JP2009185624A - 動力機関の燃料改質装置及び燃料改質方法 - Google Patents

動力機関の燃料改質装置及び燃料改質方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの燃料改質を、電力消費を低く抑えつつ効率的に行う。
【解決手段】NOxトラップ量が所定量以上、触媒温度が所定温度未満、コースト運転状態、バッテリの充電量(SOC)が所定量以上、改質燃料残量が所定残量未満のいずれかと判定されたときは、ステップS12で触媒を挟んで装着される電極間に高電圧(数KVから数十KV)を供給してプラズマ放電による改質を行い、前記諸条件の判定が全てNOのときは、ステップS13へ進み、前記電極間への供給電圧を低電圧(数百V)とすることにより、電極間に放電を生じない電位差を持たせた誘電励起作用によって改質を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、動力機関の燃料を、電力と触媒を用いて改質する装置及び方法に関する。
特許文献1には、電極間に装着された燃料改質用触媒をEGRガスと熱交換して加熱しつつ、電極間に高電圧を印加してプラズマ放電させ、触媒を通る燃料を改質する技術が開示されている。
特開2005−98226号公報
しかし、プラズマ放電による改質(以下プラズマ改質という)のためには、高電圧を印加して電力消費が大きく、特に、高負荷条件で必要な燃料量を改質するには、電力消費量が極めて大きくなり、大容量の電源が必要となる。また、プラズマ改質による電力ロスにより燃費の悪化を生じる要因ともなる。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、電力消費を低く抑えつつ、燃料改質を効率的に行うことを目的とする。
このため本発明は、正負の電極間に燃料改質用の触媒を備え、前記電極間に電圧を供給すると共に、前記触媒に動力機関の廃熱を供給しつつ該動力機関の燃料を供給して該燃料の改質を行う装置または方法において、以下の特徴的な構成を備える。
前記電極間への供給電圧を変更可能とし、
前記電極間へ放電形成最低電圧未満の低電圧を供給し誘電励起作用によって改質を行う誘電励起改質と、前記電極間へ放電形成最低電圧以上の高電圧を供給してプラズマ放電により改質を行うプラズマ改質とを、諸条件に応じて切り換える。
かかる構成とすれば、プラズマ改質以外に電力消費の少ない誘電励起改質を併用することによって、効率よく燃料改質を行うことができる。
以下、本発明に係る燃料改質装置、燃料改質方法の詳細を、実施の形態に基づいて説明する。
図1は、実施の形態における燃料改質装置の燃料改質部の構成を示す。
図1において、円筒状を有した燃料改質用の触媒1は中心軸部を貫通する孔を有し、該触媒1の両端部には、ディフューザ2,3を連結している。
前記触媒1は、改質反応を促進する能力を有する触媒であれば、いずれの物質でもよく、好ましくは、Pt,Rh,Pd,Ni,Co,CeO,CoO,Co,CuO,ZnO,Mn,Bi,SnO,Fe,Fe,TiO,Nb,MgO,ZrO,La,Sm,Al,SiOのうち少なくとも1つを含有する触媒であり、例えばPt/Oなどでよい。
前記触媒1の上端面に数mm程度の間隙cを隔てて対向する環状の正電極4を、ディフューザ2壁に固定して取り付けると共に、触媒1の下端面に負電極5を接続している。
これら正電極4および負電極5間に電圧を供給する電源6を、触媒1の外側に配設している。該電源6は、バッテリ13に接続されて電力を供給され、前記電極4,5間への供給電圧を変更可能な構成としている。
上記のように正電極4は触媒1上端面との間に間隙cを有し、負電極5は触媒1の下端面に接合させることで、後述するプラズマ改質と誘電励起改質の双方を行うことができる。
正電極4とディフューザ2との間は、誘電体7を介して絶縁し、正電極3と触媒1との間、触媒1とディフューザ2,3との間も絶縁してある。
内燃機関から排気を導く排気通路8を、上側のディフューザ2の壁を貫通し、前記正電極4の環状の内側及び前記触媒1の孔を通り、下側のディフューザ3の壁を貫通して機関の排気管に戻るように配設してある。該排気通路8を通る排気(廃熱)により、触媒1を加熱する。
ディフューザ2の上端開口部には、空気制御弁9を備え、必要に応じて該空気制御弁9を開いて空気をディフューザ2内に供給するようにしている。
ディフューザ2の空気制御弁9下流の壁には改質用インジェクタ10を装着し、該改質用インジェクタ10から触媒1に向けて前記内燃機関の燃料を噴射し、該燃料を触媒1で改質する構成となっている。
下側のディフューザ3の壁には、H2センサ11を装着し、触媒1下流のH濃度状態を検出することによって触媒1の状態を監視している。
また、触媒1の外壁を貫通して、熱電対等で構成される触媒温度センサ12を装着している。
なお、該触媒温度センサ12で触媒温度を検出するのに代えて、運転状態の履歴、例えば、吸入空気量、燃料噴射量などエンジン負荷の積算値(触媒1への総熱供給量)に基づいて、触媒温度を推定する構成としてもよく、これらに限定されるものではない。
図2は、上記燃料改質部を内燃機関に備えた燃料改質装置の全体システム構成を示す。
図2において、動力機関であるエンジン(内燃機関)21には、吸気管に介装されたスロットルバルブ22によって吸入量を調整された空気が、コレクタ23、マニホールド24を介して気筒毎に供給される。
燃料は、燃料タンク25から燃料ポンプ26によって吐出され、気筒毎に設けた主インジェクタ27から噴射供給されると共に、前記改質用インジェクタ10を介して触媒1にも供給される。なお、改質が可能な燃料としては、ガソリン等の炭化水素系燃料やアルコール系燃料を使用できる。
エンジン21の排気管28には、マニホールド集合部に三元触媒等の排気浄化触媒29が装着され、その下流側に、NOx後処理のためのリーンNOxトラップ(以下LNTという)30が装着してある。該LNT30には、NOx浄化用インジェクタ31を装着し、LNT31にトラップしたNOx量が所定以上になると、前記のNOx浄化用インジェクタ31から改質燃料を供給するようにしている。
前記排気管28のLNT30より下流側から前記排気通路8が分岐し、触媒1内部を通過した後、排気管28に戻される。該排気通路8の入口(上流端)と出口(下流端)との間の排気管28に流量制御弁32を介装し、排気通路8への排気流量つまり触媒1への廃熱供給量を制御するようにしている。
前記燃料改質装置により改質された改質燃料は、前記H2センサ11の下流側の燃料配管に設けられたコンプレッサ33により圧縮してから改質燃料タンク34に貯蔵される。
該改質燃料タンク34には、タンク内圧力を検出する圧力センサ35が備えられる。
該改質燃料タンク34内に貯蔵された改質燃料は、始動時や低負荷時などに、改質燃料配管36を介して、前記コレクタ23に装着された副インジェクタ37に供給され、該副インジェクタ37からコレクタ23内に噴射供給され、該コレクタ23内の吸入空気と混合してエンジン21の各気筒に分配される。
また、前記コンプレッサ33下流の改質燃料配管から分岐して前記改質用インジェクタ31に至る改質燃料配管38と、該分岐点に装着されて改質燃料タンク34に通じる配管と前記改質燃料配管38とを選択的に開通させる通路切換弁39とを設けている。
以上の構成を有した燃料改質装置において、前記電源6からの供給電圧を切り換えることによって、2種の異なる方式の燃料改質を行うことができる。
第1の方式は、放電形成最低電圧(数KV〜数十KV)以上の高電圧を電極間に周期的に供給することにより、プラズマ放電を発生させ、該放電によって効率良く燃料を改質できる上記プラズマ改質と称した方式である。この方式で改質された燃料は、高濃度のH2を含み発熱量が大きいが、ラジカルな生成反応により、C、C等のC成分を含む炭化水素(C2炭化水素)が副生される。該C2炭化水素の生成は、触媒表面へのカーボン(C)付着の要因となって、触媒性能を低下させることがある。
一方、本出願人の研究により、触媒温度が所定温度以上に確保されれば、放電形成最低電圧より十分低い電圧(数百V、あるいは放電形成最低電圧の2〜20%程度)を供給した場合でも、電極間に放電を生じさせることなく電位差を生じる誘電励起作用によって、燃料の改質が促進されることを明らかとなった。
この第2の方式を、誘電励起改質と称する。
該誘電励起改質は、プラズマ改質と比較すると、改質された燃料のH濃度は低いが、電圧が供給されるだけで実質的に電流が流れないので、電力消費を大幅に低減できる。このように、電力消費を抑えつつ、機関の廃熱を回収して発熱量の高い燃料に改質できるので、燃費向上効果が大きい。また、ラジカルな反応を生じないので、C、C等のC2炭化水素が副生を抑制できる。
したがって、基本的には、誘電励起改質によって改質するのが有利であるが、リーンNOx触媒にトラップしたNOxの還元処理に改質燃料を用いる場合などは、還元剤としてのH濃度の高いプラズマ改質による燃料を用いる方が、短時間で処理できる。また、電力が余っている状況では、該余剰の電力を用いてプラズマ改質を行った方が有利である。
そこで、これら2つの改質方式を諸条件に応じて切り換える制御を行う。
前記2つの改質方式を切り換える切換制御手段の機能を備えた改質用コントロールユニット(以下改質用CUという)41は、前記触媒温度センサ12で検出された触媒温度、H2センサ12で検出された改質燃料中のH濃度、圧力センサ35で検出された改質燃料タンク34内圧力、その他エンジン運転状態に基づいて、上記燃料改質装置の制御を行う。なお、該改質用CU41による制御を、エンジン21のスロットルバルブ22の開度制御による吸入空気量制御、インジェクタ9からの燃料噴射の制御などエンジン制御を行うCUで行う構成としてもよい。
前記改質用CU41による基本的な第1の実施形態に係る燃料改質制御を、図3、図4に示したフローチャートにしたがって説明する。
ステップS1では、LNT30にトラップしたNOx量を算出する。例えば、エンジン21の運転状態(回転速度、負荷、水温等)を基にエンジン(燃焼室)からのNOx排出量を算出、積算して、LNT30におけるNOxのトラップ量を求めることができる。
ステップS2では、NOxトラップ量が所定値未満であるかを判定し、所定値以上と判定されたときは、ステップS11へ進み、燃料改質装置において、電極間への供給電圧を放電形成最低電圧(数KV〜数十KV)以上の高電圧とすることにより、プラズマ改質を行う。
また、通路切換弁39によって改質燃料配管38を開くことにより、プラズマ改質で改質された燃料を、該配管38を介して直接改質用インジェクタ31に供給し、触媒1に噴射させる。
このように、プラズマ改質によって得られたH濃度の高い改質燃料を噴射することにより、LNT30にトラップされたNOxを、効率的に短時間で還元除去することができ、排気浄化性能を向上できる。
ステップS2でNOxトラップ量が所定量未満と判定されたときは、ステップS3へ進み、前記触媒温度センサ12で検出した触媒1の温度を読み込む。
ステップS4では、該触媒1の温度が所定温度以上であるかを判定する。
触媒1の温度が所定温度未満と判定されたときは、ステップS12へ進み、プラズマ改質を行うと共に、通路切換弁39によって、タンク側の配管を開くことにより、改質された燃料を改質燃料タンク34内に供給する。
図5は、各改質方式における触媒温度と改質効率(原燃料から改質燃料への転化率)との関係を示す。
触媒温度の高温時はプラズマ改質と誘電励起改質との改質効率の差は小さいが、低温時にはプラズマ改質の改質効率に比較して誘電励起改質の改質効率の低下が大きくなる。
そこで、誘電励起改質では実質的に改質効率の低下が著しくなって改質燃料の生成を確保できなくなる限界温度として所定温度を設定する。該所定温度は、触媒の性能によるが、アルコール燃料の場合は例えば200〜300°C、ガソリン燃料の場合はアルコール燃料より高温であり、例えば400°C以上の値に設定される。
そして、触媒1が前記所定温度未満の低温時には、誘電励起改質では改質効率が低すぎて実質的に改質が困難であるため、プラズマ改質を行うことにより、改質効率(原燃料から改質燃料への転化率)を高めて、改質燃料の生成を確保することができる。
ステップS4で触媒1の温度が前記所定温度以上と判定されたときは、ステップS5へ進み、アクセル開度、エンジン回転速度等のエンジン運転状態を読み込む。
ステップS6では、読み込んだエンジン運転状態に基づいて、アクセル開度が0でエンジン回転速度が所定以上などのコースト運転状態でないかを判定する。
コースト運転状態と判定されたときは、ステップS12へ進み、プラズマ改質を行い、得られた改質燃料を改質燃料タンク35内に供給する。
コースト運転状態では、オルタネータを発電させてエネルギ回生を行うので、該回生エネルギ(電力)を効率的にプラズマ改質に用いることができる。
ステップS6でコースト運転状態でないと判定されたときは、ステップS7へ進んでバッテリ35の充電量(SOC)を読み込む。
ステップS8では、SOCが所定量未満であるかを判定する。
ステップS8でSOCが所定量以上と判定されたときは、ステップS12へ進み、プラズマ改質を行い、得られた改質燃料を改質燃料タンク35内に供給する。
すなわち、SOCが所定量以上のときは、電力消費の大きいプラズマ改質を行い、SOCを減らして充電の余裕代を持たせておくことにより、減速時などのエネルギ回生時にバッテリ35がフル充電されてエネルギを回生できなくなってしまうことを回避できる。
ステップS8でSOCが所定量未満と判定されたときは、ステップS9へ進んで、前記圧力センサ35で検出された改質燃料タンク34内の圧力を読み込む。
ステップS10では、前記改質燃料タンク34内の圧力が所定圧力以上であるか、つまり、改質燃料残量が所定残量以上であるかを判定する。
改質燃料残量が所定残量未満と判定されたときは、ステップS12へ進み、プラズマ改質を行い、得られた改質燃料を改質燃料タンク34内に供給する。
このように、プラズマ改質を行うことで改質効率を高めて、改質燃料タンク34内の改質燃料の不足状態の発生を回避することができる。
以上のように、前記ステップS2,4,6,8,10の諸条件のいずれかがNOであるときはプラズマ改質を行うが、これら諸条件が全てYESであるとき(NOxトラップ量が所定量未満、触媒温度が所定温度以上、非コースト運転状態、SOCが所定量未満、改質燃料残量が所定残量以上のとき)は、ステップS13へ進み、前記燃料改質装置において、電極間への供給電圧を放電形成最低電圧より十分低い電圧(数百V)とすることにより、前記誘電励起改質を行う。
すなわち、上記のようにNOx浄化時や触媒低温時などプラズマ改質を行う必要があるとき、あるいは、エネルギ回生や改質燃料不足回避のためプラズマ改質を行った方が有利である場合を除き、誘電励起改質を行うことにより、電力消費が極めて小さく効率的な燃料改質を行うことができ、燃費等を大幅に改善できる。
また、誘電励起改質では、C、C等のC2炭化水素の生成を抑制できるので、触媒表面へのカーボン(C)付着による触媒性能の低下を抑制できる。
このようにしていずれかの方式で改質を行いつつ、ステップS14へ進み、H2センサ11で検出された改質燃料中のH濃度を読み込む。
ステップS15では、現在使用されている改質方式と、触媒温度とから、触媒正常時の改質燃料中H濃度を、予め設定したマップから検索して読み込む。
ステップS16では、前記改質燃料濃度の検出値と検索値とを比較し、両者が略一致するときは、改質機能が良好であると判断して、現在の状態を維持するが、検出値が検索値より低すぎる場合は、改質機能が不良であると判断し、ステップS17へ進んで前記空気制御弁9を開き、触媒1内に空気(酸素)を導入する。
これにより、触媒1に付着したC(カーボン)を、酸化除去して、触媒性能を回復させることができる。
また、空気(酸素)を供給する代わりに、図2に一点鎖線で示すようにHOタンク51内に蓄えたHO(水または水蒸気)を、HOインジェクタ52から供給し、HOによって触媒に付着したC(カーボン)を、酸化除去して、触媒性能を回復させるようにしてもよい。
次に、第2の実施形態に係る燃料改質制御を、図6に示したフローチャートにしたがい、図3の第1の実施形態と相違する部分について説明する。
ステップS4で触媒温度が所定温度未満と判定されたとき、ステップS21で空気制御弁9を開いて空気(酸素)を供給しつつプラズマ改質を行わせる。あるいは、空気供給の際は、電極への電圧供給を停止し、改質を停止していてもよい。
これにより、触媒1内で酸化(発熱)反応を生じて触媒1を所定温度以上に昇温させ、誘電励起改質に移行させることができる。なお、該発熱反応によって改質された燃料の発熱量は減少するから、触媒温度が所定温度以上の場合はエンジンの廃熱を吸熱しつつ誘電励起改質を行うことで、発熱量の大きい改質燃料を得るようにしている。
また、ステップS22及びステップS23で、触媒温度を読み込み、触媒温度に応じたプラズマ改質における電圧パルスの出力周期(間隔)を、マップから検索する。具体的には、触媒温度が低くなるほど周期を小さく設定する。
これにより、図5に一点鎖線で示すようにプラズマ改質において、温度低下による改質効率(転化効率)の低下を補うことができる。
図7は、システムの一部を変更した第3の実施形態を示す。
本実施形態では、プラズマ改質で得られた改質燃料を蓄えるプラズマ改質燃料タンク61と、誘電励起改質で得られた改質燃料を蓄える誘電励起改質燃料タンク62とを独立して設け、これらタンクに至る改質燃料配管の分岐点に装着した通路切換弁63を切り換えることによって、改質方式に応じて対応するタンクに選択的に供給する構成とする。
このように、改質方式に応じてタンクを独立して設けることにより、以下のように形態が可能となる。
例えば、始動時には、よりH濃度の高いプラズマ改質による燃料を用いたいが、始動時にプラズマ改質を行うと消費電力が大きいためバッテリの電圧低下が問題となる。この場合、プラズマ改質を行うことなく、予めプラズマ改質燃料タンク61に蓄えられた改質燃料を供給することで始動性をより向上させることができる。
始動時以外の低負荷運転での改質燃料使用時は、誘電励起改質燃料タンク62内の改質燃料のみを用いてもよいが、各タンクからの改質燃料配管の合流点に装着した分配弁64により、負荷がより低いときは、プラズマ改質燃料タンク61に蓄えられた改質燃料も混合して供給してもよく、さらに負荷が低いときほど、プラズマ改質による燃料の供給量を増大するようにしてもよい。
また、LNT30にトラップされたNOxの還元除去にプラズマ改質による燃料を使用する際に、触媒1でリアルタイムに生成される改質燃料の量より、プラズマ改質燃料タンク61内から改質燃料を供給したときの量(圧力センサ65でのタンク内圧力検出等により検出される)の方が多いような場合は、該タンク61から供給することにより、より速やかにNOxの還元除去処理を終了させることができる。
本発明に係る燃料改質装置の実施の形態における燃料改質部の構成を示す斜視図。 上記燃料改質部を内燃機関に備えた燃料改質装置の全体システム構成を示す図。 第1の実施形態に係る燃料改質制御のフローチャートの前段を示す図。 同上フローチャートの後段を示す図。 各改質方式における触媒温度と改質効率(原燃料から改質燃料への転化率)との関係を示す図。 第2の実施形態に係る燃料改質制御のフローチャートの前段を示す図。 第3の実施形態の要部を示す図。
符号の説明
1…改質用の触媒
4…正電極
5…負電極
6…電源
8…排気通路
9…空気制御弁
10…改質用インジェクタ
11…H2センサ
12…触媒温度センサ
21…エンジン(内燃機関)
28…排気管
30…リーンNOxトラップ(LNT)
31…NOx浄化用インジェクタ
34…改質燃料タンク
35…圧力センサ
36…改質燃料配管
37…副インジェクタ
38…改質燃料配管
39…通路切換弁
41…改質用コントロールユニット
51…水タンク
52…HOインジェクタ
61…プラズマ改質燃料タンク
62…誘電励起改質燃料タンク
63…通路切換弁
64…分配弁

Claims (13)

  1. 正負の電極間に燃料改質用の触媒を備え、前記電極間に電圧を供給すると共に、前記触媒に動力機関の廃熱を供給しつつ、前記動力機関の燃料を供給して該燃料の改質を行う燃料改質装置であって、
    前記電極間への供給電圧を変更可能な電源と、
    前記電極間へ放電形成最低電圧未満の低電圧を供給し誘電励起作用によって改質を行う誘電励起改質と、前記電極間へ放電形成最低電圧以上の高電圧を供給してプラズマ放電により改質を行うプラズマ改質とを、諸条件に応じて切り換える切換制御手段と、
    を含んで構成したことを特徴とする動力機関の燃料改質装置。
  2. 前記切換制御手段は、前記触媒の温度が所定温度以上のときは誘電励起改質を行い、前記所定温度未満のときは、プラズマ改質を行うことを特徴とする請求項1に記載の動力機関の燃料改質装置。
  3. 前記切換制御手段は、前記動力機関のコースト運転状態では、プラズマ改質を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力機関の燃料改質装置。
  4. 前記切換制御手段は、前記電源への電力供給源であるバッテリの充電量が所定量以上のときは、プラズマ改質を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  5. 改質された燃料を貯蔵するタンクを備え、前記切換制御手段は、前記タンク内の改質燃料が所定残量未満のときはプラズマ改質を行うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  6. 前記動力機関の排気管に、排気中のNOxをトラップするリーンNOxトラップを備えると共に、該リーンNOxトラップにトラップしたNOx量を算出する手段を備え、該NOxトラップ量が所定量以上の場合は、プラズマ改質によって改質された燃料を、前記リーンNOxトラップへNOx還元剤として供給することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  7. 前記切換制御手段は、前記NOxトラップ量が所定量以上の場合はプラズマ改質を行い、該改質された燃料を直接前記リーンNOxトラップへ供給することを特徴とする請求項6に記載の動力機関の燃料改質装置。
  8. 前記触媒に酸素を供給する手段を備え、該触媒の温度が所定温度より低いときは、前記触媒に酸素を供給し、酸化発熱反応を行うことで触媒を所定温度以上とした上で誘電励起改質を行うことを特徴とする請求項1,請求項3〜請求項7のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  9. 前記触媒の性能劣化を判定する手段と、前記触媒に酸素または水を供給する手段を備え、該触媒の性能が所定の性能より低下した場合は、該触媒部へ酸素または水を供給しつつ、プラズマ改質を行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  10. プラズマ改質を行うときは、触媒温度が低いほど電極間へ供給する電圧パルスの出力間隔を短くすることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  11. 前記誘電励起改質で改質した燃料を蓄えるタンクと、前記プラズマ改質で改質した燃料を蓄えるタンクとを分離して備え、要求に応じてこれらタンクからの燃料を選択し、もしくは混合して必要箇所に供給することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  12. 前記正負の電極の一方のみが、前記触媒に接していることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載の動力機関の燃料改質装置。
  13. 動力機関の燃料を、触媒によって改質する方法であって、
    触媒を挟んで備えられた正負の電極間に電圧を供給し、
    前記触媒に動力機関の廃熱を供給し、
    前記触媒に燃料を供給する一方、
    前記電極間へ放電形成最低電圧未満の低電圧を供給して誘電励起作用によって改質を行う誘電励起改質と、前記電極間へ放電形成最低電圧以上の高電圧を供給してプラズマ放電により改質を行うプラズマ改質とを、諸条件に応じて切り換えること
    を特徴とする動力機関の燃料改質方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104564262A (zh) * 2013-10-10 2015-04-29 康明斯排放处理公司 降低排气后处理系统中还原剂沉淀物形成的系统和装置
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