JP4985125B2 - 巻取り装置および巻取り装置を用いた吊下げ装置 - Google Patents

巻取り装置および巻取り装置を用いた吊下げ装置 Download PDF

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Description

本発明は巻取り装置および巻取り装置を用いた吊下げ装置に係り、とくにコード等の紐状体を巻取るための巻取り装置およびこのような巻取り装置によって巻取られるコード等の紐状体が接続される電気機器を吊下げる吊下げ装置に関する。
携帯電話機の技術の進歩に伴って、各種の機能が取付けられるようになっている。すなわち携帯電話機に、デジタルカメラやミュージックプレーヤ等の機能のみならず、ワンセグテレビと称されるテレビジョン放送の受像機としての機能や、Suica(登録商標)やFelica(登録商標)等のような電子タグを代表する非接触近接通信機能を用いた自動改札機対応機能や決済機能等の様々な付加機能が追加される傾向にある。これによって音楽の再生プレーヤを首からネックストラップによって吊下げ、また胸のポケットや鞄の中に入れて使用し、さらにその他に財布や定期券を持って行動する行動様式に代えて、携帯電話機をネックストラップによって首から吊下げて、テレビジョン放送の視聴や電車での移動、あるいは買い物等を行なうことが可能になっている。
一方で、電源や音声信号を伝達するためのコードが付いた電子機器において、電気コードを巻取るための巻取り装置を設けることは、例えば特公平5−34840号公報や、実開昭57−91389号公報に開示されているように、従来から広く行なわれている。ヘッドホンやヘッドセットにおいても、収納時におけるコードの絡みを防止することを目的として、コードを巻取る巻取り機構を用いることは、とくに珍しくなくなっている。このような状況下において、携帯電話機の多機能化や、数百、数千の曲や映像を再生する携帯式デジタルプレーヤ等のような携帯式電子機器の進化によって、より便利な携帯性能を考慮した使用方法が求められる傾向にある。
しかるに、とくに多機能化する携帯電話機に対し、便利なストラップ式のヘッドホン、ヘッドセットは、存在しなかった。何故ならば、従来の小型プレーヤをネックストラップによって首から吊下げるタイプのものであって、ワンセグのテレビジョン受像機の機能や、決済機能を有する携帯電話機を首に吊下げて使用する場合には、ネックストラップから携帯電話機までの吊下げ長さが首から胸までで一定の値になる。従ってそのままの状態で、携帯電話機によってワンセグ機能を利用してテレビジョン受像機を視聴しようとすると、胸からの距離が20cm程度の値になってしまい、ディスプレイの位置が近すぎる位置になる。このことから、携帯電話機によってテレビジョン受像機を視聴する場合には、ネックストラップを取外す必要があった。また自動改札機も腰の高さ程度の位置に自動改札機のタッチセンサがあるために、ネックストラップによって首から吊下げた携帯電話機を自動改札機のタッチセンサにかざすためには不自然な姿勢をとらなければならず、このために、いちいち携帯電話機を首から取外して携帯電話機を自動改札機のタッチセンサにアクセスする必要があった。
一方で電源や音声信号を伝達するためのコードがついた製品においては、携帯・収納時のコードの絡み防止を主目的として、コードを巻取る巻取り機構を用いることが多い。例えばヘッドホンセットにもコードの巻取り機能を付けることが一般的になっている。
先端部にプラグが接続されたコードをぜんまいばねを備えるリールで巻取る構造において、引出したコードを引出した状態で保持したり、解除してリールによって巻取りを行なうための機構として、大きく分けて2種類の機構がある。第1の機構は、リールの端面に鋸歯状歯を付けたラチェット機構である。この場合にはラチェット爪の動作・解除によって巻取りと引出しの切換えを行なう。2つ目は、ボールベアリングと、このボールベアリングの動く範囲を溝で規制するロック円板を用いる構造である。
前者のラチェット機構は、解除釦を押す操作を行なわない限り巻取りが行なわれない構造に構成し易いために、不用意に巻取りがなされない構造を望む場合に用いられる。これに対して後者のボールベアリング式は、少し引出すと巻取りが行なわれ、より多く引出すと巻取りが継続されるという操作の簡便さを求める場合に好適である。
とくにボールベアリングを用いたロック円板によるロック機構は、ボールが動く範囲を溝で規制することによって動作を行なうが、溝の深さを最適に設定し、溝の深さの差を利用する機構であって、一般的には、リールと筐体との間に溝が設けられ、ボールベアリングを挟む構成になる。そのために、筐体が少しでも押さえつけられたり、ボールが傾いたりすると、ボールと溝との間の隙間が変わってしまって動作が不安定になる恐れがあった。一方で小型軽量化のためには、筐体の剛性を十分にとることが難しく、リールがスムーズに動くためには、ガタをある程度見込む必要があり、このために2つの要求の両立が困難になっている。

特公平5−34840号公報 実開昭57−91389号公報
本願発明の課題は、紐状体を確実に巻取ることが可能な巻取り装置、およびこのような巻取り装置を用いた吊下げ装置を提供することである。
本願発明の別の課題は、コード等の紐状体を簡便な操作によって巻取ることができるようにした巻取り装置と、およびこのような巻取り装置を用いた吊下げ装置を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、小型軽量であってしかも確実な動作と操作性とを備えた巻取り装置、およびこのような巻取り装置を備えた吊下げ装置を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、ヘッドホンセットにおける小型軽量でかつ確実な動作と操作性とを備えたコードの巻取り装置、およびこのような巻取り装置を備えたヘッドホンセットの吊下げ装置を提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な発明は、リールの外周部に紐状体を巻付けて巻取るようにした巻取り装置において、
前記リールに該リールと一緒に回転するように取付けられ、溝部を備えるロック円板と、前記ロック円板の溝内を相対的に移動するボールと、
を具備し、前記ロック円板はこの巻取り装置の筐体に回転可能に支持されるとともに、前記リールに遊嵌された状態で一緒に回転するように係合されていることを特徴とする巻取り装置に関するものである。
ここで、前記リールが支軸によって前記筐体に回転可能に支持されるとともに、前記リールと前記支軸との間に弾性部材が介装され、該弾性部材の弾性復元力によって前記リールが回転して前記紐状体を巻取るようにしてよい。また前記ロック円板は、前記リールに対して傾斜可能に取付けられていてよい。また前記溝部は前記ロック円板の前記リールと対向する面とは反対側の面に形成され、少なくとも前記リールが内部に収納される前記筐体の内表面に設けられたホルダに前記ボールが保持され、前記ボールが前記ロック円板の前記溝内を相対的に転動するようにしてよい。また前記ロック円板の溝部内を相対的に転動する前記ボールが前記筐体の内表面に設けられている保持溝から成る前記ホルダによって前記リールの半径方向に移動可能に保持されてよい。また前記ロック円板の外周部に係合用の突部が形成され、該突部が前記リールの嵌合孔の内周面に形成された係合用凹部に形成され、前記ロック円板と前記リールとが一緒に回転するように前記ロック円板が前記リールに取付けられてよい。
また前記ロック円板の溝部が第1の溝と第2の溝とロック部とを有し、前記紐状体を引出す際には前記ボールが前記ロック円板の前記第1の溝内を相対的に転動し、前記ボールが前記第1の溝にある状態で前記紐状体の引出しを停止すると、前記リールが前記弾性部材によって最大1回転戻って前記第1の溝と鋭角状に交わる前記ロック部に前記ボールが入込んで前記リールがロックされ、前記ロック状態で前記紐状体を引出すと前記ボールが前記ロック部から前記第2の溝を通って前記第1の溝に戻って更に引出され、前記第2の溝内に前記ボールがある状態で前記紐状体の引出しを解除すると前記ボールが前記第2の溝内を相対的に転動するとともに前記弾性部材によって前記リールが巻取り方向に回転して巻取り動作が行なわれてよい。また前記ロック円板の前記溝部を構成する前記第1の溝と前記第2の溝とが前記ロック円板上において同心円状に形成され、しかも前記ロック部が前記第1の溝と前記第2の溝との間に前記第1の溝および前記第2の溝に連通して形成されてよい。また前記紐状体が信号ケーブルであってよい。
本願の別の主要な発明は、首に巻付けられるネックストラップの分岐部に巻取り装置が設けられ、該巻取り装置によって先端部にコネクタが取付けられたコードが巻取られるようになっており、
前記巻取り装置はこの巻取り装置の筐体に回転可能に支持されるとともにリールと一緒に回転するロック円板を備え、該ロック円板の溝内をボールが相対的に移動するようになっており、しかも前記ロック円板は前記リールに遊嵌されて傾斜可能に取付けられており、
前記巻取り装置の筐体に吊下げ手段を介して携帯式電子機器が吊下げられ、前記コネクタが前記電子機器に接続されるようになっており、前記吊下げ手段が連結部材を介して前記巻取り装置の筐体に対して係合および離脱自在であることを特徴とする吊下げ装置に関するものである。
ここで、前記巻取り装置の筐体側のホルダに保持されている前記ボールが前記ロック円板の溝内を相対的に転動してコードの引出しおよび巻取りが行なわれてよい。また前記リールで巻取られるコードが片側1本であってよい。また前記リールの端面の導体パターンと対接するブラシを有する接点基板が前記巻取り装置の筐体内に取付けられてよい。
本願発明の好ましい態様は、ネックストラップタイプのヘッドホン・ヘッドセットの吊下げ装置において、プラグ付きコードをぜんまいばね付きのリールで巻取るようにし、携帯電話機と連結された連結部材を備え、この連結部材にコードの引出しを防止する係合機構を設けるようにしたものである。ここで、コードの引出し長さを0〜0.6mの範囲内で調整可能にしている。またコードの引出し長さの固定手段を、コードをさらに引出すことによって解除することを可能にしている。また連結部材に携帯電話機を吊下げる吊下げ紐の長さを調整可能にしている。またコードの先端側のプラグにマイクロホンと着信スイッチとを設けるようにしている。またコードの余分な長さの部分を連結部材に収納可能にするか、あるいは巻取り手段を設けるか、若しくはカールコードにする。
このような態様によると、コードをぜんまいばね付きのリールで巻取るストラップ装着方式のヘッドホン・ヘッドセットにおいて、連結部材に係合機構を設けることによって、重量がある携帯電話機でも、その重さに関係なくずり下がることがなく、しかもコードを引出す際にも軽快でしかも巻取り力をも強すぎずに設定することが可能になる。また携帯電話機に巻取り可能なコードを接続したことによって、コードの長さを調整できるために、携帯電話機のワンセグ機能を利用して、テレビ放送を視聴する際に、ネックストラップによって首から吊下げたままの状態で、視聴することができる。また自動改札機を通過する際に、ネックストラップによって首から下げた携帯電話機をタッチセンサに容易にアクセスさせることができ、このためにいちいちネックストラップを首から外す必要がなくなる。またヘッドセットに構成する場合には、プラグの内部にマイクロホンを配置することによって、マイクロホン用のシールド線をマイク内部で完結することができ、巻取りコード部はオーディオ信号だけで済むようになり、線材構成が簡単で、コードも細くできる。また巻取り部分の小型軽量化とコード断線防止による耐久性の向上が可能になる。また接続用プラグ付きコードの余剰な長さを糸巻きに巻いたり、カールコードにしたりすることによって、余分なコードが外にはみ出すことがなくなる。
本願発明の別の好ましい態様は、プラグ付きコードをぜんまいばね付きのリールで巻取るようにした巻取り装置において、引出したコードを引出した状態で保持したり解除したりするのに、ボールとボールの動く範囲を溝で規制することによって行なうロック円板式のロック機構において、溝を構成するロック円板とリールとを互いに別体で構成するようにしたものである。ここで、リールに巻取るコードが、従来の両端巻取りでなく、片側1本であってよい。またリールと筐体との間に接点端子と接点基板とを備えるようにしている。
このような態様によると、ボールが転動する溝を構成するロック円板をリールと別体で構成することによって、筐体が押さえ付けられたり、リールが傾いても動作の安定性が損なわれず、小型軽量であるために、筐体の剛性を十分にとる必要がなく、リールがスムーズに動くためにはある程度のガタを見込んでも動作が安定であって、リールに巻取るコードが、従来の両端巻取りではなく、片側1本でも動作が確実になる。またリールと筐体との間に接点端子と接点基板とを配するようにし、途中に着信スイッチやリモコン機能・ボリューム等を設置することが可能になる。このような態様をヘッドホン装置に応用すると、電子機器に接続されるコードの巻取り機能を付与することができ、小型軽量でかつ確実な動作と便利な操作性とを備えることが可能になる。
本願の主要な発明は、リールの外周部に紐状体を巻付けて巻取るようにした巻取り装置において、リールに該リールと一緒に回転するように取付けられるロック円板と、ロック円板の溝内を相対的に移動するボールと、を具備し、ロック円板はリールに遊嵌され、かつリールに対して傾斜可能に取付けられるようにしたものである。
従ってこのような巻取り装置によると、ボールと共働して紐状体の巻取りおよびロックを行なうためのロック円板がリールに対して傾斜可能になっているために、筐体が押さえ付けられたりあるいはリールが傾いても、ボールが転働する溝を備えるロック円板の溝の部位の隙間が変化することなく、これによって動作が安定になり、小型軽量でかつ確実な動作と操作性とを備えた巻取り装置を提供できるようになる。
本願の別の主要な発明は、首に巻付けられるネックストラップの分岐部に巻取り装置が設けられ、該巻取り装置によって先端部にコネクタが取付けられたコードが巻取られるようになっており、巻取り装置はリールと一緒に回転するロック円板を備え、該ロック円板の溝内をボールが相対的に移動するようになっており、しかもロック円板はリールに遊嵌されて傾斜可能に取付けられており、巻取り装置の筐体に吊下げ手段を介して携帯式電子機器が吊下げられ、コネクタが電子機器に接続されるようになっており、吊下げ手段が連結部材を介して巻取り装置の筐体に対して係合および離脱自在であるようにしたものである。
従ってこのような吊下げ装置によると、携帯式電子機器をコードの巻取り装置の筐体を介してネックストラップによって吊下げることができる。そして連結部材を巻取り装置の筐体から離脱させるとともに、コードを巻取り装置から引出すことによって、電子機器を任意の位置に手で移動させることが可能になり、任意の位置で携帯式電子機器を各種の態様で使用することが可能になる。
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1は本実施の形態の携帯電話機の吊下げ装置の全体の構成を示しており、この吊下げ装置はネックストラップ10を備えている。なおこの携帯電話機20は、デジタルカメラやミュージックプレーヤの機能のみならず、ワンセグ方式のテレビジョン受像機の機能、およびSuica(登録商標)等のような非接触近接通信機能を用いた自動改札機対応機能や決済機能等の付加機能が追加された携帯電話機である。ネックストラップ10は首に巻付けることによって、携帯電話機20を吊下げて保持するようになっている。そしてネックストラップ10にはその長さ方向に沿って通信ケーブルであるコード11が配索されるとともに、押え14の位置でこのコード11がネックストラップ10から分離されるようになっている。そしてコード11の先端にはイヤホン12あるいはヘッドホンが接続される。イヤホン12は、携帯電話機20をミュージックプレーヤとして使用する場合の再生装置として機能する。あるいはまた携帯電話機20によってハンズフリーで用いるときの受話器としてイヤホン12が用いられる。
上記ネックストラップ10の分岐位置であってペンダントヘッドに当たる部位に、巻取り装置13が取付けられる。この巻取り装置13の下端側の筒状口部15に連結部材16が接続されるとともに、この連結部材16の側方からコード17が引出され、このコード17の先端部にプラグ18が接続されている。プラグ18は、携帯電話機20の側面側のジャックに挿入されるようになっている。そして携帯電話機20は、上記連結部材16に、吊下げ紐21を介して吊下げられるようになっている。
この携帯電話機20の吊下げ方式の特徴は、携帯電話機20の荷重を、巻取り装置13、連結部材16、および吊下げ紐21を介してネックストラップ10によって吊下げるものである。ここで巻取り装置13によって引出しおよび巻取り自在になっているコード17には、携帯電話機20の荷重がかからないようになっている。これは連結部材16に係合機構が設けられ、この係合機構によって、連結部材16が巻取り装置13の筐体の筒状口部15に係合保持される構造を採用しているからである。
巻取り装置13の筒状口部15と連結部材16との係合を解除すると、図2に示すように、連結部材16が筒状口部15から離脱する。従って携帯電話機20を手で持って、巻取り装置13から離れるように移動させると、この携帯電話機20に接続されているプラグ18が接続されているコード17が、巻取り装置13の筒状口部15から引出されるようになる。従ってこの巻取り装置13に巻取られているコード17の最大長まで任意に引出して携帯電話機20を任意の位置に移動させることができる。従って、例えば自動改札機のタッチセンサにアクセスさせる場合においても、引出されたコード17によって互いにつながった状態で連結部材16を筒状口部15から外して携帯電話機20を自動改札機のタッチセンサの上に容易にかざすことができる。
図3は巻取り装置13および連結部材16の構成を示している。巻取り装置13はシャーシ25を備え、このシャーシ25の中心部に立設して支軸26が設けられている。そして支軸26によって上記コード17を巻取るためのリール27が回転自在に支持される。リール27の上部は凹部28になっており、この凹部28内にぜんまいばね29が収納される。ぜんまいばね29は、リール27の外周面上にコード17を巻取るための弾性復元力をチャージするようになっている。またリール27の下面にはスリップリングが設けられ、このスリップリングと接触するようにブラシ30がシャーシ25の底部に取付けられた接点基板31上に配されている。ブラシ30は、上記ネックストラップ10に沿って配索されるコード11に接続される。従ってリール27によって巻取り可能なコード17と、ネックストラップ10に沿って配索されるコード11とが、上記スリップリングとブラシ30とによって互いに電気的に接続される。
シャーシ25の下面にはフロントカバー35が取付けられる。これに対してシャーシ25の上側にはリヤカバー36が取付けられる。リヤカバー36の下面には、支軸37が立設されるとともに、支軸37の側部であってリヤカバー35の内表面に凹溝から成るホルダ38が配され、このホルダ38によってボール39を保持するようにしてる。
ボール39は鋼球から構成され、ロック円板40の溝に嵌り込むようになっている。しかもロック円板40がリヤカバー36の下面に立設されている支軸37によって回転可能に支持され、止め輪41によって支軸37からの脱落が防止された状態でリヤカバー36に取付けられている。そしてロック円板40がリール27と一緒に回転するように上記リール27の嵌合孔95に遊嵌され、かつ突部97がリール27の係止用凹部96に係合される。このような構成によって、このロック円板40を介してコード17の引出しおよびロックを行なうようにしている。
上記フロントカバー35とリヤカバー36とによって閉塞される巻取り装置の下端側の部分には、シャーシ25から延出された半筒状部43と、リヤカバー36によって押さえられる半筒状部44とが互いに結合され、これによって筒状口部15が組立てられるようになっている。そして筒状口部15の外周面上には係合溝45が形成され、この係合溝45によって連結部材16と巻取り装置13との係合を達成するようにしている。また筒状口部15を構成する半筒状部43、44を結合状態で保持するために押えリング46が筒状口部15の根元側に取付けられる。以上のような構成に係る巻取り装置の断面構成が、図11に示される。
図4および図5はとくにリール27を示している。このリール27は、その上端側に開口した凹部28を備え、この凹部28に上述の如くぜんまいばね29を収納するようにしている。そして凹部28よりも図5において上方には、嵌合孔95が形成され、この嵌合孔95の上端側の部分に、ロック円板40が遊嵌されるようになっている。すなわち嵌合孔95の内周面には、円周方向に沿って30度間隔で係止用凹部96が形成されており、このような凹部96によって、ロック円板40の突部97を受入れ、これによってロック円板40がリール27と一緒に回転し、しかもリール27に対してロック円板40が傾斜可能に構成している。
図6および図7は上記リール27と組合わせて用いられるロック円板40を示している。ロック円板40は、図6に示すように、外周側の溝75と内周側の溝78とを備えるとともに、外周側の溝75の屈曲位置に壁部76が形成されている。また上記壁部76が形成されている屈曲位置の図6において左方にロック部77が形成され、このロック部77が内周側の溝78に連通されている。また内周側の溝78は連通溝79によって外周側の溝75に連通されるようになっている。またこのロック円板40の外周部には、90度間隔で4個所に突部97が形成され、これらの突部97がリール27の係止用凹部96に受入れられるようになっている。
次に上記巻取り装置13の筒状口部15に係合および離脱可能に連結される連結部材16の構成を説明する。連結部材16は図3および図12に示すように、筒状をなすコードホルダ51を備え、このコードホルダ51内をコード17が挿通されるとともに、側方に引出されるようになっている。そしてコードホルダ51の上部には背面側押え52が、下端側には操作部材53が取付けられるようになっている。また操作部材53の内側には、互いに対向するように支軸54が突設されている。この支軸54は、コードホルダ51の下面に設けられている軸受55によって回転可能に支持されるようになっている。すなわち操作部材53は、上記支軸54と軸受55とを介して、コードホルダ51の下面において回動可能に支持されるようになっている。しかも上記支軸54の周囲に巻ばね56が取付けられており、この巻ばね56によって、図13Aに示すように、操作部材53は支軸54を中心として反時計方向に回動付勢されるようになっている。
上記操作部材53の内表面には、一対のフック57が一体に形成され、このフック57によってクリップばね58が支持される。クリップばね58はほぼU字状の形状をなし、コードホルダ51の両側部に形成されているスリット59内に受入れられるとともに、このクリップばね58が上記筒状口部15の外周面の係合溝45に係合されることによって、連結部材16と巻取り装置13の筒状口部15とが互いに係合状態になる。従ってこれにより、連結部材16は、その荷重が筒状口部15を介して巻取り装置13によって受けられるようになり、コード17に携帯電話機20の荷重がかからなくなる。
コードホルダ51の端部には取付け部材62が取付けられる。取付け部材62は、上記吊下げ紐21を取付けるようにしている。この吊下げ紐21は、携帯電話機の紐挿通孔に挿通されるようになっている。従って連結部材16は、取付け部材62に取付けられる吊下げ紐21を介して携帯電話機20を吊下げて支持することになる。
次に上記コード17の先端部であってコードホルダ51の側部から引出されたコード17の先端に接続されるプラグ18の構造について説明する。図3および図12に示すように、プラグは両側から互いに接合されるプラグケース67、68を備えるとともに、とくに図3に示すように、このプラグケース67、68内に回路基板69が配されている。そして回路基板69上にマイクロホン70が実装されている。またプラグケース67、68の上部には、操作釦71が取付けられるようになっている。
次に上記巻取り装置13によるコード17の巻取りの動作を説明する。ロック円板42は図6および図10に示すように、その外周側に外周側の溝75が形成される。外周側の溝75には、その円周方向の所定の位置に壁部76が形成されている。壁部76は、比較的低い高さになっている。そしてこの壁部76の近傍に、V字状ロック部77が形成されている。またロック円板40の中心側には、内周側の溝78が形成されている。そして内周側の溝78と外周側の溝75とを連通させるように連通溝79が形成されるようになっている。
このようなロック円板40を用いたコード17の巻取り機構部による巻取りの動作は、ロック円板40の溝部が外周側の溝75と内周側の溝78とV字状ロック部77とを有し、コード17を引出す際にはボール39がロック円板40の外周側の溝75内を相対的に時計方向に転動するようになっている。そしてボール39が外周側の溝75内にある状態でコード17の引出しを停止すると、リール27がぜんまいばね29によって最大1回転戻ってボール39の相対的転動方向が時計方向から反時計方向に変化し、外周側の溝75と入口が鋭角状に交わるV字状ロック部77にボール39が入込んでリール27がロックされる。そしてこのようなロック状態でコード17を引出すと、ボール39が時計方向に転動し、V字状ロック部77から内周側の溝78を通って連通溝79を経由して外周側の溝75に戻って更に引出される。一方内周側の溝78内にボール39がある状態で、コード17の引出しを解除すると、ぜんまいばね29によってリール27が巻取り方向に回転駆動され、ボール39は第2の溝78内を相対的に反時計方向に転動し、巻取り動作が行なわれ、引出されているコード17の全長の巻取り動作が行なわれる。
ここでこの動作を図10A、B、Cによって説明する。なおこの巻取り装置は、ロック円板40がリール27に係合されており、これに対してボール39はホルダ38によって半径方向に移動するようになっている。しかるにここでは、説明の便宜上、ロック円板40に対してボール39が相対的に転動することに鑑みて、ボール39をロック円板40に対して回転動作させた状態で説明をする。
ボール39は、コード17の引出し時に図10Aに示すロック円板40の外周側の溝75上を時計回りに転動しながら移動する。ここでコード17が引出されている間は、この外周側の溝75を遮断する壁部76を乗越えることを繰返すようにしており、これによってリール27に巻取られているコード17の全長をも巻出すことを可能にしている。
コード17の引出しを停止すると、図10Bに示すように、ぜんまいばね29の弾性復元力によってリール27が時計方向に回転し(ボール39が相対的に反時計方向に移動し)、このリール27にコード17が巻込まれる。このときにボール39は、ロック円板40の外周側の溝75内を最大1回転分反時計方向に移動し、内側の溝78と連続するV字状ロック部77に侵入して引掛かるために、図10Bに示す状態でロック動作が行なわれる。すなわちこのような状態において、ボール39とロック円板40との相対運動が停止することになり、リール27がボール39およびロック円板40を介してロックされる。なお図10Bにおける最大引込み位置80の位置にボール39が位置した場合が、ボール39が最も長い経路を反時計回りにほぼ1回転ロック位置まで戻ることになり、これによって最大で80mm程度のコード17が引込まれて止まることになる。
このようにボール39がV字状ロック部77にロックされた状態でさらにコード17を引張ると、ボール39はV字状ロック部77から内周側の溝78を時計回りに移動する。V字状ロック部77と内周側の溝78とを隔てる壁部81は、ボール39が反時計方向の回転を行なうときには乗越えることができないものの、時計方向に移動する場合にはこの壁部81を乗越えることが可能になっている。そしてこの後に、内周側の溝78を通過したボールは、連通溝79によって外周側の溝75内を移動するようになり、このために図10Aに示す動作と同じ動作を行なう。
一方ボール39が内周側の溝78内にある内に、コード17を戻すと、リール27はぜんまいばね29によって時計方向に回転され、ボール39は内周側の溝78を反時計方向に何回も回り続ける。このときにボール39は壁部81によってロック部77内に侵入できず、このために、ロック動作が行われず、これによってコード17はその引出された全長がリール27によって巻取られることになる。コード17の引出し長さは0.5mであって、ロックできる最大長さは0.45mになる。
コード17を巻付ける巻取り装置は、図8に示すように、リール27の上端部にロック円板40を備え、このロック円板40がリヤカバー36の下側のホルダ38に保持されているボール39と共働し、これによって上述のようにリール27によるコード17の巻取りおよび引出しの切換えを行なうようにしている。
とくに図8Aに示すように、リール27とロック円板40とは別部材から構成されており、しかもロック円板40がリール27の嵌合孔95に遊嵌された状態でリール27に組合わされている。
従ってこのような構成によると、フロントカバー35とリヤカバー36とから成る筐体内において図8Bに示すようにリール27が傾いても、ロック円板40がこの影響を受けることがなく、このためにロック円板40の溝75、78とボール39との間の隙間が変化することがなく、このために動作が極めて安定になる。またこのような構造によると、リヤカバー36に対して力が加わっても、このような力による変形を、ロック円板40を受入れるリール27の嵌合孔95内の隙間によって吸収することが可能になる。従ってフロントカバー35とリヤカバー36から成る筐体の剛性を高める必要がなくなる。これによって小型軽量でかつ確実な動作が達成され、しかも操作性に優れた巻取り装置が提供されるようになる。
図9Aに示すように、リール27にロック円板40を強固に結合した構成によると、図9Bに示すようにリール27が傾いた場合には、ボール39が転働する隙間が変化することになり、これによってリール27の回転動作が不安定になる欠点がある。またリヤカバー36を押圧した場合に、このリヤカバー36の変形によって、ボール39を受入れる溝75、78の隙間が変化することになり、このためにボール39によるロック円板40のロックおよびロック解除動作が確実に行なわれなくなる欠点がある。このような欠点は、図8に示すように、ロック円板40をリール27内に組込むことなく、リール27の嵌合孔95に遊嵌した状態でリヤカバー36の内側に取付けるようにした構成によって解消される。
上記ロック円板40の下側に配されるぜんまいばね29としては、板圧が0.1mm程度の板ばねが用いられている。一般にワンセグ機能と決済機能が付いた160g程度の携帯電話機を吊下げるのに要する力を、このぜんまいばね29が負担することができない。従ってロック円板40によるロックが解除された状態で手を離すと、コード17が巻取り装置13のリール27から引出された状態で、携帯電話機20が落下するものの、このときにリール27の動作によって、携帯電話機20の落下が緩衝されるために、携帯電話機20に対して大きな衝撃が加わることが防止される。また巻取りを行なうためには、コード17を引張るだけでよく、このために巻取り釦が不要になる。そして巻取り釦を無くすことによって、ストラップ装着時に不用意な巻取りを防止することができる。
次に連結部材16と筒状口部15との係合および離脱の構造を図13および図14によって説明する。連結部材16を巻取り装置13の筒状口部15と接続させると、図13Bに示すように、コードホルダ51の中心孔の部分に筒状口部15が侵入することになる。従ってコードホルダ51のスリット59に臨むクリップばね58が、筒状口部15の先端側のテーパ部を乗越えて係合溝45に落込むようになる。すなわちクリップばね58によって、筒状口部15と連結部材16との係合構造が達成される。従って、吊下げ紐21を介して連結部材61に吊下げられる携帯電話機20は、上記のクリップばね58の係合構造によって、巻取り装置13の筐体によってその荷重が負担される状態になる。
次にこのような連結部材16の操作部材53を図14Aに示すように押圧し、巻ばね56に抗して支軸54を中心としてこの操作部材53を時計方向に回転操作すると、この操作部材53の背面側のフック57がクリップばね58を下方に引張るようになる。これによってスリット59内に臨んでいるクリップばね58が筒状口部15の係合溝45から離脱する。これによって、巻取り装置13の筒状口部15と連結部材16との係合が解除されるようになる。
従って例えばワンセグ機能を利用して、携帯電話機20によってテレビジョン放送を視聴する場合や、自動改札機のタッチセンサに携帯電話機20をアクセスさせる場合には、図2に示すように、この携帯電話機20を大きく下方に位置させるようにすることができる。なおこのときに、携帯電話機20に接続されているプラグ18を有するコード17は、上記巻取り装置13の筒状口部15から引出されることになる。すなわち携帯電話機20によって自動改札を通過する際には、この携帯電話機20を片手で握りながら吊下げ紐21が取付けられている連結部材16の操作部材53を操作することによって、筒状口部15から連結部材16を外すことが可能になる。
次に上記連結部材16の側部から引出されるとともに、先端部にプラグ18が接続されているコード17(図1参照)の巻取り装置85について説明する。この巻取り装置85は、図15〜図17に示すように、弾性材料、例えばゴムによって一体に成形された成形体であって、中間部分が棒状をなす巻取り部86に構成されている。なお巻取り部86は、必ずしも無空の棒状である必要はなく、筒体から構成されてもよい。また巻取り部86の両側にはそれぞれカップ状、あるいは半球状のフランジ87が一体に連結されている。なおフランジ87は、図15A、Bに示すように、両側のフランジ87が互いに背中合わせの状態と、図15Cに示すように、両側のフランジ87の外周縁が互いに接触あるいは近接する近接位置の2つの姿勢をとるようになっており、フランジ87を弾性変形させることによって、ある位置を境にして離反位置と近接位置の何れかの姿勢をとることになる。また上記巻取り部86には、その中間位置に、図16に示すような凹部から成る引掛け部88が形成され、この引掛け部88によって、巻取るコード17の一部を挿入して引掛けるようにしている。
このようにゴムによって一体成形された巻取り装置85によってコード17を巻取る場合には、図15Aおよび図16に示すように、巻取り部86の引掛け部88にコード17を引掛ける。このような状態で、コード17を巻取り部86の外周部に図15Bおよび図16に示すように巻取る。なお巻取り量は、図1に示されるように、このコード17の必要長さよりも長い余剰の部分を巻取る長さとする。
巻取り部86によってコード17を巻取る際には、図15A、B、および図16に示すように、巻取り部86の両側のカップ状をなすフランジ87を互いにそれらが背中合わせになるように弾性変形させておく。これによって巻取り部86に対するコード17の巻取りが容易になる。そして巻取りを終わったならば、両側のフランジ87を図15Cおよび図17に示すように、近接状態となるように弾性変形させる。このフランジ87の変形動作は、フランジ87を所定の位置を越えて弾性変形させることによって、フランジ87の外周縁の部分が互いに近接あるいは当接する姿勢をとるようにする。このような姿勢に変化させると、とくに図15Cに示すように、巻取り装置85が全体としてほぼ球状をなすとともに、巻取り部86によって巻取られたコード17が外からほとんど見えなくなる。しかもフランジ87によって内部の巻取り部を覆っているために、コード17が不測に解けることがなくなる。
このように本実施の形態においては、携帯電話機20と接続されたコード17をぜんまいばね29を内蔵するリール27で巻取るストラップ装置方式のヘッドホン・ヘッド装置において、クリップばね58を有する連結部材16を用いることによって、重量がある携帯電話機20であっても、この携帯電話機20の重量に関係なくずり下がることがなくなり、しかも引出す際にも、弱い弾性復元力のぜんまいばね29に抗して軽快に引出すことができ、またぜんまいばね29によるリール27の巻取り力も強すぎることがなくなる。また携帯電話機20をコード17にプラグ18を介して連結したことによって、コード17の長さを調整できるために、携帯電話機20によって、ワンセグの機能を利用してテレビジョン受像機を視聴する際に、ネックストラップ10によって携帯電話機20を首から下げたままの状態で視聴することができる。また自動改札機のタッチセンサとアクセスする際にも、図2に示すように、携帯電話機20を容易にタッチセンサにかざすことができ、その際にネックストラップ10をいちいち胸元から取外す必要がなくなる。またヘッドセットとして用いる場合に、プラグ18の内部にマイクロホン70を配置することによって、マイクロホン70のシールド線をマイクロホン内部で完結させることができ、巻取り装置で巻取られるコード17はオーディオ信号だけで済むために、線材構成が簡単で、コード17も細くできるために、巻取り部分の小型軽量化と、コードの断線防止による耐久性の向上が可能になる。また接続用プラグ付きコード17の余剰部分を巻取り装置85(図1参照)によって巻取ったり、あるいはまたコード17のこの部分をカールコードとすることによって、コード17の余分な部分がはみ出すことがなくなる。
すなわち、コード17の連結部材16の側部から引出された部位であって、プラグ18を先端に接続しているコード17の余剰部分が、巻取り装置85によって巻取られるようになっている。このような巻取り装置85は、上述の如く、一体成形されたゴムから構成されている。そしてこのような巻取り装置は、図15AおよびBに示すように、巻取り部86の両側のフランジ87を互いに離反状態にし、この状態で巻取り部86上にコード17を巻取るとともに、所定の長さのコード17を巻取った後に、図15Cに示すように、両側のフランジ87を、それらの外周縁が互いに当接または近接する近接位置となるように弾性変形させるようにしている。従って図15Cに示すように、ほぼ球状をなす巻取り装置内に余剰のコード17が巻取られることになり、これによって余剰のコード17の処理が容易に行なわれることになる。
また本実施の形態に係る巻取り装置を有する吊下げ装置においては、溝75、78が形成されているロック円板40をリール27とは別部材から構成し、巻取り装置のフロントカバー35とリヤカバー36から成る筐体が押さえ付けられたり、リール27が傾斜しても、動作が安定で、小型軽量のために、筐体の剛性を十分にとる必要がなく、リール27がスムーズに動くためにはガタをある程度見込んでも動作が安定で、リール27に巻取るコード17が、従来の両端巻取りではなく、片側1本でも動作が確実になる。リール27と筐体との間にブラシ30を備える接点基板31を配することが可能で、途中に着信スイッチやリモコン機能、あるいはボリューム等の設置を行なうことができる。そしてとくにコード17の巻取り機能をもった吊下げ装置において、小型軽量でかつ確実な動作と、便利な操作性とを兼備えた巻取り装置を提供することが可能になる。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態における連結部材16と巻取り装置13の筒状口部15との係合構造としては、必ずしもクリップばね58を用いた構造にする必要はなく、その他各種の係合構造を任意に選択可能である。またこの吊下げ装置は、必ずしも携帯電話機20の吊下げ装置に限定されることなく、その他各種の携帯式電子機器の吊下げ装置として広く利用可能である。
本願発明は、携帯電話機をネックストラップによって吊下げるための吊下げ装置として広く利用可能である。
携帯電話機の吊下げ装置の全体の構成を示す正面図である。 携帯電話機に接続されたコードを引出す動作を示す斜視図である。 巻取り装置の構成を示す分解斜視図である。 巻取り装置を構成するリールの平面図である。 同リールの縦断面図である。 ロック円板の平面図である。 同ロック円板の縦断面図である。 リールとロック円板との関係を示す縦断面図である。 リールにロック円板を組込んだ構成の動作を示す巻取り装置の要部縦断面図である。 巻取り装置のロック機構の動作を示す正面図である。 巻取り装置の内部構造を示す縦断面図である。 巻取り装置の筒状口部と接続される連結部材の構成を示す分解斜視図である。 連結部材による係合動作を示す縦断面図および横断面図である。 同係合の解除動作を示す縦断面図および横断面図である。 巻取り装置によるコードの巻取り動作を示す斜視図である。 巻取り装置によるコードの巻取り動作を示す正面図である。 フランジを近接位置に弾性変形させた状態の巻取り装置の縦断面図である。
符号の説明
10…ネックストラップ、11…コード、12…イヤホン、13…巻取り装置、14…押え、15…筒状口部、16…連結部材、17…コード、18…プラグ、20…携帯電話機、21…吊下げ紐、25…シャーシ、26…支軸、27…リール、28…凹部、29…ぜんまいばね、30…ブラシ、31…接点基板、35…フロントカバー、36…リヤカバー、37…支軸、38…ホルダ、39…ボール、40…ロック円板、41…止め輪、43、44…半筒状部、45…係合溝、46…押えリング、51…コードホルダ、52…背面側押え、53…操作部材、54…支軸、55…軸受、56…巻ばね、57…フック、58…クリップばね、59…スリット、62…取付け部材、67、68…プラグケース、69…回路基板、70…マイクロホン、71…操作釦、75…外周側の溝、76…壁部、77…V字状ロック部、78…内周側の溝、79…連通溝、80…最大引込み位置、81…壁部、85…巻取り装置、86…巻取り部、87…フランジ、88…引掛け部、95…嵌合孔、96…係止用凹部、97…突部

Claims (12)

  1. 支軸によって筐体に回転可能に支持され、回転することにより外周部に紐状体を巻付けるリールと、
    前記筐体に回転可能に支持されるとともに、前記リールに遊嵌された状態で該リールと一緒に回転するよう該リールに係合され、溝部が形成されたロック円板と、
    前記ロック円板の溝内を相対的に移動するボールと、
    前記リールと前記支軸との間に介装され、弾性復元力によって前記リールを回転させる弾性部材と
    を有する巻取り装置。
  2. 前記ロック円板は、前記リールに対して傾斜可能に取付けられている
    請求項1に記載の巻取り装置。
  3. 前記溝部は前記ロック円板の前記リールと対向する面とは反対側の面に形成され、少なくとも前記リールが内部に収納される前記筐体の内表面に設けられたホルダに前記ボールが保持され、前記ボールが前記ロック円板の前記溝内を相対的に転動する
    請求項1に記載の巻取り装置。
  4. 前記ロック円板の溝部内を相対的に転動する前記ボールが前記筐体の内表面に設けられている保持溝から成る前記ホルダによって前記リールの半径方向に移動可能に保持されている
    請求項に記載の巻取り装置。
  5. 前記ロック円板の外周部に係合用の突部が形成され、該突部が前記リールの嵌合孔の内周面に形成された係合用凹部に形成され、前記ロック円板と前記リールとが一緒に回転するように前記ロック円板が前記リールに取付けられる
    請求項1に記載の巻取り装置。
  6. 前記ロック円板の溝部が第1の溝と第2の溝とロック部とを有し、前記紐状体を引出す際には前記ボールが前記ロック円板の前記第1の溝内を相対的に転動し、前記ボールが前記第1の溝にある状態で前記紐状体の引出しを停止すると、前記リールが前記弾性部材によって最大1回転戻って前記第1の溝と鋭角状に交わる前記ロック部に前記ボールが入込んで前記リールがロックされ、前記ロック状態で前記紐状体を引出すと前記ボールが前記ロック部から前記第2の溝を通って前記第1の溝に戻って更に引出され、前記第2の溝内に前記ボールがある状態で前記紐状体の引出しを解除すると前記ボールが前記第2の溝内を相対的に転動するとともに前記弾性部材によって前記リールが巻取り方向に回転して巻取り動作が行なわれる
    請求項1に記載の巻取り装置。
  7. 前記ロック円板の前記溝部を構成する前記第1の溝と前記第2の溝とが前記ロック円板上において同心円状に形成され前記ロック部が前記第1の溝と前記第2の溝との間に前記第1の溝および前記第2の溝に連通して形成されている
    請求項に記載の巻取り装置。
  8. 前記紐状体が信号ケーブルである
    請求項に記載の巻取り装置。
  9. 首に巻付けられるネックストラップの分岐部に巻取り装置が設けられ、該巻取り装置によって先端部にコネクタが取付けられた紐状体が巻取られるようになっており前記巻取り装置の筐体に吊下げ手段を介して電子機器が吊下げられ、前記コネクタが前記電子機器に接続されるようになっており、前記吊下げ手段が連結部材を介して前記筐体に対して係合および離脱自在であり、
    前記巻取り装置は、
    支軸によって前記筐体に回転可能に支持され、回転することにより前記外周部に紐状体を巻付けるリールと、
    前記筐体に回転可能に支持されるとともに、前記リールに遊嵌された状態で該リールと一緒に回転するよう該リールに係合され、溝部が形成されたロック円板と、
    前記ロック円板の溝内を相対的に移動するボールと、
    前記リールと前記支軸との間に介装され、弾性復元力によって前記リールを回転させる弾性部材と
    を有する吊下げ装置。
  10. 前記巻取り装置の筐体側のホルダに保持されている前記ボールが前記ロック円板の溝内を相対的に転動して前記紐状体の引出しおよび巻取りが行なわれる
    請求項に記載の吊下げ装置。
  11. 前記リールで巻取られる前記紐状体が片側1本である
    請求項に記載の吊下げ装置。
  12. 前記リールの端面の導体パターンと対接するブラシを有する接点基板が前記巻取り装置の筐体内に取付けられている
    請求項に記載の吊下げ装置。
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