JP2009190279A - 液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液漏れを正確に判定することができる液体噴射ヘッドの漏れ検査方法を提供する。
【解決手段】第1及び第2の流路26,13とノズル21とを含む液体流路の一方の開口を封止すると共に、他方の開口にチューブ状の連結部材51の係合部54を気密状態で接続し、ホルダ部材11によってシール部材27に付与される押圧力を、ホルダ部材11に貯留部材を装着したときにシール部材27に付与される押圧力以下とした状態で、連結部材51を介して液体流路内に流体を供給するか又は液体流路内を吸引して液体流路内を所定圧力とし、その後の液体流路内の圧力変化に基づいて液体流路からの液漏れの有無を判定する。
【選択図】図5
【解決手段】第1及び第2の流路26,13とノズル21とを含む液体流路の一方の開口を封止すると共に、他方の開口にチューブ状の連結部材51の係合部54を気密状態で接続し、ホルダ部材11によってシール部材27に付与される押圧力を、ホルダ部材11に貯留部材を装着したときにシール部材27に付与される押圧力以下とした状態で、連結部材51を介して液体流路内に流体を供給するか又は液体流路内を吸引して液体流路内を所定圧力とし、その後の液体流路内の圧力変化に基づいて液体流路からの液漏れの有無を判定する。
【選択図】図5
Description
本発明は、インクジェット式記録ヘッドに代表される液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法に関する。
液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、ノズルに連通する圧力室を有する流路ユニットと、流路ユニットが固定され圧力室に連通するケース流路(第1の流路)を有するヘッドケースとを有する部材(ヘッド部材)と、下面にヘッド部材が取り付けられると共に上面にインクカートリッジ等の液体貯留手段に接続されるインク導入針(インク供給針)が固定されインク導入針とケース流路とを連通するインク導入路(第2の流路)が形成された導入針ユニット(ホルダ部材)とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、製造過程で流路ユニットを構成する部材にクラックが生じることがあり、このクラックからインクジェット式記録ヘッドの外部にインクが漏洩(液漏れ)する等の不具合が生じる虞がある。このため、インクジェット式記録ヘッドを構成する各部材を組み付けた段階で、液漏れが生じていないことを確認するための液漏れ検査が行われている。
特許文献1に記載されているように、液漏れ検査の方法としては、例えば、インク導入口にチューブ部材を気密状態に接続し、このチューブ部材を介して液体流路(インク流路)内を吸引して液体流路内を減圧し、その後の液体流路内の圧力変化によって液漏れの有無を判定する方法がある。
ここで、上述したインクジェット式記録ヘッドの構成においては、一般的に、ヘッド部材とホルダ部材との間には、第1の流路と第2の流路とを気密状態で連通するためのシール部材が配されている。このシール部材は、ヘッド部材及びホルダ部材には固定(接着)されることなく、これらヘッド部材とホルダ部材との間に挟持されている。このため、例えば、ヘッド部材とホルダ部材との組み付け精度が悪いと、ヘッド部材又はホルダ部材とシール部材との間からも液漏れが生じてしまう虞がある。このため、ヘッド部材とホルダ部材とを組み付けた状態で、液漏れ検査を行う必要がある。
このようなヘッド部材とホルダ部材とを組み付けた状態での液漏れ検査にも、上述した特許文献1に記載の液漏れ検査を適用することが考えられる。しかしながら、上述の液漏れ検査方法は、流路ユニットが固定されたヘッド部材に対する液漏れを検出方法であるため、ヘッド部材とホルダ部材とを組み付けた状態での液漏れ検査に、単純に適用しても、以下に説明するようにヘッド部材又はホルダ部材とシール部材との間からの液漏れを正確に検出することができない虞がある。
ホルダ部材にはインクが貯留された貯留部材が搭載されるが、このときホルダ部材がヘッド部材側に若干押し込まれ、ホルダ部材によってシール部材には所定の押圧力が付与された状態となる。このためインクジェット式記録ヘッドは、シール部材に押圧力が付与されていない状態で液漏れが生じなければ勿論問題ないが、上述のようにシール部材に所定の押圧力が付与された状態で液漏れが生じなければよい。
つまりヘッド部材とホルダ部材とを組み付けた状態での液漏れ検査は、シール部材に付与される押圧力を考慮して検査する必要があるが、従来の漏れ検査方法では、この点は考慮されておらず、ヘッド部材又はホルダ部材とシール部材との間からの液漏れを正確に検出することができない虞がある。
なおこのような問題は、勿論、インク滴を噴射するインクジェット式記録ヘッドだけでなく、他の液滴を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、液漏れを正確に判定することができる液体噴射ヘッドの漏れ検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、液滴を吐出するノズルに連通する第1の流路を有するヘッド部材と、液体が貯留される貯留部材に接続される供給針が固定され当該貯留部材が装着される装着部を有すると共に一端側が前記供給針に連通し他端側が前記第1の流路に連通する第2の流路を有するホルダ部材と、前記ヘッド部材と前記ホルダ部材との間に挟持され前記第1の流路と前記第2の流路とを連通する連通口を有するシール部材とを具備する液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法であって、前記第1及び第2の流路と前記ノズルとを含む液体流路の一方の開口を封止すると共に、他方の開口にチューブ状の連結部材を気密状態で接続し、前記ホルダ部材によって前記シール部材に対して所定の押圧力が付与された状態で、前記連結部材を介して前記液体流路内に流体を供給するか又は当該液体流路内を吸引して前記液体流路内を所定圧力とし、その後の前記液体流路内の圧力変化に基づいて当該液体流路からの液漏れの有無を判定することを特徴とする液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法にある。
かかる本発明では、シール部材にかかる押圧力を考慮した状態で液漏れの検査を実施しているため、ヘッド部材及びホルダ部材とシール部材との間からの液漏れを含む、液体流路からの液漏れの有無を正確に判定することができる。
ここで、前記シール部材に付与される所定の押圧力を、前記ホルダ部材に前記貯留部材を装着したときに前記シール部材に付与される押圧力以下とすることが好ましい。特に、前記シール部材に付与される所定の押圧力を、前記ホルダ部材に前記貯留部材を装着したときに前記シール部材に付与される押圧力とすることが好ましい。これにより、液体流路からの液漏れをさらに正確に判定することができる。
また、前記ノズルを封止すると共に前記ヘッド部材を支持し、前記連結部材を前記供給針に向かって移動させて当該連結部材の一端側に前記供給針を嵌合させた後、前記連結部材を前記ホルダ部材から離れる方向に若干移動させることで前記シール部材に所定の押圧力が付与された状態とすることが好ましい。これにより、シール部材に付与される押圧力を比較的容易に調整することができる。
またこのように連結部材を移動させる場合、前記シール部材に付与されている押圧力を、前記ホルダ部材と前記ヘッド部材との間隔に基づいて検出することが好ましい。これにより、シール部材に付与される押圧力を容易且つ正確に調整することができる。
さらに前記連結部材をエアシリンダによって移動させることが好ましい。連結部材の移動を高精度に制御することができ、シール部材に付与される押圧力をより正確に調整することができる。
以下に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
まずは、本実施形態に係る液漏れ検査の対象である液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドの構成について説明する。図1は、インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。
(実施形態1)
まずは、本実施形態に係る液漏れ検査の対象である液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドの構成について説明する。図1は、インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。
図1に示すように、インクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッド)10を構成するホルダ部材の一例であるカートリッジホルダ11は、インクが貯留された貯留手段であるインクカートリッジ(図示なし)が装着されるカートリッジ装着部12を有する。例えば、このカートリッジ装着部12に、ブラックインク及び複数色のカラーインクが充填された各インクカートリッジがそれぞれ装着される。カートリッジホルダ11の底面には、一端が各カートリッジ装着部12に開口し、他端が後述するヘッドケース側に開口する複数のインク連通路(第2の流路)13がそれぞれ形成された管状の流路形成部14が突設されている(図2参照)。
カートリッジホルダ11の上面側、すなわち、カートリッジ装着部12のインク連通路13の開口部分には、インクカートリッジに挿入されインク導入路15aを有する複数のインク供給針15が、インク内の気泡や異物を除去するためのフィルタ16を介して固定されている。
カートリッジホルダ11の下面側には、ヘッド部材17が固定されている。ヘッド部材17は、複数の圧電素子を有する圧電素子ユニット18を収容するための中空箱体状の部材であるヘッドケース19と、このヘッドケース19のカートリッジホルダ11とは反対側の端面に固定される流路ユニット20とで構成されている。流路ユニット20は、複数のノズル21が穿設されたノズルプレート22と、ノズル21に連通する圧力発生室23を含む流路が形成された流路形成基板24と、流路形成基板24のノズルプレート22とは反対面側に固定される振動板25とで構成されている。これらノズルプレート22及び振動板25と流路形成基板24とはそれぞれ接着剤によって接合されている。またヘッドケース19には、一端側が圧力発生室23に連通すると共に他端側がカートリッジホルダ11のインク連通路13に連通するインク供給路(第1の流路)26が設けられている。
これらカートリッジホルダ11とヘッド部材17(ヘッドケース19)との間には、シール部材27及び回路基板28が介装されている。そして、シール部材27はカートリッジホルダ11とヘッド部材17との間に所定の押圧力が付与された状態で挟持されており、シール部材27に設けられたインク連通口27aを介してインク連通路13とインク供給路26とが連通している。すなわちこのシール部材27によってインク連通路13とインク供給路26とが気密状態に接続されている。なおシール部材27は、カートリッジホルダ11及びヘッドケース19の何れにも固定(接着)されることなく、これらカートリッジホルダ11とヘッドケース19との間に挟持されている。
なお、このようにカートリッジホルダ11の下面側に、シール部材27、回路基板28、ヘッド部材17を構成するヘッドケース19及び流路ユニット20を配し、これら各部材の外側に流路ユニット20のノズル21を露出する窓部29を有する枠体30をはめ込み、ネジ31によってカートリッジホルダ11に固定することで記録ヘッド10が形成されている。
以下、このような記録ヘッド10の液漏れ検査方法について説明する。図3は、本発明に係る液漏れ検査方法に用いる液漏れ検査装置の概略構成を示す図である。
液漏れ検査装置50は、図3に示すように、記録ヘッド10のインク供給針15に連結される連結部材51と、接続パイプ52を介して連結部材51に接続される加減圧手段としての真空ポンプ53とを具備する。
連結部材51は、複数の各インク供給針15に対応して設けられるチューブ状の係合部54と各係合部54を繋ぐ連結路55を有する本体部56とを有する。この連結部材51の本体部56には、駆動手段としてのエアシリンダ57が接続されており、連結部材51はエアシリンダ57によって直線移動可能に構成されている。本実施形態では、エアシリンダ57として、例えば、シリンダ58内にピストン59で区画された第1の隔室61と第2の隔室62とを有し、これら第1及び第2の隔室61,62にそれぞれエアを供給する第1及び第2の供給管63,64が接続された複動式のエアシリンダを採用している。
加減圧手段である真空ポンプ53は、検査対象である記録ヘッド10内、具体的にはインク導入路15a、インク供給路(第1の流路)26、インク連通路(第2の流路)13、圧力発生室23、ノズル21等を含むインク流路100を吸引することで、インク流路100内を所定の減圧状態とする。
また液漏れ検査装置50は、接続パイプ52の途中に配されインク流路100内の圧力を検出する圧力センサ65と、記録ヘッド10のヘッド部材17(ヘッドケース19)を支持する支持手段としての把持部材66と、ノズルプレート22のノズル21の列に対応して設けられる凹部67を有するノズル21を封止するキャップ部材68とを具備する。
このような液漏れ検査装置による液漏れ検査方法を、図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、本実施形態に係る液漏れ検査方法を模式的に示す図である。なおカートリッジホルダ11とヘッド部材17(ヘッドケース19)との間には、上述したようにシール部材27と共に回路基板28が挟持されているが、図4及び図5では回路基板の図示は省略する。
まず図4(a)に示すように、複数の各ノズル21を封止すると共に、把持部材66によってヘッド部材17を把持する。本実施形態ではノズルプレート22の表面に、複数の凹部67を有するキャップ部材68を押し当てることによって各ノズル21を封止し、ヘッド部材17の周縁部を把持部材66によって把持している。この把持部材66によってヘッド部材17を把持してヘッド部材17の下方への移動を規制する。また、本実施形態ではノズルプレート22にキャップ部材68を押し当てているため、把持部材66によってキャップ部材68による押圧力でヘッド部材17が上方に移動するのを規制している。
なおノズル21の封止方法は特に限定されず、例えば、ノズルプレート22の表面に粘着フィルム等を貼り付けることによって各ノズル21を封止するようにしてもよい。この場合、ヘッド部材17が上方に移動することはないため、例えば、ヘッド部材17周縁部の下面を所定の支持手段によって支持して、ヘッド部材17の下方への移動のみを規制するようにしてもよい。
次いで、図4(b)に示すように、エアシリンダ57によって連結部材51を記録ヘッド10に向かって移動させて、係合部54をインク供給針15に接続する。すなわちシリンダ58内の第1の隔室61に第1の供給管63からエアを供給し、ピストン59と共に連結部材51を記録ヘッド10に向かって移動させ、各係合部54にインク供給針15を嵌合させる。これにより、連結部材51の連結路55とインク供給針15のインク導入路15aとが気密状態に連通する。
ここで、連結部材51の連結路55とインク供給針15のインク導入路15aとを気密状態に接続するためには、連結部材51の係合部54にインク供給針15を比較的きつく嵌合する必要がある。このため、図4(b)に示すように連結部材51の係合部54にインク供給針15を嵌合させる際には、カートリッジホルダ11にヘッド部材17に向かう方向の強い押圧力がかかり、カートリッジホルダ11はヘッド部材17側に向かって若干押し込まれ、カートリッジホルダ11とヘッド部材17(ヘッドケース19)との間隔が若干狭くなる。すなわち、カートリッジホルダ11とヘッド部材17との間に挟持されているシール部材27が、カートリッジホルダ11によって押し潰された状態となる。
このときシール部材27に付与される押圧力は、貯留部材をカートリッジホルダ11のカートリッジ装着部12に装着した際にシール部材27に付与される押圧力と比べて、はるかに強い。すなわちインク供給針15が係合部54に嵌合される際には、実使用時には付与されることの無い強さの押圧力がシール部材27に付与される。
したがって、仮に実使用時にはカートリッジホルダ11又はヘッド部材17とシール部材27との間から液漏れが生じる場合でも、このような押圧力がシール部材27に付与された状態では、カートリッジホルダ11及びヘッド部材17とシール部材27とが密着し、液漏れが生じない虞がある。つまり、上述のようにシール部材27が押し潰された状態では、液漏れを正確に検出することができない虞がある。
このため本発明では、次のステップで、カートリッジホルダ11によってシール部材27に付与されている押圧力を、カートリッジホルダ11に貯留部材を装着したときにシール部材27に付与される押圧力以下となるようにしている。例えば本実施形態では、図5(a)に示すように、連結部材51をカートリッジホルダ11から離れる方向に若干移動させて、シール部材27に付与される押圧力を調整している。具体的には、エアシリンダ57の第2の隔室62に第2の供給管64からエアを供給することによって、ピストン59と共に連結部材51をカートリッジホルダ11から離れる方向に若干移動させる。これにより、カートリッジホルダ11によってシール部材27に付与される押圧力を調整して、この押圧力がカートリッジホルダ11に貯留部材を装着したときにシール部材27に付与される押圧力以下となるようにしている。
シール部材27に付与される押圧力は、カートリッジホルダ11とヘッド部材17との間隔d1に相関する。すなわち、カートリッジホルダ11とヘッド部材17との間隔d1が狭くなるほどシール部材27に付与される押圧力は大きくなる。このためシール部材27に付与される押圧力は、これらカートリッジホルダ11とヘッド部材17との間隔d1を測定し、その測定結果に基づいて比較的容易に検出することができる。勿論、シール部材27への押圧力の検出方法は、特に限定されるものではない。
次に、図5(b)に示すように、連結部材51を介して真空ポンプ53によってインク流路100内を吸引して、インク流路100内を所定圧力、本実施形態では、所定の減圧状態とする。すなわち圧力センサ65が所定値となるまでインク流路100内を真空ポンプ53によって吸引する。そして、インク流路100内を所定の減圧状態に一定期間放置した後、インク流路100内の圧力変化に基づいて、インク流路100からの液漏れの有無を判定する。具体的には、圧力センサ65の示す値が所定値からどの程度上昇しているかによってインク流路100からの液漏れの有無を判定する。
以上説明したように、本実施形態ではカートリッジホルダ11によってシール部材27に付与されている押圧力が、カートリッジホルダ11に貯留部材を装着したときにシール部材27に付与される押圧力以下となるように調整した上で、インク流路100内を減圧状態として液漏れ検査を実施するようにしたので、流路ユニット20に発生したクラック等からの液漏れだけでなく、カートリッジホルダ11又はヘッド部材17とシール部材27との間からの液漏れも正確に検出することができる。
なお本実施形態では、カートリッジホルダ11によってシール部材27に付与されている押圧力を、カートリッジホルダ11に貯留部材を装着したときの押圧力以下となるようにしたが、特に、シール部材27に付与されている押圧力が、カートリッジホルダ11に貯留部材を装着したときの押圧力と一致していることが好ましい。これにより、実使用における液漏れの発生をより正確に検出することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態に基づいて詳細に説明したが、勿論、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
以上、本発明の実施形態に基づいて詳細に説明したが、勿論、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、エアシリンダによって連結部材を移動させるようにしたが、これに限定されず、勿論、機械的に連結部材を移動させるようにしてもよい。また、例えば、上述したエアシリンダの第2の隔室内にバネ部材を配し、連結部材のカートリッジホルダ11から離れる方向の移動は、このバネ部材によって制御するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では加減圧手段として真空ポンプを例示したが、加減圧手段は、インク流路に流体を供給することでインク流路内を所定の加圧状態とするものであってもよい。また、流体としては、空気や窒素等の気体に限定されず、例えば、純水やインク等の液体を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、圧力センサによってインク流路内の圧力を検出したが、これに限定されず、例えば、インク流路内の流量を検出し、この流量からインク流路内の圧力を間接的に検出するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、ノズルを封止してインク供給針からインク流路内を加圧又は減圧して液漏れ検査を行うようにしたが、これに限定されるものではない。インク流路内を加圧又は減圧する際のカートリッジホルダによる押圧力を、カートリッジホルダに貯留部材を装着したときの押圧力以下とすることができれば、勿論、インク供給針を封止して、ノズルからインク流路内を加圧又は減圧するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを説明したが、検査対象となる液体噴射ヘッドは、特に限定されるものではない。本発明の液漏れ検査方法は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
10 記録ヘッド、 11 カートリッジホルダ、 13 インク連通路、 14 流路形成部、 15 インク供給針、 15a インク導入路、 17 ヘッド部材、 18 圧電素子ユニット、 19 ヘッドケース、 20 流路ユニット、 21 ノズル、 22 ノズルプレート、 24 流路形成基板、 26 インク供給路、 27 シール部材、 28 回路基板、 30 枠体、 50 液漏れ検査装置、 51 連結部材、 52 接続パイプ、 53 真空ポンプ、 54 係合部、 55 連結路、 56 本体部、 57 エアシリンダ、 58 シリンダ、 59 ピストン、 61 第1の隔室、 62 第2の隔室、 63 第1の供給管、 64 第2の供給管、 65 圧力センサ、 66 把持部材、 67 凹部、 68 キャップ部材、 100 インク流路
Claims (5)
- 液滴を吐出するノズルに連通する第1の流路を有するヘッド部材と、液体が貯留される貯留部材に接続される供給針が固定され当該貯留部材が装着される装着部を有すると共に一端側が前記供給針に連通し他端側が前記第1の流路に連通する第2の流路を有するホルダ部材と、前記ヘッド部材と前記ホルダ部材との間に挟持され前記第1の流路と前記第2の流路とを連通する連通口を有するシール部材とを具備する液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法であって、
前記第1及び第2の流路と前記ノズルとを含む液体流路の一方の開口を封止すると共に、他方の開口にチューブ状の連結部材を気密状態で接続し、
前記ホルダ部材によって前記シール部材に付与される押圧力を、前記ホルダ部材に前記貯留部材を装着したときに前記シール部材に付与される押圧力以下とした状態で、前記連結部材を介して前記液体流路内に流体を供給するか又は当該液体流路内を吸引して前記液体流路内を所定圧力とし、
その後の前記液体流路内の圧力変化に基づいて当該液体流路からの液漏れの有無を判定することを特徴とする液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法。 - 前記シール部材に付与される所定の押圧力を、前記ホルダ部材に前記貯留部材を装着したときに前記シール部材に付与される押圧力とすることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法。
- 前記ノズルを封止すると共に前記ヘッド部材を支持し、前記連結部材を前記供給針に向かって移動させて当該連結部材の一端側に前記供給針を嵌合させた後、前記連結部材を前記ホルダ部材から離れる方向に若干移動させることで前記シール部材に付与される押圧力を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法。
- 前記シール部材に付与されている押圧力を、前記ホルダ部材と前記ヘッド部材との間隔に基づいて検出することを特徴とする請求項3に記載の液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法。
- 前記連結部材を複動式のエアシリンダによって移動させることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体噴射ヘッドの液漏れ検査方法。
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