JP2009190249A - 立体画像形成体 - Google Patents
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Abstract
印刷物を立体視して観察するために道具を用いる必要がなく、結像を認識する訓練をする必要がなく、立体画像を構成する画像として見栄えのよい、裸眼で立体画像を視認することが可能な立体画像形成体を提供する。
【解決手段】
基材に、基材と異なる色を有する色材を含む印刷層によって第1の画像を形成し、その上に高光沢で透明な材料を含む印刷層によって第2の印刷層を形成し、更にその上に低光沢で透明な材料を含む印刷層によって第2の画像を形成する。このとき、第1の画像と第2の画像を同一又は略同一の図柄で形成し、第1の画像に対し、第2の画像は、所定の方向に所定の距離をずらして形成する。
【選択図】 図4
Description
立体画像形成体の一つの実施の形態について図1〜4を用いて説明する。また、立体画像形成体が立体視して視認される原理について図5〜13を用いて説明する。実際の立体画像形成体の表面の反射は、正反射光と拡散反射光が組み合わされているが、本明細書では、拡散反射光の割合が強くなり、第1の画像が視認される観察条件を「拡散反射条件」と記す。このときに視認される画像を「拡散反射条件による画像」と記す。また、正反射光の割合が強くなり、第2の画像が視認される観察条件を「正反射条件」と記す。このときに視認される画像を「正反射条件による画像」と記す。
図1(a)に示す第1の画像(3a)及び第1の背景(3b)は、基材(2)に、基材(2)と異なる色のインキによって形成されている。なお、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)は、異なる濃度、すなわち、異なる面積率の網点で形成され、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)のそれぞれは、単一の濃度で形成されている。第1の画像(3a)を構成する図柄は、複数設けてもよいが、本実施の形態において第1の画像(3a)を構成する図柄は、20mmの大きさの図柄、具体的には、中抜きの円型が一つ形成されている。ここで「面積率」とは、前述した印刷工程で印刷される一定面積の印刷領域において、下地を隠蔽し得る印刷層の面積を「%」で示しており、網点で下地を隠し得る場合は、正確には「網点面積率」となるが、便宜上、「網点面積率」は、「面積率」として説明することとする。
第1の画像(3a)と第1の背景(3b)で構成される第1の印刷層(3)に用いられる材料としては、一般的に販売されているオフセットインキであるC、M、Y、Kのインキの少なくとも一つから成るインキを用いたり、アルミニウム粉、銅粉、亜鉛粉、錫粉、真鍮粉若しくはリン化鉄又はそれらの材料が被覆された光輝性材料を含むインキでもよい。これらのインキは、紫外線硬化型インキ、酸化重合型インキ、浸透型インキ、加熱乾燥インキ、蒸発乾燥インキ等のいずれの乾燥方式の印刷インキであってもよい。
第1の画像(3a)と第1の背景(3b)の面積率は、0〜100%、好ましくは10〜100%の範囲で、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)の面積率の差を15%以上設けて形成される。第1の画像(3a)と第1の背景(3b)の面積率の差が15%以上で形成されることによって、拡散反射条件による観察で第1の画像(3a)の視認性が良好となる。また、本発明では、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)の上に形成された第2の印刷層(5)によって、正反射条件による観察で第1の画像(3a)の上に形成された第2の印刷層(5)と第1の背景(3b)の上に形成された第2の印刷層(5)の反射光量が共に大きくなり、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)が視認できなくなるが、そのためには、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)の面積率の差を適切に設定する必要がある。この具体的な面積率の差については、第1の画像(3a)に用いる印刷材料の反射濃度や光学特性や表面特性、基材及び観察条件等の影響を考慮する必要がある。第1の画像(3a)及び第1の背景(3b)が、ブラックインキ(本明細書においてブラックインキを「Kインキ」という。)の単色で形成される場合は、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)の面積率の差が15〜40%で形成されるのが好ましい。仮に、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)の面積率の差を40%より大きくして形成すると、正反射条件による観察では第1の画像(3a)が視認されてしまう場合がある。
図2に示す第2の印刷層(5)は、基材(2)に形成された第1の画像(3a)及び第1の背景(3b)の全体を覆うように、高光沢な透明材料を用いて形成される。
第2の印刷層(5)に用いられる材料としては、グロスニス又はOPニスを用いることができる。これらのインキは、紫外線硬化型インキ、酸化重合型インキ、浸透型インキ、加熱乾燥インキ、蒸発乾燥インキ等のいずれの乾燥方式の印刷インキであってもよい。
図3に示す第2の画像(7a)は、第2の印刷層(5)の上に、低光沢な透明材料を用いて形成される。なお、第2の画像(7a)は、単一の濃度、すなわち、単一の面積率の網点で形成されて成る。第2の画像(7a)を構成する図柄は複数設けてもよいが、本実施の形態において、第2の画像(7a)を構成する図柄は、第1の画像(3a)を構成する図柄と同一の図柄である中抜きの円型で形成されて成る。また、本実施の形態では、第3の印刷層(7)に第2の画像(7a)のみが形成されているが、第1の印刷層(3)に対して第2の画像(7a)を除く領域を第2の背景として形成することも可能である。また、第2の画像(7a)を構成する図柄を第1の画像(3a)を構成する図柄と略同一の図柄で形成することも可能である。本明細書において、「略同一の図柄」とは、立体物や三次元の風景に対して、カメラの撮影角度を両目の間隔程度にずらして撮影した写真や画像、両目の間隔程度にずらして観察される画像を画像処理ソフト等によって描写して作成した画像、更に、前述のような両目の位置程度ずらして観察される画像に限らず、立体画像を視認できる程度の差異が形成された画像のことである。
低光沢で透明な材料としては、着色顔料を使用しない透明なマットニス、透明ワニス、透明マット調インキ、マットメジウムインキ、半透明着色インキ又は半透明着色ニスのいずれでもよい。これらのインキは、紫外線硬化型インキ、酸化重合型インキ、浸透型インキ、加熱乾燥インキ、蒸発乾燥インキ等のいずれの乾燥方式の印刷インキであってもよい。
本発明では、正反射条件による観察において、低光沢な透明材料を用いて形成される第2の画像(7a)は、周囲に対して反射光量が低くなることによって視認されるが、そのためには、第2の画像(7a)の面積率を50〜100%の範囲の中で形成すればよい。低光沢な透明材料で形成される第2の画像(7a)の面積率が高いほど第2の画像(7a)の視認性が増す結果となる。仮に、第2の背景が形成される場合、正反射条件による観察で第2の画像(7a)を視認しやすくするためには、第2の画像(7a)と第2の背景の面積率の差が50%以上で形成されるのが好ましい。
次に、本実施の形態の立体画像形成体(1)において、立体視を成立させるための第1の画像(3a)と第2の画像(7a)の位置関係について説明する。
次に、立体画像形成体(1)を観察したときの照明光源(9)、視点(10)及び立体画像形成体(1)の三つの位置関係と視認される画像について図5〜7を用いて説明する。図5(a)は、図4に示す立体画像形成体(1)を観察したときの模式図である。
図6は、立体画像形成体(1)の拡散反射条件による観察で視認される画像を示したものである。拡散反射条件による画像が視認される位置に左右の目があるとき、すなわち、視点(10)が観察点(11)及び観察点(13)にあるとき、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)が視認される。
拡散反射条件による画像の視認原理についてKインキを用いた例で説明する。拡散反射条件による観察では、第1の画像(3a)のみが視認される。これは、拡散反射条件による観察では、Kインキが異なる面積率で印刷されたそれぞれの領域は、視覚的に面積率の高低差によるところの濃淡差が視認されるからである。実際に、図8に示すように、Kインキの面積率を100%とした水準1に対して、Kインキの面積率を75%とした水準2の色差ΔEは20程度、Kインキの面積率を50%とした水準3の色差ΔEは36程度、Kインキの面積率を25%とした水準4の色差ΔEは52程度であり、Kインキの面積率の高低差が色差ΔEの値として表れていることが分かる。
正反射条件による画像の視認原理についてKインキを用いた例で説明する。正反射条件による観察では、第2の画像(7a)が視認される。詳細には、第1の画像(3a)と第1の背景(3b)が視認できなくなり、第2の画像(7a)が視認される。これは、Kインキが異なる面積率で印刷され、更にその上に高光沢で透明なグロスニスが印刷されたそれぞれの領域では、Kインキの面積率の高低差が存在しているにもかかわらず、高光沢で透明なグロスニスの光沢によって観察者の視点に到達する反射光量が極端に大きくなるため、面積率の高低差によるところの濃淡差、すなわち、第1の画像(3a)を視認することが難しくなるためである。
次に、立体視が行われる観察条件と立体視して視認される画像について、図12及び図13を用いて説明する。
実施例1は、立体視の対象となる図柄が立方体であり、低光沢な透明材料で形成した第2の画像を構成する図柄が、第1の画像を構成する図柄に対して、立体画像として視認できる程度の差異を設けて形成された立体画像形成体(31)である。実施例1の立体画像形成体(31)について、図14〜17を用いて説明する。
実施例2は、実施例1の立体画像形成体(31)に対して、第1の背景(33b)を画線部と非画線部から成る万線の構成とした立体画像形成体である。実施例2の立体画像形成体について図18〜20を用いて説明する。なお、用いた基材、インキ及び透明材料については、実施例1と同様であるため説明を一部省略する。
実施例3は、第1の画像を構成する図柄及び第2の画像を構成する図柄の階調が連続的に変化する立体画像形成体である。また、第1の画像を構成する図柄と第2の画像を構成する図柄は、同一の被写体に対して撮影角度が異なる2枚の写真を処理して形成した立体画像形成体である。そこで、実施例3の立体画像形成体について図21〜24を用いて説明する。なお、用いた基材、インキ及び透明材料については、実施例1と同様であるため説明を一部省略する。
実施例4は、第1の画像及び第2の画像の階調が連続的に変化する立体画像形成体であり、第1の画像と第2の画像が、撮影角度の異なる3次元の景色の写真を処理して形成した立体画像形成体である。また、実施例1〜3が第1の画像のみを立体視の対象とするのに対して、実施例4の立体画像形成体は、第1の画像全体を立体視の対象とするものである。実施例4の立体画像形成体について図25〜28を用いて説明する。なお、用いた基材、インキ及び透明材料については実施例1と同様であるため説明を一部省略する。
実施例5は、第1の印刷層がC、M、Y、Kのインキの混色で形成される立体画像形成体である。なお、実施例5の第1の画像を構成する図柄及び第2の画像を構成する図柄は、実施例3で用いた画像と同様である。実施例5の立体画像形成体について図29〜33を用いて説明する。なお、実施例5の立体画像形成体は、実施例3に対して、第1の印刷層を形成する処理は異なるが、その他の構成は、同様であるため説明を省略する。
実施例6は、第1の印刷層が基材と異なる色を有する光輝性材料で形成される立体画像形成体である。なお、実施例6の第1の画像及び第2の画像は、実施例1で用いた画像と同様である。実施例6で用いた基材、透明材料及び印刷層の構成は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
2 基材
3 第1の印刷層
3a 第1の画像
3b 第1の背景
4 第1の画像を構成する図柄の中心
5 第2の印刷層
7 第3の印刷層
7a 第2の画像
6A、6B 立体画像
8 第2の画像を構成する図柄の中心
9 照明光源
10 視点
11 観察点
12 観察点
13 観察点
14 観察点
15 観察点
31 立体画像形成体(実施例1)
32 基材
33 第1の印刷層
33a 第1の画像
33b 第1の背景
37、37a 第2の画像
41 立体画像形成体(実施例2)
42 基材
43 第1の印刷層
43A 第1の画像
43B 第1の背景
43b1 画線
47、47A 第2の画像
51 立体画像形成体(実施例3)
52 基材
53 第1の印刷層
53a 第1の画像
53b 第1の背景
54 第1の画像を構成する図柄の中心
55 第2の印刷層
57 第3の印刷層
57a 第2の画像
58 第2の画像を構成する図柄の中心
61 立体画像形成体(実施例4)
62 基材
63 第1の印刷層
63a 第1の画像
63b 第1の背景
64 第1の画像を構成する図柄の中心
65 第2の印刷層
67 第3の印刷層
67a 第2の画像
68 第2の画像を構成する図柄の中心
71 立体画像形成体(実施例5)
72 基材
73 第1の印刷層
73a 第1の画像
73b 第1の背景
H 最も明るい画像
L 最も暗い画像
C シアン版
M マゼンタ版
Y イエロー版
Bk ブラック版
α 角度
P ピッチ
W1 幅
Claims (25)
- 基材上に第1の印刷層、第2の印刷層及び第3の印刷層を有し、前記第1の印刷層は、前記基材と異なる色の色材により少なくとも一つの図柄で構成された第1の画像から成り、前記第2の印刷層は、高光沢な透明材料で形成された印刷層から成り、前記第3の印刷層は、低光沢な透明材料により少なくとも一つの図柄で構成された第2の画像から成り、前記第1の画像を構成する図柄と前記第2の画像を構成する図柄の少なくとも一つが同一の図柄で形成され、前記第2の印刷層は、前記第1の印刷層の全体を覆うように形成され、前記同一の図柄で形成された第2の画像を構成する図柄の少なくとも一つが前記第2の印刷層に積層され、前記第2の印刷層に積層された前記第2の画像を構成する図柄は、対応する同一の図柄で形成された前記第1の画像を構成する図柄の中心を基準として、中心が1〜65mmの距離をずらして形成され、一方の目が正反射条件による画像を視認し、他方の目が拡散反射条件による画像を視認する観察条件で観察すると、前記第1の画像と前記第2の画像により立体画像が視認できることを特徴とする立体画像形成体。
- 基材上に第1の印刷層、第2の印刷層及び第3の印刷層を有し、前記第1の印刷層は、前記基材と異なる色の色材により少なくとも一つの図柄で構成された第1の画像から成り、前記第2の印刷層は、高光沢な透明材料で形成された印刷層から成り、前記第3の印刷層は、低光沢な透明材料により少なくとも一つの図柄で構成された第2の画像から成り、前記第1の画像を構成する図柄と前記第2の画像を構成する図柄のうち少なくとも一つが略同一の図柄で形成され、前記第2の印刷層は、前記第1の印刷層の全体を覆うように形成され、前記略同一の図柄で形成された第2の画像を構成する図柄の少なくとも一つが前記第2の印刷層に積層され、前記第2の印刷層に積層された前記第2の画像を構成する図柄は、対応する略同一の図柄で形成された前記第1の画像を構成する図柄の中心を基準として、中心を合わせて形成されるか、又は1〜65mmの距離をずらして形成され、一方の目が正反射条件による画像を視認し、他方の目が拡散反射条件による画像を視認する観察条件で観察すると、前記第1の画像と前記第2の画像により立体画像が視認できることを特徴とする立体画像形成体。
- 基材上に第1の印刷層、第2の印刷層及び第3の印刷層を有し、前記第1の印刷層は、前記基材と異なる色の色材により少なくとも一つの図柄で構成された第1の画像と第1の背景から成り、前記第1の画像と前記第1の背景は異なる面積率で形成されて成り、前記第2の印刷層は、高光沢な透明材料で形成された印刷層から成り、前記第3の印刷層は、低光沢な透明材料により少なくとも一つの図柄で構成された第2の画像から成り、前記第1の画像を構成する図柄と前記第2の画像を構成する図柄のうち少なくとも一つが同一の図柄で形成され、前記第2の印刷層は、前記第1の印刷層の全体を覆うように形成され、前記同一の図柄で形成された第2の画像を構成する図柄の少なくとも一つが前記第2の印刷層に積層され、前記第2の印刷層に積層された前記第2の画像を構成する図柄は、対応する同一の図柄で形成された前記第1の画像を構成する図柄の中心を基準として、中心が1〜65mmの距離をずらして形成され、一方の目が正反射条件による画像を視認し、他方の目が拡散反射条件による画像を視認する観察条件で観察すると、前記第1の画像と前記第2の画像により立体画像が視認できることを特徴とする立体画像形成体。
- 基材上に第1の印刷層、第2の印刷層及び第3の印刷層を有し、前記第1の印刷層は、前記基材と異なる色の色材により少なくとも一つの図柄で構成された第1の画像と第1の背景から成り、前記第1の画像と前記第1の背景は、異なる面積率で形成されて成り、前記第2の印刷層は、高光沢な透明材料で形成された印刷層から成り、前記第3の印刷層は、低光沢な透明材料により少なくとも一つの図柄で構成された第2の画像から成り、前記第1の画像を構成する図柄と前記第2の画像を構成する図柄のうち少なくとも一つが略同一の図柄で形成され、前記第2の印刷層は、前記第1の印刷層の全体を覆うように形成され、前記略同一の図柄で形成された第2の画像を構成する図柄の少なくとも一つが前記第2の印刷層に積層され、前記第2の印刷層に積層された前記第2の画像を構成する図柄は、対応する略同一の図柄で形成された前記第1の画像を構成する図柄の中心を基準として、中心を合わせて形成されるか、又は1〜65mmの距離をずらして形成され、一方の目が正反射条件による画像を視認し、他方の目が拡散反射条件による画像を視認する観察条件で観察すると、前記第1の画像と前記第2の画像により立体画像が視認できることを特徴とする立体画像形成体。
- 基材上に第1の印刷層、第2の印刷層及び第3の印刷層を有し、前記第1の印刷層は、前記基材と異なる色の色材により少なくとも一つの図柄で構成された第1の画像と第1の背景から成り、前記第1の画像と前記第1の背景は、異なる面積率で形成されて成り、前記第2の印刷層は、高光沢な透明材料で形成された印刷層から成り、前記第3の印刷層は、低光沢な透明材料により少なくとも一つの図柄で構成された第2の画像と第2の背景から成り、前記第2の画像と前記第2の背景は、異なる面積率で形成されて成り、前記第1の画像を構成する図柄と前記第2の画像を構成する図柄のうち少なくとも一つが同一の図柄で形成され、前記第2の印刷層は、前記第1の印刷層の全体を覆うように形成され、前記同一の図柄で形成された第2の画像を構成する図柄の少なくとも一つが前記第2の印刷層に積層され、前記第2の印刷層に積層された前記第2の画像を構成する図柄は、対応する同一の図柄で形成された前記第1の画像を構成する図柄の中心を基準として、中心が1〜65mmの距離をずらして形成され、一方の目が正反射条件による画像を視認し、他方の目が拡散反射条件による画像を視認する観察条件で観察すると、前記第1の画像と前記第2の画像により立体画像が視認できることを特徴とする立体画像形成体。
- 基材上に第1の印刷層、第2の印刷層及び第3の印刷層を有し、前記第1の印刷層は、前記基材と異なる色の色材により少なくとも一つの図柄で構成された第1の画像と第1の背景から成り、前記第1の画像と前記第1の背景は、異なる面積率で形成されて成り、前記第2の印刷層は、高光沢な透明材料で形成された印刷層から成り、前記第3の印刷層は、低光沢な透明材料により少なくとも一つの図柄で構成された第2の画像と第2の背景から成り、前記第2の画像と前記第2の背景は、異なる面積率で形成されて成り、前記第1の画像を構成する図柄と前記第2の画像を構成する図柄のうち少なくとも一つが略同一の図柄で形成され、前記第2の印刷層は、前記第1の印刷層の全体を覆うように形成され、前記第1の画像を構成する図柄と前記第2の画像を構成する図柄のうち少なくとも一つが略同一の図柄で形成され、前記第2の印刷層は、前記第1の印刷層の全体を覆うように形成され、前記略同一の図柄で形成された第2の画像を構成する図柄の少なくとも一つが前記第2の印刷層に積層され、前記第2の印刷層に積層された前記第2の画像を構成する図柄は、対応する略同一の図柄で形成された前記第1の画像を構成する図柄の中心を基準として、中心を合わせて形成又は1〜65mmの距離をずらして形成され、一方の目が正反射条件による画像を視認し、他方の目が拡散反射条件による画像を視認する観察条件で観察すると、前記第1の画像と前記第2の画像により立体画像が視認できることを特徴とする立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び前記第1の背景は、Kインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像と前記第1の背景の面積率の差が15〜40%であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び前記第1の背景は、C、M、Y、Kのインキの少なくとも一つから成るインキ又はC、M、Yのインキの少なくとも一つのインキとKインキから成るインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像と前記第1の背景の面積率の差が15〜60%であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び前記第1の背景は、光輝性インキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像と前記第1の背景の面積率の差が15〜70%であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第2の画像は、50〜100%の範囲の面積率で形成されていることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び前記第1の背景は、Kインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像と前記第1の背景の面積率の差が15〜40%の範囲で形成され、前記第2の画像又は前記第2の背景のどちらか一方の面積率は、50〜100%の範囲で形成され、他方の面積率は、1〜50%の範囲で形成され、前記第2の画像と前記第2の背景の面積率の差が50%以上であることを特徴とする請求項5又は6記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び前記第1の背景は、C、M、Y、Kのインキの少なくとも一つから成るインキ又はC、M、Yのインキの少なくとも一つのインキとKインキから成るインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像と前記第1の背景の面積率の差が15〜60%の範囲で形成され、前記第2の画像又は前記第2の背景のどちらか一方の面積率は、50〜100%の範囲で形成され、他方の面積率は、1〜50%の範囲で形成され、前記第2の画像と前記第2の背景の面積率の差が50%以上であることを特徴とする請求項5又は6記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び前記第1の背景は、光輝性インキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像と前記第1の背景の面積率の差が15〜70%の範囲で形成され、前記第2の画像又は前記第2の背景のどちらか一方の面積率は、50〜100%の範囲で形成され、他方の面積率は1〜50%の範囲で形成され、前記第2の画像と前記第2の背景の面積率の差が50%以上であることを特徴とする請求項5又は6記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び/又は前記第2の画像は階調画像であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像が階調画像であり、前記第1の画像は、Kインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像の最も明るい画像と前記第1の画像の最も暗い画像の面積率の差が40%以下で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像が階調画像であり、前記第1の画像は、Kインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像の最も明るい画像と前記第1の画像の最も暗い画像の面積率の差が40%以下で形成され、前記第1の背景は、前記第1の画像の最も明るい画像の面積率の40%以内の面積率であり、かつ、前記第1の画像の最も暗い画像の面積率の40%以内の面積率の範囲で形成されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像が階調画像であり、前記第1の画像は、C、M、Yのインキの少なくとも一つから成るインキ又はC、M、Yのインキの少なくとも一つのインキとKインキから成るインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像の最も明るい画像と前記第1の画像の最も暗い画像の面積率の差が60%以下で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像が階調画像であり、前記第1の画像は、C、M、Yのインキの少なくとも一つから成るインキ又はC、M、Yのインキの少なくとも一つのインキとKインキから成るインキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像の最も明るい画像と前記第1の画像の最も暗い画像の面積率の差が60%以下で形成され、前記第1の背景は、前記第1の画像の最も明るい画像の面積率の60%以内の面積率であり、かつ、前記第1の画像の最も暗い画像の面積率の60%以内の面積率の範囲で形成されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像が階調画像であり、前記第1の画像は、光輝性インキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像の最も明るい画像と第1の画像の最も暗い画像の面積率の差が70%以下で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像が階調画像であり、前記第1の画像は、光輝性インキによって10〜100%の範囲の面積率で形成され、前記第1の画像の最も明るい画像と第1の画像の最も暗い画像の面積率の差が70%以下で形成され、前記第1の背景は、前記第1の画像の最も明るい画像の面積率の70%以内の面積率であり、かつ、前記第1の画像の最も暗い画像の面積率の70%以内の面積率の範囲で形成されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第2の画像が階調画像であり、前記第2の画像の面積率は、50〜100%の範囲の面積率で形成されていることを特徴とする請求項14〜20のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する図柄は、文字、数字、記号、図形又は模様であることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記基材と異なる色の色材は、C、M、Y、Kのインキの少なくとも一つから成るインキ又はアルミニウム粉、銅粉、亜鉛粉、錫粉、真鍮粉又はリン化鉄の少なくとも一つを含む光輝性インキであることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記高光沢な透明材料は、グロスニス又はOPニスであることを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
- 前記低光沢な透明材料は透明ニス、インキワニス、透明インキ又はメジウムインキであることを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の立体画像形成体。
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