JP2009190402A - 印刷機の印刷機構用シリンダ並びにそのようなシリンダの印刷スリーブを交換する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】
印刷スリーブが簡単且つ迅速に交換できる印刷機構のシリンダを創作すること。
【解決手段】
印刷機の印刷機構用シリンダは、第一と第二固定要素（８、８’）が互いに間隔をおいて配置されていて、交換可能な印刷スリーブ（６）が支承されている支持軸（５）を備え、印刷スリーブ（６）を固定解放するためにそれぞれに第一或いは第二固定要素（８、８’）と共働する第一と第二伝動要素（１３、１３’）を備えている。この支持軸（５）が中空軸として形成されている。その中空軸の内部には両伝動要素（１３、１３’）と作用連続された操作装置（３０）が配置されていて、この操作装置が両固定要素（８、８’）を固定解放するために少なくとも一つの調整可能なエネルギー貯蔵要素（３２）を有する。
【選択図】 図２

Description

この発明は、第一と第二固定要素が互いに間隔をおいて配置されていて、交換可能な印刷スリーブが支承されている支持軸を備え、印刷スリーブを固定解放するためにそれぞれに第一或いは第二固定要素と共働する第一と第二伝動要素を備える印刷機の印刷機構用シリンダに関する。さらに、この発明は、そのようなシリンダの印刷スリーブを交換する方法に関する。

相互に連続する異なった印刷塗布では、印刷機械が適切に装備を換えられる、即ち印刷機構のシリンダが交換されなければならない。シリンダのこの費用のかかる交換を避けるために、今日ではシリンダコアとして形成された回転可能な支持軸とコアに分離可能に固定されて印刷版を支持する印刷スリーブとを有するシリンダが使用される。この所謂スリーブ技術では、シリンダが印刷スリーブを組立て或いは分解するために印刷機構から取り除かれる必要がない。唯一個のシリンダコアとそれに適合された数の異なった印刷スリーブとにより印刷機の種々の作業幅と印刷画像長さが比較的簡単に実現され得る。

上記種類のシリンダはスペイン実用新案第１０６５６５４号明細書（特許文献１）によって知られていた。このシリンダでは、支持軸がその端部で両側に僅かな直径の軸ジャーナルを備えている。軸ジャーナル上にはそれぞれに一つの軸方向力作用の際に半径方向に拡張してそれにより印刷スリーブを支持軸に固定する固定要素が着座する。固定要素を軸方向に作用させるために、軸ジャーナル上にはそれぞれに一つの固定ナットが配置されていて、固定要素の軸方向運動がそれぞれに一つの軸受けによって内方に制限される。支持軸上のそのような印刷スリーブの確実な固定のため且つ良い印刷品質を維持するために、十分な心合せ並びに支持軸から印刷スリーブへの一定のトルク伝達が保証される。けれども、これは固定要素の両側別々の作用の際に非常に作業労力がかかって、決して自動化できない。

オフセット印刷における異なった印刷画像長さを製造する印刷機構がドイツ特許出願公開第１９９５５０８４号明細書（特許文献２）から知られている。この装置では、完全回転オフセット印刷機のシリンダコア上には印刷スリーブとして形成された版部材が企図された印刷画像長さに一致して異なった直径を備えて移動される。シリンダコアがその軸端により両側で一つの機械ハウジング内に支承されている。シリンダコアの駆動側が浮上して支承されていて、他の側が支持位置から取り除かれ得る軸受を有し、それにより印刷スリーブを交換する操作側として形成されている。両側軸受を取り除く際には、印刷機械ハウジングの壁には適切な開口が解放されていて、その開口を通して印刷スリーブの交換が行われる。印刷スリーブを拡張してシリンダコア上を移動できるために、シリンダコアが空気軸線として形成されて、印刷スリーブがその内面には圧縮性層を備えなければならない。けれども、そのような圧縮性層は、印刷スリーブがオフセット印刷にて高いライン力に基づいて、即ち接触ラインにおけるシリンダの大きな押圧力のために同心円状態に外部へ押圧される欠点を有する。これは印刷において調整の変更やそれに伴う重大な問題をもたらす。

ドイツ特許出願公開第１９５３４６５１号明細書（特許文献３）により間接的印刷用の印刷機構が知られていて、印刷スリーブが印刷媒体により膨張するシリンダコアの周辺によって或いはこのシリンダコア周辺と印刷スリーブの間に配置された円錐状環状固定要素によって固定されている。そのような環状固定要素は無論、十分な循環精度を有しなく、組み立て／分解するのに比較的に労力（費用）がかかる。他方では、膨張できる周辺を備えるシリンダコアが必然的に適切な印刷媒体用の中空空間を有する。この際に印刷媒体の印刷廃棄物を生じるならば、印刷スリーブがすぐにシリンダコアから解放され、それが印刷処理の著しい障害をまねき得る。さらに、そのようなシリンダコアが必要な剛性と印刷スリーブを固定するのに必要な変形性との間に協調を作り出す。

欧州特許出願公開第１４４２８８３号明細書（特許文献４）は、エンボス技術から由来する固定シリンダ並びにエンボスローラ用の円筒状エンボス型を固定する適切な方法に向けられている。固定シリンダは駆動軸並びにそれぞれに一つの固定装置に固定された固定スリーブによる駆動軸の二つの外部に位置する一つの軸段部を包含し、同様にスリーブと呼ばれていて管状エンボス型を支持する。第一固定装置が軸方向外方に調整ナットによって作用され、その間に軸方向内方にスペーサ管が当接する。スペーサ管が他端に第二固定装置に接続されていて、この固定装置が軸方向外方に大きな直径により形成された別の軸段部によって制限される。調整ナット或いはスペーサ管による軸方向圧縮の際に、固定装置が半径方向に拡張して、エンボス型を備える或いはエンボス型無しに解放された固定シリンダを駆動軸に固定する。この際にエンボス型の解放（取外し）は一時的拡張によって圧縮空気により促進される。けれども、固定スリーブの追加的配列と必要条件、エンボス型を空気クッションにより拡張することは、比較的労力（費用）のかかる装置やそのような方法をまねき得る。その上、固定スリーブを固定する際にまず最初に調整ナットにより直接に作用された第一固定装置が半径方向に拡張される。それにより駆動軸の軸段部と固定スリーブの固定が行われるので、その上に直接に第一固定装置が軸方向に固定され、それ以上の力伝動が第二固定装置には排除されている。それにより固定スリーブとそれによりエンボス型とが片面のみに十分に固定され得て、それが次のエンボス過程を適切に制限されるか、或いは全く不可能とされるという危険が生じる。

スペイン実用新案第１０６５６５４号明細書 ドイツ特許出願公開第１９９５５０８４号明細書 ドイツ特許出願公開第１９５３４６５１号明細書 欧州特許出願公開第１４４２８８３号明細書

この発明の課題は、印刷スリーブが簡単且つ迅速に交換できる前記種類のシリンダを創作することである。それにもかかわらずに、良好な印刷品質が保証される。特に、印刷スリーブの固定と解放が簡単に自動化できる。その上、印刷スリーブを交換させる適切な方法が上げられている。

この発明によると、これは、支持軸が中空軸として形成され、その内部に両伝動要素と作用接続された操作装置が配置されていることにより、解決される。その上、操作装置が両固定要素を固定解放する少なくとも一つの調整可能なエネルギー貯蔵要素を有する。

この発明の再現によると、操作装置とエネルギー貯蔵要素用の調整要素が接続されている。それにより唯一の作用要素、即ち調整要素の回転運動から生じる力が均一に両固定要素に伝達され得て、そのことが調整要素の作用の種類に応じて印刷スリーブを支持軸上に固定させるか、或いはこの支持軸から解放させる。

支持軸が印刷スリーブにより固定されないならば、両固定要素がその内径や外径には支持軸或いは印刷スリーブに対する遊び適合を有する。伝動要素により発生される軸方向力の作用によって両固定要素の半径方向拡張が増大される、即ちその内径が減少され且つ外径が増大される。それにより固定要素と支持軸或いは支持軸に挿入された印刷スリーブの間に力伝達を生じ、印刷スリーブが支持軸上にしっかりと固定される。

印刷スリーブを交換するために、まず最初にシリンダの駆動部が遮断されて、引き続いて調整要素が操作装置を調整される、即ちエネルギー貯蔵要素並びに両固定要素が緩和されるように緩められる。それにより力伝達接続から再び遊び適合となる、というのは、そこまでは使用された印刷スリーブが容易に取り除かれ、適切な開口を通して印刷機構のハウジング内に輸送されて、他の印刷スリーブが引き上げられ得るからである。錠止めされて、調整要素が再び適切に調整されて、その際に更に操作装置に引き上げられ、それによりエネルギー貯蔵要素並びに両固定要素と印刷スリーブが支持軸上に固定される。

この形式では、それにもかかわらずに、支持軸上の確実な固定では印刷スリーブの簡単な交換が実現されて、それにより同時に良好な印刷品質用の必要条件が形成される。その上、駆動軸が印刷スリーブを交換するために必要な構成部材によってその剛性を制限されない。エネルギー貯蔵要素の使用に基づいて緊張された状態も、解放された状態も、エネルギーが外部からシステムへもたらされないので、シリンダが頑強である。

この発明の構成態様では、操作装置が駆動側或いは両側に支持軸から外へ突き出す端部材を有し、その端部材には調整要素並びにエネルギー貯蔵要素が配置されている。調整要素とエネルギー貯蔵要素の間では端部材上にケースが配置され、駆動側にこのケースに滑り軸受が配置されている。このケースには軸方向に整合された長孔が形成されていて、それには操作装置の端部材と連結されたピンが係合している。その上、調整要素が固定ナットとして形成されていて、端部材の外部ねじ上に配置されている。端部材のこの配置と構成により好ましくは調整要素の操作が一面から可能とされる。これは手動により行われ得るか、或いは自動化され得る。ケースの構成と配列によって、特にエネルギー貯蔵要素を予め固定するために、操作装置が両固定要素に逆らって回転されるときに、エネルギー貯蔵要素と調整要素の直接接触が回避される。それにより摩擦損失が減少され、調整要素或いはエネルギー貯蔵要素における摩耗現象が減少される。端部材の外部ねじ上に着座する固定ナットとしての調整要素の構成により、調整要素を操作し、それにより印刷スリーブを支持軸上へ固定するか、或いは支持軸から解放する簡単な可能性が与えられる。

この発明の別の構成態様では、支持軸が駆動側或いは両側軸端並びにシリンダの間に配置されたそれぞれに一つの延長部を有し、伝動要素が延長部の連続窪みに配置されている。伝動要素と両固定要素の間には、支持軸の延長部上にそれぞれに一つの固定円板が配置されている。支持軸の延長部が伝動要素と固定円板の配列用の好ましい場所を創作し、固定円板が伝動要素から出発する固定力を均一に両固定要素上に分布される。

この発明の別の構成態様では、駆動側或いは両側軸端には、半径方向に支持軸と操作装置の間に自由空間が形成されていて、その自由空間に固定スリーブが軸方向に移動自在にエネルギー貯蔵要素と固定スリーブの外端に形成された操作装置の肩部の間に配置されている。操作装置と固定スリーブの一部材構成に比べて、この発明のこの構成態様は主として仕上げ技術的利点を有する。

この発明の次の構成態様では、伝動要素がそれぞれに一つの内ケースとその内ケースを半径方向外方に錠止めする一つの外ケースとを有する。この内ケースは固定要素によって操作装置と連結されて、操作装置が固定要素の貫通開口を有する。第一伝動要素の領域には固定スリーブが、そして第二伝動要素の領域には操作装置がそれぞれに一つの半径方向外方に向いた窪みを有し、その窪みにはそれぞれの伝動要素の内ケースが中に突き出す。それにより両固定要素が好ましくは唯一個の調整要素の操作によって均一に固定力を作用され得る。

この発明の別の構成態様では、調整要素が操作装置への軸方向運動を逆らって固定可能に形成されて、操作装置が回転しなく支持軸と連結され、支持軸と平行にシリンダ用の一つの駆動軸がハウジング内に配置されていて、支持軸と駆動接続されている。印刷機構のハウジングには外し可能な保持要素が配置され、調整要素には保持要素用収納装置が配置されている。この場合には、収納装置が若干のピンとして形成されていて、それらピンが保持要素に向いた調整要素の表面上に配置されている。保持要素が空気シリンダと連結されて好ましくはこの空気シリンダ上に着座する。

それにより簡単な保守乏しい解決手段が操作装置の回転に逆らって調整要素を固定するように与えられる。この装置によって支持軸が印刷スリーブの解放の際に並びに固定の際に回転方向と値に関して定義されて回転される。この場合には、支持軸の回転運動から生じる力が均一に固定要素上に伝達される。

細部には、印刷スリーブを交換するために、まず最初にシリンダの駆動が遮断されて、引き続いて調整要素が回転に逆らって操作装置に固定される。その後にシリンダの駆動が再び遮断され、支持軸並びに操作装置は、エネルギー貯蔵要素も、両固定要素も緩められるように回転されるので、印刷スリーブと支持軸の回転しない結合が解放される。その上、シリンダの駆動が遮断され、印刷スリーブが支持軸から引き抜かれ、印刷機構のハウジングの開口を通して輸送され、他の印刷スリーブを引き上げられる。その後に軸受シールドが再び出口状態に旋回される、即ち開口が閉鎖される。引き続いて、シリンダの駆動が新たに接続されていて、支持軸並びに操作装置が前もって選択された回転方向と反対に旋回され、エネルギー貯蔵要素及び両固定要素と印刷スリーブが支持軸上に固定される。錠止めして、シリンダの駆動が遮断され、調整要素の固定が解放される。

シリンダの駆動軸を介して印刷スリーブの固定と解放が行われ、この駆動軸を介して並びにこの駆動軸と連結された評価制御ユニットによって固定力が調整できるから、この部分処理が好ましくは自動化され得る。

この発明の別の構成態様では、支持軸の駆動側軸端が浮上して支承され、両側軸端が支持位置から取り除きできる軸受を有する。この軸受は軸受シールドによりハウジング内に支持され、軸受シールドがハウジングから外へ旋回可能に形成されている。そのために、軸受シールドが旋回軸受を有する。

この発明の別の構成態様によると、両前側における印刷スリーブがそれぞれに一つの一体的支持リングを有し、両固定要素が支持軸とそれぞれの支持リングの間に配置されている。この場合には、支持リングには組立て収納部が形成されている。特に好ましくは、シリンダの内部には、少なくとも一つの別の支持要素が配置され、両固定要素の間に心合せスリーブが支持軸上に配置されている。そのような前側支持リングを備えた印刷スリーブは比較的にねじり剛性があり、それ故に、特に簡単に輸送されて交換される。組立て収納部、別の支持要素と心合せスリーブがその交換中に印刷スリーブの簡単な取扱いを可能とする。

最終的にエネルギー貯蔵要素が皿ばねパケットを有する。

印刷スリーブの交換の際にシリンダを備えるオフセット印刷機の印刷機構の部分的斜視表示を示す。 固定された印刷スリーブを備えるシリンダを通る断面を側面図で示す。 図２による駆動側の拡大した表示を示す。 図２による操作側の拡大した表示を示す。

この発明は、次に、明細書に上述しないすべての細部に関して示されている図面を参照して実施例に基づいて説明される。

図１は、オフセット印刷機の印刷機構１のこの発明の理解のために実質的構成部材に限定された側面図を示す。この印刷機構１はとにかく一つのシリンダ２を備えていて、ここでは例えば転写シリンダが図示されている。この転写シリンダはシリンダ２を支持するために役立つ二つの側面部材４、４’を備えるハウジング３を有する。更に同様に、版シリンダと逆圧シリンダ並びにインク機構や湿し機構のような印刷機構１に属する構成部材がより良い見通しの良さの理由から図示されていない。

シリンダ２は支持軸５として形成されたシリンダコアから成り、このシリンダコアと、印刷スリーブ６として形成された版部材が分離自在に連結される。印刷スリーブ６が両前側にそれぞれに一つの一体支持リング７、７’を有し、支持リングが組立てられた状態で支持軸５に着座して固定ケースとして形成された第一或いは第二固定要素８、８’によって支持軸５に回転しなく固定されている（図２）。固定されていない状態には、両固定要素８、８’が内外に円筒状に形成されている。支持軸５の一方の側面が駆動部９と連結され、それ故、駆動側１０として示され、支持軸５の他方の側面が操作作業並びに保守作業のために少なくとも一時的に接近でき、それにより操作側１０’が上述される（図１）。

図２に図示されるように、支持軸５がシリンダ２の上に延びていて、即ち支持軸が両側にそれぞれに一つの軸ジャーナルとして形成された軸端１１、１１’並びにシリンダ２と軸端１１、１１’の間に軸方向に配置された一つの延長部１２、１２’を有する。駆動側並びに両側延長部１２、１２’上には、つまみとして形成された一つの伝動要素１３、１３’が配置されていて、伝動要素がそれぞれに一つの延長部１２、１２’上に着座する固定円板１４、１４’を介してそれぞれの固定要素８、８’に軸方向に作用する。延長部１２、１２’上の配列に選択的に、伝動要素１３、１３’がシリンダ２の内部にも配置されている。

軸方向内方には両固定要素８、８’がそれぞれに一つのスペーサ円板１５、１５’によって固定されていて、スペーサ円板が適切な安全リングにより保持されている（図３、４）。

シリンダ２が支持軸５と平行に配置された駆動軸１７を介して駆動されていて、駆動軸１７に着座するピニオン１８が一段状前歯車伝動装置を形成して駆動側軸端１１に固定した歯車１９と噛み合う（図３、４）。その上、駆動軸１７がモータとして形成された駆動部９と連結されている（図１）。

駆動側軸端１１には、支持軸５を側面部材４に支持する二つの軸受２０、２１が配置されていて、玉軸受或いはニードル軸受として形成されている。この軸受２０が溝ナット２２によって駆動側軸端１１に保持され、軸受２１が軸端１１と延長部１２の間に形成された軸肩部２３により保持される（図３）。両側軸端１１’が二つのシリンダロール軸受から形成されて支持軸５を側面部材４’に支持する軸受２４を支持し、この軸受が軸方向に同様に溝ナット２２’と軸肩部２３’により保持されている（図４）。両側軸受２４或いはその軸受シールド２５がその支持位置から取り外し可能に、例えば離れ旋回可能に形成されている。図１は軸受シールド２５をその解放位置に示し、この位置では軸受シールドが旋回軸受２６を中心に離れ旋回されていて、それにより印刷スリーブ６の交換に役立つ開口２７を側面部分４’に解放させる。この状況では、シリンダ２或いはその支持軸５がハウジング内に軸受２０、２１を介して片面で支持される、即ち浮上して支承されている。軸受シールド２５を解放するか、或いは閉鎖するために、この軸受シールドは側面部分４’の適切な錠止め要素２９用の収納要素２８を備えている。

支持軸５は中空軸として形成されていて、その内部に回転しなく支持軸５と連結されて限定されて前後に移動できて引張棒として形成された操作装置３０を受けていて、操作装置が支持軸５から外へ突き出して駆動側端部材３１を有する。操作装置３０の端部材３１には、エネルギー貯蔵要素３２が着座し、このエネルギー貯蔵要素が皿ばねパケット３３を有する（図３）。このエネルギー貯蔵要素３２が駆動側で固定ナットとして形成された調整要素３４により保持され、調整要素が端部材３１の外部ねじ３５上に配置されている。それにより調整要素３４と操作装置３０が軸方向に相対的に互いに移動自在に形成されている。皿ばねパケット３３に対して選択的に、他の機械式或いは空気式エネルギー貯蔵要素が使用され得る。

同様に、端部材３１には、調整要素３４とエネルギー貯蔵要素３２の間にケース３６があり、駆動側でケース３６には滑り軸受３７が配置されている。ケース３６にはその軸方向運動を可能として軸方向に整合された長孔３８が形成されていて、その長孔には操作装置３０と連結されたピン３９がケース３６を回転に逆らって確実に係合する。滑り軸受３７の詳細に図示されていない滑り面には相対運動が印刷スリーブ６の固定と解放の際に固定する調整要素３４と操作装置３０と一緒に回転するケース３６との間に生じる。それにより摩擦損失が減少され得て、調整要素３４或いはエネルギー貯蔵要素３２における摩耗現象が減少され得る。

駆動側軸端１１と延長部１２の領域では、支持軸５が大きな内径を有し、操作装置３０がシリンダ２の領域における場合よりも小さい外径を有する。この形式にて駆動側に発生されて支持軸５と操作装置３０の間の半径方向自由空間には、駆動側の第一固定要素８の作用に役立つ固定スリーブ４１がエネルギー貯蔵要素３２と第一固定要素８の間で移動自在に配置されている。固定スリーブ４１は二部材で形成されている、即ち固定スリーブがエネルギー貯蔵要素３２に接続されている第一スリーブ部材４１ａと駆動側伝動要素１３の領域に配置された第二スリーブ部材４１ｂとを有し、しかし、同様に一部材で形成され得る。第二スリーブ部材４１ｂが操作装置３０の肩部４２の駆動側で残りの自由空間２０まで駆動側伝動要素１３を通して延びている。エネルギー貯蔵要素３２の両側には、固定スリーブ４１と操作装置３０の間に操作装置３０用の心合せスリーブ４３が配置されている。

駆動側伝動要素１３は支持軸５の延長部１２の連続受容部４４に取り付けられて操作装置３０上に着座する。伝動要素１３は二部材で形成されている、即ち内ケース４５とこれを半径方向外方に錠止めする外ケース４６とを有する。内ケース４５がねじとして形成された固定要素４７によって操作装置３０と連結されていて、操作装置３０が固定要素４７用の長孔状貫通開口４８を有する。第二スリーブ部材４１ｂが半径方向外方に向いた受容部４９を備えていて、その受容部には駆動側伝動要素１３の内ケース４５が係合する。エネルギー貯蔵要素３２と固定スリーブ４１による適切な力作用の際に駆動側伝動要素１３の内ケース４５が軸方向に固定スリーブ４１に対して移動されるので、この内ケースが駆動側の第一固定要素８を軸方向に作用させる。

両側の伝動要素１３’が類似に形成されている。けれども、その内ケース４５’が操作装置３０の外方に向いた受容部４９’に着座し、この受容部により軸方向に作用される（図４）。

ハウジング、即ちその駆動側の側面部材４には、平らな棒として形成された保持要素５０が固定されて空気シリンダ５１によって調整要素３４の方向に外し可能に形成されている。この調整要素３４が保持要素５０用受容装置５２を有し、この受容装置が保持要素５０に向いた表面５３と複数のその面に配置されたピン５４とから成る。

印刷スリーブ６を交換するために、まず最初にシリンダ２の駆動部９が遮断されている。シリンダ２の停止状態後に保持要素５０が空気シリンダに向いた表面５３に衝突してピン５４と作用するまで空気シリンダ５１によって調整要素３４の方向に外される。

調整要素３４がこの形式では回転に逆らって維持された後に、シリンダ２の駆動部９が新たに接続されて、それにより支持軸５が操作装置３０とその上に配置されたエネルギー貯蔵要素３２と一緒に駆動軸１７と前歯車伝動装置を介して定義されて回転し、即ち調整要素３４が端部材３１の外ねじ３５上で緩められ、エネルギー貯蔵要素３２が緩和される。この場合には、一方では操作装置３０が操作側１０’の方向に移動し、他方では固定スリーブ４１が緩和したエネルギー貯蔵要素３２によってもはや操作側１０’の方向に作用されない。この形式では、前もって発生する応力が操作装置３０と固定スリーブ４１により解放され、伝動要素１３、１３’並びにこれら伝動要素に隣接する固定円板１４、１４’が緩められる。それにより軸方向圧力が両固定要素８、８’上で終了されるので、その半径方向拡張が再び出発値に減少され、印刷スリーブ６或いは支持リング７、７’と両固定要素８、８’の間に並びにこれら固定要素と支持軸５の間にそこまでは生じる摩擦適合の代わりに遊び適合を調整する。

受容要素２８から錠止め要素２９を解放した後に軸受シールド２５が旋回軸受２６を中心に旋回される。それにより開口２７が解放されて、印刷スリーブ６が交換のために準備している（図１）。印刷スリーブがこの開口２７を通して取り除かれ、別の圧力のために必要な他の印刷スリーブに対して交換される。その後に軸受シールド２５が出発状態に旋回される、即ち開口２７が再び閉鎖される。印刷スリーブ６の本来の引抜き或いは差し込みが手動或いは図示されていない補助装置によって行われる。この場合には、両側の伝動要素１３’の外ケース４６が印刷スリーブ６用の心合せ機能を引き受ける。その上、両固定要素８、８’の間に心合せスリーブ５５が支持軸５上に配置されていて、支持リング７、７’には適切な組立て受容部５６、５６’が形成されている。最終的にシリンダ２の内部に別の支持要素５７が配置され得る（図２）。

他の印刷スリーブ６を支持軸５上に固定するために、そこまでは使用された印刷スリーブ６の分解の際と同じ方法行程が駆動軸１７、支持軸５と操作装置３０と反対回転方向にのみ繰り返される。操作装置３０の回転の際には、この装置が駆動側に配置された調整要素３４の方向に移動され、この際にエネルギー貯蔵要素３２が固定される。それにより予め固定されたエネルギー貯蔵要素３２が固定スリーブ４１或いはそのスリーブ部材４１ａ，４１ｂが操作側１０’の方向に押圧し、それにより伝動要素１３の内ケース４５が軸方向に作用される。この軸方向印刷力が駆動側固定スリーブ４１に伝達されて、この固定スリーブが両側に固定された第一固定要素８を軸方向にされるので、これが半径方向に拡張され、この際に印刷スリーブ６が駆動側で支持軸５に固定される。

支持軸５と操作装置３０の回転の際に、両側に配置された第二固定要素８’が操作装置３０の受容部４９’に案内された両側伝動要素１３’の内ケース４５’を通して且つ固定円板１４’を介して軸方向に向いた張力を作用され、それで圧縮され、それにより印刷スリーブ６が同時にその駆動側応力まで両側に支持軸５により固定される。錠止めして、シリンダ２の駆動部９が遮断されて、調整要素３４の固定が解放され、その後に印刷機構１が再び準備できている。

その上、支持軸５と操作装置３０の必要な回転数が明白に固定されている。これが例えば駆動部９の回転発生器の評価によって或いは調整要素３４の誘導接近センサーを介して検出された軸方向調整値の評価によって検出され得る。エネルギー貯蔵要素３２の種類と調整要素３４の接近モーメント並びに両固定要素８、８’の寸法によって伝達できるモーメントが原理的には任意に上昇され得る。

印刷スリーブの固定と解放の全過程が自動的に行われ、図示されていない評価制御ユニットによって制御されて監視される。既に上述したように、そのために調整要素３４の位置が検出される。その上、印刷スリーブ６の位置と存在が検出され、同様に接近センサーを介して或いは高周波数確認システム（ＲＦＩＤ）によって検出される。そのシステムにより当然に制御用の別の入力量が検出され得て、例えばシリンダ（例えば転写シリンダ、版シリンダ）の種類或いはその直径が検出され得る。

支持軸５の適切に逆構成の際に、即ち端部材３１と調整要素３４並びに操作側１０’上のエネルギー貯蔵要素３２の配列の際に印刷スリーブ６の解放と固定が直接に操作人によって行われ得る。この場合には、調整要素３４における空気シリンダ５１と適切な受容装置５２並びに上記制御を含めて保持要素５０の企図が必要ない。同様に、必要な作業行程の数が減少されるので、シリンダ２の駆動部９の遮断と印刷機構１の解放後に調整要素３４が操作装置３０上で緩められて、エネルギー貯蔵要素３２と両固定要素８、８’を緩める。その後に印刷スリーブ６が支持軸５から引き抜かれ得て、他の印刷スリーブ６が引き上げられ得る。錠止めして、調整要素３４が新たに操作装置３０上に固定され、この形式でエネルギー貯蔵要素３２並びに両固定要素８、８’と印刷スリーブ６が支持軸５上に固定される。開口２７の閉鎖後に印刷機構１が準備できている。

１．．．．．印刷機構
２．．．．．シリンダ
３．．．．．ハウジング
４、４’．．．側面部材
５．．．．．支持軸
６．．．．．印刷スリーブ
７、７’．．．支持リング
８、８’．．．固定要素
９．．．．．駆動部
１０．．．．駆動側
１０’．．．操作側
１１、１１’．．．軸端
１２、１２’．．．延長部
１３、１３’．．．伝動要素
１４、１４’．．．固定円板
１５、１５’．．．スペーサ円板
１７．．．．駆動軸
１８．．．．ピニオン
２５．．．．軸受シールド
２７．．．．開口
２８．．．．受容要素
２９．．．．錠止め要素
３０．．．．操作装置
３１．．．．端部材
３２．．．．エネルギー貯蔵要素
３４．．．．調整要素
４１．．．．固定スリーブ
５０．．．．保持要素
５１．．．．空気シリンダ
５２．．．．受容装置

Claims (26)

1. 第一と第二固定要素（８、８’）が互いに間隔をおいて配置されていて、交換可能な印刷スリーブ（６）が支承されている支持軸（５）を備え、印刷スリーブ（６）を固定解放するためにそれぞれに第一或いは第二固定要素（８、８’）と共働する第一と第二伝動要素（１３、１３’）を備える印刷機の印刷機構用シリンダにおいて、支持軸（５）が中空軸として形成されていて、その中空軸の内部には両伝動要素（１３、１３’）と作用連結された操作装置（３０）が配置されていて、この操作装置が両固定要素（８、８’）を固定し且つ解放するために少なくとも一つの調整可能なエネルギー貯蔵要素（３２）を有することを特徴とするシリンダ。
2. エネルギー貯蔵要素（３２）用の調整要素（３４）が操作装置（３０）と連結されていることを特徴とする請求項１に記載のシリンダ。
3. 操作装置（３０）が支持軸（５）から外へ突き出す端部材（３１）を有し、調整要素（３４）が端部材（３１）上に配置されていることを特徴とする請求項２に記載のシリンダ。
4. 端部材（３１）上にエネルギー貯蔵要素（３２）が配置されていて、調整要素（３４）とエネルギー貯蔵要素（３２）の間にケース（３６）が配置され、並びに駆動側でケース（３６）に滑り軸受（３７）が配置されていることを特徴とする請求項３に記載のシリンダ。
5. ケース（３６）には軸方向に整合された長孔（３８）が形成されていて、その長孔には端部材（３１）と連結されたピン（３９）が係合することを特徴とする請求項４に記載のシリンダ。
6. 調整要素（３４）が固定ナットとして形成されていて、端部材（３１）の外ねじ（３５）上に配置されていることを特徴とする請求項３乃至５のいずれか一項に記載のシリンダ。
7. 支持軸（５）が駆動側軸端（１１）を備える駆動側（１０）と両側軸端（１１’）を備える操作側（１０’）並びに軸端（１１、１１’）とシリンダ（２）の間に配置された延長部（１２、１２’）を有し、伝動要素（１３、１３’）が延長部（１２、１２’）の連続受容部（４４、４４’）に配置されていることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか一項に記載のシリンダ。
8. 延長部（１２、１２’）上で伝動要素（１３、１３’）とそれぞれの固定要素（８、８’）との間に一つの固定円板（１４、１４’）が配置されていることを特徴とする請求項７に記載のシリンダ。
9. 駆動側或いは両側軸端（１１、１１’）には、半径方向に支持軸（５）と操作装置（３０）との間に一つの自由空間（４０）が形成されていて、その自由空間（４０）内に固定スリーブ（４１）が軸方向に移動自在にエネルギー貯蔵要素（３２）と操作装置（３０）の固定スリーブ（４１）の他端に形成された肩部（４２）との間に配置されていることを特徴とする請求項７或いは８に記載のシリンダ。
10. 伝動要素（１３、１３’）がそれぞれに一つの内ケース（４５、４５’）とこれらを半径方向外方に錠止めする一つの外ケース（４６、４６’）とを有し、内ケース（４５、４５’）が固定要素（４７、４７’）によって操作装置（３０）と連結されていて、操作装置（３０）が固定要素（４７、４７’）用の貫通開口（４８）を有することを特徴とする請求項１乃至９のいずれか一項に記載のシリンダ。
11. 第一伝動要素（１３）の領域では、固定スリーブ（４１）が、第二伝動要素（１３’）の領域では、操作装置（３０）が一つの半径方向外方に向いた受容部（４９、４９’）を有し、その受容部にはそれぞれの伝動要素（１３、１３’）の内ケース（４５、４５’）が中に突き出すことを特徴とする請求項１０に記載のシリンダ。
12. 支持軸（５）の駆動側軸端（１１）が浮上して支承されていて、両側軸端（１１’）が支持位置から取り外し可能な軸受（２４）を有することを特徴とする請求項７乃至１１のいずれか一項に記載のシリンダ。
13. 軸受（２４）が軸受シールド（２５）により印刷機構（１）のハウジング（３）内で支持されていて、軸受シールド（２５）がハウジング（３）から外へ旋回自在に形成されていることを特徴とする請求項１２に記載のシリンダ。
14. 軸受シールド（２５）が旋回軸受（２６）を有することを特徴とする請求項１３に記載のシリンダ。
15. 印刷スリーブ（６）が両前側面にはそれぞれに一つの一体支持リング（７、７’）を有し、固定要素（８、８’）が支持軸（５）とそれぞれの支持リング（７、７’）の間に配置されていることを特徴とする請求項１乃至１４のいずれか一項に記載のシリンダ。
16. 支持リング（７、７’）には、組立て受容部（５６、５６’）が形成されていることを特徴とする請求項１５に記載のシリンダ。
17. シリンダ（２）の内部には少なくとも一つの別の支持要素（５７）が配置されていることを特徴とする請求項１乃至１６のいずれか一項に記載のシリンダ。
18. 両固定要素（８、８’）の間には一つの心合せスリーブ（５５）が支持軸（５）上に配置されていることを特徴とする請求項１乃至１７のいずれか一項に記載のシリンダ。
19. エネルギー貯蔵要素（３２）が皿ばねパケット（３３）を有することを特徴とする請求項１乃至１８のいずれか一項に記載のシリンダ。
20. 調整要素（３４）が軸方向運動に逆らって操作装置（３０）上に固定可能に形成されていて、操作装置（３０）が回転しなく支持軸（５）と連結されていて、支持軸（５）と平行にシリンダ（２）用の駆動軸（１７）が印刷機構（１）のハウジング（３）内に配置されていて、支持軸（５）と駆動連結されていることを特徴とする請求項２乃至１９のいずれか一項に記載のシリンダ。
21. ハウジング（３）には外し可能な保持要素（５０）が、調整要素（３４）には保持要素（５０）用の受容装置（５２）が配置されていることを特徴とする請求項２０に記載のシリンダ。
22. 受容装置（５２）が若干のピン（５４）として形成されていて、これらピンが調整要素（３４）の保持要素（５０）に向いた表面（５３）上に配置されていることを特徴とする請求項２１に記載のシリンダ。
23. 保持要素（５０）が空気シリンダ（５１）と連結されていることを特徴とする請求項２１或いは２２に記載のシリンダ。
24. 保持要素（５０）が空気シリンダ（５１）上に配置されていることを特徴とする請求項２１乃至２３のいずれか一項に記載のシリンダ。
25. まず最初にシリンダ（２）の駆動部（９）が遮断され、印刷スリーブ（６）と支持軸（５）の回転しない結合が解放され、印刷スリーブ（６）が支持軸（５）から引き抜かれ、印刷機構（１）のハウジング（３）に配置された開口（２７）を通して輸送され、他の印刷スリーブ（６）が供給される前に、支持軸（５）上に引き上げられ、この支持軸と回転しなく連結され、開口（２７）が再び閉鎖されて、請求項１乃至１９のいずれか一項に記載の印刷機の印刷機構（１）において駆動部（９）を備えるシリンダ（２）の支持軸（５）上に配置されている印刷スリーブ（６）を交換する方法において、
    ・シリンダ（２）の駆動部（９）の遮断後に調整要素（３４）が操作装置（３０）上に調整されて、エネルギー貯蔵要素（３２）及び両固定要素（８、８’）を緩和させ、
    ・印刷スリーブ（６）が支持軸（５）から引き抜かれ、他の印刷スリーブ（６）が引き上げられ、
    ・エネルギー貯蔵要素（３２）及び両固定要素（８、８’）と印刷スリーブ（６）を支持軸（５）上に固定するために、調整要素（３４）が調整されることを特徴とする方法。
26. まず最初にシリンダ（２）の駆動部（９）が遮断され、印刷スリーブ（６）と支持軸（５）の回転しない結合が解放され、印刷スリーブ（６）が支持軸（５）から引き抜かれ、印刷機構（１）のハウジング（３）に配置された開口（２７）を通して輸送され、他の印刷スリーブ（６）が供給される前に、支持軸（５）上に引き上げられ、この支持軸と回転しなく連結され、開口（２７）が再び閉鎖されて、請求項２０乃至２４のいずれか一項に記載の印刷機の印刷機構（１）において駆動部（９）を備えるシリンダ（２）の支持軸（５）上に配置されている印刷スリーブ（６）を交換する方法において、
    ・調整要素（３４）がシリンダ（２）の駆動部（９）の遮断後に回転に逆らって操作装置（３０）上に固定され、
    ・シリンダ（２）の駆動部（９）が接続されていて、支持軸（５）及び操作装置（３０）が回転され、エネルギー貯蔵要素（３２）及び両固定要素（８、８’）が緩和され、
    ・シリンダ（２）の駆動部（９）が遮断され、印刷スリーブ（６）が支持軸（５）から引き抜かれ、他の印刷スリーブ（６）が引き上げられ、
    ・シリンダ（２）の駆動部（９）が新たに接続されて、支持軸（５）及び操作装置（３０）が前もって選定された回転方向と反対の回転され、エネルギー貯蔵要素（３２）及び両固定要素（８、８’）と印刷スリーブ（６）が支持軸（５）上に固定され、
    ・錠止めして、シリンダ（２）の駆動部（９）が遮断され、調整要素（３４）が解放されることを特徴とする方法。

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