JP2003163634A - 副搬送波多重光伝送装置の光送信装置及び光受信装置 - Google Patents

副搬送波多重光伝送装置の光送信装置及び光受信装置

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JP2003163634A
JP2003163634A JP2001360309A JP2001360309A JP2003163634A JP 2003163634 A JP2003163634 A JP 2003163634A JP 2001360309 A JP2001360309 A JP 2001360309A JP 2001360309 A JP2001360309 A JP 2001360309A JP 2003163634 A JP2003163634 A JP 2003163634A
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Yoshihiro Imajo
義弘 今荘
Yoshinori Tanaka
田中  義則
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数GHz帯の無線周波数を高い品質で伝送可
能とする光伝送装置を提供する。 【解決手段】 光送信装置20では、高周波無線信号2
3を局部信号LOを用い周波数変換器22でダウンコン
バージョンし、レーザダイオード25で第1波長の光信
号に変換し、局部信号LOはレーザダイオード26で第
2波長の光信号に変換し、両光信号をカプラ27で合波
し光ファイバ伝送路29に送信する。光受信装置30で
は、両光信号をカプラ31で分波し、第1波長の光信号
をフォトダイオード32で無線信号に変換し、第2波長
の光信号をフォトダイオード33で前記局部信号LOに
変換し、両者を周波数変換器34で混合してアップコン
バージョンし、高周波無線信号23を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話不感対策
用として地下街等に設けた無線基地局を他の無線基地局
に接続したり、通話品質改善用として無線基地局間を接
続する副搬送波多重光伝送装置の光送信装置及び光受信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ光伝送による副搬送波多重(S
CM)方式の高周波(RF)信号光伝送は、携帯電話不
感対策、通話品質改善装置類や、光CATVなどに使用
されている。従来の光伝送方式は、被伝送RF信号をそ
のまま光強度変調し、周波数変換等を行わない方式が主
流である。しかしながら、IMT−2000と呼ばれる
第3世代携帯電話システムでは2.2GHz帯が使用さ
れ、またITS(高度道路交通システム)などでは5.
8GHz帯が使用される予定である。この様に、無線周
波数の高周波化が著しくなると、高周波信号で、直接光
強度変調するのが困難になってきている。
【0003】ITSにおいては、無線基地局間の効率的
な無線信号集配のためにアナログ光伝送によるSCM方
式を使用し、道路沿線に敷設した光ファイバを用いて、
5.8GHz帯ITS信号と同時に、1.9GHz帯P
HS(簡易携帯電話)の信号も通すシステムが構想さ
れ、その実験が、郵政事業庁、警察庁、国土交通省など
で共同で行われている。
【0004】このように、実用化を迎えつつある新無線
通信システムにおいても、SCM方式の光伝送による無
線高周波信号の光ファイバによる集配は、システム構築
上の有力な手段として位置付けられている。しかし、使
用無線周波数の高周波化に伴い、光源および光変調器と
して用いられる半導体レーザダイオードの緩和振動周波
数の限界や、周波数多重化信号の伝送で特に問題となる
3次相互変調歪は、変調周波数の3乗に比例して劣化す
ることが理論的、実験的に裏付けられている。このた
め、非常に高価な高速外部光変調器を用いないと、直接
強度変調方式での光変調は限界に近づきつつある。
【0005】このため、何らかの技術的ブレークスルー
が求められており、被伝送無線高周波信号を周波数変換
して低い周波数帯にダウンコンバージョンする方式が考
慮されるようになってきている。携帯電話用途では、周
波数変換を行ってRF信号をダウンコンバージョンし、
これを伝送した後、再度、元の周波数に戻すことにな
る。周波数変換のためには、局部発信器とミキサが光送
信,受信の双方に必要となる。単純には、送信,受信の
それぞれに局部発信器を持てばよいが、局部発信器の温
度変化による周波数ドリフトなどにより、双方の局部発
信器の発振周波数のずれが大きくなる可能性がある。こ
のずれが大きくなると、光受信側での周波数再変換後の
周波数誤差が大きくなる可能性が大きい。
【0006】通常、電波法および無線設備規則により、
携帯電話基地局装置類の送信周波数偏差は±0.05p
pm内と定められており、上記方式では、電波法令によ
る規定を逸脱する虞がある。この欠点を補った周波数変
換光伝送装置として、例えば、岡田ほかの「移動体通信
用マイクロ波光伝送システムの検討」信学技法OMI9
5−3(1995年)に記載されている方式がある。
【0007】図3は、この岡田等の従来方式の基本構成
図である。この従来方式は、送信側の局部発信器として
PLLシンセサイザ1を使用し、シンセサイザ1から出
力される局部発信信号LOと被伝送RF信号とを混合器
(MIX)3に入力して被伝送RF信号を周波数変換
し、周波数変換して得た中間周波数信号IFを、バンド
パスフィルタ(BPF)4を通すことで周波数変換時に
発生した不要周波数成分を除去し、その後、アンプ5に
より増幅する。一方、PLLシンセサイザ1の基準信号
(Ref信号)となる水晶発信器6の出力信号を、アン
プ7で増幅し、このアンプ7の出力信号(Ref信号)
と、周波数変換して得た中間周波数(IF)信号(アン
プ5の出力信号)とを周波数多重し、この周波数多重信
号でレーザダイオード(LD)8を駆動して光信号に変
換し出力する。
【0008】受信側では、フォトダイオード(PD)1
0によって光電変換した後の周波数多重信号を、送信側
で周波数変換したIF信号とRef信号(PLL基準信
号)に分離し、基準信号(Ref信号)をクリスタルフ
ィルタ11でフィルタリングした後、PLLシンセサイ
ザ12を動作させて局部発信信号を作り出す。受信側で
分離された中間周波数信号(IF信号)は、ハイパスフ
ィルタ13を通した後、混合器14によりPLLシンセ
サイザ12の局部発信信号と混合して周波数変換し、送
信側の入力信号(被伝送RF信号)を復調する。この被
伝送RF信号は、周波数変換時に発生した不要周波数成
分がバンドパスフィルタ(BPF)15によって除去さ
れ、アンプ16で増幅された後、出力される。
【0009】上述した様に、この従来方式は、受信側は
水晶発信器を持たず、送信側から送られてきた水晶発信
器6の信号を基準信号とするため、送信側の水晶発信器
6の発信周波数がドリフトしても、それに追従して、周
波数変換時点と同じ周波数の局部発信信号を受信側で発
生できる。岡田らの実験によると、送受信間の周波数偏
差を±0.01ppm程度とすることができたと報告さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す従来方式では、周波数変換したIF信号の周波数帯
域幅は75MHzであり、重畳した基準信号の周波数は
約15MHzであるため、1本のレーザダイオード(L
D)で直接強度変調を行うと、レーザダイオード(L
D)の非線形性による2次相互変調歪がIF信号帯域内
に発生する。これを電波法令に定める−60dBc(搬
送波周波数を基準としたデシベル値)以下とするには、
重畳する基準信号のレベルを一定値以上に大きくできな
いという問題が発生する。
【0011】この2次相互変調歪を抑えるには、基準信
号レベルを低く抑えるしかないが、基準信号レベルを低
くしすぎると光伝送後の基準信号のCNRが劣化するた
め、光受信側で再生した局部発信信号の位相雑音特性が
悪化し、周波数再変換後のRF信号の品質劣化を招いて
しまう。このため、基準信号レベルの選択に当たって
は、レーザダイオード(LD)個別の非線形性を詳細に
考慮したレベルとする必要があり、レーザダイオードの
選別が困難になる。
【0012】本発明の目的は、周波数変換SCM方式光
伝送において、簡便かつ前述のような問題点を持たない
副搬送波多重光伝送装置の光送信装置及び光受信装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1記載の光送信装置は、無線高周波信号をアナログ光
伝送する副搬送波多重光伝送装置の光送信装置であっ
て、入力された1ないしは周波数多重化された高周波無
線信号を周波数変換するための局部発信器及び周波数変
換回路と、該周波数変換回路で周波数変換された無線高
周波信号を第1光波長の光信号に変換する第1レーザダ
イオードと、前記局部発信器の分岐された出力を第2光
波長の光信号に変換する第2レーザダイオードと、前記
第1光波長の光信号と前記第2光波長の光信号とを合成
し光ファイバ伝送路へ出力する波長領域多重光合波カプ
ラとを有することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成する請求項2記載の光受信
装置は、請求項1記載の光送信装置から光ファイバ伝送
路を通して送信されてくる光信号を受信する副搬送波多
重光伝送装置の光受信装置であって、前記光ファイバ伝
送路から受光した光信号を前記第1光波長の光信号と前
記第2光波長の光信号とに分波する波長領域多重光分波
カプラと、該波長領域多重光分波カプラで分波された前
記第1光波長の光信号を光電変換して無線高周波信号を
復元する第1フォトダイオードと、前記波長領域多重光
分波カプラで分波された前記第2光波長の光信号を光電
変換して請求項1記載の局部発信器の出力周波数信号を
復元する第2フォトダイオードと、前記第1フォトダイ
オードで復元された無線高周波信号と前記第2フォトダ
イオードで復元された局部発信器出力周波数信号とで周
波数変換を行い請求項1記載の光送信装置に入力された
元の高周波無線信号を復元する周波数変換回路とを備え
ることを特徴とする。
【0015】この様に本発明では、ダウンコンバージョ
ンした高周波無線信号を光信号に変換して送信すると共
に、この光信号に、前記ダウンコンバージョンするとき
使用した局部発信信号を前記光信号とは異なる波長の光
信号に変換して混合し、受信側では、2つの波長の光信
号を分離して前記ダウンコンバージョンした無線周波数
信号を復元すると共に前記局部発信信号を復元し、両者
を用いアップコンバージョンして高周波無線信号を再生
する構成としたため、無線信号を光信号に変換するレー
ザダイオードとして既存の半導体レーザダイオードを利
用することができ、周波数ドリフトに起因する問題や伝
送品質の問題も回避可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施形態に係る光
伝送装置の構成図である。光送信部20は、PLLや水
晶発信器等の局部発信器21を有する。この局部発信器
21の局部発信信号LOを分岐し、一方は周波数変換器
(MIX)22に入力し、入力伝送RF信号23をその
周波数よりも低い周波数帯に周波数変換し、BPF24
を通してIF信号を出力する。ここまでは、図3の従来
方式で説明したのと同じ構成である。携帯電話もしくは
簡易携帯電話(PHS)システムの2.2GHz帯無線
高周波信号または5.8GHz帯ITS用信号が入力伝
送RF信号23となり、或いは、これらの信号の組み合
わせが入力伝送RF信号23となる。
【0018】本実施形態では、このIF信号を、例え
ば、波長1310nm帯の第1波長λ1の半導体レーザ
ダイオード(LD1)25により直接強度変調を行う。
従来技術の問題点で指摘したように、アナログ光変調の
特性は高周波になるほど劣化する。また、数10MHz
以下の低い周波数では、反射戻り光の影響によるスパイ
ク性の雑音が混入しやすいため、これらを勘案した適切
な周波数帯にIF信号を設定する。
【0019】局部発信器21の分岐された他方の出力
は、例えば、波長1550nm帯の第2波長λ2の半導
体レーザダイオード(LD2)26により直接強度変調
を行う。この図1では図示を省略しているが、必要に応
じて適切な光変調度が得られるレベルになるように、系
の途中に増幅器もしくは減衰器を挿入する場合も想定さ
れる。また、分岐したLO信号の伝送経路長差、周波数
変換器22、BPF24等による伝達遅延時間の発生に
よる、半導体レーザダイオード25,26への信号の到
達時間差を調整するために、遅延線等を用いる場合もあ
る。
【0020】次に、上記の2つの波長λ1,λ2の光変
調信号を、波長領域多重(WDM:Wave1enth Division
Mu1tip1ex)合波カプラ27によって合波し、1本の光
ファイバ伝送路29で伝送する。
【0021】光受信部30においては、WDM分波カプ
ラ31によって、IF信号が乗っている波長λ1の光信
号と、LO信号が乗っている波長λ2の光信号に分波
し、それぞれをフォトダイオード(PD1)32、(P
D2)33で受光し、IF信号とLO信号を光信号から
電気信号に変換する。そして、これ等を周波数変換器
(MIX)34へ入力してアップコンバージョン周波数
変換を行い、元の入力周波数のRF信号を復元する。周
波数変換器34の後段に置かれるBPF35は、MIX
34での周波数変換操作により発生した不要波を除去す
るためのものである。
【0022】この図1には、本実施形態の動作概念を説
明するための最小限の構成部品しか図示していない。し
かし、IF信号,LO信号の伝送経路の要部には必要に
応じて、増幅器もしくは減衰器が配置される場合もある
ことは言うまでもない。また、送信部と同様に遅延線等
による伝送遅延時間の調整が必要な場合もある。
【0023】光ファイバ伝送路29は、通常用いられる
石英シングルモード光ファイバであれば、1310nm
帯と1550nm帯を同時伝送するのに何ら問題はな
く、WDM合分波カプラ27,31を用いることで、両
波長帯の光を高アイソレーション、例えば60dBで分
離できる。このため、受信側のフォトダイオード32,
33に両波長が同時に入射することによるビート雑音な
ど、複数光源の光を1個のフォトダイオードで受光する
ために発生する問題も回避できる。光領域でのアイソレ
ーション60dBは、電気信号に変換した後のレベルと
しては120dBに相当するため、事実上無視すること
ができる。
【0024】本実施形態の構成によれば、光送信部20
で周波数変換されたIF信号と、周波数変換に用いたL
O信号を、WDM光多重により同時伝送し、これにより
元のRF信号周波数を再生する。受信側では、送信側で
周波数変換した時のLO信号を用いて周波数を再変換す
るため、送信部のLO信号の周波数が温度条件等により
ドリフトしても、精度良く元のRF周波数を再現でき
る。また、従来方式に比較して、簡便な回路構成で同様
の機能を実現することができる。
【0025】図2は、本発明の第2の実施形態に係る光
伝送装置の構成図である。前述した通り、第1の実施形
態では、送信側のLO信号がドリフトしても受信側では
送信側の周波数変換時点のLO信号を用いて再変換を行
うため、元の周波数を再現することができる。このた
め、この第2の実施形態ではこの特性を積極的に利用
し、光送信部から光受信部に対する監視制御のための信
号をLO信号に乗せて伝送する様にしている。
【0026】図2において、この第2の実施形態に係る
光伝送装置の光送信部40及び光受信部50の基本構成
は第1の実施形態(図1)の光送信部20及び光受信部
30と同じであり、同一部材には同一符号を付してその
説明は省略する。本実施形態では、光送信部40におい
て、制御部(CPU)41と、この制御部41の制御を
受けて監視制御信号を発信する制御情報入力部42と、
局部発信器21から発信される信号を監視制御信号で角
度変調した信号をLO信号とする狭帯域角度変調器43
とを新たに設けた点が第1の実施形態と異なる。
【0027】また、光受信部50では、フォトダイオー
ド(PD2)33で電気信号に変換されたLO信号を分
岐し、この分岐信号(LO信号)から監視制御信号を取
り出す狭帯域角度復調器51と、この監視制御信号を受
信する制御情報入力部52と、この監視制御信号により
監視を実施する制御部(CPU)53とを新たに設けた
点が第1の実施形態と異なる。
【0028】局部発信器21の出力信号に監視制御信号
を混合してLO信号とする場合、LO信号の振幅成分は
一定値であることが望ましい。このため、2つの信号の
混合は、位相変調もしくは周波数変調の何れかで行えば
よい。位相変調と周波数変調は、微積分の関係で結ばれ
本質的には同一のものであり、あわせて角度変調と呼ば
れている。
【0029】この光送信部40で広帯域の角度変調を行
うと、周波数スペクトラムの広がりが発生し、相互変調
歪等の原因になる。遠隔監視制御情報の伝送に関して
は、例えば移動体通信用光伝送装置では、1200bp
s程度で十分である。このため、本実施形態では、狭帯
域の角度変調を行なうことにしている。
【0030】上述した様に、本発明の各実施形態の光伝
送装置によれば、被伝送周波数をダウンコンバージョン
することで、品質を良好に保ったまま伝送することがで
きる。このため、光CATV用途等の比較的入手しやす
く、従来より用いられていた半導体レーザダイオードを
使用することが可能になる。
【0031】また、本発明の実施形態によれば、送信側
で周波数のダウンコンバージョンに使用するLO信号を
レーザダイオード(LD2)26により同時に受信側へ
伝送し、それを受信側で用いるLO信号として再度IF
信号をアップコンバージョンし元の周波数に戻すため、
送信側のLO信号の周波数が変動しても、受信側のLO
信号の周波数もそれに追従して変化し、再変換したRF
信号周波数は送信側の入力周波数と一致する。従来方式
では同様の目的を達成するために、送信側のPLLシン
セサイザの基準信号を伝送してこれを基準信号とし、受
信側のPLLシンセサイザをロックしてLO信号を作っ
ており、回路構成が複雑であるが、本発明の実施形態で
は、回路構成が簡単になる。
【0032】更に、従来方式では、被伝送RF信号への
基準信号の2次相互変調歪積による歪成分の混入レベル
を規定値以下とするために、送信側で重畳する基準信号
のレベルを無闇に大きくできずLO信号の位相雑音が劣
化するなどの問題があるが、本発明の実施形態ではこの
問題は回避される。
【0033】また、従来から、光CATVシステムや携
帯電話等の移動体通信用光伝送で用いられている副搬送
波多重(SCM:Sub―carrier Multiplex)アナログ光
伝送方式に適した高性能半導体レーザダイオードが多数
商品化されており、本発明の実施形態では、このレーザ
ダイオードを1310nm帯の波長λ1のレーザダイオ
ードとして使用することができる。また、LO信号を伝
送する光波長λ2としては、SCM方式光伝送に適した
レーザダイオードはないが、1310nm帯との混合波
を光アイソレーションで合分波できるWDMカプラがあ
り、このため1550nm帯の半導体レーザを使用する
ことができる。更に、基本的にはCW波の1波を伝送す
るためだけでよいため、高次歪特性等があまり良好でな
い半導体レーザでも使用することが可能である。
【0034】更にまた、現状の移動体通信用マイクロ波
光伝送用半導体レーザダイオードは、概ね1.5GHz
帯以下の周波数帯が伝送に適しているが、IMT−20
00で使用される2.2GHz帯では、伝送特性が劣化
してしまう。しかし、本発明の実施形態では、この2.
2GHz帯を、例えば1.2GHz帯に周波数変換する
ものとすれば、LO周波数は1GHzとすれば良く、L
O信号を伝送する波長λ2のレーザダイオードとして、
高周波帯の高性能伝送に適した高価なバタフライ型パッ
ケージではなく、安価なアキシャルリードの同軸型パッ
ケージの半導体レーザダイオードモジュールを使用する
ことが可能となる。
【0035】また、第2の実施形態によれば、送信側の
LO信号の周波数が変動しても、受信側での再変換後の
被伝送RF周波数の変動が発生しないため、これを積極
的に利用して、LO信号に狭帯域周波数変調、位相変調
等の振幅一定の角度変調方式による変調を行い、システ
ムの状態監視、制御情報の伝送に用いることが可能とな
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、数GHz帯の無線周波
数を利用するシステムで使用する光伝送装置を構成する
レーザダイオードに要求される性能が緩和され、既存の
半導体レーザダイオードが使用可能となり、しかも高い
品質の伝送が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の構
成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光伝送装置の構
成図である。
【図3】従来の光伝送装置の構成図である。
【符号の説明】
20,40 光送信部 21 局部発信器 22 周波数変換器(MIX) 25,26 レーザダイオード 27 WDM合波カプラ 29 光ファイバ伝送路 30,50 光受信部 31 WDM分波カプラ 32,33 フォトダイオード 43 狭帯域角度変調器 51 狭帯域角度復調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K002 AA01 AA03 CA07 DA02 DA21 FA01 GA07 5K022 AA01 AA12 5K067 AA22 DD57 EE10 EE37

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線高周波信号をアナログ光伝送する副
    搬送波多重光伝送装置の光送信装置であって、入力され
    た1ないしは周波数多重化された高周波無線信号を周波
    数変換するための局部発信器及び周波数変換回路と、該
    周波数変換回路で周波数変換された無線高周波信号を第
    1光波長の光信号に変換する第1レーザダイオードと、
    前記局部発信器の分岐された出力を第2光波長の光信号
    に変換する第2レーザダイオードと、前記第1光波長の
    光信号と前記第2光波長の光信号とを合成し光ファイバ
    伝送路へ出力する波長領域多重光合波カプラとを有する
    ことを特徴とする副搬送波多重光伝送装置の光送信装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光送信装置から光ファイ
    バ伝送路を通して送信されてくる光信号を受信する副搬
    送波多重光伝送装置の光受信装置であって、前記光ファ
    イバ伝送路から受光した光信号を前記第1光波長の光信
    号と前記第2光波長の光信号とに分波する波長領域多重
    光分波カプラと、該波長領域多重光分波カプラで分波さ
    れた前記第1光波長の光信号を光電変換して無線高周波
    信号を復元する第1フォトダイオードと、前記波長領域
    多重光分波カプラで分波された前記第2光波長の光信号
    を光電変換して請求項1記載の局部発信器の出力周波数
    信号を復元する第2フォトダイオードと、前記第1フォ
    トダイオードで復元された無線高周波信号と前記第2フ
    ォトダイオードで復元された局部発信器出力周波数信号
    とで周波数変換を行い請求項1記載の光送信装置に入力
    された元の高周波無線信号を復元する周波数変換回路と
    を備えることを特徴とする副搬送波多重光伝送装置の光
    受信装置。
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