JP2009192946A - レンズ鏡筒、光学機器及びレンズ鏡筒の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】筒体に対してレンズを保持する保持部材を安定して取り付けることのできるレンズ鏡筒、光学機器及びレンズ鏡筒の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒(1)は、筒体(3)の端面に備えられレンズ(L1)を保持する保持部材(8,11,12,14)と、前記保持部材(8,11,12,14)に当接する球面状の面を有する頭部(7b)と、前記頭部(7b)の前記球面状の面に備えられたネジ部(7a)とを有し、前記保持部材(8,11,12,14)を前記筒体(3)にネジ留めするネジ部材(7)とを含み、前記保持部材(8,11,12,14)は、前記ネジ部材(7)の前記球面状の面(7c)が当接する部分に前記球面状の面に対応した形状の受け部(8b)を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のレンズ鏡筒(1)は、筒体(3)の端面に備えられレンズ(L1)を保持する保持部材(8,11,12,14)と、前記保持部材(8,11,12,14)に当接する球面状の面を有する頭部(7b)と、前記頭部(7b)の前記球面状の面に備えられたネジ部(7a)とを有し、前記保持部材(8,11,12,14)を前記筒体(3)にネジ留めするネジ部材(7)とを含み、前記保持部材(8,11,12,14)は、前記ネジ部材(7)の前記球面状の面(7c)が当接する部分に前記球面状の面に対応した形状の受け部(8b)を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズ鏡筒、光学機器及びレンズ鏡筒の製造方法に関するものである。
カメラのレンズ鏡筒における固定筒や直進筒といった筒体の先端には、レンズを保持する保持部材であるレンズ室が取り付けられている。このレンズ室は、ネジ部材のネジ部を、レンズ室に設けられた孔を貫通させ、筒体の先端に設けられた対応するネジ孔に螺合することにより筒体に取り付けられている。ここで、ネジ部材としては、頭部のネジ部側が平坦なネジが一般に使用されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−23013号公報
しかし、頭部のネジ部側が平坦なネジを使用する場合、レンズ室が傾くと、その頭部のネジ部側は、レンズ室を線接触又は点接触で保持することになる。この場合、接触面積が小さく、摩擦力が十分に働かない。このため、わずかな衝撃で接触箇所がずれ、固定されていたレンズ室が筒体に対してがたつく可能性がある。
本発明の課題は、筒体に対してレンズを保持する保持部材を安定して取り付けることのできるレンズ鏡筒、光学機器及びレンズ鏡筒の製造方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、筒体(3)の端面に備えられレンズ(L1)を保持する保持部材(8,11,12,14)と、前記保持部材(8,11,12,14)に当接する球面状の面を有する頭部(7b)と、前記頭部(7b)の前記球面状の面に備えられたネジ部(7a)とを有し、前記保持部材(8,11,12,14)を前記筒体(3)にネジ留めするネジ部材(7)とを含み、前記保持部材(8,11,12,14)は、前記ネジ部材(7)の前記球面状の面(7c)が当接する部分に前記球面状の面に対応した形状の受け部(8b)を有することを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記受け部(8b)の形状は、前記頭部(7b)の球面状の面と略同一の曲率の球面状であることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記ネジ部材(7)は、前記保持部材(8,11,12,14)の外周に沿って複数備えられた前記レンズ(L1)を調芯するための調芯ネジであることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記受け部(8b)は、前記ネジ部材(7)のそれぞれに対応して複数備えられていることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記保持部材(8,11,12,14)は、前記受け部(8b)が前記受け部(8b)の周りに備えられた部分(11,12,14)から分離可能に備えられていることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記受け部(8b)は、前記受け部(8b)の周りに備えられた部分(11,12,14)よりも剛性が低いことを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記保持部材(8,11,12,14)の前記ネジ部材(7)が貫通する部分はネジが切られていない貫通孔(8a,14b)であり、前記筒体(3)の前記ネジ部材(7)が螺合される部分(31)はネジが切られていることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒(1)を備えたことを特徴とする光学機器(100)である。
請求項9に記載の発明は、球面状の面に対応した形状の受け部(8b)を有し、レンズ(L1)を保持する保持部材(8,11,12,14)を筒体(3)の端面(32)に設け、球面状の面を有するネジ頭部(7b)が前記受け部(8b)に当接するように前記保持部材(8,11,12,14)を前記筒体(3)にネジ留めすることにより、前記レンズ(L1)の傾きを調整することを特徴とするレンズ鏡筒(1)の製造方法である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記受け部(8b)の形状は、前記頭部(7b)の球面状の面と略同一の曲率の球面状であることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記ネジ部材(7)は、前記保持部材(8,11,12,14)の外周に沿って複数備えられた前記レンズ(L1)を調芯するための調芯ネジであることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記受け部(8b)は、前記ネジ部材(7)のそれぞれに対応して複数備えられていることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記保持部材(8,11,12,14)は、前記受け部(8b)が前記受け部(8b)の周りに備えられた部分(11,12,14)から分離可能に備えられていることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記受け部(8b)は、前記受け部(8b)の周りに備えられた部分(11,12,14)よりも剛性が低いことを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒(1)であって、前記保持部材(8,11,12,14)の前記ネジ部材(7)が貫通する部分はネジが切られていない貫通孔(8a,14b)であり、前記筒体(3)の前記ネジ部材(7)が螺合される部分(31)はネジが切られていることを特徴とするレンズ鏡筒(1)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒(1)を備えたことを特徴とする光学機器(100)である。
請求項9に記載の発明は、球面状の面に対応した形状の受け部(8b)を有し、レンズ(L1)を保持する保持部材(8,11,12,14)を筒体(3)の端面(32)に設け、球面状の面を有するネジ頭部(7b)が前記受け部(8b)に当接するように前記保持部材(8,11,12,14)を前記筒体(3)にネジ留めすることにより、前記レンズ(L1)の傾きを調整することを特徴とするレンズ鏡筒(1)の製造方法である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、筒体に対してレンズを保持する保持部材を安定して取り付けることができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸Aを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。
図1は、カメラ100に着脱可能な交換式の本実施形態のレンズ鏡筒1の断面図である。レンズ鏡筒1はZプラス側から第1レンズ群L1及び第2レンズ群L2を有する撮影光学系を備えている。撮影光学系の周囲には、固定筒3及びカム筒4が配置され、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2との間には、撮影光学系を通過する光量を調整する絞りユニット5が配置されている。レンズ鏡筒1は第2レンズ群L2をフォーカスレンズ群としており、第2レンズ群L2が光軸A方向(Z方向)に移動することにより焦点調節を行う構成となっている。
固定筒3はカム筒4のZプラス側に設けられており、カム筒4の回転時にも移動しない。これに対し、カム筒4はレンズ鏡筒1に対し回転可能となっている。カム筒4の内周側にはカム筒溝41が形成されている。
第2レンズ群L2は第2レンズ群保持部材21に保持されている。第2レンズ群保持部材21はZプラス側の第1枠体22とZマイナス側の第2枠体23とを有しており、それぞれがレンズを保持している。第2枠体23は第1枠体22の外側に位置した状態で第1枠体22に螺合されることにより第1枠体22に組み付けられる。24は第1枠体22,23を螺合するためのネジ部である。第1枠体22の外周側にはカム突起25が形成され、カム突起25はカム筒4のカム筒溝41に係合している。これにより、カム筒4が正逆方向に回転すると、第2レンズ群保持部材21の全体が光軸A方向に進退し、第2レンズ群L2による焦点調整が行われる。
第1レンズ群L1は第1レンズ群保持部材11に保持されている。第1レンズ群保持部材11はZマイナス側の第1枠体12とZプラス側の第2枠体13とを有し、第1枠体12,第2枠体13の各々はレンズを保持している。
第1枠体12及び第2枠体13には、それぞれのZプラス方向の端部から径方向の外側に延びる第1フランジ部14、第2フランジ部15が形成されている。第1枠体12の第1フランジ部14には、周方向の均等な3箇所にネジ孔14aが形成されている。一方、第2枠体13の第2フランジ部15における、周方向の均等な3箇所のネジ孔14aと同じ位置には、ネジ切りされていない貫通孔15aが形成されている。
貫通孔15aとネジ孔14aとを連通させた状態で連結ネジ6をこれらに挿入して締め付けると、連結ネジ6の頭部が第2枠体13を第1枠体12に押し付け、これらの第1枠体12と第2枠体13とが組み付けられて第1レンズ群保持部材11が形成される。
第1枠体12の第1フランジ部14における、上述のネジ孔14aが設けられた位置とは異なった位置には、ネジが切られていない貫通孔14bが形成されている。この貫通孔14bは円周方向に均等に3箇所配置されている。
図2に示すように、第1フランジ部14における貫通孔14bが形成されている部分のZプラス側には、矩形の窪み14cが形成されている。この窪み14c内には、その窪み14cの形状と略一致する例えば4角形ブロック形状の受け部材8が配置されている。受け部材8には、図2(c)に示すように、後述する固定用ネジ7のネジ部7aが貫通する貫通孔8aが形成されている。また、受け部材8におけるその貫通孔8aが形成されている部分には、Zプラス側からマイナス側に球面状に窪んだ窪み面8bが形成されている。また、受け部材8は、第1フランジ部14よりも剛性の低い材料で製造されている。
前述の受け部材8の貫通孔8aを貫通する固定用ネジ7は、頭部7bと、頭部7bから延びるネジ部7aとによって形成されている。ネジ部7aは受け部材8及び第1フランジ部14を貫通し、図3(a),(b)に示すように固定筒3に螺合される。なお、固定筒3には、固定用ネジ7のネジ部7aが螺合するネジ孔31が形成されている。
固定用ネジ7の頭部7bにおけるネジ部7a側には球面7cが形成されている。球面7cは頭部7bからネジ部7aに向かって凸となる球面となっている。一方、受け部材8には、上述のように固定用ネジ7の球面7cと略同じ曲率で窪んだ窪み面8bが形成されている。窪み面8bが固定用ネジ7の球面7cの曲率と対応することにより、球面7cと窪み面8bとが略同一の球面となり、これらは面接触による接触が可能となる。
図1に示すように、第1レンズ群保持部材11の第2枠体13における第2フランジ部15には、受け部材8を挿入するための挿入用孔15bが形成されており、受け部材8及び固定用ネジ7は挿入用孔15bより第1枠体12側へ挿入可能となっている。
なお、レンズ鏡筒1のZプラス側の端部には、リング状のカバー枠9が装着可能となっており、カバー枠9によって固定用ネジ7、連結ネジ6の隠蔽が可能となっている。
次に、本実施形態のレンズ鏡筒1における調芯方法を説明する。連結ネジ6によって第1枠体12と第2枠体13とを組み付けて第1レンズ群保持部材11を形成する。そして、第1レンズ群保持部材11を固定筒3に組み付ける。すなわち、第1枠体12の貫通孔14bと固定筒3のネジ孔31とが一致するようにして第1レンズ群保持部材11を固定筒3の内側に差し込む。
その後、第2フランジ部15の貫通孔15aより受け部材8を第1フランジ部14の窪み14cに配置する。そして、受け部材8の貫通孔8aに固定用ネジ7を挿入する。固定用ネジ7のネジ部7aは受け部材8の貫通孔8a、第1枠体12の貫通孔14bを貫通して固定筒3のネジ孔31に螺合する。これにより第1レンズ群保持部材11を固定筒3に仮固定する。図2(a)はこの仮固定の状態であり、第1枠体12の第1フランジ部14が固定筒3のZプラス側の端面である取付面32に当接している。
図2(b)は仮固定の後に、第1レンズ群L1を固定筒3に対して傾けることにより調芯してチルト調整を行った後の状態を示す。図2(c)はその拡大図を示す。チルト調整は、円周方向の3箇所に配置した固定用ネジ7のいずれか又は複数を回転させて行う。固定用ネジ7の回転は、固定筒3に対する第1枠体12の傾きを測定しながら行う。
チルト調整によって、図2(b)で示すように、第1レンズ群保持部材11が固定筒3から離れて第1枠体12の第1フランジ部14と固定筒3の取付面32との間に隙間が生じる。この場合、第1フランジ部14と取付面32とが平行とならない場合であっても、図2(c)で示すように、固定用ネジ7の頭部7bの球面7cと受け部材8の窪み面8bとが面接触している。このため、受け部材8、すなわち第1レンズ群保持部材11に作用する固定用ネジ7の荷重を分散させることができる。ゆえに、固定筒3に対して第1レンズ群保持部材11をがたつくことなく安定して取り付けることができる。更に、受け部材8は、第1フランジ部14よりも剛性の低い材料で製造されているため、受け部材8が固定用ネジ7の締め付けにより弾性変形し、がたつきを更に防止することができる。
図3は、本実施形態と比較するために、固定用ネジとして皿ネジ107を用いた場合を示す。図3(a)〜(c)は図2(a)〜(c)に対応している。皿ネジ107は頭部107bにおけるネジ部107a側の面がテーパ面となっている。皿ネジ107を用いた場合には、第1枠体12の第1フランジ部14と皿ネジ107の頭部107bとの間にチルト調整のためのワッシャ120が配置される。図3(b)はチルト調整後を示す。皿ネジ107の場合、皿ネジ107の頭部107bとワッシャ120の角部分とが線接触するだけであるので、わずかな衝撃でずれ易い。
図4は、本実施形態と比較するために、固定用ネジとして一般的なネジ201を用いた場合を示し、図4(a)〜(c)は図2(a)〜(c)に対応している。一般的なネジ201は、頭部207bにおけるネジ部207a側の面が平面となっている。この場合において、チルト調整後(図4(b))には、図4(c)で示すように、頭部207bの一部がワッシャ120から浮いた状態となる。このため、図3で示した比較形態と同様に、わずかな衝撃でずれ易い。
以上、本実施形態によると、以下の効果を奏する。
(1)第1レンズ群保持部材11を固定筒3に取り付ける固定用ネジ7に球面7cを形成すると共に、第1レンズ群保持部材11の受け部材8に窪み面8bを形成した。これによると。固定用ネジ7の球面7cと受け部材8の窪み面8bとが面接触するため、第1レンズ群保持部材11を固定筒3に安定して取り付けることができる。
(1)第1レンズ群保持部材11を固定筒3に取り付ける固定用ネジ7に球面7cを形成すると共に、第1レンズ群保持部材11の受け部材8に窪み面8bを形成した。これによると。固定用ネジ7の球面7cと受け部材8の窪み面8bとが面接触するため、第1レンズ群保持部材11を固定筒3に安定して取り付けることができる。
(2)球面7cを有する固定用ネジ7と窪み面8bを有する受け部材8とを円周上の均等な3箇所に設けているため、固定力が円周上で均等となり、全周にわたって第1レンズ群保持部材11を安定して固定筒3に取り付けることができる。
(3)球面7cを有する固定用ネジ7及び窪み面8bを有する受け部材8を円周上の3箇所に設けているため、調芯の際に第1レンズ群保持部材11を光軸に対して傾けても安定している。このため、調芯を正確に行うことができる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、固定用ネジ7の頭部7bに球面7cを形成すると共に受け部材8に球面状の窪み面8bを形成している。しかし、これに限らず、これらの面は楕円球面であってもよい。
(2)本実施形態では、受け部材8を別体として第1枠体12の第1フランジ部14に取り付けているが、受け部材8を第1フランジ部14に直接形成してもよい。
(3)本実施形態では、第1フランジ部14の窪み14cを矩形に形成し、受け部材8をその窪み14cに対応した4角ブロック形状としたが、これに限定されない。例えば、第1フランジ部の窪みを円形に形成し、受け部材をその窪みに対応した円形ブロック形状にしてもよい。
(4)本実施形態では、第1フランジ部の貫通孔14b及び受け部材8をそれぞれ3つ設けたがこれに限定されない。3以上又は3未満であってもよい。
(5)貫通孔及び受け部材は、本実施形態において、第1レンズ群保持部材11の外周にフランジ部を設け、そこに配置した。しかし本発明はこれに限定されない。例えば、貫通孔14bを形成して受け部材8を配置する部分は、第1レンズ群保持部材の外周側に非連続的に突き出した部分を形成し、そこに設けてもよい。
(6)本実施形態では、カメラのレンズ鏡筒に適用しているが、望遠鏡、顕微鏡等の光学機器のレンズ鏡筒やカメラ内蔵の携帯電話機のレンズ鏡筒に同様に適用することができる。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、固定用ネジ7の頭部7bに球面7cを形成すると共に受け部材8に球面状の窪み面8bを形成している。しかし、これに限らず、これらの面は楕円球面であってもよい。
(2)本実施形態では、受け部材8を別体として第1枠体12の第1フランジ部14に取り付けているが、受け部材8を第1フランジ部14に直接形成してもよい。
(3)本実施形態では、第1フランジ部14の窪み14cを矩形に形成し、受け部材8をその窪み14cに対応した4角ブロック形状としたが、これに限定されない。例えば、第1フランジ部の窪みを円形に形成し、受け部材をその窪みに対応した円形ブロック形状にしてもよい。
(4)本実施形態では、第1フランジ部の貫通孔14b及び受け部材8をそれぞれ3つ設けたがこれに限定されない。3以上又は3未満であってもよい。
(5)貫通孔及び受け部材は、本実施形態において、第1レンズ群保持部材11の外周にフランジ部を設け、そこに配置した。しかし本発明はこれに限定されない。例えば、貫通孔14bを形成して受け部材8を配置する部分は、第1レンズ群保持部材の外周側に非連続的に突き出した部分を形成し、そこに設けてもよい。
(6)本実施形態では、カメラのレンズ鏡筒に適用しているが、望遠鏡、顕微鏡等の光学機器のレンズ鏡筒やカメラ内蔵の携帯電話機のレンズ鏡筒に同様に適用することができる。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:レンズ鏡筒、3:固定筒、7:固定用ネジ、21:第1レンズ群保持枠、31:受け部材、33:頭部、:35:ネジ部、29:窪み面、39:球面、L1:第1レンズ群
Claims (9)
- 筒体の端面に備えられレンズを保持する保持部材と、
前記保持部材に当接する球面状の面を有する頭部と、前記頭部の前記球面状の面に備えられたネジ部とを有し、前記保持部材を前記筒体にネジ留めするネジ部材とを含み、
前記保持部材は、前記ネジ部材の前記球面状の面が当接する部分に前記球面状の面に対応した形状の受け部を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記受け部の形状は、前記頭部の球面状の面と略同一の曲率の球面状であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1又は請求項2に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記ネジ部材は、前記保持部材の外周に沿って複数備えられた前記レンズを調芯するための調芯ネジであることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項3に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記受け部は、前記ネジ部材のそれぞれに対応して複数備えられていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記保持部材は、前記受け部が前記受け部の周りに備えられた部分から分離可能に備えられていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項5に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記受け部は、前記受け部の周りに備えられた部分よりも剛性が低いことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒であって、
前記保持部材の前記ネジ部材が貫通する部分はネジが切られていない貫通孔であり、
前記筒体の前記ネジ部材が螺合される部分はネジが切られていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項6までの何れか1項に記載されたレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
- 球面状の面に対応した形状の受け部を有し、レンズを保持する保持部材を筒体の端面に設け、
球面状の面を有するネジ頭部が前記受け部に当接するように前記保持部材を前記筒体にネジ留めすることにより、前記レンズの傾きを調整することを特徴とするレンズ鏡筒の製造方法。
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