JP2009190509A - フェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置 - Google Patents

フェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来は、船舶の左右舷に各フロート本体を装着するのに、左右舷の取付け金具と、連結金具を設けたバンド部材を介する構造があり、陸上、穏やかな海上等では、容易である。しかし、バンド部材を、取付け金具の孔に差入れて取付ける構造であり、殊に海上が荒れている時、また緊急時に、瞬時に取付けるのは、大変難しく、手間と経験を要する等の問題がある。
【構成】 本発明は、船舶の左右舷に設け係止筒体と、係止筒体に差込み可能な各係止体と、対のフェンダーフロートに捲装したバンドに各係止体を取付け、このバンド、係止体、並びに係止筒体を介して、対のフェンダーフロートを、左右舷に設ける構成のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、係止体に、スプリングを介在してフックを設け、フックが、係止筒体の係止片に係脱自在とする構成のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置に関する。
従来、ボート等の船舶の左右の舷側(左右舷)に取付けられ、この船舶の横転防止及び/又は安全性の確保と、船舶の補助の浮力体、又は容易な魚の釣上げ(釣り糸引上げ時の誘導手段)等として重宝される対のサイドフロート装置(フェンダーフロート装置)が知られている。
そこで、これらに関する先行文献を、以下に、概述する。
文献(1)は、実用新案登録第3114619号の「サイドフロート装置」である。この考案は、船体の左右舷側に、それぞれ取外し可能に取付けられ、この船体の横転を防止し、この船体の補助の浮力体となるフロート本体(ゴムフロート「以下同じ」)を有するサイドフロート装置であって、船体に設けた取付け金具と、連結金具を設けたバンド部材を介して、フロート本体を、船体の左右舷に支持し、また、このフロート本体の少なくとも一方の上部には、竿掛を装着可能とするとともに、クリートとして使用可能な係止具を設けた構造であり、このフロート本体を喫水線より上方に設置する。この考案は、岸壁からロープにより、船体を容易に固定できること、また、釣竿を釣りに相応しい位置に保持できる構造を提供することを意図する。
また文献(2)は、実用新案登録第3097080号の「小型ボート」である。この考案は、船本体(小型ボート)の後側左右から船本体後方に向けて突出状に配置した対のフロート(ゴムフロート「以下同じ」)と、対のフロートを、船本体に取付けるための前後一対の横向き連結棒、及び左右一対の縦向き連結棒を備え、また、この船本体の左右側壁の後側に、後側貫通孔がそれぞれ設けられ、後側貫通孔に横向き連結棒が貫通した状態で、この横向き連結棒の両端に対のフロートの各前部を、後側の横向き連結棒の両端に対のフロートの各後部を、それぞれ連結し、この前後の連結棒の中間に対の縦向き連結棒の両端を連結し、この縦向き連結棒の中間部が、船本体の後側壁に支持される構造である。この考案は、船本体の前後方向の安定性が高く、また船本体に、荷物を詰め込める広いスペースが確保できる構造を提供することを意図する。
さらに文献(3)は、実用新案登録第3095776号の「サイドフロート及びこれを取付けたボート」である。この考案は、耐摩耗性及び耐水性を有する軟質シート材を主体とした筒状のフロート本体と、フロート本体の長手方向の中間部に隙間を有して複数設けられた挿通孔を備えたバンド固定具と、このバンド固定具の挿通孔に差込まれるバンド部材を装着し、ボート本体の舷側に配設される取付け金具と、また、フロート本体の長手方向の両側部に設けられ、ボート本体の左右舷側の船首側と船尾側にそれぞれその一端が固定されたロープの他端を固定するロープ固定具とでなる構造である。そして、この文献(3)の意図は、前述文献(1)に準ずる。
実用新案登録第3114619号 実用新案登録第3097080号 実用新案登録第3095776号
文献(1)、(3)のように、船体(ボート本体)の左右舷に、フロート本体を装着する(取付け)のに、この左右舷に設けた取付け金具と、連結金具を設けたバンド部材を介する構造である。従って、船舶へのフロート本体の取付けは、陸上や、穏やかな海上等においては、容易である。しかし、この文献(1)、(3)は、バンド部材を、いちいち取付け金具の孔に差入れて取付ける方法であり、緊急時において、瞬時に取付けるには、手間と経験を要し、問題である。そして、またこの取付け方法では、海上が荒れている場合には、大変難しいこと、また取付けられないこと、等の問題がある。
また文献(2)では、対のフロートを、船本体に付設した対の横・縦向き連結棒を介して、船尾側及び/又は船首側に取付ける方法であり、文献(1)、(3)と同様な問題を抱えている。
請求項1の発明は、海上において、瞬時に船舶の左右舷に取付け可能とし、緊急時の状態に対処可能とすること、そして、走行中、又はレジャー・釣等の停止中の安全を確保し、かつ人命の確保を図ること、等を意図する。またこの請求項1の発明は、船舶の左右舷の対峙位置に、それぞれ設けられた多目的用の係止筒体を有効活用し、当該フェンダーフロートを始めとして、移動用の車輪を取付け可能とすることを意図する。そして、また、この請求項1の発明は、フェンダーフロートを有効利用し、船舶及び/又は人の安定性と、安全性とを確保すること、転覆等で発生する緊急出動の軽減化、人件費の省略化を図ること、等を意図する。
請求項1は、船舶の左右舷の対峙位置に、それぞれ設けられた多目的用の対の係止筒体と、この対の係止筒体に、差込み可能な対の係止体とを設け、前記左右舷にそれぞれ設けられる対のフェンダーフロートに捲装したバンドに前記各係止体を取付け、このバンド、係止体、並びに係止筒体を介して、前記対のフェンダーフロートを、前記左右舷の対峙位置に、それぞれ設ける構成のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
前記係止体に、スプリングを介在してフックを設け、このフックが、前記係止筒体の係止片に係脱自在とし、かつ前記係止体とバンドとの間に設けたブラケットを介して、前記フェンダーフロートを、左右舷の対峙位置との間に間隔を設けて取付けることを可能とする構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この係止体にフックを枢着する際に、このフックを、機能的に作動し易い箇所に確実に取付け、またこの把持杆を介して、係止筒体に、係止体とフェンダーフロートを、簡単及び/又は迅速に取付けることと、この取付けた後は、この係止体が脱抜することなく、フェンダーフロートの保持と、船舶の安全性が確保できる構造とすることを意図する。
請求項3は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
前記係止体に、スプリングを介在して設けたフックは、この係止体の船首側の側面に、取付け軸を介して設け、このフックの鉤部が、このスプリングの付勢力を介して、係止体の船首側の側面に添接する構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、このフェンダーフロートを、左右舷に設けた係止筒体と係止体との連繋と、把持杆を介して、船舶に確実に取付け可能とすること、またフェンダーフロートが、船舶及び/又は人の安全性への寄与を図ること、等を意図する。
請求項4は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
前記フェンダーフロートの船舶側に、前記バンドを介して、把持杆を付設する構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な船舶を提供すること、等を意図する。
請求項5は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
前記船舶が、組立て式のクラフトボートとする構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
請求項6の発明は、請求項1の目的を達成すること、このフェンダーフロートを、左右舷に設けた係止筒体と係止体との連繋と、把持杆を介して、船舶に確実に取付け、海上での走行において、何ら障害とならないようにすること、またフェンダーフロートが、船舶及び/又は人の安全性への寄与を図ること、等を意図する。
請求項6は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
前記フェンダーフロートは、その船首側が、船尾側に対して、上向き傾斜状態で取付けられる構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
請求項1の発明は、船舶の左右舷の対峙位置に、それぞれ設けられた多目的用の対の係止筒体と、対の係止筒体に、差込み可能な対の係止体とを設け、左右舷にそれぞれ設けられる対のフェンダーフロートに捲装したバンドに各係止体を取付け、バンド、係止体、並びに係止筒体を介して、対のフェンダーフロートを、左右舷の対峙位置に、それぞれ設ける構成のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
従って、請求項1は、海上において、瞬時に船舶の左右舷に取付け可能とし、緊急時の状態に対処可能となること、そして、走行中、又はレジャー・釣等の停止中の安全を確保し、かつ人命の確保が図れること、等の特徴を有する。またこの請求項1は、船舶の左右舷の対峙位置に、それぞれ設けられた多目的用の係止筒体を有効活用し、当該フェンダーフロートを始めとして、移動用の車輪を取付け可能となる実益を有する。そして、また、この請求項1は、フェンダーフロートを有効利用し、船舶及び/又は人の安定性と、安全性とが確保できること、転覆等で発生する緊急出動の軽減化、人件費の省略化が図れること、等の特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
係止体に、スプリングを介在してフックを設け、フックが、係止筒体の係止片に係脱自在とし、かつ係止体とバンドとの間に設けたブラケットを介して、フェンダーフロートを、左右舷の対峙位置との間に間隔を設けて取付けることを可能とする構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できる特徴がある。
請求項3の発明は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
係止体に、スプリングを介在して設けたフックは、係止体の船首側の側面に、取付け軸を介して設け、フックの鉤部が、スプリングの付勢力を介して、係止体の船首側の側面に添接する構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できること、この係止体にフックを枢着する際に、このフックを、機能的に作動し易い箇所に確実に取付け、またこの把持杆を介して、係止筒体に、係止体とフェンダーフロートを、簡単及び/又は迅速に取付けることと、この取付けた後は、この係止体が脱抜することなく、フェンダーフロートの保持と、船舶の安全性が確保できる構造となること、等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
フェンダーフロートの船舶側に、バンドを介して、把持杆を付設する構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、このフェンダーフロートを、左右舷に設けた係止筒体と係止体との連繋と、把持杆を介して、船舶に確実に取付け可能となること、またフェンダーフロートが、船舶及び/又は人の安全性に寄与できること、等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
船舶が、組立て式のクラフトボートとする構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な船舶を提供できること、等の特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
フェンダーフロートは、船首側が、船尾側に対して、上向き傾斜状態で取付けられる構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置である。
従って、請求項6は、請求項1の目的を達成できること、このフェンダーフロートを、左右舷に設けた係止筒体と係止体との連繋と、把持杆を介して、船舶に確実に取付け、海上での走行において、何ら障害とならないこと、またフェンダーフロートが、船舶及び/又は人の安全性に寄与できること、等の特徴を有する。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1はフェンダーフロートを船舶の左右舷に取付けた状態の平面図、図2は図1の斜視図、図3はフェンダーフロートを船舶の左右舷に脱抜した状態の斜視図、図4は車輪を船舶の左右舷に取付けた状態の斜視図、図5は図1の使用状態を示した斜視図、図6は船舶に設けた係止筒体に、フックを介して係止体を差込み、かつ把持杆と、バンドを介して、フェンダーフロートを取付ける状態を示した拡大断面模式図、図7は図6の要部の拡大断面模式図、図8は船舶に設けた係止筒体に、フックを介して係止体を差込み、取付けた状態を示した、一部欠截の斜視模式図、図9は図8の側面図、図10は図8の一部欠截の分解斜視図、図11は図10の側面図である。
図中1は船舶であり、この一例では、組立て式のクラフトボートとする(船舶とする)。この船舶1は、船首側1aと、船尾側1bとで構成し、この船首側1aと、船尾側1bを、連結パーツ1cで連結し、船舶1とする。そして、分解及び/又は収容(運搬)の際は、この船尾側1bの開放側に、船首側1aの開放側が、挿入される構造とし、コンパクトな収容と、運搬が図れることを特徴とする。
この船舶1の左右舷100、101(左舷100を代表して説明する)の対峙位置の上縁部100a、101b(上縁部100aを代表して説明する)には、クッション材2を介して、三角ベース3が、数本の止め具5で固着されている。このベース3は、上縁部100aの形状に沿うように、板部300と折曲げ部301とで構成し、この上縁部100aの断面形状に略合致する(図7参照)。従って、既製の船舶1の左舷100に対しても、後付けで、容易かつ簡易に取付けできる特徴がある。そして、このベース3のセンターで、かつ最長垂下位置に、係止筒体6を設ける。この係止筒体6の上下方向6a、6bは、水の通過や、乾燥、並びに後述する係止体の差込み(挿入)を図るために、開放されている。また、ベース3の折曲げ部301と、係止筒体6の上方向6a(開放)との間に、隙間Hを形成することで、前述の後付けの更なる容易化を可能とする。この係止筒体6の側面側6cの何れかには、係止片7が設けられている。この例では、船首側1a方向に設け、主として、走行中及び/又は係留中の強風、波、浮遊物等の衝撃で、後述するフックが外れない構造となっている。
図中10は両端が収れんしたフェンダーフロートで、このフェンダーフロート10は、大型の船舶(図示せず)の接岸時の岸壁への衝突による衝撃、かつ損傷防止用として、採用されている構造であって、その耐衝撃性、耐水性、対光性等に優れた特性を備えている。そして、このフェンダーフロート10の環状筒部には、複数本のバンド11が捲装されており、この複数本のバンド11が捲装されていないフェンダーフロート10の外側周辺部は、膨張した形状となっている(バンド11からのフェンダーフロート10の抜け防止を図る)。そして、このバンド11には、ブラケット12が設けられており、このブラケット12は、各バンド11の放射方向(フェンダーフロート10の放射方向)で、かつその自由端側を収れんした収れん部1200とする構造とし、このバンド11の耐久性、耐衝撃を確保する。そして、この収れん部1200に係止体15を垂設する。そして、このブラケット12と係止体15とは、側面視して略ト字形を呈する。この略ト字形を確保し、フェンダーフロート10と船舶1との間に間隔H1を設けて船舶1に取付けることで、船舶1に対して、浮力の保持(補助の浮力体)、又は船舶1の横転防止(安定性の確保)に有利性を有する。
殊に、フェンダーフロート10を、間隔H1をおいて、かつ対峙して設けることで、船舶1及び/又は人の安定性と、安全性とが確保できる特徴を有する。また、本発明は、文献(1)〜(3)の如く、大きなフロート本体(フロート)を要せず、このフェンダーフロート10の利用で、その目的を充分達成できる実益を有する。このフェンダーフロート10は、次の特徴があり、従来のフロートとは、明らかな実益がある。即ち、本発明は、「イ」 耐衝撃性、耐久性と、耐候性がある。[ロ] 使用後の水洗いが不要である。「ハ」 小型であり(船舶1の全長に対して、略1/3程度)、持ち運びと、収容に重宝する。これに対して、従来のフロート本体(フロート)は、「イ`」 耐衝撃性、耐久性と、耐候性が欠ける。[ロ`] 使用後の水洗いと、陰干しが必要で、面倒である。「ハ`」 大型であり(船舶の全長に対して、略2/3程度〜全体)、持ち運びと、収容に困難である。
そして、このフェンダーフロート10を、図2に示すように、船尾側1bに対して、船首側1aが上向き傾斜状態で、船舶1に取付けられる構造を採用する例では、複数本のバンド11に対して、各ブラケット12の基端(収れん部1200と反対側)の取付け位置を上下に異なる(図6参照)構造とする。この取付けの効果は、このフェンダーフロート10への衝撃緩和と、耐久性の向上と、又は船舶1の走行の安定性の向上と、衝撃緩和が図れる等の実益がある。
また、この係止体15には、取付け軸18を介して、前記係止片7に係止されるフック16が枢着されており、このフック16は、一例として、係止体15の側面の船首側1a方向に設けられており、このフック16の鉤部1600が、主として、走行中及び/又は係留中の強風、波、浮遊物等の衝撃で、前記係止片7より外れない構造となっている。またこのフック16にはスプリング17が付設されており、フック16の復帰を司る構造である。この係止体15が、前記係止筒体6に保持された状態で、ブラケット12の長さと、バンド11の厚み等を介して、左舷100とフェンダーフロート10との間には、間隔H1を有する(フェンダーフロート10が左舷100より離間して設けられる)。この間隔H1は、魚の引上げ時の水切り、釣り糸引上げ時の誘導手段の一翼を担い、またフェンダーフロート10と左右舷100、101との摩れ防止等に役立つ利点がある。尚、図示しないが、係止筒体6の係止片7と、係止体15のフック16を、船尾側1b方向にも、単独で、又は前記船首側1a方向と併せて設ける構造も可能であり、この双方に設ける例では、係止体15の脱抜防止効果の拡充が図れる。
図中20はブラケット12、又はバンド11に設けた把持杆で、この把持杆20を利用して、後述の要領で簡易かつワンタッチで、又は緊急時においては速やかに、係止筒体6に係止体15を、挿入し、フェンダーフロート10を船舶1に取付けられる構造である。
図中21はワイヤで、このワイヤ21は、フェンダーフロート10の船首側1aと、船舶1の船首側1aの上縁部100aとを連繋し、このフェンダーフロート10の盲動防止と、三角領域H2を形成し、この三角領域H2に網の設置スペースとしての利用を可能とし、この網の盲動・離脱防止の確保と、波消し効果等を図ることを意図する。
次に、フェンダーフロート10の取付けを説明すると、例えば、把持杆20を手で支持した状態で、このフェンダーフロート10を海中に沈めるか、又は把持杆20側のみを海中に沈める等の所作をし、このフェンダーフロート10に設けた係止体15を、係止筒体6の下側に位置させる。この状態で、係止体15を、係止筒体6に挿入していくと、フック16の鉤部1600の爪側が、係止筒体6の側面側6cに設けられ、かつ上方に向かって迫り出した形状の係止片7で、押し広げられつつ、この係止体15と鉤部1600の爪側とで形成された隙間に、係止筒体6の下端6cが入り込むように、係止体15が係止筒体6に挿入されるとともに、この鉤部1600が係止片7を乗り越える。この鉤部1600が係止片7を乗り越えた段階で、スプリング17の反発力(付勢力の復帰)を介して、この鉤部1600が、係止体の船首側の側面側に復帰し、その爪が係止片7に係止されることで、係止体15の脱抜ができなくなる。ここで、把持杆20を手から開放する。そして、このフェンダーフロート10が、例えば、左舷100に取付けられるので、ワイヤ21を、船首側1aの上縁部100aに連繋する。以上の如く、把持杆20を持って、係止体15を、係止筒体6に挿入するだけの所作でよく、船舶1内に着座したまま、安心して取付けができる。また、仮に、海上が荒れる等の緊急時でも、このフェンダーフロート10を、把持杆20を介して、片手で、簡易かつ安心して船舶1に取付け可能であり、重宝すること、安全であること、又は緊急時において、瞬時に取付け得ること、及び/又は手間と経験を要しないこと、等の特徴と、実用性を有する。
また、このフェンダーフロート10の取外しを説明すると、例えば、把持杆20を把持し、フック16の下方を押圧し、鉤部1600の爪を係止片7より脱抜することで、フック16の鉤部1600が係止片7より外れる。その後は、フェンダーフロート10を海面に浮かせるか、又は下に引下げることで、係止体15が、係止筒体6より脱抜する。その後、ワイヤ21を、船首側1aの上縁部100aから開放すれば、作業は終了である。この取外しの作業には、前述の取付けと同様に、通常時、又は緊急時において、瞬時に取外し得ること、また手間と経験を要しないこと、等の特徴と、実用性を有する。
また図中23は車輪であり、この車輪23の脚24を、前述の係止体15のように、係止筒体6に挿入可能とする構造であり、この挿入を介して、車輪23を、左右舷100、101に取付ける。この取付けは、係止筒体6への脚24の挿入と、脱抜で行なう構造である。この構造による車輪23の取付け等は、脚24の簡易な挿入等で可能であって、簡便、かつ容易であり、重宝する。しかし、安全と離脱防止を意図して、脚24に、前述のフック16と係止片7を設けることも可能である。そして、この車輪23の取付けと、取外しは、前述の例に準ずる。
図1はフェンダーフロートを船舶の左右舷に取付けた状態の平面図 図2は図1の斜視図 図3はフェンダーフロートを船舶の左右舷に脱抜した状態の斜視図 図4は車輪を船舶の左右舷に取付けた状態の斜視図 図5は図1の使用状態を示した斜視図 図6は船舶に設けた係止筒体に、フックを介して係止体を差込み、かつ把持杆と、バンドを介して、フェンダーフロートを取付ける状態を示した拡大断面模式図 図7は図6の要部の拡大端面断面図 図8は船舶に設けた係止筒体に、フックを介して係止体を差込み、取付けた状態を示した、一部欠截の斜視模式図 図9は図8の側面図 図10は図8の一部欠截の分解斜視図 図11は図10の側面図
符号の説明
1 船舶
1a 船首側
1b 船尾側
1c 連結パーツ
100 左舷
100a 上縁部
101 右舷
101a 上縁部
2 クッション材
3 ベース
300 板部
301 折曲げ部
5 止め具
6 係止筒体
6a 上方向
6b 下方向
6c 側面側
7 係止片
10 フェンダーフロート
11 バンド
12 ブラケット
1200 収れん部
15 係止体
16 フック
17 スプリング
18 取付け軸
1600 鉤部
20 把持杆
21 ワイヤ
23 車輪
24 脚
H 隙間
H1 間隔
H2 三角領域

Claims (6)

  1. 船舶の左右舷の対峙位置に、それぞれ設けられた多目的用の対の係止筒体と、この対の係止筒体に、差込み可能な対の係止体とを設け、前記左右舷にそれぞれ設けられる対のフェンダーフロートに捲装したバンドに前記各係止体を取付け、このバンド、係止体、並びに係止筒体を介して、前記対のフェンダーフロートを、前記左右舷の対峙位置に、それぞれ設ける構成のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置。
  2. 請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
    前記係止体に、スプリングを介在してフックを設け、このフックが、前記係止筒体の係止片に係脱自在とし、かつ前記係止体とバンドとの間に設けたブラケットを介して、前記フェンダーフロートを、左右舷の対峙位置との間に間隔を設けて取付けることを可能とする構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置。
  3. 請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
    前記係止体に、スプリングを介在して設けたフックは、この係止体の船首側の側面に、取付け軸を介して設け、このフックの鉤部が、このスプリングの付勢力を介して、係止体の船主側の側面に添接する構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置。
  4. 請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
    前記フェンダーフロートの船舶側に、前記バンドを介して、把持杆を付設する構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置。
  5. 請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
    前記船舶が、組立て式のクラフトボートとする構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置。
  6. 請求項1に記載のフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置であって、
    前記フェンダーフロートは、その船首側が、船尾側に対して、上向き傾斜状態で取付けられる構成としたフェンダーフロートを利用した船舶用のフェンダーフロート装置。
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