JP2009192019A - 無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤ部151を支持するための部材を省略することができると共に、可動シーブ370を良好に支持することができる無段変速機を提供する。
【解決手段】無段変速機は、セカンダリシャフト300と、セカンダリシャフト300の小径部451に固定された環状の固定シーブ360と、セカンダリシャフト300の小径部451に挿入されると共に、固定シーブ360に対して大径部452側に間隔を隔てて設けられ、固定シーブ360に向けて進退可能に小径部451に設けられた環状の可動シーブ370と、段差部450に係止され、可動シーブ370を中心軸線方向に移動させる油圧アクチュエータ400と、セカンダリシャフト300のうち、段差部450よりも小径部451に対して反対側に位置する部分に、一体成形されたギヤ部151とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、一般的には、無段変速機に関し、より特定的には、ベルトが巻き掛けられた一対のプーリの溝幅を可変制御して変速を行なう無段変速機に関する。
従来から各種工夫が施された無段変速機が提案されている。たとえば、特開2004−225809号公報に記載された無段変速機は、回転筒と、この回転筒に設けられた変位側プーリ素子、固定側プーリ素子、およ従動ギヤと、駆動軸に設けられた駆動ギヤとを備えている。そして、駆動ギヤとして、合成樹脂製のギヤを採用することで、運転時の騒音の低減が図られている。
特開平11−6555号公報に記載された無段変速機においては、トルクコンバータのタービンランナから延出するトルコン出力軸の軸端部を、無段変速機のプライマプーリから延出するプーリ入力軸の軸端部に内挿している。
そして、内挿した軸端部に前後進切換装置のフォワードクラッチに設けたクラッチドラムの入力部をスプライン係合している。さらに、プーリ入力軸の軸端部の外周には、フォワードクラッチに設けたハブの出力部がスプライン係合されている。そして、両軸端部の重畳分部の軸方向に入力部と出力部とをほぼ重なる位置に配設することで、前後進切換装置の幅を短縮し、無段変速装置の全幅の短縮が図られている。
特開平9−217820号公報に記載された変速機は、プーリのモジュール化が図られて、プーリの低廉化が図られた無段変速機が提案されている。
特開2002−243001号公報には、製造コストの低廉化が図られた無段変速機の正逆逆転装置が記載されている。
特開2005−299804号公報には、セカンダリ軸および中間軸の延長部位の軸方向寸法の小型化を図ることができると共に、ケースの剛性を高めることのできるベルト式無段変速機が提案されている。
特開2004−225809号公報 特開平11−6555号公報 特開平9−217820号公報 特開2002−243001号公報 特開2005−299804号公報
しかし、上記従来の無段変速機においては、回転軸に設けられたギヤ部には、可動部を支持するための荷重が加えられるため、ギヤ部を支持するためのナットやスペーサ等が必須の構成部品となっていた。
本発明の目的は、ギヤ部を支持するための部材を省略することができると共に、可動部を良好に支持することができる無段変速機を提供することである。
本発明に係る無段変速機は、第1軸部、該第1軸部と隣り合う位置に連設され、第1軸部よりも大径に形成された第2軸部、および第1軸部と第2軸部との境界部分に形成された段差部を含む回転軸と、第1軸部が内部に挿入されると共に、第1軸部に固定された環状の固定部と、第1軸部が内部に挿入されると共に、固定部に対して第2軸部側に間隔を隔てて設けられ、固定部に向けて進退可能に第1軸部に設けられた環状の可動部とを備える。この無段変速機は、可動部に対して、固定部と反対側に位置すると共に、段差部に係止され、可動部を中心軸線方向に移動させる駆動部と、固定部の表面のうち、可動部と対向する第1動力伝達面、および可動部の表面のうち、固定部と対向する第2動力伝達面に接触するベルトと、回転軸のうち、段差部よりも第1軸部に対して反対側に位置する部分に、一体成形されたギヤ部とを備える。
好ましくは、上記ギヤ部は、第2軸部に一体成形される。好ましくは、上記ギヤ部は、段差部から間隔をあけて位置する。好ましくは、上記第1軸部に形成され、回転軸の中心軸線方向に延びる係合部をさらに備える。そして、上記固定部および可動部は、係合部に係合し、可動部は、係合部に案内された状態で、固定部に対して進退可能に設けられる。好ましくは、上記固定部は、第1軸部に圧入される。
本発明に係る無段変速機によれば、部品点数の低減を図ることができると共に、可動部を良好に支持することができる。
本実施の形態に係る無段変速機について、図1から図5を用いて、説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、この発明の実施の形態における無段変速機を示す断面図である。図1を参照して、ベルト式の無段変速機100は、車両に搭載される。無段変速機100は、変速機構部130を含む。
変速機構部130は、エンジンから回転力が入力される駆動側のプライマリシャフト200と、回転力を出力する従動側のセカンダリシャフト300と、プライマリシャフト200に設けられたプライマリプーリ250と、セカンダリシャフト300に設けられたセカンダリプーリ350とを含む。プライマリシャフト200とセカンダリシャフト300とは、互いに間隔を隔てて平行に配置されている。変速機構部130は、プライマリシャフト200の回転数とセカンダリシャフト300の回転数との比率、すなわち変速比を無段階に(連続的に)変化させる。
無段変速機100は、ディファレンシャル部150を含む。ディファレンシャル部150は、変速機構部130と動力伝達可能に設けられている。ディファレンシャル部150は、リングギヤ153を含み、リングギヤ153は、ギヤ151,152を介在させてセカンダリシャフト300に連結されている。変速機構部130から動力伝達を受けたディファレンシャル部150は、車両旋回時の左右車輪の回転速度を変えながら、両輪に均等な駆動力を伝達する。
無段変速機100は、ケース体175を含む。ケース体175は、変速機構部130およびディファレンシャル部150を収容し、無段変速機100の外形をなす。ケース体175は、トランスアクスルハウジング171と、トランスアクスルケース170と、トランスアクスルリヤカバー172とを含む。トランスアクスルケース170に対してエンジン側にトランスアクスルハウジング171が配置され、その反対側にトランスアクスルリヤカバー172が配置されている。
ケース体175は、変速機構室135を形成する。変速機構室135は、トランスアクスルケース170およびトランスアクスルリヤカバー172により形成されている。変速機構室135には、変速機構部130が収容されている。
プライマリプーリ250は、プライマリシャフト200とともに、仮想軸であるプライマリシャフト200の中心軸を中心に回転する。プライマリプーリ250は、固定シーブ260と可動シーブ270と、可動シーブ270を駆動する油圧アクチュエータ290とを備えている。
固定シーブ260は、プライマリシャフト200に固定されており、プライマリシャフト200に対して周方向および軸方向に移動しないように固定されている。
固定シーブ260は、プライマリシャフト200の外周面からプライマリシャフト200の径方向外方に向けて突出する鍔部を含む。
固定シーブ260の鍔部のうち、可動シーブ270と対向する部分は、ベルト390と接触する動力伝達面265とされている。動力伝達面265は、プライマリシャフト200の径方向外方に向かうにしたがって、可動シーブ270から離れるように傾斜している。
可動シーブ270は、内部にプライマリシャフト200が挿入される筒部と、この筒部に形成され、プライマリシャフト200の径方向外方側に向けて張り出す鍔部とを含む。
そして、可動シーブ270の鍔部のうち、固定シーブ260と対向する部分は、ベルト390と接触する動力伝達面275とされている。動力伝達面275は、プライマリシャフト200から径方向外方に向かうにしたがって、固定シーブ260から離れるように傾斜している。
そして、固定シーブ260の動力伝達面265と、可動シーブ270の動力伝達面275とによって、ベルト390がはめ込まれるプーリ溝280が規定されている。
油圧アクチュエータ290は、可動シーブ270を固定シーブ260に対して近接させたり、離間させたりすることで、プーリ溝280の溝幅を変化させる。
セカンダリプーリ350は、セカンダリシャフト300とともに、仮想軸であるセカンダリシャフト300の中心軸を中心に回転する。セカンダリプーリ350は、固定シーブ360と可動シーブ370と、この可動シーブ370を固定シーブ360に対して進退可能に駆動する油圧アクチュエータ400とを備えている。
図2は、セカンダリプーリ350の構成を示す断面図である。この図2および上記図1を参照して、セカンダリシャフト300の一方の端部470は、軸受け420によって、トランスアクスルリヤカバー172に回転可能に支持されている。そして、セカンダリシャフト300の他方の端部471は、軸受け430によって、トランスアクスルハウジング171に回転可能に支持されている。
セカンダリシャフト300の内部には、中心軸301方向に延びる油路500が形成されている。セカンダリシャフト300は、端部470から端部471に向けて延びる小径部451と、小径部(第1軸部)451に対して、端部471側に隣り合う部分に連設され、小径部451よりも大径とされた大径部(第2軸部)452とを備えている。大径部452と小径部451との境界部分には、段差部450が形成されている。
小径部451の表面には、端部470から端部471に向けて延びるスプライン(第1係合部)453が形成されている。このスプライン453は、小径部451の軸方向に延びると共に、小径部451の周方向に間隔を隔てて形成された複数の凹部または凸部によって形成されている。
大径部452におけるセカンダリシャフト300の肉厚t2は、小径部451における肉厚t1よりも厚くなるように形成されている。
固定シーブ360は、小径部451に圧入され、小径部451に固定されている。このため、固定シーブ360は、セカンダリシャフト300の軸方向および周方向に移動しないように固定されている。固定シーブ360は、内部にセカンダリシャフト300の小径部451が挿入された筒部361と、この筒部361からセカンダリシャフト300の径方向に向けて張り出す円板状の鍔部362とを備えている。筒部361の内周面には、スプライン453と係合可能な凹部または凸部(第2係合部)が形成されている。鍔部362の表面のうち、可動シーブ370と対向する部分は、セカンダリシャフト300の径方向外方側に向かうにしたがって、可動シーブ370から離れるように傾斜する動力伝達面410が形成されている。
可動シーブ370は、固定シーブ360に対して、中心軸301に沿って、端部471側に間隔を隔てて配置されており、小径部451上を固定シーブ360に向けて進退可能に設けられている。
この可動シーブ370は、小径部451が挿入される筒部371と、この筒部371に連設され、小径部451の径方向に向けて張り出す円板状の鍔部372とを備えている。筒部371の内周面には、スプライン453と係合可能な凹部または凸部(第3係合部)が形成されている。
このため、可動シーブ370は、スプライン453に案内されつつ、固定シーブ360に対して進退可能となっているため、固定シーブ360に向けて正確に進退させることができる。可動シーブ370は、スプライン453と係合するため、小径部451の周方向に回転しないように設けられている。
鍔部372の表面のうち、固定シーブ360と対向する表面は、セカンダリシャフト300から離れるにしたがって、固定シーブ360から離れるように傾斜する動力伝達面411とされている。
固定シーブ360の動力伝達面410と、可動シーブ370の動力伝達面411とによって、V字形状のプーリ溝380が規定されている。
ベルト390は、たとえば、可撓性を有する帯状のスチールリングと、スチールリングの長手方向に配列され、スチールリングに嵌め合わされる複数のエレメントとから構成されている。
ベルト390は、プライマリプーリ250のプーリ溝280の内周面と、セカンダリプーリ350のプーリ溝380の内周面とに摩擦接触する動力伝達部材として機能する。これにより、ベルト390は、プライマリプーリ250と、セカンダリプーリ350との間で動力を伝達する。
ギヤ151は、セカンダリシャフト300のうち、段差部450に対して、小径部451と反対側に位置する部分に形成されており、中心軸301方向に間隔を隔てて設けられている。ギヤ151は、セカンダリシャフト300に一体成形されており、たとえば、切削加工や鍛造加工等によりセカンダリシャフト300に成形されている。
ギヤ151をセカンダリシャフト300と一体とすることで、部品点数の低減を図ることができる。そして、この図2に示す例においては、ギヤ151は、大径部452上に形成されている。
油圧アクチュエータ400は、可動シーブ370に対して、固定シーブ360と反対側に設けられている。この油圧アクチュエータ400は、可動シーブ370に対して端部471側に配置され、可動シーブ370と協働して、油室403を規定するピストン401と、ピストン401と可動シーブ370との間に設けられたスプリングなどの弾性部材402とを備えている。
ピストン401は、筒状に形成されており、ピストン401の端部471側の端部は、小径部451と大径部452との境界部分に形成された段差部450に係止されている。
ピストン401は、段差部450側から鍔部372側に向かうにしたがって、内径が大きくなるように湾曲している。
鍔部372の表面のうち、動力伝達面411と反対側に位置する側面には、筒状のシリンダ部373が形成されている。ピストン401は、シリンダ部373内に挿入されている。そして、シリンダ部373は、可動シーブ370と一体となって、可動シーブ370と共に中心軸301方向に変位する一方で、ピストン401は、段差部450に係止されている。このため、可動シーブ370が変位することで、ピストン401とシリンダ部373とは互いに相対的に、互いに変位し、油圧室403の容量を規定する。油室403は、ピストン401と、シリンダ部373と、可動シーブ370とによって規定されている。油室403には、油路500に連通する油路510が接続されている。
そして、油路510から油室403内にオイルが供給されることで、その油圧と弾性部材402からの付勢力とによって、可動シーブ370が固定シーブ360側に移動させられ、ベルト390を挟圧する。なお、油路510および油路500は、油圧アクチュエータ400にオイルを供給する油圧制御回路に接続されている。
このピストン401においては、油室403内で発生する遠心油圧の影響を抑制する遠心油圧キャンセラ室が設けられておらず、ピストン401のコンパクト化が図られている。
一般に、遠心油圧キャンセラ室を備えない場合は、油室403で発生する遠心油圧によって、高速走行時にベルト390にかかる挟圧力が過大になるという問題がある。ここで、ベルト390にかけられるベルト挟圧力のベルト滑りに対する指標として、安全率Kが用いられている。安全率Kは例えば公知の式(1)によって算出される。
Figure 2009192019
ここで、POUT[MPa]は油圧アクチュエータ400の油室403に供給されるベルト挟圧力制御油圧すなわちベルト張力制御油圧を示しており、βは油圧アクチュエータ400の遠心油圧係数[MPa/(km/h)2]を、V[km/h]は車速、SOUT[mm2]は油室403の受圧面積を、W[N]は弾性部材402の荷重を、T[Nm]は伝達トルクを、θ[rad]はプライマリプーリ250おびセカンダリプーリ350のフランク角を、D[m]はベルト390のプライマリプーリ250側の巻付径を、μ[−]がベルト390とセカンダリプーリ350との間の摩擦係数を、それぞれ表している。
この安全率Kが1.0を下回ると、セカンダリプーリ350とベルト390との間に滑りが生じてしまう。一方、安全率Kが1.0よりも大きくなるほど、ベルト390にかけられる挟圧力が過大となり、ベルト390の耐久性が低下し、ベルト効率が低下する。ここで一般的には、ベルト390の公差によってその摩擦係数にばらつきはあるものの、安全率Kは、例えば1.0から1.5の範囲に収まるように設定するものであり、好適には1.2から1.5の範囲に収まるように設定することが好ましい。
図3は、無段変速機100の最減速比時の状態が示されている。図4は、図1中の無段変速機の最増速比時の状態を示す図である。図3および図4を参照して、油圧アクチュエータ290,400の作動に伴って、プーリ溝280および380の溝幅が可変制御される。これにより、プライマリプーリ250およびセカンダリプーリ350に対するベルト390の巻き掛け半径(有効係り径)が大小に変化し、変速が実行される。
ここで、図2において、上記のように変速が実行される際に、ピストン401に加えられる荷重は、段差部450において支持される。
このように、ピストン401に加えられる油圧反力を段差部450において、セカンダリシャフト300で直接支持することにより、セカンダリシャフト300上に、ピストン401を支持するためのストッパやナット等の部材を設ける必要が無く、部品点数の低減を図ることができる。
さらに、ピストン401を支持するナット等を省略することで、セカンダリシャフト300に、上記ナットが螺合するネジ部等を形成する必要がなく、セカンダリシャフト300の形状を単純化することができ、セカンダリシャフト300の製造コストの低廉化を図ることができる。
中心軸301方向における大径部452の剛性は高いため、ピストン401から油圧反力が中心軸301方向に加えられたとしても、大径部452は変形しがたく、ピストン401を良好に支持することができる。
ギヤ151は、段差部450から離れて設けられているため、段差部450に油圧反力が加えられたとしても、ギヤ151が傾く等の弊害を抑制することができ、異音の発生の抑制を図ることができる。
特に、ギヤ151は、段差部450から離れて設けられており、セカンダリシャフト300のうち、ギヤ151と段差部450との間に位置する部分は、厚肉に形成されているため、ギヤ151は、油圧反力の影響を受け難くなっている。
可動シーブ370および固定シーブ360は、いずれも、同一のスプライン453に係合しているため、セカンダリプーリ350と固定シーブ360の芯合わせが正確になされている。
図5は、図2に示すセカンダリプーリ350の組立過程を示す断面図である。この図5に示すように、小径部451は、セカンダリシャフト300の端部471側の端部にまで達している。そして、ピストン401を端部470側からセカンダリシャフト300に挿入し、ピストン401の端部を段差部450に係止する。その後、弾性部材402および可動シーブ370を、セカンダリシャフト300の端部470側から挿入する。その後、固定シーブ360を端部470側から圧入することで、セカンダリプーリ350を構成する。
その後、固定シーブ360に対して、端部470側に軸受け420を圧入すると共に、ナット460を、セカンダリシャフト300の端部470に螺合して、固定シーブ360を支持する。
このように、ピストン401、弾性部材402、可動シーブ370等を端部470側から順次セカンダリシャフト300に挿入することで、セカンダリプーリ350を構成することができ、セカンダリプーリ350を容易に組み立てることができる。
さらに、可動シーブ370および固定シーブ360のいずれも、スプライン453に係合させた状態で、セカンダリシャフト300に装着されるため、組立工程中に、固定シーブ360と可動シーブ370との芯合わせを行うことができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明は、無段変速機に好適である。
この発明の実施の形態における無段変速機を示す断面図である。 セカンダリプーの構成を示す断面図である。 無段変速機の最減速比時の状態が示されている。 図1中の無段変速機の最増速比時の状態を示す図である。 図2に示すセカンダリプーリの組立過程を示す断面図である。
符号の説明
100 無段変速機,130 変速機構部、150 ディファレンシャル部、151,152 ギヤ、200 プライマリシャフト、250 プライマリプーリ、260 固定シーブ、270 可動シーブ、290,400 油圧アクチュエータ、453 スプライン。

Claims (5)

  1. 第1軸部、該第1軸部と隣り合う位置に連設され、前記第1軸部よりも大径に形成された第2軸部、および前記第1軸部と前記第2軸部との境界部分に形成された段差部を含む回転軸と、
    前記第1軸部が内部に挿入されると共に、前記第1軸部に固定された環状の固定部と、
    前記第1軸部が内部に挿入されると共に、前記固定部に対して前記第2軸部側に間隔を隔てて設けられ、前記固定部に向けて進退可能に前記第1軸部に設けられた環状の可動部と、
    前記可動部に対して、前記固定部と反対側に位置すると共に、前記段差部に係止され、前記可動部を前記中心軸線方向に移動させる駆動部と、
    前記固定部の表面のうち、前記可動部と対向する第1動力伝達面、および前記可動部の表面のうち、前記固定部と対向する第2動力伝達面に接触するベルトと、
    前記回転軸のうち、前記段差部よりも前記第1軸部に対して反対側に位置する部分に、一体成形されたギヤ部と、
    を備えた、無段変速機。
  2. 前記ギヤ部は、前記第2軸部に一体成形された、請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記ギヤ部は、前記段差部から間隔をあけて位置する、請求項2に記載の無段変速機。
  4. 前記第1軸部に形成され、前記回転軸の中心軸線方向に延びる係合部をさらに備え、
    前記固定部および前記可動部は、前記係合部に係合し、前記可動部は、前記係合部に案内された状態で、前記固定部に対して進退可能に設けられた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の無段変速機。
  5. 前記固定部は、前記第1軸部に圧入された、請求項1から請求項4のいずれかに記載の無段変速機。
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