JP2009194534A - テレビ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テレビ装置において、ケーブルを外部端子に接続する作業やケーブル接続を変更する作業をユーザが行うに際し、そのケーブル接続が正しい外部端子になされているか接続誤りかのユーザ判断や、抜いたケーブルが正しかったか誤っていたかのユーザ判断を容易にし、そのようなユーザ判断も含めた接続作業や接続変更作業に要する時間を短縮させることを可能にする。
【解決手段】テレビ装置1は、配設された複数の外部端子15a,15b,・・・のそれぞれに対し、ケーブルの接続/非接続の状態の変化を検出する接続状態検出手段と、接続状態検出手段で状態の変化が検出された外部端子に関する情報を、音又は音声により報知する報知手段(音声選択部13、音声制御部12、スピーカユニット11で例示)とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】テレビ装置1は、配設された複数の外部端子15a,15b,・・・のそれぞれに対し、ケーブルの接続/非接続の状態の変化を検出する接続状態検出手段と、接続状態検出手段で状態の変化が検出された外部端子に関する情報を、音又は音声により報知する報知手段(音声選択部13、音声制御部12、スピーカユニット11で例示)とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、外部入力や外部出力に用いる外部端子を複数配設したテレビ装置に関する。
テレビ装置には、映像や音声の外部入力や外部出力を可能とするために、外部入力端子や外部出力端子が表示部の背面、側面、底面、上面、前面に配設されている。そして、テレビ装置に配設される外部入力端子や外部出力端子の数は、様々なAV(Audio Visual)関連の規格に対応するために多くなる。
そして、テレビ装置のキャビネットの各外部端子の位置には、印字されている外部端子の名称が印字されている。ユーザは、この名称を視認しながら、数ある外部端子の中からその外部機器及びそれに接続されるケーブルに合った外部端子を選んで、テレビ装置にケーブル接続することになる。
しかし、テレビ装置の外部端子は主に表示部の背面や側面や底面にあり、且つ特に大型のテレビ装置が簡単に移動できないため、外部端子の挿/抜の作業を行うには無理な体勢を余儀なくされる。そして、無理な体勢のままでは名称を示す文字を視認できない外部端子があるため、ユーザは林立する複数の外部端子の中から目的の外部端子の位置を確認できず、喩え外部端子やケーブルの種類に関する知識があるユーザであっても、説明書を見ながら勘に頼ってケーブル接続を試みるしかない。
特に、同じ形状の端子が複数あった場合、実際にケーブル接続を行った後に、映像・音声が、正しく入力され表示されているか、或いは出力されているかを確認するまで、正しく接続されているか否かを判断できない。つまり、正しくない同形状の外部端子に接続してしまうなどの接続誤りを起こした場合でも、外部入力端子の場合にはテレビ装置にその映像を表示させてみないと接続誤りか否かを判断できず、外部入力端子の場合には外部機器への送信結果を得るまで、或いは外部機器に送信された映像や音声の再生を試みるまで、接続誤りか否かを判断できない。また、接続したいケーブルに合う外部端子がテレビ装置に一つしか設けられていない場合でも、その外部端子の位置を正確に確認できないため、他の外部端子に接続を試みて接続できないことを確認しつつ、正しい外部端子を探るしかない。
勿論、背面、側面、底面などにある外部端子を無理な体勢をとらずに視認できるようにテレビ装置を移動させた後に、ケーブルを接続し、テレビ装置を設置場所に戻すといった作業を行うことも考えられるが、近年のテレビ装置の大型化に伴ってその労力は多大なものとなる。
なお、外部機器側のケーブル接続に関し、特許文献1には、テレビ装置等の外部映像表示部との接続前又は接続後に映像出力端子の選択状況を確認することが可能なDVD(Digital Versatile Disk)再生装置等の再生装置が開示されている。この再生装置では、リモコンでの映像端子切換操作により、テレビ装置と接続する映像端子を複数の映像端子の間で切り換えるとともに、選択された映像端子の種別及びテレビ装置に出力される映像信号の解像度についての情報を、本体正面のフロントパネルに設けた表示部で文字表示する。
特開2007−166524号公報
上述のごとく、従来のテレビ装置において表示部の背面や側面や底面にある外部端子にケーブル接続する場合には、接続知識をもったユーザであっても、テレビ装置の設置位置を移動させない限り外部端子名が視認し難い無理な体勢で接続を行わなければならないことがあるため、ケーブル接続が正しい外部端子になされているか接続誤りかの判断も含めた接続作業に時間を要することになる。
また、従来のテレビ装置では、初回にケーブル接続する場合だけでなく、ケーブルを抜いて同じ外部端子又は別の外部端子に新たなケーブルを接続する場合や、ケーブルを抜いて別の同種の外部端子にそのケーブルを再接続する場合などの作業にも、多くの時間も要することになる。すなわち、従来のテレビ装置では、ケーブル接続を変更する場合にも、抜いたケーブルが正しかったか誤っていたかの判断や、再接続が正しい外部端子になされているか再接続誤りかの判断も含めた作業(接続変更作業)に時間を要することになる。
さらに、接続作業や接続変更作業において、正しい外部端子にケーブル接続がなされたとしても、確実に挿入されていないために、例えばテレビ装置の音声が出力されなかったり、映像が出力されなかったりすることもある。従って、正しい外部端子にケーブルが確実に挿入されているかの確認作業は、一旦音声や映像を出力してみる必要があるため、多くの時間を要することになる。
なお、特許文献1に記載の技術は、ケーブル接続が正しい外部端子になされること、或いはなされていること(つまり設置段階での接続が正確に行われること、或いは行われていること)を前提にした技術であり、無理な体勢を強いられる場面で正しい外部端子にユーザがケーブルを接続する際のユーザ補助を行う技術ではないため、上述のごとき問題を解決できるものではない。つまり、特許文献1に記載の技術をテレビ装置に適用したとしても、接続作業や接続変更作業に要する時間を短縮できない。
さらに、上述のごとく従来のテレビ装置には外部端子名が外部端子の位置に印字されているが、外部端子の数が増えるに連れてその位置を直ぐに見つけられない場合もある。特に、上述のごとき無理な体勢を強いられる場面では、大抵の設置位置の場合、テレビ装置自身の影で暗くなり外部端子名が読み難くなっており、より目的の外部端子の位置を確認することは難しくなる。
なお、特許文献1に記載の技術は、上述のごとくケーブル接続が正しい外部端子になされること、或いはなされていることを前提にした技術であり、接続したいケーブルに合った外部端子の位置を視認し易いようなユーザ補助を行う技術ではないため、上述のごとき問題も解決できるものではない。つまり、特許文献1に記載の技術をテレビ装置に適用したとしても、接続したいケーブルに合った外部端子の位置を確認し易くなる訳ではない。
本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、テレビ装置において、ケーブルを外部端子に接続する作業やケーブル接続を変更する作業をユーザが行うに際し、そのケーブル接続が正しい外部端子になされているか接続誤りかのユーザ判断や、抜いたケーブルが正しかったか誤っていたかのユーザ判断を容易にし、そのようなユーザ判断も含めた接続作業や接続変更作業に要する時間を短縮させることを可能にすることを、その目的とする。
さらに、本発明は、テレビ装置において、接続対象のケーブルに合った外部端子の位置を視覚的により分かり易くユーザに知らせることを可能にすることを、他の目的とする。
上述のごとき課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、複数の外部端子を備えたテレビ装置において、各外部端子に対し、ケーブルの接続/非接続の状態の変化を検出する接続状態検出手段と、該接続状態検出手段で状態の変化が検出された外部端子に関する情報を、音又は音声により報知する報知手段とを備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、各外部端子を示す画像を含むケーブル接続ガイド画像を、当該テレビ装置の表示部に表示し、外部端子を選択するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースを有し、該ユーザ操作により選択された外部端子を、接続対象又は非接続にする対象の外部端子として決定する接続端子決定手段を備え、前記報知手段は、前記接続端子決定手段で決定された外部端子に対し、前記接続状態検出手段で状態の変化が検出された場合と、前記接続端子決定手段で決定された外部端子以外の外部端子に対し、前記接続状態検出手段で状態の変化が検出された場合とで、異なる音又は音声を報知することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、各外部端子に対応したLEDが各外部端子或いは各外部端子の隣接位置に設けられており、当該テレビ装置は、接続対象の外部端子を決定する接続端子決定手段と、該接続端子決定手段で決定された接続対象となる外部端子に対応したLEDを点灯又は点滅させる第2報知手段とを備えたことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記接続端子決定手段は、各外部端子を示す画像を含むケーブル接続ガイド画像を、当該テレビ装置の表示部に表示し、外部端子を選択するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースを有し、該ユーザ操作により選択された外部端子を、前記接続対象の外部端子として決定することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第3の技術手段において、当該テレビ装置の表示部に表示させる映像の入力ソースを切り換えるユーザ操作を受け付け、該受け付けたユーザ操作に応じて入力ソースを切り換える入力ソース切換手段を備え、前記接続端子決定手段は、前記入力ソース切換手段により入力ソースが切り換えられたときに、前記接続状態検出手段での検出の結果から、前記選択された入力ソースに対応する外部入力端子が接続されていなかった場合にのみ、該外部入力端子を前記接続対象の外部端子として決定することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、複数の外部端子を備えたテレビ装置において、各外部端子に対応したLEDが各外部端子或いは各外部端子の隣接位置に設けられており、当該テレビ装置は、接続対象の外部端子を決定する接続端子決定手段と、該接続端子決定手段で決定された接続対象となる外部端子に対応したLEDを点灯又は点滅させる報知手段とを備えたことを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第6の技術手段において、前記接続端子決定手段は、各外部端子を示す画像を含むケーブル接続ガイド画像を、当該テレビ装置の表示部に表示し、外部端子を選択するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースを有し、該ユーザ操作により選択された外部端子を、前記接続対象の外部端子として決定することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第6の技術手段において、当該テレビ装置の表示部に表示させる映像の入力ソースを切り換えるユーザ操作を受け付け、該受け付けたユーザ操作に応じて入力ソースを切り換える入力ソース切換手段と、各外部端子に対し、ケーブルの接続/非接続の状態の変化を検出する接続状態検出手段とを備え、前記接続端子決定手段は、前記入力ソース切換手段により入力ソースが切り換えられたときに、前記接続状態検出手段での検出の結果から、前記選択された入力ソースに対応する外部入力端子が接続されていなかった場合にのみ、該外部入力端子を前記接続対象の外部端子として決定することを特徴としたものである。
本発明に係るテレビ装置によれば、ケーブルを外部端子に接続する作業やケーブル接続を変更する作業をユーザが行うに際し、そのケーブル接続が正しい外部端子になされているか接続誤りかのユーザ判断や、抜いたケーブルが正しかったか誤っていたかのユーザ判断が容易にできるようになる。これにより、ケーブルの外部端子への接続や接続変更時にユーザが感じる煩わしさを軽減できるだけでなく、そのようなユーザ判断も含めた接続作業や接続変更作業に要する時間を短縮させることができる。
さらに、本発明の他の形態に係るテレビ装置によれば、接続対象のケーブルに合った外部端子の位置を視覚的により分かり易くユーザに知らせることが可能になる。これにより、ケーブルの外部端子への接続時にユーザが感じる煩わしさを軽減できるだけでなく、接続作業に要する時間をより短縮することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るテレビ装置の一構成例を示すブロック図で、図中、1はテレビ装置である。
テレビ装置1は、従来のテレビ装置と同様に例えば、全体を統合的に制御するCPU(Central Processing Unit)16等の制御部、図示しないユーザ操作部、放送信号を受信しデコードするチューナ部やデコード部などでなる図示しない放送受信部、デコードした映像信号を表示する表示部(ディスプレイ部)18、リサイズなど、ディスプレイ部18での表示制御を行うディスプレイ制御部17、デコードした音声信号を音声出力したりブザー音を出力するスピーカユニット11、音声のミキシングや増幅など、スピーカユニット11での音声出力を制御する音声制御部12、複数の外部端子15a,15b,・・・(以下、総称して外部端子15という)、及び、複数の外部端子15のそれぞれにおける映像や音声等の入出力を制御する外部入出力制御部14などで構成される。
複数の外部端子15は、映像や音声等を入力又は出力するために、テレビ装置1に配設されている。つまり、複数の外部端子15は、テレビ装置1の背面、側面、底面、上面、前面のいずれかに配設されている。但し、本発明は前面以外に設置された外部端子15に特に有益なものである。
また、外部入出力制御部14は、外部端子15毎に入力及び/又は出力の制御を行うことが可能となっており、どの外部端子15からの映像や音声などを入力するか或いはどの外部端子15へ映像や音声などを出力するかを切り換える制御も行う。ここで、外部端子15のうち外部入力端子から入力された映像や音声は、ディスプレイ部18やスピーカユニット11で出力可能となっており、放送受信部で受信した映像や音声等は、外部端子15のうち外部出力端子からケーブルを介して外部機器へ出力可能となっている。
本実施形態の主たる特徴の一つとして、テレビ装置1は、各外部端子15のそれぞれに対応する接続状態検出手段が設けられている。この接続状態検出手段は、外部端子15に対しケーブルの接続/非接続の状態の変化を検出する手段である。接続状態検出手段は、外部入出力制御部14内の各外部端子15にそれぞれ対応する入力/出力制御部に搭載されていればよく、各外部端子15上にその一部が搭載されていてもよい。そして、テレビ装置1は、最終的にこの検出結果をCPU16が得られるよう構成されていればよい。
例えば、外部端子15のそれぞれに設けられた短絡検出部で短絡したか否かを検出し、外部入出力制御部14へ伝え、外部入出力制御部14内の書き換え可能なメモリに挿/抜(接続/非接続)の状態の情報を保持しておけばよい。外部端子15上から外部入出力制御部14へ伝える検出結果は、ケーブルが接続(挿入)されたことを示す信号(挿入検出信号)及びケーブルが非接続となったこと(引き抜かれたこと)を示す信号(引抜検出信号)であっても、或いは、ケーブル接続がなされている期間、接続されていることを常に伝える信号であってもよい。保持された状態の情報はCPU16側から読み出せばよい。
また、外部端子15が、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子のように、短絡だけでケーブル接続が検出できないような規格の端子である場合には、実際にそのケーブルを介して端子に対応する外部入出力制御部14内の入出力部が、制御データ(又は映像や音声)が通信可能となっているかを検出し、接続/非接続の状態の情報を書き換え可能なメモリに保持しておけばよい。
そして、本実施形態の主たる特徴の一つとして、テレビ装置1は、接続状態検出手段で状態(接続状態)の変化が検出された場合に、検出された外部端子に関する情報を音又は音声により報知する報知手段(以下、第1報知手段という)を備えている。変化が検出された外部端子に関する情報は、その外部端子の種類の情報と、ケーブルが差し込まれたのか抜かれたのかを示す情報とを含むことが好ましい。音声(音声案内としての音声)で報知することで、ユーザはどの外部端子へ実際に接続できたか、或いは非接続にできたかをより簡単に認識することができる。勿論、予め決めておいたブザー音のような報知音の違いにより外部端子の種類と挿抜とを報知してもよい。以下、音又は音声のうち、音声で報知することを前提として説明するが、音であっても基本的に同様に適用できる。
図1のテレビ装置1における第1報知手段は、音声制御部12及びスピーカユニット11と共に、出力する音声を選択する音声選択部13で構成される。音声選択部13は、各外部端子15でのケーブル挿入時に対応する音声及びケーブル引抜時に出力する音声を、各外部端子15毎に内部メモリに保持している。そして、CPU16が、検出結果に基づき報知対象の外部端子15の情報とケーブルが挿入されたのか引き抜かれたのかを示す情報とを、音声選択部13に出力し、音声選択部13が、それらの情報に基づき報知する音声をメモリ内から選択し音声制御部12へ出力する。音声制御部12は、その出力に合わせてCPU16から発せられる音声出力指令に基づき、その音声を出力するようスピーカユニット11を制御して報知させる。
また、音声選択部13の内部メモリには、各外部端子15の名称を示す音声、ケーブル挿入時の音声、ケーブル引抜時の音声を保持しておき、音声選択部13は、CPU16からの指示によりそれらを音声制御部12に出力する。音声制御部12は、それらを組み合わせて報知する音声を構成し、スピーカユニット11で報知させる。また、外部端子の名称としては、外部端子の種類(及び外部端子番号)を報知すればよい。外部端子番号は同じ種類の外部端子が複数存在した場合に報知するとよい。
上述のごとき構成のテレビ装置1では、ユーザによりケーブルの挿/抜が行われたら、何の端子に対して接続変更が行われたかを音声により報知するため、ケーブル接続時や接続変更時(ケーブル抜出時及び接続時)に体が無理な体勢であっても、ケーブルを挿/抜した外部端子が正しかったか否か(つまり所望の接続ができたか否か)の確認が、作業直後に音声で確認することができる。また、このテレビ装置1では、接続作業や接続変更作業において、正しい外部端子にケーブルが確実に挿入されているかの確認作業を、一旦音声や映像を出力してみる必要無く、音声だけで容易に行うことができ、手間と時間を省くことができる。
このように、テレビ装置1では、接続作業や接続変更作業の確認の手間が省かれるため、ユーザへの負担やユーザが感じる煩わしさを軽減でき、そのようなユーザ確認(ユーザ判断)も含めた接続作業や接続変更作業に要する時間を短縮させることができる。
本発明は、図1で説明したテレビ装置1において各外部端子15にLEDを取り付けておき、外部端子15のうちケーブル接続対象の外部端子を光で知らせるよう構成することが好ましい。この実施形態を図2〜図8を参照して説明する。
図2は、本発明の他の実施形態に係るテレビ装置の一構成例を示すブロック図で、図中、2はテレビ装置である。また、図3は図2のテレビ装置における第1ポートの構成例を示す図、図4は図2のテレビ装置における第2ポートの構成例を示す図、図5は図2のテレビ装置の外部端子の一例を示す外観図である。
この実施形態に係るテレビ装置も、従来のテレビ装置と同様の構成をもたせておけばよい。図2で例示するテレビ装置2は、全体を統合的に制御するCPU25等の制御部、ユーザ操作部、放送受信部、放送受信部で受信しデコードした映像信号を表示するディスプレイ部21、リサイズなど、ディスプレイ部21での表示制御を行うディスプレイ制御部22、デコードした音声信号を音声出力するスピーカユニット23、音声のミキシングや増幅など、スピーカユニット23での音声出力を制御する音声制御部24、複数の外部入力端子35a〜35h(以下、総称して外部入力端子35という)、及び、複数の外部入力端子35のそれぞれにおける映像や音声等の入力を制御する入力制御部などで構成される。
図2では、ユーザ操作部として、リモートコントローラ(R/C)受光部28及びR/Cデコード部27を備えた例を示している。R/C受光部28は、R/Cユニット3でユーザ操作に基づき発せられたR/C信号を受光し、リモコン制御コードへ変換してR/Cデコード部27に出力する。R/Cデコード部27は、R/C受光部28で受光したリモコン制御コードをデコードすることで、テレビ装置2の内部のイベント制御コードへ変換してCPU25に出力する。
また、図2では、放送受信部として、チューナ部31、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダ30、及びDTV制御部26を備えた例を示している。チューナ部31は、アンテナから後述するRF端子35hを経由して、選局された放送信号を受信する。MPEGデコーダ30は、チューナ部31で受信したMPEG放送信号に対し、A/Vデコード処理を行い、ディスプレイ制御部22や音声制御部24へ出力する。DTV制御部26は、R/Cユニット3や本体に設けられた本体操作部などからの選局操作に基づくCPU25からの指示により、デジタルテレビ放送の選局処理を行い、MPEGデコーダ30に対して選局情報を出力する。また、DTV制御部26はチャンネルの割り当て情報などの管理も行う。
図2では、外部入力端子35として、PC映像端子35a、HDMI端子35b、Component(Pr)映像端子35c、Component(Pb)映像端子35d、Component(Y)映像端子35e、S映像端子35f、Composite映像端子35g、及び、放送を受信するアンテナを接続するRF端子35hが設けられた例を挙げている。なお、ここでは外部端子のうち主に外部入力端子35を例に挙げているが、外部出力端子及びその出力制御部も同様に搭載してもよく、図2〜図7に基づき以下に説明する外部入力端子35に対する処理を同様に適用できる。
また、図2では、入力制御部として、外部入力制御部29及びA/Vスイッチ33を備えた例を示している。また、テレビ装置2は、外部入力用のデコーダとしてA/Vデコーダ32を備える。A/Vデコーダ32は、A/Vスイッチ33で選択された外部入力端子35から入力される映像・音声信号に対し、A/Vデコード処理を行う。
CPU25は、ユーザ操作部からのユーザ操作に基づき、外部機器を切り換える制御を外部入力制御部29に対して行う。この制御は、最終的にディスプレイ部21やスピーカユニット23で出力する対象の映像信号や音声信号を入力する外部機器を、切り換えるための制御である。この制御を行う手段は入力ソース切換手段に相当する。なお、テレビ放送と外部機器との間での出力切換は、CPU25がDTV制御部26と外部入力制御部29との間でいずれを制御するかで実行すればよい。
外部入力制御部29は、CPU25からの入力ソース切換制御を受け、A/Vデコーダ32を介しA/Vスイッチ33に対して外部入力端子35の切換を指示する。A/Vスイッチ33は、複数の外部入力端子35a〜35gの中から、A/Vデコーダ32からの端子切換指示で指示されている外部入力端子35(つまり指示された入力ソース切換制御で指示された入力ソースに対応する外部入力端子35)に切り換える。これにより、A/Vデコーダ32は出力する映像・音声信号を選択でき、それをデコードしてディスプレイ制御部22や音声制御部24に出力できる。
外部入力制御部29には、図1のテレビ装置1と同様に、外部入力端子35a〜35hのそれぞれに対しケーブルの挿入を検出するなど挿抜の変化を検出する上述の接続状態検出手段が設けられている。
図2では接続状態検出手段の一部を第1ポート29aで示している。この第1ポート29aは、外部入力端子35a〜35hのそれぞれに対応する内部メモリを有し、CPU25により制御され、その内部メモリの情報もCPU25で読み出される。そして、第1ポート29aは、外部入力端子35a〜35hのそれぞれに設けられた短絡検出部から短絡したことを示す挿入検出信号を受け取ったときに、その信号を受け取った元の外部入力端子35に対応する内部メモリの「非接続を示す情報」を「接続を示す情報」に書き換え、以降、同じ外部入力端子35から抜出検出信号を受信するまで、その情報を保持する。
図3で例示する第1ポート29aはGPIO(General Purpose I/O)ポートである。各外部入力端子35a〜35hはCPU25から制御されるGPIOポート29aに接続され、GPIOポート29aの各々1ビットが端子1個に対応する。例えばPC映像端子35aにケーブルが非接続であった状態からPC映像端子35aにケーブルが接続された場合、GPIOポート29aではその挿入検出信号を受けて、bit0の値が「非接続を示す情報」の一例である「0」から「接続を示す情報」の一例である「1」へと変化する。そして、CPU25がGPIOポート29aの値の変化を検出することにより、PC映像端子35aへのケーブル挿入が検出できる。
そして、CPU25が、その検出結果に基づき報知対象の外部入力端子35(この例ではPC映像端子35a)の情報とケーブルが挿入されたことを示す情報とを、図1の音声選択部13及び音声制御部12に対応する音声制御部24に出力し、それらの情報に基づき報知する音声をメモリ内から選択して、その音声を出力するようスピーカユニット23を制御して報知させる。
逆に、引抜検出信号を受けてbit0の情報が「1」から「0」へと戻った場合にも、CPU25がGPIOポート29aの値の変化を検出することにより、PC映像端子35aからのケーブル引抜が検出できる。そして、CPU25が、その検出結果に基づき報知対象の外部入力端子35(この例ではPC映像端子35a)の情報とケーブルが引き抜かれたことを示す情報とを、音声制御部24に出力し、それらの情報に基づき報知する音声をメモリ内から選択して、その音声を出力するようスピーカユニット23を制御して報知させる。なお、図3を参照して上述したケーブル挿抜の検出は、当然、図1で説明した実施形態における接続状態検出手段の一例ともなる。
本実施形態の主たる特徴の一つとして、各外部入力端子35a〜35hに対応したLED36a〜36hが、外部入力端子35a〜35hに、或いは外部入力端子35a〜35hの隣接位置に設けられている。つまり、外部入力端子35a〜35hにはそれぞれLED36a〜36hがテレビ装置2に付属して設けられている。
また、本実施形態の主たる特徴の一つとして、テレビ装置2は次の接続端子決定手段及び報知手段(以下、第2報知手段という)を備える。接続端子決定手段は、接続対象の外部端子(図2の例では外部入力端子35a〜35h)を決定する。接続対象の外部端子の決定方法については後述する。第2報知手段は、接続端子決定手段で決定された接続対象の外部入力端子35に対し、その外部入力端子35に対応したLED36を点灯又は点滅させる。
テレビ装置2は、この第2報知手段の一部として、LED36a〜36hの点灯制御を個別に行うLED点灯制御部34を備える。そして、CPU25からの制御により、外部入力制御部29は、外部入力端子35a〜35hに対応するLED36a〜36hに対する点灯制御をLED点灯制御部34に指示する。
図2の例では、この指示を行うポートとして第2ポート29bが外部入力制御部29に設けられている。この第2ポート29bは、外部入力端子35a〜35hのそれぞれに対応する内部メモリを有し、CPU25により制御され、その内部メモリの情報もCPU25で読み出される。そして、第2ポート29bは、外部入力端子35a〜35hのそれぞれに対応して配設されているLED36a〜36hに接続されている。この内部メモリには、「非接続対象であることを示す情報」が保持されており、CPU25から或る外部入力端子35を接続対象とする信号を受け取ったとき、その外部入力端子35に対応する内部メモリの「非接続対象であることを示す情報」を「接続対象であることを示す情報」に書き換える。そして、再度、同じ外部入力端子35を非接続対象とする信号をCPU25から受け取ったときに、その情報を元の「非接続対象であることを示す情報」に書き換える。
図4で例示する第2ポート29bはGPIOポートである。各外部入力端子35a〜35hに対応するLED36a〜36hはCPU25から制御されるGPIOポート29bに接続され、GPIOポート29bの各々1ビットが端子1個に対応する。例えばComponent(Y)映像端子35eがケーブル接続対象となった場合には、GPIOポート29bがCPU25からそのことを示す信号を受けて、bit4の値が「非接続対象であることを示す情報」の一例である「0」から「接続対象であることを示す情報」の一例である「1」へと変化する。そして、bit4に接続されるComponent(Y)映像端子35e用のLED36eが点灯する。なお、同時に他の外部入力端子をケーブル接続対象とし、同時に複数のLEDを点灯させることも可能であるが、LEDの点灯がケーブルの接続位置を示す指針となるため、同時点灯は行わない方がよい。
LED36eが点灯状態で、Component(Y)映像端子35eがケーブル非接続対象となった場合には、GPIOポート29bがCPU25からそのことを示す信号を受けて、bit4の値が「1」から「0」へと変化する。そして、bit4に接続されるLED36eが消灯する。
また、LEDを点滅させる場合には、点滅させる期間、CPU25からケーブル接続対象となったことを示す信号とケーブル非接続対象となったことを示す信号とを交互にGPIOポート29bへ送るとよい。これにより、点滅させたい期間だけ、GPIOポート29bのbit4の値が「1」と「0」との間で繰り返し切り替わり、LEDを点滅させることができる。また、LEDの点滅はLEDを点灯ではなく点滅させるLED点灯制御部34を設けておくことでも実現できる。さらに、点滅のタイミングを外部入力端子35毎に異ならせてもよい。
図5を参照して、LED36a〜36hの一構成例を説明する。図5(A)に示すように、外部入力端子42(上述の外部入力端子35)はテレビ装置2のキャビネットの一部41に設けられており、その端子名が近隣にプリントされている。そして、上述のLED36は、図5(A)に示すように、LEDライト44とその端子45a,45bを有し、好ましくはLEDライト44を内包する、外部入力端子42の外形に合った内形状をもつリング状のレンズ43を有する。そして、キャビネットの一部41には端子45a,45bの挿入孔41a,41bを設けておき、図5(A)の矢視方向にレンズ43付きLEDライト44を外部入力端子42に嵌め込む。
このようなリング状のレンズ43を設けることで、全体が光るようにLEDライト44を演出することができ、より外部入力端子42の位置を視認し易くなる。また、外部入力端子42の色にLED36の発光色を合わせるように、LEDライト44の色及びレンズ43の色を選ぶことで、さらに外部入力端子42の位置を視認し易くなる。
上述のごとき構成のテレビ装置2では、接続対象のケーブルに合った外部端子に対応して付属しているLEDを、点灯させて、その外部端子の位置を視覚的により分かり易くユーザに示すことができ、またそのLEDを点滅や発光色の違いなどで外部端子の種類もユーザに示すことができる。従って、テレビ装置2では、テレビ装置1の効果に加えて、接続作業に伴い無理な体勢であっても、所望の端子の所在がキャビネットの外部端子名を確認しなくとも発光事象により視認できるため、LEDの発光位置を頼りに探すことができ、容易にケーブルを挿入することができる。例えば、コンポーネント映像端子のように同一種類の信号であっても、Y、Pb、Prの3つの端子があるため、それぞれの端子接続についてもLEDの発光色と点滅によってガイドすることが可能である。このように、テレビ装置2では、外部端子位置の確認の手間が省かれるため、ケーブルの外部端子への接続作業(接続変更時の接続作業も含む)時にユーザが感じる煩わしさを軽減できるだけでなく、ユーザへの負担が軽減され、そのようなユーザ確認(ユーザ判断)も含めた接続作業に要する時間をより短縮することができる。
次に、外部端子の位置を知らせるLEDを備えたテレビ装置に適用できる、接続対象の外部端子(上述の外部入力端子35で例示)の決定方法について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、図2のテレビ装置のディスプレイ部にOSD(On Screen Display)表示される端子セットアップ画面の一例を示す図で、図7は、図6の端子セットアップ画面に基づく端子セットアップ処理の一例を説明するためのフロー図である。
上述した接続端子決定手段は、各外部入力端子35を示す画像を配列するなどして含むケーブル接続ガイド画像(ガイダンス画像)50を、テレビ装置2のディスプレイ部21に表示し、ユーザがケーブルを接続したい外部入力端子35を選択するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースを有する。ガイダンス画像50を表示させた画面が端子セットアップ画面(外部接続の確認を行う設定画面)である。
図6で例示するガイダンス画像50には、図2とは異なりComposite映像端子35gが2本設けられていることを前提とし、それら2本に対応する名称「VIDEO1」,「VIDEO2」を示す画像52,53、Component映像端子35c〜35eに対応する名称「Pr」,「Pb」,「Y」を示す画像54c,54b,54a、HDMI端子35bに対応する名称「HDMI」を示す画像55、PC映像端子35aに対応する名称「PC」を示す画像57、並びに、RF端子35hに対応する名称「アンテナ」を示す画像56が含まれる。各画像52〜57はそれぞれの選択ボタンとなっている。
このユーザインターフェースのうち、ユーザ操作に係わる部分は、R/Cユニット3、R/C受光部28、R/Cデコード部27、及びCPU25や、本体操作部及びCPU25で例示できる。また、ディスプレイ部21にガイダンス画像50を表示する部分は、主にCPU25、ディスプレイ制御部22、及びディスプレイ部21で例示できる。例えば、CPU25の内部又は外部に設けられたメモリにガイダンス画像50を記憶しておき、R/Cユニット3や本体操作部でのガイダンス画像表示操作(例えばメニュー表示操作後のガイダンス画像を表示するような選択操作)に基づきそれを読み出し、ディスプレイ制御部22がそれをディスプレイ部21に表示させるとよい。
そして、R/Cユニット3や本体操作部でのユーザ操作により、一つの外部入力端子を示す画像(ここでは画像52)が選択されることで、その画像52の色を変えるなどして選択表示(図6の点線で示す端子選択カーソル51等)すると共に、接続端子決定手段は選択された外部入力端子(ここではVIDEO1の端子)を、接続対象として決定する。
図7を参照して、上述の端子セットアップ画面に基づく端子セットアップ処理の一例を説明する。まず、ユーザ操作により端子セットアップ画面をディスプレイ部21にOSD表示させる(ステップS1)。次いで、画像52〜57で表された選択ボタン(端子ボタン)のうちいずれかが、ユーザ操作により選択されたかをCPU25が判定する(ステップS2)。ステップS2で選択されていなければ、端子セットアップ画面に含まれる終了ボタン58がユーザ操作により選択されたかをCPU25が判定し(ステップS3)、選択された場合には処理を終了し、選択されていない場合にはステップS2へ戻り、選択ボタンのいずれかが選択されるのを待つ。
ステップS2で端子ボタンの選択が検出された場合には、選択された端子ボタンに対応する外部入力端子35のLED36のみを点滅させる(ステップS4)。ユーザは、例えばComponent(Y)映像端子35eにケーブル(外部機器が接続されたケーブル又は後に接続しようとするケーブル)を接続したい場合、端子セットアップ画面で「Y」の画像54aで表された選択ボタンを選択すればよい。これにより、Component(Y)映像端子35eに対応するLED36eを点滅させることができる。この点滅により端子の種類と端子接続位置を確認しながら、ケーブルをComponent(Y)映像端子35eに接続することができる。
続いて、CPU25は、ユーザがケーブルを上述の選択された外部入力端子(この例ではComponent(Y)映像端子35e)に挿入したことが検出されたか否かを、第1ポート29aを介して判定し(ステップS5)、検出された場合には、音声制御部24がスピーカユニット23を制御して「Component(Y)映像端子35eへ正しく接続されました。」などの音声で報知する(ステップS6)。そして、CPU25はComponent(Y)映像端子35eのLED36eを消灯するよう第2ポート29bを介しsてLED点灯制御部34に指示を送り、LED36eを消灯させる(ステップS7)。その後、ステップS3へ進み、終了ボタン58が選択されるまでステップS2へ戻って処理を繰り返す。
一方、ステップS5でNOであった場合には、他の外部入力端子(この例ではComponent(Y)映像端子35e以外の外部入力端子)を検出したかを、ステップS5と同様に判定し(ステップS8)、検出していない場合にはステップS5へ戻ってComponent(Y)映像端子35eの接続を待つ。ステップS8でYESの場合には、ステップS8で検出された他の外部入力端子の情報を、ステップS6と同様に音声で報知する(ステップS9)。但し、ここでの報知内容は、「Component(Y)映像端子35e以外の端子に接続されました。接続をやり直してください。」などとしてもよい。続いて、その外部入力端子からのケーブル離脱を待ち(ステップS10)、ケーブルが引き抜かれたことを検出した段階で、引き抜かれた外部入力端子(上述の他の外部入力端子)の情報を音声で報知し(ステップS11)、ステップS5へ戻る。
上述の処理では、端子セットアップ画面を用いて、ユーザがテレビ装置2の外部入力端子へ外部機器を接続する際の端子位置を示し、接続/非接続の状態が変わったら音声で報知するようにしているため、ユーザの外部入力端子接続を効率よくアシストすることができ、ユーザが感じる煩わしさやユーザへの負担が軽減され、接続作業に要する時間をより短縮することができる。また、例えばComponent映像端子などの複数の端子がセットになっている端子については、上述の処理のようにComponent(Y)映像端子35eを接続してY信号を受信可能にした後(ステップS7の処理後)に、ステップS2で、Component(Pb)映像端子35dを選択して同様にケーブル接続し、さらにComponent(Pr)映像端子35cを選択して同様にケーブル接続する、といった処理も可能となる。
また、端子セットアップ画面として図6を例示したが、これに限ったものではない。例えば、入力ソースを選択させるようなガイダンス画面を表示させ、そこで選択された入力ソースに対応する複数の外部入力端子の画像を、所定の順序で画面表示又は音声出力でユーザに知らせると共に、その順序で外部入力端子を順次接続対象としてもよい。つまり、選択された入力ソースの第1の外部入力端子をユーザに知らせ、LED表示し、ケーブル挿入が完了すると、それを音声報知する。続いて、同様の処理を、接続対象をその入力ソースの次の外部入力端子に変更して実行し、これをその入力ソースに含まれる外部入力端子が全て接続されるまで繰り返す。なお、この例では、テレビ装置2に入力ソースを切り換える入力ソース切換手段を備えることを前提とする。この入力ソース切換手段はA/Vスイッチ33等で例示したものである。
次に、外部端子の位置を知らせるLEDを備えたテレビ装置に適用できる、接続対象の外部端子(上述の外部入力端子35で例示)の決定方法の他の例について、図8を参照して説明する。図8は、図2のテレビ装置における端子セットアップ処理の他の例を説明するためのフロー図である。
この例では、テレビ装置2に、ディスプレイ部21に表示させる映像の入力ソースを切り換えるユーザ操作を受け付け、受け付けたユーザ操作に応じて入力ソースを切り換える入力ソース切換手段を備えることを前提とする。この入力ソース切換手段はA/Vスイッチ33等で例示したものである。
そして、上述の接続端子決定手段は、図6及び図7で説明した手段と異なり、入力ソース切換手段により入力ソースが切り換えられたときに、接続状態の検出結果から、複数の外部入力端子35a〜35hのうち選択された入力ソースに対応する外部入力端子が接続されていなかった場合にのみ、その外部入力端子を接続対象として決定する。つまり、選択された入力ソースに対応する外部入力端子のうちケーブルが未接続の外部入力端子を接続対象として決定する。入力ソースに対応する1つ外部入力端子のLEDを点灯又は点滅させ、ケーブル接続が完了すると、接続対象の外部入力端子を、その入力ソースの次の外部入力端子に変更するなどすればよい。
図8を参照して、この端子セットアップ処理例を説明する。まず、入力ソース切換操作が受け付けられるのをCPU25が待つ(ステップS21)。受け付けられた場合、CPU25が第1ポート29aを介してケーブルが未接続であるか否か判定し(ステップS22)、接続済みである場合には、通常通り映像・音声出力処理を行う(ステップS30)。
一方、ステップS22で未接続(YES)の場合、CPU25が、n=1として(ステップS23)、選択された入力ソースの第n端子35の情報をOSD表示又は音声出力により報知するよう制御し(ステップS24)、第n端子35に対応するLED36を点滅させる(ステップS25)。ここでは、Component信号がケーブル経由で送信されてくる外部機器を入力ソースに切り換える操作がなされたときに、第1端子がComponent(Y)映像端子35eとなる例を挙げる。この例での第2端子は、例えばComponent(Pb)映像端子35dとなり、第3端子はComponent(Pr)映像端子35cとなる。ステップS25の点滅により端子の種類と端子接続位置を確認しながら、例えば第1端子であればケーブルをComponent(Y)映像端子35eに接続することができる。
続いて、CPU25は、図7のステップS5と同様に、第n端子にケーブルが挿入されたことが検出されたか否かを、第1ポート29aを介して判定する(ステップS26)。ステップS26でYESの場合、つまり検出された場合には、図7のステップS6,S7と同様に、音声報知・LED36の消灯を行う(ステップS27,S28)。続いて、CPU25が、n>k−1(kはその入力ソースに必要な端子数)か否かを判定し(ステップS29)、YESの場合、ステップS30へ進む。NOであった場合には、nをインクリメントし(ステップS31)、ステップS24へ戻って、ステップS29でYESとなるまで処理を繰り返す。一方、ステップS26でNOであった場合には、図7のステップS8〜S11と同様の処理を行い(ステップS32〜S35)、ステップS26へ戻る。
このような処理により、ユーザが視聴したい入力ソースを選択し、その入力ソースのケーブル接続がない場合だけLEDで端子位置を知らせることができる。また、図8で説明した接続端子決定手段と図6及び図7で説明した接続端子決定手段とユーザ選択可能にテレビ装置2に搭載しておき、前者を使用する場合にはLED36を点滅させ、後者を使用する場合にはLED36を点灯させてもよい。
以上、図2〜図8を参照して説明した実施形態においては、外部端子の挿抜に基づく音声出力/音出力を行う機能(つまり図1を参照して説明した外部端子の挿抜に基づく音声又は音の出力を行う機能)を有することを前提として説明した。
本発明は、他の実施形態として、図2〜図8を参照して説明した実施形態において、外部端子の挿抜に基づく音声出力を行う機能を設けないように構成してもよい。つまり、ここで説明する実施形態に係るテレビ装置は、各外部端子に対応したLEDが各外部端子或いは各外部端子の隣接位置に設けられており、上述の接続端子決定手段及び第2報知手段を備えるものである。このテレビ装置は、上述の接続状態検出手段及び第1報知手段を設けない構成をもつ。
本実施形態でも、図2〜図8を参照して説明した実施形態における応用例も同様に適用できる。例えば、本実施形態においても、ユーザインターフェースによりユーザ選択された外部端子を、接続対象の端子として決定してもよい。また、本実施形態においても、上述の入力ソース切換手段だけでなく、上述の接続状態検出手段を備えることを前提とするが、入力ソースが切り換えられたときに、接続状態検出手段での検出の結果から、選択された入力ソースに対応する外部入力端子が接続されていなかった場合にのみ、外部入力端子を接続対象の外部端子として決定してもよい。
本実施形態によれば、接続対象のケーブルに合った外部端子の位置を視覚的により分かり易くユーザに知らせることが可能になる。これにより、ケーブルの外部端子への接続時にユーザが感じる煩わしさを軽減できるだけでなく、接続作業に要する時間をより短縮することができる。
また、図2〜図8を参照して説明した実施形態において、図6〜図8を参照してユーザインターフェースを有する接続端子決定手段を適用する応用例を説明した。しかし、このようなユーザインターフェースは、第1報知手段(音又は音声で報知する手段)のみを備え、第2報知手段(つまりLEDで報知する手段)を備えないテレビ装置においても適用できる。つまり、本発明は、他の実施形態として、図1を参照して上述した接続状態検出手段及び第1報知手段を備えたテレビ装置において、ユーザインターフェースを有する接続端子決定手段を備えるように構成してもよい。
本実施形態では、このような構成をもつテレビ装置において、第1報知手段は、接続端子決定手段で決定された外部端子に対し、接続状態検出手段で状態の変化が検出された場合と、接続端子決定手段で決定された外部端子以外の外部端子に対し、接続状態検出手段で状態の変化が検出された場合とで、異なる音又は音声を報知するとよい。
例えば、ユーザインターフェースを画面表示し、ユーザに接続したい外部端子を選択させた状態で、ユーザがケーブルを正しい外部端子に挿入した場合には、「正しく接続されました。」や「ピンポン」などという音声や音を報知するとよい。一方、このような外部端子ユーザ選択状態で、ユーザがケーブルを他の外部端子(つまりユーザが画面上で選択した外部端子とは異なる外部端子)に挿入した場合には、「ケーブルの接続先が異なります。一旦、ケーブルを抜いて正しい位置に挿し直してください。」や「ブー」などという音声や音を報知するとよい。また、所定時間経過してもケーブル接続されたことが検出できない場合には、「まだケーブルが接続されておりません。もし既にケーブルを挿入されている場合には奥まで正しく挿入ください。」などと音声で報知するとよい。
また、本実施形態では、ユーザインターフェースにて接続対象の外部端子をユーザ選択させる代わりに、非接続にする対象(つまりケーブルを抜く対象)の外部端子をユーザ選択させ、同様の報知を行ってもよい。非接続にする対象の外部端子がユーザ選択された状態で、ユーザが正しいケーブルを外部端子から抜いた場合には、「正しいケーブルが抜かれました。」や「ピンポン」などという音声や音を報知するとよい。一方、このような外部端子ユーザ選択状態で、ユーザが間違ったケーブルを外部端子(この端子は、ユーザが画面上で選択した外部端子とは異なる外部端子)から抜いた場合には、「抜かれたケーブルが異なります。一旦、ケーブルを挿し直して、別の正しいケーブルを抜いてください。」や「ブー」などという音声や音を報知するとよい。また、所定時間経過してもケーブルが非接続になったことが検出できない場合には、「まだケーブルが抜かれておりません。もし既にケーブルを抜かれて場合には最後まできちんと抜いてください。」などと音声で報知するとよい。
また、本実施形態に適用するユーザインターフェースは、外部端子をユーザ選択可能に画像表示しておくだけでなく、接続対象として外部端子を選択するか非接続にする対象として外部端子を選択するかを、ユーザ選択可能に画像表示しておくことが好ましい。
本実施形態によれば、ユーザが接続したい外部端子又はケーブルを抜きたい外部端子を画面上で選んで、正しい接続先にケーブルを接続していく又は正しいケーブルを抜く、といった作業を行うに際し、正しく作業ができたかのユーザ判断が容易にできるようになる。これにより、ケーブルを外部端子へ接続する時やケーブルを非接続にする時にユーザが感じる煩わしさを軽減できるだけでなく、そのようなユーザ判断も含めた接続作業や接続変更作業に要する時間を短縮させることができる。
本発明は、テレビ装置以外にも、例えば各種レコーダやSTB(Set Top Box)などのAV機器にも適用することができる。ディスプレイ部21に相当する表示部は、AV機器の前面などに設けられた表示部で代用すればよく、またテレビ装置等の表示装置が接続されていることが前提となるがその表示装置で代用してもよい。なお、テレビ装置以外のAV機器では外部端子はその多くが背面に設けられているが、AV機器自体をラックなどに収納していた場合に、本発明が特に有用となる。
1…テレビ装置、11…スピーカユニット、12…音声制御部、13…音声選択部、14…外部入出力制御部、15a,15b(15)…外部端子、16…CPU、17…ディスプレイ制御部、18…ディスプレイ部。
Claims (8)
- 複数の外部端子を備えたテレビ装置において、各外部端子に対し、ケーブルの接続/非接続の状態の変化を検出する接続状態検出手段と、該接続状態検出手段で状態の変化が検出された外部端子に関する情報を、音又は音声により報知する報知手段とを備えたことを特徴とするテレビ装置。
- 請求項1に記載のテレビ装置において、各外部端子を示す画像を含むケーブル接続ガイド画像を、当該テレビ装置の表示部に表示し、外部端子を選択するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースを有し、該ユーザ操作により選択された外部端子を、接続対象又は非接続にする対象の外部端子として決定する接続端子決定手段を備え、前記報知手段は、前記接続端子決定手段で決定された外部端子に対し、前記接続状態検出手段で状態の変化が検出された場合と、前記接続端子決定手段で決定された外部端子以外の外部端子に対し、前記接続状態検出手段で状態の変化が検出された場合とで、異なる音又は音声を報知することを特徴とするテレビ装置。
- 請求項1に記載のテレビ装置において、各外部端子に対応したLEDが各外部端子或いは各外部端子の隣接位置に設けられており、当該テレビ装置は、接続対象の外部端子を決定する接続端子決定手段と、該接続端子決定手段で決定された接続対象となる外部端子に対応したLEDを点灯又は点滅させる第2報知手段とを備えたことを特徴とするテレビ装置。
- 請求項3に記載のテレビ装置において、前記接続端子決定手段は、各外部端子を示す画像を含むケーブル接続ガイド画像を、当該テレビ装置の表示部に表示し、外部端子を選択するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースを有し、該ユーザ操作により選択された外部端子を、前記接続対象の外部端子として決定することを特徴とするテレビ装置。
- 請求項3に記載のテレビ装置において、当該テレビ装置の表示部に表示させる映像の入力ソースを切り換えるユーザ操作を受け付け、該受け付けたユーザ操作に応じて入力ソースを切り換える入力ソース切換手段を備え、前記接続端子決定手段は、前記入力ソース切換手段により入力ソースが切り換えられたときに、前記接続状態検出手段での検出の結果から、前記選択された入力ソースに対応する外部入力端子が接続されていなかった場合にのみ、該外部入力端子を前記接続対象の外部端子として決定することを特徴とするテレビ装置。
- 複数の外部端子を備えたテレビ装置において、各外部端子に対応したLEDが各外部端子或いは各外部端子の隣接位置に設けられており、当該テレビ装置は、接続対象の外部端子を決定する接続端子決定手段と、該接続端子決定手段で決定された接続対象となる外部端子に対応したLEDを点灯又は点滅させる報知手段とを備えたことを特徴とするテレビ装置。
- 請求項6に記載のテレビ装置において、前記接続端子決定手段は、各外部端子を示す画像を含むケーブル接続ガイド画像を、当該テレビ装置の表示部に表示し、外部端子を選択するユーザ操作を受け付けるユーザインターフェースを有し、該ユーザ操作により選択された外部端子を、前記接続対象の外部端子として決定することを特徴とするテレビ装置。
- 請求項6に記載のテレビ装置において、当該テレビ装置の表示部に表示させる映像の入力ソースを切り換えるユーザ操作を受け付け、該受け付けたユーザ操作に応じて入力ソースを切り換える入力ソース切換手段と、各外部端子に対し、ケーブルの接続/非接続の状態の変化を検出する接続状態検出手段とを備え、前記接続端子決定手段は、前記入力ソース切換手段により入力ソースが切り換えられたときに、前記接続状態検出手段での検出の結果から、前記選択された入力ソースに対応する外部入力端子が接続されていなかった場合にのみ、該外部入力端子を前記接続対象の外部端子として決定することを特徴とするテレビ装置。
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