JP2009185520A - 自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置 - Google Patents

自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置 Download PDF

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彰悟 伊藤
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Abstract

【課題】四輪駆動式の舗装機械において、前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力を得る圧力を前輪用油圧モータの常用圧力とし、状況に応じて、前輪用油圧モータの作動圧力をごく短い時間だけ常用圧力よりも高い圧力に設定して、特定の瞬間のみ、前輪の駆動力を増強できるようにする。
【解決手段】エンジンにより駆動される油圧ホンプ10と、油圧ポンプ10から吐出される圧油により前後の車輪をそれぞれ独立して駆動可能な油圧モータ16を備えたホイール式の自走式舗装機械において、油圧ポンプ10から前輪用油圧モータ16へ供給する圧油を、予め設定した常用圧力に制御する第1リリーフ弁31と、第1リリーフ弁31より高い設定の高圧力に制御する第2リリーフ弁32との複数のリリーフ弁の何れか一方を選択する切換弁33と圧力切換スイッチ34を備え、切換弁33は、特定の瞬間のみ、第2リリーフ弁32を選択して、前輪用油圧モータ16への圧油を高圧力にするように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置に関するものであり、特に、後二輪駆動から前後四輪駆動に切り換えたとき、状況に応じて一時的に前輪の駆動力を増強できるようにした自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置に関するものである。
従来、此種自走式舗装機械の駆動方式はクローラ式とホイール式があり、クローラ式舗装機械は、車体の左右両側にアイドルホイールとスプロケットホイールをそれぞれ前後位置に配置させ、前記スプロケットホイールに油圧モータを装着するとともに、アイドルホイールとスプロケットホイールの間にクローラを卷装してある。油圧ポンプから吐出された圧油にて油圧モータを駆動し、スプロケットを回転させてクローラを駆動することにより車体が走行する。
一方、ホイール式舗装機械は、車体の前後左右にそれぞれ車輪を設け、少なくとも左右の後輪にそれぞれ油圧モータを装着して、油圧ポンプから吐出された圧油にて油圧モータを駆動することにより、後輪が回転駆動されて車体が走行する。また、左右の後輪だけではなく左右の前輪にもそれぞれ油圧モータを装着し、各油圧モータを駆動することにより、前後の車輪をそれぞれ独立して駆動可能な四輪駆動式の舗装機械も知られている。
図5は従来の四輪駆動式の舗装機械における前輪駆動制御回路図であり、前輪用の油圧ポンプ10の吐出回路11からリリーフ回路12が分岐され、該リリーフ回路12には油圧ポンプ10の吐出圧を予め設定した常用圧力に制御するためのリリーフ弁13が設けられ、リリーフ弁13の二次側はタンク14に接続されている。さらに、前記吐出回路11には、前記リリーフ回路12の分岐点より下流位置に四駆切換弁15を設けてある。
通常時、二駆四駆の駆動切換スイッチ18が二駆位置(2W)にある場合、四駆切換弁15はソレノイド19が励磁されずに二駆位置(イ)にあり、油圧ポンプ10の吐出回路11をタンク14へ接続するとともに、前輪用の油圧モータ16の駆動回路17をタンク14に接続する。この状態では、油圧ポンプ10から吐出される圧油はタンク14へ流れて前記駆動回路17には供給されず、前輪用の油圧モータ16は後輪の駆動回転に従動して回転する。
図示は省略するが、後輪駆動制御回路には後輪用の油圧ポンプと油圧モータが設けられており、走行スイッチをオンすると油圧モータが回転して後輪が駆動されるように構成してある。したがって、前記四駆切換弁15が二駆位置(イ)にある場合は、左右の前輪は駆動されずに後輪のみの二輪駆動となる。
前記駆動切換スイッチ18を四駆位置(4W)にした場合、四駆切換弁15はソレノイド19が励磁されて四駆位置(ロ)に切り換わり、油圧ポンプ10の吐出回路11と油圧モータ16の駆動回路17が接続される。この状態では、油圧ポンプ10から吐出される圧油が前記駆動回路17へ供給され、左右の油圧モータ16が回転して左右の前輪が駆動される。したがって、四駆切換弁15が四駆位置(ロ)に切り換わると、左右の前輪および後輪の四輪駆動となる。このとき、前輪用の油圧モータ16へ供給される圧油は、前記リリーフ弁13にて設定された常用圧力又はそれ以下を保持して前輪が駆動される。
ここで、四輪駆動式の舗装機械では、施工能力を向上させるために、前輪の駆動力を増強して牽引力を確保することが行われている。この場合、舗装機械の施工状況により接地
面に対する前輪のグリップが変化するため、いたずらに前輪の駆動力を増強するとスリップが発生する。
図6はホイール式舗装機械における前輪20と後輪21の荷重分布を示した説明図であり、(a)は移動時の姿勢、(b)は施工時でホッパ22が空状態の姿勢、(c)は施工時でホッパ22が満載状態の姿勢を示している。同図(a)に示すように、移動時はホッパ22が空状態で且つスクリード23を持ち上げているので、例えば全車輪にかかる合計荷重が7.5tonの場合に、左右の前輪20に約1.5ton、左右の後輪21に約6tonの荷重がかかる。
同図(b)に示すように、施工時はスクリード23を接地させるので、全車輪にかかる合計荷重が減少して例えば6tonとなり、この場合は左右の前輪20に約3ton、左右の後輪21に約3tonの荷重がかかる。
そして、同図(c)に示すように、施工時でホッパ22が満載状態では、ホッパ22に搭載した合材24の重量例えば4tonが加算され、全車輪にかかる合計荷重が10tonとなり、この場合は左右の前輪20に約6ton、左右の後輪21に約4tonの荷重がかかる。
このように、移動や施工の状態、あるいは、ホッパ内の合材の有無などによって、前輪にかかる荷重が変わるため、前輪にスリップが発生しない範囲で最大限の駆動力を得るように圧力設定をしなければならない。
例えば、特許文献1では、変動する前輪荷重を検出してフィードバックし、前輪駆動用ポンプの圧力を制御し、前輪の接地路面とのグリップ力の限界内で、前輪駆動力を最大発生させるようにして牽引力上昇を図るようにした前輪駆動力制御装置が開示されている。前輪荷重の変動は、前輪支持ピンに取り付けた油圧シリンダの圧力信号を圧力検知センサにて検出し、電磁比例リリーフ弁のリリーフ圧を変更して油圧ポンプの吐出圧を制御している。
実公平7−32573号公報
図5に示した従来の前輪駆動制御回路では、リリーフ弁13の設定で前輪用油圧モータ16の作動圧力すなわち前輪の駆動力が決まる。該リリーフ弁13の設定圧を高い圧力にすれば油圧モータ16の作動圧力も高くなり、前輪の駆動力が増強されて施工能力を向上させることができる。
しかし、リリーフ弁の設定圧力を極端に高くして前輪の駆動力を増強しすぎると、前輪にかかる荷重が変化したときに前輪にスリップが発生してしまう。したがって、前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力を得る圧力を常用圧力とし、この常用圧力となるように前記リリーフ弁を設定している。このため、走行発進や段差乗り越えなどの負荷増大時には駆動力不足となり、軟弱な路盤状況の場合は、駆動力の大きい後輪がスリップして車体が立ち往生してしまうことがある。
特許文献1では、前輪にかかる荷重を油圧シリンダの圧力で検出して油圧ポンプの吐出圧を制御し、前輪のグリップ能力に比例した駆動力を発生させるようにしている。しかし、左右の前輪をビームによって支持し、そのビームの前端で支持ピンを介して車体を支持しており、車体と支持ピンの間に油圧シリンダを配設するなど、構成が複雑であり、コストアップの要因となっている。
そこで、四輪駆動式の舗装機械において、前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力を得る圧力を前輪用油圧モータの常用圧力とし、状況に応じて、前輪用油圧モータの作動圧力をごく短い時間だけ常用圧力よりも高い圧力に設定して、特定の瞬間のみ、前輪の駆動力を増強できるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、エンジンにより駆動される油圧ホンプと、該油圧ポンプから吐出される圧油により前後の車輪をそれぞれ独立して駆動可能な油圧モータを備えたホイール式の自走式舗装機械において、油圧ポンプから前輪用油圧モータへ供給する圧油を、予め設定した常用圧力に制御する常用圧力制御手段と、該常用圧力より高い設定の高圧力に制御する高圧力制御手段との複数の圧力制御手段の何れか一方を選択する圧力選択手段を備え、前記圧力選択手段は、特定の瞬間のみ、前記高圧力制御手段を選択して、前輪用油圧モータへの圧油を高圧力にするように構成したことを特徴とする自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置を提供する。
この構成によれば、四輪駆動式の舗装機械において、油圧ポンプから前輪用油圧モータへ供給する圧油を設定する際、常用圧力制御手段は前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力が得られる圧力を常用圧力として設定する。また、高圧力制御手段は、前輪用油圧モータへ供給する圧力を常用圧力より高い圧力に設定する。そして、圧力選択手段は、通常時は前記常用圧力制御手段を選択して前輪用油圧モータへ供給する圧油を常用圧力とし、特定の瞬間のみ、前記高圧力制御手段を選択して前輪用油圧モータへ供給する圧油を高圧力とする。
請求項2記載の発明は、上記圧力制御手段は、常用圧力に設定した第1リリーフ弁と、該第1リリーフ弁の設定圧力よりも高い圧力に設定した第2リリーフ弁とからなり、上記油圧ポンプの吐出回路から分岐したリリーフ回路に切換弁を介装し、該切換弁の2次側ポートに前記第1リリーフ弁と第2リリーフ弁を並列接続して、上記圧力選択手段が構成され、さらに、前記吐出回路には、前記リリーフ回路の分岐点より下流位置に、油圧ポンプからの圧油を前輪用油圧モータへ供給するか又はタンクへ戻すかを選択する四駆切換弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の自走式舗装機械の前輪駆動力制御装置を提供する。
この構成によれば、油圧ポンプから前輪用油圧モータへ供給する圧油を設定する際、第1リリーフ弁は前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力が得られる圧力を常用圧力として設定する。また、第2リリーフ弁は前記第1リリーフ弁の設定圧力よりも高い圧力を前輪用油圧モータへ供給する高圧力として設定する。第1リリーフ弁と第2リリーフ弁はリリーフ回路に並列に設けられ、切換弁にて第1または第2の何れかのリリーフ弁を選択可能にする。
油圧ポンプの吐出回路に設けた四駆切換弁は、タンクへ連通する位置と前輪の駆動回路へ接続する位置に切り換え可能であり、通常時にタンクへ連通する位置にあって二駆状態の場合は、電磁弁が第1リリーフ弁を選択した位置にあり、前輪用油圧モータへ供給する圧油を常用圧力に設定する。
一方、前記四駆切換弁が前輪の駆動回路へ接続する位置に切り換わると、油圧ポンプから吐出される圧油が油圧モータへ供給されて、後輪とともに前輪が駆動される四駆状態となる。この四駆状態で、前記電磁切換弁を切り換えて第2リリーフ弁が選択されると、前輪用油圧モータへ供給する圧油を常用圧力より高い高圧力に設定する。
請求項3記載の発明は、上記圧力制御手段は、常用圧力に設定した第1リリーフ弁と、該第1リリーフ弁の設定圧力よりも高い圧力に設定した第2リリーフ弁とからなり、上記油圧ポンプの吐出回路から分岐した複数のリリーフ回路の一方に切換弁を介装し、該切換弁の2次側ポートに前記第1リリーフ弁を接続すると共に、前記油圧ポンプの吐出回路から分岐した他のリリーフ回路に第2リリーフ弁を前記第1リリーフ弁と並設する如く接続して、上記圧力選択手段が構成され、さらに、前記吐出回路には、前記リリーフ回路の分岐点より下流位置に、油圧ポンプからの圧油を前輪用油圧モータへ供給するか又はタンクへ戻すかを選択する四駆切換弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置を提供する。
この構成によれば、油圧ポンプから前輪用油圧モータへ供給する圧油を設定する際、第1リリーフ弁は前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力が得られる圧力を常用圧力として設定する。又、第2リリーフ弁は前記第1リリーフ弁よりも高い圧力を前輪用油圧モータへ供給する高圧力として設定する。第1リリーフ弁と第2リリーフ弁はそれぞれの異なったリリーフ回路に並列に設けられている。即ち、第1リリーフ弁は切換弁の2次側へ接続されているが、第2リリーフ弁は前記油圧ポンプの吐出回路から分岐した他のリリーフ弁に設けられ、そして、切換弁にて第1又は第2の何れかのリリーフ弁を選択可能にす。
油圧ポンプの吐出回路に設けた四駆切換弁は、タンクへ連通する位置と前輪の駆動回路へ接続する位置に切り換え可能であり、通常時にタンクへ連通する位置にあって二駆状態の場合は、電磁弁が第1リリーフ弁を選択した位置にあり、前輪用油圧モータへ供給する圧油を常用圧力に設定する。
一方、前記四駆切換弁が前輪の駆動回路へ接続する位置に切り換わると、油圧ポンプから吐出される圧油が油圧モータへ供給されて、後輪とともに前輪が駆動される四駆状態となる。この四駆状態で、前記電磁切換弁を切り換えて第2リリーフ弁が選択されると、前輪用油圧モータへ供給する圧油を常用圧力より高い高圧力に設定する。
請求項1記載の発明は、油圧ポンプから前輪用油圧モータへ供給する圧油を、通常時は常用圧力制御手段を選択して常用圧力に制御するので、前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力が得られる。これに対して、走行発進や段差乗り越えなどの負荷増大時に駆動力不足となった場合は、高圧力制御手段を選択して常用圧力よりも高い圧力に設定すれば、前輪用油圧モータへ供給する圧油を高圧力に制御するので、前輪の駆動力を増強することができ、駆動力不足で後輪がスリップして車体が立ち往生してしまうような不具合をなくすことができる。また、特定の瞬間のみ、高圧力制御手段を選択するようにしたので、前輪の駆動力を極端に増強しすぎることがなく、前輪にかかる荷重が変化したときに前輪にスリップが発生することもない。
請求項2及び3記載の発明は、常用圧力に設定した第1リリーフ弁と、第1リリーフ弁の設定圧力よりも高い圧力に設定した第2リリーフ弁の何れか一方を、電磁切換弁により選択可能にしたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、簡単な構成で、特定の瞬間のみ、前輪の駆動力を増強できる。
以下、本発明に係る自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置について、好適な実施例をあげて説明する。四輪駆動式の舗装機械において、前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力を得る圧力を前輪用油圧モータの常用圧力とし、状況に応じて、前輪用油圧モータの作動圧力をごく短い時間だけ常用圧力よりも高い圧力に設定して、特定の瞬間のみ、前輪
の駆動力を増強できるようにするという目的を達成するために、本発明は、エンジンにより駆動される油圧ホンプと、該油圧ポンプから吐出される圧油により前後左右の車輪をそれぞれ独立して駆動可能な油圧モータを備えたホイール式の自走式舗装機械において、油圧ポンプから前輪用油圧モータへ供給する圧油を、予め設定した常用圧力に制御する常用圧力制御手段と、該常用圧力より高い設定の高圧力に制御する高圧力制御手段との複数の圧力制御手段の何れか一方を選択する圧力選択手段を備え、前記圧力選択手段は、特定の瞬間のみ、前記高圧力制御手段を選択して、前輪用油圧モータへの圧油を高圧力にするように構成したことにより実現した。
図1〜図4は、本発明に係るホイール式の自走式舗装機械における前輪駆動力増強装置の回路図であり、説明の都合上、図5に示した従来の前輪駆動制御回路図と同一構成部分には同一符号を付して、重複説明は省略する。
図1は二輪駆動時の回路図であり、前輪用の油圧ポンプ10の吐出回路11の下流位置に四駆切換弁15が設けられ、二駆四駆の駆動切換スイッチ18が同図中で実線にて示すように、二駆位置(2W)にある場合、該四駆切換弁15は二駆位置(イ)にあって、後輪のみの二輪駆動となり、同図中で二点鎖線にて示すように、前記駆動切換スイッチ18を四駆位置(4W)にした場合、ソレノイド19が励磁されて四駆位置(ロ)に切り換わり、前輪用の油圧モータ16へ圧油が供給され、前輪および後輪の四輪駆動となる。
本発明では、前記油圧ポンプ10の吐出回路11から分岐したリリーフ回路12に、常用圧力制御手段である第1リリーフ弁31と、高圧力制御手段である第2リリーフ弁32を並列に設け、これら第1リリーフ弁31および第2リリーフ弁32の上流側に、圧力選択手段である電磁切換弁33を介装してある。
第1リリーフ弁31は、図5に示した従来のリリーフ弁13と同様に、油圧ポンプ10の吐出圧を予め設定した常用圧力に制御するためのものであり、前輪がスリップしない範囲で最大限の駆動力を得る圧力となるように設定してある。これに対して、第2リリーフ弁32は油圧ポンプ10の吐出圧を、第1リリーフ弁31で設定される常用圧力よりもやや高い圧力となるように設定してある。
前記電磁切換弁33は圧力選択スイッチ34の操作で切り換わり、圧力選択スイッチ34が同図中で実線にて示すように、低圧位置(L)にある場合、電磁切換弁33はソレノイド35が励磁されずに常用圧力位置(ハ)であり、第1リリーフ弁31によって設定される常用圧力が選択される。一方、同図中で二点鎖線にて示すように、圧力選択スイッチ34を高圧位置(H)にした場合、ソレノイド35が励磁されて高圧力位置(ニ)に切り換わり、第2リリーフ弁32によって設定される高圧力が選択される。
通常時は、圧力選択スイッチ34は低圧位置(L)で電磁切換弁33が常用圧力位置(ハ)にあり、油圧ポンプ10の吐出回路11から分岐したリリーフ回路12を第1リリーフ弁31へ接続する。したがって、油圧ポンプ10の吐出圧は第1リリーフ弁31にて設定した常用圧力に制御される。
図2は前輪および後輪の四輪駆動時で、前輪駆動力が常用圧力状態の回路図である。オペレータが前記駆動切換スイッチ18を四駆位置(4W)にした場合、ソレノイド19が励磁されて四駆切換弁15が四駆位置(ロ)に切り換わり、油圧ポンプ10から吐出される圧油が前輪用の駆動回路17から油圧モータ16へ供給され、前輪および後輪の四輪駆動となる。
通常の四駆走行では、同図に示すように、圧力選択スイッチ34を低圧位置(L)にしておくので、電磁切換弁33は常用圧力位置(ハ)であり、油圧ポンプ10の吐出圧は第1リリーフ弁31にて設定した常用圧力に制御される。
ここで、四輪走行の発進時あるいは四輪走行中の段差乗り越え時など、一時的に走行負荷が増大したときは、そのときだけ前輪用油圧モータ16へ供給する圧油を高圧にして、前輪の駆動力を増強する。
図3は前輪および後輪の四輪駆動時で、前輪駆動力が高圧力状態の回路図である。図2に示した常用圧力での四輪駆動状態から、さらに、オペレータが圧力選択スイッチ34を高圧位置(H)に切り換えると、電磁切換弁33のソレノイド35が励磁されて高圧力位置(ニ)に切り換わる。したがって、油圧ポンプ10の吐出圧は第2リリーフ弁32にて設定した高圧力に制御される。
又、図4は他の実施例であって、前記第2リリーフ弁32を前記電磁切換弁33の2次側に設けず、前記油圧ポンプ10の吐出回路11からリリーフ回路12aを分岐し、該リリーフ回路12aに該第2リリーフ弁32を接続し、そして、前輪及び後輪の四輪駆動時における前輪駆動力が高圧力状態の回路図を示す。この実施例に於いても、図2に示した常用圧力での四輪駆動状態から、更に、オペレータが圧力選択スイッチ34を高圧位置(H)に切り換えると、電磁切換弁33のソレノイド35が励磁されて該電磁切換弁33は(ニ)側へ切換わり、常用圧力での前輪駆動は遮断され、前記油圧ポンプ10の吐出油は吐出回路11からリリーフ回路12aを介して直接前記高圧力の第2リリーフ弁32に供給されて前輪は高圧にて駆動される。又、リリーフ回路12と12aとは並設されているが、常用圧力の第1リリーフ弁31にて前輪が駆動されているときには第2リリーフ回路12aには高圧力のリリーフ弁32によって圧油の流れが殆ど遮断されており、該第1リリーフ弁31の機能に支障を及ぼすことはない。尚、前記リリーフ回路12aは、前記リリーフ回路12に対して並列する如く、コモン回路12Xを介して前記油圧ポンプ10の吐出回路11から分岐しているが、直接に該吐出回路11に接続してもよい。
このように、走行発進や段差乗り越えなどの負荷増大時に駆動力不足となった場合は、電磁切換弁33を切り換えて第2リリーフ弁32を選択し、油圧ポンプ10の吐出圧を常用圧力よりも高い圧力に設定すれば、前輪用油圧モータ16へ供給する圧油が高圧力となって、前輪の駆動力を増強することができ、駆動力不足で後輪がスリップして車体が立ち往生してしまうような不具合をなくすことができる。
また、圧力選択スイッチ34とソレノイド35の間にタイマースイッチ(図示せず)を介装しておくと、ソレノイド35の励磁時間を一定時間に限定することが可能である。したがって、オペレータが圧力選択スイッチ34を高圧位置(H)に切り換えた状態に放置しても、ある一定時間が経過するとタイマースイッチが作動してソレノイド35の励磁が解除され、電磁切換弁33は高圧力位置(ニ)から自動的に常用圧力位置(ハ)に復帰する。
すなわち、一時的に走行負荷が増大したときにオペレータが圧力選択スイッチ34を切り換えた場合は、特定の瞬間のみ、前輪の駆動力が増強されるため、前輪の駆動力を極端に増強しすぎることがなく、前輪にかかる荷重が変化したときに前輪にスリップが発生することもない。
また、図示は省略するが、圧力選択スイッチ34に代えて、負荷検出センサおよびマイクロプロセッサなどの制御手段を設け、四輪走行の発進時あるいは四輪走行中の段差乗り越え時などに、負荷検出センサが走行負荷の増大を検出したときは、その検出信号に基づ
いて制御手段から電磁切換弁33へ制御信号を送り、第2リリーフ弁32の高圧力設定に切り換えるように構成することもできる。
この構成の場合は、制御手段が電磁切換弁の作動時間を制御できるため、前述したタイマースイッチを設けなくても、一定の時間が経過すると電磁切換弁33を常用圧力位置(ハ)に復帰させることができ、特定の瞬間のみ、前輪用油圧モータ16へ供給する圧油を高圧力にして前輪の駆動力を増強する。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明に係る前輪駆動制御回路図(二駆状態)。 本発明に係る前輪駆動制御回路図(四駆常用圧力状態)。 本発明に係る前輪駆動制御回路図(四駆高圧力状態)。 本発明の他の実施例であって、前輪駆動制御回路図(四駆高力状態) 従来の前輪駆動制御回路図。 ホイール式舗装機械における前輪と後輪の荷重分布を示した説明図。
符号の説明
10 油圧ポンプ
11 吐出回路
12,12a リリーフ回路
15 四駆切換弁
16 油圧モータ
17 駆動回路
18 駆動切換スイッチ
19 ソレノイド
20 前輪
21 後輪
31 第1リリーフ弁(常用圧力制御手段)
32 第2リリーフ弁(高圧力制御手段)
33 電磁切換弁(圧力選択手段)
34 圧力選択スイッチ(圧力選択手段)
35 ソレノイド

Claims (3)

  1. エンジンにより駆動される油圧ホンプと、該油圧ポンプから吐出される圧油により前後の車輪をそれぞれ独立して駆動可能な油圧モータを備えたホイール式の自走式舗装機械において、
    油圧ポンプから前輪用油圧モータへ供給する圧油を、予め設定した常用圧力に制御する常用圧力制御手段と、該常用圧力より高い設定の高圧力に制御する高圧力制御手段との複数の圧力制御手段の何れか一方を選択する圧力選択手段を備え、
    前記圧力選択手段は、特定の瞬間のみ、前記高圧力制御手段を選択して、前輪用油圧モータへの圧油を高圧力にするように構成したことを特徴とする自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置。
  2. 上記圧力制御手段は、常用圧力に設定した第1リリーフ弁と、該第1リリーフ弁の設定圧力よりも高い圧力に設定した第2リリーフ弁とからなり、
    上記油圧ポンプの吐出回路から分岐したリリーフ回路に切換弁を介装し、該切換弁の2次側ポートに前記第1リリーフ弁と第2リリーフ弁を並列接続して、上記圧力選択手段が構成され、
    さらに、前記吐出回路には、前記リリーフ回路の分岐点より下流位置に、油圧ポンプからの圧油を前輪用油圧モータへ供給するかタンクへ戻すかを選択する四駆切換弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置。
  3. 上記圧力制御手段は、常用圧力に設定した第1リリーフ弁と、該第1リリーフ弁の設定圧力よりも高い圧力に設定した第2リリーフ弁とからなり、
    上記油圧ポンプの吐出回路から分岐した複数のリリーフ回路の一方に切換弁を介装し、該切換弁の2次側ポートに前記第1リリーフ弁を接続すると共に、前記油圧ポンプの吐出回路から分岐した他のリリーフ回路に第2リリーフ弁を前記第1リリーフ弁と並設する如く接続して、上記圧力選択手段が構成され、
    さらに、前記吐出回路には、前記リリーフ回路の分岐点より下流位置に、油圧ポンプからの圧油を前輪用油圧モータへ供給するか又はタンクへ戻すかを選択する四駆切換弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の自走式舗装機械の前輪駆動力増強装置。
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