JP2009188766A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 異常発生箇所以下に接続された装置の運用を自発的且つ確実に停止することができ、システムの安全性を向上させることができる無線伝送システムを提供する。
【解決手段】 複数の子機が接続された無線通信システムにおいて、子機4が、自装置の異常を検出する装置状態監視部47と、上位の回線の品質を監視する回線品質監視部46とを備え、装置状態検出部47において異常が検出された場合、又は回線品質監視部46で上位の回線品質の異常が検出された場合には、制御部48が、マスタポート42に下位装置への信号の出力を停止する指示を出力すると共に、無線部44の動作を停止する無線通信システムとしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線通信システムに係り、特に子機やHUBを多段に接続したシステムにおいて、装置や回線に異常が発生した場合に、当該異常発生箇所の下位に接続された装置の運用を停止して、システムの安全性を向上させることができる無線通信システムに関する。
[先行技術の説明]
デジタル移動体通信では、高出力の送信増幅器が用いられる。従来は、送信増幅器は基地局と同一の架に設置されることが多かったが、近年、無線部と送信増幅器の機能を備えた送受信増幅器を基地局と切り離して、両者を光ファイバで接続する構成も用いられている。このような構成をROF(Radio On Fiber)、RRH(Remote Radio Head)と称する。
ROF、RRHを用いることにより、通信品質を向上し、運用コストを低減し、保守を容易にするといった効果がある。
[基地局と送受信増幅器の構成例:図7]
ROF、RRHにおける基地局と送受信増幅器の構成例について図7を用いて説明する。図7は、基地局と送受信増幅器の構成例を示す模式説明図であり、(a)はスター型(Star topology)、(b)はチェーン型(Chain topology)の例である。
図7(a)に示すように、スター型では、基地局55に、送受信増幅器(図では「TRX-AMP」)57a、57bが光ファイバ56を介して接続している。
基地局55は、光インタフェース(I/F)を実装しており、基地局55から送受信増幅器57への信号を電気信号から光信号に変換して光ファイバ56を介して送信すると共に、送受信増幅器57から受信した光信号を電気信号に変換する。
光ファイバ56は、光信号を伝送するものであり、CPRI、OBSAI等の規格がある。
送受信増幅器57は、光信号と電気信号の相互変換を行う光−電気変換部を備え(図示せず)、光ファイバ56を介して基地局55から送信された送信データを受信して増幅し、アンテナから出力すると共に、アンテナで受信した受信データを増幅して光ファイバ56を介して基地局55に送信する。
スター型では、子局である送受信増幅器57が、それぞれ基地局55の光インタフェースに接続する構成となっている。
また、図7(b)に示すように、チェーン型では、基地局55に、光ファイバ56を介して送受信増幅器57aが接続され、更に、送受信増幅器57aに光ファイバを介して送受信増幅器57bが接続されている。
つまり、送受信増幅器57bは、送受信増幅器57aを経由して基地局55と接続されている。
チェーン型で用いられる送受信増幅器57aは、スレーブポート(slave port)とマスタポート(master port)の2つのポートを備えており、スレーブポートで上位の基地局55との送受信を行い、スレーブポートで下位の送受信増幅器57bとの送受信を行う。
スレーブポートは、つながり先のクロックで動作するための入出力ポートであり、マスタポートは、つながり先を出力クロックで動作させるための入出力ポートである。
[光伝送システムの概要:図8]
また、光伝送システムは、基地局と中継機と子機を光ファイバもしくは同軸ケーブルによって接続したものであり、基地局が出力する信号をそのまま遠方の不感地帯へ伝送し、移動体通信のサービスエリアの拡大を図る無線通信システムである。基地局と中継機との間は、光ファイバを用いるのが一般的である。
ここで、光伝送システムの概要について図8を用いて説明する。図8は、光伝送システムの概要を示す模式説明図である。
図8に示すように、光伝送システムは、基地局(図では「BTS」)61と、光インタフェース(図では「BTS−IF」)62と、光ファイバ63と、中継機64と、複数の子機65とから構成されている。
基地局61は、移動体無線システムの基地局であり、高周波信号の送受信を行う。
光インタフェース62は、基地局61からの高周波信号を同軸接続で受信して、光信号に変換して光ファイバ63を介して中継機64に送信する。また、光インタフェース62は、光ファイバ63を介して受信した中継機64からの光信号を電気信号に変換して同軸ケーブルで基地局61に送信する。
中継機64は、基地局61から遠く離れた場所に設置され、光ファイバ63から受信した光信号を電気信号に変換し、子機65-1、65-2、…65-nに分配出力する。また、中継機64は、子機65-1、65-2、…65-nから受信した電気信号を多重化し、光信号に変換して光ファイバ63経由で光インタフェース62に送信する。
この例では、中継機64と子機65との間は同軸ケーブルで接続されているが、中継機64と子機65との間の距離が長い場合等は光ファイバを用いる。
子機65は、中継機64から受信した高周波信号を増幅し、アンテナを介して無線信号として出力すると共に、移動端末から送信された無線信号を受信して増幅し、中継機に向けて出力する。
このように、光伝送システムは、ビル内等の無線信号が到達しない不感地帯でも移動体通信を可能とし、移動体無線システムのサービスエリアの拡大を図ることができるものである。
また、基地局に接続する中継機(親機)に、子機またはハブ(HUB)を多段に複数接続したチェーン型の構成を備えた無線通信システムもある。このような構成は、システム構成の自由度を増大させることができ、設置場所に応じた構成とすることができるものである。
[チェーン型のシステムの例:図9]
このような無線通信システムの例について図9を用いて説明する。図9は、従来のチェーン型接続可能な子機及びHUBを備えた無線通信システムの構成例を示す模式説明図である。
図9に示すように、チェーン型接続可能な子機及びHUBを備えた無線通信システムは、基地局(BTS)1と、中継機2と、子機4a〜4dと、HUB5とを備え、中継機2と子機4、子機4同士、子機4とHUB5とは光ファイバ3によって接続されている。
中継機2は、光ファイバ3が接続する複数のポート(マスタポート)を備えており、複数の子機4やHUB5が接続可能となっている。図9の例では、子機4a及び4bが中継機2のマスタポートに接続されている。
また、子機4及びHUB5にはスレーブポートとマスタポートが設けられている。HUB5には複数のマスタポートが設けられており、複数の下位装置が接続可能となっている。
図9の例では、HUB5のマスタポートの1つに子機4cが接続され、更に子機4cのマスタポートに子機4dが接続されている。
[異常発生時の動作:図9]
子機4やHUB5において異常が発生した場合、火災の発生や違法電波の放出を防ぐために、異常が発生した装置の運用を停止する必要がある。
従来は、中継機2が、異常発生装置及びその下位装置に対して運用停止命令を発行してそれらの装置の運用を停止するようにしていた。
例えば、図9において、子機4aに異常が発生した場合、中継機2は、子機4aと、HUB5、子機4c及び4dに運用停止命令を発行する。
[先行技術文献]
尚、無線通信システムに関する先行技術としては、特開2003−163634号公報(特許文献1)がある。
特許文献1には、高周波信号を局部信号LOを用いて周波数変換器でダウンコンバージョンし、第1のレーザダイオードで第1波長の光信号に変換し、更にLOを第2のレーザダイオードで第2波長の光信号に変換し、第1波長の光信号と第2波長の光信号とをカプラで合成して光ファイバ伝送路に送信する光送信装置が記載されている。
特開2003−163634号公報
しかしながら、従来の無線通信システムでは、システム構成の自由度が高くなると、構成のバリエーションが増え、中継機において、何の装置が何台どのように接続されているかを把握するデータベースの管理が煩雑になる。そのため、異常が発生した場合に、異常発生装置の配下に接続された全ての下位装置に運用停止命令を発行する仕組みを構成するのが困難になるという問題点があった。
また、装置間を接続する光ファイバ等の接続回線に異常が発生した場合、当該異常箇所以下の装置には運用停止命令を送達することができず、異常発生箇所以下の装置の動作を停止させることができないという問題点があった。
また、光伝送システムにおいて、中継機及び各子機に、装置内の固定遅延時間であるパラメータを記憶しておき、システム起動時に、中継機及び各子機がそれぞれマスタポートに接続する光回線の遅延量を測定し、各子機が測定した光回線遅延量とパラメータを中継機に送信し、中継機が自己及び子機のパラメータと光回線遅延量とをメンテナンスツールに送信し、メンテナンスツールが、これらの情報に基づいて各光ファイバの伝送遅延時間と、各子機の無線出力端までの遅延時間を算出して表示するようにして、システムの運用開始前に伝送遅延量を算出して表示して、不具合をサービス開始前に改善でき、低コスト及び短時間で信頼性の高いシステムを実現する光伝送システムが提案されている(特願2007−245533)。
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、装置又は装置間の接続回線に異常が発生した場合、異常発生箇所以下に接続された装置の運用を確実に停止することができ、システムの安全性を向上させることができる無線伝送システムを提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、基地局からの信号が中継機を介して伝送され、当該伝送された信号を増幅してアンテナから出力すると共に、下位に接続された通信回線に出力する子機を備えた無線通信システムであって、子機が、無線信号の送受信を行う無線部と、自装置の状態を監視し、自装置の状態が正常か異常かを検出する装置状態監視部と、上位に接続する通信回線の回線品質を監視し、回線品質が正常か異常かを検出する回線品質監視部と、装置状態監視部又は回線品質監視部で異常が検出されると、無線部の動作を停止すると共に、下位に接続された通信回線への信号の送出を停止する制御を行う制御部とを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、子機が、無線信号の送受信を行う無線部と、自装置の状態を監視し、自装置の状態が正常か異常かを検出する装置状態監視部と、上位に接続する通信回線の回線品質を監視し、回線品質が正常か異常かを検出する回線品質監視部と、装置状態監視部又は回線品質監視部で異常が検出されると、無線部の動作を停止すると共に、下位に接続された通信回線への信号の送出を停止する制御を行う制御部とを備えた無線通信システムとしているので、子機が、自装置に異常が発生した場合又は上位回線に異常が発生した場合には、正常ではないおそれのある無線信号の送出を防ぎ、更に下位に接続された装置も順次同様に無線部の動作及び下位装置への伝送を停止することができ、異常発生時には、中継機から運用停止指示を送出しなくても、異常発生箇所以下に接続された全ての子機が自発的に運用を停止して、システム全体の安全性を向上させることができる効果がある。
[発明の概要]
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムは、子機及びHUBが、それぞれ、自装置の異常を検出する装置状態監視部と、上位の回線の状態を監視する回線状態監視部とを備え、装置状態検出部において異常が検出された場合、又は回線状態監視部で上位の回線の異常が検出された場合には、自装置に接続された下位装置に対する光ファイバ伝送を停止するものであり、更に子機は、上述した異常が検出された場合には、無線部の動作を停止するものとしているので、装置又は回線に異常があった場合には、異常発生箇所以下の全ての子機及びHUBの運用を停止して、子機からの意図しない無線信号の出力を防ぐことができ、システムの安全性を向上させることができるものである。
[実施の形態の無線通信システムの構成:図1]
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信システム(本システム)の一例を示す概略構成図である。尚、ここでは、無線通信システムとして光通信システムを例として説明する。
図1に示すように、本システムの構成は、例えば、基地局(図では「BTS」と記載)1と、中継機2と、子機4a〜4fと、HUB5とを備え、中継機2と子機4、子機4同士、子機4とHUB5とは光ファイバ3によって接続されている。
中継機2は、基地局1と子機4との通信を中継するものであり、基地局1と同軸接続され、基地局1から受信した無線信号を光信号に変換して光ファイバ3に出力すると共に、光ファイバ3から受信した光信号を無線信号に変換して基地局1に出力する。
中継機2は、光ファイバ3が接続する複数のポート(マスタポート)22を備えており、複数の子機4やHUB5が接続可能となっている。図1の例では、子機4a及び4bが中継機2のマスタポート22に接続されている。
子機4は、上位装置及び下位装置とは光通信を行い、移動局(図示せず)とは無線通信を行う送受信増幅器(TRX−AMP)である。
すなわち、子機4は、上位装置(中継機2,HUB5,子機4のいずれか)から受信した光信号を無線信号に変換し、増幅して無線出力すると共に、移動局から受信した無線信号を増幅して光信号に変換し、上位装置に送信する。それと共に、子機4は、上位装置から受信した光信号を下位の子機4又はHUB5に出力する。
そして、各子機4は、光信号送受信部として、上位装置に接続するスレーブポート41と、下位装置に接続するマスタポート42の2種類のポートを備え、チェーン型のシステムを構築可能とするものである。
また、HUB5は、上位装置の中継機2又は子機4から受信した信号を分配して、下位装置の子機4又はHUB5に送信すると共に、下位装置の子機4又はHUB5から受信した信号を多重化して、上位装置に送信する。
HUB5は、上位装置に接続する1つのスレーブポート51と、複数の下位装置に接続する複数のマスタポート52とを備えている。
このように、チェーン型での接続が可能な子機4及びHUB5を用いることによって、システム設計の自由度が広がるものである。
そして、本システムの特徴として、子機4と、HUB5が、自装置に異常が発生したことを検出した場合、又は上位回線に異常が発生したことを検出した場合に、下位装置への送信を停止する機能を備えている。また、本システムでは、中継機2も自装置に異常が発生したことを検出した場合、下位装置への送信を停止する機能を備えている。
それぞれの装置の構成及び動作については後で詳細に説明する。
[子機4の構成:図2]
子機4の構成について図2を用いて具体的に説明する。図2は、子機4の構成を示す構成ブロック図である。
図2に示すように、子機4は、スレーブポート41と、マスタポート42と、信号処理部43と、無線部44と、アンテナ45と、回線品質監視部46と、装置状態監視部47と、制御部48とを備えている。
スレーブポート41は、光信号の送受信を行う光信号送受信部と、光信号と電気信号の相互変換を行う光−電気変換部とを備えており(図示省略)、上位装置からの光信号を受信して無線信号に変換し、信号処理部43と、回線品質監視部46に出力する。また、上位装置に送るための電気信号を光信号に変換して上位の光ファイバ3に出力する。スレーブポート41は、上位装置のクロックに合わせて動作を行う。
マスタポート42は、光信号の送受信を行う光信号送受信部と、光信号と電気信号の相互変換を行う光−電気変換部とを備えており(図示省略)、下位装置からの光信号を受信して無線信号に変換し、また、下位装置に送るための電気信号を光信号に変換して下位の光ファイバ3に出力する。マスタポート42は、接続された下位装置を自己のクロックに合わせて動作させる。
また、本システムの特徴として、子機4のマスタポート42は、制御部48から光信号の送信停止の指示が入力されると、光−電気変換部における電気−光変換動作を停止して、下位の光ファイバ3への光信号の出力を停止するようになっている。
信号処理部43は、スレーブポート41から入力された上位装置からの無線信号のデジタル信号処理を行ってベースバンド信号として無線部44に出力すると共に、無線部44から入力された下位装置からのベースバンド信号のデジタル信号処理を行ってスレーブポート41に出力する。
無線部44は、ベースバンド信号を無線周波数に変換してアンテナ45から空中に放出すると共に、無線周波数信号を受信してベースバンド信号に変換し、信号処理部42に出力する。
本システムの特徴として、無線部44は、制御部48からの動作停止指示が入力されると、送受信動作を停止する。
アンテナ45は、無線周波数信号の送受信を行う。
尚、子機4が、上位装置からの信号を中継して下位装置に送信したり、下位装置からの信号を中継して上位装置に送信する際には、信号処理等の子機4内部での処理は行わず、スレーブポート41とマスタポート42とが直接信号のやりとりを行う。
回線品質監視部46は、本システムの特徴部分であり、スレーブポート41から入力された上位装置からの受信信号を入力して、当該受信信号に基づいて回線品質を監視し、上位回線の回線品質が正常か異常かを示す信号を制御部48に出力する。
回線品質の監視は、一般的な方法で実現されるが、例えば受信信号強度を検出し、検出された受信信号強度が予め設定された基準値以上の場合には正常と判定し、基準値未満の場合には異常と判定する、といった方法が考えられる。
あるいは、受信信号中の誤り訂正符号に基づいて誤り率を検出し、誤り率が基準値よりも高ければ(誤りが多ければ)回線品質が異常であると判定するようにしてもよい。
また、装置状態監視部47は、複数の項目について子機内部の装置状態を監視しており、全て正常か、又はいずれかの項目で異常があるかを示す信号を制御部48に出力する。装置状態の監視項目としては、例えば、温度や電源供給状態等があり、いずれかの検出結果が予め設定された各項目の基準範囲外となった場合に、装置状態異常監視部46は装置状態が異常であると判定する。
尚、装置状態監視部47は、各項目毎に正常又は異常を示す信号を出力するようにしてもよい。
制御部48は、CPU(Central Processing Unit)等で構成され、記憶部(図示せず)に記憶されているプログラムを起動して、各種の処理を行う。
本システムの特徴として、子機4の制御部48は、回線品質監視部46から回線品質の異常を示す信号が入力された場合、又は、装置状態監視部47から装置状態の異常を示す信号が入力された場合に、無線部44に動作を停止する指示を出力すると共に、マスタポート42の光−電気変換部に光ファイバ3への伝送動作を停止する指示を出力する。
すなわち、本システムの子機4は、自装置の異常を検出する装置状態監視部と、上位の装置からの回線状態を監視して線状態が正常か異常かを検出する回線品質監視部を備えており、装置状態監視部又は回線品質監視部において異常を検出すると、制御部が、無線部の動作を停止すると共に、マスタポートに対して下位装置への送信を停止するよう指示を出力し、光信号の送信を停止するものである。
これにより、子機4同士がチェーン型に接続されている構成において、上位の子機4又は回線に異常が発生した場合、下位に接続された子機4は、順次自発的に運用を停止することができるものである。
[故障時の子機4の動作:図2]
子機4の自装置で不具合が発生した場合には、装置状態監視部47が異常を検出して自装置の異常を示す信号を出力し、制御部48は、装置状態監視部47からの異常を示す信号に基づいて、無線部44における無線信号の送受信動作と、マスタポート42からの光信号の送出とを停止する。
これにより、子機4の自装置で故障が起こった場合に、正常ではないおそれのある無線周波数信号の送出を無くすことができるものである。
また、上位装置や上位回線に故障が発生した場合には、スレーブポート41における上位装置からの信号を受信しなくなるので、子機4の回線品質監視部46が、回線品質が異常であることを示す信号を出力し、制御部48は、当該異常を示す信号に基づいて、無線部44における無線信号の送受信動作と、マスタポート42からの光信号の送出とを停止する。
尚、無線部44の動作を停止することによって、移動機からの無線信号の受信も行われなくなるので、結果としてスレーブポート41から上位装置への光信号の送出も停止し、子機4は運用停止状態となる。
このようにして本システムの子機4の故障時の動作が行われる。
これにより、本システムでは、故障発生時に中継機から運用停止指示を送出しなくても、故障発生箇所以下に接続された全ての子機4が自発的に無線送受信動作及び下位装置への光信号の送信動作を停止して自発的に運用を停止することができ、不要な無線信号の放出等を防いでシステムの安全性を向上させることができるものである。
[HUB5の構成:図3]
本システムのHUB5の構成について図3を用いて説明する。図3は、HUB5の構成ブロック図である。
図3に示すように、HUB5は、スレーブポート51と、マスタポート52と、回線品質監視部53と、装置状態監視部54と、制御部55とを備えている。
各構成部分は、子機4において説明したものと同様の構成及び動作であるため、ここでは説明を省略するが、回線品質監視部53と、装置状態監視部54と、制御部55とが本システムの特徴部分となっている。
HUB5の制御部55は、回線品質監視部53から上位回線の回線品質の異常を示す信号が入力された場合、又は、装置状態監視部54から装置状態の異常を示す信号が入力された場合に、マスタポート52に対して、下位の光ファイバ3への伝送動作を停止する指示を出力する。
尚、ここでは図を簡単にするためにマスタポート52を1つしか示していないが、HUB5には通常複数のマスタポート52が設けられている。複数のマスタポート52が設けられている場合、制御部55は、全てのマスタポート52に伝送動作を停止する指示を出力する。
[中継機2の構成:図4]
本システムの中継機2の構成について図4を用いて説明する。図4は、中継機2の構成ブロック図である。
中継機2は、マスタポート22と、装置状態監視部23と、信号処理部24と、制御部25と、通信部26とから構成されている。
マスタポート22は、子機4及びHUB5に設けられたマスタポート41,51と同様であり、光ファイバで接続された下位装置に対して光信号の送受信を行う。そして、制御部25からの光信号伝送停止の指示があると、光信号の伝送動作を停止する。
装置状態監視部23は、子機4及びHUB5に設けられた装置状態監視部47及び装置状態監視部54と同様であり、中継機2の装置状態を監視し、正常又は異常を示す信号を制御部25に出力する。
信号処理部23は、マスタポート22から入力された下位装置からのベースバンド信号のデジタル信号処理を行って無線部26に出力すると共に、無線部26から入力された上位装置からの無線信号のデジタル信号処理を行ってベースバンド信号としてマスタポート22の電気光変換部に送出する。
通信部26は、信号処理部23からのベースバンド信号を無線周波数に変換して基地局に出力すると共に、基地局からの無線周波数信号を受信してベースバンド信号に変換し、信号処理部22に出力する。
制御部25は、子機4及びHUB5に設けられた制御部48,55と同様に、異常検出時に下位装置への出力停止を指示するものであり、装置状態監視部23から基地局自身の装置状態の異常を示す信号が入力された場合に、マスタポート22の光−電気変換部に光ファイバ3への伝送動作を停止する指示を出力すると共に、通信部26に動作を停止する指示を出力する。
これにより、中継機2は、自装置に故障が発生した場合に、下位に接続された装置に対する光信号の送信を停止でき、基地局への無線信号の出力を停止するものである。
[本システムの動作例:図5]
本システムの動作例について図2,図3,図5を用いて説明する。図5は、本システムの第1の動作例を示す模式説明図である。
図5に示すように、例えば、子機4aにおいて異常が発生した場合、図2に示した子機4aの装置状態監視部47が装置の異常を制御部48に出力し、制御部48が、無線部44の動作停止指示と、マスタポート42での光信号の送信停止指示とを出力する。
これにより、子機4aのアンテナからの電波放射と、マスタポート42からの光信号の出力が停止される。つまり、子機4aの下位に接続されているHUB5のスレーブポート51では光信号が受信されなくなる。
すると、HUB5の回線品質監視部53は、スレーブポート51で受信する光信号の品質に異常があると判定して、回線品質の異常を示す信号を制御部55に出力する。制御部55は、マスタポート52での光信号の送信停止指示を出力する。
これにより、HUB5から下位の装置には光信号が送信されない。
以下、同様にして、HUB5の下位に接続された子機4c、4e、4d、4fは、上位の回線品質が異常であることを検出するので、無線部44の動作を停止すると共にマスタポート42からの光信号の送信を停止する。
このようにして、異常が発生した装置の下位に接続された全ての装置から不要な無線信号が出力されるのを防ぐことができ、下位装置の運用を停止して、システム全体の安全性を向上させることができるものである。
次に、本システムの第2の動作例について図6を用いて説明する。図6は、本システムの第2の動作例を示す模式説明図である。
図6に示すように、子機4aとHUB5とを接続する光ケーブル3に異常が発生した場合、上述した第1の例と同様に、HUB5の回線品質監視部53が回線品質の異常を検出して、制御部55が下位装置への光信号の送信停止を指示するので、HUB5から下位の装置へは光信号が送信されず、子機4c〜4fも同様に回線品質の異常を検出して無線部44の動作を停止し、更にマスタポート42から下位装置への光信号送信を停止する。
これにより、第1の例と同様に、異常発生箇所以降に接続された下位装置からの不要な無線信号の送出を防ぐことができ、下位装置の運用を停止できるものである。
また、図示は省略するが、本システムでは、中継機2において装置状態の異常が発生した場合にも、同様にして全ての下位装置への光信号の送信が停止し、また、基地局1への無線信号送出も停止する。これにより、不具合が発生した中継機以下の装置を運用停止することができ、基地局に対しても信頼性の低い信号の送出を防ぐことができ、システム全体の安全性を向上させることができるものである。
[実施の形態の効果]
本発明の実施の形態に係る無線通信システムによれば、子機4が、自装置の異常を検出する装置状態監視部47と、上位の回線の回線品質を監視する回線品質監視部46とを備え、装置状態検出部47において異常が検出された場合、又は回線品質監視部46で上位の回線品質の異常が検出された場合には、制御部48が、マスタポート42に光信号の出力を停止する指示を出力すると共に、無線部44の動作を停止するものであり、HUB5が、装置状態監視部54と、上位の回線の状態を監視する回線状態監視部53とを備え、装置状態検出部54又は回線品質監視部53で異常が検出された場合には、制御部55が、マスタポート52に光信号の出力を停止する指示を出力する無線通信システムとしているので、装置又は回線に異常があった場合には、中継機からの運用停止指示を送出しなくても、異常発生箇所以下の全ての子機4及びHUB5が自発的に運用を停止することができ、意図しない無線信号の出力を防いで、システムの安全性を向上させることができる効果がある。
また、本システムによれば、中継機2に装置状態監視部23を備え、装置状態検出部23で異常が検出された場合には、制御部25が、無線部26の動作を停止し、マスタポート22に光信号の出力を停止する指示を出力する無線通信システムとしているので、中継機2に故障が発生した場合に、下位装置を全て運用停止とすることができると共に、上位の基地局に信頼性の低い無線信号を送出するのを防ぐことができ、システムの安全性を向上させることができる効果がある。
本発明は、子機やHUBを多段に接続したシステムにおいて、装置や回線に異常が発生した場合に、当該異常発生箇所の下位に接続された装置の運用を停止して、システムの安全性を向上させることができる無線通信システムに適している。
本発明の実施の形態に係る無線通信システム(本システム)の一例を示す概略構成図である。 子機4の構成を示す構成ブロック図である。 HUB5の構成ブロック図である。 中継機2の構成ブロック図である。 本システムの第1の動作例を示す模式説明図である。 本システムの第2の動作例を示す模式説明図である。 基地局と送受信増幅器の構成例を示す模式説明図であり、(a)はスター型(Star topology)、(b)はチェーン型(Chain topology)の例である。 光伝送システムの概要を示す模式説明図である。 従来のチェーン型接続可能な子機及びHUBを備えた無線通信システムの構成例を示す模式説明図である。
符号の説明
1…基地局、 2…中継機、 3…光ファイバ、 4…子機、 5…HUB、 22,42,52…マスタポート、 23,47,54…装置状態監視部、 24,43…信号処理部、 25,48,55…制御部、 26…通信部、 41,51…スレーブポート、 44…無線部、 45…アンテナ、 46,53…回線品質監視部

Claims (1)

  1. 基地局からの信号が中継機を介して伝送され、当該伝送された信号を増幅してアンテナから出力すると共に、下位に接続された通信回線に出力する子機を備えた無線通信システムであって、
    前記子機が、無線信号の送受信を行う無線部と、
    自装置の状態を監視し、前記自装置の状態が正常か異常かを検出する装置状態監視部と、
    上位に接続する通信回線の回線品質を監視し、前記回線品質が正常か異常かを検出する回線品質監視部と、
    前記装置状態監視部又は前記回線品質監視部で異常が検出されると、前記無線部の動作を停止すると共に、前記下位に接続された通信回線への信号の送出を停止する制御を行う制御部とを備えたことを特徴とする無線通信システム。
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