JP2009192591A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画面全体における表示輝度を均一にして高品質を確保しつつさらなる消費電力の低減が可能なプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】走査電極と維持電極とからなる表示電極を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルを有し、1フィールドを複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドに、前記選択した放電セルで書込み放電を発生させる書込み期間と、選択した放電セルで輝度重みに応じた回数の維持パルスを印加して維持放電を発生させる維持期間とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、前記維持パルスは、奇数回の周期で立ち上がり時間を変更するように構成したものである。これにより、維持放電時における放電セル毎に放電が発生するタイミングのばらつきを抑えることができ、輝度が不均一になることによる表示品質の低下を防ぐことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。背面板は、背面ガラス基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁とがそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで、表示電極とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としては、サブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルにおいて選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極に交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
このようなプラズマディスプレイ装置では、消費電力を削減するために様々な消費電力削減技術が提案されている。特に維持期間における消費電力を削減する技術の1つとして、表示電極のそれぞれが電極間容量を持つ容量性の負荷であることに着目し、インダクタを構成要素に含む共振回路を用いてそのインダクタと電極間容量とをLC共振させ、電極間容量に蓄えられた電荷を電力回収用のコンデンサに回収し、回収した電荷を表示電極の駆動に再利用する、いわゆる電力回収回路が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−109542号公報
近年、パネルはますます大画面化され、また上述したような高輝度化技術が導入されることによって消費電力が増大しており、画面全体における表示輝度の均一性とさらなる消費電力の低減が求められている。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、画面全体における表示輝度を均一にして高品質を確保しつつさらなる消費電力の低減が可能なプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、走査電極と維持電極とからなる表示電極を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルを有し、1フィールドを複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドに、前記選択した放電セルで書込み放電を発生させる書込み期間と、選択した放電セルで輝度重みに応じた回数の維持パルスを印加して維持放電を発生させる維持期間とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、前記維持パルスは、奇数回の周期で立ち上がり時間を変更するように構成したものである。
本発明によれば、画面全体における表示輝度を均一にして高品質を確保しつつさらなる消費電力の低減が可能なプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるパネル10の構造を示す斜視図である。第1の基板であるガラス製の前面板21上には、ストライプ状の走査電極22とストライプ状の維持電極23とで対をなす表示電極が複数形成されている。そして走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層24が形成され、その誘電体層24上に保護層25が形成されている。
第2の基板である背面板31上には、走査電極22および維持電極23と立体交差するように、誘電体層33で覆われた複数のストライプ状のデータ電極32が形成されている。誘電体層33上にはデータ電極32と平行に複数の隔壁34が配置され、この隔壁34間の誘電体層33上および隔壁34の側面に蛍光体層35が設けられている。また、データ電極32は隣り合う隔壁34の間の位置に配置されている。
これらの前面板21と背面板31とは、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが直交するように、微小な放電空間を挟んで対向配置されるとともに、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着している。そして放電空間には、例えばネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は、隔壁34によって複数の区画に仕切られており、各区画には赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色に発光する蛍光体層35が順次配置されている。そして、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成され、各色に発光する蛍光体層35が形成された隣接する3つの放電セルにより1つの画素が構成される。この画素を構成する放電セルが形成された領域が画像表示領域となり、画像表示領域の周囲は、ガラスフリットが形成された領域等のように画像表示が行われない非表示領域となる。
なお、パネルの構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるパネル10の電極配列図である。図2に示すとおり、パネル10には、行方向にn本の走査電極22(図面中、走査電極221〜22n)およびn本の維持電極23(図面中、維持電極231〜23n)が配列され、列方向にm本のデータ電極32(図面中、データ電極321〜32m)が配列されている。そして、1対の走査電極22および維持電極23と1つのデータ電極32とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。なお、図1、図2に示したように、走査電極22と維持電極23とは互いに平行に対をなして形成されているために走査電極22と維持電極23との間に大きな電極間容量Cpが存在する。
このような構成のパネル10において、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線でR、G、B各色の蛍光体を励起発光させることによりカラー表示を行っている。また、パネル10は、サブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う。各サブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極に交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。このように、画像データを表示するために、初期化期間、書込み期間および維持期間でそれぞれ異なる信号波形を各電極に印加している。このパネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について、次に説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるパネル10の各電極に印加する各駆動電圧波形を示す図である。図3に示すように、本発明の実施の形態においては、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有している。それぞれのサブフィールドは発光期間の重みを変えるため維持期間における維持パルスの数を異ならせている以外はほぼ同様の動作を行い、各サブフィールドにおける動作原理もほぼ同様であるので、ここでは1つのサブフィールドについてのみ動作を説明する。
まず、初期化期間では、例えば、正のパルス電圧を全ての走査電極221〜22nに印加し、走査電極221〜22nおよび維持電極231〜23nを覆う誘電体層24上の保護層25および蛍光体層35上に必要な壁電荷を蓄積する。加えて、放電遅れを小さくして書込み放電を安定して発生させるためのプライミング(放電のための起爆剤=励起粒子)を発生させるという働きを持つ。
具体的には、初期化期間前半部では、データ電極321〜32m、維持電極231〜23nをそれぞれ0(V)に保持し、走査電極221〜22nには、データ電極321〜32mに対して放電開始電圧以下の電圧Vi1(V)から、放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極221〜22nと維持電極231〜23n、データ電極321〜32mとの間でそれぞれ1回目の微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極221〜22n上部に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極321〜32m上部および維持電極231〜23n上部には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上部の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上や蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間後半部では、維持電極231〜23nを正電圧Ve(V)に保ち、走査電極221〜22nには、維持電極231〜23nに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi3(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。この間に、走査電極221〜22nと維持電極231〜23n、データ電極321〜32mとの間でそれぞれ2回目の微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極221〜22n上部の負の壁電圧および維持電極231〜23n上部の正の壁電圧が弱められ、データ電極321〜32m上部の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。以上により初期化動作が終了する(以下、初期化期間に各電極に印加される駆動電圧波形を「初期化波形」と略記する)。
なお、サブフィールドによっては初期化期間前半部を省略してもよく、この場合には直前のサブフィールドの維持期間において維持放電を行った放電セルにおいて初期化放電が発生する。
次に、書込み期間では、全ての走査電極221〜22nに順次負の走査パルスを印加することによって走査を行う。そして、走査電極221〜22nを走査している間に、表示データにもとづきデータ電極321〜32mに正の書込みパルス電圧を印加する。こうして走査電極221〜22nとデータ電極321〜32mとの間に書込み放電が発生し、走査電極221〜22n上の保護層25の表面に壁電荷が形成される。
具体的には、書込み期間では、走査電極221〜22nを一旦電圧Vc(V)に保持する。次に、放電セルCp,1〜Cp,m(pは行方向を表し、1〜nの整数)の書込み動作では、走査電極22pに走査パルス電圧Va(V)を印加するとともに、データ電極321〜32mのうちp行目に表示すべき映像信号に対応するデータ電極32q(32qは321〜32mのうち映像信号にもとづき選択されるデータ電極)に正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加する。こうして、書込みパルス電圧が印加されたデータ電極32qと走査パルス電圧が印加された走査電極22Pとの交差部に対応する放電セルCpqの電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)(V)にデータ電極32q上の壁電圧および走査電極22p上の壁電圧の大きさが加算された電圧となって放電開始電圧を超える。そして、データ電極32qと走査電極22pとの間および維持電極23pと走査電極22pとの間に書込み放電が発生する。この書込み放電により放電セルCp,qの走査電極22p上部に正電圧が蓄積され、維持電極23p上部に負電圧が蓄積される。
このようにして、p行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加しなかったデータ電極321〜32mと走査電極22pとの交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以下、同様の書込み動作をn行目の放電セルCn,qに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、一定の期間、走査電極221〜22nと維持電極231〜23nとの間に放電を維持するのに充分な電圧を印加する。これにより、走査電極221〜22nと維持電極231〜23nとの間に放電プラズマが生成され、一定の期間、蛍光体層35を励起発光させる。このとき、書込み期間において書込みパルス電圧が印加されなかった放電空間では、放電は発生せず蛍光体層35の励起発光は起こらない。
なお、走査電極221〜22nと維持電極231〜23nとの間に印加する維持パルスの波形と維持パルス電圧Vs(V)の値およびそれにともなう放電の詳細については後述し、ここでは維持期間における動作の概要を説明する。
維持期間では、走査電極221〜22nを0(V)に一旦戻した後、維持電極231〜23nを0(V)に戻す。その後、走査電極221〜22nに正の維持パルス電圧Vs(V)を印加する。このとき、書込み放電を起こした放電セルCp,qにおける走査電極22p上部と維持電極23p上部との間の電圧は、正の維持パルス電圧Vs(V)に加えて、書込み期間において走査電極22p上部および維持電極23p上部に蓄積された壁電圧が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極22pと維持電極23pとの間に1回目の維持放電が発生する。維持放電を起こした放電セルCp,qでは、維持放電発生時における走査電極22Pと維持電極23pとの電位差を打ち消すように走査電極22p上部に負電圧が蓄積され、維持電極23p上部に正電圧が蓄積される。このときデータ電極32q上にも正の壁電圧が蓄積される。また、書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧状態が保持される。
こうして、1回目の維持放電が終了する。1回目の維持放電の後、走査電極221〜22nを0(V)に戻し、維持電極231〜23nに正の維持パルス電圧Vs(V)を印加する。このとき、1回目の維持放電を起こした放電セルCp,qにおける走査電極22p上部と維持電極23p上部との間の電圧は、正の維持パルス電圧Vs(V)に加えて、1回目の維持放電において走査電極22p上部および維持電極23p上部に蓄積された壁電圧が加算されて放電開始電圧より大きくなり、2回目の維持放電が発生する。この2回目の維持放電により維持電極23p上に負電圧が蓄積され走査電極22p上に正電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極221〜22nと維持電極231〜23nとに輝度重みに応じた数の維持パルスを交互に印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルCp,qに対して維持パルスの回数だけ維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。
続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるパネル10を備えたプラズマディスプレイ装置1の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すプラズマディスプレイ装置1は、パネル10、APL検出回路2、画像信号処理回路3、データ電極駆動回路4、走査電極駆動回路5、維持電極駆動回路6、タイミング発生回路7および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源部(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路3は、入力されたアナログの画像信号sigをデジタルの画像信号に変換する。そして、デジタルの画像信号を、発光期間の重みの異なる複数のサブフィールドの組み合わせによってパネル10に発光表示するため、1フィールドの映像信号から各サブフィールド毎の発光・非発光の制御を行うサブフィールドデータに変換する。そして、サブフィールドデータからデータ電極駆動回路用制御信号、走査電極駆動回路用制御信号および維持電極駆動回路用制御信号を生成し、データ電極駆動回路4、走査電極駆動回路5、維持電極駆動回路6へそれぞれ出力する。
APL検出回路2は、画像信号処理回路3においてデジタル信号化された画像信号から、輝度値を1フィールド期間または1フレーム期間に亘って累積する等の一般に知られた手法を用いることによって平均的な明るさ、すなわちAPLを検出し、それをAPLデータとして出力する。
タイミング発生回路7は水平同期信号H、垂直同期信号VおよびAPL検出回路2が検出したAPLをもとにして各電極駆動回路の駆動電圧波形を制御する各種のタイミング信号を発生し、各回路ブロックへ供給する。
パネル10は、上述したとおり、行方向にn行の走査電極221〜22n(図1の走査電極22)とn行の維持電極231〜23n(図1の維持電極23)とが交互に配列され、列方向にm列のデータ電極321〜32m(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極22i、維持電極23i(i=1〜n)と1つのデータ電極32j(j=1〜m)とを含む放電セルCi,jが放電空間内に(m×n)個形成され、赤色、緑色および青色の各色に発光する3つの放電セルにより1つの画素が構成される。
そして、データ電極駆動回路4は、サブフィールド毎の画像データを各データ電極32に対応する信号に変換し各データ電極32jを独立して駆動する。
また、走査電極駆動回路5は、維持期間に走査電極221〜22nに印加する維持パルスを発生するための維持パルス発生回路100を内部に備え、各走査電極221〜22nをそれぞれ独立して駆動することができる。そして、走査電極駆動回路用制御信号にもとづいて各走査電極221〜22nを独立して駆動する。
また、維持電極駆動回路6は、初期化期間および書込み期間において維持電極231〜23nに定電圧Ve(V)を印加する回路と、維持期間に維持電極231〜23nに印加する維持パルスを発生するための維持パルス発生回路200とを内部に備え、パネル10の全ての維持電極231〜23nをまとめて駆動することができるように構成されている。そして、維持電極駆動回路用制御信号にもとづいて維持電極231〜23nをまとめて駆動する。
次に、維持パルス発生回路100、200の詳細について説明する。図5は、本発明の実施の形態におけるパネル10を駆動するための維持パルス発生回路100、200の回路図である。なお、図5では、パネル10の電極間容量をCpとして示し、走査パルスおよび初期化波形を発生させる回路は省略している。
維持パルス発生回路100は、インダクタを備えた共振回路を有し、パネル10の電極間容量Cp(走査電極221〜22nに生じた容量性負荷)に蓄えられた電力を回収し、その回収された電力を走査電極221〜22nの駆動電力として再利用する構成にして、消費電力を削減する。
具体的には、維持パルス発生回路100は、電力回収部110とクランプ部120とから構成されている。電力回収部110は、電力回収用のコンデンサC10、スイッチング素子Q11、Q12、逆流防止用のダイオードD11、D12、電力供給用のインダクタL11、電力回収用のインダクタL12を有している。また、クランプ部120は、電圧値がVs(V)である電源VS、スイッチング素子Q13、Q14を有している。そしてこれらの電力回収部110およびクランプ部120は走査パルス発生回路(維持期間中は短絡状態となるため図示せず)を介してパネル10の電極間容量Cpの一端である走査電極22に接続されている。
電力回収部110では、インダクタL11、L12を用いることによりパネル10の電極間容量CpとインダクタL11またはインダクタL12とをLC共振させて、電力の回収および供給を行う。電力の回収時には、電極間容量CpとインダクタL12とをLC共振させて、走査電極221〜22nに生じた容量性負荷に蓄えられた電力を、電流の逆流防止用のダイオードD12およびスイッチング素子Q12を介して電力回収用のコンデンサC10に移動させる。電力の供給時には、電極間容量CpとインダクタL11とをLC共振させて、電力回収用のコンデンサC10に蓄えられた電力を、スイッチング素子Q11および逆流防止用ダイオードD11を介してパネル10(走査電極221〜22n)に移動する。こうして維持期間における走査電極221〜22nの駆動を行う。
したがって電力回収部110では、維持期間において、電源から電力を供給されることなく、LC共振によって走査電極221〜22nの駆動を行うため、実質的な消費電力は0となる。なお、電力回収用のコンデンサC10は、パネル10の電極間容量Cpに比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部110の電源として働くように、電源VSの電圧値Vs(V)の半分の約Vs/2(V)に充電されている。また、電源VSは、詳細は後述するが、コンデンサC10に蓄えられた回収電力を走査電極22の駆動に再利用する際、すなわち電源VSの電圧の2分の1であるVs/2(V)が維持期間において走査電極22に印加されたときに、維持放電が発生しないか、または維持放電が発生してもその放電電流によって走査電極22に印加する電圧が低下しない程度の低い電圧値に設定されている。
一方、電圧クランプ部120は、電源VSからスイッチング素子Q13を介して走査電極221〜22nに電力を供給して走査電極221〜22nを電圧Vsにクランプし、また、走査電極221〜22nをスイッチング素子Q14を介して接地電位にクランプすることによって、走査電極221〜22nの駆動を行う。したがって、電圧クランプ部120による走査電極221〜22nの駆動時においては、電源VSから電力が供給されることによる消費電力が発生するが、電力供給のインピーダンスは非常に小さい。
こうして維持パルス発生回路100は、スイッチング素子Q11、Q12、Q13、Q14の切替えによって、電力回収部110と電圧クランプ部120とを切替え、走査電極221〜22nに印加するための維持パルスを発生する。このように、維持パルス発生回路100では、LC共振を利用した電力回収部110による駆動と電圧クランプ部120による駆動とを切替えて維持パルスを発生させることで、走査電極駆動回路5の消費電力を低減している。
なお、スイッチング素子Q11、Q12、Q13、Q14は、MOSFETやIGBT等のスイッチング動作を行う一般に知られた素子からなり、画像信号処理回路3において作成されたサブフィールド制御信号にもとづき切替えが制御される。また、以降の説明におけるスイッチング素子も同様にMOSFETやIGBT等の素子からなり、画像信号処理回路3において作成されたサブフィールド制御信号にもとづき切替えが制御されるものとする。
維持パルス発生回路200は、電力回収用のコンデンサC20、スイッチング素子Q21、Q22、逆流防止用のダイオードD21、D22、電力供給用のインダクタL21、電力回収用のインダクタL22を有する電力回収部210と、電源VS、スイッチング素子Q23、Q24を有するクランプ部220とから構成され、電力回収部210およびクランプ部220はパネル10の電極間容量Cpの一端である維持電極23に接続されている。そして、パネル10の電極間容量CpとインダクタL21またはインダクタL22とをLC共振させて、電力の回収および供給を行う構成であるが、その動作は維持パルス発生回路100と同様であるので説明を省略する。
プラズマディスプレイパネルにおいて、表示状態によっては放電セル毎に放電が発生するタイミングにばらつきが生じ、この結果放電セル毎で発光強度が異なり、画面全体としては発光輝度が不均一になる領域が発生する。この輝度が不均一になる現象は、上記維持期間における走査電極および維持電極への印加電圧や、維持放電時の放電電流による波形の歪によって助長される。
また、最近ではパネルの輝度を高める取り組みの一つとして、放電ガスとして使用されるキセノン(Xe)の分圧を高くすることや、さらなる大画面化が行われているが、上述した輝度の不均一が余計目立ち、表示品質が低下してしまう問題がある。
そこで、本発明においては、維持期間に走査電極および維持電極に印加する維持パルスにおいて、奇数回の周期で立ち上がり時間を短くするパルスを挿入し、維持放電時における放電セル毎に放電が発生するタイミングのばらつきを抑えるようにしたものである。立ち上がり時間を短くするパルスの挿入を奇数回にすることで、維持パルス発生回路がそれぞれ異なっている走査電極と維持電極の放電発光を分散させてばらつきを抑えることができ、パネル面内の発光輝度を均一にして高品質表示状態にすることができる。図6にその一例を示している。
図6(a)、(b)は、図3において、維持期間に走査電極および維持電極に印加する維持パルスの主要部を拡大して示している。なお、図6中、維持パルスAは通常の立ち上がり時間を有する期間であり、維持パルスBは維持パルスAに比べて、立ち上がり時間を短くした期間である。
図6に示すように、図6(a)は繰り返し周期を3回とした例で、維持パルスA−A−Bの順番で、立ち上がり時間を変更した維持パルスが印加されている。図6(b)は繰り返し周期を5回とした例であり、維持パルスA−B−A−B−Bの順番で、立ち上がり時間を変更した維持パルスが印加されている。この図6に示すように、立ち上がり時間の短い維持パルスBを奇数回の周期で挿入することにより、発光輝度を均一にすることができる。
また、奇数回の波形混合であれば、混合パルスの種類は2種類以上でもよく、奇数回の波形混合を行うことで、パネル面内の発光輝度を均一にして高品質表示状態にすることができる。図7にその一例を示している。
図7(a)、(b)は、図3において、維持期間に走査電極および維持電極に印加する維持パルスの主要部を拡大して示している。なお、図7中、維持パルスAは通常の立ち上がり時間を有する期間であり、維持パルスBは維持パルスAに比べて、立ち上がり時間を短くした期間であり、さらに、維持パルスCは維持パルスA、Bとは異なる立ち上がり時間である。
図7に示すように、図7(a)は繰り返し周期を3回とした例で、維持パルスA−B−Cの順番で、立ち上がり時間を変更した維持パルスが印加されている。図7(b)は繰り返し周期を5回とした例であり、維持パルスA−B−A−C−Bの順番で、立ち上がり時間を変更した維持パルスが印加されている。この図7に示すように、立ち上がり時間の異なる維持パルスを奇数回の周期で混合することにより、発光輝度を均一にすることができる。
以上のように本発明のプラズマディスプレイ装置は、画面全体の表示輝度を均一にして高品質を確保しつつさらなる消費電力の低減が可能であり、プラズマディスプレイ装置の表示品質をより高めるために有用な発明である。
本発明の実施の形態におけるパネルの構造を示す斜視図 同パネルの電極配列図 同パネルの各電極に印加する各駆動電圧波形を示す波形図 同パネルを備えたプラズマディスプレイ装置の電気的構成を示すブロック図 同パネルを駆動するための維持パルス発生回路の回路図 本発明における維持パルスの一例を示す波形図 本発明における維持パルスの他の一例を示す波形図
符号の説明
1 プラズマディスプレイ装置
4 データ電極駆動回路
5 走査電極駆動回路
6 維持電極駆動回路
7 タイミング発生回路
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
32 データ電極
100,200 維持パルス発生回路
110,210 電力回収部
120,220 クランプ部
C10,C20 (電力回収用)コンデンサ
Cp 電極間容量
Q11,Q12,Q13,Q14,Q21,Q22,Q23,Q24 スイッチング素子
L11,L12,L21,L22 インダクタ
VS 電源

Claims (2)

  1. 走査電極と維持電極とからなる表示電極を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルを有し、1フィールドを複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドに、前記選択した放電セルで書込み放電を発生させる書込み期間と、選択した放電セルで輝度重みに応じた回数の維持パルスを印加して維持放電を発生させる維持期間とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、前記維持パルスは、奇数回の周期で立ち上がり時間を変更するように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 維持パルスを発生する維持パルス発生回路を備え、前記維持パルス発生回路は、プラズマディスプレイパネルの電極間容量に蓄積された電力をLC共振によってコンデンサに回収しその回収した電力を前記表示電極の駆動に再利用する電力回収部と、前記表示電極を電源または接地電位にクランプするクランプ部とを有し、かつ前記維持パルス発生回路から発生する維持パルスを奇数回の周期で立ち上が
    り時間を変更するように構成したことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
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