JP2009198069A - 膨張弁の装着構造 - Google Patents

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JP2009198069A JP2008039356A JP2008039356A JP2009198069A JP 2009198069 A JP2009198069 A JP 2009198069A JP 2008039356 A JP2008039356 A JP 2008039356A JP 2008039356 A JP2008039356 A JP 2008039356A JP 2009198069 A JP2009198069 A JP 2009198069A
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久寿 広田
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Abstract

【課題】エバポレータに対する配管の取り付け方向を自由に変更でき、膨張弁本体が収容されるケース部分のコストを低減させる。
【解決手段】エバポレータ1の冷媒入口2および冷媒出口3に冷媒入口配管4および冷媒出口配管5を同軸に配置して同軸継手部を構成することで、これに接続される屈曲継手部20およびケース6を同軸継手部の同心軸を中心に回動でき、高圧配管26および戻り低圧配管24の向きを自由にできる。また、膨張弁7を収容し戻り低圧通路を形成するケース6をパイプで構成して高価なろう付け箇所をなくしたことにより、コストを低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は膨張弁の装着構造に関し、特に車両用空調装置の冷凍サイクルにてコンデンサから供給された高温・高圧の冷媒を膨張して低温・低圧になった冷媒をエバポレータに送り出すようにした膨張弁の装着構造に関する。
自動車用空調装置は、一般に、車両用のエンジンによって駆動されるコンプレッサと、コンプレッサによって圧縮された冷媒を凝縮させるコンデンサと、凝縮された冷媒を気液に分離して液冷媒を蓄えておくレシーバと、高温・高圧の液冷媒を絞り膨張させて低温・低圧の霧状の冷媒にする膨張弁と、霧状の冷媒を車室内の空気と熱交換することにより蒸発させてコンプレッサへ戻すエバポレータとを備えている。
このような膨張弁としては、エバポレータを出た冷媒が所定の過熱度を有するようにエバポレータへ送り出す冷媒の流量を制御するようにした温度式の膨張弁が知られている(たとえば特許文献1参照)。この温度式の膨張弁は、弁部を内蔵したブロック形状の膨張弁本体と、エバポレータから戻ってきた冷媒の温度および圧力を感知して弁部を制御するパワーエレメントとを有している。膨張弁本体は、その側部に、レシーバから高温・高圧の冷媒が供給される高圧配管の接続用の入口ポートと、この膨張弁にて絞り膨張された低温・低圧の冷媒をエバポレータへ送り出す低圧配管の接続用の出口ポートと、エバポレータ出口からの戻り低圧配管を接続するポートと、この膨張弁を通過した冷媒をコンプレッサへ戻すための戻り低圧配管を接続するポートとを有しており、配管の継手部の機能を有している。膨張弁本体には、また、その長手方向の一方の端面にパワーエレメントを結合するためのねじ穴と、その他方の端面に弁部の過熱度設定値を外部から調整するためのアジャストねじが螺入されるねじ穴とを有している。これらのポートおよび穴には、各配管、パワーエレメントおよびアジャストねじが螺入された状態で内部を気密に保持するためのシール部材がそれぞれ設けられている。
ところで、車両用空調装置の冷凍サイクルでは、現在、冷媒として一般にフロン(HFC−134a)が使用されているが、このフロンは地球温暖化係数が大きいことから、大気に漏れた場合に地球温暖化に対する影響が大きいといわれている。冷凍サイクルの中で、フロンが外部に漏れる可能性のある部位としては、配管の接続部分などに配置されているシール部材であり、特に、コンプレッサ出口から膨張弁入口に至る高圧部分は、膨張弁出口からコンプレッサ入口に至る低圧配管の継手部分よりも冷媒の外部漏れが発生しやすい傾向にある。
そこで、本出願人は、エバポレータの冷媒出口からコンプレッサの冷媒入口に至る戻り低圧通路内に膨張弁本体を収容し、膨張弁本体の入口ポートと高圧配管との接続および膨張弁本体の出口ポートとエバポレータの冷媒入口配管との接続を戻り低圧通路内において行う膨張弁の装着構造を提案している(特願2006−139007)。このような膨張弁の装着構造によれば、エバポレータの冷媒入口配管を取り囲むようにエバポレータの冷媒出口配管に連通するケースを結合し、そのケースの中に膨張弁を収容し、ケースの開口端にコンプレッサの冷媒入口に至る戻り低圧配管を接続し、その戻り低圧配管内に配置した高圧配管をケース内の膨張弁の入口ポートに接続している。したがって、ケースとエバポレータとは溶接により接合されているため、冷媒の外部漏れ箇所となるのは、ケースとコンプレッサへの戻り低圧配管との接続部分のみになり、しかも、入口ポートの接続部分やアジャスト部分を含む高圧部分については、ケースによって構成された戻り低圧通路内にあるため、たとえ、そこで冷媒漏れが生じても外部に漏れることはない。
このように、エバポレータに接続されるケースおよび戻り低圧配管は、これらを設置する車種によって、エバポレータの冷媒出口の軸方向に取り付けられたり、その軸に直角な方向に取り付けられたりする場合があり、その直角方向の取り付けについても配管のレイアウトの関係で方向が一定でないので、車種に応じて、特にエバポレータに直接接合されるケースの形状を変更する必要がある。
特開2002−115938号公報
しかしながら、そのようなケースは、深絞り加工などによりさまざまな形状に加工され、エバポレータの冷媒入口および冷媒出口および戻り低圧配管との整合性を取るための別部品が使用され、その別部品はケースや戻り低圧配管との間でのシール性を確保するためにろう付けが必要であり、ケース部分の構成が複雑かつコスト高になるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、エバポレータへの配管の取り付け方向の変更に容易に対応でき、ケース部分のコストを低減させた膨張弁の装着構造を提供することを目的とする。
本発明では上記問題点を解決するために、エバポレータの冷媒出口からコンプレッサの冷媒入口に至る戻り低圧通路内に膨張弁本体が収容され、前記膨張弁本体の入口ポートと高圧配管との接続および前記膨張弁本体の出口ポートと前記エバポレータの冷媒入口配管との接続を前記戻り低圧通路内において行うようにした膨張弁の装着構造において、前記エバポレータは、その前記冷媒出口に接合される冷媒出口配管がこの内側に配置される前記冷媒入口配管とともに略同軸になっている同軸継手部を有し、前記同軸継手部は、その前記冷媒出口配管が中に前記膨張弁本体を収容するケースの一端に接続され、前記ケースの他端は、前記コンプレッサの前記冷媒入口に配管される戻り低圧配管に接続され、前記ケースは、パイプで構成され、その両端が前記冷媒出口配管および前記戻り低圧配管にそれぞれ接合されていることを特徴とする膨張弁の装着構造が提供される。
このような膨張弁の装着構造によれば、同軸継手部がエバポレータに並んで開口されている冷媒入口および冷媒出口を同軸二重管構造に変換したことで、これに接続されるケースおよび膨張弁本体を同軸継手部の同心軸を中心にして自由に回動できるようになり、しかもそのケースをパイプで構成したことにより、複雑な加工が必要ないことから、ケースのコストを低減できる。
上記構成の膨張弁の装着構造は、エバポレータとの接続部分が同軸継手部によって同軸二重管構造になっているので、これに取り付けられるケースおよび膨張弁本体を同軸継手部の同心軸を中心に回動可能となり、取り付け時にコンプレッサへの戻り低圧配管の向きを自由に設定可能となる。また、従来では要所に高価なろう付けが必要であったケースは、単なるパイプとして、ろう付けおよび洗浄工程の不要なものとしたことにより、ケースのコストを飛躍的に低減できるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態について、車両用空調装置の冷凍サイクルに適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は図1のB−B矢視断面図である。
エバポレータ1は、複数のチューブとその両端に接続されて冷媒を分配したり集合したりするタンクと、隣接するチューブの間に配置されたフィンを接合して構成されるもので、タンクには蒸発しようとする冷媒を導入する冷媒入口2および蒸発した冷媒を導出する冷媒出口3を有している。冷媒入口2には冷媒入口配管4が接合され、冷媒出口3には冷媒出口配管5が冷媒入口配管4とは同心状態で接合されている。これにより、冷媒入口配管4および冷媒出口配管5の開口端は、同軸二重管構造になっていて、同軸継手部を構成している。エバポレータ1は、チューブ、タンクおよびフィンをフッ化物系フラックスを用いて窒素雰囲気の炉中でろう付加工するNB(Noncorrosive Flux Brazing)法にて同時に溶接することにより形成されるが、このとき、冷媒入口配管4および冷媒出口配管5も一緒に溶接されて、エバポレータ1と一体に形成される。
冷媒出口配管5には、パイプをL字状に屈曲して形成されたケース6が接続されている。このケース6内には、膨張弁7が装着されている。膨張弁7は、高圧の冷媒を導入する入口ポート8と、低圧の冷媒を導出する出口ポート9とが一体に形成された、たとえばアルミニウムダイカスト製の膨張弁本体10を有している。膨張弁本体10は、図2に示したように、入口ポート8と出口ポート9とが内部で連通する通路を有し、その通路に弁座部材11が嵌め込まれてかしめ加工により固定されている。弁座部材11は、出口ポート9の側の面に丸い凹部が形成されて弁孔および弁座を形成し、中央には弁軸ガイドを構成する孔が穿設され、その周囲には、凹部の弁孔まで嵌通する複数の孔が穿設されている。この弁座部材11の出口ポート9の側には、弁孔を開閉する弁体12がスプリング13により閉弁方向に付勢された状態で配置されている。このスプリング13は、膨張弁本体10の開口部に圧入されたアジャスト部材14に受けられており、そのアジャスト部材14の膨張弁本体10への圧入量により荷重が調整されて、この膨張弁7のセット値が調整されている。弁体12は、弁軸15と一体に形成され、弁座部材11によって開閉方向に進退自在に支持されている。弁軸15の弁体12とは反対側の端部には、伝達部材16が嵌着されている。伝達部材16は、膨張弁本体10によって弁の開閉方向に進退自在に支持される筒状部と膨張弁本体10の外側に配置されるフランジ部とからなり、その筒状部には、入口ポート8に導入された高圧の冷媒が膨張弁本体10と弁軸15との間のクリアランスを介してケース6内に漏れないようにOリング17が周設されている。
膨張弁本体10のアジャスト部材14が圧入されている側と反対の側には、パワーエレメント18が装着されている。このパワーエレメント18は、図1に示したように、膨張弁本体10のパワーエレメント装着部をかしめ加工することによって外周縁部の一部が固定されることにより膨張弁本体10に装着されている。このとき、パワーエレメント18の感温室を構成するダイヤフラム19が弁軸15に嵌着された伝達部材16のフランジ部に当接されており、ダイヤフラム19の変位を弁体12へ伝達するようにしている。
膨張弁7の出口ポート9は、たとえば樹脂製の屈曲継手部20を介してエバポレータ1の冷媒入口配管4に接続されている。この屈曲継手部20は、図3に示したように、エバポレータ1の側が同軸二重管構造になっており、膨張弁7の側は、出口ポート9を構成する膨張弁本体10の筒状部を受け入れる構成になっている。膨張弁7の出口ポート9と屈曲継手部20とは、Oリング21によってシールされ、屈曲継手部20とエバポレータ1の冷媒入口配管4とは、Oリング22によってシールされている。ケース6は、その開口端の縁部をかしめ加工することによってエバポレータ1の冷媒出口配管5と接合され、Oリング23によってシールされている。このとき、エバポレータ1の冷媒入口配管4および冷媒出口配管5と屈曲継手部20およびケース6とは、同軸二重管構造であるため、その同心軸を中心にして屈曲継手部20およびケース6を回動できるので、屈曲継手部20およびケース6を所定の向きに回動後にケース6の開口端の縁部をかしめ加工してエバポレータ1の冷媒出口配管5に接合することになる。
ケース6のエバポレータ1とは反対側の端部は、コンプレッサの冷媒入口に配管される戻り低圧配管24が嵌合され、その嵌合部に形成されたビードに対してケース6の開口端の縁部をかしめ加工することにより接合され、その嵌合部は、Oリング25によってシールされている。戻り低圧配管24の中には、高圧配管26が配置されていて、その先端は膨張弁7の入口ポート8に嵌合され、その嵌合部は、Oリング27によってシールされている。ここで、戻り低圧配管24および高圧配管26は、好ましくは、互いに同心配置の二重管とするのがよい。このような二重管は、たとえば中空押し出し成形によって形成された二重管の素材を利用し、その内管および外管の先端を図示のように加工して使用される。
ケース6に収容される膨張弁7がケース6の中心に位置決めされるように、図2に示したように、膨張弁本体10には、ケース6の内壁に沿った形状の輪郭を有する腕部および脚部が一体に形成され、入口ポート8側が戻り低圧配管24および高圧配管26の二重管に対応した同軸二重管構造となるようにしている。
次に、膨張弁7の動作について説明する。まず、車両用空調装置が冷房を必要としなくて停止しているとき、パワーエレメント18の感温室に封入されたガスは凝縮されて圧力が低くなっているので、図2に示したように、ダイヤフラム19は内側(図では上方)へ変位しており、弁体12はスプリング13によって閉弁方向に付勢され、膨張弁7は全閉状態にある。車室内が冷房を必要とするような高温になれば、パワーエレメント18の感温室は圧力が高くなって、ダイヤフラム19は外側へ変位していき、弁体12はスプリング13の付勢力に抗してリフトしていく。
ここで、車両用空調装置が起動すると、コンプレッサによって冷媒が吸引されるので、戻り低圧配管の圧力が低下し、これがパワーエレメント18により感知されてダイヤフラム19が外側へ変位し、弁体12をさらにリフトさせるようになる。一方、コンプレッサによって圧縮された冷媒はコンデンサにて凝縮され、レシーバにて気液分離された液冷媒が高圧配管26を通じて膨張弁7の入口ポート8に供給されるようになる。なお、図中の矢印は、冷媒の流れ方向を示している。高温・高圧の液冷媒は、膨張弁7を通過するときに絞り膨張され、低温・低圧の気液混合の蒸気冷媒となって出口ポート9を出る。その冷媒は、屈曲継手部20、冷媒入口配管4および冷媒入口2を介してエバポレータ1に供給され、内部で蒸発されて、冷媒出口3から出てくる。エバポレータ1を出た冷媒は、ケース6および戻り低圧配管24を介してコンプレッサに戻る。
パワーエレメント18は、膨張弁本体10側が開口されていてケース6の内部と連通しているので、エバポレータ1から戻ってきた冷媒がケース6を通過するとき、その冷媒が導入されてその温度および圧力がパワーエレメント18によって検出されることになる。車両用空調装置の起動初期の段階では、車室内の高温の空気との熱交換により、エバポレータ1から戻ってくる冷媒の温度は高くなっており、パワーエレメント18はその温度を感知し、感温室の圧力が高くなって、膨張弁7は全開状態になる。
やがて、エバポレータ1から戻ってくる冷媒の温度が低下してくると、感温室の圧力が低くなるので、それに応じてダイヤフラム19が感温室の内方へ変位していき、膨張弁7は、閉弁方向に動作してこれを通過する冷媒の流量を制御するようになる。したがって、膨張弁7は、エバポレータ1出口の冷媒温度および圧力を感知して、その冷媒が所定の過熱度を保持するようにエバポレータ1に供給する冷媒の流量を制御することになる。
図4は第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図、図5は同軸継手部とエバポレータとの関係を示す説明図、図6は図4のC−C矢視断面図である。なお、この図4ないし図6において、図1ないし図3に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造では、エバポレータ1の冷媒入口2および冷媒出口3における同軸継手部の構成を変更し、さらに、膨張弁7のパワーエレメント18の配置をケース6の外側に変更している。
すなわち、エバポレータ1は、タンク28と、チューブ29と、フィン30とを備えており、この実施の形態では、図5に示したように、タンク28は、中に2つの平行な通路を有する、たとえば中空押し出し成形材を利用し、これらの通路内に仕切壁を設けたり、扁平のチューブ29との連絡用孔を穿設したりするなどの加工をして形成されている。そのタンク28の一方の開口端は、冷媒入口2および冷媒出口3になっていて、これらに冷媒入口配管4および冷媒出口配管5からなる同軸継手部31が接合される。冷媒出口配管5は、その一方の端部が円形に形成され、他方の端部には冷媒入口2および冷媒出口3にそれぞれ嵌合される嵌合部が形成されている。冷媒入口配管4は、その一方の端部が円形に形成され、他方の端部には冷媒出口配管5の冷媒入口2に嵌合される側の嵌合部に嵌合される嵌合部が形成されている。この冷媒入口配管4は、冷媒出口配管5に嵌合されたとき、その嵌合部と反対側の開口端は、同軸二重管の構造になっている。この同軸継手部31の冷媒入口配管4および冷媒出口配管5は、炉中でろう付加工にてエバポレータ1を作るときに同時にろう付けにより接合され、タンク28と一体にされている。
また、この実施の形態の膨張弁7は、そのパワーエレメント18をケース6の外側に配置している。そのため、円筒状のケース6は、膨張弁7の取り付け位置に平面部32を形成するよう変形されていてその平面部32の中心に取り付け孔が穿設されている。したがって、膨張弁7は、図6に示されるように、膨張弁本体10をケース6の平面部の位置まで挿入し、その平面部32の取り付け孔を介してパワーエレメント18を膨張弁本体10に螺着することによって組み立てられる。このとき、パワーエレメント18とケース6の平面部32との間には、バックアップリング33およびOリング34が配置されて、取り付け孔の部分をシールしている。バックアップリング33は、パワーエレメント18を膨張弁本体10にねじ込むときのストッパとするとともにOリング34のはみ出しを防止するためのものである。
この膨張弁7は、膨張弁本体10をケース6に挿入し、パワーエレメント18をケース6内の膨張弁本体10にねじ込む構成であって、伝達部材16を膨張弁本体10から突出させることができないので、ダイヤフラム19と伝達部材16との間に別の伝達部材35を介在させている。また、膨張弁7は、ケース6に取り付けながら組み立てなければならないので、組み立て後に行うべきセット値の調整は、アジャスト部材14に対向するケース6の変形部36を外側から押し潰し、そのアジャスト部材14の膨張弁本体10への圧入量を調整することによって行われる。
この第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造においても、エバポレータ1の側に同軸継手部31を備えているので、その同心軸を中心にして屈曲継手部20およびケース6を回動自在に同軸継手部31に取り付けることができるので、取り付けの際に屈曲されたケース6の向きを自由に設定することができる。しかも、そのケース6についても、パイプを使用してろう付けを不要な構成にしたことにより、ケース6のコストを低減させることができる。
図7は第3の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。なお、この図7において、図4に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第3の実施の形態に係る膨張弁の装着構造では、膨張弁7が取り付けられるケース6を直管としている。ここに組み込まれる膨張弁7が図4に示したものと同じとした場合、装着時の膨張弁本体10は、出口ポート9がケース6の中心から偏心して形成されているので、出口ポート9は、偏心継手部37を介して同軸継手部31に接続されている。
この実施の形態においても、エバポレータ1側に備える同軸継手部31にその同心軸を中心にして偏心継手部37およびケース6を回動自在に取り付けることができ、ケース6も、ろう付けが必要なく単なるパイプを加工して形成したことにより、膨張弁7が取り付けられるケース6を安価にすることができる。
図8は第4の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図、図9は図8のD−D矢視断面図、図10は図8のE−E矢視断面図である。なお、この図8ないし図10において、図1ないし図4に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
この第4の実施の形態に係る膨張弁の装着構造では、膨張弁7の入口ポート8に接続される高圧配管26およびケース6に接続される戻り低圧配管24が独立した2本の配管によって構成している。そのため、膨張弁7の膨張弁本体10では、入口ポート8および出口ポート9が互いに直交する方向に形成されている。また、ケース6は、その側面に開口部を有し、その開口部には外方に向かって突出する筒状のガイド部38が一体に形成されている。高圧配管26は、そのガイド部38から開口部を介して膨張弁7の入口ポート8に嵌合されている。高圧配管26と入口ポート8との嵌合部は、Oリング27によってシールされ、高圧配管26とガイド部38との嵌合部は、Oリング39によってシールされている。高圧配管26およびガイド部38は、高圧配管26に形成されたリブとガイド部38の開口端との外周に配置された筒形クランプ40をかしめ加工することによって結合されている。ケース6と戻り低圧配管24との結合部も同様に、戻り低圧配管24に形成されたリブとケース6の開口端との外周に配置された筒形クランプ41をかしめ加工することによって緊密に結合され、Oリング25によってシールされている。なお、径の大きなケース6の開口端の周りで筒形クランプ41をかしめ加工するときに戻り低圧配管24のリブが潰れないようその内側に補強リング42を配置して内側から支持するようにしている。
この実施の形態においても、エバポレータ1側に備える同軸継手部31が偏心継手部37およびケース6を回動自在に取り付けることを可能にし、単なるパイプを加工してろう付けのないケース6を形成したことにより、ケース6を安価にすることができる。
第1の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図1のB−B矢視断面図である。 第2の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。 同軸継手部とエバポレータとの関係を示す説明図である。 図4のC−C矢視断面図である。 第3の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。 第4の実施の形態に係る膨張弁の装着構造を示す断面図である。 図8のD−D矢視断面図である。 図8のE−E矢視断面図である。
符号の説明
1 エバポレータ
2 冷媒入口
3 冷媒出口
4 冷媒入口配管
5 冷媒出口配管
6 ケース
7 膨張弁
8 入口ポート
9 出口ポート
10 膨張弁本体
11 弁座部材
12 弁体
13 スプリング
14 アジャスト部材
15 弁軸
16 伝達部材
17 Oリング
18 パワーエレメント
19 ダイヤフラム
20 屈曲継手部
21,22,23 Oリング
24 戻り低圧配管
25 Oリング
26 高圧配管
27 Oリング
28 タンク
29 チューブ
30 フィン
31 同軸継手部
32 平面部
33 バックアップリング
34 Oリング
35 伝達部材
36 変形部
37 偏心継手部
38 ガイド部
39 Oリング
40,41 筒形クランプ
42 補強リング

Claims (8)

  1. エバポレータの冷媒出口からコンプレッサの冷媒入口に至る戻り低圧通路内に膨張弁本体が収容され、前記膨張弁本体の入口ポートと高圧配管との接続および前記膨張弁本体の出口ポートと前記エバポレータの冷媒入口配管との接続を前記戻り低圧通路内において行うようにした膨張弁の装着構造において、
    前記エバポレータは、その前記冷媒出口に接合される冷媒出口配管がこの内側に配置される前記冷媒入口配管とともに略同軸になっている同軸継手部を有し、
    前記同軸継手部は、その前記冷媒出口配管が中に前記膨張弁本体を収容するケースの一端に接続され、
    前記ケースの他端は、前記コンプレッサの前記冷媒入口に配管される戻り低圧配管に接続され、
    前記ケースは、パイプで構成され、その両端が前記冷媒出口配管および前記戻り低圧配管にそれぞれ接合されていることを特徴とする膨張弁の装着構造。
  2. 前記同軸継手部は、前記ケースに接続される側と反対側の前記冷媒出口配管の端部は、前記エバポレータの冷媒入口に嵌合される第1嵌合部および冷媒出口に嵌合される第2嵌合部を有し、前記膨張弁本体の出口ポートに接続される側と反対側の前記冷媒入口配管の端部は、前記第1嵌合部に嵌合される第3嵌合部を有し、前記第1ないし第3嵌合部はろう付けにより接合されている請求項1記載の膨張弁の装着構造。
  3. 前記膨張弁本体の前記出口ポートは、その軸が前記ケースの軸から偏心しており、前記同軸継手部の前記冷媒入口配管との接続は、偏心継手部を介して行っている請求項1記載の膨張弁の装着構造。
  4. 前記戻り低圧通路を流れる戻り低圧冷媒の温度および圧力を感知して前記膨張弁本体の中の弁の開度を制御するパワーエレメントが前記膨張弁本体とともに前記ケースの中に配置されている請求項1記載の膨張弁の装着構造。
  5. 前記戻り低圧通路を流れる戻り低圧冷媒の温度および圧力を感知して前記膨張弁本体の中の弁の開度を制御するパワーエレメントが前記ケースの外に配置され、前記ケースを介して前記膨張弁本体に結合されている請求項1記載の膨張弁の装着構造。
  6. 前記ケースは、前記パイプをL字状に屈曲して構成され、前記膨張弁本体の前記出口ポートは、屈曲継手部を介して前記エバポレータの前記冷媒入口配管に接続されている請求項1記載の膨張弁の装着構造。
  7. 前記膨張弁本体は、その前記入口ポートが前記ケースと同心を保つように前記ケース内に保持され、前記入口ポートに接続される前記高圧配管および前記ケースに接続される前記戻り低圧配管は、同軸二重管によって構成されている請求項1記載の膨張弁の装着構造。
  8. 前記膨張弁本体は、前記入口ポートおよび前記出口ポートが互いに直交する方向に形成され、前記入口ポートは、前記ケースの側面に形成された開口部を貫通する前記高圧配管が接続されている請求項1記載の膨張弁の装着構造。
JP2008039356A 2008-02-20 2008-02-20 膨張弁の装着構造 Pending JP2009198069A (ja)

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