JP2009194435A - 送信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信対象となるデータがオン状態の時とオフ状態の時がある送信機で、歪補償制御を効果的に行う。
【解決手段】タイミング情報取得手段11、25が送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報を取得し、歪補償手段3が送信対象となるデータに対してプリディストーションによる歪補償を行い、増幅器6が歪補償が行われた後のデータの信号を増幅し、増幅信号取得手段21が増幅器から出力された信号を取得し、戻りデータ記憶手段24、25が取得されたタイミング情報に基づいて送信対象となるデータがオン状態の時に対応する時にのみ前記取得された信号のデータを戻りデータとして記憶し、歪補償制御手段25が記憶された戻りデータに基づいて増幅器から出力される信号に含まれる歪が小さくなるように歪補償の態様を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送信機に関し、特に、増幅器における非線形歪を補償するに際して、送信時の歪補償制御を効果的に行う送信機に関する。
例えば、送信対象となるCDMA(Code Division Multiple Access)方式やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式などの信号を無線通信により送信する送信機が実施されている。
また、TDD方式(Time Division Duplex system)を用いて、送受信で同じ周波数の1波を使用して、時間軸を分割し、送受信を高速で切り替えてみかけ上の同時送受信を実現するシステムが実施されている。
図16には、送信機の構成例を示してあり、また、BTS(基地局)31を示してある。
本例の送信機は、インターフェース(I/F)部32と、歪補償部33と、D/A(Digital to Analog)変換器34と、アップコンバータ35と、電力増幅器36と、方向性結合器41と、ダウンコンバータ42と、A/D(Analog to Digital)変換器43と、戻りデータ記憶部44と、歪値演算部45を備えている。
本例の送信機において行われる動作の一例を示す。
BTS31から送られてくる送信データをI/F部32で受信して、I/F部32が後段の歪補償部33で処理可能なフォーマットに加工した送信データとして歪補償部33へ出力する。
歪補償部33では、後段の電力増幅器36の非線形歪を補償するために、歪値演算部45で計算された歪補償パラメータが設定され、これに基づいて歪補償した信号をD/A変換器34へ出力する。
D/A変換器34が入力された信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換した後、当該アナログ信号をアップコンバータ35で無線周波数(RF:Radio Frequency)の信号へ変換して電力増幅器36へ出力する。
電力増幅器36は、入力された信号を増幅して出力する。この出力信号は、例えば、アンテナ(図示せず)から無線送信される。
この場合に、電力増幅器36からの出力の歪検出を行うために、方向性結合器41で電力増幅器36からの出力の信号(一部)を取り出して、戻りデータの信号としてダウンコンバータ42へ出力する。
ダウンコンバータ42は入力された信号をサンプリング可能な中間周波数(Intermediate Frequency)の信号へダウンコンバートし、この信号をA/D変換器43でアナログ信号からデジタル信号へ変換した後に戻りデータ記憶部44に入力する。
戻りデータ記憶部44は、入力された信号、すなわち、電力増幅器36からの戻りデータを記憶する。戻りデータ記憶部44で記憶された戻りデータは、歪値演算部45へ送られる。
歪値演算部45は、サンプリングした信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)の処理をかけて周波数領域の成分へ変換し、変調信号のキャリア数とその離調周波数から計算される相互変調歪の周波数帯の電力を歪値として算出する。そして、歪値演算部45は、算出される歪値が低減するように、歪補償部33に設定する歪補償パラメータを計算して設定する。
特開2006−100930号公報
しかしながら、図16に示されるような送信機では、送信信号が時分割で送信されている場合には、送信データのオン/オフ(On/Off)区間を識別することができず、送信データがオフの区間に相当する戻りデータ、又は、オン/オフが混在する戻りデータをサンプリングすることとなり、適正な歪値を検出することができないといった問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、増幅器における非線形歪を補償するに際して、送信時の歪補償制御を効果的に行うことができる送信機を提供することを目的とする。
具体的には、本発明では、例えば、送信信号を時分割で送信する場合において、送信データがオン状態に相当する戻りデータを取得して、適正な歪値を検出して、歪補償を行うことを可能とする。
上記目的を達成するため、本発明では、送信対象となるデータがオン状態の時とオフ状態の時がある送信機において、次のような構成とした。
すなわち、タイミング情報取得手段が、前記送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報を取得する。歪補償手段が、前記送信対象となるデータに対して、プリディストーションによる歪補償を行う。増幅器が、前記歪補償手段により歪補償が行われた後のデータの信号を増幅する。増幅信号取得手段が、前記増幅器から出力された信号(例えば、当該信号の一部)を取得する。戻りデータ記憶手段が、前記タイミング情報取得手段により取得されたタイミング情報に基づいて、前記送信対象となるデータがオン状態の時に対応する時にのみ、前記増幅信号取得手段により取得された信号のデータを戻りデータとして記憶する。歪補償制御手段が、前記戻りデータ記憶手段により記憶された戻りデータに基づいて、前記増幅器から出力される信号に含まれる歪が小さくなるように、前記歪補償手段により行われる歪補償の態様を制御する。
従って、送信対象となるデータがオン状態の時に対応する時にのみ戻りデータを取得して、その戻りデータを用いて歪補償の態様を制御することにより、例えば、増幅器における非線形歪を補償するに際して、送信時の歪補償制御を効果的に行うことができる。具体的には、例えば、送信信号を時分割で送信する場合において、送信データがオン状態に相当する戻りデータを取得して、適正な歪値を検出して、歪補償を行うことができる。
ここで、送信対象となるデータがオン状態の時とオフ状態の時がある場合としては、例えば、TDD方式による通信が行われる場合がある。
また、送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報としては、種々な情報が用いられてもよく、例えば、送信対象となるデータそのもののタイミングの情報と、送信対象となるデータが送信系やフィードバック系で処理されることによる遅延時間の情報との両方を考慮した情報や、或いは、これら両方の別個な情報を用いることができる。要は、送信対象となるデータがオン状態の時に対応する時にのみ、戻りデータが記憶されればよい。
また、送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報としては、例えば、送信機の外部から入力されて取得されてもよく、或いは、送信機の内部で生成されて取得されてもよく、また、送信機の外部から入力される送信対象となるデータのオン/オフのタイミングに関する情報に基づいて送信機の内部で生成されて取得されてもよく、或いは、予め送信機のメモリに記憶されていてその記憶内容が取得されてもよい。
また、記憶手段としては、例えば、メモリを用いて構成することができる。
また、送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報に基づいて、戻りデータを記憶する時(例えば、期間)を制御する態様としては、種々な態様が用いられてもよい。
また、歪補償の態様を制御する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、歪補償手段により使用される歪補償のためのパラメータの値を変更するような手法を用いることができる。
また、増幅器から出力される信号に含まれる歪が小さくなるようにする態様としては、例えば、戻りデータに基づいて増幅器から出力される信号に含まれる歪(例えば、予め設定された所定の周波数の成分)の電力などのレベルを検出し、そのレベルが小さくなるようにする態様を用いることができる。
以上説明したように、本発明に係る送信機によると、例えば、送信信号を時分割で送信する場合において、送信データがオン状態に相当する戻りデータを取得して、適正な歪値を検出して、歪補償を行うことができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る送信機の構成例を示してあり、また、BTS(基地局)1を示してある。
本例の送信機は、インターフェース(I/F)部2と、歪補償部3と、D/A変換器4と、アップコンバータ5と、電力増幅器6と、TDD信号生成部11と、方向性結合器21と、ダウンコンバータ22と、A/D変換器23と、戻りデータ記憶部24と、歪値演算部25を備えている。
本例の送信機では、送信対象となるCDMA方式或いはOFDM方式などの信号を無線通信により送信する。
また、本例の送信機が設けられる無線通信システムでは、TDD方式を用いて、送受信で同じ周波数の1波を使用して、時間軸を分割し、送受信を高速で切り替えてみかけ上の同時送受信を実現することが行われる。
本例の送信機において行われる動作の一例を示す。
本例の送信機では、時分割データを送信する。
BTS1は、送信データと、送信データに同期した送信オン/オフ(On/Off)情報をI/F部2へ送信する。ここで、送信オン/オフ情報は、送信データのオン状態及びオフ状態を識別することを可能とする情報である。
I/F部2は、BTS1から送信データと送信オン/オフ情報を受信して、送信データについては後段の歪補償部3で処理可能なフォーマットに加工した送信データとして歪補償部3へ出力し、送信オン/オフ情報については後段のTDD信号生成部11で処理可能なフォーマットに加工した送信オン/オフ情報としてTDD信号生成部11へ出力する。
なお、この時、TDD信号生成部11に入力される信号(送信オン/オフ情報の信号)としては、例えば、送信のオン/オフを示すタイミング信号が用いられてもよく、或いは、このようなタイミング信号を生成するためのパラメータ情報が用いられてもよい。
歪補償部3には、後段の電力増幅器6の非線形歪を補償するために、歪値演算部25で計算された歪補償パラメータが設定される。
歪補償部3は、I/F部2から入力された送信データに対して、設定された歪補償パラメータに基づいて歪補償を行い、その結果(歪補償した信号)をD/A変換器4へ出力する。
D/A変換器4は、歪補償部3から入力された歪補償後の信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換して、アップコンバータ5へ出力する。
アップコンバータ5は、D/A変換器4から入力された信号を周波数変換(アップコンバート)によりRF信号へ変換して、電力増幅器6へ出力する。
電力増幅器6は、アップコンバータ5から入力された信号を増幅して出力する。この出力信号は、例えば、アンテナ(図示せず)から無線送信される。
ここで、電力増幅器6では増幅の際に非線形歪が発生し、この非線形歪が歪補償部3で発生させられた予歪(プリディストーションによる歪補償のための歪)により打ち消され、理想的には、非線形歪がなくなる。
方向性結合器21は、電力増幅器6から出力される信号の歪検出を行うために、電力増幅器6から出力された信号(一部)を取り出して、戻りデータの信号としてダウンコンバータ22へ出力する。
ダウンコンバータ22は、方向性結合器21から入力された信号を、周波数変換(ダウンコンバート)により、サンプリング可能な中間周波数(IF)の信号へ変換して、A/D変換器23へ出力する。
A/D変換器23は、ダウンコンバータ22から入力された信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換して、戻りデータ記憶部24へ出力する。
TDD信号生成部11は、I/F部2から入力された送信オン/オフ情報に基づいて、送信データが有ること或いは無いことを示すデータオン/オフ(On/Off)信号を生成して、歪値演算部25へ出力する。
この時、データオン/オフ信号は送信データに同期しているため、本例では、戻りデータのタイミングに合わせるためには、歪補償部3、D/A変換器4、アップコンバータ5、電力増幅器6、方向性結合器7、ダウンコンバータ22、A/D変換器23による遅延を考慮して、データオン/オフ信号を遅延させる必要がある。
本例では、歪値演算部25が、予め、その遅延情報をTDD信号生成部11に対して設定する。TDD信号生成部11は、歪値演算部25により設定された遅延情報に基づいて、データオン/オフ信号を遅延させる。
ここで、歪値演算部25からTDD信号生成部11へ入力される遅延設定のための情報は、送信オン/オフ情報の信号とデータオン/オフ信号との間のタイミングを調整するためのものである。つまり、送信データと戻りデータには時間差があるため、送信データがオンになるタイミングで戻りデータ記憶部24により戻りデータを取得しても、オン区間の送信データを取得することができない場合が発生する。そこで、本例では、戻りデータ記憶部24により送信オン状態の戻りデータを取得することができるように、戻りデータの取得タイミングを調整している。
歪値演算部25は、TDD信号生成部11から入力されたデータオン/オフ信号に基づいて、戻りデータのオン/オフの状態を判断し、これに基づいて、戻りデータ記憶部24に対して、戻りデータの記憶開始を指示する。つまり、戻りデータがオンの状態である時のみ、戻りデータ記憶部24により戻りデータが記憶されるように制御する。
戻りデータ記憶部24は、歪値演算部25から指示されたタイミングで、A/D変換器23から入力されるデジタル信号(電力増幅器6からの戻りデータ)を記憶する。
戻りデータ記憶部24は、予め決められたデータ数の戻りデータを記憶した後に、記憶処理の終了を歪値演算部25へ通知(報告)する。
戻りデータ記憶部24は、記憶した戻りデータ(格納データ)を歪値演算部25へ出力する。
歪値演算部25は、戻りデータ記憶部24から入力された戻りデータ(サンプリングしたデータ)に対してFFTの処理をかけて周波数領域の成分へ変換し、変調信号のキャリア数とその離調周波数から計算される相互変調歪の周波数帯の電力を歪値として算出する。そして、歪値演算部25は、算出される歪値が低減するように、歪補償部3に設定する歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定する。
なお、歪補償パラメータとしては、例えば、歪補償部3において発生させる予歪の特性(例えば、振幅や位相や周波数などの1つ以上)を制御するためのパラメータが用いられる。
次に、図2を参照して、データオン/オフ信号の制御について説明する。
図2(a)には送信オン/オフのタイミングの一例を示してあり、図2(b)にはレベル信号を用いたデータオン/オフ信号(1)の一例を示してあり、図2(c)にはパルス信号を用いたデータオン/オフ信号(2)の一例を示してある。なお、横軸は時間を表しており、タイミングチャートとなっている。
本例では、図2(a)に示されるように、送信オン/オフ情報の信号としてレベル信号を用いており、オン(On)の状態を“ハイ(High)”で表し、オフ(Off)の状態を“ロウ(Low)”で表す。
第1の例として、図2(b)に示されるように、データオン/オフ信号をレベル信号とした場合に、歪値演算部25などにより行われる処理について説明する。
本例では、図2(b)に示されるように、データオン/オフ信号において、オン(On)の状態を“ハイ(High)”で表し、オフ(Off)の状態を“ロウ(Low)”で表す。
歪値演算部25は、データオン/オフ信号を監視して、オフ状態(ロウ)である場合には引き続き監視を続け、オン状態(ハイ)であることを確認した場合には戻りデータ記憶部24ヘデータの記憶開始指示を出す。
これに応じて、戻りデータ記憶部24は、決められたデータ数の戻りデータを記憶した後に、記憶処理終了を歪値演算部25へ報告する。
歪値演算部25は、戻りデータ記憶部24から記憶処理終了の報告を受けると、データオン/オフ信号を確認し、オン状態(ハイ)である場合には、サンプリングしたデータにFFT処理をかけて歪値を演算し、この歪値が低減するように、歪補償部3に設定する歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定し、データオン/オフ信号の監視状態へ移行する。
一方、歪値演算部25は、戻りデータ記憶部24から記憶処理終了の報告を受けて、データオン/オフ信号を確認したときに、オフ状態(ロウ)である場合には、記憶した戻りデータがオン/オフ状態(オン状態とオフ状態)で混在していると判断し、歪値の演算処理を行わずに、データオン/オフ信号の監視状態へ移行する。
第2の例として、図2(c)に示されるように、データオン/オフ信号をパルス信号とした場合に、歪値演算部25などにより行われる処理について説明する。
歪値演算部25は、データオン/オフ信号を割込信号のエッジとして検出し、このとき、戻りデータ記憶部24ヘデータの記憶開始指示を出す。
これに応じて、戻りデータ記憶部24は、決められたデータ数の戻りデータを記憶した後に、記憶処理終了を歪値演算部25へ報告する。
歪値演算部25は、戻りデータ記憶部24から記憶処理終了の報告を受けると、サンプリングしたデータにFFT処理をかけて歪値を演算し、この歪値が低減するように、歪補償部3に設定する歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定する。
ここで、本例の場合には、データオン/オフ信号を構成するパルス信号の出力から戻りデータの記憶処理終了までの時間は、必ず戻りデータがオン状態でなくてはならない。この理由は、戻りデータの記憶処理中に戻りデータがオフ状態になると、記憶された戻りデータがオン/オフ状態(オン状態とオフ状態)の混在したものとなり、適正な歪値を計算できなくなるためである。
このため、本例では、TDD信号生成部11は、データのオンとオフの時間(比率)を考慮してパルス信号を生成する。
具体的には、例えば、1回のデータオン区間に1度のデータオン/オフ信号のパルス出力であれば問題ないが、データのオン区間中に複数回のデータを記憶して歪値の計算をする場合には、複数のパルス出力が必要となるため、戻りデータの記憶処理の処理時間を予め考慮して出力する必要がある。
そこで、本例では、データのオン状態において有効な戻りデータを記憶することができる送信時間が確保されている場合に、TDD信号生成部11がデータオン/オフ信号のパルス信号を出力する。
図3を参照して、これについて更に具体的に説明する。
図3(1)には、データのオン区間に一度だけデータを取得して歪補償を行う場合について、(a)送信のオン/オフのタイミングと、(b)戻りデータのオン/オフのタイミングと、(c)データオン/オフ信号(パルス)の一例を示してある。横軸は時間を表している。
このように、データのオン区間でデータ取得を1回だけ行い、歪補償を1回行う場合には、例えば、データオンの始まりをパルス信号で歪値演算部25へ伝えればよい。データオン区間に対して取得区間が短くても或いは長くても、データオン区間に収まっていればよい。
図3(2)には、データのオン区間に複数回データを取得して歪補償を行う場合について、(a)送信のオン/オフのタイミングと、(b)戻りデータのオン/オフのタイミングと、(c)問題が生じる(NGケースの)データオン/オフ信号(パルス)と、(d)問題が生じない(正常ケースの)データオン/オフ信号(パルス)の一例を示してある。横軸は時間を表している。
この場合、例えば、データのオン区間でデータ取得を複数回行い、データ取得の度に歪補償量を計算し、複数回に渡って計算した歪補償量を平均化して歪補償を1回行う。このような処理では、データ取得区間が短くても、複数回の歪補償量の平均化を行うことにより、例えば、長い区間における1回のデータ取得による歪補償量計算値と同等の結果を得ることが可能である。
また、この場合には、パルス信号の割込によって取得データの先頭タイミングを伝えることが行われるため、予め、データのオン区間の時間を考慮して、何回データを取得するか(パルスの出力数)を計算して決めておく必要がある。これにより、図3(2)(c)に示されるように戻りデータにおいてデータオン/オフ区間が混在してしまうこと(NGケース)を回避することができ、図3(2)(d)に示されるように、データオン区間のみで戻りデータを取得すること(正常ケース)が実現される。
ここで、以上の例では、戻りデータのオン/オフにタイミングを合わせて制御するために、TDD信号生成部11に予め計算又は測定した遅延情報(歪補償部3、D/A変換器4、アップコンバータ5、電力増幅器6、方向性結合器21、ダウンコンバータ22、A/D変換器23による遅延情報)を設定しているが、他の構成を用いることも可能である。
これに関する他の構成例として、TDD信号生成部11から出力されるデータオン/オフ信号を(戻りデータではなく)送信データのオン/オフにタイミングを合わせて、前記した遅延情報を歪値演算部25が戻りデータ記憶部24に設定し、戻りデータ記憶部24が歪値演算部25から記憶開始指示があったときから設定された遅延情報に基づく遅延時間分遅れたタイミングで記憶を開始する構成とすることも可能であり、これにより、戻りデータのオン区間で戻りデータを適正に記憶することが可能である。
また、更に他の構成例として、TDD信号生成部11から出力されるデータオン/オフ信号を(戻りデータではなく)送信データのオン/オフにタイミングを合わせて、歪値演算部25から戻りデータ記憶部24へ記憶開始指示を出すタイミングを前記した遅延情報に基づく遅延時間分遅らせる構成とすることも可能であり、これにより、戻りデータのオン区間で戻りデータを適正に記憶することが可能である。
以上のように、本例の送信機では、TDD信号生成部11で生成するデータオン/オフ信号に基づいて、戻りデータのオン区間でのみ戻りデータを有効データとして取得し、取得した有効な戻りデータに基づいて、歪値を計算して、歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定する。
この場合に、一例として、歪値演算部25からTDD信号生成部11へ遅延情報を設定して、TDD信号生成部11がデータオン/オフ信号を戻りデータのオン/オフにタイミングを合わせることで、有効データのみを取得して歪補償することを実現する。
他の一例として、TDD信号生成部11から出力されるデータオン/オフ信号を送信データのオン/オフにタイミングを合わせて、遅延情報を戻りデータ記憶部24に設定し、戻りデータ記憶部24が歪値演算部25からの記憶開始指示から設定された遅延時間分遅れたタイミングで記憶を開始することで、有効データのみを取得して歪補償することを実現する。
更に他の一例として、TDD信号生成部11から出力されるデータオン/オフ信号を送信データのオン/オフにタイミングを合わせて、歪値演算部25からの記憶開始指示のタイミングを遅延時間分遅らせることで、有効データのみを取得して歪補償することを実現する。
また、本例の送信機では、一構成例として、データオン/オフ信号としてレベル信号を用いて、歪値演算部25でデータオン/オフ信号を監視して、オン状態を検出してから戻りデータを記憶する。そして、記憶処理終了後に再度データオン/オフ信号を確認して、オン状態であれば、歪値演算処理を行って、歪補償部3に歪補償パラメータを設定する。一方、記憶処理終了後に再度データオン/オフ信号を確認して、オフ状態であれば、歪値演算処理を行わずに、データオン/オフ信号の監視を行う。これにより、有効な戻りデータのみを取得して歪補償することを実現する。
また、本例の送信機では、他の構成例として、データオン/オフ信号としてパルス信号を用いる。そして、データのオン状態で有効な戻りデータを記憶することができる送信時間が確保されている場合には、TDD信号生成部11からパルス信号でデータオン信号を出力し、歪値演算部25でデータオン信号をエッジ割込で検出して、戻りデータを記憶し、記憶処理終了後に歪値演算処理を行って歪補償部3に歪補償パラメータを設定する。更に、引き続き、データのオン状態で有効な戻りデータを記憶することができる送信時間が確保されている場合には、同様の処理を繰り返して行うことが可能である。一方、データがオフ状態であるとき、若しくは、データがオン状態であっても有効な戻りデータを記憶することができる送信時間が確保されない場合には、歪値演算処理を行わない。これにより、有効な戻りデータのみを取得して歪補償することができる。
従って、本例の送信機では、電力増幅器6における非線形歪を補償するに際して、送信時の歪補償制御を効果的に行うことができる。具体的には、電力増幅器6における非線形歪を補償するプリディストータ(歪補償部3)について、送信時の歪補償制御を効果的に行うことができ、例えば、TDD方式の送信機において従来ではできなかった適正な歪値の計算が可能となり、歪補償の精度を向上させることができる。
なお、本例の送信機では、BTS1から入力された送信オン/オフ情報に基づいてTDD信号生成部11がデータオン/オフ信号(送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報)を生成する機能や、歪値演算部25が送信データに生じる遅延時間の情報(送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報)を記憶していてその遅延時間の情報を取得する機能により、タイミング情報取得手段が構成されている。ここで、前記した遅延時間の情報は、例えば、TDD信号生成部11に設定されてデータオン/オフ信号の出力タイミングが制御されてもよく、或いは、戻りデータ記憶部24に設定されて戻りデータを記憶するタイミングが制御されてもよく、或いは、歪値演算部25が戻りデータ記憶部24へ記憶開始指示を出すタイミングを制御してもよい。
また、本例の送信機では、歪補償部3の機能により歪補償手段が構成されており、増幅器として電力増幅器6が用いられており、方向性結合器21の機能により増幅信号取得手段が構成されており、歪値演算部25による制御により戻りデータ記憶部24が戻りデータを記憶する機能により戻りデータ記憶手段が構成されており、歪値演算部25が戻りデータに基づく歪のレベルが小さくなるように歪補償部3による歪補償の態様を制御する機能により歪補償制御手段が構成されている。
本発明の第2実施例を説明する。
本例では、図1に示されるような送信機において、送信データがオン状態に相当する戻りデータを取得する際のデータ取得方法の一例として、図2(b)に示されるようにデータオン/オフ信号としてレベル信号を用いた場合について詳しく説明する。
図4(a)には送信データの状態の一例を示してあり、図4(b)には戻りデータの状態の一例を示してあり、図4(c)にはTDD信号生成部11で作成されるデータオン/オフ信号(レベル)の一例及び設定遅延量の一例を示してある。横軸は時間を表しており、それぞれの時間的な関係が示されている。
なお、図4(a)、(b)では、送信データや戻りデータについて、色付けしてある部分がデータオンの区間である。
図4(c)に示される設定遅延量は、TDD信号生成部11に設定されるパラメータ設定値である。
データオン/オフ信号は、図4(c)に示されるように、戻りデータに合わせて、送信データがオン状態である間は信号レベルがハイ(High)状態であり、送信データがオフ状態である間は信号レベルがロウ(Low)状態であるレベル信号であるとする。
このような構成により、送信データのオン/オフの区間を判断して、オン状態のデータのみを取得することができる。
次に、本例における各種のデータ取得方法(2−1)〜(2−4)を示す。
(2−1)図5のタイミングチャートを参照して、本例における第1のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、1つのデータオン区間内に数回戻りデータを取得する。
図5には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)送信データのオン/オフ情報を伝えるためのデータオン/オフ信号、(d)歪値演算部25がデータオン/オフ信号を監視する動作、(e)戻りデータ記憶部24の動作、(f)歪値演算部25による歪補償パラメータの計算(演算)動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図5(a)に示される送信データは、電力増幅器6を通って、図5(b)に示される戻りデータのタイミングで、戻りデータ記憶部24に入力される。
図5(c)に示されるように、TDD信号生成部11は、送信オン/オフ情報と遅延設定からデータオン/オフ信号を作成して、歪値演算部25へ送信する。
図5(d)に示されるように、歪値演算部11は、データオン/オフ信号のレベルをデータオン/オフ信号監視タイミングで監視し、オン状態であれば戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行う。
図5(e)に示されるように、戻りデータ記憶部24は、1度に取得することが可能なデータ時間(n[sec])分の戻りデータを記憶して、歪値演算部25へ戻りデータを送信する。
図5(f)に示されるように、歪値演算部25は、戻りデータ記憶部24から戻りデータを受信すると、データオン/オフ信号のレベルをデータオン/オフ信号監視タイミングでチェックしてオン状態が継続されていれば、取得した戻りデータから歪補償パラメータを計算して歪補償部3に対して設定する。
そして、歪値演算部25は、歪補償パラメータを歪補償部3に設定した後に、再度、データオン/オフ信号を監視して、オン状態であれば再度上記の手順を繰り返して行う。
一方、歪値演算部25が戻りデータ記憶部24からの戻りデータを受信した後に、データオン/オフ信号のレベルをチェックしてオフ状態になっていた場合には、取得した戻りデータのタイミングにはデータオン状態とデータオフ状態が混在しているため、歪補償パラメータの計算を行わずに、データオン/オフ信号の状態監視を行う。
また、歪値演算部25が歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定した後に、データオン/オフ信号のレベルをチェックしてオフ状態になっていた場合には、戻りデータ記憶部24に対して戻りデータの取得を依頼せずに、データオン/オフ信号の監視を行う。
このような方法を実行することにより、1つのデータオン区間内で戻りデータの取得と歪補償パラメータの更新を複数回行うことができ、このため、歪補償の収束時間を短縮することができる。
(2−2)図6〜図8のタイミングチャートを参照して、本例における第2のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、オン区間にあるデータ内の所望の時間データを取得する。
図6には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)送信データのオン/オフ情報を伝えるためのデータオン/オフ信号、(d)歪値演算部25がデータオン/オフ信号を監視する動作、(e)戻りデータ記憶部24の動作、(f)歪値演算部25による歪補償パラメータの計算(演算)動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図6(a)に示される送信データは、電力増幅器6を通って、図6(b)に示される戻りデータのタイミングで、戻りデータ記憶部24に入力される。
図6(c)に示されるように、TDD信号生成部11は、送信データに関する情報(本例では、送信オン/オフ情報)からデータオン/オフ信号を作成して歪値演算部25へ送信する。このとき、設定遅延量を(A[sec]+n[sec])とする。A[sec]は送信データと戻りデータとの間の遅延時間であり、n[sec]は戻りデータ記憶部24により取得することが可能なデータ時間であるとする。
歪値演算部25は、図6(d)に示されるデータオン/オフ信号の監視タイミングで、図6(c)に示されるデータオン/オフ信号を監視して、データオン/オフ信号のレベルがオフからオンへ変化すると、戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行う。
これに応じて、図6(e)に示されるように、戻りデータ記憶部24は、1度に取得することが可能なデータ時間n[sec]分の戻りデータを記憶して、歪値演算部25へ戻りデータを送信する。
図6(f)に示されるように、歪値演算部25は、取得した戻りデータから歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定する。そして、歪値演算部25は、歪補償部3に歪補償パラメータを設定した後に、設定遅延量を(A[sec]+n[sec])としてTDD信号生成部11に設定する。
歪値演算部25は、データオン/オフ信号のレベルがオフからオンへ変化するのを監視して、オフからオンへ変化すると設定遅延量を変えながらこのような手順を繰り返して行う。
このように、本例では、送信データがオンになった瞬間から、戻りデータ記憶部24がデータ取得を開始するまでの時間を、TDD信号生成部11に設定する設定遅延量を調整することによって調整して、オン区間にあるデータの中の欲しい部分のデータを取得することができる。
上記した図6には、1つのデータオン区間に対するタイミングチャートを示した。
図7には、連続したデータオン区間について、図6と同様なタイミングチャートの一例を示してある。なお、図7(a)〜(f)に示される項目は、それぞれ、図6(a)〜(f)に示される項目と同様である。
図7の例では、図7(c)に示されるように、連続したデータオン区間について、順次、設定遅延量を(A[sec]+n[sec])、(A[sec]+3n[sec])、(A[sec]+4n[sec])といったように変化させることにより、データオン区間内にある所望のデータを取得している。
図8には、図1に示される本例の送信機で扱われるデータの最小単位である1[サンプル]単位で設定遅延量を設定する場合を例として、連続したデータオン区間について、図6と同様なタイミングチャートの一例を示してある。なお、図8(a)〜(f)に示される項目は、それぞれ、図6(a)〜(f)に示される項目と同様である。
図8の例では、図8(c)に示されるように、連続したデータオン区間について、順次、設定遅延量を(A[sec]+1[サンプル])、(A[sec]+5[サンプル])、(A[sec]+10[サンプル])といったように変化させることにより、より細かい時間間隔でデータを取得している。
なお、本例では、1サンプルに相当する時間はn[sec]よりも短いとする。
(2−3)図9のタイミングチャートを参照して、本例における第3のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、上記した第2のデータ取得方法のように設定遅延量を変化させることにより、データオン区間のデータを先頭から順番に取得することで、オン区間内にある全てのデータを取得する。
図9には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)1個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(d)2個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(e)3個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(f)4個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(g)x(ここでは、xは5以上の整数値)個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図9の例では、先頭からn[sec]ずつデータを取得した場合のタイミングチャートを示してある。
図9(a)に示される送信データと図9(b)に示される戻りデータとしては、図示される信号が繰り返されるとする。
図9中の“(1)”〜“(4)”は時間の流れを表しており、図9(c)〜(g)は時間的に繋がっている動作であるとする。
具体的には、図9(c)に示されるように、1個目のデータオン/オフ信号がオフからオンになったことを検出すると、オン区間の先頭データ(n[sec]分)が取得される。
次に、図9(d)に示されるように、2個目のデータオン/オフ信号がオフからオンになったことを検出すると、オン区間の先頭からn[sec]離れた場所からデータの取得が開始される。
このように、時間の経過につれて、先頭からn[sec]ずつデータの取得位置を変えることにより、最終的には、図9(g)に示されるように、最後の部分のデータを取得して、データオン区間内にある全てのタイミングのデータを取得することができる。
(2−4)図10のタイミングチャートを参照して、本例における第4のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、上記した第2のデータ取得方法のように設定遅延量を変化させることにより、データオン区間のデータを先頭から順番に取得することで、オン区間内にある全てのデータを取得する。
図10には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)1個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(d)2個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(e)3個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(f)4個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(g)x(ここでは、xは5以上の整数値)個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図10の例では、データ取得位置を先頭から1[サンプル]単位で変えてデータを取得した場合のタイミングチャートを示してある。
図10(a)に示される送信データと図10(b)に示される戻りデータとしては、図示される信号が繰り返されるとする。
図10中の“(1)”〜“(4)”は時間の流れを表しており、図10(c)〜(g)は時間的に繋がっている動作であるとする。
具体的には、図10(c)に示されるように、1個目のデータオン/オフ信号がオフからオンになったことを検出すると、オン区間の先頭データ(n[sec]分)が取得される。
次に、図10(d)に示されるように、2個目のデータオン/オフ信号がオフからオンになったことを検出すると、オン区間の先頭から1[サンプル]離れた場所からデータの取得が開始される。
このように、時間の経過につれて、先頭から1[サンプル]ずつデータの取得位置を変えることにより、最終的には、図10(g)に示されるように、最後の部分のデータを取得して、データオン区間内にある全てのタイミングのデータを取得することができる。
本例の方法では、データ取得位置を1[サンプル]単位で変えることにより、より細かい時間間隔でデータを取得することができ、このため、多くの種類のデータを取得することができる。
なお、本例では、1サンプルに相当する時間はn[sec]よりも短いとする。
以上のように、本例の送信機では、歪値演算部25が、データオン/オフ信号をレベルで監視して、そのオン状態を検出してから戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行い、そして、記憶データを取得して、記憶処理終了後に再度データオン/オフ信号を確認してオン状態であれば歪値演算処理を行って、歪補償部3にパラメータを設定する一方、記憶処理終了後に再度データオン/オフ信号を確認してオフ状態であれば歪値演算処理を行わずに、データオン/オフ信号の監視を行う。また、本例では、データオン状態の間に何度も有効データを取得することが可能である。
また、本例の送信機では、TDD信号生成部11が、送信データがオンになってから設定遅延量の時間が経過した後に、データオン/オフ信号のレベルをオン状態へ変化させる。また、歪値演算部25は、データオン/オフ信号の変化(本例では、オン状態への変化)を検出すると戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行い、記憶データを取得し、歪値演算処理を行い、歪補償部3にパラメータを設定し、TDD信号生成部11に設定遅延量を設定して、再度、データオン/オフ信号がオフからオンになることを監視して、オン状態を検出すると戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行い、記憶データを取得し、歪値演算処理を行い、それ以降についても上記と同様な処理を行うことを、設定遅延量を変えつつ、データオン/オフ信号がオフからオンになる度に繰り返して行うことで、戻りデータを取得する。
一構成例として、本例の送信機では、TDD信号生成部11に設定される設定遅延量を、データオン区間の先頭から順番にn[sec]単位でデータを取得することができるように設定して、戻りデータを取得し、これにより、最終的に戻りデータのオン区間にある全てのタイミングでデータを取得する。
他の一構成例として、本例の送信機では、TDD信号生成部11に設定される設定遅延量を、データオン区間の先頭から順番に1[サンプル]単位で変化させて設定して、戻りデータを取得し、これにより、最終的に戻りデータのオン区間にある全てのタイミングでデータを取得する。
従って、本例の送信機では、例えば従来においてはTDD方式を使用する送信機においてできなかった適正な歪値の計算を行うことが可能となり、これにより、歪補償パラメータの計算に必要なデータを、その用途などによって様々な方法で取得することができる。
本発明の第3実施例を説明する。
本例では、図1に示されるような送信機において、送信データがオン状態に相当する戻りデータを取得する際のデータ取得方法の一例として、図2(c)に示されるようにデータオン/オフ信号としてパルス信号を用いた場合について詳しく説明する。
図11(a)には送信データの状態の一例を示してあり、図11(b)には戻りデータの状態の一例を示してあり、図11(c)にはTDD信号生成部11で作成されるデータオン/オフ信号(立ち上がりエッジ)の一例及び設定遅延量の一例を示してある。横軸は時間を表しており、それぞれの時間的な関係が示されている。
なお、図11(a)、(b)では、送信データや戻りデータについて、色付けしてある部分がデータオンの区間である。
図11(c)に示される設定遅延量は、TDD信号生成部11に設定されるパラメータ設定値である。
データオン/オフ信号は、図11(c)に示されるように、戻りデータに合わせて、送信データがオン状態となる先頭のパルス信号であるとする。また、データのオン区間の時間の情報が予め設定されており、送信データの先頭を示すパルス信号とデータのオン区間の時間を考慮して、送信データのオン/オフの区間が判断される。
このような構成により、送信データのオン/オフの区間を判断して、オン状態のデータのみを取得することができる。
次に、本例における各種のデータ取得方法(3−1)〜(3−4)を示す。
(3−1)図12のタイミングチャートを参照して、本例における第1のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、1つのデータオン区間内に数回戻りデータを取得する。
図12には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)データオン/オフ信号であるパルス信号が発生するとき(例えば、オフからオンへ変化する立ち上がりのとき)に発生させられる歪値演算部25へのエッジ検出割込(本例では、Lowアクティブ)、(d)戻りデータ記憶部24の動作、(e)歪値演算部25による歪補償パラメータの計算(演算)動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図12(a)に示される送信データは、電力増幅器6を通って、図12(b)に示される戻りデータのタイミングで、戻りデータ記憶部24に入力される。
TDD信号生成部11は、送信オン/オフ情報と遅延設定からデータオン/オフ信号を作成して、歪値演算部25へ送信する。
図12(c)に示されるように、歪値演算部25は、データオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を受信すると、戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行う。
図12(d)に示されるように、戻りデータ記憶部24は、1度に取得することが可能なデータ時間n[sec]分のデータを記憶して、歪値演算部25へ戻りデータを送信する。
図12(e)に示されるように、歪値演算部25は、戻りデータ記憶部24から戻りデータを受信すると、取得した戻りデータから歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定する。
そして、歪値演算部25は、歪補償パラメータを歪補償部3に設定した後に、再度、データオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を受信すると、再度、上記と同様な手順を繰り返して行う。
このような方法を実行することにより、オン区間内にある戻りデータを確実に取得することができる。
(3−2)図13〜図15のタイミングチャートを参照して、本例における第2のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、オン区間にあるデータ内の所望の時間データを取得する。
図13には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)データオン/オフ信号であるパルス信号が発生するとき(例えば、オフからオンへ変化する立ち上がりのとき)に発生させられる歪値演算部25へのエッジ検出割込(本例では、Lowアクティブ)、(d)戻りデータ記憶部24の動作、(e)歪値演算部25による歪補償パラメータの計算(演算)動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図13(a)に示される送信データは、電力増幅器6を通って、図13(b)に示される戻りデータのタイミングで、戻りデータ記憶部24に入力される。
TDD信号生成部11は、送信データに関する情報(本例では、送信オン/オフ情報)からデータオン/オフ信号を作成して歪値演算部25へ送信する。このとき、設定遅延量を(A[sec]+n[sec])とする。A[sec]は送信データと戻りデータとの間の遅延時間であり、n[sec]は戻りデータ記憶部24により取得することが可能なデータ時間であるとする。
図13(c)に示されるように、歪値演算部25は、データオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を受信すると、戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行う。
これに応じて、図13(d)に示されるように、戻りデータ記憶部24は、1度に取得することが可能なデータ時間n[sec]分の戻りデータを記憶して、歪値演算部25へ戻りデータを送信する。
図13(e)に示されるように、歪値演算部25は、取得した戻りデータから歪補償パラメータを計算して歪補償部3に設定する。そして、歪値演算部25は、歪補償部3に歪補償パラメータを設定した後に、設定遅延量を(A[sec]+n[sec])としてTDD信号生成部11に設定する。
歪値演算部25は、データオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を受信し、設定遅延量を変えながら、上記の手順を繰り返して行う。
このように、本例では、送信データがオンになった瞬間から、戻りデータ記憶部24がデータ取得を開始するまでの時間を、TDD信号生成部11に設定する設定遅延量を調整することによって調整して、オン区間にあるデータの中の欲しい部分のデータを取得することができる。
上記した図13には、1つのデータオン区間に対するタイミングチャートを示した。
図14には、連続したデータオン区間について、図13と同様なタイミングチャートの一例を示してある。なお、図14(a)〜(e)に示される項目は、それぞれ、図13(a)〜(e)に示される項目と同様である。
図14の例では、連続したデータオン区間について、順次、設定遅延量を(A[sec]+n[sec])、(A[sec]+3n[sec])、(A[sec]+4n[sec])といったように変化させることにより、データオン区間内にある所望のデータを取得している。
図15には、図1に示される本例の送信機で扱われるデータの最小単位である1[サンプル]単位で設定遅延量を設定する場合を例として、連続したデータオン区間について、図13と同様なタイミングチャートの一例を示してある。なお、図15(a)〜(e)に示される項目は、それぞれ、図13(a)〜(e)に示される項目と同様である。
図15の例では、連続したデータオン区間について、順次、設定遅延量を(A[sec]+1[サンプル])、(A[sec]+5[サンプル])、(A[sec]+10[サンプル])といったように変化させることにより、より細かい時間間隔でデータを取得している。
なお、本例では、1サンプルに相当する時間はn[sec]よりも短いとする。
(3−3)図9のタイミングチャートを参照して、本例における第3のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、上記した第2のデータ取得方法のように設定遅延量を変化させることにより、データオン区間のデータを先頭から順番に取得することで、オン区間内にある全てのデータを取得する。
図9には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)1個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(d)2個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(e)3個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(f)4個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(g)x(ここでは、xは5以上の整数値)個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図9の例では、先頭からn[sec]ずつデータを取得した場合のタイミングチャートを示してある。
図9(a)に示される送信データと図9(b)に示される戻りデータとしては、図示される信号が繰り返されるとする。
図9中の“(1)”〜“(4)”は時間の流れを表しており、図9(c)〜(g)は時間的に繋がっている動作であるとする。
具体的には、図9(c)に示されるように、1個目のデータオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を認識すると、オン区間の先頭データ(n[sec]分)が取得される。
次に、図9(d)に示されるように、2個目のデータオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を認識すると、オン区間の先頭からn[sec]離れた場所からデータの取得が開始される。
このように、時間の経過につれて、先頭からn[sec]ずつデータの取得位置を変えることにより、最終的には、図9(g)に示されるように、最後の部分のデータを取得して、データオン区間内にある全てのタイミングのデータを取得することができる。
(3−4)図10のタイミングチャートを参照して、本例における第4のデータ取得方法について説明する。本例の方法では、上記した第2のデータ取得方法のように設定遅延量を変化させることにより、データオン区間のデータを先頭から順番に取得することで、オン区間内にある全てのデータを取得する。
図10には、(a)送信データ、(b)歪補償パラメータの計算に使用する戻りデータ、(c)1個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(d)2個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(e)3個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(f)4個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作、(g)x(ここでは、xは5以上の整数値)個目のデータオン/オフ信号に対する戻りデータ記憶部24の動作について、それぞれのタイミングの一例を示してある。
図10の例では、データ取得位置を先頭から1[サンプル]単位で変えてデータを取得した場合のタイミングチャートを示してある。
図10(a)に示される送信データと図10(b)に示される戻りデータとしては、図示される信号が繰り返されるとする。
図10中の“(1)”〜“(4)”は時間の流れを表しており、図10(c)〜(g)は時間的に繋がっている動作であるとする。
具体的には、図10(c)に示されるように、1個目のデータオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を認識すると、オン区間の先頭データ(n[sec]分)が取得される。
次に、図10(d)に示されるように、2個目のデータオン/オフ信号であるパルス信号に対応したエッジ検出割込を認識すると、オン区間の先頭から1[サンプル]離れた場所からデータの取得が開始される。
このように、時間の経過につれて、先頭から1[サンプル]ずつデータの取得位置を変えることにより、最終的には、図10(g)に示されるように、最後の部分のデータを取得して、データオン区間内にある全てのタイミングのデータを取得することができる。
本例の方法では、データ取得位置を1[サンプル]単位で変えることにより、より細かい時間間隔でデータを取得することができ、このため、多くの種類のデータを取得することができる。
なお、本例では、1サンプルに相当する時間はn[sec]よりも短いとする。
以上のように、本例の送信機では、データオン/オフ信号であるパルス信号が発生する時に、歪値演算部25にエッジ検出割込を通知するための信号(例えば、パルス信号自体が利用されてもよい)が入力され、これに応じて、歪値演算部25が、戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行い、記憶データを取得し、歪値演算処理を行い、歪補償部3にパラメータを設定する。このようにして、データオン状態の有効データを取得する。
また、本例の送信機では、TDD信号生成部11が、送信データがオンになってから設定遅延量の時間が経過した後に、データオン/オフ信号であるパルス信号を発生させる。また、データオン/オフ信号であるパルス信号が発生する時に、歪値演算部25にエッジ検出割込が入り、これに応じて、歪値演算部25が、戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行い、記憶データを取得し、歪値演算処理を行い、歪補償部3にパラメータを設定し、TDD信号生成部11に設定遅延量を設定して、再度、データオン/オフ信号であるパルス信号が発生すること(エッジ検出割込が発生すること)を監視して、エッジ検出割込を検出すると戻りデータ記憶部24に対して記憶開始指示を行い、記憶データを取得し、歪値演算処理を行い、それ以降についても上記と同様な処理を行うことを、設定遅延量を変えつつ、データオン/オフ信号であるパルス信号が発生する度に繰り返して行うことで、戻りデータを取得する。
一構成例として、本例の送信機では、TDD信号生成部11に設定される設定遅延量を、データオン区間の先頭から順番にn[sec]単位でデータを取得することができるように設定して、戻りデータを取得し、これにより、最終的に戻りデータのオン区間にある全てのタイミングでデータを取得する。
他の一構成例として、本例の送信機では、TDD信号生成部11に設定される設定遅延量を、データオン区間の先頭から順番に1[サンプル]単位で変化させて設定して、戻りデータを取得し、これにより、最終的に戻りデータのオン区間にある全てのタイミングでデータを取得する。
従って、本例の送信機では、例えば従来においてはTDD方式を使用する送信機においてできなかった適正な歪値の計算を行うことが可能となり、これにより、歪補償パラメータの計算に必要なデータを、その用途などによって様々な方法で取得することができる。
なお、本例では、High/Lowの論理は逆であるが、データオン/オフ信号であるパルス信号をそのままエッジ検出割込に相当する信号として利用することも可能である。
また、他の構成例として、送信データのオン/オフ情報を伝えるためのデータオン/オフ信号としてレベル信号を用いて、データオン/オフ信号(レベル信号)のエッジ(例えば、オフからオンへ変化する立ち上がりのエッジ)を検出したときにエッジ検出割込を発生させるような構成を用いることも可能である。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係る送信機の構成例を示す図である。 データオン/オフ信号のタイミングチャートの一例を示す図である。 (1)及び(2)はデータオン/オフ信号(パルス)のタイミングチャートの一例を示す図である。 送信データのオン/オフタイミングとデータオン/オフ信号との関係の一例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る第1のデータ取得方法を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る第2のデータ取得方法を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る第2のデータ取得方法の具体的な一例を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る第2のデータ取得方法の具体的な他の一例を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る第3のデータ取得方法を説明するための図である。 本発明の第2実施例に係る第4のデータ取得方法を説明するための図である。 送信データのオン/オフタイミングとデータオン/オフ信号との関係の一例を示す図である。 本発明の第3実施例に係る第1のデータ取得方法を説明するための図である。 本発明の第3実施例に係る第2のデータ取得方法を説明するための図である。 本発明の第3実施例に係る第2のデータ取得方法の具体的な一例を説明するための図である。 本発明の第3実施例に係る第2のデータ取得方法の具体的な他の一例を説明するための図である。 送信機の構成例を示す図である。
符号の説明
1、31・・BTS、 2、32・・I/F部、 3、33・・歪補償部、 4、34・・D/A変換器、 5、35・・アップコンバータ、 6、36・・電力増幅器、 11・・TDD信号生成部、 21、41・・方向性結合器、 22、42・・ダウンコンバータ、 23、43・・A/D変換器、 24、44・・戻りデータ記憶部、 25、45・・歪値演算部、

Claims (1)

  1. 送信対象となるデータがオン状態の時とオフ状態の時がある送信機において、
    前記送信対象となるデータのオン状態及びオフ状態のタイミングに関する情報を取得するタイミング情報取得手段と、
    前記送信対象となるデータに対してプリディストーションによる歪補償を行う歪補償手段と、
    前記歪補償手段により歪補償が行われた後のデータの信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器から出力された信号を取得する増幅信号取得手段と、
    前記タイミング情報取得手段により取得されたタイミング情報に基づいて、前記送信対象となるデータがオン状態の時に対応する時にのみ、前記増幅信号取得手段により取得された信号のデータを戻りデータとして記憶する戻りデータ記憶手段と、
    前記戻りデータ記憶手段により記憶された戻りデータに基づいて、前記増幅器から出力される信号に含まれる歪が小さくなるように、前記歪補償手段により行われる歪補償の態様を制御する歪補償制御手段と、
    を備えたことを特徴とする送信機。
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