JP3016039U - 戸建住宅用浴室 - Google Patents

戸建住宅用浴室

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JP3016039U
JP3016039U JP1995002192U JP219295U JP3016039U JP 3016039 U JP3016039 U JP 3016039U JP 1995002192 U JP1995002192 U JP 1995002192U JP 219295 U JP219295 U JP 219295U JP 3016039 U JP3016039 U JP 3016039U
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bathroom
shelter
stockpile
fire
detached house
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JP1995002192U
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English (en)
Inventor
茂昭 岩下
Original Assignee
株式会社間組
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Abstract

(57)【要約】 【目的】住宅が倒壊し更に火災が発生するような事態が
万一生じても住宅内に緊急非難場所を確保できる戸建住
宅用浴室を提供する。 【構成】大地震が発生しても倒壊しない程度に耐震性を
付与した骨組みと、この骨組みに接合して壁及び天井と
する耐火性を有するパネル部材とにより出入口扉及び窓
が備わる外郭を耐震耐火構造のシェルターとしたことを
特徴とし、前記出入口扉を気密に閉鎖可能なものとする
ことができる。また、前記出入口扉及び窓を被覆可能な
防火ダンパーを設けることができ、前記シェルター専用
の基礎コンクリートを設けることもできる。更に、貯水
タンクや空気ボンベを含む備蓄品を保管可能な保管スペ
ースを前記基礎コンクリート内に設け、前記備蓄品を前
記シェルター内で利用可能とする配管や開閉弁を更に設
けることができる。更にユニットバスとして量産化して
コストを下げることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は戸建住宅用浴室、特に万一大震災が発生した際、一般的な戸建住宅内 における緊急非難場所となり得る浴室に関する。
【0002】
【従来の技術】
阪神大震災における死傷者の大部分は住宅倒壊及びその後の火災が原因であっ た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の尊い犠牲を教訓にしてなされたものであり、その目的は、住宅 が倒壊し更に火災が発生するような事態が万一生じても住宅内に緊急非難場所を 確保でき生命を維持することができる戸建住宅用浴室を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る戸建住宅用浴室は上記目的を達成する手段として、大地震が発生 しても倒壊しない程度の耐震性を付与した骨組みと、この骨組みに接合して壁及 び天井とする耐火性を有するパネル部材とを備え、これら骨組み及びパネル部材 により出入口扉及び窓が備わる外郭を耐震耐火構造のシェルターとして規定した ことを特徴とする。
【0005】 なお、戸建住宅用とは大地震によって倒壊する恐れのある主として木造の戸建 住宅に供する趣旨である。
【0006】 また、大地震が発生しても倒壊しない程度の耐震性とは、住宅がつぶれてその 下敷きとなっても倒壊することない高強度の耐震設計である。なお、大地震とは マグニチュード7以上である。
【0007】 更に、骨組みの具体的な構成部材としては鉄骨や鉄筋コンクリートを挙げるこ とができ、筋交い等の強化部材も含まれる。
【0008】 更にまた、耐火性を有するパネル部材は、燃えにくく熱を伝えにくい例えばコ ンクリート、石膏、硅酸カルシウム等を材質としたものである。
【0009】 なお、完全に外郭を耐震耐火構造とするため出入口扉も耐火性を有する材質の ものとすることが望ましい。
【0010】 本考案では前記出入口扉を気密に閉鎖可能なものとすることができる。この場 合、火災による煙の浴室内部への侵入を防ぐことができる。
【0011】 また、本考案では、前記出入口扉及び窓を被覆可能な防火ダンパーを設けるこ とができる。この防火ダンパー(FD)としては所定範囲を超える振動あるいは 煙に応答して自動的に出入口扉や窓を覆うようなものであってもよくスイッチに より開閉操作するようなものであってもよい。前者の場合は防火ダンパーが出入 口扉を覆って後でも手動等による開閉により人の出入りを妨げることはない。か ような防火ダンパーを設けることによりシェルターの耐火性能を一層向上させる ことができる。
【0012】 更に、本考案では、前記シェルター専用の基礎コンクリートを設けることがで きる。専用とは住宅基礎とは別個である趣旨であり、この基礎コンクリートによ ってシェルターの耐震性能を一層向上させることができる。
【0013】 更にまた、本考案では、水や空気を含む備蓄品を保管可能な保管スペースを前 記基礎コンクリート内に設けることができ、前記備蓄品を前記シェルター内で利 用可能とする備蓄品取出し手段を更に設けることができる。
【0014】 水や空気を含む備蓄品としては比較的コンパクトな貯水タンクや空気ボンベを 具体的に挙げることができる。その他の備蓄品としては非常食、発電機、救助信 号発信装置、消火器、ラジオ、懐中電灯等を挙げることができるものの、これら は特に保管場所の限定を要しない。
【0015】 備蓄品をシェルター内で利用可能とする備蓄品取出し手段とは、備蓄品が貯水 タンクや空気ボンベの場合はこれらをシェルター内に連通させる配管や開閉弁で あり、その他、例えば水がペットボトル等に収容されている場合は基礎コンクリ ートの一部を開閉自在とするような手段であってもよい。
【0016】 このように備蓄品を常備することににより、浴室内から脱出できないような状 態であっても救援が来るまでの間生存可能となる。
【0017】 また、本考案の戸建住宅用浴槽は独立したユニット、即ちユニットバスとして 設置可能なものとすることができる。これによって量産化によるコストダウンが 図られる。
【0018】
【作用】
本考案では、外郭が耐震耐火構造のシェルターとして規定された浴室を住宅内 における緊急非難場所として特定することができる。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0020】 図1は、本考案に係る戸建住宅用浴室Iの概略説明図である。この浴室Iは、 ユニット化されて木造戸建住宅の一階に設置するものである(図2参照)。また、 外郭が基礎コンクリート4上に配設した鉄骨フレーム1’を筋交い2等で補強し て高強度、即ち大地震が発生しても倒壊しない程度に耐震設計された骨組み1と 、この骨組み1にボルト等により接合して四方の壁及び天井とする耐火性を有す るパネル部材3とにより耐震耐火構造とされる。よって、浴室Iは住宅内におけ る防災シェルターとして機能する。なお、鉄骨フレーム1’には耐火被覆が施さ れている。
【0021】 出入口扉5は不燃材料で形成される他、気密に閉鎖可能とされる。また、出入 口扉5及び窓6には所定範囲を超える振動や煙を探知するとケース(7,7’) 内から自動的に巻き出て出入口扉5及び窓6を外側から覆う防火ダンパー7,7 ’が付設される。
【0022】 基礎コンクリート4は住宅基礎とは別個に二重ピット状に打設されたものであ り、内部が貯水タンク(9)や空気ボンベ(9’)その他の備蓄品9,9’,9 ”(便宜的に矩形箱状にて示される。)を保管する保管スペース8とされる。な お、図示はしないが、貯水タンクや空気ボンベは配管及び開閉バルブを介して浴 室I内に通じている。
【0023】 図2は、浴室Iを設置した住宅IIが大地震によりつぶれた状態を示しており、 つぶれる以前の状態を破線で表している。
【0024】 このような状態においても浴室Iは倒壊するようなことはなく、従って住宅II 内における有効な非難場所あるいは窓6を介する外部への脱出経路となる。また 、浴室Iが盾となってつぶれた住宅II内に浴室Iへと向かって移動できるような 空間10(ハッチングにて示される。)を維持する。
【0025】 なお、地震に応答して出入口扉5及び窓6を防火ダンパー7,7’が覆うもの の、これらには人の出入りを妨げるような強度は付与されておらず、手で退ける 等して容易に出入口扉5あるいは窓6を通過することができる。
【0026】 また、浴室I内から外部へ脱出できずに閉じ込められ、更に断水したような場 合でっても、貯水タンクの水や空気ボンベの空気等の備蓄品9,9,9”を使っ て少なくとも救助隊等が来るまでは生き延びることができる。
【0027】 更に、火災が発生しても気密に閉じる出入口扉5が浴室I内への煙の侵入を防 ぐと共にパネル部材3や防火ダンパー7が浴室Iを火や熱から守る。
【0028】
【考案の効果】
以上に述べたように本考案に係る戸建住宅用浴室では、浴室を耐震・耐火機能 を強化した防災シェルターとすることにより、住宅が倒壊し更に火災が発生する ような事態が万一生じても住宅内における緊急非難場所を確保でき人命を維持す ることができる。また、日常生活における漠然とした震災への不安を軽減すると いう心理的効果が特に大きい。
【0029】 なお、浴室は地震によって倒れるような家具や可燃物が置かれてなく、4,5 人程の収容能力があり、更に、他室に比べ元来頑丈にできているため、住宅内に て特定しておく非難場所としては最適であり、構造強化も他室に比べ低コストで 済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る戸建住宅用浴室を示す概略説明図
である。
【図2】住宅が倒壊した状態を示す概略説明図である。
【符号の説明】
I 戸建住宅用浴室 1 骨組み 3 パネル部材 4 基礎コンクリート 5 出入口扉 6 窓 7,7’ 防火ダンパー 8 保管スペース 9,9’,9” 備蓄品

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大地震が発生しても倒壊しない程度に耐
    震性を付与した骨組みと、この骨組みに接合して壁及び
    天井とする耐火性を有するパネル部材とにより出入口扉
    及び窓が備わる外郭を耐震耐火構造のシェルターとした
    ことを特徴とする戸建住宅用浴室。
  2. 【請求項2】 前記出入口扉が気密に閉鎖可能である請
    求項1に記載の戸建住宅用浴室。
  3. 【請求項3】 前記出入口扉及び窓を被覆可能な防火ダ
    ンパーを備える請求項1又は請求項2に記載の戸建住宅
    用浴室。
  4. 【請求項4】 前記シェルター専用の基礎コンクリート
    を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の住宅
    用浴室。
  5. 【請求項5】 水や空気を含む備蓄品を保管可能な保管
    スペースを前記基礎コンクリート内に備え、前記備蓄品
    を前記シェルター内で利用可能とする備蓄品取出し手段
    を更に備える請求項4に記載の戸建住宅用浴室。
  6. 【請求項6】 独立したユニットとして設置可能である
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の戸建住宅用浴
    室。
JP1995002192U 1995-03-22 1995-03-22 戸建住宅用浴室 Expired - Lifetime JP3016039U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08284462A (ja) * 1995-04-11 1996-10-29 Osamu Tsuda 組立式耐衝撃構造物
JP2019214864A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 清栄ハウジング株式会社 戸建て住宅
JP2022145495A (ja) * 2021-03-19 2022-10-04 日本碍子株式会社 ハニカム構造体および該ハニカム構造体を用いた電気加熱型担体

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