JP2009195580A - ロック機構付き付勢巻取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】片手のみのワン摘み操作による上下移動止め操作および微妙な位置決め調節操作を可能とするロック機構付き付勢巻取り装置を提供する。
【解決手段】付勢巻取り装置3は、横長の前プレート9と同形状の後プレート10とからなる筐体11、該前プレート9と該後プレート10の中央に固定された軸、この軸に内側端を固定された発条、この発条を内設するような形態で該発条の外端を固定してなる該発条で回転付勢されてなるリール、このリールに巻き取られた巻取り紐13,14、筐体に回転自在に設けられた巻取り紐13,14を案内する案内コロ15,16とからなる付勢巻取り装置本体17と、筐体11の上方に設けられた巻取り紐13,14を案内する案内コロ18,19からなる巻取り紐案内部20と、この巻取り紐案内部20の上部に設けられた巻取り紐13,14を通し且つその移動をロックしたりロック解除したりするロック体21とからなっている。
【選択図】図1
【解決手段】付勢巻取り装置3は、横長の前プレート9と同形状の後プレート10とからなる筐体11、該前プレート9と該後プレート10の中央に固定された軸、この軸に内側端を固定された発条、この発条を内設するような形態で該発条の外端を固定してなる該発条で回転付勢されてなるリール、このリールに巻き取られた巻取り紐13,14、筐体に回転自在に設けられた巻取り紐13,14を案内する案内コロ15,16とからなる付勢巻取り装置本体17と、筐体11の上方に設けられた巻取り紐13,14を案内する案内コロ18,19からなる巻取り紐案内部20と、この巻取り紐案内部20の上部に設けられた巻取り紐13,14を通し且つその移動をロックしたりロック解除したりするロック体21とからなっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話やIDカードなどを主に首から吊るし携行するのに適したロック機構付き付勢巻取り装置に関する。
従来の付勢巻取り装置を有するネックストラップ装置には以下に述べるものがある。
(1) 特許文献1に、筐体(ケース)と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに一方の端を固定して該リールに巻取られる細帯状の首に掛けるストラップを形成する巻取り紐と、この巻取り紐を外に引き出す筐体の引き出し口と、この引出し口の対向する側に設けられた首掛けループを形成するように巻取り紐の他の端を固定してなる巻取り紐固定部と、リールの外周部に設けられた4つの突起と、リールの上方に設けられたリールの外周の突起に当たってリールの付勢戻り回転を止める、スプリングにより付勢され且つ上方に可動可能に設けられた可動フックと、この可動フックを上方に移動して当たっている突起から離れさせるための筐体の外側に突出するように設けられたロック解除部(リリースボタン)と、筐体の部から下げられたループ細紐からなる携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなる発明が開示されている。
(2) 特許文献2に、筐体と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状や丸紐状の首掛けループを形成してなる巻取り紐(帯紐)と、筐体の中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、された筐体の部から下げられたループ細紐からなる携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなる発明が開示されている。
(3) 特許文献3に次の2つの発明が開示されている。
{1}図8〜図11には、発条により巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられ、このストッパー9の内側にはボス9a(突起)が設けられ、リール側にはボス9aが嵌る嵌合溝6bが設けられ、通常はバネ10で付勢押されてボス9aが嵌合溝6bに嵌ってリールはロックされていて、ストッパー9に指を当てスライドさせるとボス9aが嵌合溝6b(4箇所)から外れてリールのロック状態は解除され、ストラップ(巻取り紐)の巻取りと引出しは自在に行える発明が開示されている。
{2}図12には、カム14(回動軸)を有する回動可能とされた操作レバー13と、この操作レバー13の倒しによりカム14に押されて可動する押圧部材12と、筐体などの一部からなる固定部材11とからなり、押圧部材12と固定部材11の間に通したストラップ2(巻取り紐)を操作レバー13の倒し操作によるカム14の回動により押圧部材12を可動せて、該12と固定部材12でストラップ2を挟持ロックする発明が開示されている。
(4) 特許文献4に、ケース11・12の中の中空軸15にドラム2(リール)が回転可能に軸支されており、そのドラム2の外周には、そのベルト3(巻取り紐)が外部から引き出し可能に巻回され、ドラム2の内部には、そのベルト3の巻取バネ4を偏位して内装し、ドラム2の内周壁には第1係合凸部21を4箇所突出形成する一方、第2係合凹部51を4箇所周設する押しボタン5を、押し上げバネ6内設した中空軸15に該6により弾圧的に軸支させ、その状態で第1係合凸部21に押しボタン5の第2係合凹部51が係合しており、押しボタン5を押し上げバネ6の弾圧に抗して押し下げることにより、押しボタン5の第2係合凹部51と前記ドラムの第1係合凸部21の係合が解除されロック解除状態となる発明が開示されている。
(1) 特許文献1に、筐体(ケース)と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに一方の端を固定して該リールに巻取られる細帯状の首に掛けるストラップを形成する巻取り紐と、この巻取り紐を外に引き出す筐体の引き出し口と、この引出し口の対向する側に設けられた首掛けループを形成するように巻取り紐の他の端を固定してなる巻取り紐固定部と、リールの外周部に設けられた4つの突起と、リールの上方に設けられたリールの外周の突起に当たってリールの付勢戻り回転を止める、スプリングにより付勢され且つ上方に可動可能に設けられた可動フックと、この可動フックを上方に移動して当たっている突起から離れさせるための筐体の外側に突出するように設けられたロック解除部(リリースボタン)と、筐体の部から下げられたループ細紐からなる携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなる発明が開示されている。
(2) 特許文献2に、筐体と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状や丸紐状の首掛けループを形成してなる巻取り紐(帯紐)と、筐体の中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、された筐体の部から下げられたループ細紐からなる携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなる発明が開示されている。
(3) 特許文献3に次の2つの発明が開示されている。
{1}図8〜図11には、発条により巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられ、このストッパー9の内側にはボス9a(突起)が設けられ、リール側にはボス9aが嵌る嵌合溝6bが設けられ、通常はバネ10で付勢押されてボス9aが嵌合溝6bに嵌ってリールはロックされていて、ストッパー9に指を当てスライドさせるとボス9aが嵌合溝6b(4箇所)から外れてリールのロック状態は解除され、ストラップ(巻取り紐)の巻取りと引出しは自在に行える発明が開示されている。
{2}図12には、カム14(回動軸)を有する回動可能とされた操作レバー13と、この操作レバー13の倒しによりカム14に押されて可動する押圧部材12と、筐体などの一部からなる固定部材11とからなり、押圧部材12と固定部材11の間に通したストラップ2(巻取り紐)を操作レバー13の倒し操作によるカム14の回動により押圧部材12を可動せて、該12と固定部材12でストラップ2を挟持ロックする発明が開示されている。
(4) 特許文献4に、ケース11・12の中の中空軸15にドラム2(リール)が回転可能に軸支されており、そのドラム2の外周には、そのベルト3(巻取り紐)が外部から引き出し可能に巻回され、ドラム2の内部には、そのベルト3の巻取バネ4を偏位して内装し、ドラム2の内周壁には第1係合凸部21を4箇所突出形成する一方、第2係合凹部51を4箇所周設する押しボタン5を、押し上げバネ6内設した中空軸15に該6により弾圧的に軸支させ、その状態で第1係合凸部21に押しボタン5の第2係合凹部51が係合しており、押しボタン5を押し上げバネ6の弾圧に抗して押し下げることにより、押しボタン5の第2係合凹部51と前記ドラムの第1係合凸部21の係合が解除されロック解除状態となる発明が開示されている。
(1)特許文献1の発明は次のような欠点を有するものであった。
{1}首掛けループを含めて全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}巻取り紐の他の端を固定した形態であるため、付勢巻取り装置の上下移動の度に首に掛っている部位が移動して、首の後ろで擦れてしまい、大変使用感が悪い。
{3}リールのロック形態がリールの4つの突起により行われるので、停止精度が悪く好みのところで自在にロックし止めることができない、停止箇所が限定されてしまう、微妙な止め位置の微調整ができない。
これは例えば、フック面ファスナを設けた携帯品振れ止め具を着衣の好みの場所に取り付け、ループ面ファスナを設けた携帯電話を面ファスナ同士の係着機能により係止保持する場合に、ネックストラップで首から下げた該携帯電話の携帯品振れ止め具への係止位置が、好みの最適の吊り位置となるように微妙な位置調節を行うことができないものである。
また例えば、ネックストラップで吊り下げた携帯電話を胸のポケットに収納する場合においては、ポケットの中に宙吊り状態にしたい、ポケットの底に到達させて且つ倒れないように吊り状態にするなどの、好みの微妙な位置調節ができないものである。
{4}リールの回転をロック・ロック解除機構が複雑で部品点数が多く、コストが高くなる。
{5}携帯電話を細い紐からなるループ細紐に取り付けてぶら下げるために、付勢巻取り装置とは関係なく携帯電話がクルクルと回ってしまう。
(2)特許文献2の発明は次のような欠点を有するものであった。
{1}首掛けループを含めて全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}「筐体の中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構」との記載があるだけで、その具体的な構造は何ら記載されていないものであり、そのロック機構は単なる願望に過ぎないものである。
{3}携帯電話を細い紐からなるループ細紐に取り付けてぶら下げるために、付勢巻取り装置とは関係なく携帯電話がクルクルと回ってしまう。
(3)特許文献3の発明は次のような欠点を有するものであった。
{1}首掛けループを含めて全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}親指と人差し指で筐体を摘んで、その後で人差し指でストッパー9をスライドさせてロック解除を行うものであるために、操作性が悪く煩わしい、親指と人差し指の抑え部位がずれた状態で抑え止めた状態を維持したまま、筐体を上下に移動させて巻取り紐の巻取りと引き出し操作を行うので摘み抑え感が悪い。
{3}ストッパー9に設けたボス9aのリールと一体で回転する4箇所のいずれかの嵌合溝6bへの嵌合・非嵌合によりロック、ロック解除がなされるものであり、停止精度が悪く好みのところで自在にロックし止めることができない、停止箇所が限定されてしまう、微妙な止め位置の微調整ができない。
{4}操作レバー13の倒し操作によるカム14の回動により押圧部材12を可動させて、該12と固定部材12でストラップ2を挟持ロックするものは、一方の手で筐体を持ち、操作レバー13を他方の手で倒す、親指と人差し指で操作レバー13を摘み起こさなければならず、両手操作によらなければならず、片方の手のみでは操作ができ難いものである。
特に止め位置の微妙な調節は両手で行わなければならないものであった。
(4)特許文献4の発明は次のような欠点を有するものであった。
{1}肩掛けベルトなどのベルト3(巻取り紐)を全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}押しボタン5の4箇所の第2係合凹部51と、ドラム2(リール)の4箇所の第1係合凸部21の嵌合・非嵌合でロック・ロック解除がなされる仕組みであるので、停止精度が悪く好みのところで自在にロックし止めることができない、停止箇所が限定されてしまう、微妙な止め位置の微調整ができない。
{3}押しボタン5を回転しないようにするために、ドラム2の内側にケース12から立ち下げた回転防止ガイド18が必要であり、押し上げバネ6を入れる中空軸15は太くなるものであるから、その分全体の幅が広くなり大型になってしまう。
さらに、回転防止ガイド18分の前後空間を増やさなければならない、その分巻取バネ4を後方に位置させなければない、巻取バネ4の中空軸15への固定は該15にスリットを設けて巻取バネ4の内端を挿入して行うため、巻取バネ4が中空軸15に内側に入るために上げ底形態となって中空軸15の押し上げバネ6の収納長さが足りなくなり、押し上げバネ6の十分な伸縮を得るためには中空軸15を長くしなくてはならない、ことにより前後厚さが分厚いものになる。
すなわち幅広で分厚い付勢巻取り装置になってしまうものである。
{1}首掛けループを含めて全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}巻取り紐の他の端を固定した形態であるため、付勢巻取り装置の上下移動の度に首に掛っている部位が移動して、首の後ろで擦れてしまい、大変使用感が悪い。
{3}リールのロック形態がリールの4つの突起により行われるので、停止精度が悪く好みのところで自在にロックし止めることができない、停止箇所が限定されてしまう、微妙な止め位置の微調整ができない。
これは例えば、フック面ファスナを設けた携帯品振れ止め具を着衣の好みの場所に取り付け、ループ面ファスナを設けた携帯電話を面ファスナ同士の係着機能により係止保持する場合に、ネックストラップで首から下げた該携帯電話の携帯品振れ止め具への係止位置が、好みの最適の吊り位置となるように微妙な位置調節を行うことができないものである。
また例えば、ネックストラップで吊り下げた携帯電話を胸のポケットに収納する場合においては、ポケットの中に宙吊り状態にしたい、ポケットの底に到達させて且つ倒れないように吊り状態にするなどの、好みの微妙な位置調節ができないものである。
{4}リールの回転をロック・ロック解除機構が複雑で部品点数が多く、コストが高くなる。
{5}携帯電話を細い紐からなるループ細紐に取り付けてぶら下げるために、付勢巻取り装置とは関係なく携帯電話がクルクルと回ってしまう。
(2)特許文献2の発明は次のような欠点を有するものであった。
{1}首掛けループを含めて全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}「筐体の中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構」との記載があるだけで、その具体的な構造は何ら記載されていないものであり、そのロック機構は単なる願望に過ぎないものである。
{3}携帯電話を細い紐からなるループ細紐に取り付けてぶら下げるために、付勢巻取り装置とは関係なく携帯電話がクルクルと回ってしまう。
(3)特許文献3の発明は次のような欠点を有するものであった。
{1}首掛けループを含めて全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}親指と人差し指で筐体を摘んで、その後で人差し指でストッパー9をスライドさせてロック解除を行うものであるために、操作性が悪く煩わしい、親指と人差し指の抑え部位がずれた状態で抑え止めた状態を維持したまま、筐体を上下に移動させて巻取り紐の巻取りと引き出し操作を行うので摘み抑え感が悪い。
{3}ストッパー9に設けたボス9aのリールと一体で回転する4箇所のいずれかの嵌合溝6bへの嵌合・非嵌合によりロック、ロック解除がなされるものであり、停止精度が悪く好みのところで自在にロックし止めることができない、停止箇所が限定されてしまう、微妙な止め位置の微調整ができない。
{4}操作レバー13の倒し操作によるカム14の回動により押圧部材12を可動させて、該12と固定部材12でストラップ2を挟持ロックするものは、一方の手で筐体を持ち、操作レバー13を他方の手で倒す、親指と人差し指で操作レバー13を摘み起こさなければならず、両手操作によらなければならず、片方の手のみでは操作ができ難いものである。
特に止め位置の微妙な調節は両手で行わなければならないものであった。
(4)特許文献4の発明は次のような欠点を有するものであった。
{1}肩掛けベルトなどのベルト3(巻取り紐)を全部を巻取る形態であるため、巻取り紐の長さが長くなり(量が多くなり)付勢巻取り装置(筐体)が大型になってしまう。
{2}押しボタン5の4箇所の第2係合凹部51と、ドラム2(リール)の4箇所の第1係合凸部21の嵌合・非嵌合でロック・ロック解除がなされる仕組みであるので、停止精度が悪く好みのところで自在にロックし止めることができない、停止箇所が限定されてしまう、微妙な止め位置の微調整ができない。
{3}押しボタン5を回転しないようにするために、ドラム2の内側にケース12から立ち下げた回転防止ガイド18が必要であり、押し上げバネ6を入れる中空軸15は太くなるものであるから、その分全体の幅が広くなり大型になってしまう。
さらに、回転防止ガイド18分の前後空間を増やさなければならない、その分巻取バネ4を後方に位置させなければない、巻取バネ4の中空軸15への固定は該15にスリットを設けて巻取バネ4の内端を挿入して行うため、巻取バネ4が中空軸15に内側に入るために上げ底形態となって中空軸15の押し上げバネ6の収納長さが足りなくなり、押し上げバネ6の十分な伸縮を得るためには中空軸15を長くしなくてはならない、ことにより前後厚さが分厚いものになる。
すなわち幅広で分厚い付勢巻取り装置になってしまうものである。
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、
本発明の第1の目的は、片手のみのワン摘み操作による煩わしさのない軽快な上下移動止め操作および微妙な位置決め調節操作を可能とするロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
本発明の第2の目的は、片手のみのワン摘み操作による煩わしさのない軽快な上下移動止め操作および微妙な位置決め調節操作を可能とするとともに、首に掛けるネックストラップ形態において、リールに巻取る巻取り紐の巻取り量を少なくできるロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
本発明の第1の目的は、片手のみのワン摘み操作による煩わしさのない軽快な上下移動止め操作および微妙な位置決め調節操作を可能とするロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
本発明の第2の目的は、片手のみのワン摘み操作による煩わしさのない軽快な上下移動止め操作および微妙な位置決め調節操作を可能とするとともに、首に掛けるネックストラップ形態において、リールに巻取る巻取り紐の巻取り量を少なくできるロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために本発明は次に述べるような構成となっている。
(請求項1記載の発明)
筐体、この筐体に設けられた発条、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリール、このリールに付勢巻取られた紐とからなる付勢巻取り装置本体と、
前記リールから引き出された前記紐を付勢力により常時付勢ロック状態としておくための付勢可動体と、
前記筐体と一体成型、一体成形、融着、溶着、接着などにより一体化されてなる、前記付勢可動体を支持する可動体支持部と、
前記付勢可動体の前記紐に当る可動側紐ロック部位とで前記紐を対峙挟み形態あるいはズレ挟み形態などの挟みロック状態とする、前記可動体支持部側に設けられた支持側紐ロック部位と、
前記付勢可動体を付勢状態とするための圧縮コイルバネ、ゴム製などの弾性部材あるいは他のスプリング部材などからなる付勢手段とからなり、
前記付勢可動体がフリー状態では紐はロック状態とされるとともに、該付勢可動体を指で押し込み可動させると前記か可動側紐ロック部位と前記支持側紐ロック部位が離れて前記紐の挟みロックが解除されたロック解除状態とされて、該紐が移動自在とされることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
筐体、この筐体に設けられた発条、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリール(巻取りドラム)、このリールに巻取られた巻取り紐とからなる付勢巻取り装置本体と、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を通す紐通し部を有し、前記紐通し部を通された前記巻取り紐を他の部位とで付勢挟持ロックするロック部を備えた摘み抑え込みロック解除部を前部ないし後部に設け、この摘み抑え込みロック解除部を常に押し付勢する付勢手段を設け、指で摘み前記摘み抑え込みロック解除部を押え移動させて前記ロック部による前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記紐通し部とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるロック体とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、付勢巻取り装置本体とロック体が直接的にあるいは他の部材や部位を介して一体化されてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項3記載の発明)
筐体と、筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、この巻取り紐を前記筐体外に引き出す引出し口と、この引出し口と前記リールの間に設けられた前記筐体と一体の摘み抑え込みロック解除部支持案内部と、この摘み抑え込みロック解除部支持案内部の前方ないし後方に開口された摘み抑え込みロック解除部突出口と、前記摘み抑え込みロック解除部支持案内部に可動するように収められその一部を前記摘み抑え込みロック解除部突出口から外に突出させてなる摘み抑え込みロック解除部と、前記摘み抑え込みロック解除部を外側に常に押し出し付勢する付勢手段と、前記摘み抑え込みロック解除部に設けられた、通された前記巻取り紐を前記引出し口などの前記筐体側ロック部位とで付勢挟持ロックするロック部と、からなり、親指と他の指で前記筐体と前記摘み抑え込みロック解除部を摘み該摘み抑え込みロック解除部を押込み移動させて前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記筐体側ロック部位とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項4記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部に指当て部位を位置させ、且つ、前記指当て部位から延長された形態で形成された抑え嘴部位を前記筐体の外側に位置させて、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を前記筐体の外で前記抑え嘴部位で抑え挟持するクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項5記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部にあけられた開口部と、この開口部に差し込まれて前記リールに当たり抑えて回転しないように付勢摩擦ブレーキ形態でロックするように機能する抑え嘴部位、前記抑え嘴部位を有してなる指当て部位、この指当て部位を前記筐体の前部あるいは後部に位置させてなるクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項6記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する前鍔および後鍔により形成された紐巻取り溝を有するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部の前記リールから外れる部位に形成された摘み抑え込みロック解除部通し穴と、この摘み抑え込みロック解除部し通し穴に向かうように前記筐体の内側に固定された案内軸と、この案内軸に設けられた押し出し付勢手段と、前記案内軸に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位を前記リールの前記紐巻取り溝を形成する前記前鍔あるいは前記後ろ鍔に前記押し出し付勢手段の押し出し付勢力により当たって該リールを付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部を有する可動体と、この可動体に設けられた前記摘み抑え込みロック解除部通し穴から外側に突出された前記筐体ごと指で摘み持って押し込むことにより前記リールに当っている前記リール当接ロック部を該リールから離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項7記載の発明)
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールが設けられ、2つの摘み抑え込みロック解除部を連結して同時に動作させる、引き出された前記第1、第2の巻取り紐を外部に設けた二つの紐通し部と一つの摘み抑え込みロック解除部を有するロック体で同時にロック・ロック解除するようにするなどにより、ロックおよびロック解除が同時に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項8記載の発明)
請求項6記載の発明の構成において、筐体内に第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールを設け、摘み抑え込みロック解除部通し穴、案内軸、押し出し付勢手段、リール当接ロック部、可動体、摘み抑え込みロック解除部が前記第1のリールと前記第2のリールの間に設けられ、前記リール当接ロック部が前記第1のリールと前記第2のリールの前鍔あるいは後ろ鍔のいずれかに同時に当接して、ブレーキ形態でロックし同時に離れてロック解除するようにしてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項9記載の発明)
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、筐体の下部にプレートを形成し、前記プレートに面ファスナのフック側を形成し、前記筐体の一部ないし全部と前記プレートと、前記面ファスナのフック側とロック機構の一部を一体成形により1部品形態で形成してなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項10記載の発明)
付勢巻取り装置が請求項1〜6いずれか記載の付勢巻取り装置であって、前記付勢巻取り装置から引き出された巻取り紐に略35cm〜略60cmの長さの首掛け紐部材を設け、この首掛け紐部位の端方に着衣に係止するためのクリップや安全ピンなどの着衣係止手段を設け、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項11記載の発明)
付勢巻取り装置がリールを二つ設けてなるあるいは2本の巻取り紐が引き出せる形態の請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置であり、略25cm〜略50cmの首掛け紐部材の一方の端を前記巻取り紐の一方と繋ぎ、前記首掛け紐部材の他方の端を前記巻取り紐の他方と繋ぎ、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項12記載の発明)
請求項10、11いずれか記載の発明の構成において、付勢巻取り装置の下方に携帯電話等の携帯品を取り付ける、前記携帯品が前記付勢巻取り装置と別体状態で回り裏返ないように、間隔をあけた2本の吊り紐や、プレートや、帯体、プレート型フック、連結部位付きプレート、連結部位付き針金体、面ファスナを設けたプレートなどの携帯品取付け部を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項13記載の発明)
発条により巻取り付勢されたリール、このリールに付勢巻き取られる巻取り紐、この巻取り紐の引き出し引き込みをロックするロック部、指で摘み押し圧操作することにより前記ロック部のロック状態をロック解除状態とする摘み抑えロック解除部とを有する付勢巻取り装置と、
端方に前記巻き取り紐を取り付けてなる首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材によりなる首掛け部体と、とからなり、
前記ロック解除状態において前記摘み抑えロック解除部を抑える指を緩めると付勢力により前記ロック部が自動的にロック状態になる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項14記載の発明)
請求項13記載の付勢巻取り式ネックストラップ装置の構成において、付勢巻取り装置が請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置である付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項1記載の発明)
筐体、この筐体に設けられた発条、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリール、このリールに付勢巻取られた紐とからなる付勢巻取り装置本体と、
前記リールから引き出された前記紐を付勢力により常時付勢ロック状態としておくための付勢可動体と、
前記筐体と一体成型、一体成形、融着、溶着、接着などにより一体化されてなる、前記付勢可動体を支持する可動体支持部と、
前記付勢可動体の前記紐に当る可動側紐ロック部位とで前記紐を対峙挟み形態あるいはズレ挟み形態などの挟みロック状態とする、前記可動体支持部側に設けられた支持側紐ロック部位と、
前記付勢可動体を付勢状態とするための圧縮コイルバネ、ゴム製などの弾性部材あるいは他のスプリング部材などからなる付勢手段とからなり、
前記付勢可動体がフリー状態では紐はロック状態とされるとともに、該付勢可動体を指で押し込み可動させると前記か可動側紐ロック部位と前記支持側紐ロック部位が離れて前記紐の挟みロックが解除されたロック解除状態とされて、該紐が移動自在とされることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
筐体、この筐体に設けられた発条、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリール(巻取りドラム)、このリールに巻取られた巻取り紐とからなる付勢巻取り装置本体と、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を通す紐通し部を有し、前記紐通し部を通された前記巻取り紐を他の部位とで付勢挟持ロックするロック部を備えた摘み抑え込みロック解除部を前部ないし後部に設け、この摘み抑え込みロック解除部を常に押し付勢する付勢手段を設け、指で摘み前記摘み抑え込みロック解除部を押え移動させて前記ロック部による前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記紐通し部とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるロック体とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、付勢巻取り装置本体とロック体が直接的にあるいは他の部材や部位を介して一体化されてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項3記載の発明)
筐体と、筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、この巻取り紐を前記筐体外に引き出す引出し口と、この引出し口と前記リールの間に設けられた前記筐体と一体の摘み抑え込みロック解除部支持案内部と、この摘み抑え込みロック解除部支持案内部の前方ないし後方に開口された摘み抑え込みロック解除部突出口と、前記摘み抑え込みロック解除部支持案内部に可動するように収められその一部を前記摘み抑え込みロック解除部突出口から外に突出させてなる摘み抑え込みロック解除部と、前記摘み抑え込みロック解除部を外側に常に押し出し付勢する付勢手段と、前記摘み抑え込みロック解除部に設けられた、通された前記巻取り紐を前記引出し口などの前記筐体側ロック部位とで付勢挟持ロックするロック部と、からなり、親指と他の指で前記筐体と前記摘み抑え込みロック解除部を摘み該摘み抑え込みロック解除部を押込み移動させて前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記筐体側ロック部位とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項4記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部に指当て部位を位置させ、且つ、前記指当て部位から延長された形態で形成された抑え嘴部位を前記筐体の外側に位置させて、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を前記筐体の外で前記抑え嘴部位で抑え挟持するクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項5記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部にあけられた開口部と、この開口部に差し込まれて前記リールに当たり抑えて回転しないように付勢摩擦ブレーキ形態でロックするように機能する抑え嘴部位、前記抑え嘴部位を有してなる指当て部位、この指当て部位を前記筐体の前部あるいは後部に位置させてなるクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項6記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する前鍔および後鍔により形成された紐巻取り溝を有するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部の前記リールから外れる部位に形成された摘み抑え込みロック解除部通し穴と、この摘み抑え込みロック解除部し通し穴に向かうように前記筐体の内側に固定された案内軸と、この案内軸に設けられた押し出し付勢手段と、前記案内軸に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位を前記リールの前記紐巻取り溝を形成する前記前鍔あるいは前記後ろ鍔に前記押し出し付勢手段の押し出し付勢力により当たって該リールを付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部を有する可動体と、この可動体に設けられた前記摘み抑え込みロック解除部通し穴から外側に突出された前記筐体ごと指で摘み持って押し込むことにより前記リールに当っている前記リール当接ロック部を該リールから離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成している。
(請求項7記載の発明)
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールが設けられ、2つの摘み抑え込みロック解除部を連結して同時に動作させる、引き出された前記第1、第2の巻取り紐を外部に設けた二つの紐通し部と一つの摘み抑え込みロック解除部を有するロック体で同時にロック・ロック解除するようにするなどにより、ロックおよびロック解除が同時に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項8記載の発明)
請求項6記載の発明の構成において、筐体内に第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールを設け、摘み抑え込みロック解除部通し穴、案内軸、押し出し付勢手段、リール当接ロック部、可動体、摘み抑え込みロック解除部が前記第1のリールと前記第2のリールの間に設けられ、前記リール当接ロック部が前記第1のリールと前記第2のリールの前鍔あるいは後ろ鍔のいずれかに同時に当接して、ブレーキ形態でロックし同時に離れてロック解除するようにしてなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項9記載の発明)
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、筐体の下部にプレートを形成し、前記プレートに面ファスナのフック側を形成し、前記筐体の一部ないし全部と前記プレートと、前記面ファスナのフック側とロック機構の一部を一体成形により1部品形態で形成してなる付勢巻取り装置を構成している。
(請求項10記載の発明)
付勢巻取り装置が請求項1〜6いずれか記載の付勢巻取り装置であって、前記付勢巻取り装置から引き出された巻取り紐に略35cm〜略60cmの長さの首掛け紐部材を設け、この首掛け紐部位の端方に着衣に係止するためのクリップや安全ピンなどの着衣係止手段を設け、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項11記載の発明)
付勢巻取り装置がリールを二つ設けてなるあるいは2本の巻取り紐が引き出せる形態の請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置であり、略25cm〜略50cmの首掛け紐部材の一方の端を前記巻取り紐の一方と繋ぎ、前記首掛け紐部材の他方の端を前記巻取り紐の他方と繋ぎ、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項12記載の発明)
請求項10、11いずれか記載の発明の構成において、付勢巻取り装置の下方に携帯電話等の携帯品を取り付ける、前記携帯品が前記付勢巻取り装置と別体状態で回り裏返ないように、間隔をあけた2本の吊り紐や、プレートや、帯体、プレート型フック、連結部位付きプレート、連結部位付き針金体、面ファスナを設けたプレートなどの携帯品取付け部を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項13記載の発明)
発条により巻取り付勢されたリール、このリールに付勢巻き取られる巻取り紐、この巻取り紐の引き出し引き込みをロックするロック部、指で摘み押し圧操作することにより前記ロック部のロック状態をロック解除状態とする摘み抑えロック解除部とを有する付勢巻取り装置と、
端方に前記巻き取り紐を取り付けてなる首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材によりなる首掛け部体と、とからなり、
前記ロック解除状態において前記摘み抑えロック解除部を抑える指を緩めると付勢力により前記ロック部が自動的にロック状態になる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
(請求項14記載の発明)
請求項13記載の付勢巻取り式ネックストラップ装置の構成において、付勢巻取り装置が請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置である付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(請求項1記載の発明の効果)
筐体、この筐体に設けられた発条、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリール(巻取りドラム)、このリールに巻取られた巻取り紐とからなる付勢巻取り装置本体と、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を通す紐通し部を有し、前記紐通し部を通された前記巻取り紐を他の部位とで付勢挟持ロックするロック部を備えた摘み抑え込みロック解除部を前部ないし後部に設け、この摘み抑え込みロック解除部を常に押し付勢する付勢手段を設け、指で摘み前記摘み抑え込みロック解除部を押え移動させて前記ロック部による前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記紐通し部とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるロック体とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部の後部側に親指を添え前部側に
人差し指を添え摘み挟持して、摘み抑え込みロック解除部を押し込むとロック解除となって自在に巻取り紐の付勢巻取りと引き出しが自在行え、摘み抑え込みロック解除部を抑える指を緩めた位置で自動的にロック状態となるので、好みのどの部位でも巻取り紐の挟持ロックを行い、停止箇所の限定されない微妙な止め位置決めが簡単に行えるという効果を奏する。
これは例えば、フック面ファスナを設けた携帯品振れ止め具を着衣の好みの場所に取り付け、ループ面ファスナを設けた携帯電話を面ファスナ同士の係着機能により係止保持する場合に、ネックストラップで首から下げた該携帯電話の携帯品振れ止め具への係止位置が、好みの最適の吊り位置となるように微妙な位置調節を行うことができるものである。
また例えば、ネックストラップで吊り下げた携帯電話を胸のポケットに収納する場合においては、ポケットの中に宙吊り状態にしたい、ポケットの底に到達させて且つ倒れないように吊り状態にするなどの、好みの微妙な位置調節ができるものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、付勢巻取り装置本体とロック体が直接的にあるいは他の部材や部位を介して一体化されてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、付勢巻取り装置本体とロック体が常に同じ向きで常に真っ直ぐ状態にあるので、摘みロック解除を維持したままでの上下移動操作が違和感無く軽快に行えるという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、この巻取り紐を前記筐体外に引き出す引出し口と、この引出し口と前記リールの間に設けられた前記筐体と一体の摘み抑え込みロック解除部支持案内部と、この摘み抑え込みロック解除部支持案内部の前方ないし後方に開口された摘み抑え込みロック解除部突出口と、前記摘み抑え込みロック解除部支持案内部に可動するように収められその一部を前記摘み抑え込みロック解除部突出口から外に突出させてなる摘み抑え込みロック解除部と、前記摘み抑え込みロック解除部を外側に常に押し出し付勢する付勢手段と、前記摘み抑え込みロック解除部に設けられた、通された前記巻取り紐を前記引出し口などの前記筐体側ロック部位とで付勢挟持ロックするロック部と、からなり、親指と他の指で前記筐体と前記摘み抑え込みロック解除部を摘み該摘み抑え込みロック解除部を押込み移動させて前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記筐体側ロック部位とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、自在に巻取り紐を好みの位置でロックすることができ、このような構成としても請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項4記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部に指当て部位を位置させ、且つ、前記指当て部位から延長された形態で形成された抑え嘴部位を前記筐体の外側に位置させて、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を前記筐体の外で前記抑え嘴部位で抑え挟持するクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、自在に巻取り紐を好みの位置でロックすることができ、このような構成としても請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部にあけられた開口部と、この開口部に差し込まれて前記リールに当たり抑えて回転しないように付勢摩擦ブレーキ形態でロックするように機能する抑え嘴部位、前記抑え嘴部位を有してなる指当て部位、この指当て部位を前記筐体の前部あるいは後部に位置させてなるクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、リールを好みの位置で自在に止めることができ、このような構成としても前記請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項6記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する前鍔および後鍔により形成された紐巻取り溝を有するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部の前記リールから外れる部位に形成された摘み抑え込みロック解除部通し穴と、この摘み抑え込みロック解除部し通し穴に向かうように前記筐体の内側に固定された案内軸と、この案内軸に設けられた押し出し付勢手段と、前記案内軸に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位を前記リールの前記紐巻取り溝を形成する前記前鍔あるいは前記後ろ鍔に前記押し出し付勢手段の押し出し付勢力により当たって該リールを付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部を有する可動体と、この可動体に設けられた前記摘み抑え込みロック解除部通し穴から外側に突出された前記筐体ごと指で摘み持って押し込むことにより前記リールに当っている前記リール当接ロック部を該リールから離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、リールを好みの位置で自在に止めることができ、このような構成としても前記請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項7記載の発明の効果)
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールが設けられ、2つの摘み抑え込みロック解除部を連結して同時に動作させる、引き出された前記第1、第2の巻取り紐を外部に設けた二つの紐通し部と一つの摘み抑え込みロック解除部を有するロック体で同時にロック・ロック解除するようにするなどにより、ロックおよびロック解除が同時に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1〜6いずれか記載の発明の効果に加えて、引き出された第1の巻取り紐と第1の巻取り紐を繋ぐ形態で首かけ帯紐を設ける、第1の巻取り紐と第2の巻取り紐を1本の紐体で構成することにより、首掛けループを形成して首に掛けて片手で自由自在に軽快に上下移動操作ができ、好みの位置に止め係留させることが素早く軽快に行え、微妙な位置調節が片手のみで簡単に行えるネックストラップを実現するという効果を奏する。
(請求項8記載の発明の効果)
請求項6記載の発明の構成において、筐体内に第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールを設け、摘み抑え込みロック解除部通し穴、案内軸、押し出し付勢手段、リール当接ロック部、可動体、摘み抑え込みロック解除部が前記第1のリールと前記第2のリールの間に設けられ、前記リール当接ロック部が前記第1のリールと前記第2のリールの前鍔あるいは後ろ鍔のいずれかに同時に当接して、ブレーキ形態でロックし同時に離れてロック解除するようにしてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
このような構成としても前記請求項7記載の発明の効果と同様な効果を奏することができる。
(請求項9記載の発明の効果)
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、筐体の下部にプレートを形成し、前記プレートに面ファスナのフック側を形成し、前記筐体の一部ないし全部と前記プレートと、前記面ファスナのフック側とロック機構の一部を一体成形により1部品形態で形成してなる付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1〜8いずれか記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、構成部品の多くを一体成形により形成したので、大幅なコスト低減を図ることができるという効果を奏する。
(請求項10記載の発明の効果)
付勢巻取り装置が請求項1〜6いずれか記載の付勢巻取り装置であって、前記付勢巻取り装置から引き出された巻と取り紐に略35cm〜略60cmの長さの首掛け紐部材を設け、この首掛け紐部位の端方に着衣に係止するためのクリップや安全ピンなどの着衣係止手段を設け、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
例えば、着衣係止手段を胸ポケットと反対側の前立て部位などに止め、首掛け紐部材を首の後ろ側を廻して胸ポケット側に垂らすことにより、携帯電話やIDカードケースなどの携帯品を胸ポケット側に吊垂らすことができ、且つ、その状態から片手で摘んで摘み抑え込みロック解除部を押し込んで携帯品を上下・前後に自在に移動させ、好みの位置で止め係留することが自在にでき、微妙な位置調節も簡単容易に行えるという効果を奏する。この状態では、1本紐によりポケット側によった携帯品の吊り下げが行われるので、胸ポケットに携帯品を略垂直な状態である携帯スタイルのよい状態で、その収納位置を好みの位置にして収納することができるという効果を奏する。当然、片手のみで腕を略延ばしきって翳す、腕を延ばしきった状態でロックして、携帯電話を手に持って撮影、ボタン操作などが行えるという効果を奏する。
(請求項11記載の発明の効果)
付勢巻取り装置がリールを二つ設けてなるあるいは2本の巻取り紐が引き出せる形態の請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置であり、略25cm〜略50cmの首掛け紐部材の一方の端を前記巻取り紐の一方と繋ぎ、前記首掛け紐部材の他方の端を前記巻取り紐の他方と繋ぎ、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
前記請求項7記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項12記載の発明の効果)
請求項10、11いずれか記載の発明の構成において、付勢巻取り装置の下方に携帯電話等の携帯品を取り付ける、前記携帯品が前記付勢巻取り装置と別体状態で回り裏返ないように、間隔をあけた2本の吊り紐や、プレートや、帯体、プレート型フック、連結部位付きプレート、連結部位付き針金体、面ファスナを設けたプレートなどの携帯品取付け部を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
請求項10、11いずれか記載の発明の構成に加えて、首から吊り下げた携帯電話機が回って裏返ったりすることが起こり難くできるという効果を奏する。
(請求項13記載の発明の効果)
発条により巻取り付勢されたリール、このリールに付勢巻き取られる巻取り紐、この巻取り紐の引き出し引き込みをロックするロック部、指で摘み押し圧操作することにより前記ロック部のロック状態をロック解除状態とする摘み抑えロック解除部とを有する付勢巻取り装置と、
端方に前記巻き取り紐を取り付けてなる首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材によりなる首掛け部体と、とからなり、
前記ロック解除状態において前記摘み抑えロック解除部を抑える指を緩めると付勢力により前記ロック部が自動的にロック状態になる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
着衣に係止することなく首に掛け使用するものであるので、着衣を選ばずに使用することができるという効果を奏する。
首の片側から携帯品を下げ操作することができ、とくに胸ポケットに携帯品を入れ保持する場合に、巻取り紐の下がりが一本であり且つ胸ポケット側に下げることができるので、下がり具合がポケット側となって見た目も操作性も良いという効果を奏する。
「指で摘み押し圧操作することにより前記ロック部のロック状態をロック解除状態とし、前記ロック解除状態において前記摘み抑えロック解除部を抑える指を緩めると付勢力により前記ロック部が自動的にロック状態する摘み抑えロック解除部」を設けているので、スムーズな移動および好みの位置での停止・係留が片手のみで軽快に行え、微妙な位置調節も容易に行えるという効果を奏する。
(請求項14記載の発明の効果)
請求項13記載の付勢巻取り式ネックストラップ装置の構成において、付勢巻取り装置が請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置である付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、前記請求項13記載の発明と同様な効果を奏することができる。
(請求項1記載の発明の効果)
筐体、この筐体に設けられた発条、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリール(巻取りドラム)、このリールに巻取られた巻取り紐とからなる付勢巻取り装置本体と、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を通す紐通し部を有し、前記紐通し部を通された前記巻取り紐を他の部位とで付勢挟持ロックするロック部を備えた摘み抑え込みロック解除部を前部ないし後部に設け、この摘み抑え込みロック解除部を常に押し付勢する付勢手段を設け、指で摘み前記摘み抑え込みロック解除部を押え移動させて前記ロック部による前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記紐通し部とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるロック体とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部の後部側に親指を添え前部側に
人差し指を添え摘み挟持して、摘み抑え込みロック解除部を押し込むとロック解除となって自在に巻取り紐の付勢巻取りと引き出しが自在行え、摘み抑え込みロック解除部を抑える指を緩めた位置で自動的にロック状態となるので、好みのどの部位でも巻取り紐の挟持ロックを行い、停止箇所の限定されない微妙な止め位置決めが簡単に行えるという効果を奏する。
これは例えば、フック面ファスナを設けた携帯品振れ止め具を着衣の好みの場所に取り付け、ループ面ファスナを設けた携帯電話を面ファスナ同士の係着機能により係止保持する場合に、ネックストラップで首から下げた該携帯電話の携帯品振れ止め具への係止位置が、好みの最適の吊り位置となるように微妙な位置調節を行うことができるものである。
また例えば、ネックストラップで吊り下げた携帯電話を胸のポケットに収納する場合においては、ポケットの中に宙吊り状態にしたい、ポケットの底に到達させて且つ倒れないように吊り状態にするなどの、好みの微妙な位置調節ができるものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、付勢巻取り装置本体とロック体が直接的にあるいは他の部材や部位を介して一体化されてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、付勢巻取り装置本体とロック体が常に同じ向きで常に真っ直ぐ状態にあるので、摘みロック解除を維持したままでの上下移動操作が違和感無く軽快に行えるという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、この巻取り紐を前記筐体外に引き出す引出し口と、この引出し口と前記リールの間に設けられた前記筐体と一体の摘み抑え込みロック解除部支持案内部と、この摘み抑え込みロック解除部支持案内部の前方ないし後方に開口された摘み抑え込みロック解除部突出口と、前記摘み抑え込みロック解除部支持案内部に可動するように収められその一部を前記摘み抑え込みロック解除部突出口から外に突出させてなる摘み抑え込みロック解除部と、前記摘み抑え込みロック解除部を外側に常に押し出し付勢する付勢手段と、前記摘み抑え込みロック解除部に設けられた、通された前記巻取り紐を前記引出し口などの前記筐体側ロック部位とで付勢挟持ロックするロック部と、からなり、親指と他の指で前記筐体と前記摘み抑え込みロック解除部を摘み該摘み抑え込みロック解除部を押込み移動させて前記巻取り紐の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと前記付勢手段により前記ロック部と前記筐体側ロック部位とによる前記巻取り紐の付勢挟持ロックが自動的に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、自在に巻取り紐を好みの位置でロックすることができ、このような構成としても請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項4記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部に指当て部位を位置させ、且つ、前記指当て部位から延長された形態で形成された抑え嘴部位を前記筐体の外側に位置させて、前記筐体から引き出された前記巻取り紐を前記筐体の外で前記抑え嘴部位で抑え挟持するクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、自在に巻取り紐を好みの位置でロックすることができ、このような構成としても請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部にあけられた開口部と、この開口部に差し込まれて前記リールに当たり抑えて回転しないように付勢摩擦ブレーキ形態でロックするように機能する抑え嘴部位、前記抑え嘴部位を有してなる指当て部位、この指当て部位を前記筐体の前部あるいは後部に位置させてなるクリップ形態の摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、リールを好みの位置で自在に止めることができ、このような構成としても前記請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項6記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条と、この発条により付勢巻取り回転する前鍔および後鍔により形成された紐巻取り溝を有するリールと、このリールに巻取られた巻取り紐と、前記筐体の前部あるいは後部の前記リールから外れる部位に形成された摘み抑え込みロック解除部通し穴と、この摘み抑え込みロック解除部し通し穴に向かうように前記筐体の内側に固定された案内軸と、この案内軸に設けられた押し出し付勢手段と、前記案内軸に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位を前記リールの前記紐巻取り溝を形成する前記前鍔あるいは前記後ろ鍔に前記押し出し付勢手段の押し出し付勢力により当たって該リールを付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部を有する可動体と、この可動体に設けられた前記摘み抑え込みロック解除部通し穴から外側に突出された前記筐体ごと指で摘み持って押し込むことにより前記リールに当っている前記リール当接ロック部を該リールから離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部とで付勢巻取り装置を構成しているので、
摘み抑え込みロック解除部を筐体ごと親指と人差し指で摘み、そのままの摘み位置で押し込み・緩め解放操作を行うことができ、リールを好みの位置で自在に止めることができ、このような構成としても前記請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項7記載の発明の効果)
請求項1〜6いずれか記載の発明の構成において、第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールが設けられ、2つの摘み抑え込みロック解除部を連結して同時に動作させる、引き出された前記第1、第2の巻取り紐を外部に設けた二つの紐通し部と一つの摘み抑え込みロック解除部を有するロック体で同時にロック・ロック解除するようにするなどにより、ロックおよびロック解除が同時に行われるようにしてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1〜6いずれか記載の発明の効果に加えて、引き出された第1の巻取り紐と第1の巻取り紐を繋ぐ形態で首かけ帯紐を設ける、第1の巻取り紐と第2の巻取り紐を1本の紐体で構成することにより、首掛けループを形成して首に掛けて片手で自由自在に軽快に上下移動操作ができ、好みの位置に止め係留させることが素早く軽快に行え、微妙な位置調節が片手のみで簡単に行えるネックストラップを実現するという効果を奏する。
(請求項8記載の発明の効果)
請求項6記載の発明の構成において、筐体内に第1の巻取り紐を巻取る第1のリール、第2の巻取り紐を巻取る第2のリールを設け、摘み抑え込みロック解除部通し穴、案内軸、押し出し付勢手段、リール当接ロック部、可動体、摘み抑え込みロック解除部が前記第1のリールと前記第2のリールの間に設けられ、前記リール当接ロック部が前記第1のリールと前記第2のリールの前鍔あるいは後ろ鍔のいずれかに同時に当接して、ブレーキ形態でロックし同時に離れてロック解除するようにしてなる付勢巻取り装置を構成しているので、
このような構成としても前記請求項7記載の発明の効果と同様な効果を奏することができる。
(請求項9記載の発明の効果)
請求項1〜8いずれか記載の発明の構成において、筐体の下部にプレートを形成し、前記プレートに面ファスナのフック側を形成し、前記筐体の一部ないし全部と前記プレートと、前記面ファスナのフック側とロック機構の一部を一体成形により1部品形態で形成してなる付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1〜8いずれか記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、構成部品の多くを一体成形により形成したので、大幅なコスト低減を図ることができるという効果を奏する。
(請求項10記載の発明の効果)
付勢巻取り装置が請求項1〜6いずれか記載の付勢巻取り装置であって、前記付勢巻取り装置から引き出された巻と取り紐に略35cm〜略60cmの長さの首掛け紐部材を設け、この首掛け紐部位の端方に着衣に係止するためのクリップや安全ピンなどの着衣係止手段を設け、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
例えば、着衣係止手段を胸ポケットと反対側の前立て部位などに止め、首掛け紐部材を首の後ろ側を廻して胸ポケット側に垂らすことにより、携帯電話やIDカードケースなどの携帯品を胸ポケット側に吊垂らすことができ、且つ、その状態から片手で摘んで摘み抑え込みロック解除部を押し込んで携帯品を上下・前後に自在に移動させ、好みの位置で止め係留することが自在にでき、微妙な位置調節も簡単容易に行えるという効果を奏する。この状態では、1本紐によりポケット側によった携帯品の吊り下げが行われるので、胸ポケットに携帯品を略垂直な状態である携帯スタイルのよい状態で、その収納位置を好みの位置にして収納することができるという効果を奏する。当然、片手のみで腕を略延ばしきって翳す、腕を延ばしきった状態でロックして、携帯電話を手に持って撮影、ボタン操作などが行えるという効果を奏する。
(請求項11記載の発明の効果)
付勢巻取り装置がリールを二つ設けてなるあるいは2本の巻取り紐が引き出せる形態の請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置であり、略25cm〜略50cmの首掛け紐部材の一方の端を前記巻取り紐の一方と繋ぎ、前記首掛け紐部材の他方の端を前記巻取り紐の他方と繋ぎ、前記リールに前記首掛け紐部材が巻取れないようにするために、前記首掛け紐部材を巻取れない太さとしたり、前記首掛け紐部材と前記巻取り紐とを繋ぐ連結具を巻き込まれない大きさのものとしたりしてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
前記請求項7記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項12記載の発明の効果)
請求項10、11いずれか記載の発明の構成において、付勢巻取り装置の下方に携帯電話等の携帯品を取り付ける、前記携帯品が前記付勢巻取り装置と別体状態で回り裏返ないように、間隔をあけた2本の吊り紐や、プレートや、帯体、プレート型フック、連結部位付きプレート、連結部位付き針金体、面ファスナを設けたプレートなどの携帯品取付け部を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
請求項10、11いずれか記載の発明の構成に加えて、首から吊り下げた携帯電話機が回って裏返ったりすることが起こり難くできるという効果を奏する。
(請求項13記載の発明の効果)
発条により巻取り付勢されたリール、このリールに付勢巻き取られる巻取り紐、この巻取り紐の引き出し引き込みをロックするロック部、指で摘み押し圧操作することにより前記ロック部のロック状態をロック解除状態とする摘み抑えロック解除部とを有する付勢巻取り装置と、
端方に前記巻き取り紐を取り付けてなる首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材によりなる首掛け部体と、とからなり、
前記ロック解除状態において前記摘み抑えロック解除部を抑える指を緩めると付勢力により前記ロック部が自動的にロック状態になる付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、
着衣に係止することなく首に掛け使用するものであるので、着衣を選ばずに使用することができるという効果を奏する。
首の片側から携帯品を下げ操作することができ、とくに胸ポケットに携帯品を入れ保持する場合に、巻取り紐の下がりが一本であり且つ胸ポケット側に下げることができるので、下がり具合がポケット側となって見た目も操作性も良いという効果を奏する。
「指で摘み押し圧操作することにより前記ロック部のロック状態をロック解除状態とし、前記ロック解除状態において前記摘み抑えロック解除部を抑える指を緩めると付勢力により前記ロック部が自動的にロック状態する摘み抑えロック解除部」を設けているので、スムーズな移動および好みの位置での停止・係留が片手のみで軽快に行え、微妙な位置調節も容易に行えるという効果を奏する。
(請求項14記載の発明の効果)
請求項13記載の付勢巻取り式ネックストラップ装置の構成において、付勢巻取り装置が請求項1〜9いずれか記載の付勢巻取り装置である付勢巻取り式ネックストラップ装置を構成しているので、前記請求項13記載の発明と同様な効果を奏することができる。
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し、発明をそれらにのみに限定するものではない。
<第1の実施の形態>
図1ないし図2に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置1は、プレート2の表面に該2と一体化された付勢巻取り装置3と、該3の下方ペースプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4(携帯品着脱保持手段)と付勢巻取り装置3から左右に引き出された巻取り紐13、14を連結するように設けられた、該13、14とともに首掛けループ12を形成する首掛け帯紐6とからなっている。
巻取り紐13、14と首掛け帯紐6(平紐)は嵌合形態の着脱パーツ22により連結され、略2kgの引張り強さで分離する。着脱パーツ22は繰り返し嵌合連結と分離が行える。
付勢巻取り装置3は、
横長の前プレート9、該9と同形状の後プレート10とからなる筐体11、前プレート9と後プレート10の中央に固定された軸(図示せず)、この軸に内側端を固定された発条(図示せず)、この発条を内設するような形態で該発条の外端を固定してなる該発条で回転付勢されてなるリール(図示せず)、このリールに左側から巻き取られた巻取り紐13、リールに右側から巻き取られた巻取り紐14、筐体11の左側に回転自在に設けられた巻取り紐13を案内する案内コロ15、筐体11の右側に回転自在に設けられた巻取り紐14を案内する案内コロ16とからなる付勢巻取り装置本体17と、
筐体11の上方に設けられた、巻取り紐13、14を案内する案内コロ18、19からなる巻取り紐案内部20と、
この巻取り紐案内部20の上部に設けられた、巻取り紐13、14を通し且つその移動をロックしたりロック解除したりするロック体21と、
とからなっている。
巻取り紐13のリール(図示せず)への巻取りは巻取り紐14とは逆巻きになっている。
ロック体21は、
上部開口の円容器形態の外駒35と、この外駒35内に可動可能に設けられたヘッド36、このヘッド36の内側中央に可動方向に向いて設けられた付勢手段入り部37を有する支柱38、この支柱38の後部に円盤形態で設けられた、通された巻取り紐13、14を挟持するための挟持板39とからなる摘み抑え込みロック解除部40と、付勢手段入り部37に収納されて摘み抑え込みロック解除部40を常に付勢状態とする圧縮コイルバネなどの押し出し付勢手段41と、外駒35を貫抜くように側壁に形成された巻取り紐13、14を通すための外駒紐通し孔42、42と、外駒紐通し孔42、42の間に形成された分離部43、43とからなり、外駒紐通し孔42、42に通された巻取り紐13、14が、摘み抑え込みロック解除部40がフリーの状態では摘み抑え込みロック解除部40が押し出し付勢手段41により押されて巻取り紐13、14を外駒35の外駒紐通し孔42、42と可動駒11の挟持板39とで挟持ロックしてロックして係留状態とし、摘み抑え込みロック解除部40をロック体21を摘んだ指で押し込むとロック状態が解除されて、自由自在に移動させることができ、指での押し込みを止めると好みの位置に止め係留させることができ、且つ、微妙な位置調節が簡単自在に行うことができる。
ロック体は一形態例であって、他に摘み抑え込みロック解除部が伏せ椀形態でそれに紐通し穴を設けてなる形態などがある、
4箇所の掛け穴5は、携帯電話Kに取り付けた開閉環8を有する細紐ループ取付け部材7の開閉環8を掛けて、ループ面ファスナ23を裏面に設けた携帯電話Kの落下を防止するためのものである。
腕を素早く略延ばしきっての携帯電話の操作、付勢巻き戻し動作により素早く首に近い位置に上げ止めて振れの小さい携行を実現する。
また、どの位置においても吊紐の垂れ下がりの生じない携行を実現する。
携帯品着脱保持手段は、面ファスナだけにとどまらず、他に磁石、フックないしフック掛け、携帯品収納ケースなどがある。
図1ないし図2に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置1は、プレート2の表面に該2と一体化された付勢巻取り装置3と、該3の下方ペースプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4(携帯品着脱保持手段)と付勢巻取り装置3から左右に引き出された巻取り紐13、14を連結するように設けられた、該13、14とともに首掛けループ12を形成する首掛け帯紐6とからなっている。
巻取り紐13、14と首掛け帯紐6(平紐)は嵌合形態の着脱パーツ22により連結され、略2kgの引張り強さで分離する。着脱パーツ22は繰り返し嵌合連結と分離が行える。
付勢巻取り装置3は、
横長の前プレート9、該9と同形状の後プレート10とからなる筐体11、前プレート9と後プレート10の中央に固定された軸(図示せず)、この軸に内側端を固定された発条(図示せず)、この発条を内設するような形態で該発条の外端を固定してなる該発条で回転付勢されてなるリール(図示せず)、このリールに左側から巻き取られた巻取り紐13、リールに右側から巻き取られた巻取り紐14、筐体11の左側に回転自在に設けられた巻取り紐13を案内する案内コロ15、筐体11の右側に回転自在に設けられた巻取り紐14を案内する案内コロ16とからなる付勢巻取り装置本体17と、
筐体11の上方に設けられた、巻取り紐13、14を案内する案内コロ18、19からなる巻取り紐案内部20と、
この巻取り紐案内部20の上部に設けられた、巻取り紐13、14を通し且つその移動をロックしたりロック解除したりするロック体21と、
とからなっている。
巻取り紐13のリール(図示せず)への巻取りは巻取り紐14とは逆巻きになっている。
ロック体21は、
上部開口の円容器形態の外駒35と、この外駒35内に可動可能に設けられたヘッド36、このヘッド36の内側中央に可動方向に向いて設けられた付勢手段入り部37を有する支柱38、この支柱38の後部に円盤形態で設けられた、通された巻取り紐13、14を挟持するための挟持板39とからなる摘み抑え込みロック解除部40と、付勢手段入り部37に収納されて摘み抑え込みロック解除部40を常に付勢状態とする圧縮コイルバネなどの押し出し付勢手段41と、外駒35を貫抜くように側壁に形成された巻取り紐13、14を通すための外駒紐通し孔42、42と、外駒紐通し孔42、42の間に形成された分離部43、43とからなり、外駒紐通し孔42、42に通された巻取り紐13、14が、摘み抑え込みロック解除部40がフリーの状態では摘み抑え込みロック解除部40が押し出し付勢手段41により押されて巻取り紐13、14を外駒35の外駒紐通し孔42、42と可動駒11の挟持板39とで挟持ロックしてロックして係留状態とし、摘み抑え込みロック解除部40をロック体21を摘んだ指で押し込むとロック状態が解除されて、自由自在に移動させることができ、指での押し込みを止めると好みの位置に止め係留させることができ、且つ、微妙な位置調節が簡単自在に行うことができる。
ロック体は一形態例であって、他に摘み抑え込みロック解除部が伏せ椀形態でそれに紐通し穴を設けてなる形態などがある、
4箇所の掛け穴5は、携帯電話Kに取り付けた開閉環8を有する細紐ループ取付け部材7の開閉環8を掛けて、ループ面ファスナ23を裏面に設けた携帯電話Kの落下を防止するためのものである。
腕を素早く略延ばしきっての携帯電話の操作、付勢巻き戻し動作により素早く首に近い位置に上げ止めて振れの小さい携行を実現する。
また、どの位置においても吊紐の垂れ下がりの生じない携行を実現する。
携帯品着脱保持手段は、面ファスナだけにとどまらず、他に磁石、フックないしフック掛け、携帯品収納ケースなどがある。
(発明を実施するための異なる形態)
次に、本発明を実施するための異なる形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
次に、本発明を実施するための異なる形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
<第2の実施の形態>
図3に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、携帯品着脱保持手段を2箇所のフック50、51としてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置53を形成した点にある。
携帯電話Kにはフック50、51に掛ける細棒からなるフック掛け54、55を設けている。
図3に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、携帯品着脱保持手段を2箇所のフック50、51としてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置53を形成した点にある。
携帯電話Kにはフック50、51に掛ける細棒からなるフック掛け54、55を設けている。
<第3の実施の形態>
図4に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置を発条(図示せず)、この発条に付勢巻取り回転状態とされたリール(図示せず)、このリールに巻き取られる巻取り紐58、これらを内設してなる筐体57とからなる付勢巻取り装置本体59、60とし、付勢巻取り装置本体59、60から引き出された巻取り紐58、58を他のものを介さずロック体21に通し、プレート2の下部にフック面ファスナ61を有する吊バンド62を設け、プレート2の背部面にフック面ファスナ61を係着するループ面ファスナ63を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装64を形成した点にある。
携帯電話Kには吊バンド62を通すバン細棒部材からなるバンド通し掛り部65が設けられている。
ロック体21、巻取り紐案内部20、付勢巻取り装置本体59、60とで付勢巻取り装置56を形成している。
図4に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置を発条(図示せず)、この発条に付勢巻取り回転状態とされたリール(図示せず)、このリールに巻き取られる巻取り紐58、これらを内設してなる筐体57とからなる付勢巻取り装置本体59、60とし、付勢巻取り装置本体59、60から引き出された巻取り紐58、58を他のものを介さずロック体21に通し、プレート2の下部にフック面ファスナ61を有する吊バンド62を設け、プレート2の背部面にフック面ファスナ61を係着するループ面ファスナ63を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装64を形成した点にある。
携帯電話Kには吊バンド62を通すバン細棒部材からなるバンド通し掛り部65が設けられている。
ロック体21、巻取り紐案内部20、付勢巻取り装置本体59、60とで付勢巻取り装置56を形成している。
<第4の実施の形態>
図5に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置本体17に変えて付勢巻取り装置本体59、60を設け、プレート2の付勢巻取り装置本体59,60の下方部位に立ち下げられた携帯品取付け部68を設け、この携帯品取付け部68の左右側部の上下に係止凹部69、69,69,69を設け、携帯品取付け部68の裏面にフック面ファスナ4を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置70を形成した点にある。
携帯電話Kの裏側には係止凹部69、69,69,69の下縁が填まる下か上に向かう填り溝を有する係止部71,71,71,71が最初から設けられていたり、後で粘着剤により接着したりして設けられている。
係止凹部69、69,69,69に携帯品側係止部71,71,71,71を入れプレート2を上方に移動ないし携帯電話Kを下方に移動させて携帯品側係止部71,71,71,71の填り溝に係止凹部69、69,69,69の下縁を填め込み、プレート2に携帯電話Kを装着する。
係止凹部69、69,69,69から携帯品側係止部71,71,71,71が携帯電話Kの上下振れ動作や、携帯電話Kを手に持っての操作動作などでは抜けないように、軽摩擦填り形態、一方の側の前部や背部や側部に微小凹部を設け、その凹みに填る微小凸部を設けるなどするのがよい。
図5に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置本体17に変えて付勢巻取り装置本体59、60を設け、プレート2の付勢巻取り装置本体59,60の下方部位に立ち下げられた携帯品取付け部68を設け、この携帯品取付け部68の左右側部の上下に係止凹部69、69,69,69を設け、携帯品取付け部68の裏面にフック面ファスナ4を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置70を形成した点にある。
携帯電話Kの裏側には係止凹部69、69,69,69の下縁が填まる下か上に向かう填り溝を有する係止部71,71,71,71が最初から設けられていたり、後で粘着剤により接着したりして設けられている。
係止凹部69、69,69,69に携帯品側係止部71,71,71,71を入れプレート2を上方に移動ないし携帯電話Kを下方に移動させて携帯品側係止部71,71,71,71の填り溝に係止凹部69、69,69,69の下縁を填め込み、プレート2に携帯電話Kを装着する。
係止凹部69、69,69,69から携帯品側係止部71,71,71,71が携帯電話Kの上下振れ動作や、携帯電話Kを手に持っての操作動作などでは抜けないように、軽摩擦填り形態、一方の側の前部や背部や側部に微小凹部を設け、その凹みに填る微小凸部を設けるなどするのがよい。
<第5の実施の形態>
図6に示す本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置本体17に変えて二本の平紐からなる巻取り紐73、73を同一口から引き出してなる付勢巻取り装置本体74を設け、プレート2の付勢巻取り装置本体74の下方部位に立ち下げられた携帯品取付け部68を設け、この携帯品取付け部68の左右側部の上下に係止凹部69、69,69,69を設け、携帯品取付け部68の裏面にフック面ファスナ4を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置75を形成した点にある。
巻取り紐73、73は重なってリールに付勢巻き取られている。
図6に示す本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置本体17に変えて二本の平紐からなる巻取り紐73、73を同一口から引き出してなる付勢巻取り装置本体74を設け、プレート2の付勢巻取り装置本体74の下方部位に立ち下げられた携帯品取付け部68を設け、この携帯品取付け部68の左右側部の上下に係止凹部69、69,69,69を設け、携帯品取付け部68の裏面にフック面ファスナ4を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置75を形成した点にある。
巻取り紐73、73は重なってリールに付勢巻き取られている。
<第6の実施の形態>
図7に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置本体を付勢巻取り装置本体59、60とし、巻取り紐58、58をロックするロック体をロック体77とした付勢巻取り式ネックストラップ装置78を形成した点にある。
ロック体77はプレート2に間隔をあけて立設された支柱79a、79bと、この支柱79a、79bに可動可能に孔を有する下部プレート80を通してなる四角中空形態で上部プレート81を指当て部位としてなる可動体82と、支柱79a、79bの上部を渡らせるように固定され且つ可動体82の内側に位置されるように設けられた挟持部83と、支柱79a、79bにセットされ可動体82とプレート2の間に位置されて可動体82を押し付勢する圧縮コイルバネ84a、84bとからなっている。
巻取り紐58、58は、圧縮コイルバネ84a、84bの押し付勢力により挟持部83と下部プレート80で挟持ロック状態とされ、指で摘み可動体82を押し移動(沈ませる)させると、挟持部83から下部プレート80が離れ移動してロック状態が解除され、指で抑えたまま携帯品Kの移動を自在に行うことができ、指を緩めたところで、ロック状態とされその位置に停止される。また、可動体82を指で押したまま微妙な位置調節が容易に行える。
図7に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置本体を付勢巻取り装置本体59、60とし、巻取り紐58、58をロックするロック体をロック体77とした付勢巻取り式ネックストラップ装置78を形成した点にある。
ロック体77はプレート2に間隔をあけて立設された支柱79a、79bと、この支柱79a、79bに可動可能に孔を有する下部プレート80を通してなる四角中空形態で上部プレート81を指当て部位としてなる可動体82と、支柱79a、79bの上部を渡らせるように固定され且つ可動体82の内側に位置されるように設けられた挟持部83と、支柱79a、79bにセットされ可動体82とプレート2の間に位置されて可動体82を押し付勢する圧縮コイルバネ84a、84bとからなっている。
巻取り紐58、58は、圧縮コイルバネ84a、84bの押し付勢力により挟持部83と下部プレート80で挟持ロック状態とされ、指で摘み可動体82を押し移動(沈ませる)させると、挟持部83から下部プレート80が離れ移動してロック状態が解除され、指で抑えたまま携帯品Kの移動を自在に行うことができ、指を緩めたところで、ロック状態とされその位置に停止される。また、可動体82を指で押したまま微妙な位置調節が容易に行える。
<第7の実施の形態>
図8、図9、図10に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において(a)(b)の86は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置86はベースプレート87と、このベースプレート87の最上部に設けられた一つ紐通し穴形態のロック体88と、このロック体88の下部でベースプレート87に設けられた付勢巻取り装置本体59と、ベースプレート87の最下部に設けられた携帯品着脱保持部(面ファスナ、磁石、フック、ケースなど)であるカードケース89と、ロック体88から引き出された巻取り紐58のと連結された首に掛ける帯紐からなる首掛け紐部90と、この首掛け紐部90の先端に設けられた着衣を係止するためのクリップ91と、首掛け紐部90と巻取り紐58を着脱自在形態で連結してなる着脱パーツ22とからなっている。
ベースプレート87、ロック体88、付勢巻取り装置本体59で付勢巻取り装置92を形成している。
ベースプレート87、
図9に示すようにロック体88は円形容器形態の紐通し穴93を上下に貫通させてなる外駒94と、この外駒94に可動可能に一部を収納した紐通し穴95を上下に貫通させてなる伏せ容器形態の内駒である摘み抑え込みロック解除部96と、この摘み抑え込みロック解除部96に収納された圧縮コイルバネ97とからなっていて、紐通し穴93と紐通し穴95に通された巻取り紐58を解放状態では紐通し穴93と紐通し穴95で挟持ロック(上図)し、摘み抑え込みロック解除部96を指で摘み押し込むと挟持ロック解除(下図)となり、指を緩め・離すと圧縮コイルバネ97の押し付勢力により自動的に摘み抑え込みロック解除部96は押し出し動作となり、紐通し穴93と紐通し穴95で巻取り紐58は付勢挟持ロック状態となる。
ベースプレート87、付勢巻取り装置本体59の筐体の一部、外駒95・摘み抑え込みロック解除部96のいずれか、カードケース89の前面壁・背面壁のいずれかあるいは両方を一体成形により形成してなるものが、大幅なコスト低減をできるのでよい。
図10に示すように、付勢巻取り式ネックストラップ装置86は、首掛け紐部90を首に掛け、クリップ91で着衣の前立て部位などを係止し、首の片側にカードケース89を吊り下げて携行する。
図8、図9、図10に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において(a)(b)の86は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置86はベースプレート87と、このベースプレート87の最上部に設けられた一つ紐通し穴形態のロック体88と、このロック体88の下部でベースプレート87に設けられた付勢巻取り装置本体59と、ベースプレート87の最下部に設けられた携帯品着脱保持部(面ファスナ、磁石、フック、ケースなど)であるカードケース89と、ロック体88から引き出された巻取り紐58のと連結された首に掛ける帯紐からなる首掛け紐部90と、この首掛け紐部90の先端に設けられた着衣を係止するためのクリップ91と、首掛け紐部90と巻取り紐58を着脱自在形態で連結してなる着脱パーツ22とからなっている。
ベースプレート87、ロック体88、付勢巻取り装置本体59で付勢巻取り装置92を形成している。
ベースプレート87、
図9に示すようにロック体88は円形容器形態の紐通し穴93を上下に貫通させてなる外駒94と、この外駒94に可動可能に一部を収納した紐通し穴95を上下に貫通させてなる伏せ容器形態の内駒である摘み抑え込みロック解除部96と、この摘み抑え込みロック解除部96に収納された圧縮コイルバネ97とからなっていて、紐通し穴93と紐通し穴95に通された巻取り紐58を解放状態では紐通し穴93と紐通し穴95で挟持ロック(上図)し、摘み抑え込みロック解除部96を指で摘み押し込むと挟持ロック解除(下図)となり、指を緩め・離すと圧縮コイルバネ97の押し付勢力により自動的に摘み抑え込みロック解除部96は押し出し動作となり、紐通し穴93と紐通し穴95で巻取り紐58は付勢挟持ロック状態となる。
ベースプレート87、付勢巻取り装置本体59の筐体の一部、外駒95・摘み抑え込みロック解除部96のいずれか、カードケース89の前面壁・背面壁のいずれかあるいは両方を一体成形により形成してなるものが、大幅なコスト低減をできるのでよい。
図10に示すように、付勢巻取り式ネックストラップ装置86は、首掛け紐部90を首に掛け、クリップ91で着衣の前立て部位などを係止し、首の片側にカードケース89を吊り下げて携行する。
図9の(c)は付勢巻取り式ネックストラップ装置86の変形であって、付勢巻取り装置本体59の半分ほどにカードケース89の上部を固定し、巻取り紐58にロック体88が取り付けられてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置99を形成した点にある。
付勢巻取り装置本体59とロック体88で付勢巻取り装置100を構成している。
付勢巻取り装置本体59とロック体88で付勢巻取り装置100を構成している。
<第8の実施の形態>
図11に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、着脱パーツ22にカードケース89を設けた付勢巻取り装置92を吊り下げた点にある。
より具体的には、着脱パーツの雄パーツ103を首掛け帯紐6に取付け、雄パーツ103には帯紐を通す紐通し部104があり、この紐通し部104に付勢巻取り装置92側のループ形態の細吊り紐106を通し掛けて該92を吊り下げている。
付勢巻取り装置92の巻き取り紐の先端には着脱パーツ107が取り付けられ、着脱パーツ107には細吊り紐106が設けられている。紐通し部104に細吊り紐106を通し掛けるには、着脱パーツ107を切り離して行う。
図11に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、着脱パーツ22にカードケース89を設けた付勢巻取り装置92を吊り下げた点にある。
より具体的には、着脱パーツの雄パーツ103を首掛け帯紐6に取付け、雄パーツ103には帯紐を通す紐通し部104があり、この紐通し部104に付勢巻取り装置92側のループ形態の細吊り紐106を通し掛けて該92を吊り下げている。
付勢巻取り装置92の巻き取り紐の先端には着脱パーツ107が取り付けられ、着脱パーツ107には細吊り紐106が設けられている。紐通し部104に細吊り紐106を通し掛けるには、着脱パーツ107を切り離して行う。
<第9の実施の形態>
図12に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置を下部面にフック面ファスナ4を設けたプレート2と、このプレート2の上部に設けた付勢巻取り装置本体59と、この付勢巻取り装置本体59の前部に設けたクリップ形態のロック体108と、このロック体108の摘み抑え込みロック解除部109と、この摘み抑え込みロック解除部109のロック嘴である付勢巻取り装置本体59の外側上方で巻取り紐58を挟持ロックする抑え嘴部位110と、プレート2に固定されて抑え嘴部位110を填め込む凹形態をした巻取り紐58を通してなる受け挟持部111とからなる付勢巻取り装置112とした付勢巻取り式ネックストラップ装置113を形成した点にある。
摘み抑え込みロック解除部109を最大に抑え込んでも、抑え嘴部位110が受け挟持部111内にあって、巻取り紐58が外れることがないようになっている。
ロック解除部109の指当て部114は指納まりが良いように縁凸形態となっている。
図12に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置を下部面にフック面ファスナ4を設けたプレート2と、このプレート2の上部に設けた付勢巻取り装置本体59と、この付勢巻取り装置本体59の前部に設けたクリップ形態のロック体108と、このロック体108の摘み抑え込みロック解除部109と、この摘み抑え込みロック解除部109のロック嘴である付勢巻取り装置本体59の外側上方で巻取り紐58を挟持ロックする抑え嘴部位110と、プレート2に固定されて抑え嘴部位110を填め込む凹形態をした巻取り紐58を通してなる受け挟持部111とからなる付勢巻取り装置112とした付勢巻取り式ネックストラップ装置113を形成した点にある。
摘み抑え込みロック解除部109を最大に抑え込んでも、抑え嘴部位110が受け挟持部111内にあって、巻取り紐58が外れることがないようになっている。
ロック解除部109の指当て部114は指納まりが良いように縁凸形態となっている。
<第10の実施の形態>
図13に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置112と同じ構造の付勢巻取り装置112a、付勢巻取り装置112bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部109を連結部116で連結し、連結部116の中央に指当て部114を設けて、同時にロックとロック解除動作が行われるようにした付勢巻取り式ネックストラップ装置117を形成した点にある。
首掛け帯紐6は首掛けループ12を形成する。
図13に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置112と同じ構造の付勢巻取り装置112a、付勢巻取り装置112bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部109を連結部116で連結し、連結部116の中央に指当て部114を設けて、同時にロックとロック解除動作が行われるようにした付勢巻取り式ネックストラップ装置117を形成した点にある。
首掛け帯紐6は首掛けループ12を形成する。
<第11の実施の形態>
図14に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロック体を第9の実施の形態のロック体108としてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置120を形成した点にある。
ロック体108、付勢巻取り装置本体17、巻取り紐案内部20で付勢巻取り装置121を形成している。
ロック体108は巻取り紐案内部20上に軸支されている。
図14に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、ロック体を第9の実施の形態のロック体108としてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置120を形成した点にある。
ロック体108、付勢巻取り装置本体17、巻取り紐案内部20で付勢巻取り装置121を形成している。
ロック体108は巻取り紐案内部20上に軸支されている。
<第12の実施の形態>
図15、図16に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において124は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置124は付勢巻取り装置125と、この付勢巻取り装置125の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置125から引き出された巻取り紐58に繋がれた首掛け紐部90と、この首掛け紐90の先端に取り付けられたクリップ91(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置125は、
筐体57、この筐体57内に固定軸132に内端を固定して設けられた発条134、この発条134により付勢巻取り回転するリール126と、このリール126に巻取られた巻取り紐58、筐体57の前部上方にあけられた開口部127とからなる付勢巻取り装置本体128と、
開口部127に付勢差し込まれてリール126に当たり抑えて回転しないように付勢摩擦ブレーキ形態で該126をロックする抑え嘴部位110を有し、指当て部位114を筐体57上に位置させてなる摘み抑え込みロック解除部109を有してなるクリップ形態のロック体129と、とからなっている。
付勢巻取り装置125を指で摘み持って、摘み抑え込みロック解除部109を抑え込むと、抑え嘴部位110は当接しているリール126から離れて、リール126は回転自由の状態となって、巻取り紐58を引き出したり付勢回転引き戻しを行うことが自在に行え、摘み抑え込みロック解除部109の指を離すと付勢手段130の閉め付勢力により抑え嘴部位110は自動的にリール126に付勢当接してブレーキを聞かせてリール126の回転をロックし、その位置に停止係留させる。
図15、図16に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において124は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置124は付勢巻取り装置125と、この付勢巻取り装置125の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置125から引き出された巻取り紐58に繋がれた首掛け紐部90と、この首掛け紐90の先端に取り付けられたクリップ91(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置125は、
筐体57、この筐体57内に固定軸132に内端を固定して設けられた発条134、この発条134により付勢巻取り回転するリール126と、このリール126に巻取られた巻取り紐58、筐体57の前部上方にあけられた開口部127とからなる付勢巻取り装置本体128と、
開口部127に付勢差し込まれてリール126に当たり抑えて回転しないように付勢摩擦ブレーキ形態で該126をロックする抑え嘴部位110を有し、指当て部位114を筐体57上に位置させてなる摘み抑え込みロック解除部109を有してなるクリップ形態のロック体129と、とからなっている。
付勢巻取り装置125を指で摘み持って、摘み抑え込みロック解除部109を抑え込むと、抑え嘴部位110は当接しているリール126から離れて、リール126は回転自由の状態となって、巻取り紐58を引き出したり付勢回転引き戻しを行うことが自在に行え、摘み抑え込みロック解除部109の指を離すと付勢手段130の閉め付勢力により抑え嘴部位110は自動的にリール126に付勢当接してブレーキを聞かせてリール126の回転をロックし、その位置に停止係留させる。
<第13の実施の形態>
図17に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第12の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置125と同じ構造の付勢巻取り装置125a、付勢巻取り装置125bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部109を連結部116で連結し、連結部116の中央に指当て部114を設けて、同時にロックとロック解除動作が行われるようにした付勢巻取り式ネックストラップ装置136を形成した点にある。
首掛け帯紐6は首掛けループ12を形成する。
図17に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第12の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置125と同じ構造の付勢巻取り装置125a、付勢巻取り装置125bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部109を連結部116で連結し、連結部116の中央に指当て部114を設けて、同時にロックとロック解除動作が行われるようにした付勢巻取り式ネックストラップ装置136を形成した点にある。
首掛け帯紐6は首掛けループ12を形成する。
<第14の実施の形態>
図18、図19に示す本発明を実施するための最良の第14の実施の形態において139は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置139は付勢巻取り装置140と、この付勢巻取り装置140の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置140から引き出された巻取り紐58に繋がれた首掛け紐部90と、この首掛け紐90の先端に取り付けられたクリップ91(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置140は、
筐体57、この筐体57に設けられた発条134、この発条134により付勢巻取り回転する前鍔141および後鍔142により形成された紐巻取り溝143を有するリール144とからなる付勢巻取り装置本体151と、
このリール144に巻取られた巻取り紐58と、
筐体57の前部のリール143から外れる下部位に形成された摘み抑え込みロック解除部通し穴145と、
この摘み抑え込みロック解除部し通し穴145に向かうように筐体57の内側に固定された案内軸146と、
この案内軸146に設けられた押し出し付勢手段である圧縮コイルバネ147と、
案内軸146に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位をリール143の前鍔141に圧縮コイルバネ147の押し出し付勢力により当り抑えてリール143を付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部148を有する可動体149と、
この可動体149に設けられた摘み抑え込みロック解除部通し穴145から外側に突出された筐体57ごと指で摘み持って押し込むことにより前記リール144(前鍔141)に当っているリール当接ロック部148をリール144(前鍔141)から離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部150と、とからなっている。
図18、図19に示す本発明を実施するための最良の第14の実施の形態において139は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置139は付勢巻取り装置140と、この付勢巻取り装置140の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置140から引き出された巻取り紐58に繋がれた首掛け紐部90と、この首掛け紐90の先端に取り付けられたクリップ91(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置140は、
筐体57、この筐体57に設けられた発条134、この発条134により付勢巻取り回転する前鍔141および後鍔142により形成された紐巻取り溝143を有するリール144とからなる付勢巻取り装置本体151と、
このリール144に巻取られた巻取り紐58と、
筐体57の前部のリール143から外れる下部位に形成された摘み抑え込みロック解除部通し穴145と、
この摘み抑え込みロック解除部し通し穴145に向かうように筐体57の内側に固定された案内軸146と、
この案内軸146に設けられた押し出し付勢手段である圧縮コイルバネ147と、
案内軸146に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位をリール143の前鍔141に圧縮コイルバネ147の押し出し付勢力により当り抑えてリール143を付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部148を有する可動体149と、
この可動体149に設けられた摘み抑え込みロック解除部通し穴145から外側に突出された筐体57ごと指で摘み持って押し込むことにより前記リール144(前鍔141)に当っているリール当接ロック部148をリール144(前鍔141)から離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部150と、とからなっている。
<第15の実施の形態>
図20に示す本発明を実施するための最良の第15の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置140と同じ構造の付勢巻取り装置140a、付勢巻取り装置140bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部150を連結部116で連結し、連結部116の中央に指当て部114を設けて、同時にロックとロック解除動作が行われるようにした付勢巻取り式ネックストラップ装置153を形成した点にある。
首掛け帯紐6は首掛けループ12を形成する。
図20に示す本発明を実施するための最良の第15の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り装置140と同じ構造の付勢巻取り装置140a、付勢巻取り装置140bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部150を連結部116で連結し、連結部116の中央に指当て部114を設けて、同時にロックとロック解除動作が行われるようにした付勢巻取り式ネックストラップ装置153を形成した点にある。
首掛け帯紐6は首掛けループ12を形成する。
<第16の実施の形態>
図21図22に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において155は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置155は付勢巻取り装置156と、この付勢巻取り装置156の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置156から引き出された巻取り紐58、58に繋がれた首掛けループ12を形成する首掛け紐部90(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置156は、
筐体157と、
この筐体157内に設けられた第1の固定支柱158、該158に間隔をあけて横側に設けられた第2の固定支柱159と、
第1の固定支柱158の後部に内側端を固定して設けられた第1の発条160、第2の固定支柱159の後部に内側端を固定して設けられた第2の発条161と、
第1の固定支柱158に回転自在に軸支され、後部に第1の発条160を囲い且つ該160の外端を固定してなる発条囲い部162を設け、前部に鍔部163を設け、発条囲い部162と鍔部163の間に紐巻取り溝164を形成してなる巻取り紐58を巻き取る第1のリール165、第2の固定支柱159に回転自在に軸支され、後部に第2の発条161を囲い且つ該161の外端を固定してなる発条囲い部162を設け、前部に鍔部163を設け、発条囲い部162と鍔部163の間に紐巻取り溝164を形成してなる巻取り紐58を巻き取る第2のリール166と、
筐体57の前部の第1のリール165と第2のリール166の間に設けられた摘み抑え込みロック解除部通し穴167と、
この摘み抑え込みロック解除部し通し穴167に向かうように筐体57の後部壁内側に固定された案内軸168と、
この案内軸168に設けられた押し出し付勢手段である圧縮コイルバネ169と、
案内軸168に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位をリールの鍔部163、163に圧縮コイルバネ169の押し出し付勢力により当り抑えて第1のリール165、第2のリール166を付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部170を有する可動体171と、
この可動体171に設けられた摘み抑え込みロック解除部通し穴167から外側に突出された筐体157ごと指で摘み持って押し込むことにより第1のリール165、第2のリール166(鍔部163、163)に当っているリール当接ロック部170を鍔部163、163から離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部172と、とからなっている。
リール当接ロック部170および鍔部163、163の両方あるいはいずれか一方にゴム製部材などの摩擦部材を設けるのもよい。また両方に摩擦ブレーキと殆ど変わらない作用となる微細凸凹を設けるのもよい。
図21図22に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において155は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置155は付勢巻取り装置156と、この付勢巻取り装置156の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置156から引き出された巻取り紐58、58に繋がれた首掛けループ12を形成する首掛け紐部90(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置156は、
筐体157と、
この筐体157内に設けられた第1の固定支柱158、該158に間隔をあけて横側に設けられた第2の固定支柱159と、
第1の固定支柱158の後部に内側端を固定して設けられた第1の発条160、第2の固定支柱159の後部に内側端を固定して設けられた第2の発条161と、
第1の固定支柱158に回転自在に軸支され、後部に第1の発条160を囲い且つ該160の外端を固定してなる発条囲い部162を設け、前部に鍔部163を設け、発条囲い部162と鍔部163の間に紐巻取り溝164を形成してなる巻取り紐58を巻き取る第1のリール165、第2の固定支柱159に回転自在に軸支され、後部に第2の発条161を囲い且つ該161の外端を固定してなる発条囲い部162を設け、前部に鍔部163を設け、発条囲い部162と鍔部163の間に紐巻取り溝164を形成してなる巻取り紐58を巻き取る第2のリール166と、
筐体57の前部の第1のリール165と第2のリール166の間に設けられた摘み抑え込みロック解除部通し穴167と、
この摘み抑え込みロック解除部し通し穴167に向かうように筐体57の後部壁内側に固定された案内軸168と、
この案内軸168に設けられた押し出し付勢手段である圧縮コイルバネ169と、
案内軸168に案内され移動可能に設けられた、その適宜な部位をリールの鍔部163、163に圧縮コイルバネ169の押し出し付勢力により当り抑えて第1のリール165、第2のリール166を付勢摩擦ブレーキ形態でロックするリール当接ロック部170を有する可動体171と、
この可動体171に設けられた摘み抑え込みロック解除部通し穴167から外側に突出された筐体157ごと指で摘み持って押し込むことにより第1のリール165、第2のリール166(鍔部163、163)に当っているリール当接ロック部170を鍔部163、163から離してロック解除状態とするための摘み抑え込みロック解除部172と、とからなっている。
リール当接ロック部170および鍔部163、163の両方あるいはいずれか一方にゴム製部材などの摩擦部材を設けるのもよい。また両方に摩擦ブレーキと殆ど変わらない作用となる微細凸凹を設けるのもよい。
<第17の実施の形態>
図23に示す本発明を実施するための最良の第17の実施の形態において前記第17の実施の形態と主に異なる点は、第1のリール165と第2のリール166の並べ方を縦並びとした付勢巻取り式ネックストラップ装置175を形成した点にある。
図23に示す本発明を実施するための最良の第17の実施の形態において前記第17の実施の形態と主に異なる点は、第1のリール165と第2のリール166の並べ方を縦並びとした付勢巻取り式ネックストラップ装置175を形成した点にある。
<第18の実施の形態>
図24に示す本発明を実施するための最良の第18の実施の形態において178は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置178は付勢巻取り装置179と、この付勢巻取り装置179の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置179から引き出された巻取り紐58に繋がれた首掛け紐部90と、この首掛け紐90の先端に取り付けられたクリップ91(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置179は、
筐体157と、
この筐体157に設けられた発条134(図示せず)と、
この発条134により付勢巻取り回転する筐体57に内設されたリール126と、
このリール126に巻取られた巻取り紐58と、
この巻取り紐58を筐体57外に引き出す引出し口131と、
この引出し口131とリール126の間に設けられた筐体157と一体(別部材により形成され接着などにより一体化)の摘み抑え込みロック解除部支持案内部180と、
この摘み抑え込みロック解除部支持案内部180の前部に開口された摘み抑え込みロック解除部突出口181と、
摘み抑え込みロック解除部支持案内部180に可動するように収められその一部を摘み抑え込みロック解除部突出口181から外に突出させてなる摘み抑え込みロック解除部182と、
摘み抑え込みロック解除部182を外側に常に押し出し付勢する付勢手段である圧縮コイルバネ183、184と、
摘み抑え込みロック解除部182に設けられた、通された巻取り紐58を引出し口131などの筐体157側ロック部位とで付勢挟持ロックするロック部である紐通し穴185とからなり、
親指と他の指で筐体157と摘み抑え込みロック解除部182を摘み該182を押込み移動させて巻取り紐58の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと圧縮コイルバネ183、184により紐通し穴185と引出し口131とによる巻取り紐58の付勢挟持ロックが自動的に行われる。
図24に示す本発明を実施するための最良の第18の実施の形態において178は付勢巻取り式ネックストラップ装置であって、この付勢巻取り式ネックストラップ装置178は付勢巻取り装置179と、この付勢巻取り装置179の下方に立ち下げられたプレート2と、このプレート2の表面に設けられたフック面ファスナ4と、付勢巻取り装置179から引き出された巻取り紐58に繋がれた首掛け紐部90と、この首掛け紐90の先端に取り付けられたクリップ91(省略)とからなっている。
付勢巻取り装置179は、
筐体157と、
この筐体157に設けられた発条134(図示せず)と、
この発条134により付勢巻取り回転する筐体57に内設されたリール126と、
このリール126に巻取られた巻取り紐58と、
この巻取り紐58を筐体57外に引き出す引出し口131と、
この引出し口131とリール126の間に設けられた筐体157と一体(別部材により形成され接着などにより一体化)の摘み抑え込みロック解除部支持案内部180と、
この摘み抑え込みロック解除部支持案内部180の前部に開口された摘み抑え込みロック解除部突出口181と、
摘み抑え込みロック解除部支持案内部180に可動するように収められその一部を摘み抑え込みロック解除部突出口181から外に突出させてなる摘み抑え込みロック解除部182と、
摘み抑え込みロック解除部182を外側に常に押し出し付勢する付勢手段である圧縮コイルバネ183、184と、
摘み抑え込みロック解除部182に設けられた、通された巻取り紐58を引出し口131などの筐体157側ロック部位とで付勢挟持ロックするロック部である紐通し穴185とからなり、
親指と他の指で筐体157と摘み抑え込みロック解除部182を摘み該182を押込み移動させて巻取り紐58の付勢挟持ロックを解除し、指を離すと圧縮コイルバネ183、184により紐通し穴185と引出し口131とによる巻取り紐58の付勢挟持ロックが自動的に行われる。
<第19の実施の形態>
図25に示す本発明を実施するための最良の第19の実施の形態において前記第18の実施の形態と主に異なる点は、摘み抑え込みロック解除部支持案内部180、筐体157、プレート2、フック面ファスナ4を一体成形により一体的に形成してなる付勢巻取り式ネックストラップ装置188を形成した点にある。
189は筐体157の天板。
図25に示す本発明を実施するための最良の第19の実施の形態において前記第18の実施の形態と主に異なる点は、摘み抑え込みロック解除部支持案内部180、筐体157、プレート2、フック面ファスナ4を一体成形により一体的に形成してなる付勢巻取り式ネックストラップ装置188を形成した点にある。
189は筐体157の天板。
<第20の実施の形態>
図26に示す本発明を実施するための最良の第20の実施の形態において前記第19の実施の形態と主に異なる点は、筐体192内に横並びにリール126と同構成のリール126a、126bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部182をリール126a、126bから引き出される巻取り紐58、58を同時にロック、ロック解除を行う横長の形態とした付勢巻取り式ネックストラップ装置193を形成した点にある。
巻取り紐58、58には首掛け帯紐6が繋がれ首掛けループ12を形成する。
筐体192、リール126a、126b、摘み抑え込みロック解除部182とで付勢巻取り装置194を形成する。
図26に示す本発明を実施するための最良の第20の実施の形態において前記第19の実施の形態と主に異なる点は、筐体192内に横並びにリール126と同構成のリール126a、126bを横並びで設け、摘み抑え込みロック解除部182をリール126a、126bから引き出される巻取り紐58、58を同時にロック、ロック解除を行う横長の形態とした付勢巻取り式ネックストラップ装置193を形成した点にある。
巻取り紐58、58には首掛け帯紐6が繋がれ首掛けループ12を形成する。
筐体192、リール126a、126b、摘み抑え込みロック解除部182とで付勢巻取り装置194を形成する。
<第21の実施の形態>
図27に示す本発明を実施するための最良の第21の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、摘み抑え込みロック解除部の構造を巻取り紐引出し口131から外に片唇形態で突き出したロック片200を設け、筐体57に移動可能に被さり形態で設けられた内設された付勢手段201により押し出し付勢されてなる摘み抑え込みロック解除部202を設け、この摘み抑え込みロック解除部202の側部にロック片200と巻取り紐58が通される穴形態ないし溝形態のロック部203を設けてなる付勢巻取り装置204を形成した点にある。
摘み抑え込みロック解除部202の解放状態では、付勢手段201の付勢力より巻取り紐58はロック片200とロック部203の内壁に付勢挟持状態のロック状態となっていて、付勢巻取り装置204を指で摘み摘み抑え込みロック解除部202を押え込むと、該202は内側に移動しロック片200とロック部203の内壁は離れて巻取り紐58が移動自由のロック解除状態となる。
図27に示す本発明を実施するための最良の第21の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、摘み抑え込みロック解除部の構造を巻取り紐引出し口131から外に片唇形態で突き出したロック片200を設け、筐体57に移動可能に被さり形態で設けられた内設された付勢手段201により押し出し付勢されてなる摘み抑え込みロック解除部202を設け、この摘み抑え込みロック解除部202の側部にロック片200と巻取り紐58が通される穴形態ないし溝形態のロック部203を設けてなる付勢巻取り装置204を形成した点にある。
摘み抑え込みロック解除部202の解放状態では、付勢手段201の付勢力より巻取り紐58はロック片200とロック部203の内壁に付勢挟持状態のロック状態となっていて、付勢巻取り装置204を指で摘み摘み抑え込みロック解除部202を押え込むと、該202は内側に移動しロック片200とロック部203の内壁は離れて巻取り紐58が移動自由のロック解除状態となる。
<第22の実施の形態>
図28に示す本発明を実施するための最良の第22の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、首掛け紐部90にかえて、端方に巻き取り紐58を取り付けてなる首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材によりなる首掛け部体207を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置208を形成した点にある。
首掛け部体207は局部や全体に滑り止め部材による滑り止めがなされているのがよい。滑り止めはソフトな部材がよい。
「首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材」とは、針金状部材に滑り止め部材を被せたもの、射出成形等で成形されたものなどがある。
首掛け部体207の両端に付勢巻取り装置92などの付勢巻取り装置を設け、一方に携帯電話を取り付け、他方にICカードやネームカードを取り付けるのもよい。
首掛け部体は携帯品の引き下ろし操作などの操作では変形することがない形態維持強度を有するとともに、手で曲げて好みの形態に変形させることができるものもよい。
図28に示す本発明を実施するための最良の第22の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、首掛け紐部90にかえて、端方に巻き取り紐58を取り付けてなる首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材によりなる首掛け部体207を設けてなる付勢巻取り式ネックストラップ装置208を形成した点にある。
首掛け部体207は局部や全体に滑り止め部材による滑り止めがなされているのがよい。滑り止めはソフトな部材がよい。
「首に掛ける形態に形成され該形態が崩れないような部材」とは、針金状部材に滑り止め部材を被せたもの、射出成形等で成形されたものなどがある。
首掛け部体207の両端に付勢巻取り装置92などの付勢巻取り装置を設け、一方に携帯電話を取り付け、他方にICカードやネームカードを取り付けるのもよい。
首掛け部体は携帯品の引き下ろし操作などの操作では変形することがない形態維持強度を有するとともに、手で曲げて好みの形態に変形させることができるものもよい。
<付記01>
[請求項1]
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、
前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項2]
リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項3]
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項4]
携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項5]
筐体の裏側に面ファスナまたはクリップを設けてなることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項6]
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、
この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、
この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、
前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
[請求項7]
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項6記載の携帯補助具付き携帯品。
[請求項8]
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、
前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、
前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、
首に掛ける平紐と、
この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、
前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項9]
請求項1〜6いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項10]
請求項7、8いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
[発明の名称] ロック機構付き付勢巻取り装置
[技術分野]
[0001]
本発明は、携帯電話、カメラ、音楽プレーヤ、携帯ラジオ・テレビ、携帯GPS、ICカード、カードケースなどの携帯品を首から吊るし携行したり、あるいあ腰やバックに吊るし携行するのに適したロック機構付き付勢巻取り装置に関する。
[背景技術]
[0002]
従来のロック機構付き付勢巻取り装置を有するネックストラップ装置には以下に述べるものがある。
(1) 特許文献1(実用新案登録第3070789号公報)に、筐体と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状の首掛けループを形成してなるリール紐(帯紐)と、筐体とリールの中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、筐体の下部から下げられた携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなるロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(2) 特許文献2(特開平9−299128号公報)に、発条によりループリール紐を巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、筐体とリールの中央に指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられたロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(3) 特許文献3(特開2006−55627号公報)の図51に、首掛けループを形成してなる一対の吊り紐(紐)を通し、その一対の吊り紐を付勢挟持してロックするロック機構を有し且つ指で摘みロック解除の内駒を押し込んでロックを解除し上下に移動自在とした移動係留体と、この移動係留体に四角形枠形態の掛け手段を下げ、その掛け手段に携帯電話を吊り下げ、移動係留体から下方にでた一対の吊り紐を掛け手段の中を通して携帯電話の裏に出すようにしてなる携帯品等の下げ具の発明が開示されている。
[0003]
[特許文献1]実用新案登録第3070789号公報
[特許文献2]特開平9−299128号公報
[特許文献3]特開2006−55627号公報
[非特許文献1]特になし
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[0004]
上述した従来技術は、筐体とリールの中央にロック解除操作部が設けられ、筐体の下部に細紐からなる携帯電話やカメラなどの携帯品を取り付けるループ細紐を有する形態であるので、付勢巻取り手段全体が携帯品の上方に位置するものであったため次に述べるような欠点を有するものであった。
(1) 特許文献1、2の発明は、片手で自在に上げ下げができるのであるが、ネックストラップ形態での使用では、ロック機構付き付勢巻取り装置が非常に目立ってしまう、携帯品の最大上げ位置がロック機構付き付勢巻取り装置本体とループ細紐の分だけ下方になってしまう、すなわち首根っこからかなり下方(どんなに上げてもみぞおち当り)にしか上げられない、そのため携帯品の振れが大きくなってしまうという欠点を有するものであった。
(2) 特許文献1、2の発明は、筐体を大きくしてリールのリール紐の巻取り量を多くすることによって、リール紐の引き出し量を例えば携帯電話を持った腕を延ばしきって携帯電話をかざすことができるようにすることが考えられるが、リール及び筐体が大きくなりすぎて異様に目立ってしまうという欠点を有するものであった。
(3) 特許文献1、2の発明は、ズボンの腰ベルトやベルト通しやバックのベルトにリールから引き出されたリール紐を潜らせ取り付け携行する場合には次のような欠点を有するものであった。
{1} 取り付けた携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた携帯電話がリールとは離れたブラブラ状態にあるので、片手で携帯電話とリールを同時に一体的に掴むことができず、したがって携帯電話を操作する際には左手で携帯電話を持ち右手でリールを摘みロック解除操作部を押して携帯電話を引き上げ(リール紐を引き出す)るという、両手を使わなければならない(片手では操作できない)という欠点を有するものであった。
{2} 携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた少なくとも4cm以上は離れた形態であり、それにリールの長さが加わって9cm程度は携帯電話がベルトから離れた形態であるので、その分だけ携帯電話のポケットへの収納位置を好適なものにできない(特にジーパンなどのポケットが上方にあるもの)という欠点を有するものである
{3} 携帯電話を腰に単なる吊り状態で携行した場合、ベルトなどの吊り部分からリール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品を吊り下げる状態となるので、携帯電話が歩行動作ごとなどに大きく振れてしまって携行性がとても悪い、常に携帯電話をループ細紐で吊り下げ振れ擦れ状態にあるので、ループ細紐が早期に擦れ傷んでしまうという欠点を有するものであった。
手提げないし肩掛けバックのベルトに下げ携行する場合も、上記と同じように9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品が大きく振れて不具合であるという欠点を有するものであった。
(4) 特許文献3の発明は、首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留して振れの小さな携行を実現するものであるが、上に上げるには吊り紐の下方を一方の手で摘み、他方の手で移動係留体を摘み内駒を押し込んでロックを解除して操作しなければならず、片手で上下移動操作を行なえないという欠点を有するものであった。
また、吊り紐が携帯電話の下方に垂れてしまうという欠点を有するものであった。
また、ズボンの腰や腰ベルト、バックのベルトにループ紐を巻き通し掛けた状態で吊っての使用では、両手で上げ下げ操作を行なわなくてはならない、スムーズな操作ができない、吊り紐が長く垂れてしまうという欠点を有するものであった。
[0005]
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、
(1) ロック機構付き付勢巻取り装置を目立たなくするとともに、吊り下げた携帯品を首根っこに近接する高いところまで上げ係留でき且つ携帯品の上下移動が自在に行なえ好みの位置に係留することができるロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
(2) 本発明の他の目的は、携帯電話を腰ベルトなどの腰部分に吊り該携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には、携帯電話の吊り位置をポケットの好適な位置に調節して止め携行でき且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とし、腰ベルトやバックのベルトなどに単に吊りフリー状態で携行する場合は、吊っているベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とするロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
(3) 本発明の他の目的は前記(1)と(2)の目的を実現するロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
[0006]
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[課題を解決するための手段]
[0007]
上記目的を達成するために本発明は次に述べるような構成となっている。
(請求項1記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
「リール」とは、紐(リール紐)を巻き取る手段を意味し、フランジの無い巻取り軸のみのもの、巻取り軸と一体的に回転する一対ないし1つのフランジを有するものなど多様な巻取り形態を技術的範疇に含むものである。
「筐体」とは、リールを被うケース体形態のもの、フランジの無い巻取り軸のみの場合において、巻取り軸を回転可能に軸受けする一対の回転しない側部の大半が開口した壁形態のものなどを技術的範疇に含むものである。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項3記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
「リールのロック」は、リール紐を挟持状態、噛み状態等によりロックしてリールもロックする形態、リールそのものに直接当てるあるいは嵌めるなどによりロックする形態などがある。
(請求項4記載の発明)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
「取付部」には、着脱自在に嵌合する形態、面ファスナにより着脱自在に係着する形態、接着で固定する粘着剤、ネジの締め付けで固定するためのネジネジ通し穴など多様な形態がある。
(請求項5記載の発明)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナまたはクリップを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項6記載の発明)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項7記載の発明)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項8記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項9記載の発明)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項10記載の発明)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
[発明の効果]
[0008]
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(請求項1記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
リールを有する筐体部分を携帯電話の裏側に位置するように係止手段で係止したり粘着剤などで固定したり面ファスナなどの取付手段(取付部)で取付するとともに、ロック解除操作部は携帯電話の外の上方に位置させた取付形態を実現することができる。
これにより、
(1) 取り付けた携帯電話等の携帯品の上げ下げを片手のみで移動させ好みの位置でロック係留を行なうことを可能にできとともに、携帯電話の上方に近接されたロック解除操作部が一体化された形態を実現するので、例えば:首掛けループタイプでは携帯電話を首根っこに近接する部位まで上げることができ、且つ、より振れの小さい携行を可能にするという効果を奏する。
(2) ロック機構付き付勢巻取り装置の殆どの部位は携帯電話の裏側に隠れているので、ロック機構付き付勢巻取り装置が目立つことの無い携行を実現するという効果を奏する。
(3) 携帯電話やカードケース等の携帯品の裏側に筐体を隠す形態を実現するものであるので、携帯電話に隠れるあるいは目立たない範囲(はみ出る形態を技術的範疇外とするものではなく、はみ出る形態も技術的範疇にふくまれるものである。)で筐体およびリールを従来のものより遥かに大きいものにできる。すなわち、平紐形状のリール紐を重ね巻取り形態としたものでも、持った手を略のばしきって携帯電話をかざすことを、ロック機構付き付勢巻取り装置が目立たない形態で実現できるという効果を奏する。
また、リール紐がループ形態では腰ベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて腰に携帯電話を吊り状態にした状態で、携帯電話を耳元まで余裕で引き上げ持ってくることができるリール紐の長さを実現することができる。
(4) 腰ベルトやバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を吊り状態にした携行では次のような効果を奏する。(一歩のリール紐でも先端にクリップ、玉、面ファスナバンドを設ける、縛るなどにより同様な効果を得ることができる。)
{1} ズボンのポケットに携帯電話を収納携行する場合は、携帯電話と該携帯電話の上方に位置したロック解除操作部が一体形態であるので腰ベルトと携帯電話の距離は3cm程度短い形態を実現し、ズボンポケットの好適な位置に携帯電話を吊り状態で留置く(係留)ことができるという効果を奏する。
例えば:従来技術ではジーパンなどのポケットが上方にある場合には、ポケットの奥深く携帯電話が入ってしまい、取り出し難い、座ったときなどに携帯電話に無理な力がかかって故障を起しやすい、それを避けるために携帯電話をポケットから出して吊り状態で座った場合は吊り下げ状態が長いために(リール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り、腰ベルトから携帯電話の下部までの距離は略20cmくらいである。)不具合を強く感じるなどの問題を持つものであった。
これに対して、本願発明ではポケットから半分は外に出しての携行を可能とし、取り出しやすい、半分出た状態で座ったときなどに無理な力が加わった場合はポケットから携帯電話が押し出されて外に吊り状態になりやすく、吊り状態となっても上げて腰ベルトから携帯電話の下部までの長さは12cm程度と短く且つ振れる支点が腰ベルトやベルト通し部と掛けたリール紐のみであるので振れが大変小さく、不具合を感じさせない軽快さを感じさせる携行を実現するものである。
また、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
{2} 腰ベルト(ベルト通し部を含む)やバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を外に単に吊り状態(ブラブラ状態)にした携行では、ベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し、且つ、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
(5) 本発明は、引用文献1、2の有する片手で上下に自在に移動できるという利点と、引用文献3の首根っこに近接する位置まで上げ係留して振れの小さい携行ができるという利点の両方を実現するとともに、引用文献1、2の首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留できないという欠点と、引用文献3の片手で上下操作ができない、吊り紐が携帯電話の下方に垂れるという欠点を解決するという効果を奏するものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、首に掛けるネックストラップ形態を実現するという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1、2いずれか記載の発明の効果に加えて、「ボタンの摘み押えと離し」という簡単な操作によりリールのロック解除およびロックができるので、片手のみの操作で上下移動操作および好みの位置への係留が素早く軽快に行なえるので操作性が大変良いという効果を奏する。
(請求項4記載の発明の効果)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1〜3いずれか記載の発明の効果に加えて、ロック解除操作部部分以外のロック機構付き付勢巻取り装置の殆どの部分を携帯電話の裏側に係止ないし固定が行なえるという効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナまたはクリップを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、面ファスナなら着衣の側に設けた面ファスナに係着することにより、クリップならワイシャツの前立て部位を挟持して、下方に吊り位置させた携帯電話が全く振れない携行と、携帯電話の荷重を着衣に掛けることにより首に掛けた首掛け部位(ループ)による首への負荷を大幅に軽減ないし殆ど皆無にした携行を可能とするという効果を奏する。
(請求項6記載の発明の効果)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項7記載の発明の効果)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項3記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項8記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
平紐を取り付けて首掛けループを形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐を外して、第1のリール紐と第2の右リール紐連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行することができるという、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、第1のリール紐と第2のリール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツが立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
(請求項9記載の発明の効果)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1〜6いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
(請求項10記載の発明の効果)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項7、8いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
[発明を実施するための最良の形態]
[0009]
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し、本願発明をそれらにのみに限定するものではない。また、実施の形態の説明にあたって同一構成部分には同じ符号を付与しその説明を省略する。
[0010]
<第23の実施の形態>
図29〜図31に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置は1は長方形の筐体2と、この筐体2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3から筐体2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対のリール紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部5を筐体2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
[0011]
付勢巻取り機構部3は、外周を歯車形態にした左リール紐8と、外周を歯車形態にした右リール紐9と、左リール紐8と右リール紐9の間に設けられた該8と該9の歯車に噛み合う歯車を外周に有する内部に巻取り付勢力である発条10を内設した付勢回転体11とからなっている。
左リール紐8は筐体2に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐9は筐体2に一体的に形成されたリール軸13に回転フリーに軸支され、付勢回転体11の発条10の内側先端は筐体2に一体的に形成された発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は付勢回転体11に固定され、付勢回転体11は発条固定軸14に回転可能に軸支されている。
[0012]
ロック機構部6は、横長の頭部17、該17と同形状のロック部18、頭部17とロック部18の間の左右に設けられた空間からなる左リール紐4a、右リール紐4bを通す紐通し部19、中央に設けられた圧縮コイルバネ20を入れるためのコイル入れ部21とからなる横長の押しボタン形態であるロック解除操作部5と、筐体2内にセットしたロック解除操作部5の頭部17の一部を筐体2外に露出させる筐体2の表面上方(右リール紐9の上方)に設けられた開口部22と、筐体2の上部に離して設けられた紐通し部19を通された左リール紐4aを筐体2の外に引き出するための左引出し口23、右リール紐4bを引き出するための右引出し口24と、開口部22の直ぐ下方に設けられた筐体2と一体成形により設けられた紐通し口形成体25と、この紐通し口形成体25の左右に設けられた紐通し部19を通す左リール紐4aを通す左リール紐通し口26、右リール紐4bを通す右リール紐通し口27とからなっている。
ロック解除操作部5はフリー状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢力により押し出し付勢状態にあって、この押し出し付勢状態では左リール紐4a、右リール紐4bはロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態となっていて、左リール紐8、右リール紐9および付勢回転体11の回転もロック状態となっている。
親指を筐体2の裏側に当て人差し指をロック解除操作部5に当て摘み状態として、ロック解除操作部5を押し込むとロック部18は後に移動してリール紐のロック状態が解除され、ロック解除操作部5を押し込み摘んだままの状態で上下に自在に移動させることができる。下げるときは発条10の巻取り付勢力に抗して、上げるときは発条10および付勢回転体11による左リール紐8と右リール9の付勢回転による巻き込みによって、上下移動が素早く軽快に行なえる。
ロック解除操作部5の押し込みを止めると圧縮コイルバネ20の付勢力によりロック部18が前方に移動して左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態とし、好みの位置で止め係留状態とすることができる。
ロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27との間の隙間はリール紐の太さよりも狭くなっており、できる限る近接しているのが良い。
[0013]
筐体2の左引出し口23、右引出し口24の直ぐ内側には紐受突起28、29が設けられ、ループ紐4が目いっぱい巻き込まれた状態で筐体2との間に指でループ紐4を摘み易くするための隙間が形成されるようになっている。
ループ紐4を目いっぱいに巻き取った状態において、筐体2の外で例えばハンドストラップとなるループを描くようにするのもよい。この場合、紐受突起28、29は必要がない。
筐体2の表部には携帯電話Kの裏側に設けたループ面ファスナ30に係着させるフック面ファスナ31が設けられ、筐体2の裏部にはループ面ファスナ32が設けられている。
筐体2の下部には、携帯電話Kに取り付けた細吊り紐33の丸環34を取り付けるための紐掛け部35が設けられ、ロック機構付き付勢巻取り装置1に取り付けた携帯電話Kが外れても紐掛け部35によって地面への落下が阻止されるようになっている。
筐体2内部には左リール紐4a、右リール紐4bを案内する紐案内コロ36a、36b、36cが適宜設けられている。
付勢巻取り機構部3の筐体部位に対してロック機構部6の筐体部位は、ロック機構部6が前方に突出した厚みのある形態となっていて、その段差が顎部37となって携帯電話Kを取り付ける際の当て部(位置決め部)としての役割をはたすようになっている。また、ロック機構部6を厚みのある前後に中空距離の長い形態としたことにより、ロック機構部6を形成しやすくするとともに、携帯電話Kの裏側にセットされる付勢巻取り機構部3側を薄い形態にできる。
左リール紐8、右リール紐9、付勢回転体11の並べ順は付勢回転体11が一番上でも一番下でも、左リール紐8、右リール紐9のいずれが上方に位置してもかまわず、また横並びとしても横長のカードケースやICカードなどではよいなど多様な並び形態がある。
ループ面ファスナ32に変えてクリップを設けるのも良い。クリップは向きを立て横に変えることができるものがよい。
[0014]
ロック機構付き付勢巻取り装置1を携帯電話やカードケースなどに接着剤やネジで一体化してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
ロック機構付き付勢巻取り装置1の付勢巻取り機構部3およびロック機構部6を携帯電話などの携帯品に内設してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
筐体にカードケースを一体成形により設けてなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
以下に述べるロック機構付き付勢巻取り装置の実施の形態においては、上記のようにすることにより携帯補助具付き携帯品を形成する携帯補助具付き携帯品を形成することを実施の形態の1つとするものであり、以下においてはその説明を省略する。
[0015]
<第24の実施の形態>
図32、図33に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において40はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置40は筐体41と、この筐体41の内部に設けられた付勢巻取り機構部42と、この付勢巻取り機構部42から筐体41外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bと、付勢巻取り機構部42の上方に設けられた付勢巻取り機構部42の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部43を筐体41の外に開口部39から露出させたロック機構部44とからなっている。
[0016]
付勢巻取り機構部42は外周を歯車形態にした左リール紐45と、該45と歯車を噛み合わせた外周を歯車形態にした左リール紐45と、右リール紐46を付勢回転体にする該46に内設された発条10とからなっている。
左リール紐45は筐体41に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐46は筐体41に一体的に形成された発条固定軸14に回転可能に軸支され、発条10の内側先端は発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は右リール紐46に固定されている。
左リール紐45を右リール紐46と同じように発条10を備えた構成として、2つのリールがそれぞれ付勢巻取り回転するようにするのもよい。
[0017]
ロック機構部44は、円形のロック解除操作部43と、このロック解除操作部43の左右に突出形成された回転阻止突起47a、47bと、ロック解除操作部43の下部に突出設けられた右リール紐46の歯車に噛み合わさるロック突起48と、ロック解除操作部43、回転阻止突起47a、47bが嵌る筐体41に一体的形成されてなる操作部支持部49と、ロック解除操作部43の内側に入れられた該43を押し出し付勢している圧縮コイルバネ20とからなっている。
右リール紐46の歯車50は一対のフランジの前方フランジに形成されており、ロック突起48は歯車50のフランジの厚みより少し厚めであって、後方に移動できる空間を有している。
通常はロック解除操作部43は圧縮コイルバネ20により外側に押し出し付勢状態となっているので、ロック突起48は最前方に位置されて歯車50に噛み合い状態であるロック状態となっている。
指でロック解除操作部43を押し込むとロック突起48は後方に移動して歯車50外に位置しロック解除状態となる。ロック解除操作部43を押し込んだまま、片手のみで上下移動を素早く簡単・軽快に行なうことができる。ロック解除操作部43の押し込みを止めるとロック状態となりその場所で係留状態となる。
[0018]
筐体41の左右には筐体41の表面を同じにしてなるフランジ51a、51bが設けられている。
携帯電話Kの裏側には、フランジ51a、51bを下方から嵌め込む携行補助具取付部52a、52bが設けられている。
筐体41の外に出されている左リール紐4a(第1のリール紐)の先端には2kg以上の引張りがあると外れる着脱パーツ53の雄パーツ55(第1のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられ、右リール紐4b(第2のリール紐)の先端には着脱パーツ53の雌パーツ56(第2のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられていて、一方の端に着脱パーツ53の雌パーツ56(第1の平紐側着脱パーツ)を取り付け他方の端に着脱パーツ53の雄パーツ55(第2の平紐側着脱パーツ)を取り付けてなる10mm〜15mm幅の平紐54が連結され、首掛けループ57を形成している。
平紐54を取り付けて首掛けループ57を形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐54を外して、左リール紐4aの雄パーツ55と右リール紐4bの雌パーツ56を連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行するときに、吊りの短く振れの小さい携行を実現し吊り紐が邪魔にならない携行という、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、左リール紐と右リール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツ53が立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
平紐54はソフトゴム平紐とするのがクッション性の優しく負荷の感じ方が優しいものとできるのでよい。
着脱パーツはリングと丸環(開口が開閉する)などの他のパーツによるものも技術的範疇に含まれるものである。
左リール紐45と右リール紐46は横並びとする形態もよい。
筐体41を携帯電話のバッテリカバーとするのもよい。この場合は携帯補助具付き携帯品を形成する。
[0019]
<第25の実施の形態>
図34〜図36に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において60はロック機構付き付勢巻取り装置であって、ロック機構付き付勢巻取り装置60は筐体61と、この筐体61の内部に設けられた付勢巻取り機構部62と、この付勢巻取り機構部62から筐体61外に引き出された左リール紐63a、右リール紐63bの一対の平紐で首掛けループを形成するループ紐64と、付勢巻取り機構部62の上方に設けられた付勢巻取り機構部62の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部65を筐体61の外に開口部66から露出させたロック機構部67と、筐体61の付勢巻取り機構部62を収納している巻取り機構筐体部68と、筐体61のロック機構部67を収納してなる巻取り機構筐体部68よりも前方に突出してなるロック機構筐体部69と、巻取り機構筐体部68とロック機構筐体部69に境に形成された顎部70と、この顎部70から突出された携帯電話Kの首から吊り下げた状態で見て携帯電話本体Bの頂部に設けられたフック掛け穴71に嵌合掛けるフック部72、72を有するフック機構部73と、筐体61の下部に立ち下げられた差込片74とからなっている。
[0020]
付勢巻取り機構部62は、筐体61と一体成形により設けられた発条固定軸75に回転自在に取り付けられた一対にフランジを有するリール76と、このリール76に内設され内端を発条固定軸75に固定し外端をリール76に固定して、リール76を付勢巻取り回転状態にする発条77と、ループ紐64を案内する案内コロ78a、78b、78c、78dとからなっている。
[0021]
ロック機構部67は、円形ボタン形態のロック解除操作部65と、この円形ボタン形態のロック解除操作部65の下部の左右に突出するように設けられた板状のロック部79a、79bと、ロック解除操作部65の下方に該65に隣接して筐体61に固定設けられた紐通し口形成体25と、ロック解除操作部65に入れられ該65を押し出し付勢状態としている圧縮コイルバネ20とからなっている。
通常の状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢されているロック部79a、79bはその前部を通っているループ紐64を押して左リール紐通し口26、右リール紐通し口27および左引出し口23、右引出し口24とであるいはいずれか一方を口とロック部とがずれることによる一種の噛み状態(挟み状態)にしてロックし、よって付勢巻取り回転を使用とするリール76の回転がロックされ、その場所で係留状態にされる。
指で筐体61ごと親指と人差し指でロック解除操作部65を摘み該65を人差し指で押し込むことにより、ロック部79a、79bが後方に移動してループ紐64を該79a、79bが押える状態が解除される。ロック解除操作部65を押し込んだままで、上方に移動させるとリール76の付勢巻取り回転によりループ紐64は自動的に巻き取られ、下方に移動させるとリール76は巻取り付勢力に抗して送出し回転をして発条77が巻かれる。
[0022]
フック機構部73は、ロック機構筐体部69の下方内の左右に設けられた操作駒80、81と、操作駒80、81の外側部に設けられたロック機構筐体部69の側部から外に突き出した押し込み部82と、操作駒80、81の内側部に設けられた80、81と一体成形により形成されたスプリング83と、操作駒80、81の下部に設けられた顎部70から外に突き出したフック72a、72bと、スプリング83、83を受ける筐体61と一体成形で設けられたスプリング受部84とからなっている。
押し込み部82、82を押し込むとスプリング83、83に抗してフック部72、72は内側に移動し(携帯電話Kのフック掛け穴71に出し入れできる状態)、押し込み部82、82の押し込みを止めるとスプリング83、83の押し出し付勢力によりフック部72、72は外側に移動しその状態(携帯電話Kのフック掛け穴71のフックが掛った状態)が保持される。
携帯電話Kに取り付ける際には、先ず差込片74を携帯電話Kの裏側に設けた片差込部85に差し込んでからフック部72、72をフック掛け穴71に嵌める。
[0023]
<第26の実施の形態>
図37に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り機構を右リール紐46と同じものであるリール86の1つとし、リール86に筐体87の外でループを形成する左リール紐88aと右リール紐88bを重ね形態で巻き取ったロック機構付き付勢巻取り装置89を形成した点にある。
ロック機構部90、付勢巻取り機構部91。
[0024]
<第27の実施の形態>
図38、図39に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において92はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置92は筐体93と、この筐体93に内設されたリール94と、このリール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体93に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に重ね巻き取りされ筐体93の外に引き出されてループを形成している平紐(平ベルト)形態の左リール紐95a、右リール紐95bと、この左リール紐95a、右リール紐95bをその平面側を抑え付けて移動を止めリール94の回転をロック・ロック解除するロック機構部96と、筐体93の裏側に設けられた薄平板形態のクリップ97とからなっている。
[0025]
ロック機構部96は、筐体93の上方にあけられた開口部98から一部を外に出してなる押し込みボタン形態のロック解除操作部99と、このロック解除操作部99の下方の左右に突出設けられた腕支持肩部100、100と、この腕支持肩部100、100に軸支され回動自在に設けられたへの字形状(Lの字形状でもよい)の腕部101、101と、ロック解除操作部99内に収納された該ロック解除操作部99を押し出し付勢状態にする付勢手段である圧縮コイルバネ102(その他、弾性ゴム製部材あるいあるいはジグザグバネなど多様な付勢手段がある)とからなり、通常状態では圧縮コイルバネ102の押し出し付勢力によりロック解除操作部99および軸受け肩部100、100も前方に位置し、これに伴って腕支持肩部100、100とリンク機構を形成する腕部101、101の先端は外側に付勢位置して左リール紐95a、右リール紐95bを筐体93の内壁に形成された凹部103、103に押し込み壁に押し当て挟持状態にして左リール紐95a、右リール紐95bの移動をロックし、それによりリール94はロックされる。
摘んだ指でロック解除操作部99を押し込むと腕部101、101の先端は内側に動いて左リール紐95a、右リール紐95bから離れそのロックを解除する。ロック解除操作部99を摘み押し込んだまま上下に自在に移動させることができ、指を離すと圧縮コイルバネ102の付勢力により自動的にロック状態となる。
[0026]
ロック解除操作部99の下側には携帯電話Kを当てその取り付け位置を決めるための位置決め部104が設けられ、筐体93の上部には該93の頭部の中央を凹み形成してなる最大限に巻き込まれ張った左リール紐95a、右リール紐95bを指や爪で摘み易くするための凹部105が設けられている。
腕部101、101はロック解除操作部99の押し込み可動によってリール紐95a、右リール紐95bから離れるとともに、ロック解除操作部99の開放によって該ロック解除操作部99は圧縮コイルバネ102によって付勢押し出し可動され、これに伴って腕部101、101はその先端を外側に可動させてリール紐95a、右リール紐95bを筐体63の内壁に押し当てロックし、リール94による付勢巻取りをロックする。
すなわち、腕部101、101はこのロック・ロック解除動作を実現すればよいのであって、その形状、形態あるいは機構は多様な形態を含むものである。
<付記>
[請求項1]
筐体と、
この筐体に内蔵された一対の平紐を付勢巻き取るリール本体と、
圧縮コイルバネ、弾性ゴム製部材あるいはジグザグバネなどの付勢手段により付勢状態とされるとともに、指で押し込み可動される前記筐体内あるいは該筐体外に設けられたロック解除操作部と、
このロック操作解除部に連動された先端部位が前記平紐の平面に当接押圧する当接押圧部位となっているリンク機構と、
前記筐体内あるいは該筐体外に設けられた前記当接押圧部位と対峙して前記平紐の平面を受け止める押圧受け部と、
前記当接押圧部位と前記押圧受け部の間に形成された、前記リール本体からの前記紐が引き出し向きを変えることなく通される紐ロック通り部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[0027]
<第28の実施の形態>
図40、図41に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において108はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置108は筐体109と、この筐体109の内部に設けられたリール94と、このリール94の内側に内設された該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体109に固定された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に巻き取られて筐体109の頂部中央の引き出し口107から該109の外に引き出されてなるリール紐110と、リール94の上方に設けられたリール紐110を通し該110の移動とロックを行なうロック機構部111とからなっている。
リール紐110の先端にはクリップ106が設けられている。
[0028]
ロック機構部111は、円形中空形態のその頭部を筐体109の表に空けられた開口部112から出すように設けられた押し込みボタン携帯のロック解除操作部113と、このロック解除操作部113の左右に設けられたスプリング受部114、114と、ロック解除操作部113に貫通されたリール紐110を通す紐通し部115と、スプリング受部114、114に支持されたロック解除操作部113を押し出し付勢状態にするスプリング116、116とからなっている。
通常、ロック解除操作部113はスプリング116、116に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部115に通されているリール紐110は前方の持っていかれて、引き出し口107と紐通し部115はズレ状態となり、引き出し口107と紐通し部115で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94もリール紐110の付勢引き状態でその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部113を指で押し込み操作すると、引き出し口107と紐通し部115は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部113を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すとスプリング116、116の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0029]
図13において、筐体109にカードケース117を接着して取り付けられ携帯補助具付き携帯品118を形成している。
カードケース117を筐体109のカバー側として形成することによりコスト低減を図ることができる。
[0030]
<第29の実施の形態>
図42に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、リール94に左リール紐120aと右リール紐120bを重ね巻きし筐体109外に引き出された部位でループ121を形成し、ロック機構部をロック機構部122としてなるロック機構付き付勢巻取り装置123を形成した点にある。
ロック機構部122は、筐体94の開口部112から一部を出すように設けられた円形の押しボタン形態のロック解除操作部124と、このロック解除操作部124の指当て部127から後方に延びた中空の支柱部125と、この支柱部125の後部に設けられたロックフランジ部126と、ロック解除操作部124の指当て部127とロックフランジ部126の間に横凹形態に形成された紐通し部128、128と、支柱部125の中空部に一部を入れロック解除操作部124を押し出し付勢状態とする圧縮コイルバネ129と、筐体109に一体成形により設けられてなるロック解除操作部124を可動可能に収納する操作片収納部130と、この操作片収納部130に設けられた左リール紐120aと右リール紐120bを通す紐通し部131、131、131、131とからなっている。
通常、ロック解除操作部124は圧縮コイルバネ129に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部128、128に通されている左リール紐120aと右リール紐120bは前方の持っていかれて、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128はズレ状態となり、ロックフランジ部126と紐通し部131、131、131、131で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94も左リール紐120aと右リール紐120bの付勢引き状態のままその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部124を指で押し込み操作すると、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部124を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すと圧縮コイルバネ129の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0031]
<第30の実施の形態>
図43に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、筐体109の蓋になる部位をカードケース134としてなる携帯補助具付き携帯品135を形成してなる点にある。
コストを低減をはかれるとともに、接着して取り付ける形態よりも薄くできる。
[0032]
<第31の実施の形態>
図44に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において138は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品138は折畳式携帯電話であって、携帯電話本体Bの後部側に前記第4の実施の形態のロック機構付き付勢巻取り装置89のロック機構部90と付勢巻取り機構部91を内設したものであるとともに、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体よりも薄形態のはみ出し部139に形成し、このはみ出し部139にロック機構部90およびそのロック解除操作部43を設けた構成としたものである。
左リール紐88aと右リール紐88bとで首に掛けるループ142を形成している。
ディスプレー部Dの表面には太陽電池パネル144が設けられ、光のあるところでは自動的にバッテリー140に充電がなされるようになっていて、ディスプレー部Dは略直角に開いたところで確りとした停止状態(それ以上開くことが容易にできる)になるようにヒンジー部141が構成されている。
ロック解除操作部43を伸縮柔軟性シート部材などのカバーを設けて、内部に埃等が入らないようにするのがよい。
[0033]
<第32の実施の形態>
図45に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体おなじ厚さのはみ出し部143に形成した携帯補助具付き携帯品144を形成した点にある。
[0034]
<第33の実施の形態>
図46に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において145は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品145はICカードなどのカードを収納するカード収納部146を有するカード本体147と、このカード本体147の上部に突出して設けられたはみ出し部148と、このはみ出し部148に設けられた前部にロック解除操作部124を位置させてなるロック機構部122と、カード本体147の裏に設けられた左右一対の左リール体149、右リール体150とからなる付勢巻取り機構部151と、左リール体149、右リール体150に付勢巻き取られ外に引き出され、ロック機構部122を通され、首に掛けるループ152を形成する左リール紐153a、右リール紐153bとからなっている。
左リール体149、右リール体150は筐体154と、この筐体154に収納された左リール紐153a、右リール紐153bを付勢巻取りするリール94と、リール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体154に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10とからなっている。
左リール体149、右リール体150はカード本体147に接着などにより固定されている。カード本体147を筐体154の蓋とする構成もよい。この場合カード本体147は筐体154とともにその筐体の構成部といえ、発条固定軸などの軸を設けることが可能である。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
[0035]
<第34の実施の形態>
図47に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部122をはみ出し部の148の前部に設け、ロック機構部122の下方ではみ出し部148に左リール紐153a、右リール紐153bを通し裏側にまわすための紐通し孔158を設けてなる携帯補助具付き携帯品159を形成した点にある。
[0036]
<第35の実施の形態>
図48に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部を左リール45、右巻取リール46を横並びにした付勢巻取り機構部42とし、ケース本体162を付勢巻取り機構部42とロック機構部122を収納する筐体とした携帯補助具付き携帯品163を形成した点にある。
裏側にはワイシャツの胸ポケットなどに係止するための弱い付勢力のクリップ164が設けられている。
左リール45も右リール46と同じように発条10を有する構成として、2つのリールがするのもよい。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
[請求項1]
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、
前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項2]
リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項3]
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項4]
携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項5]
筐体の裏側に面ファスナまたはクリップを設けてなることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項6]
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、
この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、
この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、
前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
[請求項7]
ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする請求項6記載の携帯補助具付き携帯品。
[請求項8]
筐体と、
この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、
前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、
前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、
首に掛ける平紐と、
この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、
前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項9]
請求項1〜6いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項10]
請求項7、8いずれか記載の発明において、
リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、
前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、
前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、
首に掛ける平紐を設け、
この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、
前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品。
[発明の名称] ロック機構付き付勢巻取り装置
[技術分野]
[0001]
本発明は、携帯電話、カメラ、音楽プレーヤ、携帯ラジオ・テレビ、携帯GPS、ICカード、カードケースなどの携帯品を首から吊るし携行したり、あるいあ腰やバックに吊るし携行するのに適したロック機構付き付勢巻取り装置に関する。
[背景技術]
[0002]
従来のロック機構付き付勢巻取り装置を有するネックストラップ装置には以下に述べるものがある。
(1) 特許文献1(実用新案登録第3070789号公報)に、筐体と、この筐体に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状の首掛けループを形成してなるリール紐(帯紐)と、筐体とリールの中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、筐体の下部から下げられた携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなるロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(2) 特許文献2(特開平9−299128号公報)に、発条によりループリール紐を巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、筐体とリールの中央に指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられたロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(3) 特許文献3(特開2006−55627号公報)の図51に、首掛けループを形成してなる一対の吊り紐(紐)を通し、その一対の吊り紐を付勢挟持してロックするロック機構を有し且つ指で摘みロック解除の内駒を押し込んでロックを解除し上下に移動自在とした移動係留体と、この移動係留体に四角形枠形態の掛け手段を下げ、その掛け手段に携帯電話を吊り下げ、移動係留体から下方にでた一対の吊り紐を掛け手段の中を通して携帯電話の裏に出すようにしてなる携帯品等の下げ具の発明が開示されている。
[0003]
[特許文献1]実用新案登録第3070789号公報
[特許文献2]特開平9−299128号公報
[特許文献3]特開2006−55627号公報
[非特許文献1]特になし
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[0004]
上述した従来技術は、筐体とリールの中央にロック解除操作部が設けられ、筐体の下部に細紐からなる携帯電話やカメラなどの携帯品を取り付けるループ細紐を有する形態であるので、付勢巻取り手段全体が携帯品の上方に位置するものであったため次に述べるような欠点を有するものであった。
(1) 特許文献1、2の発明は、片手で自在に上げ下げができるのであるが、ネックストラップ形態での使用では、ロック機構付き付勢巻取り装置が非常に目立ってしまう、携帯品の最大上げ位置がロック機構付き付勢巻取り装置本体とループ細紐の分だけ下方になってしまう、すなわち首根っこからかなり下方(どんなに上げてもみぞおち当り)にしか上げられない、そのため携帯品の振れが大きくなってしまうという欠点を有するものであった。
(2) 特許文献1、2の発明は、筐体を大きくしてリールのリール紐の巻取り量を多くすることによって、リール紐の引き出し量を例えば携帯電話を持った腕を延ばしきって携帯電話をかざすことができるようにすることが考えられるが、リール及び筐体が大きくなりすぎて異様に目立ってしまうという欠点を有するものであった。
(3) 特許文献1、2の発明は、ズボンの腰ベルトやベルト通しやバックのベルトにリールから引き出されたリール紐を潜らせ取り付け携行する場合には次のような欠点を有するものであった。
{1} 取り付けた携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた携帯電話がリールとは離れたブラブラ状態にあるので、片手で携帯電話とリールを同時に一体的に掴むことができず、したがって携帯電話を操作する際には左手で携帯電話を持ち右手でリールを摘みロック解除操作部を押して携帯電話を引き上げ(リール紐を引き出す)るという、両手を使わなければならない(片手では操作できない)という欠点を有するものであった。
{2} 携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた少なくとも4cm以上は離れた形態であり、それにリールの長さが加わって9cm程度は携帯電話がベルトから離れた形態であるので、その分だけ携帯電話のポケットへの収納位置を好適なものにできない(特にジーパンなどのポケットが上方にあるもの)という欠点を有するものである
{3} 携帯電話を腰に単なる吊り状態で携行した場合、ベルトなどの吊り部分からリール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品を吊り下げる状態となるので、携帯電話が歩行動作ごとなどに大きく振れてしまって携行性がとても悪い、常に携帯電話をループ細紐で吊り下げ振れ擦れ状態にあるので、ループ細紐が早期に擦れ傷んでしまうという欠点を有するものであった。
手提げないし肩掛けバックのベルトに下げ携行する場合も、上記と同じように9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品が大きく振れて不具合であるという欠点を有するものであった。
(4) 特許文献3の発明は、首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留して振れの小さな携行を実現するものであるが、上に上げるには吊り紐の下方を一方の手で摘み、他方の手で移動係留体を摘み内駒を押し込んでロックを解除して操作しなければならず、片手で上下移動操作を行なえないという欠点を有するものであった。
また、吊り紐が携帯電話の下方に垂れてしまうという欠点を有するものであった。
また、ズボンの腰や腰ベルト、バックのベルトにループ紐を巻き通し掛けた状態で吊っての使用では、両手で上げ下げ操作を行なわなくてはならない、スムーズな操作ができない、吊り紐が長く垂れてしまうという欠点を有するものであった。
[0005]
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、
(1) ロック機構付き付勢巻取り装置を目立たなくするとともに、吊り下げた携帯品を首根っこに近接する高いところまで上げ係留でき且つ携帯品の上下移動が自在に行なえ好みの位置に係留することができるロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
(2) 本発明の他の目的は、携帯電話を腰ベルトなどの腰部分に吊り該携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には、携帯電話の吊り位置をポケットの好適な位置に調節して止め携行でき且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とし、腰ベルトやバックのベルトなどに単に吊りフリー状態で携行する場合は、吊っているベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し且つ片手で携帯電話を持ち耳元まで引き上げ止め通話や操作が行なえることを可能とするロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
(3) 本発明の他の目的は前記(1)と(2)の目的を実現するロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
[0006]
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[課題を解決するための手段]
[0007]
上記目的を達成するために本発明は次に述べるような構成となっている。
(請求項1記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
「リール」とは、紐(リール紐)を巻き取る手段を意味し、フランジの無い巻取り軸のみのもの、巻取り軸と一体的に回転する一対ないし1つのフランジを有するものなど多様な巻取り形態を技術的範疇に含むものである。
「筐体」とは、リールを被うケース体形態のもの、フランジの無い巻取り軸のみの場合において、巻取り軸を回転可能に軸受けする一対の回転しない側部の大半が開口した壁形態のものなどを技術的範疇に含むものである。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項3記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
「リールのロック」は、リール紐を挟持状態、噛み状態等によりロックしてリールもロックする形態、リールそのものに直接当てるあるいは嵌めるなどによりロックする形態などがある。
(請求項4記載の発明)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
「取付部」には、着脱自在に嵌合する形態、面ファスナにより着脱自在に係着する形態、接着で固定する粘着剤、ネジの締め付けで固定するためのネジネジ通し穴など多様な形態がある。
(請求項5記載の発明)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナまたはクリップを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項6記載の発明)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項7記載の発明)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを主に人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
(請求項8記載の発明)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項9記載の発明)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置である。
(請求項10記載の発明)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品である。
[発明の効果]
[0008]
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(請求項1記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出されるリール紐と、前記リールの上方に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
リールを有する筐体部分を携帯電話の裏側に位置するように係止手段で係止したり粘着剤などで固定したり面ファスナなどの取付手段(取付部)で取付するとともに、ロック解除操作部は携帯電話の外の上方に位置させた取付形態を実現することができる。
これにより、
(1) 取り付けた携帯電話等の携帯品の上げ下げを片手のみで移動させ好みの位置でロック係留を行なうことを可能にできとともに、携帯電話の上方に近接されたロック解除操作部が一体化された形態を実現するので、例えば:首掛けループタイプでは携帯電話を首根っこに近接する部位まで上げることができ、且つ、より振れの小さい携行を可能にするという効果を奏する。
(2) ロック機構付き付勢巻取り装置の殆どの部位は携帯電話の裏側に隠れているので、ロック機構付き付勢巻取り装置が目立つことの無い携行を実現するという効果を奏する。
(3) 携帯電話やカードケース等の携帯品の裏側に筐体を隠す形態を実現するものであるので、携帯電話に隠れるあるいは目立たない範囲(はみ出る形態を技術的範疇外とするものではなく、はみ出る形態も技術的範疇にふくまれるものである。)で筐体およびリールを従来のものより遥かに大きいものにできる。すなわち、平紐形状のリール紐を重ね巻取り形態としたものでも、持った手を略のばしきって携帯電話をかざすことを、ロック機構付き付勢巻取り装置が目立たない形態で実現できるという効果を奏する。
また、リール紐がループ形態では腰ベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて腰に携帯電話を吊り状態にした状態で、携帯電話を耳元まで余裕で引き上げ持ってくることができるリール紐の長さを実現することができる。
(4) 腰ベルトやバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を吊り状態にした携行では次のような効果を奏する。(一歩のリール紐でも先端にクリップ、玉、面ファスナバンドを設ける、縛るなどにより同様な効果を得ることができる。)
{1} ズボンのポケットに携帯電話を収納携行する場合は、携帯電話と該携帯電話の上方に位置したロック解除操作部が一体形態であるので腰ベルトと携帯電話の距離は3cm程度短い形態を実現し、ズボンポケットの好適な位置に携帯電話を吊り状態で留置く(係留)ことができるという効果を奏する。
例えば:従来技術ではジーパンなどのポケットが上方にある場合には、ポケットの奥深く携帯電話が入ってしまい、取り出し難い、座ったときなどに携帯電話に無理な力がかかって故障を起しやすい、それを避けるために携帯電話をポケットから出して吊り状態で座った場合は吊り下げ状態が長いために(リール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り、腰ベルトから携帯電話の下部までの距離は略20cmくらいである。)不具合を強く感じるなどの問題を持つものであった。
これに対して、本願発明ではポケットから半分は外に出しての携行を可能とし、取り出しやすい、半分出た状態で座ったときなどに無理な力が加わった場合はポケットから携帯電話が押し出されて外に吊り状態になりやすく、吊り状態となっても上げて腰ベルトから携帯電話の下部までの長さは12cm程度と短く且つ振れる支点が腰ベルトやベルト通し部と掛けたリール紐のみであるので振れが大変小さく、不具合を感じさせない軽快さを感じさせる携行を実現するものである。
また、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
{2} 腰ベルト(ベルト通し部を含む)やバックのベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて携帯電話を外に単に吊り状態(ブラブラ状態)にした携行では、ベルトと携帯電話との距離が3cm程度と短く振れ支点がベルトと該ベルトにまわし掛けたリール紐のみとなって小さい振れを実現し、且つ、携帯電話とロック解除操作部が一体形態となっているので、片手で携帯電話をその指でロック解除操作部を操作したまま持ち耳元まで携帯電話を引き上げロックして止め通話や操作が行なえることを可能とするという効果を奏する。
(5) 本発明は、引用文献1、2の有する片手で上下に自在に移動できるという利点と、引用文献3の首根っこに近接する位置まで上げ係留して振れの小さい携行ができるという利点の両方を実現するとともに、引用文献1、2の首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留できないという欠点と、引用文献3の片手で上下操作ができない、吊り紐が携帯電話の下方に垂れるという欠点を解決するという効果を奏するものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、首に掛けるネックストラップ形態を実現するという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、筐体と前記押さえ込みボタンを主に親指と人差し指で摘み押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1、2いずれか記載の発明の効果に加えて、「ボタンの摘み押えと離し」という簡単な操作によりリールのロック解除およびロックができるので、片手のみの操作で上下移動操作および好みの位置への係留が素早く軽快に行なえるので操作性が大変良いという効果を奏する。
(請求項4記載の発明の効果)
請求項1〜3いずれか記載の発明の構成において、携帯電話などの携帯品の裏側に筐体のリールを有する部位を位置させ且つロック解除操作部を前記携帯品の外上方に位置するように取り付けるための取付部を前記筐体に設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1〜3いずれか記載の発明の効果に加えて、ロック解除操作部部分以外のロック機構付き付勢巻取り装置の殆どの部分を携帯電話の裏側に係止ないし固定が行なえるという効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
請求項1〜4いずれか記載の発明の構成において、筐体の裏側に面ファスナまたはクリップを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、面ファスナなら着衣の側に設けた面ファスナに係着することにより、クリップならワイシャツの前立て部位を挟持して、下方に吊り位置させた携帯電話が全く振れない携行と、携帯電話の荷重を着衣に掛けることにより首に掛けた首掛け部位(ループ)による首への負荷を大幅に軽減ないし殆ど皆無にした携行を可能とするという効果を奏する。
(請求項6記載の発明の効果)
携帯電話や携帯音楽プレイヤーや携帯テレビ・ラジオ・携帯カメラ、ICカード、携帯ケースなどの携帯品本体と、この携帯品本体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記携帯品本体外に引き出される一対のリール紐と、この一対のリール紐で形成されるあるいは該一対のリール紐と他の部材によって形成される首掛けループ部と、前記携帯品本体を首から吊り下げた状態で見て該携帯品本体の上部あるいは上部に突出して設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部であるロック解除操作部とからなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項7記載の発明の効果)
請求項6記載の発明の構成において、ロック解除操作部が押し出し付勢力に抗して指で押え込む押さえ込みボタンであるとともに、前記押さえ込みボタンを人差し指で押し込み状態にすると、リールのロック状態が解除されてリール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しが自在に行なえ、前記押さえ込みボタンを解放すると前記押し出し付勢力により該押さえ込みボタンは押し出し移動をして前記リールの回転をロック状態にすることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項3記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項8記載の発明の効果)
筐体と、この筐体に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、このリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐と、前記第1のリール紐の端に設けられた第1のリール紐側着脱パーツと、前記第2のリール紐の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツと、首に掛ける平紐と、この平紐の一方の端に設けられた前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツと、前記平紐の他方の端に設けられた前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
平紐を取り付けて首掛けループを形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐を外して、第1のリール紐と第2の右リール紐連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行することができるという、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、第1のリール紐と第2のリール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツが立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
(請求項9記載の発明の効果)
請求項1〜6いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
請求項1〜6いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
(請求項10記載の発明の効果)
請求項7、8いずれか記載の発明において、リール紐がリールに付勢巻取状態で前記筐体外に引き出される一対のリール紐を形成する第1のリール紐、第2のリール紐であり、前記第1のリール紐の端に第1のリール紐側着脱パーツを設け、前記第2のリール紐の端に前記第1のリール紐側着脱パーツと連結できる第2のリール紐側着脱パーツを設け、首に掛ける平紐を設け、この平紐の一方の端に前記第1のリール紐側着脱パーツに連結できる第1の平紐側着脱パーツを設け、前記平紐の他方の端に前記第2のリール紐側着脱パーツに連結できる第2の平紐側着脱パーツを設けてなることを特徴とする携帯補助具付き携帯品であるので、
請求項7、8いずれか記載の発明の効果に加えて請求項8記載の効果を加えた効果を奏する。
[発明を実施するための最良の形態]
[0009]
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し、本願発明をそれらにのみに限定するものではない。また、実施の形態の説明にあたって同一構成部分には同じ符号を付与しその説明を省略する。
[0010]
<第23の実施の形態>
図29〜図31に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置は1は長方形の筐体2と、この筐体2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3から筐体2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対のリール紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部5を筐体2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
[0011]
付勢巻取り機構部3は、外周を歯車形態にした左リール紐8と、外周を歯車形態にした右リール紐9と、左リール紐8と右リール紐9の間に設けられた該8と該9の歯車に噛み合う歯車を外周に有する内部に巻取り付勢力である発条10を内設した付勢回転体11とからなっている。
左リール紐8は筐体2に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐9は筐体2に一体的に形成されたリール軸13に回転フリーに軸支され、付勢回転体11の発条10の内側先端は筐体2に一体的に形成された発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は付勢回転体11に固定され、付勢回転体11は発条固定軸14に回転可能に軸支されている。
[0012]
ロック機構部6は、横長の頭部17、該17と同形状のロック部18、頭部17とロック部18の間の左右に設けられた空間からなる左リール紐4a、右リール紐4bを通す紐通し部19、中央に設けられた圧縮コイルバネ20を入れるためのコイル入れ部21とからなる横長の押しボタン形態であるロック解除操作部5と、筐体2内にセットしたロック解除操作部5の頭部17の一部を筐体2外に露出させる筐体2の表面上方(右リール紐9の上方)に設けられた開口部22と、筐体2の上部に離して設けられた紐通し部19を通された左リール紐4aを筐体2の外に引き出するための左引出し口23、右リール紐4bを引き出するための右引出し口24と、開口部22の直ぐ下方に設けられた筐体2と一体成形により設けられた紐通し口形成体25と、この紐通し口形成体25の左右に設けられた紐通し部19を通す左リール紐4aを通す左リール紐通し口26、右リール紐4bを通す右リール紐通し口27とからなっている。
ロック解除操作部5はフリー状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢力により押し出し付勢状態にあって、この押し出し付勢状態では左リール紐4a、右リール紐4bはロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態となっていて、左リール紐8、右リール紐9および付勢回転体11の回転もロック状態となっている。
親指を筐体2の裏側に当て人差し指をロック解除操作部5に当て摘み状態として、ロック解除操作部5を押し込むとロック部18は後に移動してリール紐のロック状態が解除され、ロック解除操作部5を押し込み摘んだままの状態で上下に自在に移動させることができる。下げるときは発条10の巻取り付勢力に抗して、上げるときは発条10および付勢回転体11による左リール紐8と右リール9の付勢回転による巻き込みによって、上下移動が素早く軽快に行なえる。
ロック解除操作部5の押し込みを止めると圧縮コイルバネ20の付勢力によりロック部18が前方に移動して左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態とし、好みの位置で止め係留状態とすることができる。
ロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27との間の隙間はリール紐の太さよりも狭くなっており、できる限る近接しているのが良い。
[0013]
筐体2の左引出し口23、右引出し口24の直ぐ内側には紐受突起28、29が設けられ、ループ紐4が目いっぱい巻き込まれた状態で筐体2との間に指でループ紐4を摘み易くするための隙間が形成されるようになっている。
ループ紐4を目いっぱいに巻き取った状態において、筐体2の外で例えばハンドストラップとなるループを描くようにするのもよい。この場合、紐受突起28、29は必要がない。
筐体2の表部には携帯電話Kの裏側に設けたループ面ファスナ30に係着させるフック面ファスナ31が設けられ、筐体2の裏部にはループ面ファスナ32が設けられている。
筐体2の下部には、携帯電話Kに取り付けた細吊り紐33の丸環34を取り付けるための紐掛け部35が設けられ、ロック機構付き付勢巻取り装置1に取り付けた携帯電話Kが外れても紐掛け部35によって地面への落下が阻止されるようになっている。
筐体2内部には左リール紐4a、右リール紐4bを案内する紐案内コロ36a、36b、36cが適宜設けられている。
付勢巻取り機構部3の筐体部位に対してロック機構部6の筐体部位は、ロック機構部6が前方に突出した厚みのある形態となっていて、その段差が顎部37となって携帯電話Kを取り付ける際の当て部(位置決め部)としての役割をはたすようになっている。また、ロック機構部6を厚みのある前後に中空距離の長い形態としたことにより、ロック機構部6を形成しやすくするとともに、携帯電話Kの裏側にセットされる付勢巻取り機構部3側を薄い形態にできる。
左リール紐8、右リール紐9、付勢回転体11の並べ順は付勢回転体11が一番上でも一番下でも、左リール紐8、右リール紐9のいずれが上方に位置してもかまわず、また横並びとしても横長のカードケースやICカードなどではよいなど多様な並び形態がある。
ループ面ファスナ32に変えてクリップを設けるのも良い。クリップは向きを立て横に変えることができるものがよい。
[0014]
ロック機構付き付勢巻取り装置1を携帯電話やカードケースなどに接着剤やネジで一体化してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
ロック機構付き付勢巻取り装置1の付勢巻取り機構部3およびロック機構部6を携帯電話などの携帯品に内設してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
筐体にカードケースを一体成形により設けてなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
以下に述べるロック機構付き付勢巻取り装置の実施の形態においては、上記のようにすることにより携帯補助具付き携帯品を形成する携帯補助具付き携帯品を形成することを実施の形態の1つとするものであり、以下においてはその説明を省略する。
[0015]
<第24の実施の形態>
図32、図33に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において40はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置40は筐体41と、この筐体41の内部に設けられた付勢巻取り機構部42と、この付勢巻取り機構部42から筐体41外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bと、付勢巻取り機構部42の上方に設けられた付勢巻取り機構部42の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部43を筐体41の外に開口部39から露出させたロック機構部44とからなっている。
[0016]
付勢巻取り機構部42は外周を歯車形態にした左リール紐45と、該45と歯車を噛み合わせた外周を歯車形態にした左リール紐45と、右リール紐46を付勢回転体にする該46に内設された発条10とからなっている。
左リール紐45は筐体41に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐46は筐体41に一体的に形成された発条固定軸14に回転可能に軸支され、発条10の内側先端は発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は右リール紐46に固定されている。
左リール紐45を右リール紐46と同じように発条10を備えた構成として、2つのリールがそれぞれ付勢巻取り回転するようにするのもよい。
[0017]
ロック機構部44は、円形のロック解除操作部43と、このロック解除操作部43の左右に突出形成された回転阻止突起47a、47bと、ロック解除操作部43の下部に突出設けられた右リール紐46の歯車に噛み合わさるロック突起48と、ロック解除操作部43、回転阻止突起47a、47bが嵌る筐体41に一体的形成されてなる操作部支持部49と、ロック解除操作部43の内側に入れられた該43を押し出し付勢している圧縮コイルバネ20とからなっている。
右リール紐46の歯車50は一対のフランジの前方フランジに形成されており、ロック突起48は歯車50のフランジの厚みより少し厚めであって、後方に移動できる空間を有している。
通常はロック解除操作部43は圧縮コイルバネ20により外側に押し出し付勢状態となっているので、ロック突起48は最前方に位置されて歯車50に噛み合い状態であるロック状態となっている。
指でロック解除操作部43を押し込むとロック突起48は後方に移動して歯車50外に位置しロック解除状態となる。ロック解除操作部43を押し込んだまま、片手のみで上下移動を素早く簡単・軽快に行なうことができる。ロック解除操作部43の押し込みを止めるとロック状態となりその場所で係留状態となる。
[0018]
筐体41の左右には筐体41の表面を同じにしてなるフランジ51a、51bが設けられている。
携帯電話Kの裏側には、フランジ51a、51bを下方から嵌め込む携行補助具取付部52a、52bが設けられている。
筐体41の外に出されている左リール紐4a(第1のリール紐)の先端には2kg以上の引張りがあると外れる着脱パーツ53の雄パーツ55(第1のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられ、右リール紐4b(第2のリール紐)の先端には着脱パーツ53の雌パーツ56(第2のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられていて、一方の端に着脱パーツ53の雌パーツ56(第1の平紐側着脱パーツ)を取り付け他方の端に着脱パーツ53の雄パーツ55(第2の平紐側着脱パーツ)を取り付けてなる10mm〜15mm幅の平紐54が連結され、首掛けループ57を形成している。
平紐54を取り付けて首掛けループ57を形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐54を外して、左リール紐4aの雄パーツ55と右リール紐4bの雌パーツ56を連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行するときに、吊りの短く振れの小さい携行を実現し吊り紐が邪魔にならない携行という、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、左リール紐と右リール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツ53が立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
平紐54はソフトゴム平紐とするのがクッション性の優しく負荷の感じ方が優しいものとできるのでよい。
着脱パーツはリングと丸環(開口が開閉する)などの他のパーツによるものも技術的範疇に含まれるものである。
左リール紐45と右リール紐46は横並びとする形態もよい。
筐体41を携帯電話のバッテリカバーとするのもよい。この場合は携帯補助具付き携帯品を形成する。
[0019]
<第25の実施の形態>
図34〜図36に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において60はロック機構付き付勢巻取り装置であって、ロック機構付き付勢巻取り装置60は筐体61と、この筐体61の内部に設けられた付勢巻取り機構部62と、この付勢巻取り機構部62から筐体61外に引き出された左リール紐63a、右リール紐63bの一対の平紐で首掛けループを形成するループ紐64と、付勢巻取り機構部62の上方に設けられた付勢巻取り機構部62の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除操作部65を筐体61の外に開口部66から露出させたロック機構部67と、筐体61の付勢巻取り機構部62を収納している巻取り機構筐体部68と、筐体61のロック機構部67を収納してなる巻取り機構筐体部68よりも前方に突出してなるロック機構筐体部69と、巻取り機構筐体部68とロック機構筐体部69に境に形成された顎部70と、この顎部70から突出された携帯電話Kの首から吊り下げた状態で見て携帯電話本体Bの頂部に設けられたフック掛け穴71に嵌合掛けるフック部72、72を有するフック機構部73と、筐体61の下部に立ち下げられた差込片74とからなっている。
[0020]
付勢巻取り機構部62は、筐体61と一体成形により設けられた発条固定軸75に回転自在に取り付けられた一対にフランジを有するリール76と、このリール76に内設され内端を発条固定軸75に固定し外端をリール76に固定して、リール76を付勢巻取り回転状態にする発条77と、ループ紐64を案内する案内コロ78a、78b、78c、78dとからなっている。
[0021]
ロック機構部67は、円形ボタン形態のロック解除操作部65と、この円形ボタン形態のロック解除操作部65の下部の左右に突出するように設けられた板状のロック部79a、79bと、ロック解除操作部65の下方に該65に隣接して筐体61に固定設けられた紐通し口形成体25と、ロック解除操作部65に入れられ該65を押し出し付勢状態としている圧縮コイルバネ20とからなっている。
通常の状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢されているロック部79a、79bはその前部を通っているループ紐64を押して左リール紐通し口26、右リール紐通し口27および左引出し口23、右引出し口24とであるいはいずれか一方を口とロック部とがずれることによる一種の噛み状態(挟み状態)にしてロックし、よって付勢巻取り回転を使用とするリール76の回転がロックされ、その場所で係留状態にされる。
指で筐体61ごと親指と人差し指でロック解除操作部65を摘み該65を人差し指で押し込むことにより、ロック部79a、79bが後方に移動してループ紐64を該79a、79bが押える状態が解除される。ロック解除操作部65を押し込んだままで、上方に移動させるとリール76の付勢巻取り回転によりループ紐64は自動的に巻き取られ、下方に移動させるとリール76は巻取り付勢力に抗して送出し回転をして発条77が巻かれる。
[0022]
フック機構部73は、ロック機構筐体部69の下方内の左右に設けられた操作駒80、81と、操作駒80、81の外側部に設けられたロック機構筐体部69の側部から外に突き出した押し込み部82と、操作駒80、81の内側部に設けられた80、81と一体成形により形成されたスプリング83と、操作駒80、81の下部に設けられた顎部70から外に突き出したフック72a、72bと、スプリング83、83を受ける筐体61と一体成形で設けられたスプリング受部84とからなっている。
押し込み部82、82を押し込むとスプリング83、83に抗してフック部72、72は内側に移動し(携帯電話Kのフック掛け穴71に出し入れできる状態)、押し込み部82、82の押し込みを止めるとスプリング83、83の押し出し付勢力によりフック部72、72は外側に移動しその状態(携帯電話Kのフック掛け穴71のフックが掛った状態)が保持される。
携帯電話Kに取り付ける際には、先ず差込片74を携帯電話Kの裏側に設けた片差込部85に差し込んでからフック部72、72をフック掛け穴71に嵌める。
[0023]
<第26の実施の形態>
図37に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り機構を右リール紐46と同じものであるリール86の1つとし、リール86に筐体87の外でループを形成する左リール紐88aと右リール紐88bを重ね形態で巻き取ったロック機構付き付勢巻取り装置89を形成した点にある。
ロック機構部90、付勢巻取り機構部91。
[0024]
<第27の実施の形態>
図38、図39に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において92はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置92は筐体93と、この筐体93に内設されたリール94と、このリール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体93に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に重ね巻き取りされ筐体93の外に引き出されてループを形成している平紐(平ベルト)形態の左リール紐95a、右リール紐95bと、この左リール紐95a、右リール紐95bをその平面側を抑え付けて移動を止めリール94の回転をロック・ロック解除するロック機構部96と、筐体93の裏側に設けられた薄平板形態のクリップ97とからなっている。
[0025]
ロック機構部96は、筐体93の上方にあけられた開口部98から一部を外に出してなる押し込みボタン形態のロック解除操作部99と、このロック解除操作部99の下方の左右に突出設けられた腕支持肩部100、100と、この腕支持肩部100、100に軸支され回動自在に設けられたへの字形状(Lの字形状でもよい)の腕部101、101と、ロック解除操作部99内に収納された該ロック解除操作部99を押し出し付勢状態にする付勢手段である圧縮コイルバネ102(その他、弾性ゴム製部材あるいあるいはジグザグバネなど多様な付勢手段がある)とからなり、通常状態では圧縮コイルバネ102の押し出し付勢力によりロック解除操作部99および軸受け肩部100、100も前方に位置し、これに伴って腕支持肩部100、100とリンク機構を形成する腕部101、101の先端は外側に付勢位置して左リール紐95a、右リール紐95bを筐体93の内壁に形成された凹部103、103に押し込み壁に押し当て挟持状態にして左リール紐95a、右リール紐95bの移動をロックし、それによりリール94はロックされる。
摘んだ指でロック解除操作部99を押し込むと腕部101、101の先端は内側に動いて左リール紐95a、右リール紐95bから離れそのロックを解除する。ロック解除操作部99を摘み押し込んだまま上下に自在に移動させることができ、指を離すと圧縮コイルバネ102の付勢力により自動的にロック状態となる。
[0026]
ロック解除操作部99の下側には携帯電話Kを当てその取り付け位置を決めるための位置決め部104が設けられ、筐体93の上部には該93の頭部の中央を凹み形成してなる最大限に巻き込まれ張った左リール紐95a、右リール紐95bを指や爪で摘み易くするための凹部105が設けられている。
腕部101、101はロック解除操作部99の押し込み可動によってリール紐95a、右リール紐95bから離れるとともに、ロック解除操作部99の開放によって該ロック解除操作部99は圧縮コイルバネ102によって付勢押し出し可動され、これに伴って腕部101、101はその先端を外側に可動させてリール紐95a、右リール紐95bを筐体63の内壁に押し当てロックし、リール94による付勢巻取りをロックする。
すなわち、腕部101、101はこのロック・ロック解除動作を実現すればよいのであって、その形状、形態あるいは機構は多様な形態を含むものである。
<付記>
[請求項1]
筐体と、
この筐体に内蔵された一対の平紐を付勢巻き取るリール本体と、
圧縮コイルバネ、弾性ゴム製部材あるいはジグザグバネなどの付勢手段により付勢状態とされるとともに、指で押し込み可動される前記筐体内あるいは該筐体外に設けられたロック解除操作部と、
このロック操作解除部に連動された先端部位が前記平紐の平面に当接押圧する当接押圧部位となっているリンク機構と、
前記筐体内あるいは該筐体外に設けられた前記当接押圧部位と対峙して前記平紐の平面を受け止める押圧受け部と、
前記当接押圧部位と前記押圧受け部の間に形成された、前記リール本体からの前記紐が引き出し向きを変えることなく通される紐ロック通り部とからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[0027]
<第28の実施の形態>
図40、図41に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において108はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置108は筐体109と、この筐体109の内部に設けられたリール94と、このリール94の内側に内設された該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体109に固定された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に巻き取られて筐体109の頂部中央の引き出し口107から該109の外に引き出されてなるリール紐110と、リール94の上方に設けられたリール紐110を通し該110の移動とロックを行なうロック機構部111とからなっている。
リール紐110の先端にはクリップ106が設けられている。
[0028]
ロック機構部111は、円形中空形態のその頭部を筐体109の表に空けられた開口部112から出すように設けられた押し込みボタン携帯のロック解除操作部113と、このロック解除操作部113の左右に設けられたスプリング受部114、114と、ロック解除操作部113に貫通されたリール紐110を通す紐通し部115と、スプリング受部114、114に支持されたロック解除操作部113を押し出し付勢状態にするスプリング116、116とからなっている。
通常、ロック解除操作部113はスプリング116、116に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部115に通されているリール紐110は前方の持っていかれて、引き出し口107と紐通し部115はズレ状態となり、引き出し口107と紐通し部115で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94もリール紐110の付勢引き状態でその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部113を指で押し込み操作すると、引き出し口107と紐通し部115は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部113を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すとスプリング116、116の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0029]
図13において、筐体109にカードケース117を接着して取り付けられ携帯補助具付き携帯品118を形成している。
カードケース117を筐体109のカバー側として形成することによりコスト低減を図ることができる。
[0030]
<第29の実施の形態>
図42に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、リール94に左リール紐120aと右リール紐120bを重ね巻きし筐体109外に引き出された部位でループ121を形成し、ロック機構部をロック機構部122としてなるロック機構付き付勢巻取り装置123を形成した点にある。
ロック機構部122は、筐体94の開口部112から一部を出すように設けられた円形の押しボタン形態のロック解除操作部124と、このロック解除操作部124の指当て部127から後方に延びた中空の支柱部125と、この支柱部125の後部に設けられたロックフランジ部126と、ロック解除操作部124の指当て部127とロックフランジ部126の間に横凹形態に形成された紐通し部128、128と、支柱部125の中空部に一部を入れロック解除操作部124を押し出し付勢状態とする圧縮コイルバネ129と、筐体109に一体成形により設けられてなるロック解除操作部124を可動可能に収納する操作片収納部130と、この操作片収納部130に設けられた左リール紐120aと右リール紐120bを通す紐通し部131、131、131、131とからなっている。
通常、ロック解除操作部124は圧縮コイルバネ129に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部128、128に通されている左リール紐120aと右リール紐120bは前方の持っていかれて、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128はズレ状態となり、ロックフランジ部126と紐通し部131、131、131、131で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94も左リール紐120aと右リール紐120bの付勢引き状態のままその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除操作部124を指で押し込み操作すると、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除操作部124を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すと圧縮コイルバネ129の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0031]
<第30の実施の形態>
図43に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、筐体109の蓋になる部位をカードケース134としてなる携帯補助具付き携帯品135を形成してなる点にある。
コストを低減をはかれるとともに、接着して取り付ける形態よりも薄くできる。
[0032]
<第31の実施の形態>
図44に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において138は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品138は折畳式携帯電話であって、携帯電話本体Bの後部側に前記第4の実施の形態のロック機構付き付勢巻取り装置89のロック機構部90と付勢巻取り機構部91を内設したものであるとともに、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体よりも薄形態のはみ出し部139に形成し、このはみ出し部139にロック機構部90およびそのロック解除操作部43を設けた構成としたものである。
左リール紐88aと右リール紐88bとで首に掛けるループ142を形成している。
ディスプレー部Dの表面には太陽電池パネル144が設けられ、光のあるところでは自動的にバッテリー140に充電がなされるようになっていて、ディスプレー部Dは略直角に開いたところで確りとした停止状態(それ以上開くことが容易にできる)になるようにヒンジー部141が構成されている。
ロック解除操作部43を伸縮柔軟性シート部材などのカバーを設けて、内部に埃等が入らないようにするのがよい。
[0033]
<第32の実施の形態>
図45に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体おなじ厚さのはみ出し部143に形成した携帯補助具付き携帯品144を形成した点にある。
[0034]
<第33の実施の形態>
図46に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において145は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品145はICカードなどのカードを収納するカード収納部146を有するカード本体147と、このカード本体147の上部に突出して設けられたはみ出し部148と、このはみ出し部148に設けられた前部にロック解除操作部124を位置させてなるロック機構部122と、カード本体147の裏に設けられた左右一対の左リール体149、右リール体150とからなる付勢巻取り機構部151と、左リール体149、右リール体150に付勢巻き取られ外に引き出され、ロック機構部122を通され、首に掛けるループ152を形成する左リール紐153a、右リール紐153bとからなっている。
左リール体149、右リール体150は筐体154と、この筐体154に収納された左リール紐153a、右リール紐153bを付勢巻取りするリール94と、リール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端を筐体154に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10とからなっている。
左リール体149、右リール体150はカード本体147に接着などにより固定されている。カード本体147を筐体154の蓋とする構成もよい。この場合カード本体147は筐体154とともにその筐体の構成部といえ、発条固定軸などの軸を設けることが可能である。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
[0035]
<第34の実施の形態>
図47に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部122をはみ出し部の148の前部に設け、ロック機構部122の下方ではみ出し部148に左リール紐153a、右リール紐153bを通し裏側にまわすための紐通し孔158を設けてなる携帯補助具付き携帯品159を形成した点にある。
[0036]
<第35の実施の形態>
図48に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部を左リール45、右巻取リール46を横並びにした付勢巻取り機構部42とし、ケース本体162を付勢巻取り機構部42とロック機構部122を収納する筐体とした携帯補助具付き携帯品163を形成した点にある。
裏側にはワイシャツの胸ポケットなどに係止するための弱い付勢力のクリップ164が設けられている。
左リール45も右リール46と同じように発条10を有する構成として、2つのリールがするのもよい。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
<付記02>
[請求項1]
ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を前部に収納あるいは取り付けるカード等保持部と、
このカード等保持部の後部に設けられたリール収納部と、
このリール収納部に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記リール収納部外に引き出されるリール紐と、
前記カード等保持部の上方あるいは裏側に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部である、主に親指と人差し指で摘み押し込むことによって前記リールのロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では前記リール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネや板羽などの付勢力により押し上げられて該リールの付勢回転をロックするロック解除ボタンとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項2]
リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であるとともに、該左リール紐、右リール紐によってあるいは該左リール紐、右リール紐を繋ぐ他の紐状部材とによって首にかけるループを形成することを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項3]
ロック解除ボタンがカード等保持部の上部に該カード等保持部から突出して設けられ、ロック機構部によるリールの回転のロックがリール紐を付勢挟持することにより行われるようにしてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項4]
ロック解除ボタンがカード等保持部の裏側の上部でリールの上方に設けられてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項5]
リールおよびリール収納部をカード等保持部の下方に設けて、ロック解除機構およびロック解除ボタンをカード等保持部の上方に設けてなることを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[発明の名称] ロック機構付き付勢巻取り装置
[技術分野]
[0001]
本発明は、ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を首から吊るし携行したり、あるいは腰やバックに吊るし携行するのに適したロック機構付き付勢巻取り装置に関する。
[背景技術]
[0002]
従来のロック機構付き付勢巻取り装置を有するネックストラップ装置には以下に述べるものがある。
(1) 特許文献1(実用新案登録第3070789号公報)に、リール収納部と、このリール収納部に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状の首掛けループを形成してなるリール紐(帯紐)と、リール収納部とリールの中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、リール収納部の下部から下げられた携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなるロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(2) 特許文献2(特開平9−299128号公報)に、発条によりループリール紐を巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、リール収納部とリールの中央に指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられたロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(3) 特許文献3(特開2006−55627号公報)の図51に、首掛けループを形成してなる一対の吊り紐(紐)を通し、その一対の吊り紐を付勢挟持してロックするロック機構を有し且つ指で摘みロック解除の内駒を押し込んでロックを解除し上下に移動自在とした移動係留体と、この移動係留体に四角形枠形態の掛け手段を下げ、その掛け手段に携帯電話を吊り下げ、移動係留体から下方にでた一対の吊り紐を掛け手段の中を通して携帯電話の裏に出すようにしてなる携帯品等の下げ具の発明が開示されている。
[0003]
[特許文献1]実用新案登録第3070789号公報
[特許文献2]特開平9−299128号公報
[特許文献3]特開2006−55627号公報
[非特許文献1]特になし
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[0004]
上述した従来技術は、リール収納部とリールの中央にロック解除ボタンが設けられ、リール収納部の下部に細紐からなる携帯電話やカメラなどの携帯品を取り付けるループ細紐を有する形態であるので、付勢巻取り手段全体が携帯品の上方に位置するものであため次に述べるような欠点を有するものであった。
(1) 特許文献1、2の発明は、片手で自在に上げ下げができるのであるが、ネックストラップ形態での使用では、ロック機構付き付勢巻取り装置が非常に目立ってしまう、携帯品の最大上げ位置がロック機構付き付勢巻取り装置本体とループ細紐の分だけ下方になってしまう、すなわち首根っこからかなり下方(どんなに上げてもみぞおち当り)にしか上げられない、そのため携帯品の振れが大きくなってしまうという欠点を有するものであった。
(2) 特許文献1、2の発明は、リール収納部を大きくしてリールのリール紐の巻取り量を多くすることによって、リール紐の引き出し量を例えば携帯電話を持った腕を延ばしきって携帯電話をかざすことができるようにすることが考えられるが、ロック機構付き付勢巻取り装置は携帯品とは別対の該携帯品からは離れた位置となる露骨に見えるものであるので、リール及びリール収納部が大きくなりすぎて異様に目立ってしまうという欠点を有するものであった。
(3) 特許文献1、2の発明は、ズボンの腰ベルトやベルト通しやバックのベルトにリールから引き出されたリール紐を潜らせ取り付け携行する場合には次のような欠点を有するものであった。
{1} 取り付けた携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた携帯電話がリールとは離れたブラブラ状態にあるので、片手で携帯電話とリールを同時に一体的に掴むことができず、したがって携帯電話を操作する際には左手で携帯電話を持ち右手でリールを摘みロック解除ボタンを押して携帯電話を引き上げ(リール紐を引き出す)るという、両手を使わなければならない(片手では操作できない)という欠点を有するものであった。
{2} 携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた少なくとも4cm以上は離れた形態であり、それにリールの長さが加わって9cm程度は携帯電話がベルトから離れた形態であるので、その分だけ携帯電話のポケットへの収納位置を好適なものにできない(特にジーパンなどのポケットが上方にあるもの)という欠点を有するものである
{3} 携帯電話を腰に単なる吊り状態で携行した場合、ベルトなどの吊り部分からリール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品を吊り下げる状態となるので、携帯電話が歩行動作ごとなどに大きく振れてしまって携行性がとても悪い、常に携帯電話をループ細紐で吊り下げ振れ擦れ状態にあるので、ループ細紐が早期に擦れ傷んでしまうという欠点を有するものであった。
手提げないし肩掛けバックのベルトに下げ携行する場合も、上記と同じように9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品が大きく振れて不具合であるという欠点を有するものであった。
(4) 特許文献3の発明は、首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留して振れの小さな携行を実現するものであるが、上に上げるには吊り紐の下方を一方の手で摘み、他方の手で移動係留体を摘み内駒を押し込んでロックを解除して操作しなければならず、片手で上下移動操作を行なえないという欠点を有するものであった。
また、吊り紐が携帯電話の下方に垂れてしまうという欠点を有するものであった。
また、ズボンの腰や腰ベルト、バックのベルトにループ紐を巻き通し掛けた状態で吊っての使用では、両手で上げ下げ操作を行なわなくてはならない、スムーズな操作ができない、吊り紐が長く垂れてしまうという欠点を有するものであった。
[0005]
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、ロック機構付き付勢巻取り装置をまったく見えなくし、吊り下げた携帯品を首根っこに近接する高いところまで上げ係留でき且つ携帯品の上下移動が自在に行なえ好みの位置に止め係留することができるとともに、リールを見えない状態で大きくすることを可能とするロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
[0006]
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[課題を解決するための手段]
[0007]
上記目的を達成するために本発明は次に述べるような構成となっている。
(請求項1記載の発明)
ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を前部に収納あるいは取り付けるカード等保持部と、
このカード等保持部の後部に設けられたリール収納部と、
このリール収納部に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記リール収納部外に引き出されるリール紐と、
前記カード等保持部の上方あるいは裏側に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部である、主に親指と人差し指で摘み押し込むことによって前記リールのロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では前記リール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネや板羽などの付勢力により押し上げられて該リールの付勢回転をロックするロック解除ボタンとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であるとともに、該左リール紐、右リール紐によってあるいは該左リール紐、右リール紐を繋ぐ他の紐状部材とによって首にかけるループを形成することを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
(請求項3記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の上部に該カード等保持部から突出して設けられ、ロック機構部によるリールの回転のロックがリール紐を付勢挟持することにより行われるようにしてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
(請求項4記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の裏側の上部でリールの上方に設けられてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
(請求項5記載の発明)
請求項1、2、3いずれか記載の発明の構成において、リールおよびリール収納部をカード等保持部の下方に設けて、ロック解除機構およびロック解除ボタンをカード等保持部の上方に設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
[発明の効果]
[0008]
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(請求項1記載の発明の効果)
ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を前部に収納あるいは取り付けるカード等保持部と、
このカード等保持部の後部に設けられたリール収納部と、
このリール収納部に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記リール収納部外に引き出されるリール紐と、
前記カード等保持部の上方あるいは裏側に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
(1) 前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部である、主に親指と人差し指で摘み押し込むことによって前記リールのロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では前記リール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネや板羽などの付勢力により押し上げられて該リールの付勢回転をロックするロック解除ボタンとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
カード等保持部の後部にリール収納部を設けたので、リール収納部はカード等保持部に隠れて表側からはまったく見えない状態を実現し、カード保持部の略大きさのリールや横並びダブルリールを使用しても見えないので、大きなリールやダブルリールによって十分な引き出し長さを得ながら太いリール紐を使用したロック機構付き付勢巻取り装置を可能とするとともに、リールが携帯品の裏側に一体的に設けられる形態を実現するので、携帯品を首掛けの場合は首根っこの近接する位置まで上げ係留できる、バック等や腰ベルト等への装着では、バックや腰ベルトに近接する位置で係留できて振れの小さい携行を実現し、且つ、ポケットの中途や入り口に半分程度入れて係留するなど好みの位置に係留できるといいう効果を奏する。
(2) リールがカード等保持部からはみ出る大きさや設置形態となっても、リール収納部がカード保持部からその一部をはみ出した形態となり、美観を大きく損なうことがないものであり、なにより、前記(1)の効果を弱めるものとはならないものである。
(3)好ましい形態としては、裏面が平ら状態のカード等保持部の後部側がリール収納部となっている形態がよい。裏側に突起がない平ら形態であるので、身体への当り感を感じさせないものにできる。
(4) 携帯電話やカードケース等の携帯品の裏側にリール収納部を隠す形態を実現するものであるので、携帯電話に隠れる目立たない範囲(はみ出る形態を技術的範疇外とするものではなく、はみ出る形態も技術的範疇にふくまれるものである。)でリール収納部およびリールを従来のものより遥かに大きいものにできる。すなわち、平紐形状のリール紐を重ね巻取り形態としたものでも、持った手を略のばしきって携帯電話をかざすことを、ロック機構付き付勢巻取り装置が目立たない形態で実現できるという効果を奏する。
また、リール紐がループ形態では腰ベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて腰に携帯電話を吊り状態にした状態で、携帯電話を耳元まで余裕で引き上げ持ってくることができるリール紐の長さを実現することができる。
(5) 本発明は、引用文献1、2の有する片手で上下に自在に移動できるという利点と、引用文献3の首根っこに近接する位置まで上げ係留して振れの小さい携行ができるという利点の両方を実現するとともに、引用文献1、2の首根っこに近接する位置までカード等を上げ係留できないという欠点と、引用文献3の片手で上下操作ができない、吊り紐が下方に垂れるという欠点を解決するという効果を奏するものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であるとともに、該左リール紐、右リール紐によってあるいは該左リール紐、右リール紐を繋ぐ他の紐状部材とによって首にかけるループを形成することを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、首に掛けるネックストラップ形態を実現するという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の上部に該カード等保持部から突出して設けられ、ロック機構部によるリールの回転のロックがリール紐を付勢挟持することにより行われるようにしてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、リール紐の付勢ロックであるので、微調節のできる形態を実現するとともに、リールは単なる発条とリールという従来からのシンプルな構成であるので低コストで故障しがたいものにできるという効果を奏する。
また、強く引っ張られた場合はリール筐体にロック機構を内臓されせたものは破損さる恐れが大きいのであるが、リール紐を付勢ロックしたものであるので、付勢状態あるヒール紐が移動するので破損が起きないという高耐久性を実現するという効果を奏する。
また、リール収納部(筐体)の裏側(カード等保持部の裏側を含む)にロック解除ボタンがない形態であるので、リール収納部の裏側に着衣のポケットや前合わせ部位に係止するクリップを設けたり、着衣のポケットや着衣の適宜な場所に設けたフック側面ファスナに係着するループ側面ファスナを設けたり、着衣の側に設けた磁石や磁着部材に磁着する磁着部材や磁石を設けたりすることが制約されずにできる。
(請求項4記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の裏側の上部でリールの上方に設けられてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
このような構成としても請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
請求項1、2、3いずれか記載の発明の構成において、リールおよびリール収納部をカード等保持部の下方に設けて、ロック解除機構およびロック解除ボタンをカード等保持部の上方に設けてなるとを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1、2、3いずれか記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、カード等保持部の厚みを薄くできるという効果を奏する。
[発明を実施するための最良の形態]
[0009]
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し、本願発明をそれらにみに限定するものではない。また、実施の形態の説明にあたって同一構成部分には同じ符号を付与しその説明を省略する。
[0010]
<第36の実施の形態>
図49〜図51に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置は1は長方形のリール収納部2と、このリール収納部2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3からリール収納部2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対のリール紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除ボタン5をリール収納部2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
[0011]
付勢巻取り機構部3は、外周を歯車形態にした左リール紐8と、外周を歯車形態にした右リール紐9と、左リール紐8と右リール紐9の間に設けられた該8と該9の歯車に噛み合う歯車を外周に有する内部に巻取り付勢力であ発条10を内設した付勢回転体11とからなっている。
左リール紐8はリール収納部2に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐9はリール収納部2に一体的に形成されたリール軸13に回転フリーに軸支され、付勢回転体11の発条10の内側先端はリール収納部2に一体的に形成された発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は付勢回転体11に固定され、付勢回転体11は発条固定軸14に回転可能に軸支されている。
[0012]
ロック機構部6は、横長の頭部17、該17と同形状のロック部18、頭部17とロック部18の間の左右に設けられた空間からなる左リール紐4a、右リール紐4bを通す紐通し部19、中央に設けられた圧縮コイルバネ20を入れるためのコイル入れ部21とからなる横長の押しボタン形態であるロック解除ボタン5と、リール収納部2内にセットしたロック解除ボタン5の頭部17の一部をリール収納部2外に露出させるリール収納部2の表面上方(右リール紐9の上方)に設けられた開口部22と、リール収納部2の上部に離して設けられた紐通し部19を通された左リール紐4aをリール収納部2の外に引き出するための左引出し口23、右リール紐4bを引き出するための右引出し口24と、開口部22の直ぐ下方に設けられたリール収納部2と一体成形により設けられた紐通し口形成体25と、この紐通し口形成体25の左右に設けられた紐通し部19を通す左リール紐4aを通す左リール紐通し口26、右リール紐4bを通す右リール紐通し口27とからなっている。
ロック解除ボタン5はフリー状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢力により押し出し付勢状態にあって、この押し出し付勢状態では左リール紐4a、右リール紐4bはロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態となっていて、左リール紐8、右リール紐9および付勢回転体11の回転もロック状態となっている。
親指をリール収納部2の裏側に当て人差し指をロック解除ボタン5に当て摘み状態として、ロック解除ボタン5を押し込むとロック部18は後に移動してリール紐のロック状態が解除され、ロック解除ボタン5を押し込み摘んだままの状態で上下に自在に移動させることができる。下げるときは発条10の巻取り付勢力に抗して、上げるときは発条10および付勢回転体11による左リール紐8と右リール9の付勢回転による巻き込みによって、上下移動が素早く軽快に行なえる。
ロック解除ボタン5の押し込みを止めると圧縮コイルバネ20の付勢力によりロック部18が前方に移動して左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態とし、好みの位置で止め係留状態とすることができる。
ロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27との間の隙間はリール紐の太さよりも狭くなっており、できる限る近接しているのが良い。
[0013]
リール収納部2の左引出し口23、右引出し口24の直ぐ内側には紐受突起28、29が設けられ、ループ紐4が目いっぱい巻き込まれた状態でリール収納部2との間に指でループ紐4を摘み易くするための隙間が形成されるようになっている。
ループ紐4を目いっぱいに巻き取った状態において、リール収納部2の外で例えばハンドストラップとなるループを描くようにするのもよい。この場合、紐受突起28、29は必要がない。
リール収納部2の表部には携帯電話Kの裏側に設けたループ面ファスナ30に係着させるフック面ファスナ31が設けられ、リール収納部2の裏部にはループ面ファスナ32が設けられている。
リール収納部2の下部には、携帯電話Kに取り付けた細吊り紐33の丸環34を取り付けるための紐掛け部35が設けられ、ロック機構付き付勢巻取り装置1に取り付けた携帯電話Kが外れても紐掛け部35によって地面への落下が阻止されるようになっている。
リール収納部2内部には左リール紐4a、右リール紐4bを案内する紐案内コロ36a、36b、36cが適宜設けられている。
付勢巻取り機構部3のリール収納部位に対してロック機構部6のリール収納部位は、ロック機構部6が前方に突出した厚みのある形態となっていて、その段差が顎部37となって携帯電話Kを取り付ける際の当て部(位置決め部)としての役割をはたすようになっている。また、ロック機構部6を厚みのある前後に中空距離の長い形態としたことにより、ロック機構部6を形成しやすくするとともに、携帯電話Kの裏側にセットされる付勢巻取り機構部3側を薄い形態にできる。
左リール紐8、右リール紐9、付勢回転体11の並べ順は付勢回転体11が一番上でも一番下でも、左リール紐8、右リール紐9のいずれが上方に位置してもかまわず、また横並びとしても横長のカードケースやICカードなどではよいなど多様な並び形態がある。
ループ面ファスナ32に変えてクリップを設けるのも良い。クリップは向きを立て横に変えることができるものがよい。
[0014]
ロック機構付き付勢巻取り装置1を携帯電話やカードケースなどに接着剤やネジで一体化してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
ロック機構付き付勢巻取り装置1の付勢巻取り機構部3およびロック機構部6を携帯電話などの携帯品に内設してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
リール収納部にカードケースを一体成形により設けてなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
以下に述べるロック機構付き付勢巻取り装置の実施の形態においては、上記のようにすることにより携帯補助具付き携帯品を形成する携帯補助具付き携帯品を形成することを実施の形態の1つとするものであり、以下においてはその説明を省略する。
[0015]
<第37の実施の形態>
図52、図53に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において40はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置40はリール収納部41と、このリール収納部41の内部に設けられた付勢巻取り機構部42と、この付勢巻取り機構部42からリール収納部41外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bと、付勢巻取り機構部42の上方に設けられた付勢巻取り機構部42の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除ボタン43をリール収納部41の外に開口部39から露出させたロック機構部44とからなっている。
[0016]
付勢巻取り機構部42は外周を歯車形態にした左リール紐45と、該45と歯車を噛み合わせた外周を歯車形態にした左リール紐45と、右リール紐46を付勢回転体にする該46に内設された発条10とからなっている。
左リール紐45はリール収納部41に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐46はリール収納部41に一体的に形成された発条固定軸14に回転可能に軸支され、発条10の内側先端は発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は右リール紐46に固定されている。
左リール紐45を右リール紐46と同じように発条10を備えた構成として、2つのリールがそれぞれ付勢巻取り回転するようにするのもよい。
[0017]
ロック機構部44は、円形のロック解除ボタン43と、このロック解除ボタン43の左右に突出形成された回転阻止突起47a、47bと、ロック解除ボタン43の下部に突出設けられた右リール紐46の歯車に噛み合わさるロック突起48と、ロック解除ボタン43、回転阻止突起47a、47bが嵌るリール収納部41に一体的形成されてなる操作部支持部49と、ロック解除ボタン43の内側に入れられた該43を押し出し付勢している圧縮コイルバネ20とからなっている。
右リール紐46の歯車50は一対のフランジの前方フランジに形成されており、ロック突起48は歯車50のフランジの厚みより少し厚めであって、後方に移動できる空間を有している。
通常はロック解除ボタン43は圧縮コイルバネ20により外側に押し出し付勢状態となっているので、ロック突起48は最前方に位置されて歯車50に噛み合い状態であるロック状態となっている。
指でロック解除ボタン43を押し込むとロック突起48は後方に移動して歯車50外に位置しロック解除状態となる。ロック解除ボタン43を押し込んだまま、片手のみで上下移動を素早く簡単・軽快に行なうことができる。ロック解除ボタン43の押し込みを止めるとロック状態となりその場所で係留状態となる。
[0018]
リール収納部41の左右にはリール収納部41の表面を同じにしてなるフランジ51a、51bが設けられている。
携帯電話Kの裏側には、フランジ51a、51bを下方から嵌め込む携行補助具取付部52a、52bが設けられている。
リール収納部41の外に出されている左リール紐4a(第1のリール紐)の先端には2kg以上の引張りがあると外れる着脱パーツ53の雄パーツ55(第1のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられ、右リール紐4b(第2のリール紐)の先端には着脱パーツ53の雌パーツ56(第2のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられていて、一方の端に着脱パーツ53の雌パーツ56(第1の平紐側着脱パーツ)を取り付け他方の端に着脱パーツ53の雄パーツ55(第2の平紐側着脱パーツ)を取り付けてなる10mm〜15mm幅の平紐54が連結され、首掛けループ57を形成している。
平紐54を取り付けて首掛けループ57を形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐54を外して、左リール紐4aの雄パーツ55と右リール紐4bの雌パーツ56を連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行するときに、吊りの短く振れの小さい携行を実現し吊り紐が邪魔にならない携行という、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、左リール紐と右リール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツ53が立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
平紐54はソフトゴム平紐とするのがクッション性の優しく負荷の感じ方が優しいものとできるのでよい。
着脱パーツはリングと丸環(開口が開閉する)などの他のパーツによるものも技術的範疇に含まれるものである。
左リール紐45と右リール紐46は横並びとする形態もよい。
リール収納部41を携帯電話のバッテリカバーとするのもよい。この場合は携帯補助具付き携帯品を形成する。
[0019]
<第38の実施の形態>
図54〜図56に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において60はロック機構付き付勢巻取り装置であって、ロック機構付き付勢巻取り装置60はリール収納部61と、このリール収納部61の内部に設けられた付勢巻取り機構部62と、この付勢巻取り機構部62からリール収納部61外に引き出された左リール紐63a、右リール紐63bの一対の平紐で首掛けループを形成するループ紐64と、付勢巻取り機構部62の上方に設けられた付勢巻取り機構部62の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除ボタン65をリール収納部61の外に開口部66から露出させたロック機構部67と、リール収納部61の付勢巻取り機構部62を収納している巻取り機構リール収納部68と、リール収納部61のロック機構部67を収納してなる巻取り機構リール収納部68よりも前方に突出してなるロック機構リール収納部69と、巻取り機構リール収納部68とロック機構リール収納部69に境に形成された顎部70と、この顎部70から突出された携帯電話Kの首から吊り下げた状態で見て携帯電話本体Bの頂部に設けられたフック掛け穴71に嵌合掛けるフック部72、72を有するフック機構部73と、リール収納部61の下部に立ち下げられた差込片74とからなっている。
[0020]
付勢巻取り機構部62は、リール収納部61と一体成形により設けられた発条固定軸75に回転自在に取り付けられた一対にフランジを有するリール76と、このリール76に内設され内端を発条固定軸75に固定し外端をリール76に固定して、リール76を付勢巻取り回転状態にする発条77と、ループ紐64を案内する案内コロ78a、78b、78c、78dとからなっている。
[0021]
ロック機構部67は、円形ボタン形態のロック解除ボタン65と、この円形ボタン形態のロック解除ボタン65の下部の左右に突出するように設けられた板状のロック部79a、79bと、ロック解除ボタン65の下方に該65に隣接してリール収納部61に固定設けられた紐通し口形成体25と、ロック解除ボタン65に入れられ該65を押し出し付勢状態としている圧縮コイルバネ20とからなっている。
通常の状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢されているロック部79a、79bはその前部を通っているループ紐64を押して左リール紐通し口26、右リール紐通し口27および左引出し口23、右引出し口24とであるいはいずれか一方を口とロック部とがずれることによる一種の噛み状態(挟み状態)にしてロックし、よって付勢巻取り回転を使用とするリール76の回転がロックされ、その場所で係留状態にされる。
指でリール収納部61ごと親指と人差し指でロック解除ボタン65を摘み該65を人差し指で押し込むことにより、ロック部79a、79bが後方に移動してループ紐64を該79a、79bが押える状態が解除される。ロック解除ボタン65を押し込んだままで、上方に移動させるとリール76の付勢巻取り回転によりループ紐64は自動的に巻き取られ、下方に移動させるとリール76は巻取り付勢力に抗して送出し回転をして発条77が巻かれる。
[0022]
フック機構部73は、ロック機構リール収納部69の下方内の左右に設けられた操作駒80、81と、操作駒80、81の外側部に設けられたロック機構リール収納部69の側部から外に突き出した押し込み部82と、操作駒80、81の内側部に設けられた80、81と一体成形により形成されたスプリング83と、操作駒80、81の下部に設けられた顎部70から外に突き出したフック72a、72bと、スプリング83、83を受けるリール収納部61と一体成形で設けられたスプリング受部84とからなっている。
押し込み部82、82を押し込むとスプリング83、83に抗してフック部72、72は内側に移動し(携帯電話Kのフック掛け穴71に出し入れできる状態)、押し込み部82、82の押し込みを止めるとスプリング83、83の押し出し付勢力によりフック部72、72は外側に移動しその状態(携帯電話Kのフック掛け穴71のフックが掛った状態)が保持される。
携帯電話Kに取り付ける際には、先ず差込片74を携帯電話Kの裏側に設けた片差込部85に差し込んでからフック部72、72をフック掛け穴71に嵌める。
[0023]
<第39の実施の形態>
図57に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り機構を右リール紐46と同じものであるリール86の1つとし、リール86にリール収納部87の外でループを形成する左リール紐88aと右リール紐88bを重ね形態で巻き取ったロック機構付き付勢巻取り装置89を形成した点にある。
ロック機構部90、付勢巻取り機構部91。
[0024]
<40の実施の形態>
図58、図59に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において92はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置92はリール収納部93と、このリール収納部93に内設されたリール94と、このリール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端をリール収納部93に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に重ね巻き取りされリール収納部93の外に引き出されてループを形成している左リール紐95a、右リール紐95bと、この左リール紐95a、右リール紐95bを抑え付けて移動を止めリール94の回転をロック・ロック解除するロック機構部96と、リール収納部93の裏側に設けられた薄平板形態のクリップ97とからなっている。
[0025]
ロック機構部96は、リール収納部93の上方にあけられた開口部98から一部を外に出してなる押し込みボタン形態のロック解除ボタン99と、このロック解除ボタン99の下方の左右に突出設けられた腕支持肩部100、100と、この腕支持肩部100、100に軸支され回動自在に設けられたへの字形状の腕部101、101と、ロック解除ボタン99内に収納された該99を押し出し付勢状態にする圧縮コイルバネ102とからなり、通常状態では圧縮コイルバネ102の押し出し付勢力によりロック解除ボタン99および軸受け肩部100、100も前方に位置し、これに伴って腕支持肩部100、100とリンク機構を形成する腕部101、101の先端は外側に付勢位置して左リール紐95a、右リール紐95bをリール収納部93の内壁に形成された凹部103、103に押し込み壁に押し当て挟持状態にして左リール紐95a、右リール紐95bの移動をロックし、それによりリール94はロックされる。
摘んだ指でロック解除ボタン99を押し込むと腕部101、101の先端は内側に動いて左リール紐95a、右リール紐95bから離れそのロックを解除する。ロック解除ボタン99を摘み押し込んだまま上下に自在に移動させることができ、指を離すと圧縮コイルバネ102の付勢力により自動的にロック状態となる。
[0026]
ロック解除ボタン99の下側には携帯電話Kを当てその取り付け位置を決めるための位置決め部104が設けられ、リール収納部93の上部には該93の頭部の中央を凹み形成してなる最大限に巻き込まれ張った左リール紐95a、右リール紐95bを指や爪で摘み易くするための凹部105が設けられている。
[0027]
<第41の実施の形態>
図60、図61に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において108はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置108はリール収納部109と、このリール収納部109の内部に設けられたリール94と、このリール94の内側に内設された該94を付勢巻取り回転させる内端をリール収納部109に固定された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に巻き取られてリール収納部109の頂部中央の引き出し口107から該109の外に引き出されてなるリール紐110と、リール94の上方に設けられたリール紐110を通し該110の移動とロックを行なうロック機構部111とからなっている。
リール紐110の先端にはクリップ106が設けられている。
[0028]
ロック機構部111は、円形中空形態のその頭部をリール収納部109の表に空けられた開口部112から出すように設けられた押し込みボタン携帯のロック解除ボタン113と、このロック解除ボタン113の左右に設けられたスプリング受部114、114と、ロック解除ボタン113に貫通されたリール紐110を通す紐通し部115と、スプリング受部114、114に支持されたロック解除ボタン113を押し出し付勢状態にするスプリング116、116とからなっている。
通常、ロック解除ボタン113はスプリング116、116に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部115に通されているリール紐110は前方の持っていかれて、引き出し口107と紐通し部115はズレ状態となり、引き出し口107と紐通し部115で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94もリール紐110の付勢引き状態でその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除ボタン113を指で押し込み操作すると、引き出し口107と紐通し部115は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除ボタン113を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すとスプリング116、116の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0029]
図61において、リール収納部109にカードケース117を接着して取り付けられ携帯補助具付き携帯品118を形成している。
カードケース117をリール収納部109のカバー側として形成することによりコスト低減を図ることができる。
[0030]
<第42の実施の形態>
図62に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、リール94に左リール紐120aと右リール紐120bを重ね巻きしリール収納部109外に引き出された部位でループ121を形成し、ロック機構部をロック機構部122としてなるロック機構付き付勢巻取り装置123を形成した点にある。
ロック機構部122は、リール収納部94の開口部112から一部を出すように設けられた円形の押しボタン形態のロック解除ボタン124と、このロック解除ボタン124の指当て部127から後方に延びた中空の支柱部125と、この支柱部125の後部に設けられたロックフランジ部126と、ロック解除ボタン124の指当て部127とロックフランジ部126の間に横凹形態に形成された紐通し部128、128と、支柱部125の中空部に一部を入れロック解除ボタン124を押し出し付勢状態とする圧縮コイルバネ129と、リール収納部109に一体成形により設けられてなるロック解除ボタン124を可動可能に収納する操作片収納部130と、この操作片収納部130に設けられた左リール紐120aと右リール紐120bを通す紐通し部131、131、131、131とからなっている。
通常、ロック解除ボタン124は圧縮コイルバネ129に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部128、128に通されている左リール紐120aと右リール紐120bは前方の持っていかれて、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128はズレ状態となり、ロックフランジ部126と紐通し部131、131、131、131で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94も左リール紐120aと右リール紐120bの付勢引き状態のままその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除ボタン124を指で押し込み操作すると、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除ボタン124を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すと圧縮コイルバネ129の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0031]
<第43の実施の形態>
図63に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、リール収納部109の蓋になる部位をカードケース134としてなる携帯補助具付き携帯品135を形成してなる点にある。
コストを低減をはかれるとともに、接着して取り付ける形態よりも薄くできる。
[0032]
<第44の実施の形態>
図64に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において138は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品138は折畳式携帯電話であって、携帯電話本体Bの後部側に前記第4の実施の形態のロック機構付き付勢巻取り装置89のロック機構部90と付勢巻取り機構部91を内設したものであるとともに、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体よりも薄形態のはみ出し部139に形成し、このはみ出し部139にロック機構部90およびそのロック解除ボタン43を設けた構成としたものである。
左リール紐88aと右リール紐88bとで首に掛けるループ142を形成している。
ディスプレー部Dの表面には太陽電池パネル144が設けられ、光のあるところでは自動的にバッテリー140に充電がなされるようになっていて、ディスプレー部Dは略直角に開いたところで確りとした停止状態(それ以上開くことが容易にできる)になるようにヒンジー部141が構成されている。
ロック解除ボタン43を伸縮柔軟性シート部材などのカバーを設けて、内部に埃等が入らないようにするのがよい。
[0033]
<第45の実施の形態>
図65に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体おなじ厚さのはみ出し部143に形成した携帯補助具付き携帯品144を形成した点にある。
[0034]
<第46の実施の形態>
図66に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において145は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品145はICカードなどのカードを収納するカード収納部146を有するカード本体147と、このカード本体147の上部に突出して設けられたはみ出し部148と、このはみ出し部148に設けられた前部にロック解除ボタン124を位置させてなるロック機構部122と、カード本体147の裏に設けられた左右一対の左リール体149、右リール体150とからなる付勢巻取り機構部151と、左リール体149、右リール体150に付勢巻き取られ外に引き出され、ロック機構部122を通され、首に掛けるループ152を形成する左リール紐153a、右リール紐153bとからなっている。
左リール体149、右リール体150はリール収納部154と、このリール収納部154に収納された左リール紐153a、右リール紐153bを付勢巻取りするリール94と、リール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端をリール収納部154に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10とからなっている。
左リール体149、右リール体150はカード本体147に接着などにより固定されている。カード本体147をリール収納部154の蓋とする構成もよい。この場合カード本体147はリール収納部154とともにそのリール収納部の構成部といえ、発条固定軸などの軸を設けることが可能である。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
[0035]
<第47の実施の形態>
図67に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部122をはみ出し部の148の前部に設け、ロック機構部122の下方ではみ出し部148に左リール紐153a、右リール紐153bを通し裏側にまわすための紐通し孔158を設けてなる携帯補助具付き携帯品159を形成した点にある。
[0036]
<第48の実施の形態>
図68に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部を左リール45、右巻取リール46を横並びにした付勢巻取り機構部42とし、ケース本体162を付勢巻取り機構部42とロック機構部122を収納するリール収納部とした携帯補助具付き携帯品163を形成した点にある。
裏側にはワイシャツの胸ポケットなどに係止するための弱い付勢力のクリップ164が設けられている。
左リール45も右リール46と同じように発条10を有する構成として、2つのリールがするのもよい。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
[0037]
<第49の実施の形態>
図69に示す本発明を実施するための最良の第14の実施の形態において170はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置1はICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を収納するカード等収納部171を前部に有してなる四角形のカード等保持部172と、このカード等保持部172の後部(裏側に)に接着された設けられた筐体からなるリール収納部173と、このリール収納部173の上部に10mm以上の間隔で設けられた左引出し口174、右引出し口175と、リール収納部173に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリール176と、このリール176に重ね巻き取られて付勢巻取状態で左引出し口174、右引出し口175からリール収納部173外に引き出され先端がつながれてループ177を形成する左リール紐178、右リール紐179と、カード等保持部172の裏側であるリール収納部173に設けられたリール176の付勢巻取り回転をロックするロック機構部180と、リール176のロック状態を解除するロック機構部180の一部である、親指と人差し指で摘み押し込むことによってリール176のロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では左リール紐178、右リール紐179の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネ(図示せず)の付勢力により押し上げられて該リール176の付勢回転をロックするロック解除ボタン181と、リール収納部173の裏側ロック解除ボタン181の上方に設けられたループ側面ファスナ183とからなっている。
着衣の胸ポケットや前合わせに取り付けたフック側面ファスナにループ側面ファスナ183を係着させておくことができる。
[0038]
ロック機構部180はリール176の中央に貫通孔形態に形成された中空部と、この中空部の位置するリール収納部173の部位にあけられた開口部182と、前記中空部の内端を内側に突出させるように形成された複数の内向き噛み合い突起と、ロック解除ボタン181の内側端の外側に突出させるように形成された前記内向き噛み合い突起と噛み合う複数の外向き噛み合い突起と、開口部182の内側に形成されたロック解除ボタン181の突起が嵌り該181の回転をロックする凹み部と、リール176の前記中空部に収納されたロック解除ボタン181を押し出し付勢する圧縮コイルバネとからなっている。
ロック解除ボタン181を押し込み移動させると、外向き噛み合い突起は内向き噛み合い突起の奥川に移動してその噛み合いが解除されてリール176は付勢巻取り回転状態となって、ロック解除ボタン181を押し込んだまま腕を伸ばすとリール176は強制回転させられて左リール紐178、右リール紐179を引き出し延ばしてカード等保持部172を離し移動させ、腕を縮めるとそれに応じてリール176は付勢巻取り回転して左リール紐178、右リール紐179を自動的に巻き取る。
ロック解除ボタン181の押し込みを止めると(指を離すか緩める)、圧縮コイルバネの付勢力によって押し出され、外向き噛み合い突起と内向き噛み合い突起が噛み合い状態になって、リール176の回転はロックされる。
[0039]
<第50の実施の形態>
図70に示す本発明を実施するための最良の第15の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、カード等保持部172の裏側にリール収納部173を下から上に向けて移動させ嵌め込みセットするリール筐体嵌め込みセット部185を設けてなるロック機構付き付勢巻取り装置186を形成した点にある。
このような構成としても、前記第14の実施の形態のものと同様な作用・効果を得ることができる。
カード等保持部172の裏側にリール収納部173を固定した形態であるので、面ファスナによる係着、平フックとフック掛けなどによっても可能である。
[0040]
<第51の実施の形態>
図71に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、カード等保持部172そのものを四角形の筐体形態として、該筐体からなるリール収納部185とし、カード等保持部を透明板186を有するカード等187を上から挿入収納するカード等保持部188とし、リール収納部185の上部にリール紐を摘み易くするための凹189を設けてなるロック機構付き付勢巻取り装置190を形成した点にある。
[0041]
<第52の実施の形態>
図72に示す本発明を実施するための最良の第176の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、ロック解除部122およびロック解除ボタン124をケース本体162(カード等保持部)の裏側の右リール体149、左リール体150の上方に設けてなるロック機構付き付勢巻取り装置192を形成した点にある。
[0042]
<第53の実施の形態>
図73に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、ロック解除部122とケース本体162の間に一枚板からなる延長部194を設け、この延長部194の前部にカード等保持部172を設け、裏側にループ側面ファスナ183を設け、ロック解除部122の下方に右リール紐153a、左リール紐153bを後ろ側に通す紐通し孔193を設けてなる付勢巻取り式携帯補助195を形成した点にある。
[請求項1]
ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を前部に収納あるいは取り付けるカード等保持部と、
このカード等保持部の後部に設けられたリール収納部と、
このリール収納部に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記リール収納部外に引き出されるリール紐と、
前記カード等保持部の上方あるいは裏側に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部である、主に親指と人差し指で摘み押し込むことによって前記リールのロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では前記リール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネや板羽などの付勢力により押し上げられて該リールの付勢回転をロックするロック解除ボタンとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項2]
リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であるとともに、該左リール紐、右リール紐によってあるいは該左リール紐、右リール紐を繋ぐ他の紐状部材とによって首にかけるループを形成することを特徴とする請求項1記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項3]
ロック解除ボタンがカード等保持部の上部に該カード等保持部から突出して設けられ、ロック機構部によるリールの回転のロックがリール紐を付勢挟持することにより行われるようにしてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項4]
ロック解除ボタンがカード等保持部の裏側の上部でリールの上方に設けられてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[請求項5]
リールおよびリール収納部をカード等保持部の下方に設けて、ロック解除機構およびロック解除ボタンをカード等保持部の上方に設けてなることを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
[発明の名称] ロック機構付き付勢巻取り装置
[技術分野]
[0001]
本発明は、ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を首から吊るし携行したり、あるいは腰やバックに吊るし携行するのに適したロック機構付き付勢巻取り装置に関する。
[背景技術]
[0002]
従来のロック機構付き付勢巻取り装置を有するネックストラップ装置には以下に述べるものがある。
(1) 特許文献1(実用新案登録第3070789号公報)に、リール収納部と、このリール収納部に固定され内側に突出した固定軸と、この固定軸に内端を固定してなる発条と、この発条の外端を固定してその戻り付勢力により付勢巻取り回転するリール(巻取りドラム)と、このリールに両端を固定して2重巻き形態で該リールに巻取られる細帯状の首掛けループを形成してなるリール紐(帯紐)と、リール収納部とリールの中央に設けられた、押すとロックが解除されて付勢巻取り状態となり離すとロックされてリールの回転が止められるようにしてなるロックボタン機構と、リール収納部の下部から下げられた携帯電話などを吊り下げるためのループ細紐(松葉)と、とからなるロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(2) 特許文献2(特開平9−299128号公報)に、発条によりループリール紐を巻取り付勢状態とされた2つのリール(巻取りドラム)をロック・ロック解除するための機構として、リール収納部とリールの中央に指で抑えスライドさせるロック方向にバネ10で常に押されているストッパー9が設けられたロック機構付き付勢巻取り装置の発明が開示されている。
(3) 特許文献3(特開2006−55627号公報)の図51に、首掛けループを形成してなる一対の吊り紐(紐)を通し、その一対の吊り紐を付勢挟持してロックするロック機構を有し且つ指で摘みロック解除の内駒を押し込んでロックを解除し上下に移動自在とした移動係留体と、この移動係留体に四角形枠形態の掛け手段を下げ、その掛け手段に携帯電話を吊り下げ、移動係留体から下方にでた一対の吊り紐を掛け手段の中を通して携帯電話の裏に出すようにしてなる携帯品等の下げ具の発明が開示されている。
[0003]
[特許文献1]実用新案登録第3070789号公報
[特許文献2]特開平9−299128号公報
[特許文献3]特開2006−55627号公報
[非特許文献1]特になし
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[0004]
上述した従来技術は、リール収納部とリールの中央にロック解除ボタンが設けられ、リール収納部の下部に細紐からなる携帯電話やカメラなどの携帯品を取り付けるループ細紐を有する形態であるので、付勢巻取り手段全体が携帯品の上方に位置するものであため次に述べるような欠点を有するものであった。
(1) 特許文献1、2の発明は、片手で自在に上げ下げができるのであるが、ネックストラップ形態での使用では、ロック機構付き付勢巻取り装置が非常に目立ってしまう、携帯品の最大上げ位置がロック機構付き付勢巻取り装置本体とループ細紐の分だけ下方になってしまう、すなわち首根っこからかなり下方(どんなに上げてもみぞおち当り)にしか上げられない、そのため携帯品の振れが大きくなってしまうという欠点を有するものであった。
(2) 特許文献1、2の発明は、リール収納部を大きくしてリールのリール紐の巻取り量を多くすることによって、リール紐の引き出し量を例えば携帯電話を持った腕を延ばしきって携帯電話をかざすことができるようにすることが考えられるが、ロック機構付き付勢巻取り装置は携帯品とは別対の該携帯品からは離れた位置となる露骨に見えるものであるので、リール及びリール収納部が大きくなりすぎて異様に目立ってしまうという欠点を有するものであった。
(3) 特許文献1、2の発明は、ズボンの腰ベルトやベルト通しやバックのベルトにリールから引き出されたリール紐を潜らせ取り付け携行する場合には次のような欠点を有するものであった。
{1} 取り付けた携帯電話をズボンのポケットに入れて携行する場合には携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた携帯電話がリールとは離れたブラブラ状態にあるので、片手で携帯電話とリールを同時に一体的に掴むことができず、したがって携帯電話を操作する際には左手で携帯電話を持ち右手でリールを摘みロック解除ボタンを押して携帯電話を引き上げ(リール紐を引き出す)るという、両手を使わなければならない(片手では操作できない)という欠点を有するものであった。
{2} 携帯電話とリールはループ細紐によって繋がれた少なくとも4cm以上は離れた形態であり、それにリールの長さが加わって9cm程度は携帯電話がベルトから離れた形態であるので、その分だけ携帯電話のポケットへの収納位置を好適なものにできない(特にジーパンなどのポケットが上方にあるもの)という欠点を有するものである
{3} 携帯電話を腰に単なる吊り状態で携行した場合、ベルトなどの吊り部分からリール+ループ細紐という少なくとも9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品を吊り下げる状態となるので、携帯電話が歩行動作ごとなどに大きく振れてしまって携行性がとても悪い、常に携帯電話をループ細紐で吊り下げ振れ擦れ状態にあるので、ループ細紐が早期に擦れ傷んでしまうという欠点を有するものであった。
手提げないし肩掛けバックのベルトに下げ携行する場合も、上記と同じように9cm程度の吊り部分で携帯電話などの携帯品が大きく振れて不具合であるという欠点を有するものであった。
(4) 特許文献3の発明は、首根っこに近接する位置まで携帯電話を上げ係留して振れの小さな携行を実現するものであるが、上に上げるには吊り紐の下方を一方の手で摘み、他方の手で移動係留体を摘み内駒を押し込んでロックを解除して操作しなければならず、片手で上下移動操作を行なえないという欠点を有するものであった。
また、吊り紐が携帯電話の下方に垂れてしまうという欠点を有するものであった。
また、ズボンの腰や腰ベルト、バックのベルトにループ紐を巻き通し掛けた状態で吊っての使用では、両手で上げ下げ操作を行なわなくてはならない、スムーズな操作ができない、吊り紐が長く垂れてしまうという欠点を有するものであった。
[0005]
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、ロック機構付き付勢巻取り装置をまったく見えなくし、吊り下げた携帯品を首根っこに近接する高いところまで上げ係留でき且つ携帯品の上下移動が自在に行なえ好みの位置に止め係留することができるとともに、リールを見えない状態で大きくすることを可能とするロック機構付き付勢巻取り装置を提供することを目的としている。
[0006]
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[課題を解決するための手段]
[0007]
上記目的を達成するために本発明は次に述べるような構成となっている。
(請求項1記載の発明)
ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を前部に収納あるいは取り付けるカード等保持部と、
このカード等保持部の後部に設けられたリール収納部と、
このリール収納部に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記リール収納部外に引き出されるリール紐と、
前記カード等保持部の上方あるいは裏側に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部である、主に親指と人差し指で摘み押し込むことによって前記リールのロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では前記リール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネや板羽などの付勢力により押し上げられて該リールの付勢回転をロックするロック解除ボタンとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
(請求項2記載の発明)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であるとともに、該左リール紐、右リール紐によってあるいは該左リール紐、右リール紐を繋ぐ他の紐状部材とによって首にかけるループを形成することを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
(請求項3記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の上部に該カード等保持部から突出して設けられ、ロック機構部によるリールの回転のロックがリール紐を付勢挟持することにより行われるようにしてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置。
(請求項4記載の発明)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の裏側の上部でリールの上方に設けられてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
(請求項5記載の発明)
請求項1、2、3いずれか記載の発明の構成において、リールおよびリール収納部をカード等保持部の下方に設けて、ロック解除機構およびロック解除ボタンをカード等保持部の上方に設けてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成している。
[発明の効果]
[0008]
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(請求項1記載の発明の効果)
ICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を前部に収納あるいは取り付けるカード等保持部と、
このカード等保持部の後部に設けられたリール収納部と、
このリール収納部に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリールと、
このリールに付勢巻取状態で前記リール収納部外に引き出されるリール紐と、
前記カード等保持部の上方あるいは裏側に設けられた前記リールの付勢巻取り回転をロックするロック機構部と、
(1) 前記リールのロック状態を解除する前記ロック機構部の一部である、主に親指と人差し指で摘み押し込むことによって前記リールのロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では前記リール紐の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネや板羽などの付勢力により押し上げられて該リールの付勢回転をロックするロック解除ボタンとからなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
カード等保持部の後部にリール収納部を設けたので、リール収納部はカード等保持部に隠れて表側からはまったく見えない状態を実現し、カード保持部の略大きさのリールや横並びダブルリールを使用しても見えないので、大きなリールやダブルリールによって十分な引き出し長さを得ながら太いリール紐を使用したロック機構付き付勢巻取り装置を可能とするとともに、リールが携帯品の裏側に一体的に設けられる形態を実現するので、携帯品を首掛けの場合は首根っこの近接する位置まで上げ係留できる、バック等や腰ベルト等への装着では、バックや腰ベルトに近接する位置で係留できて振れの小さい携行を実現し、且つ、ポケットの中途や入り口に半分程度入れて係留するなど好みの位置に係留できるといいう効果を奏する。
(2) リールがカード等保持部からはみ出る大きさや設置形態となっても、リール収納部がカード保持部からその一部をはみ出した形態となり、美観を大きく損なうことがないものであり、なにより、前記(1)の効果を弱めるものとはならないものである。
(3)好ましい形態としては、裏面が平ら状態のカード等保持部の後部側がリール収納部となっている形態がよい。裏側に突起がない平ら形態であるので、身体への当り感を感じさせないものにできる。
(4) 携帯電話やカードケース等の携帯品の裏側にリール収納部を隠す形態を実現するものであるので、携帯電話に隠れる目立たない範囲(はみ出る形態を技術的範疇外とするものではなく、はみ出る形態も技術的範疇にふくまれるものである。)でリール収納部およびリールを従来のものより遥かに大きいものにできる。すなわち、平紐形状のリール紐を重ね巻取り形態としたものでも、持った手を略のばしきって携帯電話をかざすことを、ロック機構付き付勢巻取り装置が目立たない形態で実現できるという効果を奏する。
また、リール紐がループ形態では腰ベルトにループ形態のリール紐をまき掛けて腰に携帯電話を吊り状態にした状態で、携帯電話を耳元まで余裕で引き上げ持ってくることができるリール紐の長さを実現することができる。
(5) 本発明は、引用文献1、2の有する片手で上下に自在に移動できるという利点と、引用文献3の首根っこに近接する位置まで上げ係留して振れの小さい携行ができるという利点の両方を実現するとともに、引用文献1、2の首根っこに近接する位置までカード等を上げ係留できないという欠点と、引用文献3の片手で上下操作ができない、吊り紐が下方に垂れるという欠点を解決するという効果を奏するものである。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項1記載の発明の構成において、リール紐が適当な間隔をあけて設けられた左引出し口、右引出し口から引き出される左リール紐、右リール紐の一対のリール紐であるとともに、該左リール紐、右リール紐によってあるいは該左リール紐、右リール紐を繋ぐ他の紐状部材とによって首にかけるループを形成することを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1記載の発明の効果に加えて、首に掛けるネックストラップ形態を実現するという効果を奏する。
(請求項3記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の上部に該カード等保持部から突出して設けられ、ロック機構部によるリールの回転のロックがリール紐を付勢挟持することにより行われるようにしてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のロック機構付き付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、リール紐の付勢ロックであるので、微調節のできる形態を実現するとともに、リールは単なる発条とリールという従来からのシンプルな構成であるので低コストで故障しがたいものにできるという効果を奏する。
また、強く引っ張られた場合はリール筐体にロック機構を内臓されせたものは破損さる恐れが大きいのであるが、リール紐を付勢ロックしたものであるので、付勢状態あるヒール紐が移動するので破損が起きないという高耐久性を実現するという効果を奏する。
また、リール収納部(筐体)の裏側(カード等保持部の裏側を含む)にロック解除ボタンがない形態であるので、リール収納部の裏側に着衣のポケットや前合わせ部位に係止するクリップを設けたり、着衣のポケットや着衣の適宜な場所に設けたフック側面ファスナに係着するループ側面ファスナを設けたり、着衣の側に設けた磁石や磁着部材に磁着する磁着部材や磁石を設けたりすることが制約されずにできる。
(請求項4記載の発明の効果)
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、ロック解除ボタンがカード等保持部の裏側の上部でリールの上方に設けられてなることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置であるので、
このような構成としても請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏する。
(請求項5記載の発明の効果)
請求項1、2、3いずれか記載の発明の構成において、リールおよびリール収納部をカード等保持部の下方に設けて、ロック解除機構およびロック解除ボタンをカード等保持部の上方に設けてなるとを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置を構成しているので、
請求項1、2、3いずれか記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、カード等保持部の厚みを薄くできるという効果を奏する。
[発明を実施するための最良の形態]
[0009]
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。但し、本願発明をそれらにみに限定するものではない。また、実施の形態の説明にあたって同一構成部分には同じ符号を付与しその説明を省略する。
[0010]
<第36の実施の形態>
図49〜図51に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置は1は長方形のリール収納部2と、このリール収納部2の内部に設けられた付勢巻取り機構部3と、この付勢巻取り機構部3からリール収納部2外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bの一対のリール紐で外側でループを形成するループ紐4と、付勢巻取り機構部3の上方に設けられた付勢巻取り機構部3の付勢回転を左リール紐4a、右リール紐4bを付勢挟持(噛み挟持)してロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除ボタン5をリール収納部2の外に突出させたロック機構部6とからなっている。
[0011]
付勢巻取り機構部3は、外周を歯車形態にした左リール紐8と、外周を歯車形態にした右リール紐9と、左リール紐8と右リール紐9の間に設けられた該8と該9の歯車に噛み合う歯車を外周に有する内部に巻取り付勢力であ発条10を内設した付勢回転体11とからなっている。
左リール紐8はリール収納部2に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐9はリール収納部2に一体的に形成されたリール軸13に回転フリーに軸支され、付勢回転体11の発条10の内側先端はリール収納部2に一体的に形成された発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は付勢回転体11に固定され、付勢回転体11は発条固定軸14に回転可能に軸支されている。
[0012]
ロック機構部6は、横長の頭部17、該17と同形状のロック部18、頭部17とロック部18の間の左右に設けられた空間からなる左リール紐4a、右リール紐4bを通す紐通し部19、中央に設けられた圧縮コイルバネ20を入れるためのコイル入れ部21とからなる横長の押しボタン形態であるロック解除ボタン5と、リール収納部2内にセットしたロック解除ボタン5の頭部17の一部をリール収納部2外に露出させるリール収納部2の表面上方(右リール紐9の上方)に設けられた開口部22と、リール収納部2の上部に離して設けられた紐通し部19を通された左リール紐4aをリール収納部2の外に引き出するための左引出し口23、右リール紐4bを引き出するための右引出し口24と、開口部22の直ぐ下方に設けられたリール収納部2と一体成形により設けられた紐通し口形成体25と、この紐通し口形成体25の左右に設けられた紐通し部19を通す左リール紐4aを通す左リール紐通し口26、右リール紐4bを通す右リール紐通し口27とからなっている。
ロック解除ボタン5はフリー状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢力により押し出し付勢状態にあって、この押し出し付勢状態では左リール紐4a、右リール紐4bはロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態となっていて、左リール紐8、右リール紐9および付勢回転体11の回転もロック状態となっている。
親指をリール収納部2の裏側に当て人差し指をロック解除ボタン5に当て摘み状態として、ロック解除ボタン5を押し込むとロック部18は後に移動してリール紐のロック状態が解除され、ロック解除ボタン5を押し込み摘んだままの状態で上下に自在に移動させることができる。下げるときは発条10の巻取り付勢力に抗して、上げるときは発条10および付勢回転体11による左リール紐8と右リール9の付勢回転による巻き込みによって、上下移動が素早く軽快に行なえる。
ロック解除ボタン5の押し込みを止めると圧縮コイルバネ20の付勢力によりロック部18が前方に移動して左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27に挟み付けられたロック状態とし、好みの位置で止め係留状態とすることができる。
ロック部18と左引出し口23、右引出し口24、左リール紐通し口26、右リール紐通し口27との間の隙間はリール紐の太さよりも狭くなっており、できる限る近接しているのが良い。
[0013]
リール収納部2の左引出し口23、右引出し口24の直ぐ内側には紐受突起28、29が設けられ、ループ紐4が目いっぱい巻き込まれた状態でリール収納部2との間に指でループ紐4を摘み易くするための隙間が形成されるようになっている。
ループ紐4を目いっぱいに巻き取った状態において、リール収納部2の外で例えばハンドストラップとなるループを描くようにするのもよい。この場合、紐受突起28、29は必要がない。
リール収納部2の表部には携帯電話Kの裏側に設けたループ面ファスナ30に係着させるフック面ファスナ31が設けられ、リール収納部2の裏部にはループ面ファスナ32が設けられている。
リール収納部2の下部には、携帯電話Kに取り付けた細吊り紐33の丸環34を取り付けるための紐掛け部35が設けられ、ロック機構付き付勢巻取り装置1に取り付けた携帯電話Kが外れても紐掛け部35によって地面への落下が阻止されるようになっている。
リール収納部2内部には左リール紐4a、右リール紐4bを案内する紐案内コロ36a、36b、36cが適宜設けられている。
付勢巻取り機構部3のリール収納部位に対してロック機構部6のリール収納部位は、ロック機構部6が前方に突出した厚みのある形態となっていて、その段差が顎部37となって携帯電話Kを取り付ける際の当て部(位置決め部)としての役割をはたすようになっている。また、ロック機構部6を厚みのある前後に中空距離の長い形態としたことにより、ロック機構部6を形成しやすくするとともに、携帯電話Kの裏側にセットされる付勢巻取り機構部3側を薄い形態にできる。
左リール紐8、右リール紐9、付勢回転体11の並べ順は付勢回転体11が一番上でも一番下でも、左リール紐8、右リール紐9のいずれが上方に位置してもかまわず、また横並びとしても横長のカードケースやICカードなどではよいなど多様な並び形態がある。
ループ面ファスナ32に変えてクリップを設けるのも良い。クリップは向きを立て横に変えることができるものがよい。
[0014]
ロック機構付き付勢巻取り装置1を携帯電話やカードケースなどに接着剤やネジで一体化してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
ロック機構付き付勢巻取り装置1の付勢巻取り機構部3およびロック機構部6を携帯電話などの携帯品に内設してなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
リール収納部にカードケースを一体成形により設けてなる携帯補助具付き携帯品を形成するのもよい。
以下に述べるロック機構付き付勢巻取り装置の実施の形態においては、上記のようにすることにより携帯補助具付き携帯品を形成する携帯補助具付き携帯品を形成することを実施の形態の1つとするものであり、以下においてはその説明を省略する。
[0015]
<第37の実施の形態>
図52、図53に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において40はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置40はリール収納部41と、このリール収納部41の内部に設けられた付勢巻取り機構部42と、この付勢巻取り機構部42からリール収納部41外に引き出された左リール紐4a、右リール紐4bと、付勢巻取り機構部42の上方に設けられた付勢巻取り機構部42の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除ボタン43をリール収納部41の外に開口部39から露出させたロック機構部44とからなっている。
[0016]
付勢巻取り機構部42は外周を歯車形態にした左リール紐45と、該45と歯車を噛み合わせた外周を歯車形態にした左リール紐45と、右リール紐46を付勢回転体にする該46に内設された発条10とからなっている。
左リール紐45はリール収納部41に一体的に形成されたリール軸12に回転フリーに軸支され、右リール紐46はリール収納部41に一体的に形成された発条固定軸14に回転可能に軸支され、発条10の内側先端は発条固定軸14に固定され、発条10の外側先端は右リール紐46に固定されている。
左リール紐45を右リール紐46と同じように発条10を備えた構成として、2つのリールがそれぞれ付勢巻取り回転するようにするのもよい。
[0017]
ロック機構部44は、円形のロック解除ボタン43と、このロック解除ボタン43の左右に突出形成された回転阻止突起47a、47bと、ロック解除ボタン43の下部に突出設けられた右リール紐46の歯車に噛み合わさるロック突起48と、ロック解除ボタン43、回転阻止突起47a、47bが嵌るリール収納部41に一体的形成されてなる操作部支持部49と、ロック解除ボタン43の内側に入れられた該43を押し出し付勢している圧縮コイルバネ20とからなっている。
右リール紐46の歯車50は一対のフランジの前方フランジに形成されており、ロック突起48は歯車50のフランジの厚みより少し厚めであって、後方に移動できる空間を有している。
通常はロック解除ボタン43は圧縮コイルバネ20により外側に押し出し付勢状態となっているので、ロック突起48は最前方に位置されて歯車50に噛み合い状態であるロック状態となっている。
指でロック解除ボタン43を押し込むとロック突起48は後方に移動して歯車50外に位置しロック解除状態となる。ロック解除ボタン43を押し込んだまま、片手のみで上下移動を素早く簡単・軽快に行なうことができる。ロック解除ボタン43の押し込みを止めるとロック状態となりその場所で係留状態となる。
[0018]
リール収納部41の左右にはリール収納部41の表面を同じにしてなるフランジ51a、51bが設けられている。
携帯電話Kの裏側には、フランジ51a、51bを下方から嵌め込む携行補助具取付部52a、52bが設けられている。
リール収納部41の外に出されている左リール紐4a(第1のリール紐)の先端には2kg以上の引張りがあると外れる着脱パーツ53の雄パーツ55(第1のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられ、右リール紐4b(第2のリール紐)の先端には着脱パーツ53の雌パーツ56(第2のリール紐側着脱パーツ)が取り付けられていて、一方の端に着脱パーツ53の雌パーツ56(第1の平紐側着脱パーツ)を取り付け他方の端に着脱パーツ53の雄パーツ55(第2の平紐側着脱パーツ)を取り付けてなる10mm〜15mm幅の平紐54が連結され、首掛けループ57を形成している。
平紐54を取り付けて首掛けループ57を形成して首に掛け下げての平紐による当りの弱い首に優しい携行を実現するとともに、平紐54を外して、左リール紐4aの雄パーツ55と右リール紐4bの雌パーツ56を連結してループを形成して、ズボンの腰ベルトやバンド通し部、バックのベルトにループをまわし通し掛けて状態として携帯電話等を吊り携行するときに、吊りの短く振れの小さい携行を実現し吊り紐が邪魔にならない携行という、2つの携行形態を実現するとういう効果を奏する。
また、リール紐を全部リールに巻取り収納した状態においては、左リール紐と右リール紐を連結したループ状態とすることにより、着脱パーツ53が立たない見た目の良い形態を実現するという効果を奏する。
平紐54はソフトゴム平紐とするのがクッション性の優しく負荷の感じ方が優しいものとできるのでよい。
着脱パーツはリングと丸環(開口が開閉する)などの他のパーツによるものも技術的範疇に含まれるものである。
左リール紐45と右リール紐46は横並びとする形態もよい。
リール収納部41を携帯電話のバッテリカバーとするのもよい。この場合は携帯補助具付き携帯品を形成する。
[0019]
<第38の実施の形態>
図54〜図56に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において60はロック機構付き付勢巻取り装置であって、ロック機構付き付勢巻取り装置60はリール収納部61と、このリール収納部61の内部に設けられた付勢巻取り機構部62と、この付勢巻取り機構部62からリール収納部61外に引き出された左リール紐63a、右リール紐63bの一対の平紐で首掛けループを形成するループ紐64と、付勢巻取り機構部62の上方に設けられた付勢巻取り機構部62の付勢回転をロック状態とし且つ摘んだ指で押え押し込んでロック状態を解除する押し込みボタン形態のロック解除ボタン65をリール収納部61の外に開口部66から露出させたロック機構部67と、リール収納部61の付勢巻取り機構部62を収納している巻取り機構リール収納部68と、リール収納部61のロック機構部67を収納してなる巻取り機構リール収納部68よりも前方に突出してなるロック機構リール収納部69と、巻取り機構リール収納部68とロック機構リール収納部69に境に形成された顎部70と、この顎部70から突出された携帯電話Kの首から吊り下げた状態で見て携帯電話本体Bの頂部に設けられたフック掛け穴71に嵌合掛けるフック部72、72を有するフック機構部73と、リール収納部61の下部に立ち下げられた差込片74とからなっている。
[0020]
付勢巻取り機構部62は、リール収納部61と一体成形により設けられた発条固定軸75に回転自在に取り付けられた一対にフランジを有するリール76と、このリール76に内設され内端を発条固定軸75に固定し外端をリール76に固定して、リール76を付勢巻取り回転状態にする発条77と、ループ紐64を案内する案内コロ78a、78b、78c、78dとからなっている。
[0021]
ロック機構部67は、円形ボタン形態のロック解除ボタン65と、この円形ボタン形態のロック解除ボタン65の下部の左右に突出するように設けられた板状のロック部79a、79bと、ロック解除ボタン65の下方に該65に隣接してリール収納部61に固定設けられた紐通し口形成体25と、ロック解除ボタン65に入れられ該65を押し出し付勢状態としている圧縮コイルバネ20とからなっている。
通常の状態では圧縮コイルバネ20の押し出し付勢されているロック部79a、79bはその前部を通っているループ紐64を押して左リール紐通し口26、右リール紐通し口27および左引出し口23、右引出し口24とであるいはいずれか一方を口とロック部とがずれることによる一種の噛み状態(挟み状態)にしてロックし、よって付勢巻取り回転を使用とするリール76の回転がロックされ、その場所で係留状態にされる。
指でリール収納部61ごと親指と人差し指でロック解除ボタン65を摘み該65を人差し指で押し込むことにより、ロック部79a、79bが後方に移動してループ紐64を該79a、79bが押える状態が解除される。ロック解除ボタン65を押し込んだままで、上方に移動させるとリール76の付勢巻取り回転によりループ紐64は自動的に巻き取られ、下方に移動させるとリール76は巻取り付勢力に抗して送出し回転をして発条77が巻かれる。
[0022]
フック機構部73は、ロック機構リール収納部69の下方内の左右に設けられた操作駒80、81と、操作駒80、81の外側部に設けられたロック機構リール収納部69の側部から外に突き出した押し込み部82と、操作駒80、81の内側部に設けられた80、81と一体成形により形成されたスプリング83と、操作駒80、81の下部に設けられた顎部70から外に突き出したフック72a、72bと、スプリング83、83を受けるリール収納部61と一体成形で設けられたスプリング受部84とからなっている。
押し込み部82、82を押し込むとスプリング83、83に抗してフック部72、72は内側に移動し(携帯電話Kのフック掛け穴71に出し入れできる状態)、押し込み部82、82の押し込みを止めるとスプリング83、83の押し出し付勢力によりフック部72、72は外側に移動しその状態(携帯電話Kのフック掛け穴71のフックが掛った状態)が保持される。
携帯電話Kに取り付ける際には、先ず差込片74を携帯電話Kの裏側に設けた片差込部85に差し込んでからフック部72、72をフック掛け穴71に嵌める。
[0023]
<第39の実施の形態>
図57に示す本発明を実施するための第4の実施の形態において前記第2の実施の形態と主に異なる点は、付勢巻取り機構を右リール紐46と同じものであるリール86の1つとし、リール86にリール収納部87の外でループを形成する左リール紐88aと右リール紐88bを重ね形態で巻き取ったロック機構付き付勢巻取り装置89を形成した点にある。
ロック機構部90、付勢巻取り機構部91。
[0024]
<40の実施の形態>
図58、図59に示す本発明を実施するための第5の実施の形態において92はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置92はリール収納部93と、このリール収納部93に内設されたリール94と、このリール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端をリール収納部93に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に重ね巻き取りされリール収納部93の外に引き出されてループを形成している左リール紐95a、右リール紐95bと、この左リール紐95a、右リール紐95bを抑え付けて移動を止めリール94の回転をロック・ロック解除するロック機構部96と、リール収納部93の裏側に設けられた薄平板形態のクリップ97とからなっている。
[0025]
ロック機構部96は、リール収納部93の上方にあけられた開口部98から一部を外に出してなる押し込みボタン形態のロック解除ボタン99と、このロック解除ボタン99の下方の左右に突出設けられた腕支持肩部100、100と、この腕支持肩部100、100に軸支され回動自在に設けられたへの字形状の腕部101、101と、ロック解除ボタン99内に収納された該99を押し出し付勢状態にする圧縮コイルバネ102とからなり、通常状態では圧縮コイルバネ102の押し出し付勢力によりロック解除ボタン99および軸受け肩部100、100も前方に位置し、これに伴って腕支持肩部100、100とリンク機構を形成する腕部101、101の先端は外側に付勢位置して左リール紐95a、右リール紐95bをリール収納部93の内壁に形成された凹部103、103に押し込み壁に押し当て挟持状態にして左リール紐95a、右リール紐95bの移動をロックし、それによりリール94はロックされる。
摘んだ指でロック解除ボタン99を押し込むと腕部101、101の先端は内側に動いて左リール紐95a、右リール紐95bから離れそのロックを解除する。ロック解除ボタン99を摘み押し込んだまま上下に自在に移動させることができ、指を離すと圧縮コイルバネ102の付勢力により自動的にロック状態となる。
[0026]
ロック解除ボタン99の下側には携帯電話Kを当てその取り付け位置を決めるための位置決め部104が設けられ、リール収納部93の上部には該93の頭部の中央を凹み形成してなる最大限に巻き込まれ張った左リール紐95a、右リール紐95bを指や爪で摘み易くするための凹部105が設けられている。
[0027]
<第41の実施の形態>
図60、図61に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において108はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置108はリール収納部109と、このリール収納部109の内部に設けられたリール94と、このリール94の内側に内設された該94を付勢巻取り回転させる内端をリール収納部109に固定された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10と、リール94に巻き取られてリール収納部109の頂部中央の引き出し口107から該109の外に引き出されてなるリール紐110と、リール94の上方に設けられたリール紐110を通し該110の移動とロックを行なうロック機構部111とからなっている。
リール紐110の先端にはクリップ106が設けられている。
[0028]
ロック機構部111は、円形中空形態のその頭部をリール収納部109の表に空けられた開口部112から出すように設けられた押し込みボタン携帯のロック解除ボタン113と、このロック解除ボタン113の左右に設けられたスプリング受部114、114と、ロック解除ボタン113に貫通されたリール紐110を通す紐通し部115と、スプリング受部114、114に支持されたロック解除ボタン113を押し出し付勢状態にするスプリング116、116とからなっている。
通常、ロック解除ボタン113はスプリング116、116に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部115に通されているリール紐110は前方の持っていかれて、引き出し口107と紐通し部115はズレ状態となり、引き出し口107と紐通し部115で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94もリール紐110の付勢引き状態でその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除ボタン113を指で押し込み操作すると、引き出し口107と紐通し部115は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除ボタン113を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すとスプリング116、116の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0029]
図61において、リール収納部109にカードケース117を接着して取り付けられ携帯補助具付き携帯品118を形成している。
カードケース117をリール収納部109のカバー側として形成することによりコスト低減を図ることができる。
[0030]
<第42の実施の形態>
図62に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、リール94に左リール紐120aと右リール紐120bを重ね巻きしリール収納部109外に引き出された部位でループ121を形成し、ロック機構部をロック機構部122としてなるロック機構付き付勢巻取り装置123を形成した点にある。
ロック機構部122は、リール収納部94の開口部112から一部を出すように設けられた円形の押しボタン形態のロック解除ボタン124と、このロック解除ボタン124の指当て部127から後方に延びた中空の支柱部125と、この支柱部125の後部に設けられたロックフランジ部126と、ロック解除ボタン124の指当て部127とロックフランジ部126の間に横凹形態に形成された紐通し部128、128と、支柱部125の中空部に一部を入れロック解除ボタン124を押し出し付勢状態とする圧縮コイルバネ129と、リール収納部109に一体成形により設けられてなるロック解除ボタン124を可動可能に収納する操作片収納部130と、この操作片収納部130に設けられた左リール紐120aと右リール紐120bを通す紐通し部131、131、131、131とからなっている。
通常、ロック解除ボタン124は圧縮コイルバネ129に前方に向けて押し出し付勢状態にあるので、紐通し部128、128に通されている左リール紐120aと右リール紐120bは前方の持っていかれて、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128はズレ状態となり、ロックフランジ部126と紐通し部131、131、131、131で噛まれ挟まれた状態にされて移動できないロック状態にある。この状態ではリール94も左リール紐120aと右リール紐120bの付勢引き状態のままその回転がロックされた状態にある。
指で摘んでロック解除ボタン124を指で押し込み操作すると、紐通し部131、131、131、131と紐通し部128、128は重なり状態となってそのロック状態は解除され、通されているリール紐110は移動が自在に行なえるようになる。ロック解除ボタン124を指で押し込んだまま上下移動を自在に行なうことができ、指を離すと圧縮コイルバネ129の押し出し付勢力により自動的にロック状態となって、好みの位置に係留することが自在に行なえる。
[0031]
<第43の実施の形態>
図63に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において前記第7の実施の形態と主に異なる点は、リール収納部109の蓋になる部位をカードケース134としてなる携帯補助具付き携帯品135を形成してなる点にある。
コストを低減をはかれるとともに、接着して取り付ける形態よりも薄くできる。
[0032]
<第44の実施の形態>
図64に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において138は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品138は折畳式携帯電話であって、携帯電話本体Bの後部側に前記第4の実施の形態のロック機構付き付勢巻取り装置89のロック機構部90と付勢巻取り機構部91を内設したものであるとともに、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体よりも薄形態のはみ出し部139に形成し、このはみ出し部139にロック機構部90およびそのロック解除ボタン43を設けた構成としたものである。
左リール紐88aと右リール紐88bとで首に掛けるループ142を形成している。
ディスプレー部Dの表面には太陽電池パネル144が設けられ、光のあるところでは自動的にバッテリー140に充電がなされるようになっていて、ディスプレー部Dは略直角に開いたところで確りとした停止状態(それ以上開くことが容易にできる)になるようにヒンジー部141が構成されている。
ロック解除ボタン43を伸縮柔軟性シート部材などのカバーを設けて、内部に埃等が入らないようにするのがよい。
[0033]
<第45の実施の形態>
図65に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第9の実施の形態と主に異なる点は、携帯電話本体Bの上部をディスプレー部Dから上部にはみ出した携帯電話本体B本体おなじ厚さのはみ出し部143に形成した携帯補助具付き携帯品144を形成した点にある。
[0034]
<第46の実施の形態>
図66に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において145は携帯補助具付き携帯品であって、この携帯補助具付き携帯品145はICカードなどのカードを収納するカード収納部146を有するカード本体147と、このカード本体147の上部に突出して設けられたはみ出し部148と、このはみ出し部148に設けられた前部にロック解除ボタン124を位置させてなるロック機構部122と、カード本体147の裏に設けられた左右一対の左リール体149、右リール体150とからなる付勢巻取り機構部151と、左リール体149、右リール体150に付勢巻き取られ外に引き出され、ロック機構部122を通され、首に掛けるループ152を形成する左リール紐153a、右リール紐153bとからなっている。
左リール体149、右リール体150はリール収納部154と、このリール収納部154に収納された左リール紐153a、右リール紐153bを付勢巻取りするリール94と、リール94の内側に設けられた該94を付勢巻取り回転させる内端をリール収納部154に一体的に形成された発条固定軸14に固定し外端をリール94に固定してなる発条10とからなっている。
左リール体149、右リール体150はカード本体147に接着などにより固定されている。カード本体147をリール収納部154の蓋とする構成もよい。この場合カード本体147はリール収納部154とともにそのリール収納部の構成部といえ、発条固定軸などの軸を設けることが可能である。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
[0035]
<第47の実施の形態>
図67に示す本発明を実施するための最良の第12の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部122をはみ出し部の148の前部に設け、ロック機構部122の下方ではみ出し部148に左リール紐153a、右リール紐153bを通し裏側にまわすための紐通し孔158を設けてなる携帯補助具付き携帯品159を形成した点にある。
[0036]
<第48の実施の形態>
図68に示す本発明を実施するための最良の第13の実施の形態において前記第11実施の形態と主に異なる点は、ロック機構部を左リール45、右巻取リール46を横並びにした付勢巻取り機構部42とし、ケース本体162を付勢巻取り機構部42とロック機構部122を収納するリール収納部とした携帯補助具付き携帯品163を形成した点にある。
裏側にはワイシャツの胸ポケットなどに係止するための弱い付勢力のクリップ164が設けられている。
左リール45も右リール46と同じように発条10を有する構成として、2つのリールがするのもよい。
ロック機構部122の詳細は図14を参照。
[0037]
<第49の実施の形態>
図69に示す本発明を実施するための最良の第14の実施の形態において170はロック機構付き付勢巻取り装置であって、このロック機構付き付勢巻取り装置1はICカード、名刺、薄型通信装置などのカード等を収納するカード等収納部171を前部に有してなる四角形のカード等保持部172と、このカード等保持部172の後部(裏側に)に接着された設けられた筐体からなるリール収納部173と、このリール収納部173の上部に10mm以上の間隔で設けられた左引出し口174、右引出し口175と、リール収納部173に設けられた発条などの付勢力により付勢巻取り回転するリール176と、このリール176に重ね巻き取られて付勢巻取状態で左引出し口174、右引出し口175からリール収納部173外に引き出され先端がつながれてループ177を形成する左リール紐178、右リール紐179と、カード等保持部172の裏側であるリール収納部173に設けられたリール176の付勢巻取り回転をロックするロック機構部180と、リール176のロック状態を解除するロック機構部180の一部である、親指と人差し指で摘み押し込むことによってリール176のロック状態を解除状態として、親指と人差し指で摘み押し込んだ状態では左リール紐178、右リール紐179の自動巻取り引き込みと強制引出しという上下移動操作が自在に行えるとともに、指の該押し込みを止めると圧縮コイルバネ(図示せず)の付勢力により押し上げられて該リール176の付勢回転をロックするロック解除ボタン181と、リール収納部173の裏側ロック解除ボタン181の上方に設けられたループ側面ファスナ183とからなっている。
着衣の胸ポケットや前合わせに取り付けたフック側面ファスナにループ側面ファスナ183を係着させておくことができる。
[0038]
ロック機構部180はリール176の中央に貫通孔形態に形成された中空部と、この中空部の位置するリール収納部173の部位にあけられた開口部182と、前記中空部の内端を内側に突出させるように形成された複数の内向き噛み合い突起と、ロック解除ボタン181の内側端の外側に突出させるように形成された前記内向き噛み合い突起と噛み合う複数の外向き噛み合い突起と、開口部182の内側に形成されたロック解除ボタン181の突起が嵌り該181の回転をロックする凹み部と、リール176の前記中空部に収納されたロック解除ボタン181を押し出し付勢する圧縮コイルバネとからなっている。
ロック解除ボタン181を押し込み移動させると、外向き噛み合い突起は内向き噛み合い突起の奥川に移動してその噛み合いが解除されてリール176は付勢巻取り回転状態となって、ロック解除ボタン181を押し込んだまま腕を伸ばすとリール176は強制回転させられて左リール紐178、右リール紐179を引き出し延ばしてカード等保持部172を離し移動させ、腕を縮めるとそれに応じてリール176は付勢巻取り回転して左リール紐178、右リール紐179を自動的に巻き取る。
ロック解除ボタン181の押し込みを止めると(指を離すか緩める)、圧縮コイルバネの付勢力によって押し出され、外向き噛み合い突起と内向き噛み合い突起が噛み合い状態になって、リール176の回転はロックされる。
[0039]
<第50の実施の形態>
図70に示す本発明を実施するための最良の第15の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、カード等保持部172の裏側にリール収納部173を下から上に向けて移動させ嵌め込みセットするリール筐体嵌め込みセット部185を設けてなるロック機構付き付勢巻取り装置186を形成した点にある。
このような構成としても、前記第14の実施の形態のものと同様な作用・効果を得ることができる。
カード等保持部172の裏側にリール収納部173を固定した形態であるので、面ファスナによる係着、平フックとフック掛けなどによっても可能である。
[0040]
<第51の実施の形態>
図71に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において前記第14の実施の形態と主に異なる点は、カード等保持部172そのものを四角形の筐体形態として、該筐体からなるリール収納部185とし、カード等保持部を透明板186を有するカード等187を上から挿入収納するカード等保持部188とし、リール収納部185の上部にリール紐を摘み易くするための凹189を設けてなるロック機構付き付勢巻取り装置190を形成した点にある。
[0041]
<第52の実施の形態>
図72に示す本発明を実施するための最良の第176の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、ロック解除部122およびロック解除ボタン124をケース本体162(カード等保持部)の裏側の右リール体149、左リール体150の上方に設けてなるロック機構付き付勢巻取り装置192を形成した点にある。
[0042]
<第53の実施の形態>
図73に示す本発明を実施するための最良の第16の実施の形態において前記第13の実施の形態と主に異なる点は、ロック解除部122とケース本体162の間に一枚板からなる延長部194を設け、この延長部194の前部にカード等保持部172を設け、裏側にループ側面ファスナ183を設け、ロック解除部122の下方に右リール紐153a、左リール紐153bを後ろ側に通す紐通し孔193を設けてなる付勢巻取り式携帯補助195を形成した点にある。
本発明はカード携行補助具あるいは携帯電話携行補助具などの携帯品携行補助具を製造する産業で利用される。
K:携帯電話、
1:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
2:プレート、
3:付勢巻取り装置、
4:フック面ファスナ、
5、5、5、5:掛け穴、
6:首掛け帯紐、
7:細紐ループ取付け部材、
8:開閉環、
9:前プレート、
10:後プレート、
11:筐体、
12:首掛けループ、
13:巻取り紐、
14:巻取り紐、
15:案内コロ、
16:案内コロ、
17:付勢巻取り装置本体、
18:案内コロ、
19:案内コロ、
20:巻取り紐案内部、
21:ロック体、
22、22:着脱パーツ、
23:ループ面ファスナ、
35:外駒、
36:ヘッド、
37:付勢手段入り部、
38:支柱、
39:挟持板、
40:摘み抑え込みロック解除部(内駒)、
41:押し出し付勢手段、
42、42:外駒紐通し孔、
43、43:分離部、
50:フック、
51:フック、
53:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
54:フック掛、
55:フック掛、
56:付勢巻取り装置、
57:筐体、
58、58:巻取り紐、
59:付勢巻取り装置本体、
60:付勢巻取り装置本体、
61:フック面ファスナ、
62:吊バンド、
63:ループ面ファスナ、
64:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
65:バンド通し掛り部、
68:携帯品取付け部、
69、69、69、69:係止凹部、
70:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
71,71,71,71:携帯品側係止部、
73、73:巻取り紐、
74:付勢巻取り装置本体、
75:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
77:ロック体、
78:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
79a、79b:支柱、
80:下部プレート、
81:上部プレート、
82:可動体、
83:挟持部、
84a、84b:圧縮コイルバネ、
86:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
87:ベースプレート、
88:ロック体、
89:カードケース、
90:首掛け紐部、
91:クリップ、
92:付勢巻取り装置、
93:紐通し穴、
94:外駒、
95:紐通し穴、
96:摘み抑え込みロック解除部、
97:圧縮コイルバネ、
98:付勢巻取り装置、
99:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
100:付勢巻取り装置、
103:雄パーツ、
104:紐通し部、
105:雌パーツ、
106:細吊り紐、
107:着脱パーツ、
108:ロック体、
109:摘み抑え込みロック解除部、
110:抑え嘴部位、
111:受け挟持部、
112、112a、112b:付勢巻取り装置、
113:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
114:指当て部、
116:連結部、
117:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
120:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
121:付勢巻取り装置、
124:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
125、125a、125b:付勢巻取り装置、
126、126a、126b:リール、
127:開口部、
128:付勢巻取り装置本体、
129:ロック体、
130:付勢手段、
131:巻取り紐引出し口、
132:固定軸、
133:軸支部、
134:発条、
136:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
139:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
140、140a、140b:付勢巻取り装置、
141:前鍔、
142:後鍔、
143:紐巻取り溝、
144:リール、
145:摘み抑え込みロック解除部通し穴、
146:案内軸、
147:圧縮コイルバネ、
148:リール当接ロック部、
149:可動体、
150:摘み抑え込みロック解除部、
151:付勢巻取り装置本体、
153:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
155:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
156:付勢巻取り装置、
157:筐体、
158:第1の固定支柱、
159:第2の固定支柱、
160:第1の発条、
161:第2の発条、
162:発条囲い部、
163:鍔部、
164:紐巻取り溝、
165:第1のリール、
166:第2のリール、
167:摘み抑え込みロック解除部し通し穴、
168:案内軸、
169:圧縮コイルバネ、
170:リール当接ロック部、
171:可動体、
172:摘み抑え込みロック解除部、
175:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
178:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
179:付勢巻取り装置、
180:摘み抑え込みロック解除部支持案内部、
181:摘み抑え込みロック解除部突出口、
182:摘み抑え込みロック解除部、
183:圧縮コイルバネ、
184:圧縮コイルバネ、
185:紐通し穴、
188:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
189:天板、
190:巻取り紐案内コロ、
192:筐体、
193:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
194:付勢巻取り装置
200:ロック片、
201:付勢手段、
202:摘み抑え込みロック解除部、
203:ロック部、
204:付勢巻取り装置、
207:首掛け部体、
208:付勢巻取り式ネックストラップ装置。
1:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
2:プレート、
3:付勢巻取り装置、
4:フック面ファスナ、
5、5、5、5:掛け穴、
6:首掛け帯紐、
7:細紐ループ取付け部材、
8:開閉環、
9:前プレート、
10:後プレート、
11:筐体、
12:首掛けループ、
13:巻取り紐、
14:巻取り紐、
15:案内コロ、
16:案内コロ、
17:付勢巻取り装置本体、
18:案内コロ、
19:案内コロ、
20:巻取り紐案内部、
21:ロック体、
22、22:着脱パーツ、
23:ループ面ファスナ、
35:外駒、
36:ヘッド、
37:付勢手段入り部、
38:支柱、
39:挟持板、
40:摘み抑え込みロック解除部(内駒)、
41:押し出し付勢手段、
42、42:外駒紐通し孔、
43、43:分離部、
50:フック、
51:フック、
53:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
54:フック掛、
55:フック掛、
56:付勢巻取り装置、
57:筐体、
58、58:巻取り紐、
59:付勢巻取り装置本体、
60:付勢巻取り装置本体、
61:フック面ファスナ、
62:吊バンド、
63:ループ面ファスナ、
64:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
65:バンド通し掛り部、
68:携帯品取付け部、
69、69、69、69:係止凹部、
70:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
71,71,71,71:携帯品側係止部、
73、73:巻取り紐、
74:付勢巻取り装置本体、
75:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
77:ロック体、
78:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
79a、79b:支柱、
80:下部プレート、
81:上部プレート、
82:可動体、
83:挟持部、
84a、84b:圧縮コイルバネ、
86:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
87:ベースプレート、
88:ロック体、
89:カードケース、
90:首掛け紐部、
91:クリップ、
92:付勢巻取り装置、
93:紐通し穴、
94:外駒、
95:紐通し穴、
96:摘み抑え込みロック解除部、
97:圧縮コイルバネ、
98:付勢巻取り装置、
99:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
100:付勢巻取り装置、
103:雄パーツ、
104:紐通し部、
105:雌パーツ、
106:細吊り紐、
107:着脱パーツ、
108:ロック体、
109:摘み抑え込みロック解除部、
110:抑え嘴部位、
111:受け挟持部、
112、112a、112b:付勢巻取り装置、
113:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
114:指当て部、
116:連結部、
117:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
120:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
121:付勢巻取り装置、
124:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
125、125a、125b:付勢巻取り装置、
126、126a、126b:リール、
127:開口部、
128:付勢巻取り装置本体、
129:ロック体、
130:付勢手段、
131:巻取り紐引出し口、
132:固定軸、
133:軸支部、
134:発条、
136:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
139:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
140、140a、140b:付勢巻取り装置、
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142:後鍔、
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144:リール、
145:摘み抑え込みロック解除部通し穴、
146:案内軸、
147:圧縮コイルバネ、
148:リール当接ロック部、
149:可動体、
150:摘み抑え込みロック解除部、
151:付勢巻取り装置本体、
153:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
155:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
156:付勢巻取り装置、
157:筐体、
158:第1の固定支柱、
159:第2の固定支柱、
160:第1の発条、
161:第2の発条、
162:発条囲い部、
163:鍔部、
164:紐巻取り溝、
165:第1のリール、
166:第2のリール、
167:摘み抑え込みロック解除部し通し穴、
168:案内軸、
169:圧縮コイルバネ、
170:リール当接ロック部、
171:可動体、
172:摘み抑え込みロック解除部、
175:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
178:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
179:付勢巻取り装置、
180:摘み抑え込みロック解除部支持案内部、
181:摘み抑え込みロック解除部突出口、
182:摘み抑え込みロック解除部、
183:圧縮コイルバネ、
184:圧縮コイルバネ、
185:紐通し穴、
188:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
189:天板、
190:巻取り紐案内コロ、
192:筐体、
193:付勢巻取り式ネックストラップ装置、
194:付勢巻取り装置
200:ロック片、
201:付勢手段、
202:摘み抑え込みロック解除部、
203:ロック部、
204:付勢巻取り装置、
207:首掛け部体、
208:付勢巻取り式ネックストラップ装置。
Claims (1)
- 筐体、この筐体に設けられた発条、この発条により付勢巻取り回転する該筐体に内設されたリール、このリールに付勢巻取られた紐とからなる付勢巻取り装置本体と、
前記リールから引き出された前記紐を付勢力により常時付勢ロック状態としておくための付勢可動体と、
前記筐体と一体成型、一体成形、融着、溶着、接着などにより一体化されてなる、前記付勢可動体を支持する可動体支持部と、
前記付勢可動体の前記紐に当る可動側紐ロック部位とで前記紐を対峙挟み形態あるいはズレ挟み形態などの挟みロック状態とする、前記可動体支持部側に設けられた支持側紐ロック部位と、
前記付勢可動体を付勢状態とするための圧縮コイルバネ、ゴム製などの弾性部材あるいは他のスプリング部材などからなる付勢手段とからなり、
前記付勢可動体がフリー状態では紐はロック状態とされるとともに、該付勢可動体を指で押し込み可動させると前記か可動側紐ロック部位と前記支持側紐ロック部位が離れて前記紐の挟みロックが解除されたロック解除状態とされて、該紐が移動自在とされることを特徴とするロック機構付き付勢巻取り装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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