JP2009191889A - 中空容器保持機構と高圧ガスタンクおよびタンク搭載車両 - Google Patents

中空容器保持機構と高圧ガスタンクおよびタンク搭載車両 Download PDF

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Abstract

【課題】高圧ガスタンクのような長尺状の中空容器を横置き状に保持する際の作業性を容器寸法変化に拘わらず簡便化する。
【解決手段】高圧タンクTの両端に位置するタンク保持フレーム110は、高圧タンクTの側にタンク保持ピン120を突出させ、当該ピンにスプリング128の付勢力を付与した上で、タンク保持ピン120を進退自在に保持する。タンク保持ピン120は、スプリング128の付勢力を受けて前進し、高圧タンクTのバルブベースTVBにおける有底孔TVHに入り込んで、高圧タンクTを横置き状に保持する。
【選択図】図8

Description

本発明は、長尺状の中空容器を横置き状に保持する保持機構とこうした保持機構に保持される高圧ガスタンク、および高圧ガスタンクの搭載車両に関する。
近年になり、燃料電池の開発が進み、燃料電池を搭載した車両が普及しつつある。こうした車両では、燃料電池の燃料ガスとしての水素ガスを高圧ガスタンクに充填して、当該タンクを搭載する必要がある。タンクを車載する場合、タンク重量の軽減化が求められるので、高圧ガスタンクの樹脂化が進められている。樹脂製の高圧ガスタンクでは、ガス充填時に高まるタンク内圧による膨張や、ガス消費に伴う内圧低下による収縮が起きる。こうした特性を考慮したタンク保持機構が提案されている(例えば、特許文献1等)。
特開2006−315576号公報 特開2005−75224号公報
しかしながら、上記した公報で提案された保持機構では、タンクの保持或いは保持解除に際して、タンクへのリング状のブラケットの装着や取り外し、タンク締め付けのためのバンドの装着や取り外しを必要とするため、煩雑であって。
本発明は、上記した課題を踏まえ、高圧ガスタンクのような長尺状の中空容器を横置き状に保持する際の作業性を容器寸法変化に拘わらず簡便化することをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
[適用1:中空容器保持機構]
長尺状の中空容器を横置き状に保持する保持機構であって、
前記中空容器の長手方向の両端に位置して、前記中空容器を挟んで対向する一対の容器端部フレームと、
該一対の容器端部フレームのそれぞれに組み込まれて突出し、前記一対の容器端部フレームで挟まれた前記中空容器が容器端部に有する有底孔に入り込むピンとを備え、
前記一対の容器端部フレームの少なくとも一方の容器端部フレームは、
前記ピンを進退自在に保持すると共に、該保持した前記ピンに他方の側の前記容器端部フレームに向けた付勢力を付勢し、前記有底孔に入り込んだ前記ピンを介して前記付勢力を前記中空容器に付与する付勢手段を有する
ことを要旨とする。
上記構成の中空容器保持機構では、一対の容器端部フレームのそれぞれから突出したピンを、この一対の容器端部フレームで挟まれた中空容器の容器端部有底孔に入り込ませて、中空容器を横置き状に保持する。このため、容器側面に何も触れないフリーの状態で中空容器を保持できるので、容器内圧の変化により容器径方向に膨張・収縮が起きても、こうした容器径方向の寸法変化の影響を受けることなく、中空容器を横置き状に保持できる。しかも、こうして横置き状に保持された中空容器には、有底孔に入り込んだピンを介して付勢力を付与するので、中空容器の横置き保持は維持される。そして、容器内圧の変化により中空容器が長手方向に膨張或いは収縮すると、こうした膨張・収縮は、容器端部フレームに付勢力を受けた上で進退自在なピンの進退で吸収される。よって、容器内圧の変化により容器長手方向に膨張・収縮が起きても、こうした容器長手方向の寸法変化の影響を受けることなく、中空容器を横置き状に保持できる。
その一方、一対の容器端部フレームの少なくとも一方の容器端部フレームでは、ピンが進退自在であることから、中空容器が容器端部に有する有底孔から外れるように後退させたり、有底孔に入り込むようにできる。よって、ピンを後退させた状態で一対の容器端部フレームの間に中空容器を位置させておき、その後にピンを有底孔に入り込ませることにより、中空容器を横置き状に容易に保持できる。この場合、他方の容器端部フレームにおいてもピンを進退自在とすれば、容器保持はより容易となる。
上記したタンク車載機構は、次のような態様とすることができる。例えば、前記一方の容器端部フレームを、前記容器端部フレームからの前記ピンの突出程度を控える側に、前記ピンを前記付勢手段の付勢力に抗して後退させるピン後退手段を有するものとできる。こうすれば、中空容器端部の有底孔からピンが外れるよう、当該ピンを容易に後退でき、好ましい。
また、中空容器端部の有底孔を断面異形形状の孔とし、ピンをこの断面異形形状の有底孔に入り込む断面異形形状のピンとできる。こうすれば、断面異形形状同士の有底孔へのピンの入り込みにより、中空容器を横置き保持した上で、中空容器軸回りの位置決めを図ることができる。この結果、有底孔を有する容器端部を容器充填ガスの流路形成材とすれば、当該形成材にあってもその位置が定まるので、容器端部での配管接続が簡便となる。
また、前記ピンを、その先端側においてはピン断面積が漸減するよう形成することもできる。こうすれば、断面積の小さいピン先端が有底孔に重なれば、その後の有底孔へのピン入り込みがスムースとなる。つまりは、有底孔とピンとの位置合わせが簡便となる。
また、中空容器としては、樹脂製の高圧ガスタンクとでき、この長尺状の樹脂製の高圧ガスタンクは、タンク長手方向の両端に、有底孔が形成済みの部材を有する。
[適用2:タンク搭載車両]
長尺状の高圧ガスタンクを横置き状に搭載したタンク搭載車両であって、
車両ボディに設置されて前記横置き状の前記高圧ガスタンクの長手方向の両端に位置し、前記高圧ガスタンクを挟んで対向する一対の容器端部フレームと、
該一対の容器端部フレームのそれぞれに組み込まれて突出し、前記一対の容器端部フレームで挟まれた前記高圧ガスタンクがタンク端部に有する有底孔に入り込むピンとを備え、
前記一対の容器端部フレームの少なくとも一方の容器端部フレームは、
前記ピンを進退自在に保持すると共に、該保持した前記ピンに他方の側の前記容器端部フレームに向けた付勢力を付勢し、前記有底孔に入り込んだ前記ピンを介して前記付勢力を前記高圧ガスタンクに付与する付勢手段を有する
ことを要旨とする。
上記構成のタンク搭載車両では、タンク径方向および長手方向の膨張・収縮の影響を受けることなく、高圧ガスタンクを横置き状に容易に搭載して保持できる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の実施例としての車両10におけるタンク搭載の様子を概略的に示す説明図、図2は車載される高圧タンクTの概略斜視図、図3は高圧タンクTをそのバルブ端側と図中X方向からの矢視を拡大して示す説明図、図4は図2におけるY方向から見たタンク後端側を示す説明図、図5は図4の5−5線概略断面図である。
図1に示すように、車両10は、高圧タンクTを、タンク長手方向が車両幅方向となるように、プラットフォームFの下方に横置きに搭載する。高圧タンクTは、水素ガスを高圧で貯留する。タンクに貯留された水素ガスは、車両10が搭載した図示しない燃料電池に高圧タンクTからガス配管Pを経て供給され、ガス供給の際には図示しない減圧弁にて減圧される。高圧タンクTは、後輪RTの車軸より後方側に車両幅方向に横置き搭載される。高圧タンクTの搭載位置は、車両後方側のみならず、車両前方側のプラットフォームF下方、或いはエンジンルーム内とすることもできる。また、プラットフォームFの上方に搭載することもできる。
高圧タンクTは、樹脂製とされており、図2に示すように、長尺で円柱状をなし、タンク一端側に、金属製のバルブベースTVBを有する。このバルブベースTVBは、タンク内充填ガスの流路を備えてタンク一端に装着され、側面に装着された配管コネクタTCを介して、ガス配管Pと接続される。また、バルブベースTVBは、タンク一端側のほぼタンク中央に位置し、その端面には有底のタンク位置決め溝TVSと、タンクセンター位置には円形の有底孔TVHを備える。タンク位置決め溝TVSは、タンクセンターからタンク外径側に向けてエンドミル等にて切削形成されている。そして、このタンク位置決め溝TVSは、配管コネクタTCとの位置関係を考慮して形成されているため、本実施例では、このタンク位置決め溝TVSが鉛直方向にほぼ沿っていると、配管コネクタTCがガス配管Pとの接続に適した所定の位置に来るようにされている。
また、高圧タンクTは、図4や図5に示すように、エンド部材TEPをタンク後端に埋没して備える。このエンド部材TEPは、金属製とされ、樹脂製タンクの製造の際に、タンク後端側に組み込まれる。エンド部材TEPにおいても、タンクセンター位置に円形の有底孔TEHが形成されている。この場合、バルブベースTVBの有底孔TVHとエンド部材TEPの有底孔TEHとは同軸(タンクセンター軸)となる。
次に、上記した高圧タンクTの車載の様子について説明する。図6は高圧タンクTの車載の様子をタンク周辺の構成と共に示す説明図、図7は高圧タンクTとタンク車載機構100との関係を概略的に示す説明図である。
図示するように、後輪RTの後方側のプラットフォームFには、タンク車載機構100が組み込まれている。このタンク車載機構100は、プラットフォームFの下方において車両幅方向に高圧タンクTを搭載するよう車両幅方向左右にタンク保持フレーム110を備える。タンク保持フレーム110は、プラットフォームFのサイドメンバFSにボルト止めされて下方に延び、高圧タンクTの長手方向の両端に位置して、当該タンクを挟んで対向する。そして、左右のタンク保持フレーム110は、他方のタンク保持フレームの側に向けてタンク保持ピン120を突出させている。タンク保持ピン120は、後述するように進退自在にタンク保持フレーム110に保持され、左右のタンク保持フレーム110から突出した状態で、両タンク保持フレームで挟まれた高圧タンクTの両端におけるバルブベースTVBの有底孔TVHとエンド部材TEPの有底孔TEHに入り込む。この場合、高圧タンクTの保持前にあっては、タンク保持ピン120は、タンク保持フレームの側に後退した状態にあり、このピン後退の状態での高圧タンクTの持ち上げの後に前進して、上記の有底孔に入り込んで高圧タンクTを保持する。このピン後退・前進と高圧タンクTの保持の様子については後述する。
次に、タンク保持フレーム110の構成をタンク搭載の様子と合わせて説明する。図8はタンク保持フレーム110の構成を高圧タンクTを保持した状態と共に示す説明図、図9はタンク保持フレーム110の構成を高圧タンクTを保持していない状態と共に示す説明図である。
タンク保持フレーム110は、タンク保持ピン120を進退自在に保持できるよう中空とされ、タンク側の前方チャンネル110Fと後方チャンネル110Bとを、後述の種々のパーツ組み付け後に溶接して形成される。前方チャンネル110Fにはピンの摺動案内用のブッシュ112が装着され、当該ブッシュに断面円形のタンク保持ピン120が保持されている。
タンク保持ピン120は、図示する有底孔TVHより大径とされ、先端側をテーパ部122としている。よって、このタンク保持ピン120は、テーパ部122を有底孔TVHに入り込ませた上、テーパ部122の斜面を有底孔周縁に当接させる。また、タンク保持ピン120は、後端側にフランジ124とスプリング保持ピン部126を備え、フランジ124と後方チャンネル110Bとの間に配設されたスプリング128の付勢力を常時受けている。よって、タンク保持フレーム110は、スプリング128の付勢力をタンク保持ピン120に常に付勢する。このため、高圧タンクTの保持状態にあるタンク保持ピン120は、スプリング128の付勢力を受けてテーパ部122の斜面を有底孔周縁に当接させた状態を維持し、この当接箇所を経てスプリング128の付勢力を高圧タンクTに及ぼす。なお、タンク保持ピン120を有底孔径と同じにすることもでき、こうした場合には、タンク保持ピン120は、有底孔に入り込んだ上でテーパ部122の先端を有底孔底面に押し当てるので、このピン先端の押し当てにより、スプリング128の付勢力を高圧タンクTに及ぼす。
タンク保持フレーム110は、タンク保持ピン120をスプリング128の付勢力に抗して後退させるピン進退機構130を備える。このピン進退機構130は、プレート132と、ボルト134と、ナット136を備える。ボルト134は、後方チャンネル110Bに溶接固定されたナット136に螺合し、プレート132を貫通した先端小径部137をスナップリング138にて抜止させている。このため、ボルト134をネジの進み側に回せば、プレート132をブッシュ112の側に送り出すことができ、ボルト134をネジの戻し側に回せば、プレート132をブッシュ112から離れる側に戻すことができる。高圧タンクTの保持状態では、ボルト134は、プレート132がブッシュ112の近傍に位置するよう図8に示すようにネジの進み側に位置する。このため、プレート132に遊嵌しているタンク保持ピン120は、スプリング128の付勢力を受けて前進し、上記したように高圧タンクTの有底孔TVHに入り込む。その一方、高圧タンクTを保持する場合、或いは保持していた高圧タンクTを取り外す場合には、ボルト134は、ネジの戻し側に回されて、図9に示すようにプレート132がブッシュ112から離れる側に位置する。よって、プレート132に遊嵌しているタンク保持ピン120は、プレート132に重なってブッシュ112から離れる側に後退して、高圧タンクTの有底孔TVHから抜け出る。つまり、タンク保持フレーム110が有するピン進退機構130によって、タンク保持ピン120は、タンク保持フレーム110からのピン突出程度が控えられる側に、スプリング128の付勢力に抗して後退することになる。
上記した構成のタンク車載機構100を用いて高圧タンクTを車載するには、図9に示すように、タンク左右のタンク保持フレーム110において、ピン進退機構130によりタンク保持ピン120をスプリング128の付勢力に抗して予め後退させておく。この状態では、タンク保持ピン120は、向かい合うタンク保持フレーム110の間に高圧タンクTが配置されたとしても、タンク両端のバルブベースTVB端面とエンド部材TEPの端面から離れている。
こうしたピン後退の状態において、横置き状の高圧タンクTを昇降させる図示しないタンクリフタにて、向かい合うタンク保持フレーム110の間に高圧タンクTを持ち上げる。このタンク持ち上げは、タンク両端のバルブベースTVBの有底孔TVHとエンド部材TEPの有底孔TEHがタンク保持ピン120の先端に向かい合うまで行われる。この場合、バルブベースTVBのタンク位置決め溝TVSが鉛直方向に沿って下側に延びるよう、高圧タンクTを持ち上げる。このようにするには、タンクリフタに付属の治具がタンク位置決め溝TVSに入り込んだ状態で、高圧タンクTをリフタにて持ち上げればよい。
次いで、ピン進退機構130のボルト134をネジの進み側に回して既述したようにプレート132をブッシュ112の近傍に位置させる。例えば、プレート132をブッシュ112に接するようにし、タンク保持ピン120をスプリング128の付勢力により前進させて、このタンク保持ピン120を、詳しくはそのテーパ部122を高圧タンクTのバルブベースTVBにおける有底孔TVHに入り込ませる。タンク他方の側では、タンク保持ピン120をエンド部材TEPの有底孔TEHに入り込ませる。この状態となると、高圧タンクTは、その両端における有底孔へのタンク保持ピン120の入り込み、およびタンク保持ピン120を介して受けるスプリング128の付勢力により、向かい合うタンク保持フレーム110の間に保持される。
このように保持された高圧タンクTは、図7に鎖線で示すように、タンク側面に何も触れないフリーの状態である。よって、タンク内圧の変化、具体的にはタンク充填ガスの消費に伴う内圧変化によりタンク径方向に収縮が起きても、本実施例のタンク車載機構100によれば、こうしたタンク径方向の寸法変化の影響を受けることなく、高圧タンクTを横置き状に車載したまま保持できる。しかも、こうして横置き保持された高圧タンクTには、タンク両端の有底孔に入り込んだタンク保持ピン120を介してスプリング128の付勢力を付与するので、高圧タンクTの横置き保持は維持される。
上記したガス消費に伴うタンク内圧の変化により高圧タンクTが長手方向に収縮すると、こうした収縮は、タンク保持フレーム110にスプリング128の付勢力を受けた上で進退自在なタンク保持ピン120の進出で吸収される。具体的に説明すると、図8に示す状態から高圧タンクTが長手方向に収縮すると、バルブベースTVBは図中の右方に移動するが、その移動の分だけ、タンク保持ピン120はスプリング128の付勢力によって進出するので、有底孔TVHへのタンク保持ピン120の入り込み状態は変化しない。こうしたタンク保持ピン120の進出は、プレート132とフランジ124との間の寸法範囲において可能であり、本実施例では、高圧タンクTに起き得る長手方向の寸法収縮の程度以上に、プレート132とフランジ124とが離れるようにされている。このため、タンク内圧の変化により長手方向に収縮が起きても、本実施例のタンク車載機構100によれば、こうしたタンク長手方向の寸法変化の影響を受けることなく、高圧タンクTを横置き状に保持できる。なお、高圧タンクTを上記したように横置きに車載した状態ではタンクへのガス充填は行われないので、タンク径方向・長手方向の膨張は起きないが、外気温等の影響で仮に膨張が起きても、上記の寸法収縮の場合と同様、膨張の影響を受けることなく高圧タンクTを保持できる。
また、本実施例では、タンク両端のタンク保持フレーム110において、タンク保持ピン120を上記したように進退できるようにした。よって、タンク保持ピン120の進退に伴うタンク両端での有底孔へのピン入り込み・ピン後退により、高圧タンクTの横置き保持と保持解除を容易に実行できる。しかも、ピン進退機構130によりタンク保持ピン120をスプリング128の付勢力に抗して後退させるので、タンク保持ピン120をタンク両端の有底孔から容易に外すことができ、好ましい。
加えて、タンク保持ピン120の先端をテーパ部122としたので、高圧タンクTの保持の際に、タンク保持ピン120がタンク側の有底孔TVHとTEHの孔中心と若干ずれていても、タンク保持ピン120をテーパ部122からスムースに有底孔に入り込ませることができる。よって、保持作業が簡便となる。
また、タンク保持のためのタンク持ち上げに際しては、バルブベースTVBのタンク位置決め溝TVSが鉛直方向に沿って下側に延びるようにして、高圧タンクTを両端のタンク保持ピン120で保持した。よって、高圧タンクTは、タンク軸回りの回転位置決めがほぼなされた状態で保持されるので、タンク保持後のバルブベースTVBの配管コネクタTCとガス配管Pとの接続も簡便となる。
次に、タンク保持ピン120と当該ピンが入り込む有底孔の変形例について説明する。図10は有底孔TEHを縦長の長孔形状とした変形例を示す説明図、図11は有底孔TEHを十字形状とした変形例を示す説明図、図12は有底孔TEHを三つ叉形状とした変形例を示す説明図、図13は有底孔TEHを横長の長孔形状とした変形例を示す説明図、図14は有底孔TEHを六角形状とした変形例を示す説明図である。
これら図面に示す有底孔TEHは、いずれも断面異形形状の有底孔であり、既述したタンク保持ピン120に代わって、図10では、断面形状が縦長長円形のタンク保持ピン200或いは縦長長円形の断面積が先端側ほど小さくなるタンク保持ピン200Tを用い、図11では、断面形状が十字形状のタンク保持ピン202或いは十字形状の断面積が先端側ほど小さくなるタンク保持ピン202Tを用い、図12では、断面形状が三つ叉形状のタンク保持ピン204或いは三つ叉形状の断面積が先端側ほど小さくなるタンク保持ピン204Tを用い、図13では、断面形状が横長長円形のタンク保持ピン206或いは横長長円形の断面積が先端側ほど小さくなるタンク保持ピン206Tを用い、図14では、断面形状が六角形状のタンク保持ピン208或いは縦六角形状の断面積が先端側ほど小さくなるタンク保持ピン208Tを用いた。上記したタンク保持ピン200やタンク保持ピン200Tは、断面が上記それぞれの異形形状であることから、回り止めされた上での進退が可能となる。よって、上記の変形例によれば、異形形状の有底孔TEHへの断面異形形状のタンク保持ピン200等の入り込みにより、高圧タンクTをタンク軸回りに位置決めした上で、横置き保持できるので、タンク保持後のバルブベースTVBの配管コネクタTCとガス配管Pとの接続が簡便となる。
以上、本発明の実施の形態を実施例にて説明したが、本発明は上記した実施例や変形例の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。例えば、タンク保持ピン120が遊嵌したプレート132をボルト134にて移動させることでタンク保持ピン120を進退するようにしたが、ピン後端側のスプリング保持ピン部126を後方チャンネル110Bから突出させ、カム機構やリンク機構、或いはシリンダ等にて、スプリング128の付勢力に抗して後退するように構成することもできる。また、タンク両端のタンク保持フレーム110においてそれぞれタンク保持ピン120を進退自在としたが、一方のタンク保持フレーム110においてのみタンク保持ピン120を進退するように構成することもできる。
本発明の実施例としての車両10におけるタンク搭載の様子を概略的に示す説明図である。 車載される高圧タンクTの概略斜視図である。 高圧タンクTをそのバルブ端側と図中X方向からの矢視を拡大して示す説明図である。 図2におけるY方向から見たタンク後端側を示す説明図である。 図4の5−5線概略断面図である。 高圧タンクTの車載の様子をタンク周辺の構成と共に概略的に示す説明図である。 高圧タンクTとタンク車載機構100との関係を概略的に示す説明図である。 タンク保持フレーム110の構成を高圧タンクTを保持した状態と共に示す説明図である。 タンク保持フレーム110の構成を高圧タンクTを保持していない状態と共に示す説明図である。 有底孔TEHを縦長の長孔形状とした変形例を示す説明図である。 有底孔TEHを十字形状とした変形例を示す説明図である。 有底孔TEHを三つ叉形状とした変形例を示す説明図である。 有底孔TEHを横長の長孔形状とした変形例を示す説明図である。 有底孔TEHを六角形状とした変形例を示す説明図である。
符号の説明
10...車両
100...タンク車載機構
110...タンク保持フレーム
110B...後方チャンネル
110F...前方チャンネル
112...ブッシュ
120...タンク保持ピン
122...テーパ部
124...フランジ
126...スプリング保持ピン部
128...スプリング
130...ピン進退機構
132...プレート
134...ボルト
136...ナット
137...先端小径部
138...スナップリング
200...タンク保持ピン
200T...タンク保持ピン
202...タンク保持ピン
202T...タンク保持ピン
204...タンク保持ピン
204T...タンク保持ピン
206...タンク保持ピン
206T...タンク保持ピン
208...タンク保持ピン
208T...タンク保持ピン
T...高圧タンク
F...プラットフォーム
P...ガス配管
TC...配管コネクタ
FS...サイドメンバ
RT...後輪
TEH...有底孔
TEP...エンド部材
TVB...バルブベース
TVH...有底孔
TVS...タンク位置決め溝

Claims (7)

  1. 長尺状の中空容器を横置き状に保持する保持機構であって、
    前記中空容器の長手方向の両端に位置して、前記中空容器を挟んで対向する一対の容器端部フレームと、
    該一対の容器端部フレームのそれぞれに組み込まれて突出し、前記一対の容器端部フレームで挟まれた前記中空容器が容器端部に有する有底孔に入り込むピンとを備え、
    前記一対の容器端部フレームの少なくとも一方の容器端部フレームは、
    前記ピンを進退自在に保持すると共に、該保持した前記ピンに他方の側の前記容器端部フレームに向けた付勢力を付勢し、前記有底孔に入り込んだ前記ピンを介して前記付勢力を前記中空容器に付与する付勢手段を有する
    中空容器保持機構。
  2. 前記一方の容器端部フレームは、前記容器端部フレームからの前記ピンの突出程度を控える側に、前記ピンを前記付勢手段の付勢力に抗して後退させるピン後退手段を有する請求項1に記載の中空容器保持機構。
  3. 前記有底孔は断面異形形状の孔とされ、前記ピンは前記断面異形形状の有底孔に入り込む断面異形形状のピンとされている請求項1または請求項2に記載の中空容器保持機構。
  4. 前記ピンは、先端側において、ピン断面積が漸減するよう形成されている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の中空容器保持機構。
  5. 前記中空容器は樹脂製の高圧ガスタンクである請求項1ないし請求項4いずれかに記載の中空容器保持機構。
  6. 長尺状の樹脂製の高圧ガスタンクであって、
    タンク長手方向の両端に、有底孔が形成済みの部材を有する
    高圧ガスタンク。
  7. 長尺状の高圧ガスタンクを横置き状に搭載したタンク搭載車両であって、
    車両ボディに設置されて前記横置き状の前記高圧ガスタンクの長手方向の両端に位置し、前記高圧ガスタンクを挟んで対向する一対の容器端部フレームと、
    該一対の容器端部フレームのそれぞれに組み込まれて突出し、前記一対の容器端部フレームで挟まれた前記高圧ガスタンクがタンク端部に有する有底孔に入り込むピンとを備え、
    前記一対の容器端部フレームの少なくとも一方の容器端部フレームは、
    前記ピンを進退自在に保持すると共に、該保持した前記ピンに他方の側の前記容器端部フレームに向けた付勢力を付勢し、前記有底孔に入り込んだ前記ピンを介して前記付勢力を前記高圧ガスタンクに付与する付勢手段を有する
    タンク搭載車両。
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