JP2009191472A - 耐震避難カプセル - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで施工できて、地震による家屋の倒壊などの危険が生じても、住民の安全が容易に確保できる耐震避難カプセルを提供することを目的としている。
【解決手段】出入口21となる開口部を一部に備えた球状中空体からなるカプセル本体2と、このカプセル本体2を下方から設置面上に支持する支持部6とを少なくとも備え、田耐火・耐熱性を備えるとともに、カプセル本体2の強度を確保する構造体3を主に繊維強化プラスチックで形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、耐震避難カプセルに関する。
旧来の日本の木造家屋の場合、軸組み構造の家屋本体の屋根に、重量の重い瓦が葺かれているのが、一般的である。この軸組み構造の家屋の場合、地震の横揺れにたいしては筋かいを入れることによってある程度の地震対策がなされているが、阪神大震災のように直下型の地震で大きな縦ゆれがおきると倒壊しやすい。
また、古くなった木造家屋においては、柱が腐ったり、シロアリに食われたりしてより強度が低下し、特に倒壊しやすい。
現に阪神大震災では、軸組み構造の古い家屋、特に二階屋において倒壊が多く発生し、このような倒壊した家屋の下敷きとなって多くの人命が失われた。
また、近い将来においては、東南海地震が起こる可能性が高いといわれているとともに、阪神大震災以降も大きな地震が多発している。
そこで、軸組み構造の木造家屋においても、新築や改築の場合、上記のような倒壊を防ぐために、補強金具を多く配するなど耐震性を高めるようになってきているとともに、耐震強度を高めるためにいろいろな金具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、資力のある人は、上記のように新築や改築により、安全性の高い住居に住めるが、古い家屋の住民のなかには、新築や改築を行うことができない資力の乏しい人も多数存在し、十分な地震対策ができていないのが現状である。
特開2006−9370号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、低コストで施工できて、地震による家屋の倒壊などの危険が生じても、住民の安全が容易に確保できる耐震避難カプセルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる耐震避難カプセルは、出入口となる開口部を一部に備えた球状中空体からなるカプセル本体と、このカプセル本体を下方から設置面上に支持する支持部とを少なくとも備える構成とした。
本発明において、カプセル本体は、特に限定されないが、強度を持たせるための球状をした構造体を備え、この構造体が、軽量化を図るため、アルミニウム等の軽量金属、高強度・高剛性・耐熱性・耐磨耗性・熱的寸法安定性等に優れた、例えば、アルミニウムとセラミックス粒子・短繊維等との複合材料などの軽量金属複合材料、繊維強化プラスチック(FRP)等の材料あるいは複数併用して形成されていることが好ましく、製造が容易で軽量であることから少なくとも繊維強化プラスチックで形成されていること特に好ましい。
また、上記構造体は、全体が一体成形されていても構わないし、分割体を組み立てて形成するようにしても構わない。
本発明の耐震避難カプセルは、特に限定されないが、耐火性及び耐熱性を備えていることが好ましい。
耐火・耐熱性を付与する方法は、特に限定されないが、例えば、上記構造体の周囲をグラスウール、石膏ボード、耐火セメント、ロックウール等の耐火・耐熱性材料で被覆する方法、カプセル本体そのものを耐火性の金属材料で形成する方法が挙げられる。
また、上記のようなグラスウール、石膏ボード、耐火セメント、ロックウール等の耐火・耐熱性材料の上方からさらに難燃加工を施したゴム製の被覆材で被覆するようにしても構わない。ゴム製の被覆材を設けることによって耐火性材料の損傷を防ぐだけでなく、地震時に倒壊が発生したり、家具が倒れ掛かってきたりして、外部から衝撃や荷重が加わった場合に、上記構造体への衝撃を緩和した構造体の破損を防ぐことができる。
上記カプセル本体の内壁面は、特に限定されないが、例えば、カプセル本体内に逃げ込んだ避難者の安全性を高めるために、耐火性ゴム発泡体などのクッション材で覆っておくことが好ましい。
カプセル本体は、支持部に直接固定されていても構わないが、積層ゴム等の免震ゴム製の柱材を介して支持部に固定し、カプセル本体内を免震構造としても構わない。
本発明の耐震避難カプセルの大きさは、特に限定されないが、一般家屋の居室(例えば、居住者が比較的一日で多く時間いる居間や寝室)内に収容して用いる場合、ドアや掃きだし窓などから組み立てた状態で搬入が可能なように、最大寸法を1.5m以下(より好ましくは1m以下)とすることが好ましい。
なお、耐震避難カプセルの設置場所は、例えば、少なくとも最も人が長時間居ることが多い、居間や寝室に設置されることが好ましいが、上記一般家屋の居室以外に、戸外や公共的建物のロビーなどでも構わない。また、このような公共的建物のロビーなどように多くに人々が利用する室内に設置する場合は、当然大きさは、10人以上が入れるような大きさとなる。
また、組立式として居室内に設置空間さえ確保できれば、内部にベッド等を配置し、夜は寝室代わりとして使用することもできる。
本発明にかかる耐震避難カプセルは、以上のように出入口となる開口部を一部に備えた球状中空体からなるカプセル本体と、このカプセル本体を下方から設置面上に支持する支持部とを少なくとも備えるので、地震が発生した場合に開口部からカプセル本体内に逃げ込むようにすれば、家屋の倒壊や家具が倒れてきても、押しつぶされたり怪我をしたりすることがなくなる。
しかも、カプセル本体が球形をしているので、外部から荷重がかかっても荷重が全体に分散され、壁面を薄くしても強度的にも優れたものとなる。したがって、薄肉化して軽量化を計れる。そして、従来から居住している住居の居室等へ搬入するだけよいため、従来の住居を改築したりすることなく、低コストで地震時の安全を図ることができる。
また、
また、上記構造体が繊維強化プラスチックで形成されているとすれば、より軽量化が図れる。
さらに、耐火性を備えたものとすることによって、地震時に火災が発生しても内部に避難した人をしばらく、火炎から守ることができる。
また、最大寸法が1.5m以下であれば、外部で組み立てた状態で搬入しやすく、設置が容易である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図5は、本発明にかかる耐震避難カプセルの1つの実施の形態をあらわしている。
図1〜図3に示すように、この耐震避難カプセル1は、例えば、高さが1m程度で、カプセル本体2と、支持部6とを備えている。
カプセル本体2は、2つの出入口21、22を備えている。一方の出入口21は常時開放されていて、例えば、直径が48cm程度、他方の出入口22は、例えば、直径47cm程度で、常時は蓋23で閉鎖されていて、蓋23が必要に応じて内部側から取り外すことができるようになっている。
また、カプセル本体2は、図4に示すように、構造体3と、外部被覆4と、内部被覆5とを備えている。
構造体3は、外殻3aと、内部補強枠3bとから構成されている。外殻3aは、例えば厚さ5mm程度の繊維強化プラスチックの成形体である。内部補強枠2bは、複数(例えば、4つ割り程度)に分割された金属製あるいは繊維強化プラスチックフレーム材31、31を外殻3aの出入口21部分から外殻3a内に挿入して外殻3aの内壁面に沿うように組み立てることによって形成されている。
すなわち、内部補強枠2bは、フレーム材31同士のフランジ部31aを重ね合わせ、フランジ部31aに設けられたボルト挿通孔(図示せず)にボルト33を挿入し、ナット34を締め込むことによって上下の分割体31が連結固定されることによって外殻3aの外部から加わる荷重を支えるようになっている。
外部被覆4は、内層41と外層42とを備えている。内層41は、グラスウール、石膏ボード、耐火セメント、ロックウール等の耐火・耐熱性材料で形成され、外層42は、難燃加工を施したゴム製の被覆材で形成されている。
内部被覆5は、耐火性ゴム発泡体などのクッション材で形成されている。
支持部6は、図5に示すように、鉄などの重量物からなる支持部本体61と、カプセル本体2を下方から支える複数本の積層ゴムからなる柱材62とを備えている。
柱材62は、接着剤を介して支持部本体61およびカプセル本体2に固定されている。
また、カプセル本体2の上部には、室内の意匠性を高めるための飾り物(この実施形態では、全体を招き猫様にみせるために猫の頭)7が必要に応じて取り付けられる場合もある。
この耐震避難カプセル1は、以上のようになっており、例えば、1階居間などの居室R内に設置しておき、地震が発生したとき、開放された出入口21からカプセル本体2内に図3に示すように逃げ込むようにすれば、家屋が倒壊し、上屋部分が倒れ掛かってきても怪我をすることがない。
しかも、カプセル本体2が積層ゴムからなる柱材62によって支持されているので、大きな地震においても振動が柱材62によって吸収され、カプセル本体2内は小さく振動するだけで済む。したがって、内部に逃げ込んだ避難者Mが地震の恐怖から救われるとともに、安全性も増す。
また、内部から外せる蓋23を備えた出入口22を備えているので、倒壊した柱や転倒した家具などによって出入口21が塞がれても、背面側の出入口22の蓋23を取り外せば、地震が収まった後、避難者Mがカプセル本体2から容易に脱出することができる。
なお、カプセル本体2内には、水や乾パン等の非常用食料、懐中電灯、ラジオ、靴、ヘルメット、ロープ、簡易カイロ、ドライバーやスパナなどの工具等の防災グッズを予め収容しておくことが好ましい。
本発明にかかる耐震避難カプセルは、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態では、構造体が外殻と、内部補強枠とを別体に備えていたが、繊維強化プラスチックによって一体化されていても構わない。
また、外部被覆および内部被覆は必要に応じて設ければよく、なくても構わない。
本発明にかかる耐震避難カプセルの1つの実施の形態の正面図である。 図1の耐震避難カプセルの背面図である。 図1の耐震避難カプセルの使用状態の断面図である。 図1の耐震避難カプセルの要部拡大断面図である。 図1の耐震避難カプセルのカプセル本体の支持構造を説明する断面図である。
符号の説明
1 耐震避難カプセル
2 カプセル本体
21、22 出入口
23 蓋
3 構造体
3a 外殻
3b 内部補強枠
31 フレーム材
31a フランジ部
4 外部被覆
41 内層
42 外層
5 内部被覆
6 支持部
61 支持部本体
62 柱材
7 飾り物
M 避難者
R 居室

Claims (4)

  1. 出入口となる開口部を一部に備えた球状中空体からなるカプセル本体と、このカプセル本体を下方から設置面上に支持する支持部とを少なくとも備える耐震避難カプセル。
  2. カプセル本体が少なくとも繊維強化プラスチックで形成されている構造体を備えている請求項1に記載の耐震避難カプセル。
  3. 耐火・耐熱性を備えている請求項1に記載の耐震避難カプセル。
  4. 最大寸法が1.5m以下である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の耐震避難カプセル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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