JP2009191529A - 不燃パネル接合構造 - Google Patents
不燃パネル接合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009191529A JP2009191529A JP2008033962A JP2008033962A JP2009191529A JP 2009191529 A JP2009191529 A JP 2009191529A JP 2008033962 A JP2008033962 A JP 2008033962A JP 2008033962 A JP2008033962 A JP 2008033962A JP 2009191529 A JP2009191529 A JP 2009191529A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- joint
- fitting
- receiving layer
- actual
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Abstract
【課題】嵌め合わせ係合を繰り返しても、金属製の目地部材や金属製のやとい実部材が変形するおそれの少ない不燃パネル接合構造を提供する。
【解決手段】目地部材12およびやとい実部材11は金属で形成されるとともに目地部材12、やとい実部材11の一方側が係止突部12bを備え、他方側が該係止突部12bを挿入して、嵌め合わせする嵌合凹所11dを備えており、嵌合凹所11dの両内側面には、軟質の受止層14を形成している。
【選択図】図1
【解決手段】目地部材12およびやとい実部材11は金属で形成されるとともに目地部材12、やとい実部材11の一方側が係止突部12bを備え、他方側が該係止突部12bを挿入して、嵌め合わせする嵌合凹所11dを備えており、嵌合凹所11dの両内側面には、軟質の受止層14を形成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、壁面や天井などへ取付固定される不燃パネルのパネル間に形成される目地溝に目地部材を装着させてなる不燃パネル接合構造に関するものである。
近時、壁面や天井などへの建築用パネルの取付施工において、隣接して取り付けた建築用パネル間に乾式の目地部材を装着して目地を構成する手法が実施されている。この種の方法では、目地部材を装着するための目地溝を均一幅に形成させるために、通例では、建築用パネルの端部の位置決めができる下地への固定取付の可能な目地受け部材が使用されている。
また近年、パネル施工において、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムなどの無機材料よりなる不燃パネルが使用されるようになっているが、さらに金属製の目地部材と目地受け部材を組み合わせて使用することで、パネル全体を不燃性とした耐火性にすぐれたパネル施工も提案されている。たとえば金属製の部材を使用することは特許文献1に提案されている。
一方、建築用パネルの取付施工において、隣接する建築用パネル同士を接合するために、やとい実部材も一般に使用されている。この種のやとい実部材は、隣接する両パネル側に突出する2つの実部を有して、両側で建築用パネルを係合させる構造となっており、さらに施工下地に固定できる構造のものも実施されている。
このようなやとい実部材を、不燃性を考慮して上記のように金属で製した場合、剛性の高い金属を使用すれば強固なパネル間接合が望め、やとい実の機能として十分な効果が期待できる。
特開平5−25920号公報
ところで本出願人は、上記のようなやとい実部材を目地受け部材に兼用してパネル施工することを試行し、さらに不燃性を考慮して、そのやとい実部材として金属で製したものを使用することを試行していた。
しかしながら、金属製のやとい実部材を使用した材場合、目地部材の嵌め入れなどにより金属が弾性的に撓み、そのような嵌め入れが繰り返されると、塑性変形をおこしたり歪んだり強度が落ちたりして両側の実部にも影響を及ぼし、やとい実機能の能力を低下させることが懸念される。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、嵌め合わせ係合を繰り返しても、金属製の目地部材や金属製のやとい実部材が変形するおそれの少ない不燃パネル接合構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の不燃パネル接合構造は、両側に実部が突設されたやとい実部材を施工下地に固定し、それぞれの実部に、隣接する不燃パネルのそれぞれの端部に形成された凹溝部を係合させて、やとい実部材の表面側で、かつ不燃パネルの隣接する端部間に目地溝を形成し、該目地溝に目地部材を装着してなる不燃パネル構造であって、目地部材およびやとい実部材は金属で形成されるとともに、目地部材およびやとい実部材の一方側が係止突部を備え、他方側が該係止突部を挿入して、嵌め合わせする嵌合凹所を備えており、嵌合凹所の両内側面には、軟質の受止層を形成していることを特徴とする。
請求項2に記載の不燃パネル接合構造は、嵌合凹所の開口両縁には、軟質の受止層の抜け出しを防止する一対の突出縁が形成されている。
請求項3に記載の不燃パネル接合構造は、係止突部には、軟質の受止層に係着される抜け防止突起が形成されている。
請求項4に記載の不燃パネル接合構造では、軟質の受止層は断面が略U字状の軟質樹脂またはゴムの成形体で構成されている。
請求項1に記載の不燃パネル接合構造によれば、金属で形成された目地部材およびやとい実部材は、それらの一方側が係止突部を備え、他方側が該係止突部を挿入して嵌め合わせする嵌合凹所を備えており、嵌合凹所の両内側面には、軟質の受止層を形成しているため、その軟質の受止層によって目地部材とやとい実部材とが強固に係合でき、しかも着脱を繰り返しても目地部材およびやとい実部材が傷むおそれがほとんどない。
さらに、受止層が軟質素材で形成されているため、嵌合凹所を係止突部の挿入によって弾性的に拡開させる構造としなくてもよく、そのため、金属で形成された目地部材あるいはやとい実部材が、装着を繰り返すことで劣化、変形するおそれがない。特に、実部を形成させたやとい実部材に嵌合凹所を設けた場合には、撓みによるわずかな歪みや変形がやとい実機能を阻害するおそれがあるが、軟質の受止層を設けた構造によればそのおそれがほとんどないため、パネル交換などによる目地部材の着脱を繰り返しても、やとい実部材を長期的に使用できる。
請求項2に記載の不燃パネル接合構造によれば、嵌合凹所の開口両縁に軟質の受止層の抜け出しを防止する一対の突出縁が形成されているため、係止突部を嵌合凹所より引き抜いたときでも受止層が抜け出るおそれがない。
請求項3に記載の不燃パネル接合構造によれば、係止突部に抜け防止突起が形成されているため、この突起と軟質の受止層との強い係着によって、嵌め合わせが外れることを防止できる。
請求項4に記載の不燃パネル接合構造によれば、軟質の受止層は断面が略U字状の軟質樹脂またはゴムの成形体で構成されているため、目地部材またはやとい実部材の嵌合凹所へ簡単に装着できる。また、受止層そのものの形成も容易である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態である不燃パネル接合構造を使用した機能性パネル取付施工の完成例を示す斜視図である。
同不燃パネル接合構造は、図3に示すように、室内の壁面などに配設される機能性パネルの施工に使用される接合構造である。図例のものは、腰壁3の上方に複数の不燃性の内装パネル10を格子状に配設し、隣接する内装パネル10、10間に縦、横の目地部材12が装着されている。また、複数の内装パネル10よりなる機能性パネル全体1の最外周には、外周部に配置された内装パネル10の端部を隠すとともに、内装パネル10を位置決め固定するための4つの見切り部材20が配設されている。なお、見切り部材20が直交する隅部にはコーナーキャップ23が取り付けられている。
ここで、不燃パネルは、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムなどの無機材料で形成される。また、機能性パネルとしては調湿パネル、吸音パネルなどが挙げられる。また、図例のような内装パネル10を配列させる構造を利用して、壁付けの収納棚や収納ボックスを構成してもよい。なお、機能性パネル全体1は天井に施工してもよく、また外装用に使用してもよい。機能性パネル全体1を構成する複数の内装パネル10として、本例では正方形状の複数の同一寸法のものを使用し、それらを格子状に並べている。なお、このようなパネル配設例に限られず、同種のパネルを千鳥状や種々の並べ方で並べてもよく、異なる寸法、形状ものを使用してもよい。
また、本例で使用される目地部材12は、後述するやとい実部材11とともに、アルミなどの金属で形成されており、施工されるパネル全体1を不燃性材料で構成している。
また、本例で使用される目地部材12は、水平方向のものとして複数の内装パネル10にまたがる長目地部材12Lが使用され、垂直方向のものとして内装パネル10の一方辺(本例では縦辺)に対応させて、その一方辺と略同一の長さ寸法の短目地部材12Sが使用される。なお、長目地部材12L、短目地部材12Sは縦横を逆に配設してもよい。
これら長目地部材12L、短目地部材12Sは、それぞれの目地部材と長さ寸法を略同一とした長やとい実部材11L、短やとい実部材11S(いずれも図3では不図示、図1参照)の表面側で、隣接する内装パネル10の端部間に形成された目地溝13(図1参照)に装着、固定される。なお、長やとい実部材11Lは、施工後には表面に露出されず見映えの問題がないため、一方の見切り部材20から対向する見切り部材20までを複数のやとい実部材で構成してもよく、すくなくとも内装パネル10間にまたがるようにして、短やとい実部材11Sとスムースに交差できるような構成であればよい。
本発明は、目地部材12の目地溝13への装着構造に特徴があり、より具体的には、目地部材12を目地溝13に装着する際に、やとい実部材11にも嵌め合わせ係合して固定するようにした構造に特徴がある。そのような嵌合構造について、図1、2を参照しながら説明する。
図1は図3のA−A線縦断面図であり、(a)は短目地部材12Sを短やとい実部材11Sへ嵌合する前、(b)は嵌合後の各断面図である。図2は、やとい実部材11の嵌合構造の説明図であり、この図では、後述する軟質の受止層14をやとい実部材11に装着する前の状態を示している。
また、長目地部材12Lの長やとい実部材11Lへの嵌合構造と、短目地部材12Sのやとい実部材11Lへの嵌合構造とは概ね同様であるため、短目地部材12の嵌合のみについて図示し、長目地部材の嵌合については図示を割愛する。なお、長目地部材12Lは、短目地部材12Sの端部を覆い隠せるように庇部が突出しており、そのため図3に示すように平面視の幅寸法が短目地部材12Sの幅寸法より大きくなっているが、嵌合構造については特段の相異点はない。
やとい実部材11は、施工下地2に取付される取付基部11b、取付基部11bの中央より表面側に立設され、表面側に嵌合凹所11dAを有した本体部11a、本体部11aの表面側より、隣接する両パネル側10、10のそれぞれへ折曲突出した実部11cを備えている。本体部11aの両側には、この実部11cと、取付基部11bの基部片11b1、11b2とによって、パネル端部装着空所11hが形成されている。
この嵌合凹所11dAの内方には、その内壁面、内底面に沿って、目地部材12の係止突部12bAを受け止めて固定するための軟質の受止層14が形成されており、嵌合凹所11dAの開口両縁には、軟質の受止層14の抜け出しを防止するための一対の突出縁11eが形成されている。
軟質の受止層14としては、軟質樹脂あるいはゴムが好適に使用できるが、他の柔軟な素材であってもよい。また、この軟質の受止層14は、図2に示すように、やとい実部材本体とは別体に形成された断面が略U字状に成形されたものが好適に使用される。なお、軟質の受止層14は、嵌合凹所11dAの内底面には配設しなくてもよいが、一体成形でき、取り扱いもしやすくするため、U字状とすることが望ましい。そして、この軟質部材14をやとい実部材11の嵌合凹所11dA内の受止層収容部11fに装着することで、やとい実部材11を目地受け部材としても使用可能な形に構成できる。
また、やとい実部材11は、一方の内装パネル10を施工下地2(図例では壁面)に接着剤で取付固定した後、その端部10aに形成された凹溝部10bに一方の実部11cを係合させるようにしながら、一方の基部片11b2を内装パネル10と施工下地2との間に差し込むようにして装着され、装着後は他方の基部片11b1を複数個所でビス止めして固定される。その後、隣接させる内装パネル10の端部10aの凹溝部10bを他方の実部11cに係合させるようにして、その内装パネル10を施工下地2に取付固定する(図1(a)参照)。
この状態では、隣接する2枚の内装パネル10、10は、凹溝部10bより下地側Gの端部10aがパネル端部装着空所11hに挿入されて位置決めされ、実部11cによって接合、固定される。内装パネル10は接着剤(不図示)で下地2に固着されるが、この実部11cを有したやとい実部材11によれば、接着剤が硬化して内装パネル10が固着されるまでの間や、接着剤を使用せずに位置合わせなどを目的として内装パネル10を仮施工する場合にも、内装パネル10を仮固定しておくことができる。
さらに、この状態では、やとい実部材11の本体部11aの表面側Sに、2枚のパネル端部10a間によって挟まれた目地溝13が形成され、その目地溝13と、やとい実部材11の凹所11dAの内方空間とより形成される連通空間によって目地部材12の装着空間が形成される。
目地部材12は、パネル端部10a間の目地溝13の幅と略同一寸法の目地本体部12aと、その目地本体部12aより下地側Gに突出した、やとい実部材11の嵌合凹所11dAの幅と略同一寸法の係止突部12bAとを備えている。この係止突部12bAの側面には、軟質の受止層14に係着される抜け防止突起12cが形成されている。
この目地部材12を目地溝13に装着すると、目地本体部12aが2枚の内装パネル10の端部10aの間で挟着されるとともに、目地部材12の係止突部12bAが、やとい実部材11の嵌合凹所11dA内に設けた軟質受止層14に強く嵌着される(図1(b)参照)。
特に、目地部材12の係止突部12bAをやとい実部材11の嵌合凹所11dAに挿入したときに、係止突部12bAに設けた抜け防止突起12cが軟質樹脂またはゴムによる受止層14の表面を部分的に押圧することで、強固な係着関係が発生し、係止突部12bAは凹所11dAより抜けにくくなる。また、開口両縁には突出縁11eが形成されているため、取り外しの際に受止層14そのものが抜け出ることを防止できる。
このように、やとい実部材11と目地部材12の対向するそれぞれの箇所に設けた凹所11dAと係止突部12bAとは、それぞれが嵌め合わせ係合部11d、12bを構成し、それらの構成によって、目地部材12はパネル端部10a間の目地溝13に強固に係着、固定される。
したがって、このような不燃パネル接合構造によれば、隣接する内装パネル10、10はやとい実部材11の実部11cにより正確に接合され、内装パネル10の浮き上がりが防止されるとともに、目地部材12は目地受け部材として兼用されたやとい実部材11との嵌め合わせによって強固に固定される。
また、受止層14が軟質素材で形成されているため、嵌合凹所11dAを、係止突部12bAの挿入によって弾性的に拡開させる構造としなくてもよく、そのため、嵌合凹所11dAを形成し金属で形成されたやとい実部材11が、パネル交換などで繰り返し発生する撓みにより劣化、変形するおそれがない。
特に、嵌合凹所11dAを形成させたやとい実部材11は、実部11cによるやとい実機能も有しており、撓みによるわずかな歪みや変形がやとい実機能を阻害するおそれがあるが、軟質の受止層14を設けた構造により、そのような撓みは発生し得ず、目地受け部材としても兼用したやとい実部材を長期的に使用できる。
さらに、やとい実部材11を施工下地2に固定する構成であるため、内装パネル10の位置決めがしやすく、やとい実部材11が隣接施工する両内装パネル10のスペーサとして作用して、目地溝13も均一な幅に形成できる。また、実部11cで内装パネル10を固定できる構造であるため、施工途中の内装パネル10の取付安定性も図れる。
このように、目地部材12は目地受け部材として兼用したやとい実部材11と強固に結合されるが、目地剤の注入、硬化による目地形成と異なり、嵌め入れによる装着であるため取り外しも簡易に行え、部分的あるいは全体のパネル交換も比較的簡単に短時間で行える。
ついで、図4に示した見切り部材20と内装パネル10との接合について説明する。
図4は、見切り部材20の内装パネル10との接合状態を示した要部縦断面図である。
見切り部材20は、ベース部材21とカバー部材22とよりなり、これらを結合させて内装パネル10の端部10aを係合保持する構造となっている。ベース部材21、カバー部材22はともに、不燃性を考慮してアルミ等の金属で製することが望ましい。
ベース部材21は、取付基部21bと、カバー部材22を嵌合させる嵌合凹所21dを有した本体部21aと、その本体部21aの表面側Sより内装パネル10側に延出させた、内装パネル10の端部10aに形成された凹溝部10bを係合するための実部21cとを有した構造とされる。また嵌合凹所21dの開口両縁には受止層24の抜け出し防止用の突出縁21eが形成されるとともに、その内方にはその内壁面、内底面に沿って、カバー部材22の嵌合突起22dを係合するための軟質の受止層24が形成されている。
一方、カバー部材22は、内装パネル10の端部10aの表面を隠すように形成された本体部22aと、その本体部22aから折曲して下地側に延出された側端カバー片22bと、側端カバー片22bの略中央より内装パネル10側に突出した嵌合片22cとを有した構造とされる。
この嵌合片22cには、下地側Gに突出した嵌合突起22dが形成されている。ベース部材21とカバー部材22とは、カバー部材22の嵌合突起22dがベース部材21の嵌合凹所21dに嵌め入れられて、嵌合突起22dとその両側面に形成された抜け防止突起22eとによって、嵌合凹所21dと強固に連結される。
特に、嵌合凹所21dを形成させたベース部材21は、実部21cによるやとい実機能も有しており、カバー部材22の嵌合突起22dを嵌合凹所21dに装着する際に撓むことで歪みや塑性変形を起こせば、やとい実機能を阻害するおそれがあるが、軟質の受止層24を設けた構造によれば装着時の撓みがほとんど発生しないため、歪み、変形などの劣化はほとんど起こり得ず、ベース部材21を長期的に使用できる。
また、20aは、釘(不図示)を斜め打ちして下地2へ固着するための釘打ち部である。
図5、6は、内装パネル10の取付施工手順の一例を示す正面図である。なお、説明の都合上、本図例に示した内装パネル10には、内装パネル10の取付順にしたがって、取付順を示した番号(#n)を付している。また、見切り部材20(ベース部材21とカバー部材22)についても、左、下、右、上に対応させた番号(#1)〜(#4)を付している。
まず、内装パネル10の施工対象である施工下地2に、パネル全面の左端と下端に対応した縦、横のベース部材21(#1)、21(#2)を取り付ける(図5(a))。次に、縦、横のベース部材21(#1)、21(#2)で形成された左下の下地に最初の内装パネル10(#1)を取り付け、その内装パネル10(#1)の右端部に、短やとい実部材11の取付基部11bの基部片11b2を、内装パネル10(#1)と下地2の間に差し込むようにして、短やとい実部材11Sをビス止めなどで取付固定する(図5(b))。
さらに、取付された短やとい実部材11Sの取付基部11bの他方の基部片11b1を隠すように、次の内装パネル10(#2)を取り付けた後、隣設された2枚の内装パネルの上端部に沿って、長やとい実部材11Lの取付基部11bの基部片11b2を2枚の内装パネル10(#1)、10(#2)と下地2の間に差し込むようにして、長やとい実部材11Lをビス止めなどで取付固定する(図5(c))。
同様に、内装パネル10(#3)〜10(#6)を2枚ずつ積み重ねるようにしてすべての内装パネル10を取付固定し、パネル全面の右端と上端に対応した縦、横のベース部材21(#3)、21(#4)を取り付ける(図5(d))。
4周のベース部材21と、すべての内装パネル10とが固定された後に、3つの短目地部材12Sを上下に走る目地溝13に順に嵌め入れ(図6(a))、左右に走る目地溝13に2つの長目地部材12Lを順に嵌め入れる(図6(b))。
次に、4周の見切り部材20(#1)〜20(#4)に対応したそれぞれのカバー部材22(#1)〜22(#4)を、対応した各ベース部材21に装着し(図6(c))、最後に、4隅にコーナーキャップ23を取り付ける(図6(d))。なお、このコーナーキャップ23も不燃性を考慮して金属素材のものを使用することが望ましい。
図7は、本発明の第2の実施形態の不燃パネル接合構造を示す要部縦断面図で、(a)は目地部材をやとい実部材へ装着する前、(b)は嵌着後を示す各断面図である。
本実施形態に示した不燃パネル接合構造は、目地部材12とやとい実部材11の各嵌め合わせ構造が第1の実施形態に示したものと異なる。
すなわち、本実施形態のやとい実部材11は、本体部11aの表面側Sに、係止突部11dBによって構成された嵌め合わせ係合部11dを備えており、一方、目地部材12は、本体部12aの下地側Gに、嵌合凹所12bBによって構成された嵌め合わせ係合部12bを備えている。さらに、目地部材12の嵌合凹所12bBの内方には、係止突部11dbを係着、固定させるための軟質の受止層14が形成されている。
この目地部材12は、目地部材12の凹所12bBをやとい実部材11の係止突部11dBに被せるようにして、目地溝13に装着される。
その際、目地本体部12aが2枚の内装パネル10の端部10aの間で挟着されるとともに、やとい実部材11の係止突部11dBが、目地部材12の嵌合凹所12bB内に設けた軟質受止層14に強く嵌着される。特に、目地部材12の嵌合凹所12bBにやとい実部材11の係止突部11dBを挿入させたときに、係止突部11dBに設けた抜け防止突起11eが軟質樹脂またはゴムによる受止層14の表面を部分的に押し込むことで、係止突部11dBは凹所12bBより抜けにくくなる。
また、軟質の受止層14で係止突部11dBを受け止める構成であるため、目地部材12を撓ませることなくやとい実部材11へ装着でき、着脱による目地部材12の劣化がほとんどなく、部材を長持ちさせることができる。
このように、やとい実部材11と目地部材12の対向するそれぞれの箇所に設けた係止突部11dBと凹所12bBとは、それぞれが嵌め合わせ係合部11d、12bを構成し、それによって、目地部材12はパネル端部10a間に強固に固定される。
また、本実施形態に示したやとい実部材11および目地部材12は、第1の実施形態に示した例と同様に、長さ寸法を略同一にし、かつ不燃パネルの辺縁を固定する第1の部材と、その辺縁に直交する辺縁を固定する第2の部材とを組み合わせ、それぞれを直交する方向に配列させるように使用できる。
図8は同実施形態の不燃パネル接合構造を示す要部断面図で、(a)は見切り部材の表面部材であるカバー部材部材を下地材であるベース部材へ装着する前、(b)は嵌着後を示す断面図である。
本実施形態における見切り部材20についても、図7と同様に、嵌合突起と嵌合凹所との形成箇所が、図4に示した第1の実施形態のものとは逆になっている。すなわち、抜け防止突起21gを両側面に有した嵌合突起21fはベース部材21に形成され、嵌合凹所22fはカバー部材22に形成され、その嵌合凹所22fの開口両縁に抜け出し防止用の突出縁22gが形成されるとともに、その内方にはその内壁面、内底面に沿って、ベース部材21の嵌合突起21fを受け止めるための軟質の受止層24が形成されている。
これらの構成によれば、軟質の受止層24で嵌合突起を受け止める構成であるため、カバー部材22のベース部材21への装着時には、カバー部材22を撓ませることなくベース部材11へ装着でき、着脱によるカバー部材22の劣化がほとんどなく、部材を長持ちさせることができる。
なお、図7、8において第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明は省略する。
また、不燃パネル10の施工においては、第1、第2の実施形態のいずれを使用してもよいが、さらに第1の実施形態に示したやとい実部材11、目地部材12と、第2の実施形態に示した見切り部材20とを組み合わせて使用してもよく、また第2の実施形態に示したやとい実部材11、目地部材12と、第1の実施形態に示した見切り部材20とを組み合わせてもよい。また、ベース部材とカバー部材とに分離されない一体成形された金属製の見切り部材を使用してもよい。
1 機能性パネル全体
2 施工下地
10 内装パネル(不燃パネル)
10a 端部
10b 凹溝部
11 やとい実部材
11L 長やとい実部材
11S 短やとい実部材
11a 本体部
11b 取付基部
11c 実部
11d 嵌め合わせ係合部
11dA 嵌合凹所(第1の実施形態)
11dB 係止突部(第2の実施形態)
11e 突出縁(第1の実施形態)
11f 受止層収容部
11g 抜け防止突起(第2の実施形態)
12 目地部材
12L 長目地部材
12S 短目地部材
12a 目地本体部
12b 嵌め合わせ係合部
12bA 係止突部(第1の実施形態)
12bB 嵌合凹所(第2の実施形態)
12c 抜け防止突起(第1の実施形態)
12e 突出縁(第2の実施形態)
13 目地溝
14 軟質の受止層
20 見切り部材
21 ベース部材
21d 嵌合凹所(第1の実施形態)
21e 突出縁(第1の実施形態)
21f 嵌合突起(第2の実施形態)
21g 抜け防止突起(第2の実施形態)
22 カバー部材
22d 嵌合突起(第1の実施形態)
22e 抜け防止突起(第1の実施形態)
22f 嵌合凹所(第2の実施形態)
22g 突出縁(第2の実施形態)
24 見切り部材用の軟質の受止層
S 表面側
G 下地側
2 施工下地
10 内装パネル(不燃パネル)
10a 端部
10b 凹溝部
11 やとい実部材
11L 長やとい実部材
11S 短やとい実部材
11a 本体部
11b 取付基部
11c 実部
11d 嵌め合わせ係合部
11dA 嵌合凹所(第1の実施形態)
11dB 係止突部(第2の実施形態)
11e 突出縁(第1の実施形態)
11f 受止層収容部
11g 抜け防止突起(第2の実施形態)
12 目地部材
12L 長目地部材
12S 短目地部材
12a 目地本体部
12b 嵌め合わせ係合部
12bA 係止突部(第1の実施形態)
12bB 嵌合凹所(第2の実施形態)
12c 抜け防止突起(第1の実施形態)
12e 突出縁(第2の実施形態)
13 目地溝
14 軟質の受止層
20 見切り部材
21 ベース部材
21d 嵌合凹所(第1の実施形態)
21e 突出縁(第1の実施形態)
21f 嵌合突起(第2の実施形態)
21g 抜け防止突起(第2の実施形態)
22 カバー部材
22d 嵌合突起(第1の実施形態)
22e 抜け防止突起(第1の実施形態)
22f 嵌合凹所(第2の実施形態)
22g 突出縁(第2の実施形態)
24 見切り部材用の軟質の受止層
S 表面側
G 下地側
Claims (4)
- 両側に実部が突設されたやとい実部材を施工下地に固定し、それぞれの実部に、隣接する不燃パネルのそれぞれの端部に形成された凹溝部を係合させて、上記やとい実部材の表面側で、かつ上記不燃パネルの隣接する端部間に目地溝を形成し、該目地溝に目地部材を装着してなる不燃パネル構造であって、
上記目地部材および上記やとい実部材は、金属で形成されるとともに、上記目地部材および上記やとい実部材の一方側が係止突部を備え、他方側が該係止突部を挿入して、嵌め合わせする嵌合凹所を備えており、
上記嵌合凹所の両内側面には、軟質の受止層を形成していることを特徴とする不燃パネル接合構造。 - 請求項1において、
上記嵌合凹所の開口両縁には、上記軟質の受止層の抜け出しを防止する一対の突出縁が形成されている、不燃パネル接合構造。 - 請求項1または2において、
上記係止突部には、上記軟質の受止層に係着される抜け防止突起が形成されている、不燃パネル接合構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項において、
上記軟質の受止層は、断面が略U字状の軟質樹脂またはゴムの成形体で構成されている、不燃パネル接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008033962A JP2009191529A (ja) | 2008-02-15 | 2008-02-15 | 不燃パネル接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008033962A JP2009191529A (ja) | 2008-02-15 | 2008-02-15 | 不燃パネル接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009191529A true JP2009191529A (ja) | 2009-08-27 |
Family
ID=41073793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008033962A Withdrawn JP2009191529A (ja) | 2008-02-15 | 2008-02-15 | 不燃パネル接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009191529A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100980050B1 (ko) | 2010-01-15 | 2010-09-06 | 주식회사 태홍테크 | 보온패널과 이를 이용한 탱크용 보온구조물 및 그의 시공방법 |
KR101053238B1 (ko) * | 2010-11-05 | 2011-08-01 | 에버에스티 주식회사 | 합성목재 연결장치와 미끄럼방지 수단이 포함된 합성목재 |
CN102587522A (zh) * | 2012-03-26 | 2012-07-18 | 许浒 | 干挂式外墙保温板、安装固定件及其安装方法 |
-
2008
- 2008-02-15 JP JP2008033962A patent/JP2009191529A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100980050B1 (ko) | 2010-01-15 | 2010-09-06 | 주식회사 태홍테크 | 보온패널과 이를 이용한 탱크용 보온구조물 및 그의 시공방법 |
KR101053238B1 (ko) * | 2010-11-05 | 2011-08-01 | 에버에스티 주식회사 | 합성목재 연결장치와 미끄럼방지 수단이 포함된 합성목재 |
CN102587522A (zh) * | 2012-03-26 | 2012-07-18 | 许浒 | 干挂式外墙保温板、安装固定件及其安装方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4932028B2 (ja) | 組立式床材 | |
JP2009191529A (ja) | 不燃パネル接合構造 | |
KR101325301B1 (ko) | 단열패널 및 그를 이용한 단열벽체 시공방법 | |
JP2012193501A (ja) | 外断熱壁の構築方法 | |
JP2009191528A (ja) | 建築用パネル取付構造 | |
KR101026077B1 (ko) | 큐브구조 건축물용 조립 부재 | |
JP7145458B2 (ja) | 内装パネル及び内装パネルの製造方法 | |
JP2013104269A (ja) | 見切具 | |
KR101094760B1 (ko) | 평면가설 방음판재 | |
JP2012154062A (ja) | 外壁用役物およびその取付方法 | |
KR100588167B1 (ko) | 조적용 조립체 | |
JP5058743B2 (ja) | コンクリートブロック構築体 | |
JP5308864B2 (ja) | パネル端部納め用部材、及びこれを用いた建築用パネルの端部納め構造 | |
JP5642522B2 (ja) | 建築用パネル | |
JP2016037759A (ja) | 壁や間仕切りの出隅部の保護構造 | |
KR200378474Y1 (ko) | 조립식 벽체의 코너 고정장치 | |
JP6374671B2 (ja) | サンドイッチパネルの接続構造 | |
JP2015148327A (ja) | 化粧カバー、及び保護カバーの配設構造 | |
JP5238217B2 (ja) | 壁パネル | |
WO2019187890A1 (ja) | 内装パネル及び内装パネルの製造方法 | |
JP6599780B2 (ja) | 扉体及び建具 | |
KR100415273B1 (ko) | 욕실용 조립식 내장판재 | |
CN218622745U (zh) | 装配式车库外墙防护板材及车库外墙防护体系 | |
KR102090080B1 (ko) | 와이어 내진블록 및 이의 시공방법 | |
JP6128628B2 (ja) | サンドイッチパネルの接続構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110510 |