JP2009190562A - 車両用シートパッド及びその製造方法 - Google Patents

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豊 平田
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Abstract

【課題】本発明は、フレームとの擦れ音の発生がほとんど無い、補強布として簡便に作製可能なに補強層を有する車両用シートパッドを提供すること。
【解決手段】発泡樹脂製の本体とその裏面の少なくとも一部を覆う補強布からなる車両用シートパッドであって、補強布として、ウレタンエラストマー系樹脂組成物の補強層が形成されていることを特徴とする車両用シートパッド;及びその製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に使用される車両用シートパッド及びその製造方法に関する。
一般に、車両等の座席に用いられるシートパッドは、ポリウレタンフォーム等の弾力性のある軟質フォームの成形品から作製される。このようなシートパッドは、バネ、フレーム、パイプ等の取付鋼材に組付けられることによりシートとして構成されるが、使用時の振動や着座時に、パッドと取付鋼材との摩擦などにより異音が発生したり、損傷する場合がある。このため、このような異音の発生を防止したり、損傷から保護し、強化するために、ポリウレタンフォームからなるパッド本体の裏面に、裏打ち材として不織布等の補強布をポリウレタンフォームの発泡成形により一体化することが行われている(特許文献1)。
特開2000−62061号公報
本発明者等の検討によれば、補強布(サポータ)をポリウレタンフォームの発泡成形により一体成形した場合、発泡時にポリウレタンフォームの原料が補強布に含浸するため、組み立て後のシートにおいて、フレームとその含浸ポリウレタンフォームとの間に擦れ音が発生することから、その後の工程(例、二次加工)においてその対策を講じる必要があった。また上記方法では、ポリウレタンフォームの発泡成形時に、金型に補強布を配置する必要があるが、それをラインタクト(所定の工程時間)内に行わなければならないため、補強布の形状やセット点数が制限される場合があった。さらに、一体成形法では、新規なデザインの金型が発生した場合、それに合うように補強布を設計する必要がある。
本発明は、フレームとの擦れ音の発生がほとんど無く、且つ簡便に作製可能な車両用シートパッドを提供することを目的とする。
さらに本発明は、フレームとの擦れ音の発生がほとんど無く、且つ簡便に作製可能な車両用シートパッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的は、
発泡樹脂製の本体とその裏面の少なくとも一部を覆う補強層からなる車両用シートパッドであって、
補強層が、ウレタンエラストマー系樹脂組成物から形成されていることを特徴とする車両用シートパッド;
にある。
本発明の車両用シートパッドの好ましい態様を以下に列記する。
(1)補強層が、ウレタンエラストマー系樹脂組成物を塗布、硬化した層である。
(2)補強層が、発泡樹脂製の本体裏面の少なくとも金属フレームに接する領域に設けられている。
(3)塗布層の厚さが、10〜5000μmである。
(4)ウレタンエラストマー系樹脂組成物が2液型である。
(5)発泡樹脂がウレタンフォームである。
(6)シートパッドがバックパッド又はクッションパッドである。
さらに、本発明の車両用シートパッドは、
上型及び下型からなる成形用金型を用いて、上型の金型表面にウレタンエラストマー系樹脂組成物を塗布し、次いで下型内に発泡性樹脂組成物を注入し、その後発泡成形することにより;或いは
中子を有する上型及び下型からなる成形用金型を用いて、中子の表面にウレタンエラストマー系樹脂組成物を塗布し、次いで下型内に発泡性樹脂組成物を注入し、その後発泡成形することにより;
有利に製造することができる。
また本発明の車両用シートパッドにおける前記好ましい態様は、本発明の上記製造方法にも適用することができる。
本発明では、シートパッドの裏面に、補強布の代わりにウレタンエラストマー系樹脂組成物の補強層が形成されている。これにより、フレームとの擦れ音の発生がほとんど無い裏面補強された車両用シートパッドを極めて簡便に得ることができる。
本発明の車両用シートパッドでは、シートパッドの裏面の補強布(サポータ)が、ウレタンエラストマー系樹脂組成物の補強層で形成されている。
まず、上記本発明の車両用シートパッドの製造方法について説明する。以下、シートパッドのうちバックパッドを例にとって説明する。
本発明の車両用シートパッドの製造方法の1例を説明するための図を図1(a)〜(d)に示す。成形用金型10は、パッド本体の表面側部分を成形するように凹設された下型12と、下型12の一辺部に配されたヒンジ部を介して回動可能に設けられて下型12の上面開口を開閉する上型13とを備えている。上型13は、パッド本体の裏面側を成形する型であり、下型13の上面開口を閉じることにより、下型12との間にパッド形状に対応する発泡空間であるキャビティを形成する。
本発明では、パッド本体の裏面側に補強布に代わる補強層を形成するために、上型13の表面にウレタンエラストマー系樹脂組成物14を噴霧器15により吹き付けて(a)、補強層(塗布層)16を形成する(b)。次いで、注入器17を用いて、下型12のキャビティ内にウレタンフォーム形成用樹脂組成物18を注入した後(b)、上型13を閉じてキャビティを密閉する。これにより、ウレタンフォーム形成用樹脂組成物は、発泡しながらキャビティ内を充填していく(c)。同時に補強層16の硬化も進む。
このようにしてキャビティ内でポリウレタンフォーム形成用樹脂組成物を発泡充填させることで、ウレタンフォームからなるバックパッド19が発泡成形されるとともに、その裏面に塗布層の補強層16が一体成形される。成形後、上型13を開いてから脱型することにより、本発明のバックパッド19が得られる(d)。ウレタンエラストマー系樹脂組成物の吹き付け位置は、裏面全面でも良いが、一部、例えばフレーム等の取付鋼材吐接触する位置だけでも良い。
発泡成形は、使用するウレタンフォーム形成用樹脂組成物にもよるが、一般に常温〜120℃、1〜30分間(好ましくは常温〜100℃、5〜20分間)の条件で行われる。
本発明の車両用シートパッドの製造方法の別の1例を説明するための図を図2に示す。成形用金型20は、パッド本体の表面側部分を成形するように凹設された下型22と、下型22の一辺部に配されたヒンジ部を介して回動可能に設けられて下型32の上面開口を開閉する上型23とを備えている。上型23は、パッド本体4の裏面側を成形する型であり、下型23の上面開口を閉じることにより、下型22との間にパッド形状に対応する発泡空間であるキャビティを形成する。上型23には、バックパッド上部の裏側に「コ」の字型の張り出し部を成形するための中子24が設けられている。駆動装置により手前に移動させることにより、中子24が上型23から離脱して型開きされるようになっている。
パッド本体の裏面側に補強布に代わる補強層を形成するために、中子24の表面に、上記と同様にウレタンエラストマー系樹脂組成物を噴霧器により吹き付けて補強層(塗布層)26を形成する。この時、部分的に塗布量を増加させて厚い塗布層26aを形成することも可能である。このような厚い補強層26aを、例えば錘の機能を付与することもできる。この錘により背もたれの共振を低減させることができる。
次いで、上記と同様、注入器を用いて、下型22のキャビティ内にウレタンフォーム形成用樹脂組成物を注入した後、上型23を閉じてキャビティを密閉する。これにより、ウレタンフォーム形成用樹脂組成物は、発泡しながらキャビティ内を充填していく。同時に塗布層(補強層)26の硬化も進む。
このようにしてキャビティ内でポリウレタンフォーム形成用樹脂組成物を発泡充填させることで、ウレタンフォームからなるバックパッドが発泡成形されるとともに、その裏面に塗布層の補強層26、26aが一体成形される。成形後、上型23を開き、更に上型23から中子24を離脱させて型開きしてから脱型することにより、本発明のバックパッドが得られる。
上記製造方法では、バックパッドについて説明したが、乗員が座るクッションパッド(シートクッションパッド)についても同様にして製造することができる。
以上のようにして得られる本発明のシートパッドは、以下の優位性を有する:
補強布(サポータ)をポリウレタンフォームの発泡成形により一体成形した場合のようなポリウレタンフォームの含浸がみられない。このため、組み立て後のシートにおいて、フレームとその含浸ポリウレタンフォームとの間に擦れ音の発生がほとんど無い。従って、その後の工程(例、二次加工)における擦れ音対策を講じる必要が無い。また、スプレーの自動塗布を導入すること等により、従来の補強布では態様できない複雑な形状の補強層の形成も可能である。また補強布のセットの必要が無いのでセット人員を削減できる。さらに、金型にスプレー塗布により金型形状が転写されるため、従来のような金型に合うようになされる補強布の設計工数、試作回数が削減される。また、スプレー塗布のため、補強層を部分的に重量、厚さを変更することが容易であり、例えば、厚い塗布層に錘の機能を付与することもでき、背もたれの共振を抑制することができる。
図3に、前記の製造方法により有利に得ることができる本発明の車両用シートパッドを備えた車両用シートの1例の斜視図を示す。車両用シートは、シートクッションパッド32及びバックパッド33とを有する。シートクッションパッド32は、左右幅方向の中央部32Mと、左右のサイド部32Sとを有する。バックパッド33は、左右幅方向の中央部33Mと、左右のサイド部33Sとを有する。左右幅方向の中央部32M,33Mと、左右のサイド部32S,33Sの裏面には、ポリウレタンエラストマー系樹脂組成物の補強層36が設けられている。
上記図3のシートパッドを構成するバックパッド33の1例の平面図を図4に示す。
バックパッド33は、左右幅方向の中央部33Mと、左右のサイド部33Sとを有する。左右幅方向の中央部33Mと、左右のサイド部33Sの裏面には、ポリウレタンエラストマー系樹脂組成物の補強層36が設けられている。バックパッド本体3の上部には、例えば、ヘッドレスト取付用突部を嵌入するための貫通孔が設けられていてもよい。
上記バックパッド33の幅方向断面図の1例を図5に示す。図5では、バックパッド33の左右幅方向の中央部33Mと、左右のサイド部33Sの裏面には、ポリウレタンエラストマー系樹脂組成物の補強層36が設けられている。補強層36の上部の厚さを大きくすることにより、その厚い部分に錘の機能を付与することもでき、背もたれの共振を抑制することができる。
上記バックパッド33の裏面側斜視図の1例を図6に示す。補強層36は、裏面全面も形成されているが、裏面の一部、例えばフレーム等の取付鋼材と接触する位置だけでも良い。
シートパッド本体は発泡樹脂であり、一般にウレタンフォームであり、軟質ウレタンフォーム、半硬質ウレタンフォーム、特に軟質ウレタンフォームであることが好ましい。市販のものを使用することができる。
発泡樹脂を形成するための発泡性樹脂組成物はウレタンフォーム形成用樹脂組成物が好ましい。ウレタンフォーム形成用樹脂組成物は、一般にポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオール等のアルコール成分、及び水を含むポリオール成分と、トリレンジイソシアネートとジフェニルメタンジイソシアネート等のポリイソシアネート成分と、発泡剤とを混合してなるものが一般的である。
上記ポリエーテルポリオールとしては、多官能性アルコール系化合物を開始剤に、これにアルキレンオキサイドを付加させたポリオキシアルキレンポリオールが好ましく用いられる。多官能性アルコール系化合物としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミンやこれらに少量のアルキレンオキサイドが付加した化合物を挙げることができる。また、これに付加重合するアルキレンオキサイドとしては、炭素原子数2以上のものが挙げられ、例えばエチレンオキサイド、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドなどを例示できる。これらアルキレンオキサイドのなかでも、プロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサイドと、エチレンオキサイドとを併用し、末端にオキシエチレン単位を含むものが好ましい。
ポリマーポリオールは、ポリオール化合物中にポリマー粒子を微粒子状にて分散させたものである。ポリマー粒子としては、例えばアクリロニトリル、スチレン、アルキルメタクリレート、アルキルアクリレート等のビニルモノマーのホモポリマー又はコポリマー等の付加重合系ポリマーや、ポリエステル、ポリウレア、メラミン樹脂等の縮重合系ポリマーの粒子が挙げられる。かかるポリマー粒子のポリオール化合物中への導入方法としては、例えばポリマー粒子が付加重合系ポリマーの場合には、ポリオキシアルキレンポリオール等のポリオール中で、ラジカル重合開始剤の存在下に、スチレン、アクリロニトリル等のビニル系モノマーを重合させる方法が挙げられる。
上記ポリイソシアネート成分としては、トリレンジイソシアネート(TDI)とジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(精製MDI(p−MDI)やクルードMDI(c−MDI)がある)との混合物であり、両者の混合比は特に限定されないが、重量比で10/90〜90/10であることが好ましい。
水は発泡剤としては使用されるものであり、ポリオール化合物100重量部に対して2〜4重量部配合されることが好ましい。水の配合量4重量部を越えると、減圧成形によりバックパッドを成形する際に発泡しすぎて、充分な硬度を確保しにくくなる。
また、上記整泡剤としては、ジメチルシロキサン系、ポリエーテルジメチルシロキサン系、フェニルメチルシロキサン系等の各種のシリコーン整泡剤が好適に用いられ、その使用量はポリオール化合物100重量部に対し有効成分を基準として通常0.01〜5重量部である。
ポリウレタンフォーム原料には、通常、上記の他に触媒、などが配合され、更に、架橋剤、乳化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、充填剤、難燃剤、可塑剤等の各種添加剤を、必要に応じて添加することもできる。
上記触媒としては、トリエチレンジアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル等のアミン系触媒が好ましく用いられ、その使用量はポリオール化合物100重量部に対して通常0.05〜10重量部である。特に、初期の泡化を促進するため、ブロック型触媒よりも、ブロックされていない即効性のアミン触媒を使用することが好ましい。
本発明における補強層を形成するための樹脂組成物は、シートパッド表面への接着性、作業性を考慮し、ウレタンエラストマー系樹脂組成物(一般に2液型)を使用する。通常、前記発泡性樹脂組成物と異なり発泡剤は含んでいない。
2液型ウレタンエラストマー系樹脂組成物は、主剤と硬化剤からなり、混合しながら塗布することにより、一般に常温で、数秒〜数分で硬化するものである(完全硬化には数十分以上要す)。一般に、無溶剤型であり乾燥させる必要はない。2液型ウレタンエラストマー系樹脂組成物は、イソシアネート成分(硬化剤)とポリオール成分(主剤)との2液からなる。2液型ウレタンエラストマー系樹脂組成物はイソシアネート成分とポリオール成分とからなる。イソシアネート成分としては、ポリウレタンエラストマーに通常使用されるものを特に制限なく使用できる。これらのポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等、及びこれらの異性体並びに変性体等を挙げることができる。
上記ポリオール成分としては、公知のポリオール、例えばポリエーテルポリオールまたはポリエステルポリオールを用いることができる。ポリエーテルポリオールとしては、水、プロピレングリコール、エチレングリコール或いはグリセリン、ヘキサントリオール、トリエタノールアミン等の開始剤とエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等との反応によって得られる2または3官能のものが好ましい。また、ポリエステルポリオールとしては、アジピン酸等の有機酸とグリコール或いはトリオールとの脱水縮合反応によって得られる2または3官能のものが好ましい。また、ポリオールとしてアミン変性ポリオールを用いることもできる。このアミン変性ポリオールは、ポリエーテルポリオールの末端にアミノ基を導入して変性したものであり、硬化速度が大きいという特徴を有する。
上記主成分であるポリイソシアネート成分とポリオール成分の他に、通常鎖延長剤・架橋剤が使用される。また、必要に応じて触媒、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤その他の成分を配合することもできる。鎖延長剤としては二官能性ジアミン類及びジオール類が使用され、エチレングリコール、ハイドロキノンジエチロールエーテルなどの他エラストマー用として1,4−又は2,3−ブチレングリコールが有効である。架橋剤としてはグリセリン、ソルビトール等が使用される。また、1級、2級のジ又はポリアミン類は鎖延長剤及び架橋剤の両機能を有し、例えば3,3’ジクロロ−4,4’ジアミノジフェニルメタンを本発明でも使用し得る。
本発明では、2液型ウレタンエラストマー系樹脂組成物の混合時の粘度が、600〜3500mPa・s(25℃)の範囲にあることが好ましい。垂れることなく良好に塗布することができる。
本発明では、速乾性のものが好ましく、例えば、イソシアネート成分としてはテトラメチレンジイソシアネート及びこれらの異性体混合物、ポリオール成分としてはアミノ基を有するものが好ましい。
補強層の厚さは、一般に10〜5000μm、50〜3000μmは好ましく、特に50〜1000μmが好ましい。特に、錘の機能を付与する等の目的で、厚い層が必要な場合は、二度塗り等によりさらに厚くすることができる。厚さが下限より薄いと被覆層の耐久性が乏しくなることがあり、上限より厚いと塗布層がたれることにより、均一な塗膜が得られないことがある。
上記のように本発明では、硬度等の特性の異なる被覆層をシートパッド表面の所望の箇所に簡便に設けることができる。
以下、本発明に係る実施例について説明する。
[実施例1]
平面図が図1に示すような金型の上型の表面に、二成分型ウレタンスプレーエラストマー(粘度:2000mPa・s)を、スプレーで塗布し(吐出量1800g/分)、厚さ100μmの塗布層(補強層)を形成した(図1(b)参照)。金型の下型にウレタンフォーム形成用樹脂組成物を注入した後、上型を閉じてキャビティを密閉し、キャビティ内でポリウレタンフォーム形成用樹脂組成物を発泡充填させることで、ウレタンフォームからなるバックパッドが発泡成形されるとともに、その裏面に塗布層の補強層が一体成形させた。成形後、上型13を開きしてから脱型することにより、本発明のバックパッド19が得られた。発泡成形は、60℃、5分間の条件で行った。
得られたバックパッドは、裏面に補強層を有し、金属フレームにセットして振動試験を行ったが、ほとんど擦れ音は発生しなかった。
本発明のシートパッドの製造方法の1例を説明するための図である。 本発明のシートパッドの製造方法の別の1例を説明するための図である。 本発明のシートパッドを備えた車両用シートの1例の斜視図を示す。 本発明のバックパッドの実施の形態の1例の正面図である。 図4のA−A’ライン断面図である。 図4のバックパッドの裏面側斜視図である。
符号の説明
10 成形用金型
12、22 下型
13、23 上型
14 ウレタンエラストマー系樹脂組成物
16、26 補強層
17 注入器
18 ウレタンフォーム形成用樹脂組成物
19 シートパッド
32 シートクッションパッド
33 バックパッド
33M 中央部
33S サイド部

Claims (9)

  1. 発泡樹脂製の本体とその裏面の少なくとも一部を覆う補強層からなる車両用シートパッドであって、
    補強層が、ウレタンエラストマー系樹脂組成物から形成されていることを特徴とする車両用シートパッド。
  2. 補強層が、ウレタンエラストマー系樹脂組成物を塗布、硬化した層である請求項1に記載の車両用シートパッド。
  3. 補強層が、発泡樹脂製の本体裏面の少なくとも取付鋼材の金属フレームに接する領域に設けられている請求項1又は2に記載の車両用シートパッド。
  4. 塗布層の厚さが、10〜5000μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  5. ウレタンエラストマー系樹脂組成物が2液型である請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  6. 発泡樹脂がウレタンフォームである請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用バックパッド。
  7. シートパッドがバックパッド又はクッションパッドである請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  8. 上型及び下型からなる成形用金型を用いて、上型の金型表面にウレタンエラストマー系樹脂組成物を塗布し、次いで下型内に発泡性樹脂組成物を注入し、その後発泡成形することにより請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用シートパッドを製造する方法。
  9. 中子を有する上型及び下型からなる成形用金型を用いて、中子の表面にウレタンエラストマー系樹脂組成物を塗布し、次いで下型内に発泡性樹脂組成物を注入し、その後発泡成形することにより請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用バックパッドを製造する方法。
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