JP2009185165A - 滴下防止剤および難燃性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハロゲン化合物、リン化合物およびフッ素化合物を含有しない滴下防止剤を提供すると共に、当該滴下防止剤を含有した難燃性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】特定の一般式で表されるナフトキノン誘導体を有効成分とする樹脂用滴下防止剤および当該滴下防止剤を樹脂100重量部に対して0.01〜2重量部含有する難燃性樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、滴下防止剤および難燃性樹脂組成物に関する。滴下防止剤は、接炎時の樹脂の燃え垂れ(ドリップ)を防止し、難燃性を向上させる樹脂添加剤を意味する。
ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性、透明性などに優れ、OA機器や電気電子材料分野で幅広い分野で利用されている。これらの分野では、特に高い難燃性が要求されている。難燃性を向上させる難燃剤としては、含ハロゲン化合物、含リン化合物が使用されている。しかし、これらの難燃剤はハロゲンやリンを含有することに起因する毒性や環境負荷の大きさにより忌避される傾向にある。このような中、ポリカーボネート樹脂が燃焼時に燃え垂れ(ドリップ)を防止することによって延焼を防ぐことが出来、かつ、ハロゲン化合物やリン化合物を含有しない滴下防止剤(耐ドリップ剤、ドリップ防止剤)が提案されている。例えば、(1)フィブリル形成能を有する含フッ素ポリマーを滴下防止剤として使用する例(特許文献1)、(2)パーフルオロアルカンスルホン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を滴下防止剤として使用する例(特許文献2)、(3)フィブリル形状を成すポリテトラフルオロエチレン或いはマイカ及び/又はタルクを滴下防止剤として使用する例(特許文献3)等が挙げられる。
しかし、(1)及び(2)に関しては、フッ素を含むため、焼却時に有害なフッ酸、フロンガスを発生するという問題があり、(3)に関しては、同様にフッ素を含むため、(1)及び(2)と同様の問題があると同時に、無機物質を含むため、樹脂組成物の透明性が失われ、また樹脂表面がざらつくといった問題点を有する。
米国特許第4379910号公報 特開平6−336547号公報 特開平7−26129号公報
本発明は、上記の実情に鑑みなされたものであり、その目的は、ハロゲン化合物、リン化合物およびフッ素化合物を含有しない滴下防止剤を提供すると共に、当該滴下防止剤を含有した難燃性樹脂組成物を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の要旨は、下記一般式(1)又は(2)で表されるナフトキノン誘導体を有効成分とする樹脂用滴下防止剤に存する。
(一般式(1)又は(2)中、Rは水素または炭素数1〜10のアルキル基、Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム基を表す。)
そして、本発明の第2の要旨は、上記の滴下防止剤を樹脂100重量部に対して0.01〜2重量部含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物に存する。
本発明により、ハロゲン化合物、リン化合物およびフッ素化合物を含有しない滴下防止剤ならびに難燃性樹脂組成物が提供される。本発明の難燃性樹脂組成物は延焼による環境負荷を低減することが出来る。
先ず、本発明の滴下防止剤について説明する。本発明の滴下防止剤は上記一般式(1)又は(2)で表されるナフトキノン誘導体を有効成分とする。
Rは水素原子または炭素数1以上10以下のアルキル基を表す。このうち、好ましくは水素原子または炭素数1以上4以下のアルキル基であり、更に好ましくは水素原子である。
Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基を表し、好ましくは水素原子またはアルカリ金属であり、更に好ましくはナトリウム又はカリウムであり、ナトリウムが最も好ましい。
上記一般式(1)で表されるナフトキノン誘導体はジスルホン酸塩であり、上記一般式(2)で表されるナフトキノン誘導体はモノスルホン酸塩である。両者の比較では、ジスルホン酸塩が好ましい。
一般に、上記のナフトキノン誘導体は、1,4−ナフトキノン誘導体をスルホン化することにより得られる。スルホン化剤としては、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素アンモニウム等を使用する。
上記一般式(1)で表されるナフトキノン誘導体の具体例としては次のような化合物が挙げられる。すなわち、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−2,3−ナフタレンジスルホン酸ナトリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−2,3−ナフタレンジスルホン酸カリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−2,3−ナフタレンジスルホン酸アンモニウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−5−メチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸ナトリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−5−メチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸カリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−5−メチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸アンモニウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−5−エチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸ナトリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−5−エチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸カリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−5−エチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸アンモニウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−6−メチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸ナトリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−6−メチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸カリウム、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−6−メチル−2,3−ナフタレンジスルホン酸アンモニウム等が挙げられる。
上記一般式(2)で表されるナフトキノン誘導体の具体例としては次のような化合物が挙げられる。すなわち、1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム、1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸カリウム、1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸アンモニウム、5−メチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム、5−メチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸カリウム、5−メチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸アンモニウム、5−エチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム、5−エチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸カリウム、5−エチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸アンモニウム、6−メチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム、6−メチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸カリウム、6−メチル−1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸アンモニウム等が挙げられる。
次に、本発明の難燃性樹脂組成物について説明する。本発明の難燃性樹脂組成物は、上記の滴下防止剤を樹脂100重量部に対して0.01〜2重量部含有することを特徴とする。
滴下防止剤の配合量は、好ましくは0.02〜1.0重量部、更に好ましくは0.03〜0.5重量部である。樹脂100重量部に対して2重量部より多く添加した場合、樹脂組成物の吸湿性が増大するため、好ましくない。
樹脂としては、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などの合成樹脂が挙げられる。このうち、熱可塑性樹脂は、滴下防止剤などの添加剤の配合が容易であることから好ましい。
前記の熱可塑性樹脂としては、汎用樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアクリルニトリル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂;エンジニアリング樹脂として、ポリフェニレンエーテル系樹脂、PET樹脂、PBT樹脂などのポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂;前記の樹脂のポリマーアロイ等が挙げられる。これらの中では、高分子中に芳香族を含むものが好ましく、具体的には、ABS樹脂、PBT、ポリカーボネート樹脂が好ましく、特にポリカーボネート樹脂が好ましい。
熱可塑性樹脂の場合、滴下防止剤の配合、混練には、通常の方法、例えば、リボンブレンダー,ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単軸スクリュー押出機、2軸スクリュー押出機、コニーダ、多軸スクリュー押出機などを使用する方法を採用し得る。なお、混練に際しての加熱温度は、通常180〜300℃の範囲で選ばれる。得られた樹脂組成物は、既知の種々の成形方法、例えば、射出成形、中空成形、押出成形、圧縮成形、カレンダー成形、回転成形などにより、家電分野の成形品を初めとする各種成形品の製造に供することが出来る。
なお、本発明の難燃性樹脂組成物には、前記の滴下防止剤以外に、必要に応じ、無機質充填材を初めとする各種の添加剤、他の種類の合成樹脂、エラストマー等を配合することが出来る。
上記の無機質充填剤は、樹脂組成物の機械的強度や耐久性の向上または増量を目的として配合されるものであり、例えば、ガラス繊維(GF)、ガラスビーズ、ガラスフレーク、カーボンブラック、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、シリカ、アスベスト、タルク、クレー、マイカ、石英粉などが挙げられる。
また、無機充填材以外の添加剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系、亜リン酸エステル系、リン酸エステル系、アミン系などの酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系などの紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系などの光安定剤、脂肪族カルボン酸エステル系、パラフィン系、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス等の内部滑剤、常用の難燃化剤、難燃助剤、離型剤、帯電防止剤、着色剤などが挙げられる。
他の種類の合成樹脂は任意に選択することが出来る。また、熱可塑性樹脂とそれ以外の合成樹脂、すなわち、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂を組み合わせて使用することも出来る。このような組合せは、主に、樹脂組成物の剛性、耐衝撃性、硬度などの機械物性の向上や耐熱性向上を目的として行われる。
エラストマーとしては、例えば、イソブチレン−イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、アクリル系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、コアシエル型のエラストマーであるMBS、MAS等が挙げられる。これらは、主に、樹脂組成物の耐衝撃性や柔軟性などの機械物性を向上させることを目的として使用される。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下に示すナフトキノン誘導体の合成例は、ナフトキノン類のモノスルホン化とジスルホン化の2工程よりなる。
(合成例1)
1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−2,3−ナフタレンジスルホン酸ナトリウム(SNDS)の合成
(1)モノスルホン化反応:
500mlの4つ口フラスコに純度98%以上の1,4−ナフトキノン50gを量り取り、窒素気流下にて亜硫酸水素ナトリウム粉末(和光純薬工業(株)製特級)60gを脱イオン水200gに溶解した液を注ぎ入れ、室温にて4時間撹拌し、ナフトハイドロキノンスルホン酸ナトリウム塩を合成した。4時間後、粉末活性炭1gを反応液に加え、30分撹拌後吸引濾過し、ろ液300gを500mlナス型フラスコに移し、エバポレーターにて150g程度まで濃縮を行い、析出してきた不溶分を濾過した。この濾液150gを1000mlビーカーに移し、60℃に加熱・撹拌した。濃硝酸147gを少量ずつ滴下し、酸化されて析出してきたナフトキノンスルホン酸ナトリウム塩の結晶が橙色になるまで添加し、吸引濾過した。得られたウェットケーキを脱塩水50mlで洗浄し、洗浄液が中性になるまで繰り返した。ウェットケーキを200mlナス型フラスコに移し、減圧乾燥し31gの1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム(SNMS)を得た。
(2)ジスルホン化反応:
上記で得られた1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム(SNMS)15gを300ml4口フラスコに量り取り、脱イオン水150mlを加え、撹拌・スラリー状態とし、亜硫酸水素ナトリウム粉末(和光純薬工業(株)製特級)6.5gを脱塩水50mlに溶解したものを滴下し、60℃にて2時間加熱撹拌した。反応液を吸引濾過して不溶分を除去し、エバポレーターにて70g程度まで濃縮し、メタノール100mlを加え晶析させた。結晶を吸引濾過し、ウェットケーキをメタノール20mlで3回洗浄した後、200mlナス型フラスコに移しエバポレーターにて減圧乾燥を行い、淡黄色の1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−2,3−ナフタレンジスルホン酸ナトリウム(SNDS)の結晶15gを得た。
(合成例2)
1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−2,3−ナフタレンジスルホン酸カリウム(PNDS)の合成
(1)モノスルホン化反応:
モノスルホン化反応の亜硫酸水素ナトリウム粉末(和光純薬工業(株)製特級)60gの代わりに亜硫酸水素カリウム(和光純薬工業(株)製特級)68gを使用した以外は、合成例1と同様な操作を行い、32gの1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸カリウムを得た。
(2)ジスルホン化反応:
1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム15gの代わりに上記で得られた1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸カリウム16gを使用し、亜硫酸水素ナトリウム粉末(和光純薬工業(株)製特級)6.5gの代わりに亜硫酸水素カリウム粉末(和光純薬工業(株)製特級)7.5gを使用した以外は、合成例1と同様な操作を行い、淡黄色の1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−ジオキソ−2,3−ナフタレンジスルホン酸カリウム(PNDS)の結晶16gを得た。
(合成例3)
1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム(SNMS)の合成
合成例1の(1)モノスルホン化反応と同様な反応を行い、31gの1,4−ナフトキノン−2−スルホン酸ナトリウム(SNMS)を得た。
実施例1〜5並びに比較例1及び2:
上記で合成したSNDS、PNDS、SNMSを滴下防止剤として使用し、熱可塑性樹脂としてポリボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製「ユーピロンS−3000F」を使用し、表1に示す配合処方で樹脂組成物を調製し、以下の工程を経て試験片を作製し、以下の燃焼試験を実施した。その結果を表1に示す。
(1)樹脂組成物を調製:
樹脂と滴下防止剤を加熱混練して樹脂組成物を調製する。混練条件は次の通りである。
<混練条件>
装置:PlastiCorderPL2000(Blabender社製)
ミキサー:F50HT(内容量55ml)
ブレード:hillerBlade使用(高剪断タイプ)
混練温度:260℃
回転速度:50rpm
混練時間:5分(全試料投入後)
混練方法:樹脂と滴下防止剤の混合物を混練温度に保持したミキサーに投入し、投入開始から5分間混練を行った。
(2)プレス成形:
上記で得られた塊状物を室温まで冷却した後、直径約5mmの小塊状に切断してプレス成形する。プレス成形条件は次の通りである。
<プレス成形条件>
装置:圧縮成形機 26ton(東邦プレス製)
成形品寸法:150×150XU.5〜1.7(m)
成形温度:280℃
成形圧力:100kgf(ゲージ圧)
成形手順:予熟10分後→加圧2分→冷却プレスにて冷却
(3)試験片の作成:
上記で得たプレス成形品に切削加工を施し、所定寸法の試験片(縦:125±5mm,横:13.0±0.5mm、厚さ:1.6±0.15mm)を作成した。状態調節は、温度:23±2℃、相対湿度:50±5%RH、処理時間:48hの条件で行った。
(4)燃焼試験:
樹脂の燃えだれ(ドリップ)の有無を観察した。燃焼試験条件は以下の通りである。
<燃焼試験条件>
試験環境:23±2℃・50±5%RH
バーナ:長さ100±10mm、内径9.5±0.3mm
炎の大きさ:20±1mm
ガス流量:105ml/min
接炎時間:10秒
測定数:n=5
<判定基準>
滴下した試験片数が0:◎
滴下した試験片数が1:○
滴下した試験片数が2〜3:△
滴下した試験片数が4〜5:×
表1から次のことが明らかである。すなわち、ポリカーボネート樹脂に滴下防止剤としてSNDSを添加した樹脂組成物(実施例3)は、燃焼試験において樹脂の滴下が見られなかった。一方、SNDSを添加していない樹脂組成物(比較例2)は燃焼試験においてすべて滴下が生じていることから、SNDSを添加した樹脂組成物は難燃性に優れており、かつ、SNDSは滴下防止剤と有用であることは明らかである。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)又は(2)で表されるナフトキノン誘導体を有効成分とする樹脂用滴下防止剤。
    (一般式(1)又は(2)中、Rは水素または炭素数1〜10のアルキル基、Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム基を表す。)
  2. 請求項1に記載の滴下防止剤を樹脂100重量部に対して0.01〜2重量部含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  3. 樹脂がポリカーボネート樹脂である請求項2に記載の難燃性樹脂組成物。
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