JP2009188829A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Hiroshi Takahashi
寛 高橋
Nobuyuki Sato
信行 佐藤
Akito Yoshimaru
明人 吉丸
Masato Kobayashi
正人 小林
Yuichi Sakurada
裕一 桜田
Yasuo Sakurai
靖夫 桜井
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Abstract

【課題】機械的構成が単純であり、位置補正用マーカの移動・制御を不要とし、単純な機構且つ低コストで位置補正が行えるものとする。
【解決手段】読取位置における読取原稿の反射光による原稿像を結像する結像レンズ250A,250Bと、原稿像の結像位置に主走査方向に配列され近接して配置される端部において原稿像を主走査方向に重複して読み取る複数のラインイメージセンサ230A,230Bとを備える画像読取装置200において、ラインイメージセンサ230A,230Bからの複数の画像データを連結すると共にシェーディング補正処理を行う画像合成手段260とを備え、読取位置に白色基準板300を固定して配置し、この白色基準板300における前記ラインイメージセンサが重複して読み取る領域に、白色基準板300における他の領域の反射率と異なる反射率を備える位置補正用マーカ310を配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は画像読取装置及び画像形成装置に係り、特に読取位置における読取原稿の反射光による原稿像を結像する結像素子と、前記原稿像の結像位置に主走査方向に配列され近接して配置される端部において前記原稿像を主走査方向に重複して読み取る複数のラインイメージセンサと、前記原稿と前記ラインイメージセンサとの間に配置され反射光を前記ラインイメージセンサに導く光学系と、前記複数のラインイメージセンサからの複数の画像データを連結する画像合成手段と、を備える画像読取装置及びこの画像読取装置を備える画像形成装置に関する。
画像読取装置の読取対象となる原稿には様々な大きさがあり、画像読取装置には、A0サイズなど大判の原稿を読取対象とするものがある。
光学系を移動させて大判原稿を読み取ろうとすると、読取原稿を載置する原稿台が大きくなる他光学系を移動させるキャリッジも大型になってしまう。このため、大判用紙の画像読取装置は、密着ラインイメージセンサを用いた原稿移動型が主流となっている。
前記密着ラインイメージセンサは、主走査方向の長さを少なくとも原稿幅と同じか、それ以上にする必要がある。例えばA0サイズの原稿の読取には、ラインイメージセンサの長さが841mm以上必要となる。この場合、ラインイメージセンサを1つのチップで作成するのは技術的に難しく、コストも高くなってしまう。
そこで、複数の小型のラインイメージセンサを主走査方向に配列し、原稿の走査線上からの光線を結像素子で各ラインイメージセンサ上に結像し、これらのラインイメージセンサで読み取った画像信号を電気的につなぎ合わせる処理を実行することにより、走査線全体に対応する画像情報を得る手法が採られている。このように複数のラインイメージセンサを配列する構成では、ラインイメージセンサ間の境目部分で画像に重複領域が生じないように、隣り合うラインイメージセンサの読取領域を一部重複させることが必要である。
図9は従来の画像読取装置の概略構造を示す模式図である。この画像読取装置100は、2台の結像素子150A,150Bと、2台のラインイメージセンサ130A,130Bを備えて構成されている。この例ではコンタクトガラス110と結像素子150A,150Bとの間の光路180A,180Bには、光路偏向用の反射部材191A,191B、192A,192B、193A,193Bが配置されている。
ここで、ラインイメージセンサ130A,130Bは、コンタクトガラス110上の読取幅領域120を一部重複して読み取る。即ち、ラインイメージセンサ130A,130Bに結像される読取幅領域120A,120Bは、図8(b)に示すように、重複領域140で重なるようになっている。そして読み取られ、読取幅領域120A,120Bから出力される2つの画像データは、画像結合手段160で合成され、読取幅領域120の画像データとして出力される。
このように、複数のラインイメージセンサ130A,130Bを組み合わせて合成する場合には、ラインイメージセンサ130A,130Bの読取幅領域120A,120Bの重複領域140に基準パターンを設け、この基準パターンを読み取り、読み取った画像信号を電気的につなぎ合わせ、ずれのない画像を得るようにしている(特許文献1、特許文献2参照)。
上述のように、隣り合う複数のラインイメージセンサの読取領域を一部重複させ、重複領域分で読み取った画像信号を電気的につなぎ合わせることにより、ずれのない画像を得ることができるが、ラインイメージセンサの重複した読取領域において画像信号が読み取れない場合(ラインイメージセンサの重複した読取領域に文字も画像も何もない場合)などには、画像信号を電気的につなぎ合わせることができなくなる。
また、このような画像読取装置にあっては、製造段階でラインイメージセンサの重複領域を厳密に調整したとしても、運搬時の振動や、設置時の機械本体のゆがみ等により、ラインイメージセンサの重複領域がずれてしまうおそれがあり、ラインイメージセンサの重複領域がずれてしまうと、この重複領域で位置ずれしたものとなってしまう。また、結像光学系の共役長は一般に500mm〜800mm前後は必要となり、縮小率は1/15程度になるので、CCD側が10μmだけずれたとしたとしても、原稿面上では150μmと大きなずれとなってしまう。
更に、このようなラインイメージセンサのずれは、製造段階の他、画像読取装置の使用時において、機内の温度変化による熱膨張によっても生じる。このようなずれは、主走査方向、副走査方向の両方向に対して発生する。
これに対処するため、特許文献3には、ラインイメージセンサを配列する画像読取装置において、ラインイメージセンサの重合部分にマーカを画像として形成し、このマーカをラインイメージセンサ自身で読み取ってその出力の大きさを判定基準としてラインイメージセンサのマーカとの相対位置を検定し、その結果に基づいてラインイメージセンサの位置をシフトして副操作方向の位置ずれを解消するものが記載されている。
また、特許文献4には、副走査方向に伸びる第1の補正用パターンと、走査面上において、主走査方向の主走査座標に対し副走査座標が一意的に決定し、且つ、各イメージセンサの読み取りラインと2点で交わる第2の補正用パターンと、前記第1の補正用パターンと前記第2の補正用パターンとを照射するマーカ照射部とを有するマーカ装置を備えるものが記載されている。
更に特許文献5には、シェーディング補正処理用の白色ローラにずれ補正用の基準パターンを設け、この基準パターンを原稿読み取り用の複数のイメージセンサで読み取り、画像の繋ぎ目のずれ補正のために基準パターンを読み取る場合は、白色ローラを停止させるか、又は原稿移動速度より遅くし、また、基準パターンの読み取りの前又は後で白色ローラを読み取り、そのデータに基づいてシェーディング補正処理を行うものが記載されている。
特開昭62−101170号公報 特開昭56−126373号公報 特開2000−358140公報 特開2006−25289公報 特開2005−94260公報
しかしながら上述した特許文献3のものは、マーカを画像として形成する手段としてLEDやレンズを付加する必用があり、また、特許文献4のものは、補正用パターンを照射するマーカ照射部を配置する必用があり部品点数が増加してしまうという問題がある。
また、特許文献5のものは、繰り返し動作によるマーキング位置のずれが発生する可能性がある他、マーカ移動用の移動装置及びその移動量制御手段が新たに必要となることで、構成が複雑となりコストも高くなってしまうという問題が発生する。
更に、上記各例はマーカを原稿の読取位置に表示させるものであるから、基準マーカが原稿読取り時の光路上に存在すると、原稿読取り時の画像情報に該基準マーカの情報が混入してしまい、悪影響をおよぼしてしまう。即ち、原稿読取り時に表示されてしまうと、原稿読取時の画像情報に該基準マーカの情報が混入してしまい、悪影響をおよぼしてしまうおそれがある。
そこで本発明は、機械的構成が単純であり、位置補正用マーカの移動・制御を不要とし、単純な機構且つ低コストで位置補正を行うことができる画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、読取位置における読取原稿の反射光による原稿像を結像する結像素子と、前記原稿像の結像位置に主走査方向に配列され近接して配置される端部において前記原稿像を主走査方向に重複して読み取る複数のラインイメージセンサと、前記複数のラインイメージセンサからの複数の画像データを連結する画像合成手段と、を備える画像読取装置において、前記読取位置に白色基準板を固定して配置し、この白色基準板における前記ラインイメージセンサが重複して読み取る領域に、白色基準板における他の領域の反射率と異なる反射率を備える位置補正用マーカを配置したことを特徴とする画像読取装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の画像読取装置において、シェーディング補正処理手段を備え、シェーディング補正処理時に上記位置補正用マーカの領域と他の領域との反射率の差を補正することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の画像読取装置において、前記画像合成手段は、前記位置補正用マーカにより検出した位置情報に基づいて、前記複数のイメージセンサからの画像データの連結位置を画素単位で決定する手段を備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2記載の画像読取装置において、前記画像合成手段は、前記位置補正用マーカにより検出した位置情報に基づいて、前記複数のイメージセンサからの画像データの連結位置を画像単位で決定する手段と、1画素未満の相対的なずれ量を画像補間を用いて補正する手段とを備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか記載の画像読取装置において、前記位置補正用マーカは主走査方向に対し垂直な直線、主走査方向に平行な直線、及び主走査方向に対し傾斜した直線により形成された三角形状であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか記載の画像読取装置において、位置ずれ検出動作とシェーディング補正処理動作を同時に行うことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれ記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、読取位置に白色基準板を固定して配置し、この白色基準板における前記ラインイメージセンサが重複して読み取る領域に、白色基準板における他の領域の反射率と異なる反射率を備える位置補正用マーカを形成するようにしたので、機械的構成が単純であり、位置補正用マーカの移動・制御を不要とし、単純な機構且つ低コストでラインイメージセンサの位置ずれ補正を行うことができる。
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
以下実施例に係る画像形成装置を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の実施例としての広幅デジタル複写機の外観を示す斜視図である。図示のように、本例の複写機は、装置前面側に原稿挿入用の原稿テーブル1及び操作パネル2を設け、操作者が原稿テーブル1と対面して原稿挿入作業を行いながら操作パネル2で必要なキー操作等を行うように構成してある。この広幅デジタル複写機の内部には、原稿を読み取る画像読取装置、給紙装置、作像装置、転写装置、定着装置等が配置されている。
操作者は原稿テーブル1に大型シート(例えば、A0縦サイズ、A1横サイズなど)の原稿を載置して、これを手で原稿ユニット3内へ挿入し、所定の突き当て動作を行った後、原稿を読取位置へ搬送させて画像読取装置で画像面を読み取らせる。画像形成装置は、この原稿スキャン動作で画像データを取得した後、給紙装置で転写紙の給紙動作を行い、作像装置で作像プロセスを実行し、転写装置で転写紙へトナー像の転写を行い、定着装置でトナー像の転写紙への定着を行い、画像形成動作を実行する。尚、装置本体4内に配した給紙装置、作像装置、転写装置、定着装置の一般的な構成、機能等は周知であるので説明を省略する。
次に画像読取装置について説明する。図2は実施例に係る画像読取装置の光学系を示す模式図、図3は実施例に係る画像読取装置を示す側面からの模式図である。画像読取装置200は、図2に示すように、重複する読取領域を備える2台のラインイメージセンサ230A,230Bを具備する。これらのラインイメージセンサ230A,230Bは、コンタクトガラス210の画像読取幅領域220からそれぞれ画像読取幅領域220A,220Bを読み取り、この2つ画像読取幅領域220A,220Bの画像データは合成され1つの画像データとして出力される。
画像読取装置200は、図2に示すように、コンタクトガラス210と、このコンタクトガラス210上の読取原稿の画像を読み取り画像データを出力する2台のラインイメージセンサ230A,230Bと、前記ラインイメージセンサ230A,230Bに画像を結像する結像素子である2つの結像レンズ250A,250Bとを備える。また、コンタクトガラス210の下面側にはコンタクトガラス210上の読取原稿等を照明する照明装置が配置されている。
コンタクトガラス210と結像レンズ250A,250Bとの間には反射光学系として、第1段の反射部材291A、291B、第2段の反射部材292A,292B、第3段の反射部材293A,293Bが配置されている。
結像レンズ250A,250Bは、図2に示すように、それぞれ画像読取幅領域220の一部である画像読取幅領域220A,220Bの像をラインイメージセンサ230A,230Bに結像する。ここで、画像読取幅領域220A,220Bには、図2(b)に示すように、重複領域240が設定され、この重複領域240は、ラインイメージセンサ230A,230Bで重複して読み取られる。また、ラインイメージセンサ230A,230Bからの画像データは、画像合成手段260で合成され、1つの画像データとして出力される。また、本例では、画像合成手段260は、前記位置ずれ補正を伴う画像の合成処理と、画像のシェーディング補正処理を同時に実行する。
また、画像読取装置200は、コンタクトガラス210の上方に白色基準板300を備えている。この白色基準板300の前記重複領域240に相当する個所には、位置補正用マーカ310が配置されている。図4は白色基準板と位置補正用マーカとを示す平面図である。前記位置補正用マーカ310は、主走査方向に垂直な一辺を持つ三角形状としている。また、本例では、前記白色基準板300の表面の反射率が略100%であるのに対し、位置補正用マーカ310の反射率は約90%としている。尚、図4においては、位置補正用マーカ310を灰色に塗りつぶすことで周囲と明確に区別しているが、実際はより白色に近い色であり、周囲との色差は官能的に目立たない程度が好適である。
まず位置補正用マーカ310の読取動作について説明する。位置補正用マーカ310を読み取るには、原稿を配置しない状態で、ラインイメージセンサ230A,230Bに画像読取幅領域220からの反射光が入射するようにする。この状態で白色基準板300に配置された位置補正用マーカ310の像を結像レンズ250A,250Bでラインイメージセンサ230A,230Bに結像して位置補正用マーカ310の画像を読み取る。これで、ラインイメージセンサ230A,230Bで取得した2つの画像データを補正するため及びシェーデング補正処理用の白色基準板300及び位置補正用マーカ310の画像データが取得できる。
次に原稿の読み取りについて説明する。原稿を読み取るには、コンタクトガラス210と白色基準板300との間を原稿を搬送しつつ、画像読取幅領域220における原稿像を結像レンズ250A,250Bでラインイメージセンサ230A,230Bに結像して、画像データを読み取って行く。原稿読取位置Aにおける原稿の反射光は第1段の反射部材291A、291B、第2段の反射部材292A,292B、第3段の反射部材293A,293Bで折り返され、結像素子150A,150Bを介して、ラインイメージセンサ230A,230Bに結像する。
これらの各場合において、ラインイメージセンサ230A,230Bは、重複領域240における画像を含む画像データを出力する。またこの状態で、副走査方向には、製造段階でずれが発生しないように調整されている。調整は、光学系のMTF、倍率、レジストずれ等々が規格範囲に入るように、結像レンズ250A,250Bの位置、角度、ラインイメージセンサ230A,230Bの位置、角度等を調整することにより行われ、主走査方向のずれも同時に調整が行われる。
以下主走査方向のずれの補正について説明する。結像光学系の共役長は600mm前後と長いため、ラインイメージセンサ230A,230Bや結像レンズ250A,250Bの微妙な位置変動が起きると、コンタクトガラス上の走査線の読取位置は簡単に1ドット以上ずれてしまい画像劣化をきたしてしまう。特に、機械運搬時の振動や、機内の温度変化による熱膨張によりずれが発生する。
まずシェーディング補正処理について説明する。シェーディング補正処理は、画像合成手段260が公知の手法を用い行う。図5は白基準板の反射信号レベルを示す模式図である。白色基準板300において位置補正用マーカ310の周囲の反射信号レベルが100であるのに対し、位置補正用マーカ310は反射率90%であるので、この領域は反射信号レベルが90となっている。通常、この種の画像読取装置200に使用される光源は端部において光量が低下したりする光量むらを持ち、またラインイメージセンサを構成する1つ1つの素子間でも感度ばらつきがあるため、本例では画像合成手段260は原稿読取前にシェーディング補正処理を行う。
図6はシェーディング補正処理の信号レベルを示す模式図である。シェーディングを行うと、を前記照明のむらやラインイメージセンサの素子感度のばらつきが補正される。ただし、本発明における白色基準板は位置補正用マーカ310を読み取った領域の信号レベルが他の領域と異なることが予め分かっているので、シェーディング補正処理時において、マーカにおける反射信号90%領域についてはその周囲との10%差分を事前に校正した信号に基づいてシェーディング補正を行うことで正確なムラ補正を行うことができる。
次に位置補正用マーカを使用した位置ずれの検知及び補正について説明する。図7は、位置補正用マーカを使用した位置ずれの検知及び補正を示す模式図である。位置補正用マーカ310によるマーカ像Mは図7に示すように主走査方向に垂直な直線と平行な直線及び主走査方向に対し傾斜した各辺から形成された三角形をなしている。左側ラインイメージセンサL(ラインイメージセンサ230Aに相当)と、右側ラインイメージセンサR(ラインイメージセンサ230Bに相当)は主走査方向に重複領域E(重複領域240に相当)がある。また、副走査方向の基準位置をKとすると、各左右のラインイメージセンサL,Rは副走査方向に基準位置KからYl及びYrだけずれていることになる。
主走査方向補正は次のように行う。まず、左右のラインイメージセンサL,Rで主走査方向に左側からマーカ像Mを読み取ったとする。左側ラインイメージセンサLの、マーカ検知手前の画素をXl、右側ラインイメージセンサRのマーカ検知後の最初の画素をXrとするとき、画素X1の次の画素データをXrとすることで、各ラインイメージセンサL,Rのデータを主走査方向に接続することができる。
また、副走査方向補正は次のように行う。副走査方向の基準位置Kにおけるマーカ像Mの幅をHk、左側ラインイメージセンサLによるマーカ検知幅をHl、右側ラインイメージセンサRによるマーカ検知幅をHrとすると、副走査方向の位置は、各々の検知幅寸法により一意に決まる。よって、Hl,Hrの検出幅から各ラインイメージセンサが副走査方向に基準から何ライン分ずれているかを算出することができる。
次に位置補正用マーカ310を用いて主走査方向に1画素単位での位置ずれ補正処理を行う場合について説明する。図8は、ずれ補正の前後におけるラインバッファのデータの配置状態を示す模式図である。この処理では、各ラインイメージセンサ230A,230Bからのライン状の画像データを一度ラインバッファに記憶する(図8(a))。この状態では、ラインイメージセンサ230A,230Bのずれの基準となる位置補正用マーカ310の端縁部像(図中暗部で示した)は、両ラインイメージセンサでの4画素ずれた状態である。ずれ補正を行うにはラインバッファ出力の開始アドレスを前後にずらすことにより位置補正用マーカ310の端縁部像が一致するようにする。この補正は副走査方向に対しても同様に行うことができる。
また、本例に係る画像読取装置では、1画素未満のずれについても補正を行うことができる。1画素未満の補正は、1画素未満の補正は、画素単位以下でのリサンプリングを行うことにより補正することができる。リサンプリングの方法としては、3次関数コンボリューション方や、sinc関数補間、直線補間等を用いて、2次元的な補間を行うことができる。この補正は、主走査、副走査方向に対して同時に実行することができる。
尚、2つの光学系が主走査方向の位置ずれ補正後、主走査方向の繋ぎ目部分に濃淡の境界が発生する可能性があるので、重複領域の画像データに係数をかけ、画像処理を行うとより画像品質を上げることができる。また、主走査のライン毎に係数をかける画素数や、係数自体、画像処理の有無等を変えることで、副走査方向の画像品質を上げることもできる。
また、本発明において、画像データ補正装置は、画像形成装置又は画像読取装置の主電源投入時に位置ずれ補正を行うようにしてもよい。更に、補正データの作成は、画像形成装置又は画像読取装置の待機時に行ってもよい。これにより、位置ずれ補正が長時間行われないという事態を防止できる。
このように、本実施例では、位置補正用マーカ310が配置された白色基準板300を固定した状態で画像データを取得だけで、位置ずれ検知用とシェーディング補正処理用の画像データを取得することができ、これらの読取り動作を分ける必要がなく迅速な処理が可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、白色基準板上に反射率の異なる位置補正用マーカを配置して、白色基準板表面と位置補正用マーカとの反射率差異を事前に補正した信号に基づいてシェーディング補正処理を行うので、シェーディング補正処理時に位置補正用マーカを移動することなく、正確なシェーディング補正処理を行うことができる。このため、位置ずれ検出動作及びこれと同時に行うシェーディング補正処理動作、及び、原稿読取動作において白色基準板を移動することなく処理を行うことができ、画像読取装置をシンプルで低コストとすることができる。また、位置ずれ検出用の画像信号とシェーディング補正処理用の画像信号とを一度の動作で同時に取得することができるので、作業効率を向上させることができる。
また、本発明によれば、位置ずれ検出の検出値に基づいて、画素単位で相対位置、及び絶対位置を補正し、画素単位レベルの位置合わせ補正を行うことができる他、位置ずれ検出の検出値に基づいて、1画素未満で相対位置、及び絶対位置を補正できるので、高精度な位置合わせ補正を行うことができる。
また、本発明によれば、位置補正用マーカ上の主走査方向幅と、副走査位置の関係が一定に定まるため、検知したマーカ主走査方向幅の情報から、各ラインイメージセンサの副走査方向のずれを正確に検知及び補正を実行することができる。
そして、本発明によれば、補正用の位置補正用マーカを装置内部に備えているので、別途位置調整用の専用チャート等を用意する必要がなく、容易に画像調整が可能となり、更にシンプルで低コストに、繋ぎ目の位置ずれが少ない画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の実施例としての広幅デジタル複写機の外観を示す斜視図である。 実施例に係る画像読取装置の光学系を示す模式図である。 実施例に係る画像読取装置を示す側面からの模式図である。 白色基準板と位置補正用マーカとを示す平面図である。 白基準板の反射信号レベルを示す模式図である。 シェーディング補正処理の信号レベルを示す模式図である。 ずれ補正の前後におけるラインバッファのデータの配置状態を示す模式図である。 ずれ補正の前後におけるラインバッファのデータの配置状態を示す模式図である。 従来の画像読取装置の概略構造を示す模式図である。
符号の説明
1 原稿テーブル
2 操作パネル
3 原稿ユニット
4 装置本体
200 画像読取装置
210 コンタクトガラス
220 画像読取幅領域
220A,220B 画像読取幅領域
230A,230B ラインイメージセンサ
240 重複領域
250A,250B 結像レンズ
260 画像合成手段
291 反射部材
291A、291B 反射部材
292A,292B 反射部材
293A,293B 反射部材
300 白色基準板
310 位置補正用マーカ
E 重複領域
K 副走査方向基準位置
L 左側ラインイメージセンサ
M マーカ像
R 右側ラインイメージセンサ

Claims (7)

  1. 読取位置における読取原稿の反射光による原稿像を結像する結像素子と、前記原稿像の結像位置に主走査方向に配列され近接して配置される端部において前記原稿像を主走査方向に重複して読み取る複数のラインイメージセンサと、前記複数のラインイメージセンサからの複数の画像データを連結する画像合成手段と、を備える画像読取装置において、
    前記読取位置に白色基準板を固定して配置し、この白色基準板における前記ラインイメージセンサが重複して読み取る領域に、白色基準板における他の領域の反射率と異なる反射率を備える位置補正用マーカを配置したことを特徴とする画像読取装置。
  2. シェーディング補正処理手段を備え、シェーディング補正処理時に上記位置補正用マーカの領域と他の領域との反射率の差を補正することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記画像合成手段は、前記位置補正用マーカにより検出した位置情報に基づいて、前記複数のイメージセンサからの画像データの連結位置を画素単位で決定する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記画像合成手段は、前記位置補正用マーカにより検出した位置情報に基づいて、前記複数のイメージセンサからの画像データの連結位置を画像単位で決定する手段と、1画素未満の相対的なずれ量を画像補間を用いて補正する手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  5. 前記位置補正用マーカは主走査方向に対し垂直な直線、主走査方向に平行な直線、及び主走査方向に対し傾斜した直線により形成された三角形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の画像読取装置。
  6. 位置ずれ検出動作とシェーディング補正処理動作を同時に行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の画像読取装置。
  7. 請求項1乃至6いずれ記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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