JP2009198395A - 表面検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】境界線の誤検出を防止した表面検査装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る表面検査装置は、表面に薄膜が形成されたウェハのべベル部をウェハの周方向に沿って撮像可能な撮像部30を備え、撮像部30に撮像された周方向に沿って延びるべベル部の画像を用いてウェハの表面検査を行う表面検査装置であって、撮像部30に撮像されたべベル部の画像において当該画像よりも小さい検出領域を設定する領域設定部43と、領域設定部43により設定された検出領域における画像信号の信号強度差を利用して、当該検出領域における薄膜とウェハとの境界線を検出する境界線検出部45と、境界線検出部45により検出された境界線の画像を表示する画像表示部とを有して構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウェハや液晶ガラス基板等の被検基板の周部または周部近傍を表面検査する検査装置に関する。
近年、半導体ウェハに形成される回路素子パターンの集積度が高くなるとともに、半導体製造工程でウェハの表面処理に用いられる薄膜の種類が増加している。これに伴い、薄膜の境界部分が露出するウェハの外周端部付近の表面検査が重要となってきている。薄膜の境界部分の形状がウェハの外周に沿って一定でない(直線的でない)場合、後の工程(例えば、Cu膜のエッチングや、レジストのEBR処理)において、薄膜の境界部分が剥れてしまい、膜剥れによって生じた異物がウェハの表面側に回り込んで悪影響を及ぼし、ウェハから作り出される回路素子の歩留まりに影響する。
そこで、半導体ウェハ等の円盤状に形成された被検基板の外周端部周辺(例えば、アペックスや上下のベベル)を複数の方向から観察して、異物や膜の剥離、膜内の気泡、膜の回り込み等といった異常の有無を検査する表面検査装置が考案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような検査装置には、被検基板の外周端部周辺の画像から薄膜の境界線を画像処理により検出し、検出した境界線の位置や形状等を測定するものがある。
特開2004−325389号公報
しかしながら、このような検査装置においては、被検基板の画像全体から、同一画像内における輝度変化(信号強度変化)を利用して薄膜の境界線を検出していたため、画像のコントラストが低い場合に、信号強度のレベル合わせが難しく、薄膜の境界線を誤検出するおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、境界線の誤検出を防止した表面検査装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る表面検査装置は、表面に薄膜状の部材が設けられた被検基板の周部または周部近傍を撮像可能な撮像部を備え、前記撮像部に撮像された前記周の方向に沿って延びる前記被検基板の周部または周部近傍の画像を用いて前記被検基板の表面検査を行う表面検査装置であって、前記撮像部に撮像された前記画像において前記画像よりも小さい検出領域を設定する領域設定部と、前記領域設定部により設定された前記検出領域における画像信号の信号強度差を利用して、前記検出領域における前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線を検出する境界線検出部と、前記境界線検出部により検出された前記境界線の画像を表示する画像表示部とを有して構成される。
なお、上述の表面検査装置において、前記被検基板は半導体ウェハであり、前記撮像部は、前記半導体ウェハの周部近傍に形成されたべベル部を前記半導体ウェハの周の方向に沿って撮像することが好ましい。
また、上述の表面検査装置において、前記検出領域のコントラストを高くする補正を行うレベル補正部を有し、前記境界線検出部は、前記レベル補正部により補正された前記検出領域における画像信号の信号強度差を利用して前記境界線を検出することが好ましい。
また、上述の表面検査装置において、前記検出領域における所定の色成分のコントラストを高くする補正を行うRGB補正部を有し、前記境界線検出部は、前記RGB補正部により補正された前記色成分の信号強度差を利用して前記境界線を検出することが好ましい。
また、上述の表面検査装置において、前記検出領域が前記周の方向に沿って延びる矩形状に形成されており、前記検出領域において前記境界線検出部に検出された前記境界線が前記検出領域の前記周の方向に沿って延びる端部と交わるか否かを判定する境界線判定部を有し、前記境界線が前記検出領域の前記周の方向に沿って延びる端部と交わると前記境界線判定部が判定した場合、前記領域設定部が前記検出領域に対し前記周の方向と直角な方向に幅を拡げた検出領域を設定し、前記境界線検出部が前記幅を拡げた検出領域における前記境界線を検出することが好ましい。
また、上述の表面検査装置において、前記領域設定部は、前記画像において複数の前記検出領域を設定し、前記境界線検出部は、前記領域設定部により設定された前記複数の前記検出領域において、前記境界線を検出することが好ましい。
さらに、上述の表面検査装置において、前記薄膜状の部材は互いに重なるようにして複数設けられ、前記境界線検出部は、前記領域設定部により設定された前記複数の前記検出領域において、前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線、前記薄膜状の部材同士の境界線、および前記被検基板の周部に該当する輪郭線を検出し、前記表示部は、前記境界線検出部により検出された、前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線、前記薄膜状の部材同士の境界線、および前記被検基板の周部に該当する輪郭線の画像をそれぞれ表示するように構成されており、前記輪郭線から前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線までの距離、または前記輪郭線から前記薄膜状の部材同士の境界線までの距離を測定する測定部を有することが好ましい。
本発明によれば、境界線の誤検出を防止することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る表面検査装置の一例を図1に示しており、この表面検査装置1は、半導体ウェハ10(以下、ウェハ10と称する)の外周端部および外周端部近傍における異常(特に、後述する薄膜の境界線に関する異常)の有無を、オペレータの目視により表面検査するためのものである。
被観察物であるウェハ10は薄い円盤状に形成されており、その表面には、ウェハ10から取り出される複数の半導体チップ(チップ領域)に対応した回路パターン(図示せず)を形成するため、図2に示すように、レジスト(図示せず)を上手に処理するためのBARC(Bottom Anti-Reflection Coating)15や、レジストを保護するトップコート16等の薄膜(図示せず)が多層に重なって形成される。ウェハ10の表面(上面)における外周端部内側には、上ベベル部11がリング状に形成され、この上ベベル部11の内側に回路パターンが形成されることになる。また、ウェハ10の裏面(下面)における外周端部内側には、下ベベル部12がウェハ10を基準に上ベベル部11と表裏対称に形成される。そして、上ベベル部11と下ベベル部12とに繋がるウェハ端面がアペックス部13となる。
ところで、表面検査装置1は、ウェハ10を支持して回転させるウェハ保持部20と、ウェハ10の外周端部および外周端部近傍を撮像する撮像部30と、撮像部30で撮像されたウェハ10の画像に対して所定の画像処理を行う画像処理部40と、ウェハ保持部20や撮像部30等の駆動制御を行う制御部50とを主体に構成される。
ウェハ保持部20は、基台21と、基台21から上方へ垂直に延びて設けられた回転軸22と、回転軸22の上端部に略水平に取り付けられて上面側でウェハ10を支持するウェハホルダ23とを有して構成される。ウェハホルダ23の内部には真空吸着機構(図示せず)が設けられており、真空吸着機構による真空吸着を利用してウェハホルダ23上のウェハ10が吸着保持される。
基台21の内部には、回転軸22を回転駆動させる回転駆動機構(図示せず)が設けられており、回転駆動機構25により回転軸22を回転させることで、回転軸22に取り付けられたウェハホルダ23とともに、ウェハホルダ23上に吸着保持されたウェハ10がウェハ10の中心(回転対称軸O)を回転軸として回転駆動される。なお、ウェハホルダ23はウェハ10より径の小さい略円盤状に形成されており、ウェハホルダ23上にウェハ10が吸着保持された状態で、上ベベル部11、下ベベル部12、およびアペックス部13を含むウェハ10の外周端部近傍がウェハホルダ23からはみ出るようになっている。
撮像部30は、いわゆる二次元カメラであり、図示しない対物レンズおよび落射照明を備えた鏡筒部31と、図示しないイメージセンサが内蔵されたカメラ本体32とを主体に構成されており、落射照明による照明光が対物レンズを介してウェハ10を照明するとともに、ウェハ10からの反射光が対物レンズを介してイメージセンサに導かれ、イメージセンサでウェハ10の像が撮像される。なお、不図示の落射照明は拡散照明としてもよく、また、鏡筒部31とは別体の照明装置を用いてカメラ本体32の撮像光軸に対し斜めの方向からウェハ10を照明するようにしてもよい。
また、撮像部30は、ウェハ10の上ベベル部11と対向するように配置され、ウェハ10の回転軸(回転対称軸O)と平行な鉛直上方から上ベベル部11を部分的に撮像するようになっている。これにより、ウェハ保持部20に支持されたウェハ10を回転させると、撮像部30の撮像領域に対して、ウェハ10の外周端部、すなわち上ベベル部11がウェハ10の周方向へ相対回転するため、上ベベル部11と対向するように配置された撮像部30は、上ベベル部11を周方向(すなわち相対回転方向)へ連続的に複数撮像することができ、ウェハ10の全周にわたって上ベベル部11を撮像することが可能になる。なお、撮像部30で撮像された画像データは、画像処理部40へ出力される。
なお、ウェハホルダ23の側方には、ウェハ10の回転軸(回転対称軸O)と直交する方向からウェハ10の外周端部近傍(上ベベル部11等)を補助照明する拡散板35が配設されている。この拡散板35は、上下に延びる板状部材36と、当該板状部材36に取り付けられた多数のLED照明37等を有して構成され、LED照明37から図示しないアクリル板を透過して得られる散乱光によりウェハ10の外周端部近傍(上ベベル部11等)を照明するようになっている。
制御部50は、各種制御を行う制御基板等から構成され、制御部50からの制御信号によりウェハ保持部20、撮像部30、および画像処理部40等の作動制御を行う。また、制御部50には、画像表示部および画像上のカーソル操作等を行うための操作部を備えたインターフェース部51と、画像データ等を記憶する記憶部52等が電気的に接続されている。
画像処理部40は、図示しない回路基板等から構成され、図3に示すように、入力部41と、内部メモリ42と、領域設定部43と、補正部44と、境界線検出部45と、測定部46と、境界線判定部47と、出力部48とを有している。入力部41には、撮像部30からの画像データが入力され、さらには、インターフェース部51で入力された各種設定パラメータ等が制御部50を介して入力される。入力部41に入力されたウェハ10(上ベベル部11)の画像データは、内部メモリ42へ送られる。
領域設定部43は、内部メモリ42と電気的に接続されており、内部メモリ42から上ベベル部11の画像データが入力されると、当該画像データに基づいて、図5(b)および(c)に示すように、上ベベル部11の画像Aにおいて境界線等を検出するための検出領域Bを設定し、検出領域Bに対応する画像部分を上ベベル部11の画像Aから抽出して切り出す。なお、領域設定部43により抽出された検出領域Bの画像データは、補正部44に出力される。
補正部44は、領域設定部43と電気的に接続されており、領域設定部43から検出領域Bの画像データが入力されると、当該画像データに基づいて、図5(d)に示すように、検出領域Bのコントラストを高くする画像補正を行う。なお、補正部44により補正された検出領域Bの画像データは、境界線検出部45に出力される。
境界線検出部45は、補正部44と電気的に接続されており、補正部44から検出領域Bの補正された画像データが入力されると、当該画像データに基づいて、図5(a)に示すような上ベベル部11の画像Aに現れるウェハ10の外周端部に該当する輪郭線17、ウェハ10とBARC15との境界線である第1境界線18、およびBARC15とトップコート16との境界線である第2境界線19を検出する。なお、境界線検出部43が検出した輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像データは、測定部46、境界線判定部47、および出力部48に出力される。
測定部46は、境界線検出部45と電気的に接続されており、境界線検出部45から輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像データが入力されると、当該画像データに基づいて、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の座標位置を算出するとともに、算出した座標位置から、輪郭線17から第1境界線18までの(径方向の)距離L1および、輪郭線17から第2境界線19までの(径方向の)距離L2を測定する。なお、測定部46により測定された各測定データは、出力部48に出力される。
境界線判定部47は、境界線検出部45と電気的に接続されており、境界線検出部45から輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像データが入力されると、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の連続性の判定を行う。出力部46は、制御部50と電気的に接続されており、境界線検出部45により検出された輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像データや、測定部44による測定データ等を制御部50へ出力する。
次に、以上のように構成される表面検査装置1を用いたウェハ10の表面検査について、図4に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。まず、ステップS101において、被検基板であるウェハ10の上ベベル部11を撮像する撮像処理を行う。この撮像処理では、制御部50からの制御信号を受けて、ウェハ保持部20がウェハ10を回転させるとともに、撮像部30がウェハ10の周方向へ相対回転する上ベベル部11を(周方向へ)連続的に複数撮像し、上ベベル部11をウェハ10の全周にわたって撮像する。
撮像部30が上ベベル部11を連続的に撮像するとき、ウェハ10の回転により相対移動して得られる撮像部30の撮像領域毎に上ベベル部11の複数の部分画像が取得され、当該部分画像の画像データは画像処理部40へ出力される。撮像部30から出力された部分画像の画像データはそれぞれ、画像処理部40の入力部41に入力されて内部メモリ42へ送られる。
ここで、撮像部30により撮像して得られた上ベベル部11の画像Aを図5(a)に示す。この画像Aは、画像処理により、上ベベル部11の複数の部分画像をそれぞれ、ウェハ10の周方向(すなわち、上ベベル部11の相対回転方向)に並ぶように互いに連結した連続画像であり、ウェハ10の周方向に沿って延びている。本実施形態においては、このような画像Aに現れた、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19を以後の各処理によって検出する。
そこで、次のステップS102において、領域設定部43は、図5(b)に示すように、上ベベル部11の画像Aにおいて境界線等を検出するための検出領域Bを設定する。この領域設定処理においては、インターフェース部51から入力されたレシピに基づいて、例えば図6(a)に示すように、所定の画素ピッチでウェハ10の径方向に並ぶ複数の検出領域B,B,…が自動的に設定される。なお、検出領域Bは、上ベベル部11の画像Aよりも幅の小さい、ウェハ10の周方向に沿って延びる矩形状に形成される。なお、検出領域Bの設定は、レシピに基づいた自動的な設定に限られるものではなく、オペレータがインターフェース部51を操作して手動で設定するようにしてもよい。
次のステップS103において、領域設定部43は、図5(c)に示すように、ステップS102で設定した検出領域Bに対応する画像部分を上ベベル部11の画像Aから抽出して切り出す。なお、この領域画像抽出処理において、領域設定部43は、ステップS102で設定した複数の検出領域B,B,…についてそれぞれ、検出領域Bに対応する画像部分を上ベベル部11の画像Aから抽出して切り出す。
次のステップS104において、補正部44は、図5(d)に示すように、ステップS103で切り出した検出領域Bに対応する画像部分に対し、検出領域Bに対応する画像部分のコントラストを高くする画像補正を行う。この補正処理において、補正部44は、検出領域Bに対応する画像部分に対し例えばレベル補正を行う。このとき、検出領域Bに境界線18等が存在する場合には、この補正処理により検出領域Bのコントラストが高くなるため、検出領域Bにおける境界線18等が強調されることになる。このような補正処理を行うことにより、境界線18等を検出し易くなる。
また例えば、検出領域Bに対応する画像部分について、R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分毎にコントラストを高くする補正を行い、当該補正によりコントラストが最も高くなった画像について境界線等の検出を行うようにしてもよい。このようにすれば、BARC15やトップコート16等がそれぞれ同じような色を有していても、いずれかの色成分についてコントラストが高くなることから、効果的に境界線18等を強調することができる。なお、このような色成分毎に行う補正を、上記レベル補正と組み合わせるようにしてもよい。また、色成分の組み合わせについては、R(赤)、G(緑)、B(青)に限らず、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)でもよい。また、この補正処理において、補正部44は、ステップS102で設定した複数の検出領域B,B,…についてそれぞれ、検出領域Bに対応する画像部分に対しレベル補正等を行う。
次のステップS105において、境界線検出部45は、検出領域Bに現れた、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19を検出する。この検出処理において、境界線検出部45は、ステップS104で補正した検出領域Bにおける画像信号の信号強度差を利用して(例えば、信号強度が所定の閾値よりも大きくなる箇所を境界部分として検出することにより)、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19を検出し、例えば、検出領域B内に第1境界線18が存在する場合には、図5(e)に示すような(第1)境界線18が検出される。なお、この検出処理において、境界線検出部45は、ステップS102で設定した複数の検出領域B,B,…についてそれぞれ、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19を検出する。そのため、図6(a)および(b)に示すように、いずれかの検出領域Bから、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19が検出されることになる。
次のステップS106において、境界線判定部47は、ステップS105で検出した第1境界線18および第2境界線19の連続性の判定を行う。具体的には、境界線判定部47は、ステップS105で検出した第1境界線18および第2境界線19が、ウェハ10の周方向に沿って延びる検出領域Bの端部Baと交わるか否かを判定する。第1境界線18および第2境界線19が検出領域Bの端部Baと交わらない場合、すなわち、第1境界線18および第2境界線19が検出領域B内で連続性を有して判定がYESとなる場合、ステップS107へ進む。一方、第1境界線18または第2境界線19が検出領域Bの端部Baと交わる場合、すなわち、第1境界線18または第2境界線19が検出領域B内で連続性を有さずに判定がNOとなる場合、ステップS109へ進む。
ステップS107では、出力部48が境界線検出部45により検出された輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像データ等を制御部50へ出力する出力処理を行う。さらに、出力処理においては、測定部46が、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像データに基づいて、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の座標位置をウェハ10の回転角度位置毎(例えば、1度毎)に算出するとともに、算出した座標位置から、所定の回転角度位置毎(例えば、1度毎)に、輪郭線17から第1境界線18までの距離L1および、輪郭線17から第2境界線19までの距離L2を測定し、各座標位置および各距離L1,L2の測定データを出力部48から制御部50へ出力する。なお、これらの画像データや測定データは、制御部50を介して記憶部52に記憶される。
そして、ステップS108において、制御部50により、出力部48から出力された輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像(図6(b)を参照)や、これらの座標位置等をインターフェース部51の画像表示部で表示させる表示処理を行う。なお、表示処理において、輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の座標位置や、輪郭線17から第1境界線18までの距離L1、および、輪郭線17から第2境界線19までの距離L2は、所定の回転角度位置毎(例えば、1度毎)にグラフ化して表示される。
このように、インターフェース部51の画像表示部で表示された輪郭線17、第1境界線18、および第2境界線19の画像や座標位置、並びに、輪郭線17から第1境界線18までの距離L1および、輪郭線17から第2境界線19までの距離L2を目視することで、ウェハ10の上ベベル部11に現れる境界線18,19の異常を検査する。なお、各距離L1,L2のグラフから距離変化の大きな箇所を検出することで、ウェハ10の異常を自動的に検出するようにしてもよい。
なお、ステップS106において、図7(a)に示すように、第1境界線18′(または第2境界線19)が検出領域Bの端部Baと交わる場合、第1境界線18′が途中で検出領域Bの領域外に延びていることが考えられ、第1境界線18′(および第2境界線19)が検出領域B内で連続性を有さないことになる。このような判定が可能なのは、第1境界線18および第2境界線19がウェハ10の周方向に沿って連続的に延びるからである。このような場合、ステップS109おいて、検出領域Bの幅を拡げる領域拡大処理が行われる。
この領域拡大処理において、領域設定部43は、図7(b)に示すように、先の検出領域Bに対しウェハ10の周方向と直角な方向(すなわち、ウェハ10の径方向)に幅を拡げた第2の検出領域B′を設定する。このようにすれば、第1境界線18′(または第2境界線19)が第2の検出領域B′に全て含まれるようになるため、第1境界線18′が途切れることなく、より正確な境界線18′の検出が可能になる。そして、領域設定部43は、第2の検出領域B′に対応する画像部分を上ベベル部11の画像Aから抽出して切り出した後、ステップS104へ戻り、幅を拡げた第2の検出領域B′に対してステップS104からステップS105までの処理(すなわち、第2の検出領域B′に対する補正処理や、第1境界線18′の検出処理)を行う。
この結果、本実施形態に係る表面検査装置1によれば、上ベベル部11の画像Aよりも小さい2次元の検出領域Bを設定して、境界線等を検出するため、コントラストの低い画像においても、比較的サイズの小さい検出領域Bにおいて信号強度のレベル合わせが容易になることから、境界線の誤検出を防止することが可能になる。特に、ウェハ10の上ベベル部11を検査するような場合に効果的である。
なお、上述の実施形態において、ウェハ10の全周にわたって上ベベル部11を撮像しているが、これに限られるものではなく、制御部50の作動制御により、上ベベル部11における所望の回転角度位置範囲についてのみ撮像するようにしてもよい。これにより、上ベベル部11における所望の回転角度位置範囲についてのみ検査することができる。
また、上述の実施形態において、撮像部30がウェハ10の上ベベル部11を撮像しているが、これに限られるものではなく、例えば、図2における一点鎖線で示すように、ウェハ10のアペックス部13を撮像するようにしてもよく、図2における二点鎖線で示すように、ウェハ10の下ベベル部12を撮像するようにしてもよい。さらには、ウェハ10の外周端部または外周端部近傍に限らず、例えば、ガラス基板等を検査することも可能であり、表面に薄膜状の部材が設けられた被検基板に対して、本実施形態を適用すると有効である。
また、上述の実施形態において、イメージセンサとしてCCDやCMOS等といった増幅型固体撮像素子を用いることができるが、イメージセンサは、二次元センサでもよく、一次元センサでもよい。
本発明に係る表面検査装置の概略構成図である。 ウェハの外周端部近傍を示す側面図である。 画像処理部を示す制御ブロック図である。 本発明に係る表面検査装置を用いた表面検査を示すフローチャートである。 境界線を検出する過程を示す模式図である。 境界線を検出する過程を示す第2の模式図である。 領域拡大処理の過程を示す模式図である。
符号の説明
1 表面検査装置
10 ウェハ(被検基板) 11 上ベベル部
12 下ベベル部 13 アペックス部
15 BARC(薄膜状の部材) 16 トップコート(薄膜状の部材)
17 輪郭線 18 第1境界線
19 第2境界線
30 撮像部
40 画像処理部 43 領域設定部
44 補正部(レベル補正部およびRGB補正部)
45 境界線検出部 46 測定部
47 境界線判定部
50 制御部(異常情報作成部) 51 インターフェース部(画像表示部)
A 画像
B 検出領域 B′ 第2の検出領域

Claims (7)

  1. 表面に薄膜状の部材が設けられた被検基板の周部または周部近傍を撮像可能な撮像部を備え、前記撮像部に撮像された前記周の方向に沿って延びる前記被検基板の周部または周部近傍の画像を用いて前記被検基板の表面検査を行う表面検査装置であって、
    前記撮像部に撮像された前記画像において前記画像よりも小さい検出領域を設定する領域設定部と、
    前記領域設定部により設定された前記検出領域における画像信号の信号強度差を利用して、前記検出領域における前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線を検出する境界線検出部と、
    前記境界線検出部により検出された前記境界線の画像を表示する画像表示部とを有して構成されることを特徴とする表面検査装置。
  2. 前記被検基板は半導体ウェハであり、
    前記撮像部は、前記半導体ウェハの周部近傍に形成されたべベル部を前記半導体ウェハの周の方向に沿って撮像することを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
  3. 前記検出領域のコントラストを高くする補正を行うレベル補正部を有し、
    前記境界線検出部は、前記レベル補正部により補正された前記検出領域における画像信号の信号強度差を利用して前記境界線を検出することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の表面検査装置。
  4. 前記検出領域における所定の色成分のコントラストを高くする補正を行うRGB補正部を有し、
    前記境界線検出部は、前記RGB補正部により補正された前記色成分の信号強度差を利用して前記境界線を検出することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の表面検査装置。
  5. 前記検出領域が前記周の方向に沿って延びる矩形状に形成されており、
    前記検出領域において前記境界線検出部に検出された前記境界線が前記検出領域の前記周の方向に沿って延びる端部と交わるか否かを判定する境界線判定部を有し、
    前記境界線が前記検出領域の前記周の方向に沿って延びる端部と交わると前記境界線判定部が判定した場合、前記領域設定部が前記検出領域に対し前記周の方向と直角な方向に幅を拡げた検出領域を設定し、前記境界線検出部が前記幅を拡げた検出領域における前記境界線を検出することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の表面検査装置。
  6. 前記領域設定部は、前記画像において複数の前記検出領域を設定し、
    前記境界線検出部は、前記領域設定部により設定された前記複数の前記検出領域において、前記境界線を検出することを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の表面検査装置。
  7. 前記薄膜状の部材は互いに重なるようにして複数設けられ、
    前記境界線検出部は、前記領域設定部により設定された前記複数の前記検出領域において、前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線、前記薄膜状の部材同士の境界線、および前記被検基板の周部に該当する輪郭線を検出し、
    前記表示部は、前記境界線検出部により検出された、前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線、前記薄膜状の部材同士の境界線、および前記被検基板の周部に該当する輪郭線の画像をそれぞれ表示するように構成されており、
    前記輪郭線から前記薄膜状の部材と前記被検基板との境界線までの距離、または前記輪郭線から前記薄膜状の部材同士の境界線までの距離を測定する測定部を有することを特徴とする請求項6に記載の表面検査装置。
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