JP2009186982A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】多層の薄膜で封止が行われる電気光学装置の額縁部分の狭小化を図る。
【解決手段】高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは第1の平坦化層F1が設けられた領域Zの外側の領域Yに配置される。領域Yにおいては、第2の平坦化層F2のうち第1の平坦化層F1の側面S1を覆う部分が高位側電位供給線VHaの一部と重なる。また、領域Yにおいては、シール材70が低位側電位供給線VSaの一部と重なる。これによって、額縁部分の狭小化が図られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気光学素子を利用した電気光学装置や電子機器に関する。
近年、有機EL(ElectroLuminescent)素子や発光ポリマー素子などと呼ばれる有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、以下「OLED」という)素子などの電気光学素子を用いた電気光学装置が各種提案されている。このような電気光学装置においては、基板上に設けられた電気光学素子に水分等が浸入することを防止するために多層の薄膜で封止を行うことが知られている。例えば、特許文献1には、基板上に設けられた電気光学素子や薄膜トランジスタなどの機能素子を平坦化するための平坦化層と、緩衝層と、バリア層と、を積層して基板上の機能素子を封止する構成が開示されている。
また、基板上には、電気光学素子を駆動する駆動用回路に電位を供給する電位供給線が設けられる。例えば特許文献2にも開示されているように、この電位供給線は駆動用回路を横切るように配置される。すなわち、駆動用回路を構成する複数の薄膜トランジスタは、基板上に延在する電位供給線を跨いで配置される。このため、上述したような薄膜封止を行う場合は、基板上の電位供給線も平坦化層で覆われる。そして、平坦化層は緩衝層で覆われ、平坦化層における側面まで緩衝層が入り込む。基板上において緩衝層で覆われた領域の外側にはシール材が設けられ、機能素子が配置された基板はシール材を介して封止用の第2の基板と対向するように接合される。
特開2005−251721号公報 特開平8−114817号公報
電気光学装置の基板上における電気光学素子が配置される領域以外の額縁部分は、できるだけ狭小化されることが好ましい。しかしながら、上述の薄膜封止が行われる場合は、基板上の機能素子だけでなく電位供給線も平坦化層で覆われるから、電位供給線の幅に応じて額縁部分が大きくなり、額縁部分の狭小化を図ることが困難であるという問題があった。このような事情を背景として、本発明は、薄膜封止が行われる電気光学装置の額縁の狭小化を図るという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、複数の走査線と、複数の
データ線と、複数の走査線と複数のデータ線との各々の交差に対応して配置された複数の
画素と、複数の走査線又は複数のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する駆動回路(例
えば図1に示す走査線駆動回路40、データ線駆動回路50)と、駆動回路に電位を供給
する電位供給線と、が基板上に設けられ、複数の画素の各々は、画素電極(例えば図2に
示す画素電極210)と、画素電極から見て基板とは反対側に配置される対向電極(例え
ば図2に示す対向電極230)と、画素電極と対向電極との間に介在する発光層(例えば
図2に示す発光層220)とを含む電気光学素子と、画素電極に電気的に接続された駆動
トランジスタと、を備える電気光学装置であって、駆動トランジスタと対向電極との間に
設けられる絶縁膜(例えば図2に示す第1平坦化層F1、図8に示す第1の平坦化層F1
および第2絶縁層Fa2)と、対向電極を覆う平坦化層(例えば図2に示す第2の平坦化
層F2)と、を備え、電位供給線は、基板上の領域のうち、絶縁膜が設けられた第1の領
域(例えば図1乃至図3に示す領域Z)の外側の第2の領域(例えば図2および図3に示
す領域Y)内にて基板の周縁に沿って延在し、平坦化層は、絶縁膜を覆うとともに第2の
領域にて電位供給線の少なくとも一部と重なる。
この態様によれば、電位供給線は、基板上の領域のうち、絶縁膜が設けられた第1の領域の外側の第2の領域内にて基板の周縁に沿って延在し、その少なくとも一部が平坦化層と重なるから、額縁部分の狭小化を図ることができる。
また、本発明に係る電気光学装置は、複数の電気光学素子と、複数の薄膜トランジスタで構成されて複数の電気光学素子を駆動する駆動回路と、駆動回路に電位を供給する電位供給線(例えば図1乃至図3に示す高位側電位供給線VHaまたは低位側電位供給線VSa)と、を基板上に備える電気光学装置であって、複数の薄膜トランジスタ(例えば図2および図3に示すトランジスタTr)を覆う第1の平坦化層(例えば図2および図3に示す第1の平坦化層F1)と、第1の平坦化層を覆う第2の平坦化層(例えば図2および図3に示す第2の平坦化層F2)と、を具備し、電位供給線は、第1の平坦化層が設けられた第1の領域(例えば図1乃至図3に示す領域Z)の外側の第2の領域(例えば図2および図3に示す領域Y)内にて基板の周縁(例えば図1乃至図3に示す周縁12)に沿って延在し、第2の平坦化層は、第1の平坦化層における側面(例えば図2および図3に示す側面S1)を覆うとともに第2の領域にて電位供給線の少なくとも一部と重なる態様とすることもできる。
以上の態様によれば、電位供給線は、第1の平坦化層が設けられた第1の領域の外側の第2の領域内にて形成され、第2の平坦化層のうち第2の領域内の部分と電位供給線の少なくとも一部が第2の領域にて重なることにより、額縁部分の狭小化を図ることができる。
本発明に係る電気光学装置の好適な態様において、平坦化層を覆うガスバリア層をさらに具備し、平坦化層における側面(例えば図2および図3に示す側面S2)の基板に対する傾斜角度は、絶縁膜における側面の基板に対する傾斜角度よりも小さい。平坦化層における側面の基板に対する傾斜角度が絶縁膜における側面の基板に対する傾斜角度に対して小さいほど平坦層の側面が水平に近づくため、平坦化層を覆うガスバリア層にクラックや剥離が発生することが抑制される一方、第1の領域の外側における平坦化層が設けられた領域の面積が大きくなる。そうすると、電位供給線が絶縁膜で覆われる態様においては、額縁部分の狭小化を図ることは困難となる。本発明の態様によれば、電位供給線の少なくとも一部が平坦化層と重なることにより、電位供給線が絶縁膜で覆われる態様よりも額縁部分の面積を小さくできる。すなわち、本発明の態様によれば、ガスバリア層にクラックや剥離が発生することを抑制しつつ額縁部分の狭小化を図ることができる。
本発明に係る電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、複数の走査線と複数のデータ線との各々の交差に対応して配置された複数の画素と、複数の走査線又は複数のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する駆動回路と、駆動回路に電位を供給する電位供給線と、が基板上に設けられ、複数の画素の各々は、画素電極と、画素電極から見て基板とは反対側に配置された対向電極と、画素電極と対向電極との間に介在する発光層とを含む電気光学素子と、画素電極に電気的に接続された駆動トランジスタと、を備える電気光学装置であって、駆動トランジスタと対向電極との間に設けられる絶縁膜と、基板上の領域のうち、絶縁膜が設けられた第1の領域の外側の第2の領域に配置されたシール材と、シール材を介して基板に接合された第2基板と、を備え、電位供給線は、第2の領域内にて基板の周縁に沿って延在するとともに、少なくともその一部がシール材と重なる。この態様によれば、絶縁膜が設けられた第1の領域の外側の第2の領域において電位供給線の少なくとも一部がシール材と重なるから、額縁部分の狭小化を図ることができる。
また、本発明に係る電気光学装置は、複数の電気光学素子と、複数の薄膜トランジスタで構成されて複数の電気光学素子を駆動する駆動回路と、駆動回路に電位を供給する電位供給線と、を基板上に備える電気光学装置であって、複数の薄膜トランジスタを覆う第1の平坦化層と、第1の平坦化層が設けられた第1の領域の外側の第2の領域に配置されたシール材と、シール材を介して基板に接合された第2基板(例えば図1および図2に示す第2の基板30)と、を具備し、電位供給線は、第2の領域内にて前記基板の周縁に沿って延在するとともに、少なくともその一部が前記シール材と重なる態様とすることもできる。以上の態様によれば、第1の平坦化層が設けられた第1の領域の外側の第2の領域において電位供給線の少なくとも一部がシール材と重なるから、額縁部分の狭小化を図ることができる。
本発明に係る電気光学装置の好適な態様において、第2電極は、複数の画素にわたって
連続するとともに第2の領域へ延在し、電位供給線を覆う絶縁層を介して、電位給線の少
なくとも一部と重なる。以上の態様によれば、第2電極と電位供給線との間に形成される
容量(例えば図5に示す容量Co)によって、電位供給線および第2電極における電圧変
動が抑制(平滑化)される。
本発明に係る電気光学装置の好適な態様において、画素電極は、駆動トランジスタから見て基板とは反対側に配置され、絶縁膜(例えば図2に示す第1の平坦化層F1)は、画素電極と対向電極との間に設けられるとともに各画素電極を区分する。また、駆動トランジスタと画素電極との間に絶縁膜(例えば図8に示す第2絶縁層Fa2)が設けられる態様とすることもできる。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。この電子機器の典型例は、発光装置を表示装置として利用した機器である。この種の機器としては、パーソナルコンピュータや携帯電話機などがある。もっとも、本発明に係る発光装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光線の照射によって感光体ドラムなどの像担持体に潜像を形成する構成の画像形成装置(印刷装置)においては、像担持体を露光する手段(いわゆる露光ヘッド)として本発明の電気光学装置を採用することもできる。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置10の構成を示す平面図である。この電気光学装置10は、画像を表示するための手段として各種の電子機器に採用される装置であり、相互に対向する状態に貼り付けられた第1の基板20と第2の基板30とを具備する。第1の基板20のうち第2の基板30と対向する表面には、複数の画素回路Pが面状に配列された画素アレイ部100と、各画素回路Pを駆動する走査線駆動回路40A,40B、および、データ線駆動回路50と、走査線駆動回路40Aに電位を供給するための高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaと、走査線駆動回路40Bに電位を供給するための高位側電位供給線VHbおよび低位側電位供給線VSbと、が配置される。
図1に示すように、画素アレイ部100には、X方向に延在するm本の走査線102と、X方向に直交するY方向に延在するn本のデータ線104とが設けられる(mおよびnは自然数)。各画素回路Pは、走査線102とデータ線104との交差に対応する位置に配置される。従って、これらの画素回路Pは縦m行×横n列のマトリクス状に配列する。
図1に示す走査線駆動回路40Aおよび40Bは、複数の画素回路Pを行単位で選択するための回路である。走査線駆動回路40Aおよび40Bは順次アクティブとなる走査信号をm本の走査線102に出力する。図1に示すように、走査線駆動回路40Aは、画素アレイ部100と第1の基板20の周縁12との間に配置される。走査線駆動回路40Bは、画素アレイ部100と第1の基板20の周縁14との間に配置される。
データ線駆動回路50は、走査線駆動回路40Aおよび40Bが選択した走査線102に対応する1行分のn個の画素回路Pの各々の階調を指定するデータ信号を各データ線104に出力する。図1に示すように、データ線駆動回路50は、画素アレイ部100と第1の基板20の周縁16との間に配置される。
高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは、第1の基板20の周縁12に沿って延在する。さらに詳述すると、図1に示すように、高位側電位供給線VHaは、第1の基板20の面上に設けられた高位側電源端子Thaから、走査線駆動回路40Aと第1の基板20の周縁12との間の領域内において、周縁12に沿って延びる。また、図1に示すように、低位側電位供給線VSaは、第1の基板20の面上に設けられた低位側電源端子Tlaから、高位側電位供給線VSaと周縁12との間の領域内において、周縁12に沿って延びる。
同様に、高位側電位供給線VHbおよび低位側電位供給線VSbは、第1の基板20の周縁14に沿って延在する。さらに詳述すると、図1に示すように、高位側電位供給線VHbは、第1の基板20の面上に設けられた高位側電源端子Thbから、高位側電位供給線VHbは、走査線駆動回路40Bと第1の基板20の周縁14との間の領域内において、周縁14に沿って延びるまた、図1に示すように、低位側電位供給線VSbは、第1の基板20の面上に設けられた低位側電源端子Tlbから、高位側電位供給線VSbと周縁14との間の領域内において、周縁14に沿って延びる。
図1に示すように、各画素回路Pは、駆動トランジスタRdと、トランジスタRsと、容量素子Cと、OLED素子200と、を備える。OLED素子200は、陽極と陰極との間に発光材料を挟持して構成されて、電源線と接地線との間に配置される。Pチャネル型の駆動トランジスタRdは、電源線とOLED素子200との間に配置され、ソースが電源線に接続されるとともにドレインがOLED素子200の陽極に接続される。容量素子Cは、駆動トランジスタRdのゲート・ソース間に設けられる。また、駆動トランジスタRdのゲートはNチャネル型のトランジスタRsのソースに接続される。トランジスタRsのゲートは走査線102に接続されるとともにドレインはデータ線104に接続される。走査線102を介して供給される走査信号がアクティブレベルへ遷移すると、トランジスタRsがオン状態となる。このとき、データ信号が画素回路Pに取り込まれる。OLED素子200に流れる駆動電流は駆動トランジスタRdのゲート・ソース間電圧によって決定される。
図2は、図1に示すA−A線から見た断面図である。図2に示すように、第1の基板20の面上には、走査線駆動回路40Aを構成する複数のトランジスタTr(図2においてはひとつのみが図示されている)、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSa、各画素回路Pを構成する複数のトランジスタR(図2においてはひとつの駆動トランジスタRdのみが図示されている)が形成される。なお、図1に示す走査線駆動回路40B、高位側電位供給線VHbおよび低位側電位供給線VSbの構成は、走査線駆動回路40A、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。
トランジスタTrは、第1の基板20の表面に半導体材料によって形成された半導体層11と、半導体層11を覆うゲート絶縁層Fa0を挟んで半導体層11(チャネル領域)に対向するゲート電極13とを含む薄膜トランジスタである。半導体層11は、例えばアモルファスシリコンに対するレーザーアニールで形成されたポリシリコンの膜体である。ゲート電極13は第1絶縁層Fa1に覆われる。トランジスタTrのドレイン電極111およびソース電極112は、アルミニウムなどの低抵抗の金属によって第1絶縁層Fa1の面上に形成されるとともにコンタクトホールを介して半導体層11(ドレイン領域およびソース領域)に導通する。ドレイン電極111およびソース電極112は、第2絶縁層Fa2に覆われる。第1絶縁層Fa1や第2絶縁層Fa2はSiOやSiNなどの絶縁材料で形成された膜体である。
図2に示すように、高位側電位供給線VHaは、ゲート絶縁層Fa0の面上に形成される。トランジスタTrのゲート電極13と高位側電位供給線VHaとは、ゲート絶縁層Fa0の全域にわたって連続的に形成された導電膜(例えばアルミニウムの薄膜)のパターニングによって同一の工程で一括的に形成される。なお、ゲート電極13と高位側電位供給線VHaとの関係のように、複数の要素が共通の膜体(単層であるか複数層であるかは不問)の選択的な除去によって同一の工程で形成されることを以下では単に「同層から形成される」と表記する。同層から形成された各要素の材料は当然に同一であって各々の膜圧厚は略一致する。複数の要素が同層から形成される構成によれば、各々が別個の膜体から形成される構成と比較して、製造工程の簡素化や製造コストの低減が実現されるという利点がある。
図2に示すように、低位側電位供給線VSaは、第1絶縁層Fa1の面上にドレイン電極111およびソース電極112と同層から形成される。
トランジスタRは、トランジスタTrと同様の材料および積層構造の薄膜トランジスタである。図2に示すように、トランジスタRは、第1の基板20の表面に形成された半導体層201と、ゲート絶縁層Fa0を挟んで半導体層201に対向するゲート電極203とを含む。トランジスタRのドレイン電極205およびソース電極207は、ゲート電極203を覆う第1絶縁層Fa1の面上に形成されるとともにコンタクトホールを介して半導体層201(ソース領域およびドレイン領域)に導通する。
図2に示すように、第2絶縁層Fa2の面上には画素電極210が形成される。画素電極210は、複数のOLED素子200ごとに相互に離間して形成される。画素電極210は、OLED素子200の陽極として機能する電極であり、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)といった光透過性の導電性材料によって形成される。図2に示すように、画素電極210は、第2絶縁層Fa2を貫通するコンタクトホールCHを介して駆動トランジスタRdのドレイン電極205に電気的に接続される。
図2に示すように、第2絶縁層Fa2の面上には、アクリルなどの有機材料やSiOおよびSiNなどの無機材料といった各種の絶縁材料によって第1の平坦化層F1が形成される。図1において、第1の平坦化層F1が設けられる領域Zを二点鎖線で示す。図1に示すように、第1の基板20上における各画素回路Pおよび各画素回路Pの駆動に利用される駆動用回路(走査線駆動回路40A,40Bおよびデータ線駆動回路50など)は第1の平坦化層F1で覆われる。
図2に示すように、第1の平坦化層F1のうち、各画素回路Pにおける画素電極210と重なり合う部分には開口部Oaが形成される。OLED素子200の発光層220は、開口部Oaの内側であって画素電極210を底面とする空間に形成される。すなわち、各画素回路Pにおける画素電極210は、第1の平坦化層F1によって区分される。発光層220の形成には、例えば発光材料の液滴をノズルから吐出して画素電極210の表面に付着させるインクジェット法(液滴吐出法)が好適に採用される。なお、発光層220による発光を促進または効率化させるための各種の機能層(正孔注入層・正孔輸送層・電子注入層・電子輸送層・正孔ブロック層・電子ブロック層等)が発光層220に積層された構成としてもよい。
第1の平坦化層F1は、発光層220の形成時に発光材料の液滴が到達する領域をOLED素子200ごとに仕切る要素として機能する。また、図2に示すように、走査線駆動回路40Aを構成する複数のトランジスタTrは、第1の平坦化層F1によって覆われる。これによって、トランジスタTrに起因して第2絶縁層Fa2の面上に現れる段差が低減(平坦化)される。
図2に示す対向電極230は、OLED素子200の陰極として機能する電極である。対向電極230は、画素電極210から見て第1の基板20とは反対側に配置され、対向電極230と画素電極210との間に発光層220が介在する。対向電極230は、複数の画素回路PにおけるOLED素子200にわたって連続に形成される。対向電極230の材料としては、アルミニウムや銀などの金属およびこれらを主成分とする合金といった各種の光反射性の導電材料が採用される。本実施形態においては、発光層220から画素電極210側に放射された光と発光層220から画素電極210とは反対側に放射されて対向電極230にて反射されて画素電極210に向かう光とは、画素電極210や第1の基板20を通過して外部へ出射される(ボトムエミッション)。
図2に示すように、第1の平坦化層F1および対向電極230の面上には、第1の平坦化層F1および第2の電極230が設けられた領域を平坦化するための第2の平坦化層F2が形成される。図2に示すように、第2の平坦化層F2は第1の平坦化層F1における側面S1をも覆う。第2の平坦化層F2は、例えばエポキシ樹脂やアクリル樹脂などの親油性を有する高分子材料(例えば有機樹脂材料)を、トルエン、キシレン、シクロヘキサンなどの親油性有機溶剤で希釈して所定の粘度に調整したエポキシオリゴマーやアクリルオリゴマー等で構成される。
第2の平坦化層F2の面上には、ガスバリア層GSが形成される。ガスバリア層GSは、その内側(第2の平坦化層F2側)に水分や気体が浸入するのを防止するためのものである。これによって、対向電極230や発光層220の劣化等を抑制できる。本実施形態においては、ガスバリア層GSは、第2の平坦化層F2の側面S2を覆ったうえで第1の基板20の周縁12まで延在する。ガスバリア層GSは、無機化合物で構成される。例えば、高密度プラズマ成膜法によって形成された珪素窒化物、珪素酸化物などの珪素化合物で構成することもできるし、アルミナや酸化タンタル、酸化チタン、さらには他のセラミックスで構成することもできる。
ここで、図2に示すように、第2の平坦化層F2における側面S2の第1の基板20に対する傾斜角度は、第1の平坦化層F1における側面S1の第1の基板20に対する傾斜角度よりも小さい。従って、本実施形態の構成によれば、第1の平坦化層F1の面上に直接ガスバリア層GSを設ける構成と比べてガスバリア層GSにクラックや剥離が発生することを抑制できる。
図2に示すように、第2の平坦化層F2が設けられた領域の外側(第1の基板20の周縁12側)には、シール材70が設けられる。そして、図2に示すように第1の基板20と第2の基板30とが、シール材70を介して相互に対向する状態に貼り付けられる。シール材70は、第1基板20と第2基板30とを接合するための接着剤である。
図3は、図2の断面図を簡略的に表した図である。図3においては、説明の便宜上、各画素回路Pを構成する複数のトランジスタRおよび第2の基板30が省略されている。図3に示すように、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは、第1の基板20上において第1の平坦化層F1が設けられた領域Zの外側の領域Yに配置され、領域Yにおいては、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの少なくとも一部が第2の平坦化層F2と重なる。さらに詳述すると、図3に示すように、第2の平坦化層F2のうち第1の平坦化層F1の側面S1を覆う部分は領域Yに配置される。そして、領域Yにおいて、第2の平坦化層F2のうち第1の平坦化層F1の側面S1を覆う部分が高位側電位供給線VHaの一部と重なる。
また、領域Yにおいては、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの少なくとも一部が、領域Yに設けられたシール材70と重なる。さらに詳述すると、図3に示すように、シール材70は、領域Yのうち第2の平坦化層F2が設けられた領域よりもさらに外側(第1の基板20の周縁12側)の領域に設けられる。そして、領域Yにおいて、シール材70は低位側電位供給線VSaの一部と重なる。
図4は、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaが領域Zに配置された態様(以下「対比例」という)の断面図である。図4に示すように、対比例においては、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは、走査線駆動回路40Aを構成する複数のトランジスタTrとともに第1の平坦化層F1で覆われる。図4に示すように、対比例に係る高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは、第1の平坦化層F1が設けられた領域Zの外側の領域Yにおいて、第2の平坦化層F2のうち第1の平坦化層F1の側面S1を覆う部分またはシール材70と重ならない。
本実施形態においては、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは第1の平坦化層F1が設けられた領域Zの外側の領域Yに配置される。図2に示すように、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは金属の単層で構成されるから、電位供給線(高位側電位供給線VHa、低位側電位供給線VSa)およびトランジスタTrを覆う絶縁層Faの面上のうち電位供給線に対応する領域は、多数の層が積層されてなるトランジスタTrに対応する領域に比べて面上に現れる段差が少ない。従って、絶縁層Faの面上のうち電位供給線に対応する領域には、直接ガスバリア層GSを設けることが可能である。すなわち、第1の平坦化層F1で高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaを覆う必要はない。
そして、図3および図4から理解されるように、領域Yにおいては、第2の平坦化層F2のうち第1の平坦化層F1の側面S1を覆う部分が高位側電位供給線VHaの一部と重なるため、その重なった分、第1の基板20における画素アレイ部100以外の領域、すなわち額縁部分の面積を対比例に比べて小さくできる。また、領域Yにおいては、シール材70が低位側電位供給線VSaの一部と重なるため、その重なった分、額縁部分の面積を対比例に比べてさらに小さくできる。
また、本実施形態においては、図2および図3に示すように、第2の平坦化層F2における側面S2の第1の基板20に対する傾斜角度は、第1の平坦化層F1における側面S1の第1の基板20に対する傾斜角度よりも小さい。この場合、第2の平坦化層F2の側面S2の傾斜角度が第1の平坦化層F1の側面S1の傾斜角度よりも小さいほど第2の平坦化層F2の側面S2は水平に近づくから、第2の平坦化層F2の面上に設けられたガスバリア層GSにクラックや剥離が生じることを抑制できる一方、第2の平坦化層F2が設けられた領域の面積が大きくなるため、対比例の構成では額縁部分の狭小化を図ることが困難となる。これに対して、本実施形態においては、領域Yにおいて高位側電位供給線VHaの一部が第2の平坦化層F2と重なることにより、対比例に比べて額縁部分の面積を小さくできる。つまり、本実施形態の構成によれば、ガスバリア層GSにクラックや剥離が発生することを抑制しつつ額縁部分の狭小化を図ることができる。
<B:第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る電気光学装置10の断面図である(図3に対応する図)。図5に示すように、本実施形態においては、対向電極230が各画素回路Pにおける複数の電気光学素子200にわたって連続するとともに領域Yへ延在し、電位供給線を覆う絶縁層Fa(図2に示す第1絶縁層Fa1および第2絶縁層Fa2)を介して電位供給線の少なくとも一部と重なる点で第1実施形態の構成と異なる。その他の構成については、第1実施形態の構成と同じであるため、重複する部分については説明を省略する。
図5に示すように、対向電極230は、第1の平坦化層F1の表面から側面S1を通って絶縁層Faの表面に延在する。対向電極230のうち領域Yに延在する部分は絶縁層Faを介して高位側電位供給線VHaの一部と重なる。これにより、図5に示すように、対向電極230と高位側電位供給線VHaとの間には容量Coが形成される。そして、この容量Coによって対向電極230や高位側電位供給線VHaにおける電圧変動が抑制(平滑化)される。
<C:第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る電気光学装置10の平面図である。本実施形態においては、第1の基板20のうち第2の基板30と対向する表面には、データ線駆動回路50に電位を供給するための高位側電位供給線VHcおよび低位側電位供給線VScが配置される。
高位側電位供給線VHcおよび低位側電位供給線VScは、第1の平坦化層F1が設けられた領域Zの外側の領域内にて第1の基板20の周縁16に沿って延在する。さらに詳述すると、図6に示すように、高位側電位供給線VHcは、第1の基板20の面上に設けられた高位側電源端子Thcから、データ線駆動回路50と第1の基板20の周縁16との間の領域内において、周縁16に沿って延びる。また、図6に示すように、低位側電位供給線VScは、第1の基板20の面上に設けられた低位側電源端子Tlcから、高位側電位供給線VScと周縁16との間の領域内において、周縁16に沿って延びる。また、図6に示すように、高位側電位供給線VHcおよび低位側電位供給線VScは、データ線駆動回路50と第2の基板30の周縁32との間に配置される。
具体的な図示は省略するが、本実施形態においても、上述の各実施形態と同様に第1の平坦化層F1で覆われた領域Zの外側の領域Yにおいて、第1の平坦化層F1を覆う第2の平坦化層F2のうち第1の平坦化層F1の側面S1を覆う部分が高位側電位供給線VHcの一部と重なる。また、領域Yにおいては、シール材70が低位側電位供給線VScの一部と重なる。これによって、電気光学装置10における額縁部分の狭小化を図ることができる。
<D:変形例>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。また、以下に示す変形例のうちの2以上の変形例を組み合わせることもできる。
(1)変形例1
上述の各実施形態では、第1の平坦化層F1が設けられた領域Zの外側の領域Yにおいて、第2の平坦化層F2が高位側電位供給線VHaの一部と重なるが、これに限らず、例えば領域Yにおいて、第2の平坦化層F2が高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの双方と重なる態様とすることもできるし、第2の平坦化層F2が低位側電位供給線VSaの一部のみと重なる態様とすることもできる。要するに、第2の平坦化層F2は、第1の平坦化層F1における側面S1を覆うとともに領域Yにて電位供給線の少なくとも一部と重なる態様であればよい。
(2)変形例2
上述の各実施形態においては、領域Yにおいて、低位側電位供給線VSaの一部がシール材70と重なるが、これに限らず、例えば領域Yにおいて、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの双方がシール材70と重なる態様とすることもできるし、低位側電位供給線VSaの一部のみがシール材70と重なる態様とすることもできる。要するに、電位供給線は、領域Y内にて第1の基板20の周縁に沿って延在するとともに少なくともその一部がシール材70と重なる態様であればよい。
(3)変形例3
上述の各実施形態においては、図2に示すように、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは、それぞれ別層から形成されるが、例えば図7に示すように、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaが同層から形成される態様とすることもできる。図7においては、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは図2に示すトランジスタTrのドレイン電極111およびソース電極112と同層から形成される。なお、これに限らず、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは図2に示すトランジスタTrのゲート電極13と同層から形成されてもよい。
図7に示すように、走査線駆動回路40Aは、各々が走査信号を出力する複数の単位回路U(ラッチ回路)から構成される。ひとつの単位回路Uは複数のトランジスタTrから構成される。図7に示すように、高位側電位供給線VHa(メインバス)から分岐した複数の枝バスBhが各単位回路Uに接続される。図7に示すように、高位側電位供給線VHaは、枝バスBhに比べて十分に太い。同様に、低位側電位供給線VSa(メインバス)から分岐した複数の枝バスBsが各単位回路Uに接続される。
図7に示す構成においては、複数の枝バスBsは、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaと別層から形成される。図7に示すように、枝バスBsは、コンタクトホールCH2を介して低位側電位供給線VSaと接続され、高位側電位供給線VHaを跨いで単位回路Uへ延びる。
これに対して、上述の各実施形態のように、高位側電位供給線VHaと低位側電位供給線VSaとが別層から形成される構成によれば、電位供給線と枝バスBとをコンタクトホールCH2を介して接続する必要が無いため、図7の構成に比べて電位供給線と枝バスBとの導通の確実性が向上するという利点がある。
(4)変形例4
上述の各実施形態においては、発光層220から放射された光は画素電極210や第1の基板20を通過して外部へ出射する態様であるが、これに限らず、発光層220から放射された光が対向電極230や第2の基板30を通過して外部へ出射する態様とすることもできる。この場合、対向電極230は光透過性の導電性材料で形成され、第2の基板30のうち第1の基板20との対向面には、各OLED素子200に対応するカラーフィルタや各カラーフィルタの間隙を遮光する遮光層が形成される(トップエミッション)。
(5)変形例5
上述の各実施形態では、領域Yにおいて、第2の平坦化層F2が高位側電位供給線VHaの一部と重なるとともに、シール材70が低位側電位供給線VSaの一部と重なる態様であるが、これに限らず、領域Yにおいて第2の平坦化層F2のみが電位供給線の少なくとも一部と重なる態様とすることもできる。例えば、領域Yにおいて、第2の平坦化層F2は高位側電位供給線VHaの一部と重なり、シール材70は低位側電位供給線VSaと重ならない態様とすることができる。また、領域Yにおいて、シール材70のみが電位供給線の少なくとも一部と重なる態様とすることもできる。例えば、領域Yにおいて、第2の平坦化層F2は高位側電位供給線VHaと重ならず、シール材70は低位側電位供給線VSaの一部と重なる態様とすることができる。ただし、上述の各実施形態のように、領域Yにおいて、第2の平坦化層F2が高位側電位供給線VHaの一部と重なるとともにシール材70が低位側電位供給線VSaの一部と重なる態様によれば、領域Yにおいて第2の平坦化層F2のみが電位供給線の一部と重なる態様またはシール材70のみが電位供給線の一部と重なる態様に比べて額縁部分をより狭小化できるという利点がある。
(6)変形例6
第2実施形態においては、対向電極230のうち領域Yに延在する部分は、絶縁層Faを介して高位側電位供給線VHaの一部と重なるが、これに限らず、対向電極230のうち領域Yに延在する部分が絶縁層Faを介して低位側電位供給線VSaの一部と重なる態様であってもよい。要するに、電気光学素子200を構成する一方の電極が各画素回路Pにおける複数の電気光学素子200にわたって連続するとともに領域Yへ延在し、絶縁層Faを介して電位供給線の少なくとも一部と重なる態様であればよい。
(7)変形例7
上述の各実施形態においては、複数の電気光学素子200を駆動する駆動回路の例として走査線駆動回路40およびデータ線駆動回路50を挙げて説明したが、これに限らず、例えば静電気保護回路であってもよい。要するに、複数のトランジスタTrで構成されて複数の電気光学素子の駆動に利用される回路であればよい。
(8)変形例8
上述の各実施形態においては、電気光学素子200の一例として、OLED素子を取り上げたが、これに限らず、無機発光ダイオードやLED(Light Emitting Diode)であってもよい。
(9)変形例9
上述の各実施形態においては、駆動トランジスタRdの電極を覆う第2絶縁層Fa2は、領域Zおよび領域Yにわたって設けられているが、図8に示すように、第2絶縁層Fa2は、第1の平坦化層F1と同様、領域Z内にのみ設けられるという構成を採用することもできる。この構成において、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは、第1の基板20上において第1の平坦化層F1および第2絶縁層Fa2が設けられた領域Zの外側の領域Yに配置され、高位側電位供給線VHaの一部が第2の平坦化層F2と重なる。また、図8において、領域Y内に配置されたシール材70は、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの一部と重なる。
また、第2絶縁層Fa2が領域Z内にのみ設けられる一方、第1の平坦化層F1は領域Zおよび領域Yにわたって設けられるという構成を採用することもできる。この構成において、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaは、第1の基板20上において第2絶縁層Fa2が設けられた領域Zの外側の領域Yに配置され、その少なくとも一部が第2の平坦化層F2と重なる。そして、図8の構成と同様、シール材70は、高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの少なくとも一部と重なる。
要するに、電位供給線は、駆動トランジスタRdと対向電極230との間に設けられた絶縁膜(第1の平坦化層F1、第2絶縁層Fa2)が形成された領域Zの外側の領域Y内にて第1の基板20の周縁に沿って延在するとともに、その少なくとも一部が第2の平坦化層F2またはシール材70と重なるという態様であればよい。
また、第2実施形態と同様に、各画素回路Pにわたって連続する対向電極230が領域Yへ延在し、第1絶縁層Fa1を介して高位側電位供給線VHaおよび低位側電位供給線VSaの少なくとも一部と重なる態様とすることもできる。
<E:応用例>
次に、本発明に係る電気光学装置10を利用した電子機器について説明する。図9は、以上に説明した何れかの形態に係る電気光学装置10を表示装置として採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての電気光学装置10と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。この電気光学装置10は電気光学素子にOLED素子を使用しているので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図10に、実施形態に係る電気光学装置10を適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての発光措置10を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置10に表示される画面がスクロールされる。
図11に、実施形態に係る電気光学装置10を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての発光装置10を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置Dに表示される。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図9から図11に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。また、本発明に係る電気光学装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光書込み型のプリンタや電子複写機といった画像形成装置においては、用紙などの記録材に形成されるべき画像に応じて感光体を露光する書込みヘッドが使用されるが、この種の書込みヘッドとしても本発明の電気光学装置は利用される。本発明にいう電子回路とは、各実施形態のように表示装置の画素を構成する画素回路のほか、画像形成装置における露光の単位となる回路をも含む概念である。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の平面図である。 同実施形態に係る電気光学装置の断面図である。 図2の断面図を模式的に示した図面である。 対比例に係る電気光学装置の断面図である。 第2実施形態に係る電気光学装置の断面図である。 第3実施形態に係る電気光学装置の平面図である。 変形例に係る電位供給線と駆動用回路との接続態様を示す図面である。 変形例に係る電気光学装置の断面図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。
符号の説明
10……電気光学装置、12,14,16……周縁、20……第1の基板、30……第2の基板、40A,40B……走査線駆動回路、50……データ線駆動回路、200……電気光学素子、210……第1電極、220……発光層、230……第2電極、F1……第1の平坦化層、F2……第2の平坦化層、Fa……絶縁層、GS……ガスバリア層、S1,S2……側面、Tr……トランジスタ、VHa,VHb,VHc……高位側電位供給線、VSa,VSb,VSc……低位側電位供給線、Y……領域、Z……領域。

Claims (7)

  1. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記複数の走査線と前記複数のデータ線との各々の交差に対応して配置された複数の画素と、
    前記複数の走査線又は前記複数のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する駆動回路と、
    前記駆動回路に電位を供給する電位供給線と、が基板上に設けられ、
    前記複数の画素の各々は、
    画素電極と、前記画素電極から見て前記基板とは反対側に配置される対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に介在する発光層とを含む電気光学素子と、
    前記画素電極に電気的に接続された駆動トランジスタと、を備える電気光学装置であって、
    前記駆動トランジスタと前記対向電極との間に設けられる絶縁膜と、
    前記対向電極を覆う平坦化層と、を備え、
    前記電位供給線は、前記基板上の領域のうち、前記絶縁膜が設けられた第1の領域の外側の第2の領域内にて前記基板の周縁に沿って延在し、
    前記平坦化層は、前記絶縁膜を覆うとともに前記第2の領域にて前記電位供給線の少なくとも一部と重なる、
    電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記平坦化層を覆うガスバリア層をさらに具備し、
    前記平坦化層における側面の前記基板に対する傾斜角度は、前記絶縁膜における側面の前記基板に対する傾斜角度よりも小さい、
    電気光学装置。
  3. 複数の走査線と、
    複数のデータ線と、
    前記複数の走査線と前記複数のデータ線との各々の交差に対応して配置された複数の画素と、
    前記複数の走査線又は前記複数のデータ線の少なくとも一方に信号を供給する駆動回路と、
    前記駆動回路に電位を供給する電位供給線と、が基板上に設けられ、
    前記複数の画素の各々は、
    画素電極と、前記画素電極から見て前記基板とは反対側に配置された対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に介在する発光層とを含む電気光学素子と、
    前記画素電極に電気的に接続された駆動トランジスタと、を備える電気光学装置であって、
    前記駆動トランジスタと前記対向電極との間に設けられる絶縁膜と、
    前記基板上の領域のうち、前記絶縁膜が設けられた第1の領域の外側の第2の領域に配置されたシール材と、
    前記シール材を介して前記基板に接合された第2基板と、を具備し、
    前記電位供給線は、前記第2の領域内にて前記基板の周縁に沿って延在するとともに、少なくともその一部が前記シール材と重なる、
    電気光学装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の電気光学装置であって、
    前記対向電極は、前記複数の画素にわたって連続するとともに前記第2の領域へ延在し、前記電位供給線を覆う絶縁層を介して、前記電位供給線の少なくとも一部と重なる、
    電気光学装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置であって、
    前記画素電極は、前記駆動トランジスタから見て前記基板とは反対側に配置され、
    前記絶縁膜は、前記画素電極と前記対向電極との間に設けられるとともに前記各画素電極を区分する、
    電気光学装置。
  6. 請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置であって、
    前記画素電極は、前記駆動トランジスタから見て前記基板とは反対側に配置され、
    前記絶縁膜は、前記駆動トランジスタと前記画素電極との間に設けられる、
    電気光学装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れかの電気光学装置を備えた電子機器。
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