JP2009191009A - 免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質 - Google Patents

免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質 Download PDF

Info

Publication number
JP2009191009A
JP2009191009A JP2008032935A JP2008032935A JP2009191009A JP 2009191009 A JP2009191009 A JP 2009191009A JP 2008032935 A JP2008032935 A JP 2008032935A JP 2008032935 A JP2008032935 A JP 2008032935A JP 2009191009 A JP2009191009 A JP 2009191009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
protein
fraction
water
maitake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008032935A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriko Kodama
典子 児玉
Hiroaki Nanba
宏彰 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yukiguni Maitake Co Ltd
Original Assignee
Yukiguni Maitake Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yukiguni Maitake Co Ltd filed Critical Yukiguni Maitake Co Ltd
Priority to JP2008032935A priority Critical patent/JP2009191009A/ja
Priority to EP09710895A priority patent/EP2246367A4/en
Priority to PCT/JP2009/052394 priority patent/WO2009102008A1/ja
Priority to US12/867,144 priority patent/US20110196133A1/en
Priority to CN200980110472XA priority patent/CN101981060A/zh
Publication of JP2009191009A publication Critical patent/JP2009191009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/06Fungi, e.g. yeasts
    • A61K36/07Basidiomycota, e.g. Cryptococcus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/142Amino acids; Derivatives thereof
    • A23K20/147Polymeric derivatives, e.g. peptides or proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/163Sugars; Polysaccharides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L31/00Edible extracts or preparations of fungi; Preparation or treatment thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L5/00Preparation or treatment of foods or foodstuffs, in general; Food or foodstuffs obtained thereby; Materials therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

【課題】本発明は、従来知られている糖-タンパク複合体に比較して低分子で、しかも構造的にも異なる、高度に免疫賦活作用ならびに抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の物質を開発することを課題とする。
【解決手段】1)マイタケの菌糸体もしくは子実体を水で熱水抽出する工程と、2)得られた抽出水溶性画分にアルコールを10〜80%の最終容量濃度になる様に添加し、1〜40℃の温度で放置し、液面もしくは液中に浮遊または容器の壁面に付着する物質および析出した沈殿物を除去する工程と、3)上記工程で得られたアルコール含有水溶性画分からアルコールを除去し、得られた水溶性画分から陰イオン交換クロマトグラフィーにより吸着画分を回収する工程と、4)該吸着画分を分子ふるいにより分子量5000以下の画分を採取する工程とにより、マイタケ由来の低分子物質を製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、マイタケ菌糸体あるいは子実体から抽出、分画した高度に免疫賦活化作用および抗腫瘍作用を有する、低分子のタンパク―糖複合体からなる物質に関する。
マイタケの菌糸体もしくは子実体から抽出したβ―1,6結合を主鎖とし、1,3の分枝鎖を持つ多糖体またはβ―1,3結合を主鎖とし、1,6の分枝鎖を持つグルカンである多糖体が免疫賦活化作用を有することが知られている(特開昭59―210901号公報(特許文献1)、特開平9―238697号公報(特許文献2))。
また、マイタケ、トンビマイまたはマスタケのいずれかを熱水にて抽出し、これを減圧にて濃縮した後、有機溶媒による沈殿工程、透析工程による低分子物質の除去および脂溶性有機溶媒による不純物の抽出除去工程を組み合わせて行うことを特徴とする制癌物質の製造法も公知である(特公昭43―16047号公報(特許文献3))。
上記従来技術において、特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載のものは、分子量100万前後の高分子糖―タンパク複合体である。これらの免疫賦活化作用における細胞レベルでの詳細なメカニズムを調べるためには、分子量が大きく、活性中心となる構造が特定できない。また、高分子であるがゆえに血中への投与も不可であると考えられる。
本発明者らは、先にマイタケ熱水抽出物から低分子で免疫賦活作用、抗腫瘍作用等の活性ある物質を見出すため研究を進めた結果、分子量1万〜15万の糖-タンパク複合体を得ることに成功した(特開2007―31665号公報(特許文献4))。
しかしながら、分子量がいまだ1万から15万とかなり大きい糖-タンパク複合体であるために、取扱に不便であった。
特開昭59―210901号公報 特開平9―238697号公報 特公昭43―16047号公報 特開2007―31665号公報
本発明は、医薬品から飲食品さらには飼料にいたる素材として好ましい、マイタケ由来の低分子で免疫賦活作用、抗腫瘍作用の優れた物質を開発することを課題とする。
本発明者はマイタケ熱水抽出物から新たに分子量5000以下で、しかも従来知られている糖-タンパク複合体(糖の方が比率的に大きい)とは構造的にも異なるタンパク―糖複合体(タンパクの方が比率的に大きい)からなる物質を分画し、これらの物質がin vitroにおいて1型ヘルパーTのヒト細胞樹立株(THP-1)、マウス脾臓細胞の生育および増殖促進作用をもつことを見出した。よって特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4に記載のものと明らかに分子量およびタンパク質含量の異なる免疫賦活化作用を有する低分子のタンパク―糖複合体からなる物質の精製を成し遂げた。
すなわち本発明は、
(1)1)マイタケの菌糸体もしくは子実体を水で熱水抽出する工程、
2)得られた抽出水溶性画分にアルコールを10〜80%の最終容量濃度になる様に添加し、1〜40℃の温度で放置し、液面もしくは液中に浮遊または容器の壁面に付着する物質および析出した沈殿物を除去する工程、
3)上記2)の工程の後、得られたアルコール含有水溶性画分からアルコールを除去し、得られた水溶性画分から陰イオン交換クロマトグラフィーにより吸着画分を回収する工程、
4)該吸着画分を分子ふるいにより分子量5000以下の画分を採取する工程等によって製造されたアンスロン反応およびニンヒドリン反応に陽性のタンパク―糖複合体からなる免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有する物質、
(2)タンパクと糖の比率が85:15〜99.5:0.5の割合である上記(1)に記載のタンパク―糖複合体からなる免疫賦活作用および/または抗腫瘍作用を有する物質、
(3)マイタケがマイタケ(Grifola frondosa)、白マイタケ(Grifola albicans lmaz.)、チョレイマイタケ(Dendropolyporus umbellatus)である上記(1)または(2)に記載のタンパク―糖複合体からなる免疫賦活作用および/または抗腫瘍作用を有する物質、
(4)上記(1)、(2)又は(3)のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を有効成分として含有する免疫賦活化剤または抗腫瘍剤、
(5)上記(1)、(2)又は(3)のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を有効成分として含有する化学療法補助剤、
(6)上記(1)、(2)又は(3)のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を含有する飲食品、
(7)上記(1)、(2)又は(3)のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を含有するペットフードもしくは家畜飼料またはペットフードもしくは家畜飼料への添加剤
に関する。
以下本発明について詳述する。
本発明におけるタンパク―糖複合体とは、タンパクと糖からなる物質を意味し、上記(2)にも記載されているタンパクと糖の比率が99.5:0.5のような割合の、主たる成分がタンパクである物質も包含される。
本発明において、マイタケはマイタケ(Grifola frondosa)、白マイタケ(Grifola albicans lmaz.)、チョレイマイタケ(Dendropolyporus umbellatus)等のいずれも用いることができ、使用形態としては生のものはそのままもしくは適宜カットした状態で用いられるが、乾燥したものでも同様そのまま、適宜カットした状態、もしくは粉末化した状態で使用することができる。
熱水抽出は50〜135℃で15分〜3時間処理であり、短時間で行う場合は、圧力下100℃以上、例えば圧力釜を用いて1〜2気圧下110〜125℃前後で、15分〜60分の範囲で抽出を行うことも可能である。
水としては、蒸留水、精製水、イオン交換水、水道水等を使用する。乾燥マイタケ1重量に対して2〜50倍容量程度を使用する。生マイタケを使用する場合は、1重量に対して2〜20倍容量程度使用する。
熱水抽出後抽出溶液に加えるアルコールとしてはメタノール、エタノール、プロピルアルコール等使用しうるが、抽出液に対して最終容量濃度10〜80%になるように添加する。水分含量0〜50%アルコールも使用可能である。添加後、1〜25時間の放置により液面もしくは液中に浮遊および容器の壁面に付着する物質が現れるので、ろ過、ピペット、遠心分離あるいは網状のもので除去する。
上記工程の後、得られたアルコール含有水溶性画分からアルコールを除去し、得られた水溶性画分から陰イオン交換クロマトグラフィーにより吸着画分を回収する。陰イオン交換クロマトグラフィーに使用される樹脂は強塩基性イオン交換樹脂、弱塩基性イオン交換樹脂等一般に陰イオン交換樹脂として使用さているものが用いられるが、浸透性が高く、化学的、物理的に安定で、交換容量の大きいものを用いるのが好ましい。
吸着画分は、常法により溶出し分子ふるいにより分子量5000以下の低分子画分を採取する。分子ふるいとしては、ゲルろ過クロマトグラフィー、限外ろ過、透析等が用いうる。ゲルろ過材としてはデキストラン系、アガロース系、セルロース系、アクリルアミド系のもの等一般に汎用されているものが用い得る。限外ろ過、透析等についても各種装置が市販されており、それらを適宜使用しうる。
本発明者らが見いだした分画分子量5000以下を選択することが望ましいが、装置の都合によっては、上下20%まで位は許容され、所期目的は達成できる。また、下限については500以上が好ましい。
以上得られた本発明の目的物の性質について記載する。
外観:無色から黄色系色調の液体
溶解性:水、アルコール水、アルカリ性溶液、酸性溶液、ジメチルスルフォキシドに溶解
水溶液の液性:中性ないし弱酸性
呈色反応:アンスロン反応およびニンヒドリン反応が陽性
分子量:5000以下
カラムクロマト法で精製したところ本発明によって得られる免疫賦活化作用、抗腫瘍作用を有する物質のタンパク質と糖の比率は85:15〜99.5:0.5の範囲で、原料のマイタケの品質、抽出精製の条件により適宜変動する。
本発明のタンパク―糖複合体は、免疫賦活作用や抗腫瘍作用を有する物質であるので、免疫賦活剤や抗腫瘍剤として、または抗腫瘍剤や抗生物質等の化学療法剤との併用、すなわち化学療法補助剤としてヒトまたは動物に投与してもよい。また、この物質を飲食品、ペットフード、家畜飼料等に添加して用いることもできる。
本発明の物質を医薬品、あるいは動物薬として用いる場合、低分子であり水やアルコールに溶けるので、広範囲の剤形、例えば経口投与のための液剤、シロップ剤、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル、丸剤等として、さらに経口のみならず、非経口投与のための注射剤、点滴剤、さらに座剤、外用剤、点鼻剤、点眼剤等の広範囲な剤形とすることが可能であり、医薬品としての開発に当たってきわめて有利である。
本発明の物質は、古くから食品として食されてきたマイタケ由来のもので、安全性が高く飲食品として、もしくは飲食品に配合して使用することができる。本発明における飲食品とは、牛乳、ジュース等の飲料や日常食する加工食品に限定されるものではなく、いわゆる健康食品を含めた一般飲食品と言われるものから、栄養機能食品や特定保健用食品等を含めた保健機能食品、医療用の補助食品、高齢者や病者用の食品を含めた特別用途食品等すべて含まれる。
本発明によって得られた、マイタケ熱水抽出物から新たに分画された分子量5000以下のタンパク―糖複合体は、免疫賦活化作用や抗腫瘍作用を示し、免疫賦活剤や抗腫瘍剤、または抗生剤や抗腫瘍剤等による化学療法の補助剤として用いることができる。
また食経験豊富なマイタケ由来の安全性の高い物質で、医薬品、動物薬に限られることなく、飲食品、飼料、ペットフードとして、あるいはそれらに配合して用いることができる。
以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
(1)抽出方法
乾燥マイタケ子実体150gを精製水1.5Lで110〜125℃、15〜60分間熱水抽出を行い、得られた可溶性画分500mLにエタノールを最終容量濃度10〜80%になるように添加する。該溶液を1〜40℃で12時間前後静置すると液面もしくは液中に浮遊または容器の壁面に付着する飴状、茶褐色の物質が生成する。この物質をピペット等により除去した後、さらに析出物質を遠心工程によって除去することによって得られたアルコール含有水溶性画分を回収する。この溶液からアルコールを除去して得られた水溶性画分から陰イオン交換クロマトグラフィー(DEAE-Sephadex)により吸着画分を回収する。該溶液をゲルろ過クロマトグラフィー(Sephadexまたはcellolofine) によってTHP-1細胞増殖活性を有する画分が得られる。該物質はアンスロン反応およびニンヒドリン反応陽性であり、カラムクロマト法で精製したところ、タンパク―糖複合体の比率は85:15〜99.5:0.5であった。
分子量をゲルろ過クロマトグラフィーにより検討した結果、5000以下であった。本発明によって得られた物質は紫外部に吸収をもち、可視部には吸収をもたなかった。
(2)細胞増殖活性試験(in vitro)
マウス脾臓細胞を該物質で18時間、37℃、5%CO条件下で培養した結果、細胞増殖活性率(%)を図1に示す。前記(1)で得た物質投与群が対照群に比べ強いマウス脾臓細胞増殖促進効果を示した。
(3)抗腫瘍試験
前記(1)で得た物質と対照として生理食塩水をcolon26カルシノマを移植したBalb/cAマウスに体重あたり溶液容量として250μL/kg7回腹腔投与し,腫瘍の増殖に及ぼす作用を検討し表1の結果を得た。
Figure 2009191009
(1群6匹)
腫瘍増殖抑制率は下記の式により求めた。
腫瘍増殖抑制率(%)={1−(処置群の平均腫瘍重量(g)/対照群の平均腫瘍重量(g))}×100
表1から分かるように、前記(1)で得た物質投与群が対照群に比べ強い腫瘍増殖抑制効果を示した。また、担癌マウスでの免疫担当細胞の活性化を調べるため、脾臓細胞を24時間、37℃、5%CO条件下で培養した結果、IL−12およびIFN−γの生産量を図2に示す。以上(2)の細胞増殖活性試験および(3)の抗腫瘍試験の結果から、本発明によって得られる物質には強い免疫賦活化作用並びに抗腫瘍作用のあることが確認された。
細胞増殖活性試験の結果を示す図。 IL−12およびIFN−γの生産量を示す図。

Claims (7)

  1. (1)マイタケの菌糸体もしくは子実体を水で熱水抽出する工程、
    (2)得られた抽出水溶性画分にアルコールを10〜80%の最終容量濃度になる様に添加し、1〜40℃の温度で放置し、液面もしくは液中に浮遊または容器の壁面に付着する物質および析出した沈殿物を除去する工程、
    (3)(2)の工程の後、得られたアルコール含有水溶性画分からアルコールを除去し、得られた水溶性画分から陰イオン交換クロマトグラフィーにより吸着画分を回収する工程、
    (4)該吸着画分を分子ふるいにより分子量5000以下の画分を採取する工程、
    によって製造された、アンスロン反応およびニンヒドリン反応に陽性のタンパク―糖複合体からなる免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有する物質。
  2. タンパクと糖の比率が85:15〜99.5:0.5の割合である請求項1記載のタンパク―糖複合体からなる免疫賦活作用および/または抗腫瘍作用を有する物質。
  3. マイタケがマイタケ(Grifola frondosa)、白マイタケ(Grifola albicans lmaz.)、チョレイマイタケ(Dendropolyporus umbellatus)、である請求項1または2に記載のタンパク―糖複合体からなる免疫賦活作用および/または抗腫瘍作用を有する物質。
  4. 請求項1、2又は3のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を有効成分として含有する免疫賦活化剤または抗腫瘍剤。
  5. 請求項1、2又は3のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を有効成分として含有する化学療法補助剤。
  6. 請求項1、2又は3のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を含有する飲食品。
  7. 請求項1、2又は3のいずれかに記載のタンパク―糖複合体からなる物質を含有するペットフードもしくは家畜飼料またはペットフードもしくは家畜飼料への添加剤。
JP2008032935A 2008-02-14 2008-02-14 免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質 Pending JP2009191009A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008032935A JP2009191009A (ja) 2008-02-14 2008-02-14 免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質
EP09710895A EP2246367A4 (en) 2008-02-14 2009-02-13 LOW MOLECULAR FABRIC FROM MAITAKE MUSHROOMS WITH IMMUNOSTIMULATING EFFECT AND ANTITUMOR EFFECT
PCT/JP2009/052394 WO2009102008A1 (ja) 2008-02-14 2009-02-13 免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質
US12/867,144 US20110196133A1 (en) 2008-02-14 2009-02-13 Grifola-derived low-molecular-weight substance having immunopotentiating activity and antitumor activity
CN200980110472XA CN101981060A (zh) 2008-02-14 2009-02-13 具有免疫增强活性和抗肿瘤活性的来自奇果菌的低分子量物质

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008032935A JP2009191009A (ja) 2008-02-14 2008-02-14 免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009191009A true JP2009191009A (ja) 2009-08-27

Family

ID=40957039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008032935A Pending JP2009191009A (ja) 2008-02-14 2008-02-14 免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20110196133A1 (ja)
EP (1) EP2246367A4 (ja)
JP (1) JP2009191009A (ja)
CN (1) CN101981060A (ja)
WO (1) WO2009102008A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101245730B1 (ko) 2010-07-09 2013-03-25 공주대학교 산학협력단 잎새버섯 세포외다당체의 저분자화 방법, 그로부터 수득된 잎새버섯 세포외다당체와 그를 포함하는 화장료 조성물 및 식품
KR20200063821A (ko) * 2018-11-28 2020-06-05 강원대학교산학협력단 잎새버섯의 미세 크기의 성분을 포함하는 면역증강용 조성물

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104277129A (zh) * 2013-07-01 2015-01-14 周伯扬 一种灰树花多糖提取方法
CN107692191A (zh) * 2016-08-09 2018-02-16 李智生 一种调理五脏健康、降三高含片及其制备方法
CN114316080B (zh) * 2021-11-17 2023-04-07 浙江工商大学 提高灰树花粗多糖提取率及生物活性的方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1175768A (ja) * 1997-09-09 1999-03-23 Yukiguni Maitake:Kk マイタケエキス末の製造方法及びマイタケエキス末含有製剤
JP2001172194A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Yukiguni Maitake Co Ltd マイタケ由来のno産生誘導剤

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55159796A (en) * 1979-05-30 1980-12-12 Amano Pharmaceut Co Ltd Mass-production of carcinostatic from sclerotium of polyporus umbellatus fr.
JPS59210901A (ja) 1983-05-17 1984-11-29 Nippon Kinoko Kenkyusho プロテオグルカン及びそれからなる抗ガン剤
JP2859843B2 (ja) 1996-03-08 1999-02-24 株式会社雪国まいたけ マイタケから抽出した抗腫瘍物質
WO2003011217A2 (en) * 2001-07-27 2003-02-13 Tanical Therapeutics, Inc. Grifola extracts and methods of use thereof
US20060084629A1 (en) * 2004-10-15 2006-04-20 Alvin Needleman Immune system activating formula composed of selected long chain polysaccharides from natural sources
KR101150986B1 (ko) * 2005-07-04 2012-06-08 삼성전자주식회사 최적 기록 파워 결정을 위한 광디스크 구동장치 및 그제어방법
JP2007031665A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Yukiguni Maitake Co Ltd マイタケから抽出した糖―タンパク複合体
JP2008032935A (ja) 2006-07-27 2008-02-14 Mitsubishi Paper Mills Ltd 感光材料処理装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1175768A (ja) * 1997-09-09 1999-03-23 Yukiguni Maitake:Kk マイタケエキス末の製造方法及びマイタケエキス末含有製剤
JP2001172194A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Yukiguni Maitake Co Ltd マイタケ由来のno産生誘導剤

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013005490; 立花陽子 他: 'マイタケ(Grifola frondosa)の抗変異原物質について' 日本薬学会年会要旨集 Vol.122nd, No.3, 2002, p.138 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101245730B1 (ko) 2010-07-09 2013-03-25 공주대학교 산학협력단 잎새버섯 세포외다당체의 저분자화 방법, 그로부터 수득된 잎새버섯 세포외다당체와 그를 포함하는 화장료 조성물 및 식품
KR20200063821A (ko) * 2018-11-28 2020-06-05 강원대학교산학협력단 잎새버섯의 미세 크기의 성분을 포함하는 면역증강용 조성물
KR102182507B1 (ko) 2018-11-28 2020-11-24 강원대학교 산학협력단 잎새버섯의 미세 크기의 성분을 포함하는 면역증강용 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009102008A1 (ja) 2009-08-20
EP2246367A4 (en) 2012-05-02
EP2246367A1 (en) 2010-11-03
US20110196133A1 (en) 2011-08-11
CN101981060A (zh) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100346796C (zh) 来自菌类的生理活性物质eem-s、其制造方法和药物
US5854404A (en) Antitumor substance extracted from grifola
Garcia et al. Bioactive polysaccharides from medicinal mushrooms: A review on their isolation, structural characteristics and antitumor activity
CN103204907B (zh) 孔鳐软骨多肽类血管生成抑制因子及其制备方法和用途
WO2009102008A1 (ja) 免疫賦活作用および抗腫瘍作用を有するマイタケ由来の低分子物質
JP2011026525A (ja) β−グルカンを主体とする多糖類の抽出方法
JP2007031665A (ja) マイタケから抽出した糖―タンパク複合体
KR100797016B1 (ko) 면역증강 활성을 나타내는 인삼다당체 고농축정제액과 그제조방법
WO2016204120A1 (ja) 竹発酵抽出物の製造方法及び免疫賦活剤
JP2014221899A (ja) β−グルカンを主体とする多糖類の抽出方法
KR101790654B1 (ko) 잣박 추출물과 이를 유효성분으로 포함하는 간암의 예방 또는 치료용 조성물
CN101638444B (zh) 海滨锦葵多糖制备工艺及用途
JP2008106018A (ja) マイタケ由来の抗インフルエンザウイルス活性を有する物質及びその製造方法
CA2455655A1 (en) A glycoprotein with antidiabetic, antihypertensive, antiobesity and antihyperlipidemic effects from grifola frondosa, and a method for preparing same
CN113730448A (zh) 一种猴头菇抗人结肠癌肿瘤细胞(hct-8)提取物的制备方法
KR20220076576A (ko) 버섯으로부터 베타글루칸을 함유하는 수용성 추출물 및 지용성 추출물을 분리하는 방법
JP6776263B2 (ja) フコイダン製剤、亜鉛結合型フコイダンおよびその用途
CN102584968B (zh) 一种提取纯化植物大分子活性成分的方法
KR100893533B1 (ko) 신규 균주로부터 분리된 면역 증진 및 항암 효과를갖는 β-1,3 글루코만난 분리다당체
KR20120132646A (ko) 항산화 및 면역기능 증진효과가 우수한 상황버섯 균사체 배양 방법
CN115462530B (zh) 板栗仁提取物及其提取方法和在抗氧化产品中的应用
CN113637089B (zh) 一种醇水两溶性党参葡果聚糖、制备工艺及抗肿瘤应用
CN109485711B (zh) 一种蚁狮小分子肽及其分离纯化方法和应用
JP2005132810A (ja) ナメコ、および/または、マイタケの生理活性物質eem−p、その製造方法および剤.
KR100841453B1 (ko) 겨우살이 성분의 발효물을 함유하는 조성물의 제조방법 및 그 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130806