JP2009186371A - アンテナ内蔵式電子時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電波修正時計1は、金属製のケーシング110を備える外装ケース100と、電波を受信するアンテナ21と、アンテナ21で受信された電波を処理する受信手段と、これらアンテナ21および受信手段が内部に収納されるとともに、外装ケース100内に格納されるモジュール10と、を備える。そして、外装ケース100のケーシング110の内周面におけるアンテナ21に対向する面に、透磁率がケーシング110よりも高く、かつ低導電率である磁性膜150が形成された。
【選択図】図2
Description
この発明によれば、磁性膜は、外装ケースのアンテナに最も近接する対向面に、金属部の表面を覆う状態に形成されている。また、この磁性膜の透磁率は、外装ケースの金属の透磁率よりも高く、かつ低導電率となっている。したがって、アンテナが外部無線情報(電波)を受信すると、アンテナ周辺に副磁路としての磁束線が発生するが、この磁束線の多くは、透磁率が高い磁性膜を通過し、外装ケースの金属部を通過する磁束線が減少するので、これに伴う渦電流の発生を抑えることができる。また、磁性膜は、低導電率であるため、磁束線が大量に通過したとしても、電気抵抗が大きく、渦電流の発生がない。これにより、外装ケースの一部が金属で形成されている場合でも、アンテナで電波を受信した際に発生する磁束線に伴う渦電流を抑制することができ、アンテナのアンテナ特性低下を抑制することができる。
この発明によれば、アンテナの磁性体コア、磁性膜、外装ケースの金属部の順に透磁率が小さくなる。すなわち、外部からアンテナ内蔵式電子時計の内部に入った電波は、まず透磁率が最大である磁性体コアに入力され、共振により生じる副磁路を形成し、副磁路の磁束線が磁性膜を通過する。これにより、外部から入った電波が、磁性膜に吸収されてアンテナの受信感度が低下する不都合を防止することができ、アンテナにおけるアンテナ特性をより良好にできる。
そして、磁性膜は、磁性体コアよりも短く、コイル巻部よりも長く形成されて、コイル対向面を覆うとともに磁性体コアの両端部の一部が露出されて胴部の金属に直接対向する状態に設けられる。
すなわち、アンテナの磁性体コアの両端部をそれぞれ第一コア端部、第二コア端部、コイル巻部の両端部を第一コイル端部、第二コイル端部とすると、磁性膜は、以下の位置に貼り付けられる。つまり、胴部の内周面において、第一コア端部に最も近接する位置を第一コア端部対向位置、第一コイル端部に最も近接する位置を第一コイル端部対向位置、第二コア端部に最も近接する位置を第二コア端部対向位置、第二コイル端部に最も近接する位置を第二コイル端部対向位置とすると、第一コア端部対向位置および第一コイル端部対向位置の間の領域、および第二コア端部対向位置および第二コイル端部対向位置の間の領域は、磁性体コアのコイルが巻装されていないコア露出部に対向するコア露出対向領域となる。そして、磁性膜は、一方のコア露出対向領域における所定位置から、他方のコア露出対向領域における所定位置に亘って形成される。これにより、コイルに対向する面が磁性膜により覆われ、コア露出部の一部が磁性膜に覆われずに直接胴部に対向する状態となる。
胴部におけるアンテナに対向する全面が磁性膜に覆われている場合、アンテナに入力する初期磁束線がこの磁性膜により妨害されてしまい(シールド状態)、アンテナ特性に悪影響を及ぼす。これに対し、本発明では、上記のような構成により、磁性体コアの両端部の一部が磁性膜に対向していないため、アンテナに入力される初期磁束線がこの磁性体コアの両端部に入力される。したがって、シールド状態を回避することができる。また、コイルに近接する位置は磁性膜に覆われているため、コイルに対向する面での渦電流の発生が抑制される。よって、十分な渦電流の抑制効果を奏することができ、アンテナ特性の低下をより確実に防止することができる。
ここで、裏蓋の内面側において、アンテナの第一コア端部に最も近接する位置を第一コア端部対向位置、アンテナの第一コイル端部に最も近接する位置を第一コイル端部対向位置、アンテナの第二コア端部に最も近接する位置を第二コア端部対向位置、アンテナの第二コイル端部に最も近接する位置を第二コイル端部対向位置とすると、第一コア端部対向位置および第一コイル端部対向位置の間の領域、および第二コア端部対向位置および第二コイル端部対向位置の間の領域は、磁性体コアのコイルが巻装されていないコア露出部に対向する領域となる。そして、磁性膜は、磁性体コアの一方端のコア露出部に対向する領域内の所定の第一コア露出部対向位置から、磁性体コアの他方端のコア露出部に対向する領域内の所定の第二コア露出部対向位置までに亘って形成される。
すなわち、磁性膜は、上記発明と同様に、コア露出部の一部とコイルに対向する面に亘って形成され、コア露出部の両端側の一部に対向する面には磁性膜が設けられず、裏蓋の内面に直接対向する。
これにより、上記発明と同様に、アンテナにより電波を受信した際に入力される初期磁束線が減少してしまうシールド状態を回避することができ、コイルに近接する位置での渦電流の発生もないため、十分な渦電流の抑制効果を奏することができ、アンテナ特性の低下をより確実に防止することができる。
以下、本発明に係る第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係るアンテナ内蔵式電子時計としての電波修正時計の正面図である。
この電波修正時計1は、指針11,12,13と、文字板14と、標準電波を受信するアンテナ21および指針11,12,13の駆動を制御する各種構成が組み込まれたモジュール10と、これらの指針11,12,13、文字板14、モジュール10などを内部に収納する外装ケース100と、を備えている。
電波修正時計1を構成するモジュール10を図2ないし図5に基づいて説明する。
図2は、前記第一の実施の形態の電波修正時計を裏蓋側からみた概略構成を示す平面図である。
図3は、前記第一の実施の形態の電波修正時計の概略構成を示すブロック図である。
モジュール中枠101の側面で突出部が形成されていない部分においては、モジュール中枠101の側面の全周にわたって外装ケース100の内周面と突出部の突出寸法分の隙間が形成されている。
そして、モジュール10は、外装ケース100内に収納される際、モジュール中枠101に設けられた各突出部が外装ケース100の内面とそれぞれ当接することで位置が固定される。
モジュール10に組み込まれる回路基板80には、図3に示すように、受信した電波を処理する受信手段2と、駆動制御回路部3と、指針を駆動する駆動手段4と、時刻をカウントするカウンタ部6と、が各種回路構成として設けられている。
同調回路部22は、図4に示されるように、アンテナ21に対して並列に接続された2つのコンデンサ22A,22Bを備えて構成され、一方のコンデンサ22Bはスイッチ22Cを介してアンテナ21に接続されている。
そして、駆動制御回路部3から出力される周波数切替え制御信号により、前記スイッチ22Cをオンまたはオフすることで、アンテナ21で受信する電波の周波数を切り替えるように構成されている。これにより、例えば、日本国内において、送信周波数40kHzのおおたかどや山(東日本)の標準電波出力局と、送信周波数60kHzのはがね山(西日本)の標準電波出力局とから出力されている2種類の周波数の長波標準電波を切り替えて受信することができるように構成されている。
受信回路部23で受信され信号処理された時刻データは、図3に示すように、時刻デー
タ記憶回路部24に出力されて記憶される。
受信回路部23は、予め設定されたスケジュールや外部入力装置8による強制受信操作などによって、駆動制御回路部3から出力される受信制御信号に基づいて時刻情報の受信を開始する。
秒カウンタ回路部61は、秒位置カウンタ611と、秒時刻カウンタ612と、一致検出回路613とを備えて構成されている。秒位置カウンタ611および秒時刻カウンタ612はともに60カウント、つまり1Hzの信号が入力された場合には60秒でループするカウンタである。秒位置カウンタ611は、駆動制御回路部3から秒駆動回路41に供給される駆動パルス信号(秒駆動パルス信号PS1)をカウントしている。つまり、秒針を駆動させる駆動パルス信号をカウントすることによって、秒針が示している秒針の位置をカウントしている。
秒時刻カウンタ612は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzの基準パルス信号(クロックパルス)をカウントする。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの秒データに合わせてカウンタ値が修正される。
時分時刻カウンタ622は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzのパルス(クロックパルス)をカウントする(正確には1Hzを60回計数したところで1カウントとする)。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの時分データに合わせてカウンタ値が修正される。
駆動制御回路部3は、各一致検出回路613,623から不一致信号が入力されると、一致信号が入力されるまで各駆動パルス信号PS1,PS2を出力し続ける。このため、通常運針時は、駆動制御回路部3から1Hzの基準信号によって各時刻カウンタ612,622のカウンタ値が変化して位置カウンタ611,621と不一致となると、各駆動パルス信号PS1,PS2が出力されて各指針が動くとともに、各位置カウンタ611,621が時刻カウンタ612,622と一致することになり、この動作を繰り返すことで、通常の運針制御が行われる。
また、受信した時刻データで各時刻カウンタ612,622が修正されると、そのカウンタ値に各位置カウンタ611,621のカウンタ値が一致するまで、各駆動パルス信号PS1,PS2が出力され続け、指針が早送りされて正しい時刻に修正される。
図5は、前記第一の実施の形態の電波修正時計の厚み方向に断面した際の側断面図である。
磁性体コア211は、図5に示すように、断面が正方形に形成されている。
磁性体コア211およびコイル212は、図2に示すように、平面形状が外装ケース100の胴部を構成するケーシング110の内周とほぼ同心円の円弧長手状に形成されており、モジュール中枠101の内側面に沿って時計の9時方向の位置に配置されている。この際、アンテナ21は、ケーシング110に対して平面方向に例えば数mm程度の間隔を空けて配置される。
次に、電波修正時計1の外装ケース100の構成について説明する。
外装ケース100は、図2および図5に示すように、胴部としてのケーシング110と、ケーシング110の表面側に装着されたカバーガラス120と、ケーシング110の裏面(下端面)側に金属製の裏蓋取付枠130を介して着脱可能に取り付けられたガラス製の裏蓋140とを備えている。
ケーシング110は、例えばステンレス鋼、真鍮、チタンなどの金属材で構成されている。このケーシング110は、図6に示すように、略円筒状に形成され、内周面が平面略円形に形成されている。そして、このケーシング110内周面の全面には、磁性膜150が一様に形成されている。
図7において、磁性膜150は、上記したように、金属製のケーシング110およびアンテナ21間に配置されている。ここで、電波修正時計1に外部から電波が入ると、この電波は、アンテナ21の近傍に配置される磁性膜150やケーシング110に吸収されず、透磁率が最も大きいアンテナ21の磁性体コア211に入力され、アンテナ21における共振により副磁路が形成される。この時、磁性膜150は、金属部品より磁化し易い高透磁率を有するため、磁性膜150内を通る副磁路が形成される。すなわち、アンテナ21での電波受信に伴って発生する磁束線214の多くが、磁性膜150内を通過し、ケーシング110を通過する磁束線214が減少する。これに伴って、ケーシング110における渦電流の発生量が低減される。また、磁性膜150は、高い電気抵抗を有する低導電性薄膜であるため、上記にように多くの磁束線214が通過して磁束密度が大きくなったとしても、これに伴う渦電流の発生が抑えられる。すなわち、渦電流が発生しやすいケーシング110を通過する磁束線214が減少し、渦電流が発生しにくい磁性膜150を通過する磁束線214が増加するため、全体として渦電流の発生量も減少し、渦電流損失によるアンテナ特性の低下も抑制される。
上述したように、上記第一の実施の形態の電波修正時計1は、ケーシング110の内周面全面に、ケーシング110の透磁率よりも大きく、かつ低導電率である磁性膜150が一様に形成されている。
このため、アンテナ21にて電波を受信した際に発生する磁束線214がほぼ磁性膜150を通過し、ケーシング110内を通過しない。また、磁性膜150は低導電率であるため、磁束線214が通過しても、渦電流が発生しない。したがって、ケーシング110内の渦電流の発生を効果的に抑えることができる。
また、磁性膜150は、1〜10μmの厚み寸法に形成される薄膜であるため、例えばケーシング110の内面に凹部を設けるなどの加工が不要であり、めっき法や塗布などにより容易に形成することができる。また、ケーシング110を大型化するなどする必要がないため、意匠性を良好にすることができる。
このため、電波修正時計1の内部に侵入した電波は、磁性膜150やケーシング110に吸収されずに、まずアンテナ21の磁性体コア211に入力される。そして、このアンテナ21にて発生した磁束線214の多くが磁性膜150を通過する。したがって、電波入力初期において、電波が磁性膜150により阻害されず、良好に磁性体コアに電波が入力されるため、アンテナ21における受信感度の低下を抑えられ、よりアンテナ特性を良好にすることができる。
次に、本発明に係る第二の実施の形態の電波修正時計について、図8を参照して説明する。図8は、第二の実施の形態における電波修正時計を裏蓋側からみた平面図である。なお、以降の実施の形態において、前記第一の実施の形態と同様の構成については同符号を付し、その説明を省略または簡略する。
第二の実施の形態の電波修正時計1Aの基本的な構成は、第一の実施の形態の電波修正時計1の構成と略同様であるが、第二の実施の形態の電波修正時計1Aでは、磁性膜150Aの形成位置が異なる。
ここで、ケーシング110の内周面の中心点O(アンテナ21の円弧中心点)からアンテナ21の第一コア端部211Aおよび第二コア端部211Bに向かって延びる直線と、ケーシング110の内周面との交点をそれぞれ第一コア端部対向位置111、第二コア端部対向位置112とする。また、ケーシングの内周面の中心点からアンテナ21のコイル巻部211Cの両端部である第一コイル端部212Aおよび第二コイル端部212Bに向かって延びる直線と、ケーシング110の内周面との交点をそれぞれ第一コイル端部対向位置113、第二コイル端部対向位置114とする。ここで、これらの第一コア端部対向位置111、第二コア端部対向位置112、第一コイル端部対向位置113、および第二コイル端部対向位置114は、それぞれ第一コア端部211A、第二コア端部211B、第一コイル端部212Aよび第二コイル端部212Bに最も近接する位置となる。
このような磁性膜150Aは、例えば、ケーシング110の磁性膜150Aを形成する部分以外をマスキングし、第一の実施の形態の磁性膜150と同様に、スピンスプレー法などのめっき法や塗布などにより容易に形成することができる。
上述したような、第二の実施の形態の電波修正時計1Aでは、磁性膜150Aは、ケーシング110の内周面におけるコイル212に対向する面、および磁性体コア211の露出部の一部に対向する面に形成され、磁性体コア211の両端側の露出部の残部がケーシング110の金属部に直接対向している。
ここで、磁性膜150Aがアンテナ21の全体を覆う状態にケーシングの内周面に形成される場合、アンテナ21とケーシング110との距離や磁性膜150Aの透磁率により、アンテナ21に入力する初期の磁束線が減少してしまうシールド状態となってしまい、アンテナ特性が低下してしまう。これに対して、第二の実施の形態では、上記構成により、磁性体コア211のコア露出部における一部に対向するケーシング110の内周面には、磁性膜150Aが形成されないため、磁性膜150Aによりシールド状態となる不都合を回避でき、アンテナ特性をより良好にすることができる。
次に、本発明に係る第三の実施の形態の電波修正時計について、図9に基づいて説明する。図9は、本発明に係る第三の実施の形態の電波修正時計の裏蓋の内面の平面図である。
前記した第一の実施の形態の電波修正時計1では、裏蓋140がガラスにて形成される例を示し、アンテナ21にて発生する磁束の影響を受けないものとした。これに対して、第三の実施の形態では、裏蓋140Aは、ケーシング110と同様に、例えばステンレス鋼、真鍮、チタンなどの金属により形成されている。
具体的には、磁性膜150Bは、裏蓋140Aの内面における少なくともアンテナ21に対向する面に形成されている。
なお、図9には、アンテナ21に対向する面のみに磁性膜150Bを形成する例を示すが、例えば裏蓋140Aの内面の全面に磁性膜150Bが形成される構成などとしてもよい。
上述したように、上記第三の実施の形態の電波修正時計では、金属製の裏蓋140Aの内面で、アンテナ21に対向する面に、裏蓋140Aの透磁率よりも大きく、かつ低導電率である磁性膜150Bが形成されている。
このため、第一および第二の実施の形態と同様、アンテナ21にて電波を受信した際に発生する磁束線がほぼ磁性膜150Bを通過させることができるため、裏蓋140A内を通過する磁束線を減少させることができる。したがって、裏蓋140A内の渦電流の発生を効果的に抑えることができる。
また、磁性膜150Bは、1〜10μmの厚み寸法に形成される薄膜であるため、例えば裏蓋140Aとモジュール10との間の隙間が非常に小さい場合でも、容易に当該磁性膜150Bがモジュールに接触しないように形成することができ、電波修正時計の大型化などの不都合を回避できる。
例えば裏蓋の内面側外周縁に雄ねじ部が形成され、ケーシングの下端面に設けられる雌ねじ部に、裏蓋の雄ねじ部をスクリュさせて固定する構成では、磁性膜150Bが裏蓋の全面に形成されない限り、必ずしもアンテナ21に対向する位置に移動するとは限らない。これに対して、第三の実施の形態では、裏蓋140Aをねじ止めによりケーシング110に固定するため、磁性膜150Bを確実にアンテナ21に対向して位置するように当該裏蓋140Aを固定することができる。したがって、アンテナ21のアンテナ特性の低下を確実に防止することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
図10は、第三の実施の形態の変形例である他の実施の形態の電波修正時計の裏蓋の内面の平面図である。
図10において、磁性膜150Cは、裏蓋140Aの内周面におけるコイル212に対向する面を被覆する状態に形成され、磁性体コア211の両端側のコイル212が巻装されていない露出部の一部のみが裏蓋140Aの内周面に直接対向する。
このような構成では、上記第二の実施の形態と同様の効果が得られ、すなわち、アンテナにて発生する磁束線が阻害されるシールド状態を回避できるため、より良好なアンテナ特性が得られる。
図11において、電波修正時計1Bにおける磁性膜150Dは、金属製のケーシング110、および金属製の裏蓋140Aの双方のそれぞれアンテナ21に対向する面に形成される。このような磁性膜150Dでは、外装ケース100のケーシング110および裏蓋140Aが金属にて形成されている場合でも、これらの金属部分への磁束線の通過を抑えることができ、渦電流の発生によるアンテナ特性の低下をより効果的に防止することができる。
Claims (4)
- 外部無線情報を受信するアンテナと、
前記アンテナで受信された前記外部無線情報を処理する受信手段と、
前記アンテナおよび前記受信手段が内部に収納されるモジュールと、
前記モジュールを内部に収容するとともに、少なくとも前記アンテナに最も近接する対向面の一部が金属により形成される外装ケースと、を具備したアンテナ内蔵式電子時計であって、
前記外装ケースには、前記アンテナに最も近接する対向面の金属部の表面に、この金属の透磁率よりも高い透磁率で、かつ低導電率である磁性膜が形成された
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記アンテナは、磁性部材からなる磁性体コアと、この磁性体コアの周面に巻装されるコイルとを備え、
前記磁性膜は、前記磁性体コアよりも低い透磁率を有する
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記外装ケースは、金属により略環状に形成される胴部を備え、
前記アンテナは、前記胴部の内周面の周方向に略沿って長手状に形成される磁性体コアと、この磁性体コアの長手方向における略中央部に巻装されるコイルと、を備え、
前記磁性膜は、前記胴部の内周面の周方向において、前記磁性体コアよりも短く、かつ前記コイルが巻装されるコイル巻部よりも長く形成され、前記コイルに対向するコイル対向面を覆うとともに、前記磁性体コアの両端側の一部が前記胴部の内周面に直接対向する状態に設けられた
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記外装ケースは、金属により形成される裏蓋を備え、
前記アンテナは、長手状に形成される磁性体コアと、この磁性体コアの長手方向における略中央部に巻装されるコイルと、を備え、
前記磁性膜は、前記裏蓋の内面の前記アンテナに対向するアンテナ対向領域において、前記アンテナの長手方向に対し、前記磁性体コアよりも短く、かつ前記コイルよりも長く形成され、前記コイルに対向するコイル対向面を覆うとともに、前記磁性体コアの両端側の一部が前記裏蓋の内面に直接対向する状態に設けられた
ことを特徴としたアンテナ内蔵式電子時計。
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