JP2009192657A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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誠司 古澤
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Abstract

【課題】高精細度パネルであっても安定した維持放電を発生させて、品質の高い画像表示を行うことが可能なプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、前記書込み放電を発生させた放電セルで輝度重みに比例した回数の維持パルスを表示電極に印加して維持放電を発生させる維持期間とを設けて駆動するプラズマディスプレイ装置であって、輝度重みが小さく維持パルス数の少ないサブフィールドの直前のサブフィールドでかつ輝度重みの大きいサブフィールドの維持期間において、維持期間の後半に前記表示電極に印加する数発の維持パルスは、電力回収部のコンデンサの中点電位が低下しないように、表示電極の一方に印加する維持パルスの立ち上がり時間と表示電極の他方に印加する維持パルスの立ち下がり時間とが重なる期間を設定した。
【選択図】図6

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。
前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。背面板は、背面ガラス基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁とがそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルにおいて選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極に交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
このようなプラズマディスプレイ装置では、映像表示品質を低下させることなく、電力回収の効率を改善する技術が提案されている。特に、電力回収の効率を改善する技術の1つとして、パルス持続時間の異なる2種類の維持パルスを印加させて、電力回収効率のよい第1の維持パルスの連続した維持放電によって壁電荷の減少が発生しても、維持放電が停止する前に第2の維持パルスを挿入することで、十分な壁電荷を補充することができ安定した維持放電を継続させることが可能な技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−30433号公報
近年、プラズマディスプレイ装置においては、高精細度の要望に応えるために、放電セルの微細化が進むにつれて維持放電が不安定となり、書込み放電を起こした放電セルで維持放電が発生しない等、画像表示品質が低下することがあった。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、高精細度パネルであっても安定した維持放電を発生させて、品質の高い画像表示を行うことが可能なプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、走査電極と維持電極とからなる表示電極を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルを有し、1フィールドを複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドに前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、前記書込み放電を発生させた放電セルで輝度重みに比例した回数の維持パルスを前記表示電極に印加して維持放電を発生させる維持期間とを設けて駆動するプラズマディスプレイ装置であって、前記プラズマディスプレイパネルの電極間容量に蓄積された電力をLC共振によってコンデンサに回収しその回収した電力を前記表示電極の駆動に再利用する電力回収部と、前記表示電極を電源または接地電位にクランプするクランプ部とを有する維持パルス発生回路を備え、輝度重みが小さく維持パルス数の少ないサブフィールドの直前のサブフィールドでかつ輝度重みの大きいサブフィールドの維持期間において、維持期間の後半に前記表示電極に印加する数発の維持パルスは、前記電力回収部のコンデンサの中点電位が低下しないように、表示電極の一方に印加する維持パルスの立ち上がり時間と表示電極の他方に印加する維持パルスの立ち下がり時間とが重なる期間を設定したことを特徴とする。
本発明によれば、維持期間において低下した電力回収用のコンデンサの中点電位が元に戻るため、前記輝度重みの最も大きいサブフィールドの次の維持数の少ないサブフィールドでも、安定した維持放電を発生させて輝度ずれを補正し、品質の高い画像表示を行うことが可能となり、これにより高精細度パネルであっても安定した維持放電を発生させて、品質の高い画像表示を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置におけるパネル10の構造を示す斜視図である。
図1に示すように、第1の基板であるガラス製の前面板21上には、ストライプ状の走査電極22とストライプ状の維持電極23とで対をなす表示電極が複数形成されている。そして走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層24が形成され、その誘電体層24上に保護層25が形成されている。
第2の基板である背面板31上には、走査電極22および維持電極23と立体交差するように、誘電体層33で覆われた複数のストライプ状のデータ電極32が形成されている。誘電体層33上にはデータ電極32と平行に複数の隔壁34が配置され、この隔壁34間の誘電体層33上および隔壁34の側面に蛍光体層35が設けられている。また、データ電極32は隣り合う隔壁34の間の位置に配置されている。
これら前面板21と背面板31とは、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが直交するように、微小な放電空間を挟んで対向配置されるとともに、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着している。そして放電空間には、例えばネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は、隔壁34によって複数の区画に仕切られており、各区画には赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色に発光する蛍光体層35が順次配置されている。そして、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成され、各色に発光する蛍光体層35が形成された隣接する3つの放電セルにより1つの画素が構成されている。
なお、パネルの構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるパネル10の電極配列図である。図2に示すとおり、パネル10には、行方向にn本の走査電極22(図面中、走査電極221〜22n)およびn本の維持電極23(図面中、維持電極231〜23n)が配列され、列方向にm本のデータ電極32(図面中、データ電極321〜32m)が配列されている。そして、1対の走査電極22および維持電極23と1つのデータ電極32とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。なお、図1、図2に示したように、走査電極22と維持電極23とは互いに平行に対をなして形成されているために走査電極22と維持電極23との間に大きな電極間容量Cpが存在する。
このような構成のパネル10において、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線でR、G、B各色の蛍光体を励起発光させることによりカラー表示を行っている。また、パネル10は、サブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う。
各サブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極に交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。このように、画像データを表示するために、初期化期間、書込み期間および維持期間でそれぞれ異なる信号波形を各電極に印加している。
図3は、パネル10の各電極に印加する各駆動電圧波形を示す図である。図3に示すように、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有している。また、それぞれのサブフィールドは発光期間の重みを変えるため維持期間における維持パルスの数を異ならせている以外はほぼ同様の動作を行い、各サブフィールドにおける動作原理もほぼ同様であるので、ここでは1つのサブフィールドについてのみ動作を説明する。
まず、初期化期間では、例えば、正のパルス電圧を全ての走査電極221〜22nに印加し、走査電極221〜22nおよび維持電極231〜23nを覆う誘電体層24上の保護層25および蛍光体層35上に必要な壁電荷を蓄積する。加えて、放電遅れを小さくして書込み放電を安定して発生させるためのプライミング(放電のための起爆剤=励起粒子)を発生させるという働きを持つ。
具体的には、初期化期間前半部では、データ電極321〜32m、維持電極231〜23nをそれぞれ0(V)に保持し、走査電極221〜22nには、データ電極321〜32mに対して放電開始電圧以下の電圧Vi1(V)から、放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極221〜22nと維持電極231〜23n、データ電極321〜32mとの間でそれぞれ1回目の微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極221〜22n上部に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極321〜32m上部および維持電極231〜23n上部には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上部の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上や蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間後半部では、維持電極231〜23nを正電圧Ve(V)に保ち、走査電極221〜22nには、維持電極231〜23nに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi3(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。この間に、走査電極221〜22nと維持電極231〜23n、データ電極321〜32mとの間でそれぞれ2回目の微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極221〜22n上部の負の壁電圧および維持電極231〜23n上部の正の壁電圧が弱められ、データ電極321〜32m上部の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。
以上により初期化動作が終了する(以下、初期化期間に各電極に印加される駆動電圧波形を「初期化波形」と略記する)。
なお、サブフィールドによっては初期化期間前半部を省略してもよく、この場合には直前のサブフィールドの維持期間において維持放電を行った放電セルにおいて初期化放電が発生する。
次に、書込み期間では、全ての走査電極221〜22nに順次負の走査パルスを印加することによって走査を行う。そして、走査電極221〜22nを走査している間に、表示データにもとづきデータ電極321〜32mに正の書込みパルス電圧を印加する。こうして走査電極221〜22nとデータ電極321〜32mとの間に書込み放電が発生し、走査電極221〜22n上の保護層25の表面に壁電荷が形成される。
具体的には、書込み期間では、走査電極221〜22nを一旦電圧Vc(V)に保持する。次に、放電セルCp,1〜Cp,m(pは1〜nの整数)の書込み動作では、走査電極22pに走査パルス電圧Va(V)を印加するとともに、データ電極321〜32mのうちp行目に表示すべき映像信号に対応するデータ電極32q(32qは321〜32mのうち映像信号にもとづき選択されるデータ電極)に正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加する。
こうして、書込みパルス電圧が印加されたデータ電極32qと走査パルス電圧が印加された走査電極22Pとの交差部に対応する放電セルCpqの電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)(V)にデータ電極32q上の壁電圧および走査電極22p上の壁電圧の大きさが加算された電圧となって放電開始電圧を超える。そして、データ電極32qと走査電極22pとの間および維持電極23pと走査電極22pとの間に書込み放電が発生する。この書込み放電により放電セルCp,qの走査電極22p上部に正電圧が蓄積され、維持電極23p上部に負電圧が蓄積される。このようにして、p行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。
一方、正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加しなかったデータ電極321〜32mと走査電極22pとの交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以下、同様の書込み動作をn行目の放電セルCn,qに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、一定の期間、走査電極221〜22nと維持電極231〜23nとの間に放電を維持するのに充分な電圧を印加する。これにより、走査電極221〜22nと維持電極231〜23nとの間に放電プラズマが生成され、一定の期間、蛍光体層35を励起発光させる。このとき、書込み期間において書込みパルス電圧が印加されなかった放電空間では、放電は発生せず蛍光体層35の励起発光は起こらない。
この維持期間では、走査電極221〜22nを0(V)に一旦戻した後、維持電極231〜23nを0(V)に戻す。その後、走査電極221〜22nに正の維持パルス電圧Vs(V)を印加する。このとき、書込み放電を起こした放電セルCp,qにおける走査電極22p上部と維持電極23p上部との間の電圧は、正の維持パルス電圧Vs(V)に加えて、書込み期間において走査電極22p上部および維持電極23p上部に蓄積された壁電圧が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極22pと維持電極23pとの間に1回目の維持放電が発生する。
維持放電を起こした放電セルCp,qでは、維持放電発生時における走査電極22Pと維持電極23pとの電位差を打ち消すように走査電極22p上部に負電圧が蓄積され、維持電極23p上部に正電圧が蓄積される。このときデータ電極32q上にも正の壁電圧が蓄積される。
また、書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧状態が保持される。こうして、1回目の維持放電が終了する。
1回目の維持放電の後、走査電極221〜22nを0(V)に戻し、維持電極231〜23nに正の維持パルス電圧Vs(V)を印加する。このとき、1回目の維持放電を起こした放電セルCp,qにおける走査電極22p上部と維持電極23p上部との間の電圧は、正の維持パルス電圧Vs(V)に加えて、1回目の維持放電において走査電極22p上部および維持電極23p上部に蓄積された壁電圧が加算されて放電開始電圧より大きくなり、2回目の維持放電が発生する。この2回目の維持放電により維持電極23p上に負電圧が蓄積され走査電極22p上に正電圧が蓄積される。
以降同様に、走査電極221〜22nと維持電極231〜23nとに輝度重みに応じた数の維持パルスを交互に印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルCp,qに対して維持パルスの回数だけ維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。
続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。
図4は本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すプラズマディスプレイ装置は、パネル10、画像信号処理回路3、データ電極駆動回路4、走査電極駆動回路5、維持電極駆動回路6、タイミング発生回路7および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源部(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路3は、入力されたアナログの画像信号sigをデジタルの画像信号に変換する。そして、デジタルの画像信号を、発光期間の重みの異なる複数のサブフィールドの組み合わせによってパネル10に発光表示するため、1フィールドの映像信号から各サブフィールド毎の発光・非発光の制御を行うサブフィールドデータに変換する。そして、サブフィールドデータからデータ電極駆動回路用制御信号、走査電極駆動回路用制御信号および維持電極駆動回路用制御信号を生成し、データ電極駆動回路4、走査電極駆動回路5、維持電極駆動回路6へそれぞれ出力する。
タイミング発生回路7は水平同期信号H、垂直同期信号Vをもとにして各電極駆動回路の駆動電圧波形を制御する各種のタイミング信号を発生し、各回路ブロックへ供給する。
パネル10は、上述したとおり、行方向にn行の走査電極221〜22n(図1の走査電極22)とn行の維持電極231〜23n(図1の維持電極23)とが交互に配列され、列方向にm列のデータ電極321〜32m(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極22i、維持電極23i(i=1〜n)と1つのデータ電極32j(j=1〜m)とを含む放電セルCi,jが放電空間内に(m×n)個形成され、赤色、緑色および青色の各色に発光する3つの放電セルにより1つの画素が構成される。
そして、データ電極駆動回路4は、サブフィールド毎の画像データを各データ電極32に対応する信号に変換し各データ電極32jを独立して駆動する。
また、走査電極駆動回路5は、維持期間に走査電極221〜22nに印加する維持パルスを発生するための維持パルス発生回路100を内部に備え、各走査電極221〜22nをそれぞれ独立して駆動することができる。そして、走査電極駆動回路用制御信号にもとづいて各走査電極221〜22nを独立して駆動する。
また、維持電極駆動回路6は、初期化期間および書込み期間において維持電極231〜23nに定電圧Ve(V)を印加する回路と、維持期間に維持電極231〜23nに印加する維持パルスを発生するための維持パルス発生回路200とを内部に備え、パネル10の全ての維持電極231〜23nをまとめて駆動することができるように構成されている。そして、維持電極駆動回路用制御信号にもとづいて維持電極231〜23nをまとめて駆動する。
次に、維持パルス発生回路100、200の詳細について図5を用いて説明する。図5は、維持パルス発生回路100、200の回路図である。なお、図5では、パネル10の電極間容量をCpとして示し、走査パルスおよび初期化波形を発生させる回路は省略している。
維持パルス発生回路100は、インダクタを備えた共振回路を有し、パネル10の電極間容量Cp(走査電極221〜22nに生じた容量性負荷)に蓄えられた電力を回収し、その回収された電力を走査電極221〜22nの駆動電力として再利用する構成にして、消費電力を削減する。
具体的には、維持パルス発生回路100は、電力回収部110とクランプ部120とから構成されている。電力回収部110は、電力回収用のコンデンサC10、スイッチング素子Q11、Q12、逆流防止用のダイオードD11、D12、電力供給用のインダクタL11、電力回収用のインダクタL12を有している。また、クランプ部120は、電圧値がVs(V)である電源VS、スイッチング素子Q13、Q14を有している。そしてこれらの電力回収部110およびクランプ部120は走査パルス発生回路(維持期間中は短絡状態となるため図示せず)を介してパネル10の電極間容量Cpの一端である走査電極22に接続されている。ここで、インダクタL11、L12のインダクタンスは、その共振周期が、クランプ部120における走査電極22の電源VSへのクランプ期間より長くなるように大きな値に設定されている。
電力回収部110では、インダクタL11、L12を用いることによりパネル10の電極間容量CpとインダクタL11またはインダクタL12とをLC共振させて、電力の回収および供給を行う。電力の回収時には、電極間容量CpとインダクタL12とをLC共振させて、走査電極221〜22nに生じた容量性負荷に蓄えられた電力を、電流の逆流防止用のダイオードD12およびスイッチング素子Q12を介して電力回収用のコンデンサC10に移動させる。
電力の供給時には、電極間容量CpとインダクタL11とをLC共振させて、電力回収用のコンデンサC10に蓄えられた電力を、スイッチング素子Q11および逆流防止用ダイオードD11を介してパネル10(走査電極221〜22n)に移動する。こうして維持期間における走査電極221〜22nの駆動を行う。
したがって電力回収部110では、維持期間において、電源から電力を供給されることなく、LC共振によって走査電極221〜22nの駆動を行うため、実質的な消費電力は0となる。なお、電力回収用のコンデンサC10は、パネル10の電極間容量Cpに比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部110の電源として働くように、電源VSの電圧値Vs(V)の半分の約Vs/2(V)に充電されている。また、電源VSは、コンデンサC10に蓄えられた回収電力を走査電極22の駆動に再利用する際、すなわち電源VSの電圧の2分の1であるVs/2(V)が維持期間において走査電極22に印加されたときに、維持放電が発生しないか、または維持放電が発生してもその放電電流によって走査電極22に印加する電圧が低下しない程度の低い電圧値に設定されている。
一方、電圧クランプ部120は、電源VSからスイッチング素子Q13を介して走査電極221〜22nに電力を供給して走査電極221〜22nを電圧Vsにクランプし、また、走査電極221〜22nをスイッチング素子Q14を介して接地電位にクランプすることによって、走査電極221〜22nの駆動を行う。したがって、電圧クランプ部120による走査電極221〜22nの駆動時においては、電源VSから電力が供給されることによる消費電力が発生するが、電力供給のインピーダンスは非常に小さい。
こうして維持パルス発生回路100は、スイッチング素子Q11、Q12、Q13、Q14の切替えによって、電力回収部110と電圧クランプ部120とを切替え、走査電極221〜22nに印加するための維持パルスを発生する。このように、維持パルス発生回路100では、LC共振を利用した電力回収部110による駆動と電圧クランプ部120による駆動とを切替えて維持パルスを発生させることで、走査電極駆動回路5の消費電力を低減している。
なお、スイッチング素子Q11、Q12、Q13、Q14は、MOSFETやIGBT等のスイッチング動作を行う一般に知られた素子からなり、画像信号処理回路3において作成されたサブフィールド制御信号にもとづき切替えが制御される。また、以降の説明におけるスイッチング素子も同様にMOSFETやIGBT等の素子からなり、画像信号処理回路3において作成されたサブフィールド制御信号にもとづき切替えが制御されるものである。
維持パルス発生回路200は、電力回収用のコンデンサC20、スイッチング素子Q21、Q22、逆流防止用のダイオードD21、D22、電力供給用のインダクタL21、電力回収用のインダクタL22を有する電力回収部210と、電源VS、スイッチング素子Q23、Q24を有するクランプ部220とから構成され、電力回収部210およびクランプ部220はパネル10の電極間容量Cpの一端である維持電極23に接続されている。そして、パネル10の電極間容量CpとインダクタL21またはインダクタL22とをLC共振させて、電力の回収および供給を行う構成であるが、その動作は維持パルス発生回路100と同様であるので説明を省略する。なお、ここでも、インダクタL21、L22のインダクタンスは、その共振周期が、クランプ部220における維持電極23の電源VSへのクランプ期間より長くなるように大きな値に設定されている。
次に、維持期間における維持パルスの詳細について説明する。
図6は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の維持パルス発生回路100、200の動作を示すタイミングチャートである。まず、維持パルスの1周期をT1〜T6で示した6つの期間に分割し、それぞれの期間について説明する。なお、以下の説明において、スイッチング素子を導通させる動作をON、遮断させる動作をOFFと表記する。
(期間T1)
時刻t1でスイッチング素子Q12をONにする。すると、インダクタL12と電極間容量Cpとの共振により、走査電極22からインダクタL12、ダイオードD12、スイッチング素子Q12を通して、電力回収用のコンデンサC10に電流が流れ始め、走査電極22の電圧が下がり始める。本実施の形態においては、このときの共振周期は2000nsecに設定されており、時刻t1から時刻t2bまでの期間T1、すなわち電極間容量CpからコンデンサC10への電力回収期間は650nsecに設定されている。したがって、時刻t2bにおいて、共振周期の1/2の時間が経過しておらず、さらに共振回路の抵抗成分等による電力損失のため、走査電極22の電圧は0(V)付近までは低下するが、0(V)までは下がらない。なお、期間T1では、スイッチング素子Q24は期間T1内の時刻t2aの直前までONの状態が維持されており、維持電極23の電圧は強制的に0(V)にされている。
(期間T2)
そして、時刻t2bでスイッチング素子Q14をONにする。すると、走査電極22はスイッチング素子Q14を通して直接に接地されるため、走査電極22の電圧は強制的に0(V)に低下する。
また、本実施の形態では、期間T1と期間T2とが重なる期間、すなわち表示電極の一方に印加する維持パルスの立ち上がり時間と表示電極の他方に印加する維持パルスの立ち下がり時間とが重なる期間(以下、「重なり期間」という)を設けている。そこで、期間T1内の時刻t2aでスイッチング素子Q24をOFFにしスイッチング素子Q21をONにする。すると、インダクタL21と電極間容量Cpとの共振により、電力回収用のコンデンサC20からスイッチング素子Q21、ダイオードD21、インダクタL21を通して維持電極23へ電流が流れ始め、維持電極23の電圧が上がり始める。
なお、本実施の形態においては、このときの共振周期は2000nsecに設定されており、時刻t2aから時刻t3までの期間T2、すなわちコンデンサC20から維持電極23への電力供給期間は900nsecに設定されている。したがって、時刻t3において、共振周期の1/2の時間が経過しておらず、さらに共振回路の抵抗成分等による電力損失のため、維持電極23の電圧はVs(V)付近までは上昇するが、Vs(V)までは上がらない。また、本実施の形態において電源VSの電圧Vs(V)は、期間T2の間に維持放電が発生しないような電圧値、あるいはたとえ放電が発生したとしても放電電流によって維持電極23に印加される電圧が減少することがない程度のわずかな放電となるような電圧値に設定されている。
また、本実施の形態では、期間T1と期間T2とが重なる期間、すなわち時刻t2aから時刻t2bまでの時間は、150nsec〜500nsecの範囲で段階的に変更できるように設定されている。その詳細については後述する。
(期間T3)
そして、時刻t3でスイッチング素子Q23をONにする。すると、維持電極23はスイッチング素子Q23を通して直接に電源VSへ接続されるため、維持電極23の電圧は強制的にVs(V)まで上昇する。これにより、書込み放電を起こした放電セルでは走査電極22−維持電極23間の電圧が放電開始電圧を超え維持放電が発生する。なお、本実施の形態においては、維持電極23を電源VSにクランプしている期間である期間T3は、600nsec〜950nsecの範囲で段階的に変更できるように設定されている。その詳細については後述する。
なお、スイッチング素子Q12は時刻t2b以降、時刻t5aまでにOFFすればよく、スイッチング素子Q21は時刻t3以降、時刻t4までにOFFすればよい。また、維持パルス発生回路100、200の出力インピーダンスを下げるために、スイッチング素子Q14は時刻t5a直前に、スイッチング素子Q23は時刻t4直前にOFFにすることが望ましい。
(期間T4)
時刻t4でスイッチング素子Q22をONにする。すると、インダクタL22と電極間容量Cpとの共振により、維持電極23からインダクタL22、ダイオードD22、スイッチング素子Q22を通してコンデンサC20に電流が流れ始め、維持電極23の電圧が下がり始める。
本実施の形態においては、このときの共振周期は2000nsecに設定されており、時刻t4から時刻t5bまでの期間T4、すなわち電極間容量CpからコンデンサC10への電力回収期間は650nsecに設定されている。したがって、時刻t5bにおいて、共振周期の2分の1の時間が経過しておらず、さらに共振回路の抵抗成分等による電力損失のため、維持電極23の電圧は0(V)付近までは低下するが、0(V)までは下がらない。なお、期間T4では、スイッチング素子Q14は期間T4内の時刻t5a直前までONの状態が維持されており、走査電極22の電圧は強制的に0(V)にされたままである。
(期間T5)
そして、時刻t5bでスイッチング素子Q24をONにする。すると、維持電極23はスイッチング素子Q24を通して直接に接地されるため、維持電極23の電圧は強制的に0(V)に低下する。
なお、本実施の形態では、期間T4と期間T5とが重なり期間を設けている。そこで、期間T4内の時刻t5aでスイッチング素子Q14をOFFにしスイッチング素子Q11をONにする。すると、インダクタL11と電極間容量Cpとの共振により、電力回収用のコンデンサC10からスイッチング素子Q11、ダイオードD11、インダクタL11を通して走査電極22へ電流が流れ始め、走査電極22の電圧が上がり始める。
また、本実施の形態においては、このときの共振周期は2000nsecに設定されており、時刻t5aから時刻t6までの期間T5、すなわちコンデンサC10から走査電極22への電力供給期間は900nsecに設定されている。したがって、時刻t6において、共振周期の2分の1の時間が経過しておらず、さらに共振回路の抵抗成分等による電力損失のため、走査電極22の電圧はVs(V)付近までは上昇するが、Vs(V)までは上がらない。また、本実施の形態において電源VSの電圧Vs(V)は、期間T5の間に維持放電が発生しないような電圧値、あるいはたとえ放電が発生したとしても放電電流によって走査電極22に印加される電圧が減少することがない程度のわずかな放電となるような電圧値に設定されている。
また、本実施の形態では、期間T4と期間T5とが重なり期間、すなわち時刻t5aから時刻t5bまでの時間は、150nsec〜500nsecの範囲で段階的に変更できるように設定されている。その詳細については後述する。
(期間T6)
そして、時刻t6でスイッチング素子Q13をONにする。すると、走査電極22はスイッチング素子Q13を通して直接に電源VSへ接続されるため、走査電極22の電圧は強制的にVs(V)まで上昇する。これにより、書込み放電を起こした放電セルでは走査電極22−維持電極23間の電圧が放電開始電圧を超え維持放電が発生する。なお、本実施の形態においては、走査電極22を電源VSにクランプしている期間である期間T6は、600nsec〜950nsecの範囲で段階的に変更されるように設定されている。その詳細については後述する。
なお、スイッチング素子Q22は時刻t5b以降、次の時刻t2aまでにOFFすればよく、スイッチング素子Q11は時刻t6以降、次の時刻t1までにOFFすればよい。また、維持パルス発生回路100、200の出力インピーダンスを下げるために、スイッチング素子Q24は次の時刻t2a直前に、スイッチング素子Q13は次の時刻t1直前にOFFにすることが望ましい。
以上の期間T1〜T6の動作を、必要なパルス数に応じて繰り返す。ただし、上述した期間T1と期間T2との重なり期間および期間T4と期間T5との重なり期間とを変更する駆動は、輝度重みが小さく維持パルス数の少ないサブフィールドの直前のサブフィールドで、かつ輝度重みの大きいサブフィールドでのみ行い、かつ該当サブフィールドの後半の数発(N発)において適用するものとする。その他のサブフィールドでは、期間T1と期間T2との重なり期間および期間T4と期間T5との重なり期間、期間T3、T6はそれぞれ一定とする。
以上のように、本実施の形態においては、維持パルス持続時間、すなわちクランプ部120による走査電極22の電源VSへのクランプ期間である期間T6およびクランプ部220による維持電極23の電源VSへのクランプ期間である期間T3よりも、インダクタL11、L21と電極間容量Cpとが形成する共振回路の共振周期の方が長くなるような設定にしている。さらに、その期間T3、T6よりも、維持パルスの立ち上がり時間、すなわち電力回収部110による走査電極22への電力供給期間である期間T5を2倍にした時間、および電力回収部210による維持電極23への電力供給期間である期間T2を2倍にした時間の方が長くなるように設定にしている。
また、電力回収部110が電極間容量Cpに蓄積された電力を走査電極22からコンデンサC10へ回収する時間である期間T1と電力回収部210がコンデンサC20に回収した電力を維持電極23の駆動に再利用する時間である期間T2とが重なり期間(時刻t2aから時刻t2bまで)と、電力回収部210が電極間容量Cpに蓄積された電力を維持電極23からコンデンサC20へ回収する時間である期間T4と電力回収部110がコンデンサC10に回収した電力を走査電極22の駆動に再利用する時間である期間T5とが重なり期間(時刻t5aから時刻t5bまで)とを設けている。さらに、それら重なり期間について、電力回収用コンデンサの中点電位が適切になるように段階的に変更する構成とするとともに、維持パルス持続期間である期間T3、T6を変更する構成としている。
このような構成とすることで、安定した維持放電を発生させ、それによる輝度ずれの補正を実現している。次に、それらの理由について説明する。
本発明者は、中点電位の変化と輝度との関係を調べるために、輝度重みが小さく維持数の少ないサブフィールドの直前サブフィールドで、かつ輝度重みの大きいサブフィールの駆動を変更しながら、上記輝度重みが小さく維持数の少ないサブフィールドの輝度を測定した。
図7は、変更前の駆動波形と電力回収用コンデンサの中点電位との関係を示す図であり、この図7において、1SF〜7SFでは維持パルスの重なり期間は250nsec、8SF〜10SFの維持パルスの重なり期間は450nsecで動作している。
上記8SF〜10SFでは重なり時間が長いため、回収効率が悪化し中点電位が下がっている。そして直後の次の1SFにおいても、中点電位が下がったままなので、1SFの輝度が上がり輝度ずれが起きる。
まず、重なり期間と輝度との関係を測定した結果を図8に示す。ここで、図8(a)に示すように、重なり期間を変更前の450nsecから150nsecにする場合には、クランプ部によって表示電極が電源VSへクランプされている期間である期間T3および期間T6、すなわち維持パルス持続時間を900nsecから600nsecにし、また重なり期間を450nsecから500nsecに変更する場合には、維持パルス持続時間を900nsecから950nsecとした。すなわち、維持パルスの周期を変えることなく重なり期間のタイミングのみを変更している。
図8(b)は、輝度重みが小さく維持数の少ないサブフィールドの直前で、かつ輝度重みの大きいサブフィールドの維持パルスの後ろ2発の重なり期間と、上記維持数の少ないサブフィールドの輝度との関係を示した図である。なお、図8(b)は、中点電位が下がらずに安定しているときの輝度を100として百分率計算した値を表しており、図8(b)の縦軸は輝度比を表す。また、図8(b)の横軸は重なり期間を表す。
この実験から、図8(b)に示すように、重なり期間が長いと、図7で述べたように中点電位が下がり、本来の輝度よりも輝度が上がってしまっているが、上記維持パルスの後ろ2発の重なり期間を短くすることで、中点電位が元に戻り、次のサブフィールドの輝度が安定していくことがわかる。例えば、図8(b)では、重なり期間を250nsecより短くすることで、輝度が安定していくことがわかる。
図9は、輝度重みが小さく維持数の少ないサブフィールドの直前で、かつ輝度重みの大きいサブフィールドの維持パルスのうち、重なり期間を短くする維持パルスの数を2発から20発へと増やしていったときの図である。なお、このとき、短くする重なり期間は250nsecとした。
図9(b)に示すように、上記重なり期間を短くする維持パルスを増やすことで、さらに輝度が安定することもわかった。例えば、図9(b)では、重なり期間を250nsecにする維持パルスを後ろ12発以上にすることで、輝度が安定している。
図10は、本発明の実施の形態における駆動波形と中点電位との関係を示す図である。図10において、10SFの最終12発の維持パルスについて、重なり期間は250nsecで動作させてもので、これにより低下していた中点電位が上がって元に戻り、次の1SFでは、中点電位が元に戻っているため、輝度が安定する。
このように、維持パルスの重なり期間を短くすると輝度が安定し、かつ重なり期間を短くした維持パルスを増やすと輝度がさらに安定することが実験的に確認された。
また、本実施の形態では、維持パルス持続時間も変更し、維持周期の幅を変えずに重なり期間のタイミングのみを変更する構成を説明したが、維持パルス持続時間を固定して重なり期間の短くする構成でも同様の結果を得られた。
また、維持パルスの立ち上がり時間、すなわち電力回収部110による走査電極22への電力供給期間である期間T5および電力回収部210による維持電極23への電力供給期間である期間T2の時間を短くすることで、維持周期の幅を変えずに重なり期間のタイミングのみを変更する構成でも同様の結果を得られた。
また、本実施の形態では、電力供給用と電力回収用とで異なるインダクタを用いる構成を説明したが、何らこの構成に限定されるものではなく、電力供給用と電力回収用とで同一のインダクタを用いる構成としてもかまわない。
また、本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明のパネルの駆動方法は、高精細度パネルであっても安定した維持放電を発生させて品質の高い画像表示を行うことができるので、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態によるプラズマディスプレイ装置におけるパネルの構造を示す斜視図 同パネルの電極配列図 同パネルの各電極に印加する各駆動電圧波形図 同プラズマディスプレイ装置の電気的構成を示すブロック図 同プラズマディスプレイ装置の維持パルス発生回路の回路図 同プラズマディスプレイ装置の維持パルス発生回路の動作を示すタイミングチャート 駆動波形と中点電位の関係を示す図 維持パルスの重なり期間と維持パルス持続期間との関係および重なり時間と輝度との関係を示す説明図 重なり期間を短くするパルス数および重なり期間を短くするパルス数と輝度との関係を示す説明図 本発明のプラズマディスプレイ装置において、駆動波形と中点電位の関係を示す説明図
符号の説明
5 走査電極駆動回路
6 維持電極駆動回路
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
32 データ電極
100,200 維持パルス発生回路
110,210 電力回収部
120,220 クランプ部
C10,C20 (電力回収用)コンデンサ
Cp 電極間容量
L11,L12,L21,L22 インダクタ
VS 電源

Claims (2)

  1. 走査電極と維持電極とからなる表示電極を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルを有し、1フィールドを複数のサブフィールドにより構成するとともに、各サブフィールドに前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、前記書込み放電を発生させた放電セルで輝度重みに比例した回数の維持パルスを前記表示電極に印加して維持放電を発生させる維持期間とを設けて駆動するプラズマディスプレイ装置であって、前記プラズマディスプレイパネルの電極間容量に蓄積された電力をLC共振によってコンデンサに回収しその回収した電力を前記表示電極の駆動に再利用する電力回収部と、前記表示電極を電源または接地電位にクランプするクランプ部とを有する維持パルス発生回路を備え、輝度重みが小さく維持パルス数の少ないサブフィールドの直前のサブフィールドでかつ輝度重みの大きいサブフィールドの維持期間において、維持期間の後半に前記表示電極に印加する数発の維持パルスは、前記電力回収部のコンデンサの中点電位が低下しないように、表示電極の一方に印加する維持パルスの立ち上がり時間と表示電極の他方に印加する維持パルスの立ち下がり時間とが重なる期間を設定したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 電力回収部が電極間容量に蓄積された電力を電極間容量から回収する時間と、電力回収部が回収した電力を表示電極の駆動に再利用する時間とが重なる期間を設け、前記重なる期間を段階的に変更するように構成したことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
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