下端部の検定ボタン67bをクリックすることにより、例えば、プレスキャン画像80、CMYDの4つの補正キーおよびその補正量を切り換えることができる。
なお、図8に示す検定画面78においては、6コマのプレスキャン画像80を2段にできるだけ見易く大きく表示するため、固定表示領域66の左上部分の表示は削除され、下固定表示領域66の側部分のみが圧縮して表示され、ショートカットアイコン61〜65は文字表示され、情報ボタン67aの表示は削除される。
このような検定画面78を用いることにより、CMYDの補正を容易かつ確実に行うことができ、各コマの検定を行うことができる。この検定画面78は、例えば、上述の手続コマンドCM14〜CM20、特にCM17〜CM18を利用して作製することができる。
【0062】
以上のようにして、22個の手続きコマンドCM1〜CM22をもちいて、易操作性を求めるユーザに専用のカスタマイズGUI、すなわち、ユーザに特化したユーザ専用の本発明のカスタマイズGUIを作製することができる。
こうして作製されたユーザ専用のカスタマイズGUIは、ユーザの要求に最適となるようにユーザ個別に設計されたGUIであり、その開発負担、従って開発コストが低減され、既存の固有のGUIの理解が不要で、熟練者でなくても容易かつすぐに操作ができ、さらに、外部からの制御も可能であり、操作負担が軽いものである。
【0063】
上述した図3〜図8に示す種々の画面からなるカスタマイズGUIは、図2に示すデジタルフォトプリンタ11の画像処理装置50に設定され、ディスプレイ40に表示されるものでも良いが、図2に示すデジタルフォトプリンタ11に接続される操作端末44や、図1に示すラボシステム10に接続される店頭端末34に設定され、これらの操作端末44や店頭端末34のディスプレイ(モニタ)に表示されるものであっても良い。
また、操作端末44や店頭端末34に専用のカスタマイズGUIを作製して設定しても良い。この他、ラボシステム10のMIネット26の専用端末(リモートメンテナンス端末や生産管理端末)、キオスク28の専用端末(注文端末)、課金(POS)システム32の専用端末(POS専用端末、消耗品供給端末)に専用のカスタマイズGUIを作製して設定しても良い。
【0064】
以下に、図1に示すラボシステム10や図2に示すデジタルフォトプリンタ11に接続され、専用のカスタマイズGUIが作製されて設定された種々の端末の実施例について説明する。
まず、図9(a)に店頭端末34の一実施例を示す。同図に示す店頭端末34は、ラボシステム10に接続され、ラボ店に店頭に設置されるもので、専用のカスタマイズGUIが設定される本体34aと、カスタマイズGUIを表示するモニタ34bと、このモニタ34bに表示されたカスタマイズGUIを操作するマウス34cと、カスタマイズGUIに入力されるデータを読み込むバーコードリーダ34dとを有する。なお、本体34aには、メディアからの画像データの入力を可能とするためのメディアドライブが備えられており、メディアドライブにメディアを装填するための挿入口34eが設けられている。
【0065】
なお、図9(b)には、顧客が写真プリントの注文を行うための撮影済の写真フィルムが内蔵されたパトローネ82およびこのパトローネ82を入れる注文(DP)袋83の一例の斜視図を示し、図9(c)には、図9(a)に示す店頭端末34のカスタマイズGUIによって注文受け付けが終了したパトローネ82を入れて封止された注文袋83を受け入れる注文ボックス84の一例の斜視図を示す。この注文ボックス84は、上部に、パトローネ封入注文袋83の投入口(受入口)84aと、側面下部に、パトローネ封入注文袋83の、開閉可能な扉84c付き取出口84bとを備えている。
なお、図9(d)に、図9(a)に示す店頭端末34に設定されるカスタマイズGUIのシステム構成(ソフトウエア構成)の一例を示す。カスタマイズGUI85は、上述のSFOIF86によって、デジタルフォトプリンタ11のオペレーションシステムのライブラリ(EzOPeLib)87に結合され、このライブラリ87は、デジタルフォトプリンタ11のオペレーションシステムのライブラリI/F(EzOPeLib I/F)88によって、デジタルフォトプリンタ11の各デバイスを操作し、駆動し、動作させるための本体ソフトウエア(A1SOFT)89に結合される。こうして、デジタルフォトプリンタ11(の各デバイス)を、カスタマイズGUI85によって、操作し、駆動し、動作させることができる。
【0066】
図9(a)に示す店頭端末34においても、モニタ34bに表示されたカスタマイズGUIの図3〜図7に示すような種々の画面を用い、そのGUIをマウス34cおよびバーコードリーダ34d等で操作して、パトローネ82内の写真フィルムのプリント注文受付操作を容易かつ確実に行うことができる。
ここで、ラボ店の店頭においては、プリント注文受付操作が終了したパトローネ82は、図9(b)に示すように、DP袋83に封入され、図9(c)に示す注文ボックス84の投入口84aから投入される。所定時期に、注文ボックス84内のDP袋83は、扉84cを開けて取出口84bから回収され、写真処理に送られる。写真処理において、パトローネ83はDP袋83から取り出され、パトローネ83内のフィルムは現像された後、その画像がデジタルフォトプリンタ11のスキャナ36によって光電的に読み取られ、画像処理装置50の画像処理部24で所定の画像処理が施された後、プリンタ36の露光焼付装置46でペーパにレーザ露光され、露光済ペーパは、現像装置47で現像・定着・水洗・乾燥処理されて仕上がりプリントとされ、ソータ48でソートされた後、元のDP袋83に収納される。この後、注文した顧客に代金と引き換えに引き渡される。
【0067】
次に、図10(a)に操作端末44の一実施例を示す。同図に示す操作端末44は、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11に接続され、注文端末として機能するもので、図9(a)に示す店頭端末34と同様に、専用のカスタマイズGUIが設定される本体44aと、カスタマイズGUIを表示するモニタ44bと、このモニタ44bに表示されたカスタマイズGUIを操作するマウス44cと、カスタマイズGUIに入力されるデータを読み込むバーコードリーダ44dとを有し、さらに、注文受付票や引換票(券)などの受領書90を出力するための受領書プリンタ44eを備える。なお、本体44aには、メディアからの画像データの入力を可能とするためのメディアドライブが備えられており、メディアドライブにメディアを装填するための挿入口44fが設けられ、さらに、顧客情報を読み取るための顧客のICカードや磁気カードなどの顧客カード91を挿入する挿入口44gが設けられている。なお、顧客カード91がクレジットカードの機能を有しているものでは、代金の支払い決済も顧客カード91で行うようにしても良い。
【0068】
図10(a)に示す操作端末44においても、図9(a)に示す店頭端末34と同様に、オペレータは、モニタ44bに表示されたカスタマイズGUIの図3〜図7に示すような種々の画面を用い、そのGUIをマウス44cおよびバーコードリーダ44d等で操作して、写真フィルムのプリント注文受付操作を容易かつ確実に行うことができる。この際、顧客の情報を記録したICカードや磁気カードなどの顧客カード91を本体44aの挿入口44gに挿入して、顧客情報を読み取ることにより、プリント注文受付操作をより簡単かつ確実なものにすることができる。オペレータは、プリント注文受付操作の終了後、受領書プリンタ44eから、図10(b)に示す注文受付票90aおよび引換票90bを含む受領書90を出力して、引換票90bを、切り取り線90cで注文受付票90aから切り離して、顧客に渡すことができる。
【0069】
図10(b)に示す受領書90の上段の注文受付票90aおよび下段の引換票90bには、ラボ店の店名や住所や電話番号やID、受付日時や、顧客名や電話番号やメールアドレス、仕上がり日時やプリント(注文)内容、受付番号やそのバーコードや代金等が記録されているのが好ましい。引換票90bは、注文受付票90aに記載された情報より少ない情報が記載されるものであって良い。
【0070】
なお、図10(c)に、図10(a)に示す操作端末44に設定されるカスタマイズGUIのシステム構成(ソフトウエア構成)の一例を示す。図10(c)に示すカスタマイズGUIのシステム構成は、図9(d)に示すカスタマイズGUIのシステム構成と、基本的には、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の番号を付す。
ここで、カスタマイズGUI92は、上述したSFOIF86によって、デジタルフォトプリンタ11のオペレーションシステムのライブラリ(EzOPeLib)87に結合され、このライブラリ87は、そのライブラリI/F(EzOPeLib I/F)88によって、本体ソフトウエア(A1SOFT)89に結合される。こうして、デジタルフォトプリンタ11(の各デバイス)を、カスタマイズGUI92によって、操作し、駆動し、動作させることができる。ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11において得られた顧客に関する情報および顧客の画像データは、顧客データベース(DB)93に蓄積される。
【0071】
次に、図11(a)および図12(a)に、それぞれリモートメンテナンス端末94および生産管理端末96の一実施例を示す。これらの図に示すリモートメンテナンス端末94および生産管理端末96は、それぞれラボシステム10に接続されるもので、図9(a)に示す店頭端末34と同様に、専用のカスタマイズGUIが設定される本体94aおよび96aと、カスタマイズGUIを表示するモニタ94bおよび96bと、このモニタ94bおよび96bに表示されたカスタマイズGUIを操作するマウス94cおよび96cとを有する。なお、本体94aおよび96aには、それぞれ、メディアからの画像データの入力を可能とするためのメディアドライブが備えられており、メディアドライブにメディアを装填するための挿入口94dおよび96dが設けられている。
【0072】
図11(a)および図12(a)にそれぞれ示すリモートメンテナンス端末94および生産管理端末96においては、オペレータは、モニタ94bおよび96bにそれぞれ表示されたカスタマイズGUIの種々の画面を用い、そのGUIをマウス94cおよび96c等で操作して、ラボシステム10、およびそのデジタルフォトプリンタ11のメンテナンスおよび生産管理を容易かつ確実に行うことができる。
【0073】
なお、図11(b)および図12(b)にそれぞれ示すリモートメンテナンス端末94および生産管理端末96に設定されるカスタマイズGUIのシステム構成(ソフトウエア構成)の一例を示す。図11(b)および図12(b)に示すカスタマイズGUIのシステム構成は、図9(d)に示すカスタマイズGUIのシステム構成と、基本的には、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の番号を付す。
ここで、カスタマイズGUI95および97は、上述したSFOIF86によって、デジタルフォトプリンタ11のオペレーションシステムのライブラリ(EzOPeLib)87に結合され、このライブラリ87は、そのライブラリI/F(EzOPeLib I/F)88によって、本体ソフトウエア(A1SOFT)89に結合される。
【0074】
なお、リモートメンテナンス端末94および生産管理端末96においては、カスタマイズGUI95および97によって、本体ソフトウエア89の側から、メンテナンス情報やエラーログ情報や稼動ログ情報などのログ情報等を受け取り、モニタ94bおよび96bに表示するとともに、必要に応じて、カスタマイズGUI95および97を用いてMIネット26などにアクセスして、メンテナンス情報やログ情報等を送信し、MIネット26から故障診断結果や管理診断結果や対処方法などを受け取り、受け取った故障診断結果や管理診断結果や対処方法などをモニタ94bおよび96bに表示し、必要に応じて、本体ソフトウエア89側に戻しても良い。
こうして、デジタルフォトプリンタ11(の各デバイス)を、カスタマイズGUI95および97によって、操作し、駆動し、動作させることができる。
【0075】
次に、図13(a)に、消耗品供給端末98の一実施例を示す。同図に示す消耗品供給端末98は、ラボシステム10に接続され、消耗品、例えば、印画紙(ペーパ、カラーペーパ、モノクロペーパ)等の感光材料や、現像等の感光材料の処理液等の消耗品の使用量あるいは残量を管理し、不足する消耗品の供給を行うためのもので、好ましくは、不足消耗品の補給や補充などのため自動発注を行うことができるもので、図11(a)に示すリモートメンテナンス端末94と同様に、専用のカスタマイズGUIが設定される本体98aと、カスタマイズGUIを表示するモニタ98bと、このモニタ98bに表示されたカスタマイズGUIを操作するマウス98cとを有する。なお、本体98aには、それぞれ、メディアからの画像データの入力を可能とするためのメディアドライブが備えられており、メディアドライブにメディアを装填するための挿入口98dが設けられている。
図13(a)にそれぞれ示す消耗品供給端末98においても、図11(a)に示すリモートメンテナンス端末94と同様に、オペレータは、モニタ98bにそれぞれ表示されたカスタマイズGUIの種々の画面を用い、そのGUIをマウス98c等で操作して、ラボシステム10および、そのデジタルフォトプリンタ11の消耗品、供給の管理を容易かつ確実に行うことができる。
【0076】
なお、図13(b)に示す消耗品供給端末98に設定されるカスタマイズGUIのシステム構成(ソフトウエア構成)の一例を示す。図13(b)に示すカスタマイズGUIのシステム構成は、図9(d)に示すカスタマイズGUIのシステム構成と、基本的には、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には同一の番号を付す。
ここで、カスタマイズGUI99は、上述したSFOIF86によって、デジタルフォトプリンタ11のオペレーションシステムのライブラリ(EzOPeLib)87に結合され、このライブラリ87は、そのライブラリI/F(EzOPeLib I/F)88によって、本体ソフトウエア(A1SOFT)89に結合される。ここでは、本体ソフトウエア89側では、消耗品、特にマガジンのペーパの使用量に関する情報がデータベース100に蓄積される。
【0077】
なお、消耗品供給端末98においては、カスタマイズGUI99によって、本体ソフトウエア89の側から、例えば、上述した手続きコマンドの中のCM9.GetMagazineStatus を用いて、マガジン情報等を受け取り、使用しているマガジンの現状を常時保持しておき、例えば、図13(c)に示すように使用マガジンテーブル102にして、モニタ98bに表示するとともに、各マガジンのペーパの使用量または残量を管理し、不足するペーパを供給する、好ましくは、不足するペーパを補充するために自動発注することができる。
こうして、デジタルフォトプリンタ11(の各デバイス)を、カスタマイズGUI99によって、操作し、駆動し、動作させることができる。
本発明のカスタマイズGUIは、基本的に、以上のように構成される。
【0078】
ところで、図1に示すラボシステム10において、本発明のカスタマイズGUIを作製するために必要とされるGUII/FであるSFOIFを始めとして、ラボシステム10で必要とされるインターフェース(I/F)を分析すると、表2に示すようになる。
【0079】
【表2】
Figure 0004093806
【0080】
ここで、表2に示すように、ラボシステム10において、I/Fは、種類A、種類B、種類C1、種類C2および種類Dの5種類に分けられる。
種類Aにおいて、I/Fの種類は、注文情報であり、その内容および目的は、プリントやCD−R等の出力用の各種の注文に応じるためのI/Fであることにあり、例えば、C4kisok 、C8IF、C7net 、C2Printer Driver等が挙げられる。この種類AのI/Fでは、各種の注文や各種の(ラボシステム10の)接続形態があるため、I/Fの機能の完全性よりもI/Fの簡易さの数段階のレベルを複数もつ必要がある。例えば、上述のC8IFは、簡易であることが特徴である。
【0081】
また、種類Bにおいて、I/Fの種類は、ラボシステム10の内部情報のI/Fであり、その内容およびや目的は、メンテ情報(エラーログ、稼動情報)、生産情報(ピリング情報含む)、ステータス情報、補正情報および付帯情報等のラボシステム10のシステム内部情報を公開して、各種の目的に使用することであり、例えば、NicsIF、PUg0DBIF等が挙げられる。この種類BのI/Fは、具体的には、マシンやシステムの情報、アウトプットしたものの統計的な情報などの再アウトプットのための情報およびマシン(端末)が、複数台、離れてあるために他のマシン(端末)に与えるマシンステータス情報である。これらの情報の内、エラーログ、稼動情報および構成情報は、ある時点の情報であり、ステータス情報は、リアルタイム情報であり、補正情報およびピリング情報は、注文1件ごとの情報である。
【0082】
また、種類C1において、I/Fの種類は、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11(各デバイス(スキャナおよびプリンタ等))の操作I/Fであり、その内容およびや目的は、デジタルフォトプリンタ11のスキャナおよびプリンタ等の個々のデバイスの操作を制御するためのものであり、例えば、本発明で最も特徴とするI/Fであり、上述した22個の手続コマンドからなるSFOIFが挙げられる。この種類C1のI/Fは、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11の各デバイス(特に、スキャナおよびプリンタ)の操作をカスタマイズするためのI/Fであり、第3者であっても、このSFOIFの上述した22個のコマンドを用いて、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11の操作をカスタマイズしたカスタマイズGUI16を設計し、ユーザ専用にカスタマイズされたカスタマイズGUI16を提供することができる。
本発明においては、種類C1のI/FであるSFOIFが公開される。
【0083】
また、種類C2において、I/Fの種類は、ラボシステム10のデジタルフォトプリンタ11(各デバイス(スキャナおよびプリンタ等))の制御I/Fであり、その内容およびや目的は、デジタルフォトプリンタ11において特別なキャリア(ロングロール)でスキャナを制御したい場合であるとか、ポストカードシステムを接続したい場合に用いるためのものであり、例えば、jobfile 等が挙げられる。
また、種類Dにおいて、I/Fの種類は、ラボシステム10におけるプリントカスタマイズI/Fであり、その内容およびや目的は、ラボシステム10においてテンプレートや店名ロゴなどを用いるためのものであり、例えば、Frontiertemplate等が挙げられる。
【0084】
上述したラボシステム10において必要とされるI/FのA、B、C1、C2およびDの5種類に付いて、ラボシステム10のデバイス部22、具体的にはデジタルフォトプリンタ11に加え、ラボシステム10の全体および各構成要素を種々のレベルで、操作し、駆動し、動作させるためのカスタマイズGUIを、第3者であっても作製することができるように、第3者に公開するために要求されるI/F仕様は、表3のように表すことができる。
【0085】
【表3】
Figure 0004093806
【0086】
上述の種類Aにおいて、I/Fの種類は、注文情報に関するものであり、その内容や目的は、様々な注文の種類の要求に耐えられる機能の充実、および様々な簡素化への要求に耐えられる簡素化レベルの充実であり、例えば、各種ネット、各種受付(端末)、店頭(端末)、ラボシステム(デジタルフォトプリンタ)との間をつなぐI/Fである。
【0087】
次に、種類Bは、種類B1、種類B2および種類B3の3段階に分けられる。
ここで、種類B1において、I/Fの種類は、ビリングおよび生産情報に関するものであり、その内容や目的は、ビリング用の情報および生産情報を送受し、管理するためである。
また、種類B2においては、I/Fの種類は、スケジューラに関するものであり、その内容や目的は、注文処理状況情報に関するもので、スケジューラを駆動し、操作し、動作させるためであり、マシン(端末)と離れている他のマシン(端末)との間でステータス情報を送受し、管理するためである。
また、種類B3においては、I/Fの種類は、システム情報に関するものであり、その内容や目的は、アウトプットしたものや、統計的な情報や再アウトプットのための情報およびマシンやシステムの有用な内部情報を送受し、管理するためである。例えば、Mi−netや大ラボやプロラボにつなぐI/Fであり、消耗品情報、稼動情報、カット回数、ランプ点灯時間、処理枚数、露光枚数等を送受し、管理するI/Fである。
【0088】
次に、種類C1においては、上述したように、本発明のカスタマイズGUIを作成するために、公開の対象となるもので、I/Fの種類は、デジタルフォトプリンタ(デバイス)の操作I/Fであり、その内容や目的は、デジタルフォトプリンタの個々のデバイス等の操作のGUIをカスタマイズ可能とさせるためであり、画像入力および画像検定の操作に関してはGUIのない操作I/Fに近いものとなる。また、ここでは、GUIをカスタマイズするのが目的であり、通常の操作I/Fで準備するGUIは不要である。
また、種類C2においては、I/Fの種類は、デジタルフォトプリンタ(デバイス)の制御I/Fであり、その内容や目的は、デジタルフォトプリンタの各処理工程の動作を指示できるI/Fである。但し、ここでは、一連の動作の総合コマンドだけでなく、個々の動作の制御コマンドも要求される。例えば、ロングロール(Long Roll) キャリアの使用を可能にするI/Fである。
また、種類Dにおいて、I/Fの種類は、プリントカスタマイズのI/Fであり、その内容や目的は、テンプレートや店名ロゴを使用するためである。
【0089】
この他、ラボシステム10で使用されるI/Fの種類は、顧客情報や販売情報に関するものを挙げることができ、顧客情報としては、当該ラボ店の過去の利用情報(注文情報)、顧客所有カメラ、顧客家族、顧客住所や顧客E−mailを挙げることができ、販売情報としては、クーポン券、特別セールス品や特別サービス内容を挙げることができる。
また、上述した種類AのI/Fにおいては、一方的に外部へ情報を流しても良く、外部装置で情報を分析、加工、編集して付加価値情報としても良い。この場合には、デジタルフォトプリンタ本体のリアルタイムの情報は不要であり、外部への出力頻度も、1日に1回でも可能である。
【0090】
なお、このようなラボシステム10のいろいろな部分に関わるI/Fは、例えば、開放するレベルを定義することでも区分けできる。
Figure 0004093806
なお、公開するレベルは、以下のように考えることができる。
まず、第1に報告告頻度順であり、第2にデジタルフォトプリンタ11の内部の深さ順およびラボシステム10のの深さ順であり、第3に外部へ出せる情報の機密度順である。
【0091】
上述したように、ラボシステムのI/Fは、階層化されており、最上の第1層が注文に関連するI/Fであり、第2層がラボシステムの内部情報のI/Fであり、第3層がラボシステムのデジタルフォトプリンタの個々のデバイスの操作I/Fおよび制御I/Fであり、第4層がラボシステムの特殊処理I/Fである。なお、本発明においては、第3層のラボシステムのデジタルフォトプリンタの個々のデバイスの操作I/Fが、上述した22個の手続きコマンドCM1〜CM22を持つSFOIFとして公開され、この22個の手続きコマンドCM1〜CM22を用いて、本発明のカスタマイズGUIを作製することができる。
【0092】
また、本発明においては、図1に示すように、固有の既存のGUI14やカスタマイズGUI16の上にワークフローシステム12を置き、制御部20から制御情報(稼動情報やエラー情報)を戻しながら進捗管理を行い、多種多様なプリント処理ジョブ(JOB)のワークフロー管理を行なうこともできる。
すなわち、ラボシステムに特有である、ユーザのニーズに応じて装着される多種多様なオプションユニット・画像処理ソフト、複数種類存在する処理ロジックの有無から生産状況・エラーを管理するワークフローがあれば、注文を受ける際に、「デバイスはOKですか?」や「いつ仕上がりますか?」等の仕上がり予測を可能とするスケジュール管理が必要となる。これらのワークフローシステムの実現により、I/Fを定めることで、ユーザ個々のラボシステムでも、柔軟性よく開発負荷の軽いシステムを構築することができる。
【0093】
以上、本発明に係るカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースおよびその作製方法について、種々の実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
【0094】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、デジタルフォトプリントシステムに予め設定された固有のGUIと並列で使用することができ、この固有のGUIに対して第3者に対して公開され、デジタルフォトプリンタの基本操作を実施するのに必要かつ最低限の共通の複数の手続きコマンドを少なくとも用いて定義され、ユーザの特別注文に応じて作製されることにより、ユーザに最適となるようにユーザ個別のGUIが設計でき、その開発負担、従って、開発コストを低減でき、既存の固有のGUIの理解が不要で、熟練者でなくても容易かつすぐに操作ができ、さらに、外部からの制御も可能であり、操作負担を低減できる。
【0095】
すなわち、本発明によれば、デジタルフォトプリントシステムのインターフェース(I/F)を開放するので、従来のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)に縛られないユーザ個別のGUIが設計でき、カスタマイズでき、カスタマイズGUIとすることができる。
また、本発明によれば、デジタルフォトプリントシステムのデジタルフォトプリンタの操作画面で行うことができることをそのI/Fを開放して他システムから制御できるので、デジタルフォトプリントシステムにおいて、個々のデジタルフォトプリンタにはオペレータ(操作者)が不要であり、複数のデジタルフォトプリンタを集中管理することができる。
【0096】
また、本発明によれば、デジタルフォトプリントシステムに所定の動作またはある動作を駆動する指示コマンドおよび動作条件を指定するパラメータを手続きコマンドとして記載するので、これらの複数の手続きコマンドは、デジタルフォトプリンタに特化したコマンドであり、カスタマイズ化の開発負荷が軽い。
また、本発明によれば、多機能デジタルフォトプリンタの一部の機能に特化したGUIを設計可能とするので、既存GUIの理解が不要であり、すぐに操作ができる。また、本発明によれば、外部から多機能デジタルフォトプリンタが制御可能となり、操作負担が激減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカスタマイズグラフィカルユーザインターフェース(GUI)が適用されるデジタルフォトプリントシステムの一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すデジタルフォトプリントシステムの主要部をなすデジタルフォトプリンタの一実施例を示すブロック図である。
【図3】 図2に示すデジタルフォトプリンタを動作させる本発明のカスタマイズGUIの一例の注文画面である。
【図4】 本発明のカスタマイズGUIの他の例の注文画面である。
【図5】 本発明のカスタマイズGUIの他の例の注文画面である。
【図6】 本発明のカスタマイズGUIの他の例の注文画面である。
【図7】 本発明のカスタマイズGUIの他の例の注文画面である。
【図8】 本発明のカスタマイズGUIの他の例の検定画面である。
【図9】 (a)は、図1に示すデジタルフォトプリントシステムに接続される店頭端末の一実施例の斜視図であり、(b)は、撮影済フィルム内蔵パトローネおよびこのパトローネを入れる注文袋の一例の斜視図であり、(c)は、注文受付終了注文袋を受け入れる注文ボックスの一例の斜視図であり、(d)は、(a)に示す店頭端末に適用されるカスタマイズGUIのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図10】 (a)は、図2に示すデジタルフォトプリンタに接続される操作端末の一実施例の斜視図であり、(b)は、(a)に示す操作端末の受領書プリンタから出力される受領書の一例を説明する説明図であり、(c)は、(a)に示す操作端末に適用されるカスタマイズGUIのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図11】 (a)は、図1に示すデジタルフォトプリントシステムに接続されるリモートメンテナンス端末の一実施例の斜視図であり、(b)は、(a)に示すリモートメンテナンス端末に適用されるカスタマイズGUIのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図12】 (a)は、図1に示すデジタルフォトプリントシステムに接続される生産管理端末の一実施例の斜視図であり、(b)は、(a)に示す生産管理端末に適用されるカスタマイズGUIのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図13】 (a)は、図1に示すデジタルフォトプリントシステムに接続される消耗品供給端末の一実施例の斜視図であり、(b)は、(a)に示す消耗品供給端末に適用されるカスタマイズGUIのシステム構成の一例を示すブロック図であり、(c)は、(a)に示す消耗品供給端末にモニタ表示される使用マガジンテーブルの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルフォトプリント(ラボ)システム
11 デジタルフォトプリンタ
12 ワークフロー部
14 既存の固有のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)
16 カスタマイズGUI
18 処理ロジック部
20 制御部
22 デバイス部
24 画像処理部
26 MIネット
28 キオスク(Kiosk)
30 インターネット
32 課金(POS)システム
34 店頭端末
36 スキャナ
38 プリンタ
40 ディスプレイ
44 操作端末
52 注文画面
53 作業表示領域
54 入力画面
55,56 入力欄
57,58,59 クリックボタン
60,67a 情報ボタン
61,62,63,64,65 ショートカットアイコン
66 固定表示領域
67b 検定ボタン
68 案内画面
68a 案内領域
68b 作業終了ボタン
68c 次画面要求ボタン
68d 前画面要求ボタン
70,72,74 案内指示画面
70a,72a 写真表示
74a 入力欄の表示
76 情報表示画面
76a 確認業終了ボタン
78 検定画面
80 プレスキャン画像
85,92,95,97,99 カスタマイズGUI
86 SFOIF
87 デジタルフォトプリンタのオペレーションシステムのライブラリ
88 デジタルフォトプリンタのオペレーションシステムのライブラリI/F
89 本体ソフトウエア
93 顧客データベース
94 リモートメンテナンス端末
96 生産管理端末
98 消耗品供給端末
100 データベース

Claims (5)

  1. 写真フィルムおよび写真用入力画像データの少なくとも一方を含む原稿画像から写真プリントおよび写真用出力画像データの少なくとも一方を含む出力画像を提供する画像出力サービスを行うデジタルフォトプリントシステムにおいて、前記出力画像を出力するデジタルフォトプリンタを操作し、駆動するために用いられるカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースであって、
    前記デジタルフォトプリンタに予め設定された固有のグラフィカルユーザインターフェースと並列で使用され、前記固有のグラフィカルユーザインターフェースに対して、前記デジタルフォトプリンタの基本操作を実施するのに必要かつ最低限であり、第三者に対して公開される、標準化された共通の複数の手続きコマンドを、少なくとも用いて定義され、ユーザの特別注文に応じて作製されたグラフィカルユーザインターフェースであることを特徴とするカスタマイズグラフィカルユーザインターフェース。
  2. 前記複数の手続きコマンドは、前記デジタルフォトプリンタに特有の駆動指示条件および動作条件であることを特徴とする請求項1に記載のカスタマイズグラフィカルユーザインターフェース。
  3. 前記複数の手続きコマンドは、前記出力画像の注文情報に関するコマンドと、前記原稿画像の画像入力および検定を行うための最低限の操作指示情報とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のカスタマイズグラフィカルユーザインターフェース。
  4. 前記複数の手続きコマンドは、前記デジタルフォトプリントシステムのシステム情報を注文情報として表すサービスモードと、前記写真プリントのサイズおよび数量を注文情報として表すプロダクト情報と、前記写真プリントを得るために用いられる感光材料のマガジンについてのプリンタ操作を注文情報として表すサイズ情報と、前記写真フィルムのフィルムタイプ、キャリアタイプおよびファインスキャン開始に関する画像入力工程操作の情報と、フィルム駆動、フィルムマスクタイプ、プレスキャン開始、色濃度補正キーおよびソートに関する検定工程操作の情報およびlog変換に関する例外情報に関するコマンドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカスタマイズグラフィカルユーザインターフェース。
  5. 写真フィルムおよび写真用入力画像データの少なくとも一方を含む原稿画像から写真プリントおよび写真用出力画像データの少なくとも一方を含む出力画像を提供する画像出力サービスを行うデジタルフォトプリントシステムにおいて、前記出力画像を出力するデジタルフォトプリンタを操作し、駆動するために用いられるカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースの作製方法であって、
    前記デジタルフォトプリンタに予め設定された固有のグラフィカルユーザインターフェースと並列で使用され、前記固有のグラフィカルユーザインターフェースに対して、前記デジタルフォトプリンタの基本操作を実施するのに必要かつ最低限であり、第三者に対して公開される、標準化された共通の複数の手続きコマンドを、少なくとも用い、ユーザの特別注文に応じて、定義し、カスタマイズグラフィカルユーザインターフェースを作製することを特徴とするカスタマイズグラフィカルユーザインターフェースの作製方法。
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