JP2009194228A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビアファースト方法を用いるデュアルダマシン配線の形成において、レジストポイズニングを抑制する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、基板101上に層間絶縁膜108を形成する工程(a)と、層間絶縁膜108にビアホール109を形成する工程(b)と、ビアホール109内にダミープラグ111を形成する工程(c)と、工程(c)の後、層間絶縁膜108上に第1のバリア絶縁膜120を形成し、更にその上に反射防止膜105を形成するする工程(d)と、第1のバリア絶縁膜120上に、配線溝形成用開口114を有するレジストマスク113を形成する工程(e)と、レジストマスク113をマスクとして層間絶縁膜108、第1のバリア絶縁膜120及びダミープラグ111のそれぞれ一部を除去することにより、ダミープラグ111の残存部分に接続する配線溝を形成する工程(f)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子デバイスの製造方法に関し、特に、層間絶縁膜に設けた溝に配線材料膜を埋設するデュアルダマシン配線を備える電子デバイスの製造方法に関する。
近年、半導体デバイスの高速化が著しく、多層配線部における配線抵抗と、配線間の寄生容量に起因する信号伝搬速度の低下による伝送遅延とが問題となって来ている。こうした問題は、半導体デバイスの高集積化に伴う配線幅及び配線間隔の微細化に起因して配線抵抗が上昇し且つ寄生容量が増大するために、ますます顕著となりつつある。そこで、配線抵抗及び寄生容量の増大に基づく信号遅延を防止するために、従来のアルミニウム配線に代えて銅配線の導入が行われていると共に、層間絶縁膜として低誘電率膜(以下、Low−k膜ともいう)を用いることが試みられてきた。
ここで、銅(Cu)はアルミニウム(Al)と比較してエッチングレートの制御が困難である。そのため、配線用溝(トレンチ)と接続孔(ビアホール)とが互いに連結した溝(デュアルダマシン配線用溝)を層間絶縁膜に形成し、このトレンチ及びビアホールに対して配線材料膜であるCu又はCu合金を一体にして埋め込む配線技術、いわゆるデュアルダマシン配線技術が使用されている。以下、図7(a)〜(g)を用いて、デュアルダマシン配線を形成する方法を簡単に説明する。
まず、図7(a)に示すように、例えばSiOC膜からなる第1の層間絶縁膜1に形成された下層配線21上に、ビアエッチストッパー層2を形成する。その後、ビアエッチストッパー層2の上に低誘電率膜3を形成した後、その上にキャップ層4を形成する。この結果、第1の層間絶縁膜上に、ビアエッチストッパー層2、低誘電率膜3及びキャップ層4からなる多層絶縁膜構造の第2の層間絶縁膜8が形成される。その後、キャップ層の上に、ビア開口7を有する第1レジストマスク6をフォトリソグラフィ技術により形成する。
次に、図7(b)に示すように、第1レジストマスク6をドライエッチングのマスクとして用いる反応性イオンエッチング(RIE)により、キャップ層4と低誘電率膜3とを順次ドライエッチングし、ビアエッチストッパー層2表面に達するビアホール9を形成する。ここで、ビアエッチストッパー層2はエッチングしない。
次に、図7(c)に示すように、第1レジストマスク6をアッシング除去し、化学薬液を用いた洗浄処理を施す。
次に、図7(d)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、キャップ層4上にトレンチ開口14を備え且つビアホール9の下部を埋め込むように第2レジストマスク13を形成する。
次に、図7(e)に示すように、第2レジストマスク13をドライエッチングのマスクとし、キャップ層4と低誘電率膜3とを順にRIEによりエッチングする。これによって、配線パターン状のトレンチ15が形成される。
次に、図7(f)に示す通り、第2レジストマスク13をアッシング除去する。更に、キャップ層4をハードマスクとして用いるドライエッチングにより、ビアホール9底部に露出している部分のビアエッチストッパー層2を除去する。これにより、トレンチ15及びビアホール9を含み且つ下層配線21に達するデュアルダマシン配線用溝16を形成する。その後、露出した下層配線21の表面を酸化することのない化学薬品を用いて、洗浄処理を行なって残渣物を除去する。
次に、図7(g)に示すように、スパッタ法又は原子層気相成長法(ALD;Atomic Layer Deposition)により窒化タンタル(TaN)等のバリアメタルの成膜及びCuシード形成と、Cuメッキ成膜とを行って配線材料膜を形成する。その後、化学機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)法により、デュアルダマシン配線用溝16からはみ出た不要部分の配線材料膜を研磨除去する。
このようにして、デュアルダマシン配線用溝16内に、下層配線21に接続し且つCu拡散防止膜として機能する導電性バリア層17と、導電性バリア層17に包装されたデュアルダマシン配線18とが形成される。
このようにビアホールを形成した後にトレンチを形成する方法は、ビアファースト法と呼ばれる。
ここで、ビアファースト法を用いてデュアルダマシン配線を形成する場合、レジストポイズニング現象が生じやすい。
レジストポイズニング現象とは、フォトリソグラフィ工程においてレジストマスクを形成するために、化学増幅型レジスト、例えばArFエキシマレーザ露光用のフォトレジストに対して光の照射及び現像を行なったとき、トレンチ開口領域のレジストが十分に溶解せず、現像不良が生じてトレンチ開口不良が発生する現象を言う。該現象が発生すると、必要なパターンを有するレジストを形成することができず、結果として配線にも断線等の不良が生じる。
また、レジストポイズニング現象は、第1の層間絶縁膜1上にビアエッチストッパー層2を形成する際、第1の層間絶縁膜1にダメージが入ってしまい、第1の層間絶縁膜1からアルカリ成分である塩基性物質が発生することを原因としている。塩基性物質は、フォトリソグラフィ工程の化学増幅型ポジ(又はネガ)レジストの塗布、プリベーク、露光工程において、化学増幅型レジストの酸発生剤を失活させてしまうため、現像不良の原因となる。これは、第1の層間絶縁膜1が炭素含有シリコン酸化膜(SiOC膜)である場合等に発生しやすい。
このことから、特許文献1及び特許文献2は、レジスト中に塩基性物質が拡散するのを防ぐ技術を開示している。
まず、特許文献1の場合、図7(c)に示す工程と図7(d)に示す工程との間に、以下のような工程が加えられている。つまり、スピン塗布法によりビアホール9を埋設するように樹脂膜を形成した後、200℃の温度で熱処理を施して前記樹脂膜をキュアーすることにより、ダミープラグを形成している。このダミープラグが、レジスト中への塩基性物質の拡散を抑制している。
また、特許文献2の場合、図7(c)に示す工程と図7(d)示す工程との間に、以下のような工程が加えられている。つまり、ビアホール9の壁面上に絶縁性の保護膜を形成している。その結果、低誘電率膜3とレジスト膜が直接接することが無くなり、レジスト中への塩基性物質の拡散を抑制している。
特開2006−128543号公報 特開2007−36296号公報
しかし、特許文献1及び2には、以下のような課題が存在する。
まず、特許文献1は、ダミープラグにより塩基性物質の拡散を防ごうとする技術であるが、塩基性物質が樹脂膜中を容易に透過するため、ダミープラグのみでは塩基性物質の拡散を完全に遮断することはできない。この結果、図8に示すように、やはりダミープラグ11上方において現像不良19が発生しうる。
一方、特許文献2は、ビアホールの壁面に絶縁性の保護膜を形成する技術であるが、絶縁性の保護膜が塩基性物質の拡散を抑制するためには、絶縁性の保護膜の側壁部における膜厚が20nm程度は必要である。そのため、この技術はビアホール径が140nmあれば使用可能であるが、微細化が進み、例えばビアホール径が20nm以上100nm以下となると、ビアホール9内が保護膜によって埋め込まれてしまうために実現不可能となる。
よって、これらの点を解決することが課題となっている。
以上の課題に鑑み、本発明の目的は、微細化の進んだデュアルダマシン配線を形成する場合において、レジストポイズニング現象を防止することができる半導体装置の製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するため、本願発明者は様々な検討を行ない、レジストポイズニング現象を起こす原因である塩基性物質の拡散を抑制するバリア性の高い絶縁膜(絶縁性の保護膜)をダミープラグ上に形成することにより、レジストポイズニング現象を効果的に抑制可能であることを見出した。
具体的には、本発明の半導体装置の製造方法は、基板上に層間絶縁膜を形成する工程(a)と、層間絶縁膜にビアホールを形成する工程(b)と、ビアホール内にダミープラグを形成する工程(c)と、工程(c)の後に、ダミープラグ上を含む層間絶縁膜上に第1のバリア絶縁膜を形成し、更にその上に反射防止膜を形成する工程(d)と、第1のバリア絶縁膜上に、配線溝形成用開口を有するレジストマスクを形成する工程(e)と、レジストマスクをマスクとして層間絶縁膜、第1のバリア絶縁膜、前記反射防止膜及びダミープラグのそれぞれ一部を除去することにより、ダミープラグの残存部分に接続する配線溝を形成する工程(f)と、工程(f)の後に、ビアホール内のダミープラグの残存部分を除去する工程(g)と、工程(g)の後に、ビアホール内及び配線溝内に導電膜からなるビア及び配線を形成する工程(h)とを有する。
尚、第1のバリア絶縁膜は、塩基性物質の拡散を抑制することが好ましい。
このような半導体装置の製造方法によると、ビアホール内にダミープラグとして形成されたダミープラグ上を覆うように第1のバリア絶縁膜を形成することにより、レジストポイズニング現象の原因となる塩基性物質の拡散を防止することができる。このため、工程(e)においてレジスト不良の発生を防止することができ、レジストポイズニング現象を回避して半導体装置を製造することができる。
また、ダミープラグは、ビアホールの全体を埋め込むように形成することが好ましい。
ダミープラグがビアホールの全体を埋め込んでおらず、ビアホールの上部に空間を残しているとすると、該空間を第1のバリア絶縁膜によって埋め込むことが必要になる。これは必ずしも容易ではないため、ビアホールの全体をダミープラグによって埋め込むことが好ましい。言い換えると、ダミープラグの膜厚がビアホールの高さと同じになるのが好ましい。
また、工程(a)の前に、基板上に第2のバリア絶縁膜を形成する工程を更に備え、工程(a)において、第2のバリア膜上に層間絶縁膜を形成し、工程(g)と工程(h)との間に、ビアホール内に露出する部分の第2のバリア絶縁膜を除去する工程を更に備えることが好ましい。
このようにすると、第1のバリア絶縁膜に加えて第2のバリア絶縁膜により塩基性物質の拡散を防止し、その結果としてレジストポイズニング現象をより確実に抑制することができる。
また、工程(a)と工程(b)との間に、層間絶縁膜上にキャップ絶縁膜を形成する工程を更に備えることが好ましい。
このようにすると、工程(h)においてCMP研磨を行なう際に、層間絶縁膜をキャップ絶縁膜によって保護することができる。
また、第1のバリア絶縁膜は、150℃以上で且つ250℃以下の温度にてプラズマエンハンスト化学気相成長法により形成することが好ましい。
第1のバリア絶縁膜を形成するために、処理温度が例えば400℃程度である通常のCVD法を用いたとすると、このような高温のためにビアホール内のダミープラグが熱分解等を起こして消失してしまうことがある。これを避けるために、比較的低温の処理である前記の方法により第1のバリア絶縁膜を形成するのがよい。
また、第1のバリア絶縁膜は、酸化シリコン膜であることが好ましい。
また、第1のバリア絶縁膜の膜厚は、20nm以上であることが好ましい。
このようにすると、本願の効果をより確実に実現することができる。
本発明の半導体装置の製造方法によると、配線パターン状の開口を有するレジストマスクに対する塩基性物質の拡散を第1のバリア絶縁膜によって抑制し、レジストポイズニング現象を抑制することができる。このため、配線溝及び該配線溝に配線材料を埋め込んでなるデュアルダマシン配線を正常に形成することができる。そのため、デュアルダマシン配線のOPEN不良(断線)が低減する。
以下、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照して説明する。図1(a)〜(f)及び図2(a)〜(c)は、該製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。
まず、図1(a)に示す工程を行なう。初めに、SiOC膜からなる第1の層間絶縁膜101に、バリアメタルを介してCuからなる下層配線121を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜101及び下層配線121を覆うように、絶縁性バリア膜であるSiCN膜を用いて、ビアエッチストッパー層102を形成する。
ここで、ビアエッチストッパー層102の成膜に関する前処理として、下層配線121の表面をアンモニア(NH3 )プラズマ処理し、不純物を除去している。また、ビアエッチストッパー層102の成膜のためには、基板温度を300℃程度として、例えばヘキサメチルジシラン((CH3 6 (Si)2 )、テトラエチルシラン((C2 5 4 Si)のような有機シランガスと、アンモニアガスとを下層配線121の表面に照射する。これにより、SiCN膜からなるビアエッチストッパー層102が成膜される。このようにして形成したSiCN膜は、膜厚が10nm以下であっても十分なCu拡散防止機能を有する。尚、SiC膜も絶縁性バリア膜として機能するが、より効果の高いSiCN膜を用いることが好ましい。
次に、ビアエッチストッパー層102上に、膜厚270nmのSiOC膜からなる低誘電率膜103を形成し、更にその上に、膜厚100nmのSiO2 膜からなるキャップ層104を形成する。この結果、ビアエッチストッパー層102、低誘電率膜103及びキャップ層104により、多層構造を有する第2の層間絶縁膜108が構成される。
更にその後、フォトリソグラフィ技術を用い、キャップ層104上にアクリル系反射防止膜からなる第1の反射防止膜105と、ビア開口107を有する第1のレジストマスク106とを順に形成する。
次に、図1(b)の工程を行なう。ここでは、第1のレジストマスク106をマスクとする反応性イオンエッチング(RIE)により、第1の反射防止膜105、キャップ層104及び低誘電率膜103を順次ドライエッチングし、ビアエッチストッパー層102の表面に達するビアホール109を形成する。ここで、ビアホール109の上端の直径を20nm以上で且つ100nm以下とする。また、ビアエッチストッパー層102についてはエッチングしない。
次に、図1(c)に示すように、第1の反射防止膜105と第1のレジストマスク106とを除去する。
次に、図1(d)に示すように、第2の層間絶縁膜108の表面を被覆し且つビアホール109を充填するように樹脂膜110を形成する。これには、熱硬化性のある有機ポリマー、例えばフェノール樹脂を材料とし、スピン塗布形成法を用いて形成すればよい。尚、樹脂膜110の膜厚はキャップ層104上の部分において150nmである。このようにして樹脂膜110を形成した後、窒素ガス雰囲気中において200℃の炭化焼成を行なう。
次に、図1(e)のように、キャップ層104上にある部分の樹脂膜110をエッチング除去することにより、ビアホール109内にダミープラグ111を形成する。このためには、樹脂膜110に水素活性種を照射する処理を行なう。水素活性種は、水素(H2 )が励起状態にある種であり、水素原子イオン(プロトン)、水素分子イオン又は中性の水素ラジカル等がある。これらは、水素ガス又はその希ガス(He、Ar、Ne等)との混合ガスを高周波(RF)によりプラズマ励起する等の方法により生成できる。
尚、半導体装置の微細化進行に伴ってビアホール径が小さくなるにつれ、次工程にて形成するバリア絶縁膜120によってビアホール内壁を覆うことは困難になっている。そのため、ダミープラグ111は、ビアホール109内を完全に埋め込むように形成し、ビアホール109上部に空間を残すことのない様にするのがよい。言い換えると、ダミープラグ111の高さをビアホール109の高さ(深さ)と同等にするのがよい。
次に、図1(f)の工程を行なう。ここでは、ダミープラグ111上を含むキャップ層104上を覆うように、塩基性物質の拡散を抑制するバリア絶縁膜120を形成する。
ここで、バリア絶縁膜120を成膜する際に、300℃以上の高温CVD法を用いた場合、直下に存在するダミープラグ111が熱分解されて損傷を受ける又は消失するおそれがある。そのため、ダミープラグ111に影響を与えることなくバリア絶縁膜120を成膜するには、例えば文献(三菱重工技法Vol.41 No.1 )に記載のように、150℃以上で且つ250℃以下の低温にて高密度なプラズマエンハンスト化学気相成長法(HDP−CVD)を用いればよい。これにより、前駆物質としてテトラエチルオルトシリケート(TEOS)を用い、酸化シリコン(Six y )からなる膜としてバリア絶縁膜120を形成する。
このような酸化シリコンからなるバリア絶縁膜120は、膜厚が10nm以上あれば十分な塩基性物質拡散抑制効果を有する。より好ましくは、膜厚を20nm以上とする。但し、膜厚を薄くした方が誘電率の上昇を抑えることができるため上限がある。このことから、バリア絶縁膜120の膜厚は、第2の層間絶縁膜108の膜厚に対して5〜15%とするのが好ましく、10%程度とするのが更に好ましい。
続いて、バリア絶縁膜120上に、膜厚40nmのアクリル系反射防止膜からなる第2の反射防止膜112を塗布形成する。但し、アクリル系の他に、ノボラック系、フェノール系、スチレン系等の材料を用いても良い。更に、第2の反射防止膜112上に化学増幅型ポジレジストの塗布、プリベーク、露光、現像等のフォトリソグラフィ工程を行ない、配線パターンに対応するトレンチ開口114を有する第2のレジストマスク113を形成する。この際、バリア絶縁膜120が形成されていることによって、塩基性物質が第2のレジストマスク113における現像不良が防止されている。
尚、第2の反射防止膜112に相当する膜については、従来の製造工程においても形成されることがある。しかし、一般に反射防止膜として使用するアクリル系材料等からなる膜は、塩基性物質の拡散を抑制する効果をほとんど有していない。これに対し、本実施形態の半導体装置の製造方法においては、塩基性物質の拡散を抑制する効果が高い膜としてバリア絶縁膜120を設けている。
ダミープラグ111はビアホール109に対する密着性が無く且つ低密度の膜である。また、一般にLow-k 材料は密度や強度が低く、更に、窒化膜も低密度の膜と言える。そのため、これらのいずれも塩基性物質の拡散を抑制する効果は低い。これに対し、密度の高い膜からなるバリア絶縁膜120として設けると塩基性物質の拡散抑制に有効であり、その材料としてはシリコン酸化膜が優れている。
次に、図2(a)に示す工程を行なう。つまり、第2のレジストマスク113をドライエッチングのマスクとして用いるRIEにより、第2の反射防止膜112、バリア絶縁膜120、キャップ層104及び低誘電率膜103を順にエッチングする。このとき、ダミープラグ111は、ビアエッチストッパー層102をRIEから保護する。このようにして、配線パターン状のトレンチ15が形成される。
次に、図2(b)に示す工程を行なう。初めに、第2のレジストマスク113、第2の反射防止膜112及びダミープラグ111をアッシング除去する。その後、キャップ層及びバリア絶縁膜120をハードマスクとするドライエッチングにより、ビアホール109の底に露出している部分のビアエッチストッパー層102を除去する。これにより、トレンチ115とビアホール109とからなるデュアルダマシン配線用溝116が構成される。
次に、図2(c)に示す工程を行なう。初めに、スパッタ法により、デュアルダマシン配線用溝116内にタンタル(Ta)膜及びTaN膜からなるバリアメタル117を成膜する。更に、同じくスパッタ法によりバリアメタル117上にCuシード層(図示省略)を形成する。
続いて、Cuメッキ成膜を行ない、バリアメタル117が形成されたデュアルダマシン配線用溝116内に導電体膜である配線材料膜を形成する。その後、CMP法を用いてバリア絶縁膜120上にはみ出た不要部分の配線材料膜を研磨除去すると、デュアルダマシン配線118が形成される。この際、配線材料膜に加えてバリア絶縁膜120及びキャップ層104についても研磨除去してもよい。
以上のようにして、デュアルダマシン配線を有する半導体装置を製造することができる。このような本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法によると、レジストポイズニング現象を抑制することができる。これは、図1(f)に示すように、ダミープラグ111を形成した後にバリア絶縁膜120を形成することにより、レジストポイズニング現象の原因となる塩基性物質の拡散を抑制し、第2のレジストマスク113において現像不良が生じるのを抑制することができるためである。
また、ビアホール109の上端における直径が例えば20nm〜100nmと微細化している半導体装置においても、ダミープラグ111を形成した後にバリア絶縁膜120を形成しているため、レジストポイズニング現象をより確実に抑制することができる。更に、ダミープラグ111上にバリア絶縁膜120を形成する際、比較的低温の処理を利用することにより、ダミープラグ111を形成する樹脂が熱分解等するのを回避している。この点からも、より確実なレジストポイズニング現象の抑制が可能となっている。
尚、本実施形態において、第2のレジストマスク113としては化学増幅型ポジレジストを用いたが、これには限らない。つまり、例えば化学増幅型ネガレジストを使用することも可能である。
また、ビアホール109及びトレンチ115に対してCu又はCu合金を埋め込むことによりデュアルダマシン配線を形成したが、他の導電体膜を用いても良い。例えば、タングステン(W)膜等の高融点金属又は金(Au)膜を用いることもできる。
また、配線間に設けられる層間絶縁膜として低誘電率膜を用いる場合について説明しているが、これに限定されることはない。つまり、層間絶縁膜がシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜等の絶縁膜によって形成される場合にも全く同様に適用することができる。
(変形例1)
次に、前記実施形態の変形例1を説明する。図3は、変形例1の半導体装置を示す断面図である。図3の半導体装置は、図2(c)に示す半導体装置と比較すると、キャップ層104を欠いている。
このような構造の半導体装置は、図1(a)に示す工程においてキャップ層104の形成を省略し、その他の点については前記実施形態と同様の工程を経ることにより製造できる。このようにキャップ層104の形成を省略すると、工程数を削減することができる効果がある。
尚、キャップ層104の省略が可能であるのは、バリア絶縁膜120がキャップ層104の代わりの役割を果たすためである。キャップ層104の役割とは、Cuメッキ膜の形成後にCMPを行なう際、低誘電率膜103を保護することである。
また、バリア絶縁膜120については、配線材料をCMP研磨により除去する際に同時に研磨除去されていても良い。
(変形例2)
次に、前記実施形態の変形例2を説明する。図4は、変形例2の半導体装置を示す断面図である。図4の半導体装置、図2(c)に示す半導体装置と比較すると、ビアエッチストッパー層102及び低誘電率膜103の間に挟まれた第2のバリア絶縁膜192が追加されている。
このような構造の半導体装置は、図1(a)に示す工程において、ビアエッチストッパー層102を形成した後且つ低誘電率膜103を形成する前に、第2のバリア絶縁膜192を形成する工程を追加し、その他の点については前記実施形態と同様の工程を経ることにより製造できる。ここで、第2のバリア絶縁膜192は、例えば、前駆物質にテトラエチルオルトシリケートを用いるプラズマエンハンスト気相成長法により、酸化シリコン(Six y )として形成する。この際の成膜温度は、300℃〜400℃である。
第2のバリア絶縁膜192は、バリア絶縁膜120と同様に、塩基性物質の拡散を抑制する効果を有するため、これを設けることによってレジストポイズニング現象のより確実な抑制が可能となる。ここで、第2のバリア絶縁膜192の膜厚が20nm程度あれば、塩基性物質の拡散を抑制する効果が確実に発揮される。
また、バリア絶縁膜120については、変形例1と同様、配線材料をCMP研磨により除去する際に同時に研磨除去されていても良い。
(変形例3)
次に、前記実施形態の変形例3を説明する。図5は、変形例3の半導体装置を示す断面図である。図5の半導体装置は、図4に示す変形例2の半導体装置と比較すると、低誘電率膜103上のバリア絶縁膜120を欠いている。
このような構造の半導体装置は、前記実施形態に係る半導体装置の製造工程において、変形例2と同様に第2のバリア絶縁膜192の形成工程を追加すると共に、図1(f)に示す工程におけるバリア絶縁膜120の形成を省略し、その他の点については前記実施形態と同様の工程を経ることにより製造できる。このようにすると、変形例2の場合よりも工程数を削減することができる効果がある。
本変形例の場合にも、レジストポイズニング現象を抑制することが可能である。
レジストポイズニング現象の原因となる塩基性物質は、第1の層間絶縁膜101から拡散されている。このため、ダミープラグ111上のバリア絶縁膜120を省略したとしても、ビアエッチストッパー層102上に第2のバリア絶縁膜192を設けていることにより、塩基性物質の拡散及びレジストポイズニング現象を十分に抑制することができる。
尚、図5は、変形例2においてバリア絶縁膜120をCMP研磨により除去した構造と考えることもできる。
(変形例4)
次に、前記実施形態の変形例4を説明する。図6は、変形例4の半導体装置を示す断面図である。図6の半導体装置は、図2(c)に示す前記実施形態の半導体装置に対し、変形例2と同様に第2のバリア絶縁膜192を追加すると共に、変形例1と同様にキャップ層104の形成を省略した構造である。
この構造によれば、変形例2と同様にレジストポイズニング現象のより確実な抑制が可能であると共に、変形例1と同様に製造工程数を削減することができる。尚、バリア絶縁膜120については、変形例1と同様、配線材料をCMP研磨により除去する際に同時に研磨除去されていても良い。
本発明の半導体装置の製造によると、レジストポイズニング現象を抑制してデュアルダマシン配線を正常に形成することができ、特に、ビアホール径が微細化したデュアルダマシン配線を有する半導体装置の製造に有用である。
図(a)〜(f)は、本願の一実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明する模式的な断面図である。 図2(a)〜(c)は、図1(f)に続いて、本願の一実施形態に係る半導体装置の製造工程を説明する模式的な断面図である。 図3は、本願の一実施形態の変形例1に係る半導体装置の断面図である。 図4は、本願の一実施形態の変形例2に係る半導体装置の断面図である。 図5は、本願の一実施形態の変形例3に係る半導体装置の断面図である。 図6は、本願の一実施形態の変形例4に係る半導体装置の断面図である。 図7(a)〜(g)は、従来の半導体装置の製造方法を説明する模式的な断面図である。 図8は、従来の半導体装置の製造方法において発生するレジストポイズニング現象を説明する図である。
符号の説明
101 第1の層間絶縁膜
102 ビアエッチストッパー層
103 低誘電率膜
104 キャップ層
105 第1の反射防止膜
106 第1のレジストマスク
107 ビア開口
108 第2の層間絶縁膜
109 ビアホール
110 樹脂膜
111 ダミープラグ
112 第2の反射防止膜
113 第2のレジストマスク
114 トレンチ開口
115 トレンチ
116 デュアルダマシン配線用溝
117 バリアメタル
118 デュアルダマシン配線
120 バリア絶縁膜
121 下層配線
192 第2のバリア絶縁膜

Claims (8)

  1. 基板上に層間絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記層間絶縁膜にビアホールを形成する工程(b)と、
    前記ビアホール内にダミープラグを形成する工程(c)と、
    前記工程(c)の後に、前記ダミープラグ上を含む前記層間絶縁膜上に第1のバリア絶縁膜を形成し、更にその上に反射防止膜を形成する工程(d)と、
    前記第1のバリア絶縁膜上に、配線溝形成用開口を有するレジストマスクを形成する工程(e)と、
    前記レジストマスクをマスクとして前記層間絶縁膜、前記第1のバリア絶縁膜、前記反射防止膜及び前記ダミープラグのそれぞれ一部を除去することにより、前記ダミープラグの残存部分に接続する配線溝を形成する工程(f)と、
    前記工程(f)の後に、前記ビアホール内の前記ダミープラグの残存部分を除去する工程(g)と、
    前記工程(g)の後に、前記ビアホール内及び前記配線溝内に導電膜からなるビア及び配線を形成する工程(h)とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1のバリア絶縁膜は、塩基性物質の拡散を抑制することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ダミープラグは、前記ビアホール全体を埋め込むように形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つにおいて、
    前記工程(a)の前に、前記基板上に第2のバリア絶縁膜を形成する工程を更に備え、
    前記工程(a)において、前記第2のバリア膜上に前記層間絶縁膜を形成し、
    前記工程(g)と前記工程(h)との間に、前記ビアホール内に露出する部分の前記第2のバリア絶縁膜を除去する工程を更に備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つにおいて、
    前記工程(a)と前記工程(b)との間に、前記層間絶縁膜上にキャップ絶縁膜を形成する工程を更に備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つにおいて、
    前記第1のバリア絶縁膜は、150℃以上で且つ250℃以下の温度にてプラズマエンハンスト化学気相成長法により形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つにおいて、
    前記第1のバリア絶縁膜は、酸化シリコン膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つにおいて、
    前記第1のバリア絶縁膜の膜厚は、20nm以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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